JP2001311522A - 金属箔成型体、金属箔成型体の製造方法及びその製造装置 - Google Patents
金属箔成型体、金属箔成型体の製造方法及びその製造装置Info
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- JP2001311522A JP2001311522A JP2001117746A JP2001117746A JP2001311522A JP 2001311522 A JP2001311522 A JP 2001311522A JP 2001117746 A JP2001117746 A JP 2001117746A JP 2001117746 A JP2001117746 A JP 2001117746A JP 2001311522 A JP2001311522 A JP 2001311522A
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Abstract
(20)と、その周辺に位置する五徳載置部(21)と、五徳載
置部(21)の周辺に位置するフランジ部(2) とからなり、
フランジ部(2) は、立ち上がり部(22)と平坦部(23)と立
ち下がり部(24)とからなるシステムキッチンガスコンロ
用の汁受け皿を被覆する為の汁受け皿覆いであって、フ
ランジ部(2) までも同時に被覆することのできるように
する。 【解決手段】 汁受け皿部(20)の大きさ形状に対応する
汁受け皿覆い部(10)と、汁受け皿覆い部(10)の周辺から
連続し、五徳載置部(21)に対応する第1覆い片(11)と、
第1覆い片(11)の周辺から連続し、立ち上がり部(22)に
対応する第2覆い片(12)と、第2覆い片(12)の周辺から
連続し、平坦部(23)に対応する第3覆い片(13)と、第3
覆い片数(13)の周辺から連続し、立ち下がり部(24)に対
応する第4覆い片(14)とから構成したこと。
Description
特に、複数のコンロ部を具備する、所謂、システムキッ
チンガスコンロの汁受け皿とその周辺域を同時に被覆す
ることのできるシステムキッチンガスコンロ用汁受け皿
覆いと、前記システムキッチンガスコンロ用汁受け皿覆
いのような水平な辺と傾斜辺とを有する金属箔成型体、
さらには、前記金属箔成型体の製造方法とその製造装置
に関するものである。
チンガスコンロは、一般に、図9及び図10に示すよう
に、複数のコンロ部(25)と、コンロ部(25)の周囲を被覆
している汁受け皿部(20)と、汁受け皿部(20)の周囲に形
成されている五徳載置部(21)と、五徳載置部(21)の周囲
に形成されているフランジ部(2) とからなり、五徳載置
部(21)の上に五徳(5) が載置されて使用されている。
に連続する立ち上がり部(22)と、立ち上がり部(22)の周
囲から連続する平坦部(23)と、平坦部(23)の周囲に連続
する立ち下がり部(24)とからなり、立ち下がり部(24)の
下端周縁には、ゴムパッキン(P) が取り付けられてお
り、カウンタートップ(50)に安定して配設されている。
尚、奥側に位置する平坦部(23)には、グリル用排気口(2
6)が形成されている。
け皿内部が調理中の煮こぼれや油の飛散等で汚れること
を防止するための汁受け皿覆い(30)が市販されている。
この従来の汁受け皿覆い(30)は、コンロ部(25)のバーナ
に対応する位置に開口が形成されており且汁受け皿部(2
0)全域を被覆する1枚の皿状シートであり、図10に示
すように、その周辺から張り出させた覆い片(31)で五徳
載置部(21)を被覆するとともにその上から、五徳(5) が
載置されて使用されている。
受け皿覆い(30)では、汁受け皿部(20)の内部及び五徳載
置部(21)の汚れは防止することができるが、五徳載置部
(21)からさらに外方へ続くフランジ部(2) の汚れは防止
することができない。
長長方形状、又は、略L字状、又は、枠状のシートを用
意して、フランジ部(2) を被覆することが考えられる。
け皿覆い(30)とは別に用意しなければならず、それらを
各々、汁受け皿の所定箇所に被覆させることは面倒であ
り、取扱いが困難という問題がある。
周りに位置する汁受け皿部と、前記汁受け皿部の周辺に
設けられる五徳載置部と、前記五徳載置部の周辺に設け
られるフランジ部とからなり、前記フランジ部は、前記
五徳載置部の周辺から上方へ連続する立ち上がり部と、
前記立ち上がり部の周辺から水平に連続する平坦部と、
前記平坦部の周辺から下方へ連続する立ち下がり部とか
らなるシステムキッチンガスコンロ用の汁受け皿を被覆
する為の汁受け皿覆いであって、前記フランジ部も同時
に被覆することのできる汁受け皿覆いを提供することを
課題とする。
発明の課題に加えて、グリル用排気口は被覆しないよう
にしたシステムキッチンガスコンロ用汁受け皿覆いを提
供することを目的とする。
発明のシステムキッチンガスコンロ用汁受け皿覆いにお
いて、その周縁部で手を傷つけないようにすることを課
題としたものである。
発明のシステムキッチンガスコンロ用汁受け皿覆いにお
いて、適度な柔軟性を具備させて、成型し易いようにす
ることを課題としたものである。請求項5記載の発明
は、水平な辺と、前記水平な辺に対して傾斜する傾斜辺
とが形成されているような複雑な形状の金属箔成型体で
あっても、強度に優れ、且前記各辺で手指等を傷つける
ことのない安全性の高い金属箔成型体を提供することを
課題とするものである。
と、それに対して傾斜する平面とを具備する金属箔成型
体であって、前記傾斜する平面に端部を設ける構成とし
た場合でも、強度に優れ、且、安全性の高い金属箔成型
体を提供できるようにすることを課題とするものであ
る。
の発明の、基本となる前記平面にも端部を設ける構成と
した場合でも、前記請求項6記載の発明の課題と同様
