JP2990334B2 - 壁パネルの組立施工法及びコーナパネル - Google Patents

壁パネルの組立施工法及びコーナパネル

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JP2990334B2
JP2990334B2 JP7161145A JP16114595A JP2990334B2 JP 2990334 B2 JP2990334 B2 JP 2990334B2 JP 7161145 A JP7161145 A JP 7161145A JP 16114595 A JP16114595 A JP 16114595A JP 2990334 B2 JP2990334 B2 JP 2990334B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、建物の外壁や間仕切
壁等に隅部を形成する壁パネルの組立施工法及びコーナ
パネルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、外壁に出隅部を形成したり或いは
間仕切壁に控壁を設ける場合には、建物の基礎又は土台
上に一の壁パネルを設置した後に、該一の壁パネルと直
交する他の壁パネルを配置し、更に、一の壁パネルと他
の壁パネルとをボルト等を用いて連結するようにしてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記例
示のようにして壁パネルを設置するには、前記一の壁パ
ネルと他の壁パネルを別々に建築現場に搬入し、一の壁
パネルと他の壁パネルを別々に前記基礎又は土台上の所
望の位置に配置しなければならず、取り扱いが煩雑な上
に施工に手間を要する。また、前記各壁パネル同志を連
結するのに釘打ち又はボルト等の締結作業を伴うため、
建築現場における工数が多いという問題がある。
【0004】また、板状のものである壁パネルを自立さ
せるのは困難であるため、壁パネルの下端部を基礎又は
土台に釘又はボルト等を用いて固定する迄の間、壁パネ
ルをクレーン等で吊下げた状態を維持しなければなら
ず、施工の能率が低下する一因となっている。更にま
た、クレーン等で吊下げた壁パネルを基礎又は土台上で
鉛直方向に直立した姿勢にするのは困難であり、施工に
熟練を要するという問題がある。
【0005】この発明の目的は、上記の問題に鑑みてな
されたものであり、建築現場における施工の省力化が図
れる壁パネルの組立施工法及びコーナパネルを提供する
ことである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の壁パネル
の組立施工法は、互いに直交する基礎又は土台上に、一
の壁パネルと該一の壁パネルに直交する他の壁パネルと
を一体に接合してなるコーナパネルを設置した後、該コ
ーナパネルに隣接して別の壁パネルを設置する壁パネル
の組立施工法において、前記コーナパネルと別の壁パネ
ルの端面に、これら端面に沿って延び且つ屋外側へ突出
した折曲部を有する略L形の一対の挟持金具を設けてお
くと共に、これら一対の挟持金具の一方の折曲部の外面
に弾性パッキン材を固定しておき、前記別の壁パネルを
コーナパネルに隣接して設置する際に、前記弾性パッキ
ン材を両側から圧縮するようにして前記一対の折曲部を
突き合わせた後、これら一対の折曲部の先端に、屋内面
に水密材を固定した目地金具を、前記水密材が前記一対
の折曲部の先端に密着し且つ両側端が前記コーナパネル
と別の壁パネルの屋外面にそれぞれ当接するようにして
係止するものである。
【0007】請求項2記載の壁パネルの組立施工法は、
互いに直交する基礎又は土台上に、一の壁パネルと該一
の壁パネルに直交する他の壁パネルとを一体に接合して
なる複数のコーナパネルのうちの第1のコーナパネルを
設置した後、該第1のコーナパネルに隣接して第2のコ
ーナパネルを設置する壁パネルの組立施工法において、
前記第1のコーナパネルと第2のコーナパネルの端面
に、これら端面に沿って延び且つ屋外側へ突出した折曲
部を有する略L形の一対の挟持金具を設けておくと共
