JP2990453B2 - 干渉効果半導体装置 - Google Patents

干渉効果半導体装置

Info

Publication number
JP2990453B2
JP2990453B2 JP15664091A JP15664091A JP2990453B2 JP 2990453 B2 JP2990453 B2 JP 2990453B2 JP 15664091 A JP15664091 A JP 15664091A JP 15664091 A JP15664091 A JP 15664091A JP 2990453 B2 JP2990453 B2 JP 2990453B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gate electrode
point contact
split gate
drain region
region
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP15664091A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH057005A (ja
Inventor
誠 岡田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP15664091A priority Critical patent/JP2990453B2/ja
Publication of JPH057005A publication Critical patent/JPH057005A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2990453B2 publication Critical patent/JP2990453B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Junction Field-Effect Transistors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、1個のポイントコンタ
クトあるいはダブルポイントコンタクトから出射される
電子波等のキャリア波を反射させ、該反射キャリア波と
入射キャリア波との干渉効果を用いる干渉効果半導体装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、キャリアを注入するソース領
域と、その後段に作られたポイントコンタクトあるいは
ダブルポイントコンタクトを有するスプリットゲート電
極と、その後段に形成されキャリアを収集する単数また
は複数のドレイン領域とからなる干渉効果半導体装置が
提案されていた。
【0003】図5は、従来のポイントコンタクト干渉効
果半導体装置の説明図である。この図において、31は
半導体層、32はソース領域、33はスプリットゲート
電極、34はポイントコンタクト、35は第1ドレイン
領域、36は第2ドレイン領域、37は空乏化領域であ
る。
【0004】この装置は、半導体層31と、この半導体
層31の上に、この半導体層31とオーミック接触して
形成されたソース領域32と、このソース領域32の後
段に半導体層31とショットキー接触して形成されたス
プリットゲート電極33と、このスプリットゲート電極
33の後段に半導体層31とオーミック接触して形成さ
れた第1ドレイン領域35、および、第2ドレイン電極
36によって構成されている。
【0005】そして、このスプリットゲート電極33の
下には、空乏化領域37に挟まれた1個のポイントコン
タクト34が作られており、その幅は、ここを通過する
電子が量子化され、少ないモード数の電子波が形成され
る程度に狭く、かつ、スプリットゲート電極33の電圧
によって制御できるようになっている。
【0006】この装置の動作を説明すると、ソース領域
32から半導体層31中に電子が注入され、この電子
が、ソース領域32と、第1ドレイン領域35および第
2ドレイン領域36の間に形成される加速電界によって
加速されて、スプリットゲート電極32によって作られ
たポイントコンタクト34を通って走行する。
【0007】このように、電子がポイントコンタクト3
4を通過するとき量子化され、電子波が形成されるが、
スプリットゲート電極33に印加する電圧を変えると、
ポイントコンタクト34の幅が変化し、ここを通過する
電子波のモードが変化するため、異なるモードの電子波
間の干渉によってポイントコンタクト34から出射され
る電子波の強度分布が変化して、第1ドレイン領域35
または第2ドレイン領域36に収集される電子の量、す
なわち、電流が変化することになる。
【0008】このような動作をする干渉型半導体装置
は、ソース領域32から注入される電流をスプリットゲ
ート電極の電圧によって第1ドレイン領域35または第