に、強度と安全性に優れた金属箔成型体を提供すること
を課題とするものである。
チンガスコンロ用汁受け皿覆いのような金属箔成型体の
周縁の一部に、両端の高さの異なる傾斜辺を設けた場合
であっても、その周縁全域に縁巻き部を形成することの
できる金属箔成型体の製造方法を提供することを課題と
し、請求項9記載の発明は、その製造装置を提供するこ
とを課題とする。
ために、本発明の請求項1記載の発明は、『前記汁受け
皿部に対応し且前記複数のコンロ部のバーナの位置に対
応する複数の開口を有する汁受け皿覆い部と、前記汁受
け皿覆い部の周辺から連続し、前記五徳載置部に対応す
る第1覆い片と、前記第1覆い片の周辺から連続し、前
記立ち上がり部に対応する第2覆い片と、前記第2覆い
片の周辺から連続し、前記平坦部に対応する第3覆い片
と、前記第3覆い片数の周辺から連続し、前記立ち下が
り部に対応する第4覆い片とから構成したこと』を特徴
としたものである。
開口が形成されている前記汁受け皿覆い部の周囲に、第
1覆い片から第4覆い片を連続して設けた構成としたか
ら、ガスコンロの前記汁受け皿部は前記汁受け皿覆い部
で被覆され、五徳載置部は前記第1覆い片で被覆され、
立ち上がり部と平坦部と立ち下がり部とからなるフラン
ジ部は、前記第2〜第4覆い片によってそれぞれ被覆さ
れることとなる。
の発明の構成のうち、『前記第3覆い片と前記第4覆い
片は、前記汁受け皿の手前側と両側に位置する前記平坦
部及び前記立ち下がり部に対応する部分のみに設けた』
ことを特徴とする。
汁受け皿の手前側と両側に対応する部分のみに設け、奥
側には設けない構成としたから、奥側に位置する平坦部
及びそれに続く立ち下がり部は、これら覆い片によって
被覆されることはない。よって、奥側の平坦部にグリル
の排気口が設けられている形式のシステムキッチンガス
コンロに使用した場合でも、前記グリル用の排気口は前
記汁受け皿覆いの一部によって閉塞されることがない。
2記載の発明の構成のうち、『外周全域に、カーリング
された縁巻き部を設けた』ことを特徴とする。特に、請
求項2記載の発明の汁受け皿覆いのように、前記第3及
び第4覆い片を部分的に設ける構成としたものでは、前
記第3及び第4覆い片形成域と非形成域とでは、その高
さが異なり、段差が生じることとなる。この段差部分に
も縁巻き部を設ける構成とする。
載の発明の構成のうち、『前記汁受け皿覆いは、20μ
〜40μの薄肉のアルミニウム合金箔を一体成型加工し
て形成され、前記アルミニウム合金箔は、アルミニウム
以外の主要合金成分として、0〜0.15重量%のCu
と、0.25〜0.50重量%のFeと、0.15〜
0.60重量%のSiと、0.4〜1.20重量%のM
nと、0.4〜1.0重量%のMgを含む』ように設定
したから、前記アルミニウム合金箔は柔軟な性質とな
り、成型し易いものとなる。
『水平な辺と、前記水平な辺に対して両端の高さが異な
る傾斜辺を具備する金属箔成型体であって、前記水平な
辺と前記傾斜辺の両方にカーリングされた縁巻き部を形
成した』ことを特徴とする。このものでは、外周又は内
周を構成する各辺が、水平な辺ばかりでなく、傾斜辺も
含むような複雑な形状の金属箔成型体を成型した場合で
あっても、全ての周辺にカーリングさせた縁巻き部を設
ける構成としたから、前記金属箔成型体の周縁部におけ
る強度が向上し、且、取扱いの際に前記周縁部で手指等
を切るような不都合もない。
『基本となる成型面と、前記成型面を規定する第1の平
面に対して傾斜する第2の平面に位置する端部と、前記
端部に形成された縁巻き部とを備えた』ことを特徴とす
る。
限るものではなく曲面であっても良いが、ある一つの第
1の平面として規定することができる面とする。第2の
平面は、前記第1の平面に対して傾斜する面とするとと
もに端部を具備する構成とする。前記端部は、直線状で
あっても、曲線状であっても良く、前記端部に沿って縁
巻き部が形成されている。
明の構成のうち、『前記成型面に位置する第2の端部
と、前記第2の端部に形成された第2の縁巻き部とをさ
らに備えた』ことを特徴とする。
を設けた構成とするとともにそれら各端部に縁巻き部を
それぞれ設けた構成の金属箔成型体とする。
手段は、『両端の高さが異なる傾斜辺を具備し且前記傾
斜辺に縁巻き部を形成してなる金属箔成型体の製造方法
であって、前記傾斜辺に対応し且相互に対向する傾斜端
面を具備する一対の型部材間に金属箔を挟み、垂直方向
にプレス加工することにより、前記金属箔に傾斜部分を
設ける工程と、前記傾斜部分に沿って金属箔を裁断する
工程と、前記裁断された端縁よりも内側の所定部分を前
記垂直方向に押し下げる工程と、前記押し下げられた部
分をカーリングさせながら前記裁断高さまで押し上げる
ことにより縁巻き部を形成する工程とを備えたこと』を
特徴としたものである。
型材料となる金属箔を配設し、一方の型部材を他方の型
部材側へ垂直に移動させて前記加圧端面間で前記金属箔
を挟持するとともにプレス加工する。
がそれぞれ所定形状に成型されるとともに、前記一対の
型部材に設けた傾斜端面によって、前記金属箔の一部は
傾斜状態に成型されることとなる。
姿勢を維持したままでその傾斜部分に沿った位置で裁断
するとともに、前記型部材の傾斜端面の端縁に沿って垂
直方向に押し下げる。よって、この押し下げられた部分
の端縁も前記傾斜端面に沿った傾斜辺となり、この傾斜
辺を垂直方向に前記裁断高さまでカーリングさせながら
押し上げることにより、金属箔成型体の前記傾斜部分
に、カーリングされた縁巻き部が形成されることとな
る。
る。
は、請求項9記載の発明の『両端の高さが異なる傾斜辺
を具備し且前記傾斜辺に縁巻き部を形成してなる金属箔
成型体の製造装置であって、前記傾斜辺に対応し且相互
に対向する傾斜端面が各々形成されており、金属箔を間