に、これら一対の挟持金具の一方の折曲部の外面に弾性
パッキン材を固定しておき、前記第2のコーナパネルを
第1のコーナパネルに隣接して設置する際に、前記弾性
パッキン材を両側から圧縮するようにして前記一対の折
曲部を突き合わせた後、これら一対の折曲部の先端に、
屋内面に水密材を固定した目地金具を、前記水密材が前
記一対の折曲部の先端に密着し且つ両側端が前記第1の
コーナパネルと第2のコーナパネルの屋外面にそれぞれ
当接するようにして係止するものである。
【0008】請求項3記載の壁パネルの組立施工法は、
互いに直交する基礎又は土台上に、一の壁パネルと該一
の壁パネルに直交する他の壁パネルとを一体に接合して
なる複数のコーナパネルのうちの第1のコーナパネルと
第2のコーナパネルを互いに間隔を開けて設置した後、
これら第1のコーナパネルと第2のコーナパネルの間に
別の壁パネルを設置する壁パネルの組立施工法におい
て、前記第1のコーナパネルと別の壁パネルの端面及び
前記第2のコーナパネルと別の壁パネルの端面に、これ
ら端面に沿って延び且つ屋外側へ突出した折曲部を有す
る略L形の一対の挟持金具をそれぞれ設けておくと共
に、これら一対の挟持金具の一方の折曲部の外面に弾性
パッキン材をそれぞれ固定しておき、前記別の壁パネル
を第1のコーナパネルと第2のコーナパネルの間に設置
する際に、前記弾性パッキン材を両側から圧縮するよう
にして前記一対の折曲部をそれぞれ突き合わせた後、こ
れら一対の折曲部の先端に、屋内面に水密材を固定した
目地金具を、前記水密材が前記一対の折曲部の先端に密
着し且つ両側端が前記第1のコーナパネルと別の壁パネ
ルの屋外面又は前記第2のコーナパネルと別の壁パネル
の屋外面に当接するようにしてそれぞれ係止するもので
ある。
【0009】請求項4記載のコーナパネルは、一の壁パ
ネルの側端に、該一の壁パネルに直交する他の壁パネル
の側端を接合すると共に、これら一の壁パネル又は他の
壁パネルに隣接して別の壁パネルを接合したコーナパネ
ルにおいて、前記一の壁パネル又は他の壁パネルと別の
壁パネルの端面に、これら端面に沿って延び且つ屋外側
へ突出した折曲部を有する略L形の一対の挟持金具を設
けておくと共に、これら一対の挟持金具の一方の折曲部
の外面に弾性パッキン材を固定しておき、前記別の壁パ
ネルを一の壁パネル又は他の壁パネルに隣接して接合す
る際に、前記弾性パッキン材を両側から圧縮するように
して前記一対の折曲部を突き合わせた後、これら一対の
折曲部の先端に、屋内面に水密材を固定した目地金具
を、前記水密材が前記一対の折曲部の先端に密着し且つ
両側端が前記一の壁パネル又は他の壁パネルと別の壁パ
ネルの屋外面にそれぞれ当接するようにしてあらかじめ
係止したものである。
【0010】請求項5記載のコーナパネルは、一の壁パ
ネルの幅方向の途中に、該一の壁パネルに直交する他の
壁パネルの側端を接合すると共に、これら一の壁パネル
又は他の壁パネルに隣接して別の壁パネルを接合したコ
ーナパネルにおいて、前記一の壁パネル又は他の壁パネ
ルと別の壁パネルの端面に、これら端面に沿って延び且
つ屋外側へ突出した折曲部を有する略L形の一対の挟持
金具を設けておくと共に、これら一対の挟持金具の一方
の折曲部の外面に弾性パッキン材を固定しておき、前記
別の壁パネルを一の壁パネル又は他の壁パネルに隣接し
て接合する際に、前記弾性パッキン材を両側から圧縮す
るようにして前記一対の折曲部を突き合わせた後、これ
ら一対の折曲部の先端に、屋内面に水密材を固定した目
地金具を、前記水密材が前記一対の折曲部の先端に密着
し且つ両側端が前記一の壁パネル又は他の壁パネルと別
の壁パネルの屋外面にそれぞれ当接するようにしてあら
かじめ係止したものである。
【0011】請求項6記載のコーナパネルは、一の壁パ
ネルと他の壁パネルとの間に、接合柱を介在したもので
ある。
【0012】
【作用】請求項1記載の壁パネルの組立施工法による
と、一の壁パネルと該一の壁パネルに直交する他の壁パ
ネルとを一体に接合することによりコーナパネルを構成
しているので、建築現場に搬入する際に一の壁パネルと