2ドレイン領域36間で切り換えるスイッチング装置と
して用いられる。
【0009】図6は、ポイントコンタクトを2個有する
従来のダブルポイントコンタクト干渉効果半導体装置の
説明図である。この図において、41は半導体層、42
はソース領域、43は第1スプリットゲート電極、44
は第2スプリットゲート電極、45は第1ポイントコン
タクト、46は第2ポイントコンタクト、47は第1ド
レイン領域、48は第2ドレイン領域、49は空乏化領
域である。
【0010】この装置においては、半導体層41の上
に、この半導体層41とオーミック接触するソース領域
42が形成され、このエミッタ領域42の後段に、半導
体層41とショットキー接触する第1スプリットゲート
電極43、第2スプリットゲート電極44が形成されて
いる。なお、この第1スプリットゲート電極43には、
第1ポイントコンタクト45を挟む同電位の島状部分を
有しており(この図では、第1スプリットゲート電極4
3の本体とこの島状部分がリード線によって接続されて
いるように模式的に描かれている。)、第2ポイントコ
ンタクト46は、第2スプリットゲート電極44と第1
スプリットゲート電極43の島状部分との間に形成され
る。このように、第1スプリットゲート電極43によっ
て形成された空乏化領域49で挟まれた第1ポイントコ
ンタクト45と、第2スプリットゲート電極44によっ
て形成された空乏化領域49で挟まれた第2ポイントコ
ンタクト46の幅は、第1スプリットゲート電極43、
第2スプリットゲート電極44の印加電圧を変化して、
その下に形成される空乏層の厚さを変えることによって
調節することができ、ここを通過する電子が量子化さ
れ、少ないモード数の電子波が形成される程度に狭くす
ることができる。
【0011】また、第1スプリットゲート電極43およ
び第2スプリットゲート電極44の後段の半導体層41
上には、この半導体層41とオーミック接触する第1ド
レイン領域47と第2ドレイン領域48が形成されてい
る。
【0012】この干渉効果半導体装置の動作を説明する
と、ソース領域42から半導体層41中に電子が注入さ
れ、この電子が、エミッタ電極42と、第1ドレイン領
域47、第2ドレイン領域48の間に形成される加速電
界によって加速され、第1ポイントコンタクト45と第
2ポイントコンタクト46を通って走行する。このよう
に、電子が第1ポイントコンタクト45と第2ポイント
コンタクト46を通過するとき、量子化され、それぞれ
少ないモード数の電子波として出射される。
【0013】そして、第1スプリットゲート電極43、
および、第2スプリットゲート電極44に印加する電圧
を変えると、第1ポイントコンタクト45と第2ポイン
トコンタクト46の各々から出射される電子波のモード
が変化し、相互間の干渉状態が変化するため、電子波の
強度分布が変化して第1ドレイン領域47または第2ド
レイン領域48に収集される電子の数、すなわち、電流
が変化する。このような動作をする干渉型半導体装置
は、ソース領域42から半導体層41中に注入される電
子を、第1スプリットゲート電極43、および、第2ス
プリットゲート電極44に印加する電圧を変えることに
よって、第1ドレイン領域47と第2ドレイン領域48
の間でスイッチングするスイッチング装置として用いら
れる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】前記した従来の干渉効
果半導体装置においては、単一のポイントコンタクトの
幅を制御してポイントコンタクト内の電子波のモードを
変えて、異なるモードの出射電子波間の干渉状態を変え
ることによって、出射される電子波の強度分布を変え、
あるいは、並列に配置された2つのポイントコンタクト
から出射される電子波の干渉効果を用いて、これらのポ
イントコンタクトから出射される電子波の強度分布を変
えて、ソース領域から注入される電子を第1ドレイン領
域と第2ドレイン領域の間でスイッチングすることが考
えられていた。
【0015】しかし、既存のオーミック領域を形成する
ための加工技術に精度上の限界があり、電子波の強度分
布である個々の干渉縞に対応する程度の微小な第1ドレ
イン領域あるいは第2ドレイン領域を形成することが困
難であるため、また、第1ドレイン領域と第2ドレイン
領域の正の電位によって、本来これらのドレイン領域に
到達すべきでない電子まで吸引されるため、充分に大き
な相互コンダクタンス(第1ドレイン領域36または第
2ドレイン領域37の電流の変化/スプリットゲート電
極の電圧変化)を得ることが困難であった。したがっ
て、本発明は、第1ドレイン領域と第2ドレイン領域を
形成するために格別微細な半導体加工技術を用いること
なく、大きな相互コンダクタンスを有する干渉効果半導
体装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる干渉効果