に挟み、垂直方向にプレス加工することにより、前記金
属箔の所定部分を傾斜状態に成型する一対の第1、第2
型部材と、前記第1、第2型部材側にそれぞれ位置し、
前記第1、第2型部材の前記各傾斜端面に沿って位置し
且相互に対向する傾斜端面が各々形成されている前記垂
直方向に移動自在の一対の第3、第4型部材と、前記第
1型部材と前記第3型部材との間に位置し、前記第1型
部材と前記第3型部材の各傾斜端面に沿った傾斜端面を
具備し、且、前記金属箔を、前記第4型部材の第2型部
材側の端縁で剪断するとともに、前記剪断部分を、前記
第2型部材と第4型部材間に押し込みながら、前記第2
型部材と第4型部材との間へ、前記第2型部材と第4型
部材に対して前記垂直方向に相対移動する押し込み部材
と、前記第2型部材と前記第4型部材との間に位置し、
前記押し込み部材の傾斜端面に対応する傾斜端面を具備
し、前記押し込み部材と衝合しながら、前記第2型部材
と前記第4型部材間を前記垂直方向に摺動可能なカーリ
ング部材とからなり、前記カーリング部材の前記押し込
み部材との衝合面であって、前記第2型部材側の隅部に
円弧上の第1溝部が形成され、前記押し込み部材の前記
カーリング部材との衝合面には、前記第1溝部に対向す
る第2溝部が形成され、前記押し込み部材と前記カーリ
ング部材とが衝合し且前記垂直方向に移動した時に、前
記第1、第2溝部で、縁巻き部を形成する為のカール溝
部が構成されること』を特徴とするものが採用可能であ
る。
項1記載の発明は、システムキッチンガスコンロの汁受
け皿部からその外周に配設されているフランジ部までを
同時に且安定的に被覆できるから、前記汁受け皿部は勿
論、前記五徳載置部の外方に連続するフランジ部におい
ても、煮こぼれや油の飛散等による汚れを防止すること
ができる。
発明の効果に加えて、前記グリル用の排気口は汁受け皿
覆いの一部によって閉塞されない構成としたから、前記
排気口からの排気が妨げられる不都合が生じない。
載の発明の効果に加えて、汁受け皿覆いの外周端全域に
渡って縁巻き部を設ける構成としたから、前記汁受け皿
覆いの取り扱い中に指を切るような不都合はない。又、
前記縁巻き部を前記汁受け皿側と反対側に向かってカー
リングするように形成しておくと、前記第3覆い片に付
着した油や煮汁等の汚れが第4覆い片側へ流れ出した場
合でも、前記汚れは前記縁巻き部で堰き止められること
となり、カウンタートップが汚れる不都合がない。
記載の発明の効果に加えて、軟質アルミニウム合金箔で
成型し易いように構成したから、前記開口がバーナに対
応するように前記汁受け皿覆い部をガスコンロの汁受け
皿に被覆させた後に、それに続く第1から第4覆い片
を、前記五徳載置部から立ち下がり部までの各々の形状
に沿うように使用者が自由に折り曲げて被覆させること
ができる。よって、さらに、安定した状態で、前記汁受
け皿からフランジ部までを覆うことが可能となる。
の両方を具備する複雑な形状の金属箔成型体であって
も、その周縁全域に縁巻き部を形成できるようにしたか
ら、その強度と安全性を向上させることができ、縁巻き
部を具備する種々な形状の金属箔成型体を成型すること
ができる。これにより、金属箔成型体の利用分野が広が
ることとなる。
規定される一つの成型面と、前記第1の平面に対して傾
斜し且する第2の平面とを具備する複雑な構成の金属箔
成型体を構成できるとともに、前記第2の平面に設けた
端部には縁巻き部を設ける構成としたから、前記端部に
手指が触れても前記端部が歪んだり、手指を切ったりす
るとの不都合がなく、前記金属箔成型体の強度と安全性
が確保できる。
明の第1の平面にも縁巻き部付きの端部を設ける構成と
したから、金属箔成型体の形状をさらに複雑に成型でき
ると共に、その利用分野をさらに拡大させることができ
る。
箔成型体の周縁の一部を傾斜させる工程と、その傾斜部
分にも容易に縁巻き部を形成する工程とを、一連の工程
として行うことができるから、縁巻き部が形成された傾
斜部分を具備する金属箔成型体を容易に成型することが
できる。
で、金属箔成型体の周縁の一部を傾斜させる工程と、そ
の傾斜部分に縁巻き部を形成する工程とを連続して行う
ことができるから、成型所要時間を短縮でき、作業性が
向上する。
図示例と共に説明する。
ッチンガスコンロ用の汁受け皿覆いを示す平面図であ
る。
ッチンガスコンロは、例えば、図9で示したような、3
つのコンロ部(25)と、コンロ部(25)の周囲を全域に渡っ
て被覆する略長方形皿状の汁受け皿部(20)と、汁受け皿
部(20)の上端周囲に形成されている五徳載置部(21)と、
さらにその外方に形成されるフランジ部(2) とからな
る。そして、フランジ部(2) は、立ち上がり部と、平坦
部(23)と、立ち下がり部からなり、奥側の平坦部(23)に
は、グリル用排気口(26)が形成されている。
け皿部(20)に対応する略長方形状の底部(10a) とその周
囲を四方から囲む周壁(10b) とから汁受け皿覆い部(10)
が形成されている。そして、底部(10a) には、3つのコ
ンロ部に対応する位置に、バーナ用開口(1a)(1b)(1c)設
けられており、奥側に位置するバーナ用開口(1a)と、手
前側に位置する一対のバーナ用開口(1b)(1c)との間に
は、断面波形の蛇腹部(15)が形成されている。この蛇腹
部(15)の間隔を伸ばしたり縮めたりすることにより、前
記コンロ部のバーナの位置に対応するように、バーナ用
開口(1a)(1b)(1c)の位置を調整することができる。
が台形形状の堰部(16)が設けられており、この堰部(16)
により、一方のバーナ用開口(1b)の周囲の一定範囲と、
他方のバーナ用開口(1c)の周囲の一定範囲とが区画され
ている。これにより、一方へ流れ出た煮こぼれ等は堰部
(16)で堰き止められ、他方へまで及ぶことはない。