他の壁パネルとを一体に取り扱え、しかも建築現場にお
いて各壁パネルが互いに直交する姿勢となるように突合
わせる必要がない。また、一の壁パネルと他の壁パネル
とが互いに直交しているため、コーナパネルは、基礎又
は土台等の上に載置した状態で、一の壁パネルと他の壁
パネルが鉛直方向に直立した姿勢となって自立すること
ができる。
【0013】また、コーナパネルを基礎又は土台上に設
置した後に、該コーナパネルに隣接して別の壁パネルを
設置するようにしているので、別の壁パネルの側端を、
基礎又は土台上に設置したコーナパネルの一の壁パネル
又は他の壁パネルの側端に沿って当接するだけで、別の
壁パネルをその幅方向に位置決めしコーナパネルに対し
て正確に隣接配置でき、同時に別の壁パネルを鉛直方向
に直立した姿勢にできるため、位置決め作業の省力化及
び容易化を図ることができる。更に、コーナパネルと別
の壁パネルの端面に、これら端面に沿って延び且つ屋外
側へ突出した折曲部を有する略L形の一対の挟持金具を
設けておくと共に、これら一対の挟持金具の一方の折曲
部の外面に弾性パッキン材を固定しておき、別の壁パネ
ルをコーナパネルに隣接して設置する際に、弾性パッキ
ン材を両側から圧縮するようにして一対の折曲部を突き
合わせた後、これら一対の折曲部の先端に、屋内面に水
密材を固定した目地金具を、水密材が一対の折曲部の先
端に密着し且つ両側端がコーナパネルと別の壁パネルの
屋外面にそれぞれ当接するようにして係止するので、簡
単且つ確実に水密処理が可能である。
【0014】請求項2記載の壁パネルの組立施工法によ
ると、一の壁パネルと該一の壁パネルに直交する他の壁
パネルとを一体に接合することにより第1,第2のコー
ナパネルを構成しているので、これら第1,第2のコー
ナパネルを建築現場に搬入する際に一の壁パネルと他の
壁パネルとを一体に取り扱え、しかも建築現場において
各壁パネルが互いに直交する姿勢となるように突合わせ
る必要がない。また、一の壁パネルと他の壁パネルとが
互いに直交しているため、コーナパネルは、基礎又は土
台等の上に載置した状態で、一の壁パネルと他の壁パネ
ルが鉛直方向に直立した姿勢となって自立することがで
きる。
【0015】また、第1のコーナパネルを基礎又は土台
上に設置した後に、該第1のコーナパネルに隣接して第
2のコーナパネルを基礎又は土台上に設置するようにし
ているので、第1のコーナパネルを所定位置に設置した
後に、この第1のコーナパネルの一の壁パネル又は他の
壁パネルの側端に沿って第2のコーナパネルの一の壁パ
ネル又は他の壁パネルの側端を当接するだけで、第2の
壁パネルを第1のコーナパネルに対して正確に隣接配置
することができる。更に、上記と同様、一対の挟持金具
と目地金具により簡単且つ確実に水密処理が可能であ
る。
【0016】請求項3記載の壁パネルの組立施工法によ
ると、一の壁パネルと該一の壁パネルに直交する他の壁
パネルとを一体に接合することによりコーナパネルを構
成しているので、建築現場に搬入する際に一の壁パネル
と他の壁パネルを一体に取り扱え、しかも建築現場にお
いて各壁パネルが互いに直交する姿勢となるように突合
わせる必要がない。また、一の壁パネルと他の壁パネル
とが互いに直交しているため、コーナパネルは、基礎又
は土台等の上に載置した状態で、一の壁パネルと他の壁
パネルが鉛直方向に直立した姿勢となって自立すること
ができる。
【0017】また、別の壁パネルの側端を基礎又は土台
上に配置したコーナパネルの一の壁パネル又は他の壁パ
ネルの側端に沿って当接するだけで、別の壁パネルをそ
の幅方向に位置決めしコーナパネルに対して正確に隣接
配置でき、同時に別の壁パネルを鉛直方向に直立した姿
勢にできるため、位置決め作業の省力化及び容易化を図
ることができる。しかも、別のコーナパネルはその両側
に設置されたコーナパネルに両側端を位置決めされるた
め、別のコーナパネルが隣接するコーナパネルの一の壁
パネル又は他の壁パネルに対して傾斜することがなく、
一層正確に別の壁パネルを位置決めすることができる。
【0018】また、複数のコーナパネルを互いに間隔を