半導体装置においては、半導体層に形成されたキャリア
を注入するソース領域と、該半導体層の該ソース領域の
後段に形成され、通過するキャリアを量子化するポイン
トコンタクトを作るスプリットゲート電極と、該半導体
層の該スプリットゲート電極の後段に形成され、キャリ
アを収集する単数または複数のドレイン領域と、該半導
体層の該ドレイン領域の後段に形成され、該ポイントコ
ンタクトから出射されるキャリア波を反射する機構を有
する構成を採用した。また、この場合、上記のポイント
コンタクトとして2個あるいはその以上のポイントコン
タクトを並列に配置したダブルポイントコンタクト、あ
るいは、複数ポイントコンタクトを用いることができ
る。
【0017】
【作用】ソース領域から注入されたキャリアを、このソ
ース領域の後段に作られたポイントコンタクトを通過さ
せ、このポイントコンタクトから出射するキャリア波
を、このポイントコンタクトの後段に形成されたキャリ
ア反射機構によって反射するようにし、この反射機構と
なる空乏化領域の厚さを制御して、出射キャリア波と反
射キャリア波の間の干渉の状態を変化することによっ
て、ドレイン領域を微小化することなく、大きな相互コ
ンダクタンスを有するスイッチング装置等の干渉効果半
導体装置を得ることができる。また、この場合、ポイン
トコンタクトの幅と、反射機構の位置をともに制御する
ことによって論理回路を構成することができる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。 (第1実施例)図1は、第1実施例の干渉効果半導体装
置の説明図である。この図において、1は半導体層、2
はソース領域、3はスプリットゲート電極、4はポイン
トコンタクト、5は第1ドレイン領域、6は第2ドレイ
ン領域、7は反射ゲート電極、8、9は空乏化領域であ
る。
【0019】本実施例の干渉効果半導体装置は、半導体
層1にソース領域2を形成し、その後段に1個のポイン
トコンタクト4を作るためのスプリットゲート電極3を
形成し、その後段に第1ドレイン領域5、第2ドレイン
領域6を形成した点で、図5の従来の干渉効果半導体装
置と同様であるが、第1ドレイン領域5、第2ドレイン
領域6の後段に反射ゲート電極7を形成した点で異なっ
ている。
【0020】この干渉効果半導体装置の動作を説明する
と、ソース領域2から注入された電子は、このソース領
域2と第1ドレイン領域5、第2ドレイン領域6と間に
形成された加速電界によって加速され、スプリットゲー
ト電極3の空乏化領域8によって挟まれたポイントコン
タクト4内で量子化され、少数のモードの電子波とし
て、その後段に出射されるが、この電子波は、反射ゲー
ト電極7により形成される空乏化領域9によって反射さ
れて、再びスプリットゲート電極3のポイントコンタク
ト4に達し、ここから出射される電子波と干渉して、相
互の位相関係によって、相加わる場合と、相殺する場
合、およびそれらの間の状態を生じる。
【0021】上記の、反射電子波と出射電子波が相加わ
る場合はその領域のコンダクタンスが大きくなり、相殺
する場合はその領域のコンダクタンスが小さくなる。し
たがって、反射ゲート電極7に印加する電圧を変化して
空乏化領域の厚さを変化すると、実効的なキャリア反射
面とポイントコンタクト4からの距離が変化することに
なり、ソース領域2と第1ドレイン領域5、あるいは、
ソース領域2と第2ドレイン領域6の間のコンダクタン
ス、観点を変えると、ソース領域2と第1ドレイン領域
5、あるいは、ソース領域2と第2ドレイン領域6の間
の電圧が変化して、高い相互コンダクタンスのスイッチ
ング動作が実現される。
【0022】上記の動作説明は、スプリットゲート電極
3の電圧を一定にしたままで、反射ゲート電極7に印加
する電圧を変化する場合であったが、反射ゲート電極7
の電圧とともに、図5において説明した従来の干渉効果
半導体装置と同様に、スプリットゲート電極3の電圧を
変えることによって、ポイントコンタクト4の幅を変え
て、ポイントコンタクト4を出射する電子波の分布強
度、すなわち、出射方向を変化して、第1ドレイン領域
5、第2ドレイン領域6との間で出力信号の極性を適宜
選択することができ、またこの特性を利用して、スプリ
ットゲート電極3の電圧を入力A、反射ゲート電極7の
電圧を入力B、第1ドレイン領域5、あるいは、第2ド
レイン領域6の出力をCとする論理回路を構成できる。
【0023】また、スプリットゲート電極3の電圧を変
えることによるポイントコンタクト4から出射する電子
波の分布強度を変更する効果と、出射電子波と反射電子
波の干渉効果を互いに強め合うように組合せることによ
って、トータルの相互コンダクタンスを相乗的に大きく
することができる。上記は、キャリアとして電子を用い
た例であるが、キャリアとしてホールを用いることもで
きる。
【0024】(第2実施例)図2は、第2実施例の干渉
効果半導体装置の説明図である。この図において、14
