JP2990374B2 - 光制御板用樹脂組成物及び光制御板 - Google Patents

光制御板用樹脂組成物及び光制御板

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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は光制御板用樹脂組成物、及びそれから得られ
る光制御板に関する。
<従来の技術> 屈折率が異なる少なくとも2種の化合物を含有する光
重合性組成物に紫外線を照射して光制御板を得ることが
提案されている。(特開平1−147405号公報)そして、
ウレタン系モノマーやオリゴマー及び臭素含有モノマー
等を用いた組成物は、光制御板としたときに高度な光学
特性を発現する。
<発明が解決しようとする課題> しかしながら、これらの組成物は優れた光制御特性を
発現するとはいえ、さらに改良が望まれていた。具体的
には、不透明域(入射光の散乱域)においては高い曇価
を有し、透明域(入射光の透過域)においては光の直進
透過率95%以上を得るために、組成物の硬化時の膜厚は
200〜300μmを必要としていたが、さらに薄膜化が望ま
れていた。
光制御板の薄膜化を2つの観点から望まれている。第
1には、光制御板の工業的規模の製造における重合熱に
起因する問題である。すなわち、光重合体において膜厚
200〜300μmは比較的厚膜であり、重合時の瞬時の多量
発熱により、組成物を塗布した基材の変形と、硬化物
(光制御膜)自体の硬化歪みにより、硬化物の中に形成
される光学特性を発現する構造にも乱れを生じていた。
このような製造プロセス面での多量発熱や硬化歪みの抑
制は、塗布すべき組成物の薄膜化によって大きく改善さ
れることが期待される。
また、第2には、薄膜化することにより組成物の使用
量を減らすことができ、その結果、経済性が向上する。
<課題を解決するための手段> 本発明は、重合性炭素−炭素二重結合を有し、かつそ
れぞれ屈折率が異なる重合体を生成し得る少なくとも2
種のモノマーあるいはオリゴマーを含有する組成物、 重合性炭素−炭素二重結合を有しない化合物および重
合性炭素−炭素二重結合を有し、かつ該化合物の屈折率
と異なる屈折率を有する重合体を生成し得る少なくとも
1種のモノマーあるいはオリゴマーを含有する組成物、 分子内に重合性炭素−炭素二重結合を複数有し、かつ
重合前後の屈折率が異なる少なくとも1種のモノマーあ
るいはオリゴマーを含有する組成物から少なくとも1種
選ばれてなる光重合性樹脂組成物100重量部に平均粒径
が0.05〜20μmの充填材0.01〜5重量部を配合すること
を特徴とする光制御板用樹脂組成物、および前記光制御
板用樹脂組成物に光を照射して得られる光制御板を提供
する。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に使用する光重合性組成物の一つとしては、重
合性炭素−炭素二重結合を有し、かつそれぞれ屈折率が
異なる重合体を生成し得る少なくとも2種のモノマーあ
るいオリゴマーを含有する組成物が挙げられる。ここで
用いられるモノマーまたはオリゴマーは分子内に少なく
とも1個の炭素−炭素二重結合を有する化合物であり、
例えば、分子内にアクリロイル基、メタクリロイル基、
ビニル基、アリル基などの重合可能な基を1個以上含有
するモノマーまたはオリゴマーである。そして、光、例
えば紫外線により重合し得るもので、それぞれ屈折率が
異なる重合体を生成することができ、かつそれぞれ反応
性比が異なり相溶性が適当なものであれば、どんな組合
せであっても使用できるが、必要に応じて樹脂の化学
的、物理的性質を考慮して決定される。好適な例として
は、ポリエステルアクリレート、ポリオールポリアクリ
レート、変性ポリオールポリアクリレート、イソシアヌ
ル酸骨格のポリアクリレート、メラミンアクリレート、
ヒダントイン骨格のポリアクリレート、ポリブタジエン
アクリレート、エポキシアクリレート、ウレタンアクリ
レートなどの多官能性アクリレートやこれらのアクリレ
ートに対応するメタクリレート類、または、テトロヒド
ロフルフリルアクリレート、エチルカルビトールアクリ
レート、ジシクロペンテニルオキシエチルアクリレー