開けて基礎又は土台上に設置した後に、これら複数のコ
ーナパネルの間に別の壁パネルを設置するようにしてい
で、例えば比較的広い居間等の入隅部を2つのコー
ナパネルで形成し、これら2つのコーナパネルの間に別
の壁パネルを設置することによって間仕切壁を形成する
ことができ、更に2つのコーナパネルの間隔を広くする
場合には、別の壁パネルの枚数を増加し、これら複数の
別の壁パネルを2つのコーナパネルの間に横並びに設置
することによって長大な間仕切壁を形成することができ
る。更に、上記と同様、一対の挟持金具と目地金具によ
り簡単且つ確実に水密処理が可能である。
【0019】請求項4記載のコーナパネルによると、一
の壁パネルの側端に、該一の壁パネルに直交する他の壁
パネルの側端を接合しているため、コーナパネルを構成
する一の壁パネル及び他の壁パネルを、例えば、互いに
直交する基礎又は土台に沿って設置すれば、建物の屋内
外に入隅部又は出隅部を形成することができる。また、
一の壁パネル又は他の壁パネルに隣接して別の壁パネル
を接合しているので、施工の合理化を図ることができ
る。更に、一対の挟持金具と目地金具により簡単且つ確
実に水密処理が可能である。
【0020】請求項5記載のコーナパネルによると、一
の壁パネルの幅方向の途中に、該一の壁パネルに直交す
る他の壁パネルの側端を接合しているため、例えば、一
の壁パネルを間仕切壁とし他の壁パネルを控壁として、
互いに直交する基礎又は土台に沿って配置すれば、建物
の屋内に入隅部を形成することができる。また、上記と
同様、一の壁パネル又は他の壁パネルに隣接して別の壁
パネルを接合しているので、施工の合理化を図ることが
できる。更に、一対の挟持金具と目地金具により簡単且
つ確実に水密処理が可能である。
【0021】請求項6記載のコーナパネルによると、一
の壁パネルと他の壁パネルの間に、接合柱を介在してい
るので、建築現場において柱等を別途設ける必要がな
い。
【0022】
【実施例】この発明の一実施例の壁パネルの組立施工法
及びコーナパネルを図1乃至図8に基づいて説明する。
図1に示すように、建物1に壁面を形成するには、先
ず、建物1の1階と2階の外壁を兼ねる壁パネル2
と、複数の根太材3aの上面に床板3bを固定してなる
床パネル3と、掃出窓等を設ける2つの開口4aを有し
該開口4aの上縁に庇4bを突出した外壁パネル4と、
採光窓等を設ける開口5aを有する外壁パネル5とを各
々準備する。更に、一の1・2階通し壁パネル6aの側
端に、該一の1・2階通し壁パネル6aに直交する他の
1・2階通し壁パネル6b側端を一体に接合してなる平
面視略山形の第1の山形コーナパネルAと、該第1の山
形コーナパネルAと同様に構成された第2の山型コーナ
パネルBとを各々準備すると共に、小屋組7a及び該小
屋組7aの上面に固定された屋根パネル7bをユニット
化してなる屋根部材7を準備する。
【0023】次に、図外のクレーン等で吊り上げること
により、前記第1の山形コーナパネルAの一の1・2階
通し壁パネル6aと他の1・2階通し壁パネル6bと
を、建物1の布基礎8の一側のコーナ部8aに沿った姿
勢にして布基礎(基礎)8上に土台6cを介して設置す
ると共に、前記第2の山形コーナパネルBの一の1・2
階通し壁パネル6aと他の1・2階通し壁パネル6bと
を、布基礎8の他側のコーナ部8bに沿った姿勢にして
布基礎8上に設置することにより、建物1の両側に出隅
部を形成できる。この状態で、第1,第2の山形コーナ
パネルA,Bは、一の1・2階通し壁パネル6aと他の
1・2階通し壁パネル6bが鉛直方向に直立した姿勢と
なって布基礎8上に自立できるため、例えば、第1,第
2の山形コーナパネルA,Bの下端部を布基礎8に設け
たアンカーボルト(図示せず)に固定する迄の間、第
1,第2の山形コーナパネルA,Bをクレーン等で吊持
しておく必要がない。
【0024】前記第1,第2の山形コーナパネルA,B
は、図2に示すように、断面方形の接合柱9の隣接する
両側面の一方に前記一の1・2階通し壁パネル6aの側
端を固定し、他方に前記他の1・2階通し壁パネル6b
の側端を固定したものである。前記1・2階通し壁パネ