と、バーナ用開口(1b)(1c)との間を区画する堰として機
能することは言うまでもなく、バーナ用開口(1a)の周囲
へ流れ出た煮こぼれ等が、バーナ用開口(1b)(1c)へ及ぶ
不都合を防止することができる。
うなシステムキッチンのガスコンロに使用した状態にお
ける図1のX−X拡大断面図であり、図3は、Y−Y断
面図である。
(10)の周壁(10b) の上端全周域からは、五徳(5) を載置
する五徳載置部(21)に対応する第1覆い片部(11)が水平
に延長形成されており、第1覆い片部(11)の外周端から
は、立ち上がり部(22)に対応する第2覆い片部(12)が連
続して形成されている。
る第2覆い片部(12)の上端部からは、図2に示すよう
に、平坦部(23)に対応する第3覆い片部(13)、さらに、
立ち下がり部(24)に対応する第4覆い片部(14)が設けら
れる構成とするが、奥側に位置する第2覆い片部(12)の
上端は、図3に示すように、僅かに奥方へ折り曲げられ
ているだけで、第3覆い片部(13)及び第4覆い片部(14)
は形成されないものとする。
なシステムキッチンガスコンロの汁受け皿部(20)上に設
置すると、汁受け皿部(20)の手前側及び両側から張り出
しているフランジ部(2) は全域にわたって第2覆い片部
(12)から第4覆い片部(14)で被覆されることとなり、こ
の部分の汚れを防止することができる。
端には第3覆い片部(13)及び第4覆い片部(14)を形成し
ていないから、奥側の平坦部(23)に形成されているグリ
ル用排気口(26)の上方はこれら覆い片で閉塞されること
はない。
外周端及び奥側に位置する第2覆い片部(12)の上端部は
カーリングされて、縁巻き部(17)が、外周端全域にわた
って形成されている。このような縁巻き部(17)は、前記
汁受け皿覆いの成型と同時に形成することが可能であ
る。次に、本発明実施の形態の汁受け皿覆いの成型工程
について説明する。
うに、手前側と両側の3方面では、第4覆い片部(14)が
立ち下がり部(24)の下端まで延長してカウンタートップ
(50)の上面に達しているが、奥側の第2覆い片部(12)は
立ち上がり部(22)の上端までを被覆した後に断ち切られ
た態様となっているため、汁受け皿覆いの手前側及び両
側の3方面と、奥側とでは、外周端の高さが異なること
となる。すなわち、第4覆い片部(14)の奥側端の外端部
(14a) は、図4に示すように、奥側の第2覆い片部(12)
の上端部に向かって、斜め又は垂直に上昇する態様とな
る。
(14a) にも縁巻き部(17)を連続的に形成する為に、両側
に位置する第4覆い片部(14)の手前側端部(14b) は製品
の形状通り下方へ折り曲げた状態に成型し、奥側外端部
(14a) 近傍は水平になるように成型する。すなわち、こ
の状態を側方から見ると、図5に示すように、汁受け皿
覆いの両側に位置する第4覆い片部(14)の外周端は、手
前端から奥側に向かって緩やかに傾斜する態様となり、
この傾斜状態にある外周端部に、縁巻き部(17)を、従来
の縁巻き成型方法と同様な方法により、成型と同時に形
成することができる。
て以下のとおり説明する。
部材(6) と下型部材(7) との間に、成型材料である金属
箔(A) を水平に配置させた状態を示す端面図である。
は、上記したような、第4覆い片部(14)の手前側端部(1
4b) は垂下し且奥側外端部(14a) は水平姿勢にあるシス
テムキッチンガスコンロ用の汁受け皿覆いのそれに略一
致しており、金属箔(A) を上型部材(6) 及び下型部材
(7) で上下からプレスすることにより、金属箔(A) は、
前記汁受け皿覆いの形状に成型される。このとき、同図
の上型部材(6) 及び下型部材(7) の左側端部が、第4覆
い片部(14)の手前側端部(14b) を成型し、右側端部が、
第4覆い片部(14)の奥側外端部(14a) を成型することと
なる。図12の(ア)は、図11のア−ア部分端面図を
示し、図12の(イ)は、図11のイ−イ部分端面図を
示している。これにより、第4覆い片部(14)の水平姿勢
にある奥側外端部(14a) 側を成型する上型部材(6) の図
11における右端部分は図12の(イ)に示すように、
水平な加圧端面に形成されており、第3覆い片部(13)か
ら垂下する手前側端部(14b) 側を成型する上型部材(6)
の図11における左端部分は、前記右端の前記水平加圧
端面よりも低い位置にあることが理解できる。
部(14a) との間の第4覆い片部(14)の傾斜部分を成型す
る上型部材(6) 及び下型部材(7) の前記加圧端面の一部
は、それぞれ、図11に示すように、第4覆い片部(14)
の外周端部の傾斜度合いに応じた傾斜端面(60)(70)とな
っている。
の前記外周形状に対応する内周形状を有し且下端面の一
部は、前記傾斜端面(60)に沿った傾斜面となっている昇
降部材(61)が配設されており、昇降部材(61)と上型部材
(6) との間には、金属箔(A)の肉厚分に相当する間隙が
設けられている。昇降部材(61)のさらに外周域には、昇
降部材(61)の外周形状に対応する内周形状を有し且昇降
部材(61)の下端面に沿った傾斜面を具備する下端面を有
する外枠部材(62)が配設されている。
の下方に丁度位置し且昇降部材(61)の前記下端面に対応
する上端面を有するカーリング部材(71)が設けられてお
り、カーリング部材(71)のさらに外周域には、昇降部材
(61)の下方に丁度位置し且外枠部材(62)の下端面に対応
する上端面を有する固定部材(72)が配設されている。カ
ーリング部材(71)は、下型部材(7) と固定部材(72)との
間で上下に摺動自在とする。
固定部材(72)との間へ降下自在であり、降下状態におい
ては、昇降部材(61)と下型部材(7) との間にも、前記間
隙が形成される。
は、上外径刃先(61a) が設けられており、固定部材(72)