は半導体層、16はソース領域、18は第1スプリット
ゲート電極、19は第2スプリットゲート電極、20は
第1ポイントコンタクト、21は第2ポイントコンタク
ト、22、27は空乏化領域、23は第1ドレイン領
域、24は第2ドレイン領域、26は反射ゲート電極で
ある。
【0025】この図は、半導体層14の上にソース領域
16を生成し、その後段に並列に配置された第1ポイン
トコンタクト20、第2ポイントコンタクト21からな
るダブルポイントコンタクトを生じる第1スプリットゲ
ート電極18と第2スプリットゲート電極19を形成
し、その後段に第1ドレイン領域23、第2ドレイン領
域24を形成する点で、図6の従来の干渉効果半導体装
置と同様であるが、本実施例においては、第1ドレイン
領域23、第2ドレイン領域24の後段に反射ゲート電
極26が形成されている点が異なっている。
【0026】この装置の動作を説明すると、ソース領域
16から注入された電子は、このソース領域16と第1
ドレイン領域23、第2ドレイン領域24の間に形成さ
れた加速電界によって加速され、第1スプリットゲート
電極18と第2スプリットゲート電極19によって作ら
れる第1ポイントコンタクト20および第2ポイントコ
ンタクト21を通過してその後段に出射される。
【0027】そして、例えば第1ポイントコンタクト2
0から出射された電子波は、反射ゲート電極26によっ
て反射されて、第1ポイントコンタクト20あるいは第
2ポイントコンタクト21から出射された電子波と干渉
することになる。この干渉によって、反射電子波と第1
ポイントコンタクト20から出射された電子波が干渉し
て相加わる場合、相殺される場合、反射電子波と第2ポ
イントコンタクト21から出射された電子波が干渉して
相加わる場合、相殺される場合を生じる。
【0028】反射電子波と出射電子波が干渉して相加わ
る場合は、ソース領域と第1ドレイン領域23、あるい
は、第2ドレイン領域24の間のコンダクタンスが大き
くなり、相殺する場合はこのコンダクタンスが小さくな
る。したがって、ソース領域16と第1ドレイン領域2
3、あるいは、第2ドレイン領域24の間の電圧が反射
電子波と出射電子波の間の干渉状態によって変化するこ
とになる。
【0029】第1スプリットゲート電極18、あるい
は、第2スプリットゲート電極19の電圧を変化して空
乏層に挟まれて作られるポイントコンタクトの幅を制御
して第1ポイントコンタクトおよび第2ポイントコンタ
クト内のエネルギー準位を変化させることができ、その
結果、各々のポイントコンタクトにおける電子波モード
を変えて、ポイントコンタクトを通過する電子波の強度
分布あるいは位相速度を変化させ、反射波と出射波の間
の干渉状態を変えることができる。
【0030】本実施例のように電子波反射手段を設け、
第1ポイントコンタクトおよび第2ポイントコンタクト
から出射された電子波を、第1ポイントコンタクトある
いは第2ポイントコンタクトに戻し、ここで入射電子波
と干渉させることにより、トータルの相互コンダクタン
スを前記従来の干渉効果半導体装置より大きくすること
ができる。
【0031】図3および図4は、第1実施例の干渉効果
半導体装置の構成説明図である。図3は、第2ポイント
コンタクトを通る線上の断面を示す一部切断斜視図であ
り、図4は、第1スプリットゲート電極を通る線上の断
面を示す一部切断斜視図である。
【0032】この図において、11は半絶縁性GaAs
基板、12はノンドープGaAs層、13はノンドープ
AlGaAs層、14はSiドープAlGaAs層、1
5はSiドープGaAs層、16はエミッタ電極、17
は合金化領域、18は第1スプリットゲート電極、20
は第1ポイントコンタクト、21は第2ポイントコンタ
クト、22は空乏化領域、23は第1ドレイン領域、2
4は第2ドレイン領域、25は合金化領域、26は反射
ゲート電極、27は空乏化領域である。
【0033】この干渉効果型半導体装置においては、半
絶縁性のGaAs基板11上に厚さ900Åのノンドー
プGaAs層12、厚さ150ÅのノンドープAlGa
As層13、厚さ200ÅのSiドープAlGaAs
(1×1018cm-3)層14、厚さ300ÅのSiドー
プGaAs(1×1018cm-3)層15を形成する。そ
して、通常のHEMTプロセスによって素子間アイソレ
ーション、表面のパッシベーションを施し、AuGe/
Auを合金化処理することによって、エミッタ電極1
6、第1ドレイン領域23、第2ドレイン領域24を、
合金領域17、25によってオーミック接触して形成す
る。HEMT構造を用いたのは、電子波が無散乱で伝播
する距離が干渉効果に寄与する部分より長いものを得る
たとである。
【0034】また、Al等の金属をSiドープAlGa
As層14との間でショットキー接触させて、スプリッ
トゲート電極18と反射ゲート電極24を形成する。こ