ト、フェニルカルビトールアクリレート、ノニルフェノ
キシエチルアクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェノ
キシプロピルアクリレート、ω−ヒドロキシヘキサノイ
ルオキシエチルアクリレート、アクリロイルオキシエチ
ルサクシネート、アクリロイルオキシエチルフタレー
ト、フェニルアクリレート、トリブロモフェニルアクリ
レート、フェノキシエチルアクリレート、トリブロモフ
ェノキシエチルアクリレート、ベンジルアクリレート、
p−ブロモベンジルアクリレート、ビスフェノールAジ
アクリレート、2,2−ビス(4−メタクリロキシエトキ
シ−3,5−ジブロモフェニル)プロパン、イソボルニル
アクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、ラウ
リルアクリレート、2,2,3,3−テトラフルオロプロピル
アクリレート、並びにこれらの単官能性アクリレートに
対応するメタクリレート類、及びスチレン、p−クロロ
スチレン、ジビニルベンゼン、ビニルアセテート、アク
リロニトリル、N−ビニルピロリドン、ビニルナフタレ
ン等のビニル化合物、あるいはジエチレングリコールビ
ス(アリルカーボネート)、トリアリルイソシアヌレー
ト、ジアリリデンペンタエリスリトール、ジアリルフタ
レート、ジアリルイソフタレート等のアリル化合物等が
挙げられる。
本発明で用いる光重合性組成物は、これらの光重合性
モノマーまたはオリゴマーから選ばれる少なくとも2種
を混合物として使用するが、それらの2種の単独重合体
の屈折率は、それぞれ異なっていなければならない。少
なくとも2種のモノマーまたはオリゴマーは少なくとも
0.01、より好ましくは少なくとも0.05の屈折率差(単独
重合体での)を有することが望ましい。3種またはそれ
以上の種類の光重合性モノマーまたはオリゴマーを使用
するときは、それらの単独重合体のいずれか2つの屈折
率の差が上記条件を満足しておればよい。少なくとも0.
01の屈折率差を有する2種の光重合性モノマーまたはオ
リゴマーの混合率は重量比率で10:90〜90:10の範囲にあ
ることが好ましい。
この重合性炭素−炭素二重結合を有し、かつそれぞれ
屈折率が異なる重合体を生成し得る少なくとも2種のモ
ノマーまたはオリゴマーを含有する組成物の好ましい例
として、ポリエーテルウレタンアクリレートとエチレン
オキサイド変性トリブロモフェノールアクリレートとの
組合せの均一混合体(重合体の屈折率差約0.14)等を挙
げることができる。これらのモノマーまたはオリゴマー
はお互いに屈折率が異なるだけでなく、光制御機能を示
す相分離構造を形成させるために反応性(反応速度)も
お互いに異なっていなければならない。
本発明に用いる別の光重合性組成物としては重合性炭
素−炭素二重結合を有しない化合物及び重合性炭素−炭
素二重結合を有し、かつ該化合物の屈折率と異なる屈折
率を有する重合体を生成し得る少なくとも1種のモノマ
ーあるいはオリゴマーを含有する組成物が挙げられる。
この、分子内に重合性炭素−炭素二重結合を有しない化
合物とは分子内にアクリロイル基、メタアクリロイル
基、ビニル基、アリル基等の重合可能な基を含有しない
化合物である。例えば、ポリスチレン、ポリメタクリル
酸メチル、ポリエチレンオキシド、ポリビニルピロリド
ン、ポリビニルアルコール、ナイロン、ポリエチレング
リコール、ポリプロピレングリコール等のポリアルキレ
ングリコール等のポリマー類やトルエン、n−ヘキサ
ン、シクロヘキサン、メチルアルコール、エチルアルコ
ール、アセトン、メチルエチルケトン、テトラヒドロフ
ラン、酢酸エチル、ジメチルホルムアミド、ジメチルア
セトアミド、アセトニトリル等の有機化合物およびこれ
らの有機化合物のハロゲン化合物、可塑剤、安定剤など
のプラスチック添加剤などが挙げられる。
また、重合性炭素−炭素二重結合を有し、かつ該化合
物の屈折率と異なる屈折率を有する重合体を生成し得る
少なくとも1種のモノマーまたはオリゴマーとしては上
述のものが使用できる。前記化合物の屈折率と、前記モ
ノマーまたはオリゴマーの重合体屈折率は、それぞれ異
なっていなければならない。屈折率の差は少なくとも0.