の前記上端面の内端縁には、昇降部材(61)が降下した時
に、上外径刃先(61a) と相対的に接触する下外径刃先(7
2a) が設けられている。上外径刃先(61a) と下外径刃先
(72a) との相対的接触により、金属箔(A) は、上外径刃
先(61a) と下外径刃先(72a) との接触位置で剪断される
こととなる。
には、円弧状の下案内溝(73)が形成されており、昇降部
材(61)の下端面の内端縁には、下案内溝(73)に対向する
円弧状の上案内溝(63)が形成されている。又、昇降部材
(61)が、下型部材(7) と固定部材(72)との間に降下し、
その下端面がカーリング部材(71)の上端面に衝合した時
に、上案内溝(63)と下案内溝(73)とで、金属箔(A) の剪
断端縁に縁巻き部を形成する為のカール溝部が形成され
る。
部が傾斜辺となっており、前記傾斜辺に縁巻き部を設け
てなるシステムキッチンガスコンロ用の汁受け皿覆いを
製造する製造方法について説明する。
、昇降部材(61)及び外枠部材(62)からなる上型部材装
置と、下型部材(7) 、カーリング部材(71)及び固定部材
(72)からなる下型部材装置との間に前記汁受け皿覆いの
材料である金属箔(A) を配置する。そして、図13に示
すように、前記上型部材装置全体を垂直方向に降下させ
て、前記上型部材装置と前記下型部材装置との間で金属
箔(A) を挟持するとともに、さらに、上型部材(6) と下
型部材(7) との衝合面及び昇降部材(61)とカーリング部
材(71)との衝合面が、固定部材(72)の上端面よりも下方
に位置するように、上型部材(6) と昇降部材(61)を、下
型部材(7) とカーリング部材(71)とともに降下させる。
の一部は、第4覆い片部(14)の傾斜に応じた傾斜端面(6
0)(70)となっているから、金属箔(A) に傾斜部分が成型
できると同時に、昇降部材(61)の前記下端面の外端縁に
設けられている上外径刃先(61a) と、固定部材(72)の前
記上端面の内端縁に設けられている下外径刃先(72a)が
相対的に接触することとなり、金属箔(A) は、前記傾斜
部分に沿って上外径刃先(61a) と下外径刃先(72a) との
接触位置で剪断される。図14の(ウ)は、上型部材
(6) 及び昇降部材(61)が降下した状態における図13の
ウ−ウ部分端面図であり、図14の(エ)は図13のエ
ーエ部分端面図、図14の(オ)は図13のオーオ部分
端面図を示す。
降部材(61)のみを固定部材(72)と下型部材(7) との間
に、カーリング部材(71)とともに降下させる。図16の
(カ)は、図15のカ−カ部分端面図であり、図16の
(キ)は図15のキーキ部分端面図、図16の(ク)は
図15のクーク部分端面図を示す。
から、上型部材(6) と下型部材(7)との挟持部端縁まで
の範囲が、下型部材(7) と固定部材(72)との間に降下す
る昇降部材(61)の下端面内端部によって、下型部材(7)
の外壁に沿って90度折れ曲がることとなる。このと
き、昇降部材(61)と下型部材(7) との間には、金属箔
(A) の肉厚に相当する間隙が形成されているから、前記
金属箔(A) の折り曲げはスムーズに行える。
部材(71)も降下し、金属箔(A) の折り曲げ端の下方に
は、カーリング部材(71)の下案内溝(73)が全周に渡って
対向することとなる。
部材(61)の下端面とカーリング部材(71)の上端面とが衝
合した状態で上昇する。このとき、金属箔(A) の前記折
り曲げ端は、下案内溝(73)と上案内溝(63)とで構成され
るカール溝部内でカールされながら上方へ巻き上げられ
ていき、図17に示すように、昇降部材(61)とカーリン
グ部材(71)との衝合面が固定部材(72)の上端面に達した
時に、縁巻き部(17)の形成が完了することとなる。
了した状態を示した図17のケ−ケ部分端面図であり、
図18の(コ)は、図17のコ−コ部分端面図であり、
図18の(サ)は、図17のサ−サ部分端面図を示す。
端全域に縁巻き部(17)を形成することができるのであ
る。
斜辺の影響を説明するための図である。同図の(H) は、
第4覆い片部(14)の手前側端部(14b) 又は奥側外端部(1
4a)側の水平部分を示しており、この水平部分(H) と、
二点鎖線で示した(H1)とが、同一水平面に位置する関係
とする。そして、前記(H1)からθだけ傾斜させた辺(I)
が、第4覆い片部(14)の傾斜部分を示している。
に縁巻きを施すと、水平部分(H) では、縁巻き部(17)を
構成する為の巻き代部分が、その巻き代長さ(W)だ
け、水平な下案内溝(73)によって垂直方向に巻き上げら
れる。これに対し、傾斜部分(I) では、それに対応する
ように傾斜させた下案内溝(73)によって、その傾斜端縁
に対して垂直な方向、すなわち、水平部分(H) に対する
傾斜部分(I) の傾斜角度をθとすると、水平部分(H) に
おける垂直な巻き上げ方向よりもθだけ、傾いた方向に
向かって巻き上げられることとなる。
(H) に至るコーナ部における所定範囲(L)において
は、Wtanθの値に相当する範囲(S)が、垂直方向
と、前記垂直方法よりもθだけ傾斜した方向の両方に引
っ張られる為、その部分の金属箔が強制的に引き伸ばさ
れることにより歪みが生じる。そして、前記傾斜角度
(θ)と前記巻き代長さ(W)との関係によっては、前
記コーナ部での所定範囲(L)に亀裂が生じてしまうと
いう問題がある。
うに、傾斜部分(I) の水平部分(H)に対する傾斜角度
(θ)の範囲を設定しなければならない。許容される傾
斜角度(θ)の範囲は、以下の数式により限定すること
ができる。
Dとなる。金属箔(A) の耐力をσy 、縦弾性係数をE、
前記コーナ部での所定範囲(L)に相当する部分の端部