の図で22、27は、スプリットゲート電極18と反射
ゲート電極24の下に形成された空乏化領域を示してい
る。
【0035】なお、スプリットゲート電極18、19は
2層レジストと電子ビーム露光を用いて形成することが
でき、そのゲート長を0.1μm、スプリットゲート電
極の間隙の幅を0.3μm、間隙のピッチを0.5μm
とする。このスプリットゲート電極18、19を形成す
る際、反射ゲート電極26も電子ビーム露光を用いて同
時に形成する。なお、スプリットゲート電極18、19
と反射ゲート電極26の間隔は2μmである。
【0036】図3は第2ポイントコンタクトを通る線上
の断面を示す一部切断斜視図で、ソース領域16の下か
ら第1ドレイン領域23、第2ドレイン領域24の下を
経て、反射ゲート電極の下の空乏領域の近傍まで二次元
電子ガスが形成されていることを示している。
【0037】また、図4は、第1スプリットゲート電極
の第1ポイントコンタクトを作るために隔離した島状の
電極を通る線上の断面を示す一部切断斜視図で、この電
極の下には空乏化領域が形成されており、この部分を電
子が通過できないことを示している。
【0038】この構成の装置において、第1スプリット
ゲート電極18および第2スプリットゲート電極19に
負の電圧を加えることによって空乏化領域22の厚さを
厚くして、各スプリットゲート電極の下をピンチオフし
て、狭いダブルポイントコンタクトを作る。また、反射
ゲート電極26に印加する電圧を変化することによっ
て、この電極の下に空乏化領域27を形成して、電子に
とっての反射壁を形成している。この干渉効果半導体装
置で用いる電子波の波長は例えば400Å程度であるか
ら、スプリットゲート電極の電圧を変化することによっ
て、その位相を充分に変化させることができる。
【0039】本実施例の干渉効果半導体装置において、
第1スプリットゲート電極18および第2スプリットゲ
ート電極19の印加電圧を入力A、反射ゲート電極26
の印加電圧を入力B、第1ドレイン領域23、あるい
は、第2ドレイン領域24を出力Cとすることによって
論理回路装置を構成することができる。また、ポイント
コンタクトの数を3以上とし、並列接続して大電流化
し、あるいは、個別に制御して多機能化を図ることもで
きる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
ポイントコンタクトの後段に反射ゲート電極を形成する
ことによって、格別微細な半導体加工技術を用いること
なく、高速動作が可能で大きな相互コンダクタンスをも
つ干渉効果半導体装置を構成することができる。また、
この干渉効果半導体装置を用いて、スイッチング装置、
論理回路等を構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の干渉効果半導体装置の説明図であ
る。
【図2】第2実施例の干渉効果半導体装置の説明図であ
る。
【図3】第1実施例の干渉効果半導体装置の構成説明図
(1)である。
【図4】第1実施例の干渉効果半導体装置の構成説明図
(2)である。
【図5】従来のポイントコンタクト干渉効果半導体装置
の説明図である。
【図6】従来のダブルポイントコンタクト干渉効果半導
体装置の説明図である。
【符号の説明】
1、14 半導体層 2、16 ソース領域 3 スプリットゲート電極 4 ポイントコンタクト 5、23 第1ドレイン領域 6、24 第2ドレイン領域 7、26 反射ゲート電極 18 第1スプリットゲート電極 19 第2スプリットゲート電極 20 第1ポイントコンタクト 21 第2ポイントコンタクト

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体層に形成されたキャリアを注入す
    るソース領域と、該半導体層の該ソース領域の後段に形
    成され、通過するキャリアを量子化するポイントコンタ
    クトを作るスプリットゲート電極と、該半導体層の該ス
    プリットゲート電極の後段に形成され、キャリアを収集
    する単数または複数のドレイン領域と、該半導体層の該
    ドレイン領域の後段に形成され、該ポイントコンタクト
    から出射されるキャリア波を反射する機構を有すること
    を特徴とする干渉効果半導体装置。
  2. 【請求項2】 半導体層に形成されたキャリアを注入す
    るソース領域と、該半導体層の該ソース領域の後段に形
    成され、通過するキャリアを量子化する複数ポイントコ
    ンタクトを作るスプリットゲート電極と、該半導体層の
    該スプリットゲート電極の後段に形成され、キャリアを
    収集する単数または複数のドレイン領域と、該半導体層
    の該ドレイン領域の後段に形成され、該ダブルポイント
    コンタクトから出射されるキャリアを反射する機構を有
    することを特徴とする干渉効果半導体装置。