ル6a,6bは、図3に示すように、格子状に枠組みさ
れたパネル枠10aと、該パネル枠10a内に装填され
た断熱材10bと、前記パネル枠10aの屋内側に固定
された内面材10cと、前記パネル枠10aの屋外側に
固定された下地材10dと、該下地材10dの屋外面を
覆う外装材10eと、該外装材10eの下端に固定され
た水切片10fとからなる。
【0025】前記接合柱9と前記各1・2階通し壁パネ
ル6a,6bとの間の水密処理については、周知の技術
であるため詳細な説明を省略するが、図2に示すよう
に、前記接合柱9の屋外面に沿って平面視略山形の隅覆
い板11を固定し、該隅覆い板11と前記1・2階通し
壁パネルの外装材10eとの間の隙間に目地板12を嵌
着することが挙げられる。また、前記各1・2階通し壁
パネル6a,6bの側端を前記接合柱9に固定する手段
は特に限定されるものではなく、これら各1・2階通し
壁パネル6a,6bと接合柱9とを一体に接続できるの
であれば、例えば接着剤による接着や釘等を用いた打付
けであってもよい。
【0026】続いて、前記基礎8上に設置された第1
の山形コーナパネルAに隣接して前述の外壁パネル4を
設置し、更に外壁パネル4に隣接して前記外壁パネル2
を設置する。この場合に、前記外壁パネル4を布基礎8
に沿った姿勢にして、前記外壁パネル4の側端を前記第
1の山形コーナパネルAの一の1・2階通し壁パネル6
aの側端に当接するだけで、外壁パネル4をその幅方向
に位置決めし第1の山形コーナパネルAに対して正確に
隣接配置でき、同時に外壁パネル4を鉛直方向に直立し
た姿勢にすることができる。しかも、外壁パネル4の側
端を前記第1の山形コーナパネルAに簡単に仮止めする
だけで、外壁パネル4が倒れるのを防止できるため、例
えば、前記外壁パネル4の下端を布基礎8に設けたアン
カーボルトに締結する迄の間、前記外壁パネル4をクレ
ーン等で吊持しておく必要がない。
【0027】更に、図1に示すように、前記基礎8上
に設置された第1の山形コーナパネルAと第2のコーナ
パネルBとの間に、前述の外壁パネル2,5及び2枚の
1・2階通し壁パネル6aを横並びに接合してなる複合
壁パネルCを設置することよって建物1の外壁の一面を
完成する。
【0028】この場合に、前記外壁パネル2を前記
礎8に沿った姿勢にして、外壁パネル2の側端を第2の
山形コーナパネルBの他の1・2階通し壁パネル6bの
側端に当接するだけで、外壁パネル2をその幅方向に位
置決めし第2の山形コーナパネルBに対して正確に隣接
配置でき、同時に外壁パネル2を鉛直方向に直立した姿
勢にすることができる。しかも、外壁パネル2の側端を
第2の山形コーナパネルBに簡単に仮止めするだけで、
外壁パネル2が倒れるのを防止できる。
【0029】一方、前記外壁パネル5を基礎8に沿っ
た姿勢にして、外壁パネル5の側端を第1の山形コーナ
パネルAの他の1・2階通し壁パネル6bの側端に当接
するだけで、外壁パネル5をその幅方向に位置決めし第
1の山形コーナパネルAに対して正確に隣接配置でき、
同時に外壁パネル5を鉛直方向に直立した姿勢にするこ
とができる。しかも、外壁パネル5の側端を第1の山形
コーナパネルAに簡単に仮止めするだけで、外壁パネル
5が倒れるのを防止できる。
【0030】更に、外壁パネル2,5の下端を布基礎8
に設けたアンカーボルトに締結した後に、これらの外壁
パネル2,5の間に、前記複合壁パネルCを設置する。
この状態で、外壁パネル2,5及び複合壁パネルCはこ
れらの両側方に設置された前記第1,第2のコーナパネ
ルによって位置決めされるため、外壁パネル2,5及び
複合壁パネルCが第1,第2の山形コーナパネルA,B
の他の1・2階通し壁パネル6bに対して傾斜すること
がない。
【0031】以上のようにして建物1の外壁の一面を完
成した後に、又は、これと並行して建物1の外壁の他面
を同様にして順次組み立てるのであるが、その説明は重
複するため省略する。前記建物1の外壁の全面が完成す
ると、前記屋根部材7を完成した外壁の上端に所定の手
法で設置する。
【0032】前記複合壁パネルCは、図4及び図5に示