の歪みをεとすると、 ε=S/L=Wtanθ/L σ=E・ε=E・Wtanθ/L≦σy ∴tanθ≦L・σy /E・W このように、第4覆い片部(14)の水平部分(H) に対する
傾斜部分(I) の傾斜角度(θ)を上記数式により求めら
れる範囲に限定することにより、コーナ部を破損させる
ことなく、成型終了後の製品の外周端全域に縁巻き部(1
7)を形成することができる。
を使用した場合の成型可能な傾斜角度(θ)は、0〜3
0度である。
部分(H) と傾斜部分(I) との成す角度等によって定まる
と考えられる。
の第4覆い片部(14)の奥側外端部(14a) 近傍は、水平状
態を維持したままであるが、製品収容容器を、前記汁受
け皿の断面形状に略一致するように成型しておけば、製
品収容時に前記容器の型に沿わすように折り曲げながら
収容することにより、両側の第4覆い片部(14)も、図6
に示すように、所定形状に容易に折り曲げることができ
る。この部分は、使用者が前記汁受け皿に実際にセット
する際にでも、容易に折り曲げることができるが、図4
に示すように、折り曲げ線(19)を予め設けておけば、よ
り一層折り曲げが容易となる。
折り曲げられるようにするために、この汁受け皿は20
μ〜40μの軟質アルミニウム合金箔から成型する。特
に、前記合金箔に含まれているアルミニウム以外の主要
合金として、0〜0.15重量%のCuと、0.25〜
0.50重量%のFeと、0.15〜0.60重量%の
Siと、0.4〜1.20重量%のMnと、0.4〜
1.0重量%のMgを含む構成とした。
成型された前記汁受け皿覆いは、適当な保形性と柔軟性
を有することとなり、成型後でも、前記収容容器やガス
コンロの汁受け皿の周辺部域に部分的に沿わせ易いもの
となる。又、各成分の含有量を適度に選択することによ
り、強度と柔軟性が増し、上記の汁受け皿覆いの形状に
適用できるばかりでなく、一般的に、厚さが20〜40
μで、一辺が170〜650mmの正方形、長方形、楕
円形で且成型深さ15〜60mmの成型品に対して成型
し易いものとなる。
外側に向かってカーリングしておく。縁巻き部(17)を外
巻き状態とすることにより、第3覆い片部(13)に付着し
た油や煮汁等の汚れが第4覆い片部(14)側へ流れ出した
場合でも、第4覆い片部(14)の下端部(17a) と縁巻き部
(17)の頂部までの間の部分にこれらの汚れを堰き止めて
おくことができ、前記汚れがカウンタートップ(50)にま
で流れ落ちる不都合を極力避けることができる。尚、上
記した実施の形態のものでは、縁巻き部(17)の直径は2
mmに設定してある。
7に示すように、断面円弧状に形成しておけば、前記汚
れ堰き止め効果は向上することとなる。
(14)の下端から、フラット部(18)をカウンタートップ(5
0)に沿うように延長させ、その端部に縁巻き部(17)を外
巻きに形成する構成とすれば、第4覆い片部(14)を流れ
落ちる汚れは、フラット部(18)に溜ることとなり、ガス
コンロの回りのカウンタートップ(50)の汚れは確実に防
止することができる。
ンロ用の汁受け皿覆いを示す平面図。
チンガスコンロに使用した場合における図1のX−X拡
大断面図。
チンガスコンロに使用した場合における図1のY−Y拡
大断面図。
時の状態を示す側面図。
覆い片部(14)を折り曲げた状態を示す。
図。
図。
ンガスコンロの平面図。
に使用した状態を示す断面図。
装置間に金属箔を配置させた初期状態を示す端面図。
(イ)は図11のイ−イ部分端面図。
(6) とともに降下した状態を示す端面図。
は図13のエ−エ部分端面図、(オ)は図13のオ−オ
部分端面図を示す。
部材(7) と固定部材(72)間に降下した状態を示す端面
図。
は図15のキ−キ部分端面図、(ク)は図15のク−ク
部分端面図を示す。
の剪断端縁に沿って縁巻き部(17)を形成する工程の終了
状態を示す端面図。
は図17のコ−コ部分端面図、(サ)は図17のサ−サ
部分端面図を示す。
ンロ用の汁受け皿覆いにおける傾斜部分(I) の水平部分
(H) に対する傾斜関係を示す説明図。
4)
法及びその製造装置
特に、複数のコンロ部を具備する、所謂、システムキッ
チンガスコンロの汁受け皿とその周辺域を同時に被覆す
ることのできるシステムキッチンガスコンロ用汁受け皿
覆いのような水平な辺と傾斜辺とを有する金属箔成型
体、さらには、前記金属箔成型体の製造方法とその製造
装置に関するものである。
水平な辺に対して傾斜する傾斜辺とが形成されているよ
うな複雑な形状の金属箔成型体であっても、強度に優
れ、且前記各辺で手指等を傷つけることのない安全性の
高い金属箔成型体を提供することを課題とするものであ
る。
と、それに対して傾斜する平面とを具備する金属箔成型
体であって、前記傾斜する平面に端部を設ける構成とし
た場合でも、強度に優れ、且、安全性の高い金属箔成型
体を提供できるようにすることを課題とするものであ
る。
の発明の、基本となる前記平面にも端部を設ける構成と
した場合でも、前記請求項2記載の発明の課題と同様
に、強度と安全性に優れた金属箔成型体を提供すること
を課題とするものである。
チンガスコンロ用汁受け皿覆いのような金属箔成型体の
周縁の一部に、両端の高さの異なる傾斜辺を設けた場合
であっても、その周縁全域に縁巻き部を形成することの
できる金属箔成型体の製造方法を提供することを課題と
し、請求項5記載の発明は、その製造装置を提供するこ
とを課題とする。
ために、請求項1記載の発明は、『水平な辺と、前記水
平な辺に対して両端の高さが異なる傾斜辺を具備する金
属箔成型体であって、前記水平な辺と前記傾斜辺の両方
にカーリングされた縁巻き部を形成した』ことを特徴と
する。このものでは、外周又は内周を構成する各辺が、
水平な辺ばかりでなく、傾斜辺も含むような複雑な形状
の金属箔成型体を成型した場合であっても、全ての周辺
にカーリングさせた縁巻き部を設ける構成としたから、