01、より好ましくは少なくとも0.05である。前記化合物
と、前記モノマーまたはオリゴマーとの混合率は、重量
比率で10:90〜90:10の範囲にあることが好ましい。
前記化合物と該化合物の屈折率と異なる屈折率を有す
る重合体を生成し得る少なくとも1種のモノマーまたは
オリゴマーを含有する組成物が好ましい。たとえば、ポ
リスチレン(屈折率約1.59)とポリエーテルウレタンア
クリレート(重合体の屈折率約1.49)との均一混合物等
を挙げることができる。
本発明に用いるその他の光重合性組成物としては分子
内に重合性炭素−炭素二重結合を複数有し、かつ重合前
後の屈折類が異なる少なくとも1種のモノマーまたはオ
リゴマーを含有する組成物が挙げられる。このモノマー
またはオリゴマーとしては、分子内に、アクリロイル
基、メタアクリロイル基、ビニル基、アリル基などの重
合可能な基を少なくとも2個含有するモノマーまたはオ
リゴマーで、その重合前後の屈折率が異なり、好ましく
は少なくとも0.01の屈折率差を有する化合物である。具
体的には、たとえば、トリエチレングリコールアクリレ
ート、ポリエチレングリコールジアクリレート、ネオペ
ンチルグリコールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオ
ールジアクリレート、水添ジシクロペンタジエニルジア
クリレート、エチレンオキサイド変性ビスフェノールA
ジアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレ
ート、ペンタエリスリトールヘキサアクリレート、トリ
ス(アクリロキシ)イソシアヌレート、多官能のウレタ
ンエポキシアクリレート、多官能のウレタンアクリレー
ト、多官能の変性ポリオールポリアクリレートや、これ
らのアクリレートに対応するメタクリレート、およびジ
ビニルベンゼン、トリアリルイソシアヌレート、ジエチ
レングリコールビス(アリルカーボネート)などが挙げ
られる。
例として、トリメチロールプロパントリアクリレート
(重合前後の屈折率は、それぞれ1.477、1.520)が挙げ
られる。
硬化性向上のためには光重合開始剤の添加が好まし
い。
光重合開始剤は特に限定されるものではなく、通常の
光重合で使用されているものが挙げられる。たとえば、
ベンゾフェノン、ベンジルミヒラーズケトン、2−クロ
ロチオキサントン、2,4−ジエチルチオキサントン、ベ
ンゾインエチルエーテル、ジエトキシアセトフェノン、
ベンジルジメチルケタール、2−ヒドロキシ−2−メチ
ルプロピオフェノン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフ
ェニルケトンなどが挙げられる。
本発明においては充填材として、無機系充填材、有機
系充填材さらには顔料を用いることができる。
無機系充填材としては、例えばシリカ、炭酸カルシウ
ム、アルミナ等、およびそれらの混合物またはそれらの
表面に疎水修飾を施したものが挙げられる。
有機系充填材としては、例えばポリエチレン、ポリプ
ロピレン等のポリオレフィン、各種エチレン共重合体、
ポリエステル、ポリアミド、ポリスチレン、ポリ塩化ビ
ニル、ポリカーボネート、ポリサルフォン、ポリ(メ
タ)アクリレート等が挙げられる。
また、これらのポリマーの混合物を用いることもでき
る。ポリアクリレートとしては脂肪族系アクリレート、
芳香族アクリレート及び金属含有のアクリレート(アイ
オノマー類)の単独重合体または共重合体を用いること
ができる。また、次に記す置換基や構造をもったモノマ
ーの単独重合体や多元共重合体も本発明の充填材として
用いることができる。
−X,−OH,−NO2,−CN,−NH2, −NHR1,−NR1R2,−R3,−OR4,−COOH, ここで、 X:ハロゲン R1,R2:アルキル基 R3:アルキル基、アリール基、または水素 R4,R5:アルキル基、またはアリール基 さらに、本発明に使用する充填材として顔料を用いた
場合は、充填材効果と合わせ着色効果も達成することが
できる。
顔料としては、例えばチタン白、鉛白、Co化合物、Fe
化合物、Cr化合物、Cd化合物等の無機系顔料、フタロシ
アニン系、ジオキサジン系、アントラキノン系等の有機
系顔料が挙げられる。
本発明に用いる充填材は、その平均粒径が0.05〜20μ
mであり、好ましくは0.1〜10μmである。平均粒径が
0.05μm未満の場合には充填材を添加しない場合と光学