JP15664091A 1991-06-27 1991-06-27 干渉効果半導体装置 Expired - Lifetime JP2990453B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15664091A JP2990453B2 (ja) 1991-06-27 1991-06-27 干渉効果半導体装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15664091A JP2990453B2 (ja) 1991-06-27 1991-06-27 干渉効果半導体装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH057005A JPH057005A (ja) 1993-01-14
JP2990453B2 true JP2990453B2 (ja) 1999-12-13

Family

ID=15632087

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15664091A Expired - Lifetime JP2990453B2 (ja) 1991-06-27 1991-06-27 干渉効果半導体装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2990453B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AT502417B1 (de) 2005-09-06 2009-11-15 Blum Gmbh Julius Verriegelbare ausstossvorrichtung

Also Published As

Publication number Publication date
JPH057005A (ja) 1993-01-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5362677A (en) Method for producing a field effect transistor with a gate recess structure
US4903090A (en) Semiconductor device
JP3162424B2 (ja) 導波型光検出器及びその作製方法
JP2990453B2 (ja) 干渉効果半導体装置
US5270557A (en) Quantum interference semiconductor device having a quantum point contact and fabrication process thereof
US5298739A (en) Photodetector capable of sweeping out unwanted carriers and an optical communication system including the same
US4996573A (en) Vertical thin film transistor and optical sensor having leakage current suppression elements
KR20000011496A (ko) 반도체레이저장치
JP2675574B2 (ja) 半導体受光素子
JPS6220382A (ja) 光半導体装置
EP0428146B1 (en) Field effect transistor type photo-detector
US5128734A (en) Surface channel hact
US4755663A (en) Textured surface, graded gap switch for transmission line optical detectors
US5132760A (en) Electron wave deflection in modulation doped and other doped semiconductor structures
JP3014006B2 (ja) 半導体装置
JP2667343B2 (ja) ラテラル超格子素子
JPH0226037A (ja) 半導体装置
JP3286034B2 (ja) 半導体受光素子
JPH05114742A (ja) 電子波干渉型半導体装置
KR100233833B1 (ko) 양자 회절 트랜지스터 및 그 제조 방법
JP3159339B2 (ja) 電子波干渉装置
JPH0234828Y2 (ja)
JPH03181920A (ja) 光電子集積回路
JPH04242127A (ja) 導波型光検出器
JP3093038B2 (ja) 量子干渉素子

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19990817