前記金属箔成型体の周縁部における強度が向上し、且、
取扱いの際に前記周縁部で手指等を切るような不都合も
ない。
『基本となる成型面と、前記成型面を規定する第1の平
面に対して傾斜する第2の平面に位置する端部と、前記
端部に形成された縁巻き部とを備えた』ことを特徴とす
る。
明の構成のうち、『前記成型面に位置する第2の端部
と、前記第2の端部に形成された第2の縁巻き部とをさ
らに備えた』ことを特徴とする。
手段は、『両端の高さが異なる傾斜辺を具備し且前記傾
斜辺に縁巻き部を形成してなる金属箔成型体の製造方法
であって、前記傾斜辺に対応し且相互に対向する傾斜端
面を具備する一対の型部材間に金属箔を挟み、垂直方向
にプレス加工することにより、前記金属箔に傾斜部分を
設ける工程と、前記傾斜部分に沿って金属箔を裁断する
工程と、前記裁断された端縁よりも内側の所定部分を前
記垂直方向に押し下げる工程と、前記押し下げられた部
分をカーリングさせながら前記裁断高さまで押し上げる
ことにより縁巻き部を形成する工程とを備えたこと』を
特徴としたものである。
は、請求項5記載の発明の『両端の高さが異なる傾斜辺
を具備し且前記傾斜辺に縁巻き部を形成してなる金属箔
成型体の製造装置であって、前記傾斜辺に対応し且相互
に対向する傾斜端面が各々形成されており、金属箔を間
に挟み、垂直方向にプレス加工することにより、前記金
属箔の所定部分を傾斜状態に成型する一対の第1、第2
型部材と、前記第1、第2型部材側にそれぞれ位置し、
前記第1、第2型部材の前記各傾斜端面に沿って位置し
且相互に対向する傾斜端面が各々形成されている前記垂
直方向に移動自在の一対の第3、第4型部材と、前記第
1型部材と前記第3型部材との間に位置し、前記第1型
部材と前記第3型部材の各傾斜端面に沿った傾斜端面を
具備し、且、前記金属箔を、前記第4型部材の第2型部
材側の端縁で剪断するとともに、前記剪断部分を、前記
第2型部材と第4型部材間に押し込みながら、前記第2
型部材と第4型部材との間へ、前記第2型部材と第4型
部材に対して前記垂直方向に相対移動する押し込み部材
と、前記第2型部材と前記第4型部材との間に位置し、
前記押し込み部材の傾斜端面に対応する傾斜端面を具備
し、前記押し込み部材と衝合しながら、前記第2型部材
と前記第4型部材間を前記垂直方向に摺動可能なカーリ
ング部材とからなり、前記カーリング部材の前記押し込
み部材との衝合面であって、前記第2型部材側の隅部に
円弧上の第1溝部が形成され、前記押し込み部材の前記
カーリング部材との衝合面には、前記第1溝部に対向す
る第2溝部が形成され、前記押し込み部材と前記カーリ
ング部材とが衝合し且前記垂直方向に移動した時に、前
記第1、第2溝部で、縁巻き部を形成する為のカール溝
部が構成されること』を特徴とするものが採用可能であ
る。
明は、水平な辺と傾斜辺の両方を具備する複雑な形状の
金属箔成型体であっても、その周縁全域に縁巻き部を形
成できるようにしたから、その強度と安全性を向上させ
ることができ、縁巻き部を具備する種々な形状の金属箔
成型体を成型することができる。これにより、金属箔成
型体の利用分野が広がることとなる。
規定される一つの成型面と、前記第1の平面に対して傾
斜し且する第2の平面とを具備する複雑な構成の金属箔
成型体を構成できるとともに、前記第2の平面に設けた
端部には縁巻き部を設ける構成としたから、前記端部に
手指が触れても前記端部が歪んだり、手指を切ったりす
るとの不都合がなく、前記金属箔成型体の強度と安全性
が確保できる。
明の第1の平面にも縁巻き部付きの端部を設ける構成と
したから、金属箔成型体の形状をさらに複雑に成型でき
ると共に、その利用分野をさらに拡大させることができ
る。
箔成型体の周縁の一部を傾斜させる工程と、その傾斜部
分にも容易に縁巻き部を形成する工程とを、一連の工程
として行うことができるから、縁巻き部が形成された傾
斜部分を具備する金属箔成型体を容易に成型することが
できる。
で、金属箔成型体の周縁の一部を傾斜させる工程と、そ
の傾斜部分に縁巻き部を形成する工程とを連続して行う
ことができるから、成型所要時間を短縮でき、作業性が
向上する。
Claims (10)
- 【請求項1】 複数のコンロ部の周りに位置する汁受け
皿部と、前記汁受け皿部の周辺に設けられる五徳載置部
と、前記五徳載置部の周辺に設けられるフランジ部とか
らなり、前記フランジ部は、前記五徳載置部の周辺から
上方へ連続する立ち上がり部と、前記立ち上がり部の周
辺から水平に連続する平坦部と、前記平坦部の周辺から
下方へ連続する立ち下がり部とからなるシステムキッチ
ンガスコンロ用の汁受け皿を被覆する為の汁受け皿覆い
であって、 前記汁受け皿部に対応し且前記複数のコンロ部のバーナ
の位置に対応する複数の開口を有する汁受け皿覆い部
と、 前記汁受け皿覆い部の周辺から連続し、前記五徳載置部
に対応する第1覆い片と、 前記第1覆い片の周辺から連続し、前記立ち上がり部に
対応する第2覆い片と、 前記第2覆い片の周辺から連続し、前記平坦部に対応す
る第3覆い片と、 前記第3覆い片の周辺から連続し、前記立ち下がり部に
対応する第4覆い片とからなるシステムキッチンガスコ
ンロ用汁受け皿覆い。 - 【請求項2】 前記第3覆い片と前記第4覆い片は、前
記汁受け皿の手前側と両側に位置する前記平坦部と前記
立ち下がり部に対応する部分のみに設けた請求項1に記
載のシステムキッチンガスコンロ用汁受け皿覆い。 - 【請求項3】 外周全域に、カーリングされた縁巻きを
有する請求項1又は2に記載のシステムキッチンガスコ
ンロ用汁受け皿覆い。 - 【請求項4】 前記汁受け皿覆いは、20μ〜40μの
薄肉のアルミニウム合金箔を一体成型加工して形成さ
れ、前記アルミニウム合金箔は、アルミニウム以外の主
要合金成分として、0〜0.15重量%のCuと、0.