特性があまり変わらず効果がない。また、平均粒径が20
μmを超える場合は透明性が低下し、好ましくない。
本発明の組成物において、充填材の添加量の光制御板
の光学特性に及ぼす影響も大きい。充填材は多量に添加
するほど光制御特性を発現するところの微小構造の形成
促進が見られるが、半面、多すぎると本来透明である領
域においても散乱現象が現れて好ましくない。
したがって、その添加量は充填材の種類によっても異
なるが、光重合性樹脂組成物100重量部に対して0.01〜
5重量部、好ましくは0.03〜3重量部、より好ましくは
0.05〜1重量部の範囲で選ばれる。
本発明の光制御板用樹脂組成物の製造は、特に限定さ
れず、通常用いられる配合・混合方法によることができ
る。
充填材の分散を良くする目的でいわゆるマスターバッ
チ方法を用いることもできる。
本発明の樹脂組成物から光制御板を製造する方法も特
に限定されない。例えば、基板上に樹脂組成物の薄膜を
形成し、光照射をバッチ式あるいは連続プロセスとして
行う方法の他、スペーサーをはさんだ2枚の基板間に樹
脂組成物を介在させた後、光照射を行う方法等を目的に
応じて使いわけることができる。
ここで照射する光源としては、可視光線、紫外線等の
重合反応を起こさせるものが用いられるが、特に紫外線
が好ましく用いられる。例えば水銀ランプやメタルハラ
イドランプ等が挙げられる。
<発明の効果> 本発明の組成物を用いて光重合することにより、従来
良好な光制御特性を得るには200〜300μmの厚さが必要
であって光制御膜を100μm以下の薄膜にすることがで
きた。その結果、硬化時の発熱の抑制、硬化歪みの防止
が可能となり。また、組成物の使用量も減少し経済性も
顕著に向上した。
<実施例> 以下、本発明をさらに実施例により説明するが、本発
明はこれら実施例に限定されるものではない。
実施例1 ポリテトラメチレンエーテルグリコール、トルエンジ
イソシアネート、ヒドロキシエチルアクリレートからな
るポリエーテルウレタンアクリレート(屈折率1.488)1
00重量部、トリブロモフェニルメタクリレート(屈折率
1.620)100重量部、及びベンジルジメチルケタール6重
量部よりなる光重合性樹脂組成物に、日本化薬(株)製
の多官能アクリレート(DPCA)を懸濁重合して得た脂肪
族系ポリアクリレートの平均粒径1〜2μmのミクロビ
ーズを光重合性樹脂組成物100重量部に対して0.05重量
部を配合した。得られた組成物を基板上に所定の膜厚
(75μm)に塗布し、棒状UVランプ(80w/cm×70cm長)
の下方約1mに設置し、約1分間のUV照射を行い硬化膜を
得た。この硬化膜の入射光の散乱性を曇価(ヘイズ率)
によって評価し第1表に記した。
なお、曇価はJIS K 6714に準じ積分球式光線透過
率装置により全光線透過率および散乱透過率を測定し求
めた。
実施例2 実施例1で用いたミクロビーズを1.0重量部配合した
以外は、実施例1と同様にして硬化膜を得た。
その硬化膜の曇価を測定し、第1表に記した。
実施例3 実施例1で合成したミクロビースと同様のモノマーを
使用し作製した塊状ポリマーを微粉砕し、平均粒径約5
μmの不定形のポリアクリレート粉末を得た。得られた
粉末を0.05重量部用いた以外は、実施例1と同様にして
硬化膜を作成した。
その硬化膜の曇価を測定し、第1表に記した。
実施例4 充填材として平均粒径10μmの不定形のシリカを0.05
重量部用いた以外は、実施例1と同様にして硬化膜を得
た。
その硬化膜の曇価を測定し、第1表に記した。
実施例5 充填材として平均粒径5μmの有機顔料フタロシアニ
ン(形状は不定形)を0.4重量部用いた以外は、実施例
1と同様にして100μm厚さの硬化膜を得た。
その硬化膜の曇価を測定し、第1表に記した。
比較例1、2 充填材を用いない以外は、実施例1と同様にして、膜
厚75μm及び200μmの硬化膜を得た。それらの曇価を
測定し、第1表に記した。
比較例3 実施例1で用いた脂肪族系ポリアクリレートのミクロ
ビーズを7.5重量部配合した以外は、実施例1と同様に
して硬化膜を得た。
その硬化膜の曇価を測定し、第1表に記した。
比較例4 実施例1で用いた脂肪族系ポリアクリレートのミクロ
ビーズを0.005重量部配合した以外は、実施例1と同様
にして硬化膜を得た。
その硬化膜の曇価を測定し、第1表に記した。
比較例5 実施例1で用いた脂肪族系ポリアクリレートのミクロ
ビーズと同素材であって、平均粒径が75μmのものを0.