すように、1・2階通し壁パネル6aの下地材10dと
外装材10eの間に嵌入され前記外装材10eの端面に
沿って延びる折曲部14aを有する略L形の一対の挟持
金具14と、これら一対の挟持金具14の一方の折曲部
14aの外面に固定された弾性パッキン材15と、前記
外装材10eの屋外面に当接する一対の押さえ片16a
を形成した下向き溝形の目地金具16と、該目地金具1
6の内部に挿入された水密材17とを備えている。
【0033】前記1・2階通し壁パネル6aは、前記一
対の挟持金具14の間に前記弾性パッキン材15を挟持
し、一対の挟持金具14の折曲部14aを前記目地金具
16内に嵌入することにより、前記水密材17を前記一
対の挟持金具14の折曲部14aに密着するようにして
いる。また、前記一対の挟持金具14及び目地金具16
は、それぞれ薄肉鋼板を折曲形成してなるものであり、
一対の挟持金具14の折曲部14aの先端を前記外装材
10eの端面側へ折り返して外向き逆止爪14bを形成
し、前記目地金具16の屋内側の先端をその内方へ折り
返して内向き逆止爪16bを形成し、これら外向き逆止
爪14bと内向き逆止爪16bとを相互に掛止すること
により、前記一対の挟持金具14から前記目地金具16
が不用意に脱落するのを防止するようにしている。
た、第1の山形コーナパネルAと外壁パネル4の間、外
壁パネル2,4の間、第1の山形コーナパネルAと外壁
パネル5の間、外壁パネル5と複合壁パネルCの間、第
2の山形コーナパネルBと外壁パネル2の間、外壁パネ
ル2と複合壁パネルCの間等においても同様に、一対の
挟持金具14と目地金具16によりそれぞれ目地処理が
行われるが、一対の挟持金具14に目地金具16を係止
するだけでよいので、簡単且つ確実に水密処理が可能で
ある。
【0034】尚、上記実施例では、各1・2階通し壁パ
ネル6a,6bの間に接合柱9を介在したが、前記接合
柱9を省略し、各1・2階通し壁パネル6a,6bを直
接に接合してもよい。また、各1・2階通し壁パネル6
a,6bを基礎8上に土台6cを介して設置したが、
これら各1・2階通し壁パネル6a,6bに代えて、図
6に示すように、土台6cを一体に接合してなる土台付
き壁パネル6a′を適用し、この土台付き壁パネル6
a′を布基礎8上に直接固定してもよい。更には、前記
土台付き壁パネル6a′の上端に前記屋根部材7を支持
するための桁7cを予め接合しておいてもよい。また、
前記土台6c及び桁7cの屋外面を、それぞれ土台カバ
ー6d及び水切7dで被覆するようにしてもよい。
【0035】また、第1,第2の山形コーナパネルA,
Bを建物1の外壁の出隅部として適用したが、建物1の
外壁の入隅部として適用してもよく、或いは、これら第
1,第2の山形コーナパネルA,Bを建物1の屋内に配
置して間仕切壁の入隅部を形成してもよい。また、第
1,第2の山形コーナパネルA,Bの間に、例えば比較
的狭い廊下等を設ける場合には、上記の実施例のように
第1,第2の山形コーナパネルA,Bの間に外壁パネル
4,5及び複合壁パネルCを設置することなく、第1,
第2の山形コーナパネルA,Bとを直接に接合してもよ
い。
【0036】また、上記実施例で述べた各種コーナパネ
ルの他に、以下に例示するようなコーナパネルを、建物
1の外壁又は間仕切壁の隅部に適用してもよい。すなわ
ち、図7(a) に示すように、1階に配置される外壁パネ
ル20aの上端と2階に配置される外壁パネル20bの
下端とを接合して一の長尺壁パネル20を形成し、該一
の長尺壁パネル20の側端に、該一の長尺壁パネル20
と同様に構成され前記一の長尺壁パネル20に直交する
他の長尺壁パネル21の側端を接合柱9を介して一体に
接合することにより、複合山形コーナパネルEを形成し
てもよい。或いは、図7(b) に示すように、一の長尺壁
パネル20の側端に、該一の長尺壁パネル20に直交す
る外壁パネル20aの側端を一体に接合することによ
り、段差付山形コーナパネルFを形成してもよい。
【0037】また、図7(c) に示すように、2枚の1・
2階通し壁パネル6aを接合柱9を介して横並びに接合