25〜0.50重量%のFeと、0.15〜0.60重
量%のSiと、0.4〜1.20重量%のMnと、0.
4〜1.0重量%のMgを含むことを特徴とする請求項
1から3のいずれかに記載のシステムキッチンガスコン
ロ用汁受け皿覆い。 - 【請求項5】 水平な辺と、前記水平な辺に対して両端
の高さが異なる傾斜辺を具備する金属箔成型体であっ
て、前記水平な辺と前記傾斜辺の両方にカーリングされ
た縁巻き部を形成してなる金属箔成型体。 - 【請求項6】 基本となる成型面と、 前記成型面を規定する第1の平面に対して傾斜する第2
の平面に位置する端部と、 前記端部に形成された縁巻き部とを備えた金属箔成型
体。 - 【請求項7】 前記成型面に位置する第2の端部と、 前記第2の端部に形成された第2の縁巻き部とをさらに
備えた請求項6に記載の金属箔成型体。 - 【請求項8】 両端の高さが異なる傾斜辺を具備し且前
記傾斜辺に縁巻き部を形成してなる金属箔成型体の製造
方法であって、 前記傾斜辺に対応し且相互に対向する傾斜端面を具備す
る一対の型部材間に金属箔を挟み、垂直方向にプレス加
工することにより、前記金属箔に傾斜部分を設ける工程
と、 前記傾斜部分に沿って金属箔を裁断する工程と、 前記裁断された端縁よりも内側の所定部分を前記垂直方
向に押し下げる工程と、 前記押し下げられた部分をカーリングさせながら前記裁
断高さまで押し上げることにより縁巻き部を形成する工
程とを備えたことを特徴とした金属箔成型体の製造方
法。 - 【請求項9】 両端の高さが異なる傾斜辺を具備し且前
記傾斜辺に縁巻き部を形成してなる金属箔成型体の製造
装置であって、 前記傾斜辺に対応し且相互に対向する傾斜端面が各々形
成されており、金属箔を間に挟み、垂直方向にプレス加
工することにより、前記金属箔の所定部分を傾斜状態に
成型する一対の第1、第2型部材と、 前記第1、第2型部材側にそれぞれ位置し、前記第1、
第2型部材の前記各傾斜端面に沿って位置し且相互に対
向する傾斜端面が各々形成されている前記垂直方向に移
動自在の一対の第3、第4型部材と、 前記第1型部材と前記第3型部材との間に位置し、前記
第1型部材と前記第3型部材の各傾斜端面に沿った傾斜
端面を具備し、且、前記金属箔を、前記第4型部材の第
2型部材側の端縁で剪断するとともに、前記剪断部分
を、前記第2型部材と第4型部材間に押し込みながら、
前記第2型部材と第4型部材との間へ、前記第2型部材
と第4型部材に対して前記垂直方向に相対移動する押し
込み部材と、 前記第2型部材と前記第4型部材との間に位置し、前記
押し込み部材の傾斜端面に対応する傾斜端面を具備し、
前記押し込み部材と衝合しながら、前記第2型部材と前
記第4型部材間を前記垂直方向に摺動可能なカーリング
部材とからなり、 前記カーリング部材の前記押し込み部材との衝合面であ
って、前記第2型部材側の隅部に円弧上の第1溝部が形
成され、 前記押し込み部材の前記カーリング部材との衝合面に
は、前記第1溝部に対向する第2溝部が形成され、 前記押し込み部材と前記カーリング部材とが衝合し且前
記垂直方向に移動した時に、前記第1、第2溝部で、縁
巻き部を形成する為のカール溝部が構成されることを特
徴とする金属箔成型体の製造装置。 - 【請求項10】 前記第1、第2型部材の前記各傾斜端
面の傾斜角度を、30度以下とした請求項9に記載の金
属箔成型体の製造装置。
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JP7461296 | 1996-03-28 | ||
JP2001117746A JP3635040B2 (ja) | 1996-03-28 | 2001-04-17 | 金属箔成型体、金属箔成型体の製造方法及びその製造装置 |
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Cited By (3)
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JP2014111391A (ja) * | 2014-03-20 | 2014-06-19 | Toyo Aluminum Ekco Products Kk | 紙容器の製造方法及び製造装置 |
JP2015010725A (ja) * | 2013-06-27 | 2015-01-19 | 東洋アルミエコープロダクツ株式会社 | パネル構造体 |
JP2017087738A (ja) * | 2017-01-18 | 2017-05-25 | 東洋アルミエコープロダクツ株式会社 | 紙容器の製造方法及び製造装置 |
-
2001
- 2001-04-17 JP JP2001117746A patent/JP3635040B2/ja not_active Expired - Lifetime
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