05重量部配合した以外は、実施例1と同様にして硬化膜
を得た。
その硬化膜の曇価を測定し、第1表に記した。
実施例6 日本化薬(株)製の多官能アクリレート(DPCA)(重
合前後の屈折率はそれぞれ1.486、1.518)100重量部、
2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオフェノン3重量部
よりなる光重合性樹脂組成物にポリメチルメタクリレー
ト(PMMA)の平均粒径0.1μmのミクロビーズを光重合
性樹脂組成物100重量部に対して0.1重量部配合した。
得られた組成物を実施例1と同様にUV照射を行ない、
硬化膜を得た。
その硬化膜の曇価を測定し、第1表に記した。
実施例7 実施例6で用いたポリメチルメタクリレートのミクロ
ビーズを0.5重量部配合した以外は、実施例6と同様に
して硬化膜を得た。
その硬化膜の曇価を測定し、第1表に記した。
比較例6 ポリメチルメタクリレートのミクロビーズを用いない
以外は実施例6と同様にして硬化膜を得た。
その硬化膜の曇価を測定し、第1表に記した。
実施例8 2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピルアクリレー
ト(屈折率1.524)60重量部、ポリプロピレングリコー
ル/フェニルイソシアネート付加物(屈折率1.468)40
重量部、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオフェノン
3重量部よりなる光重合性樹脂組成物にポリメチルメタ
クリレート(PMMA)の平均粒径0.1μmのミクロビーズ
を光重合性樹脂組成物100重量部に対して0.1重量部を配
合した。
得られた組成物を実施例1と同様にUV照射を行ない、
硬化膜を得た。
その硬化膜の曇価を測定し、第1表に記した。
比較例7 ポリメチルメタクリレートのミクロビーズを用いない
以外は、実施例6と同様にして硬化膜を得た。
その硬化膜の曇価を測定し、第1表に記した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大野 哲郎 大阪府高槻市塚原2丁目10番1号 住友 化学工業株式会社内 (72)発明者 武村 真一 大阪府高槻市塚原2丁目10番1号 住友 化学工業株式会社内 (56)参考文献 特許2782250(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C08F 2/00 - 2/60 G02B 1/02 G02B 5/00 - 5/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】重合性炭素−炭素二重結合を有し、かつそ
    れぞれ屈折率が異なる重合体を生成し得る少なくとも2
    種のモノマーあるいはオリゴマーを含有する組成物、 重合性炭素−炭素二重結合を有しない化合物および重合
    性炭素−炭素二重結合を有し、かつ該化合物の屈折率と
    異なる屈折率を有する重合体を生成し得る少なくとも1
    種のモノマーあるいはオリゴマーを含有する組成物、 分子内に重合性炭素−炭素二重結合を複数有し、かつ重
    合前後の屈折率が異なる少なくとも1種のモノマーある
    いはオリゴマーを含有する組成物から少なくとも1種選
    ばれてなる光重合性樹脂組成物100重量部に平均粒径が
    0.05〜20μmの充填材0.01〜5重量部を配合することを
    特徴とする光制御板用樹脂組成物。
  2. 【請求項2】請求項第1項で得られる光制御板用樹脂組
    成物に光を照射して得られる光制御板。
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