することにより複合壁パネルCを形成し、該複合壁パネ
ルCの幅方向の途中に、複合壁パネルCに直交する他の
1・2階通し壁パネル6bの側端を一体に接合すること
により、平面視略T字形の複合T形コーナパネルGを形
成してもよい。或いは、図7(d) に示すように、2枚の
長尺壁パネル20を横並びに接合して複合通し壁パネル
C′を形成し、該複合通し壁パネルC′の幅方向の途中
に、前記複合通し壁パネルC′に直交する外壁パネル2
0aの側端を一体に接合することにより、平面視T字形
の段差付T形コーナパネルHを形成してもよい。
【0038】また、図7(e) に示すように、2体の複合
山形コーナパネルEを平面視略コ字形となるように相対
向して配置し、且つ、一方の複合山形コーナパネルEの
一の長尺壁パネル20の側端と、他方の複合山形コーナ
パネルEの他の長尺壁パネル21の側端とを一体に接合
することにより、複合コ形コーナパネルIを形成しても
よい。或いは、図7(f) に示すように、複合山形コーナ
パネルEと段差付T形コーナパネルとを平面視略コ字形
となるように相対向して配置し、且つ、前記複合山形コ
ーナパネルEの他の長尺壁パネル21の側端と、前記段
差付山形コーナパネルFの一の長尺壁パネル20の側端
とを一体に接合することにより、段付コ形コーナパネル
Jを形成してもよい。
【0039】また、図8に示すように、1・2階通し壁
パネル6a及び前記外壁パネル20aを横並びに接合し
てなる段差付壁パネルKを形成し、該段差付壁パネルK
を上述のように平面視が略山形,T字形或いはコ字形と
なるように組み合わせてもよい。前記複合コ形コーナパ
ネルIの変形例として、図9(a) に示すように、2体の
段差付山形コーナパネルFを平面視略コ字形となるよう
に相対向して配置し、且つ、一方の段差付山形コーナパ
ネルFの長尺壁パネル20の側端と、他方の段差付山形
コーナパネルFの長尺壁パネル21の側端とを一体に接
合することにより、複合コ形コーナパネルLを形成して
もよく、図9(b) に示すように、段付コ形コーナパネル
Jの左右を反転させると共に一方の壁パネル20bを取
り除くことにより、段付複合コ形コーナパネルMを形成
してもよい。なお、図7(e) 〜図9(b) に示す例におい
ては、既述した一対の挟持金具14と目地金具16によ
りあらかじめ水密処理が行われている。
【0040】更には、図9(c)乃至(f) に示すように、
長尺壁パネル20,21又は外壁パネル20aを平面視
略十字形となるように一体に接合したものであってもよ
い。例えば、図9(c)に示す十字コーナパネルNは、4
体の1・2階通し壁パネル6aの側端を、それぞれ接合
柱9の側面に接合したものであり、図9(d)に示す段付
十字コーナパネルOは、3体の長尺壁パネル20と1体
の壁パネル20aの側端を、それぞれ接合柱9の側面に
接合したものである。図9(e) に示す段付十字コーナパ
ネルPは、2体の1・2階通し壁パネル6aの側端と2
体の壁パネル20aの側端を、それぞれ接合柱9の側面
に接合したものであり、図9(f) に示す段付十字コーナ
パネルQは、1体の1・2階通し壁パネル6aと3体の
壁パネル20aの側端を、それぞれ接合柱9の側面に接
合したものである。
【0041】
【発明の効果】請求項1記載の壁パネルの組立施工法に
よれば、一の壁パネルと該一の壁パネルに直交する他の
壁パネルとを一体に接合することによりコーナパネルを
構成しているので、建築現場に搬入する際に一の壁パネ
ルと他の壁パネルとを一体に取り扱えるので、各壁パネ
ル同志を釘又はボルト等を用いて連結する手間が省けて
便利であり、しかも建築現場において各壁パネルが互い
に直交する姿勢となるように突合わせたり各壁パネルを
連結する手間が不要になるという利点がある。
【0042】また、コーナパネルは基礎又は土台上に載
置した状態で自立できるため、コーナパネルの下端部
を、例えば基礎に設けたアンカーボルト等に締結する迄
の間、コーナパネルをクレーン等で吊持しておく必要が
なく能率よく施工できる。しかも、基礎又は土台上に設
置したコーナパネルに別の壁パネルの側端を仮止めする
だけで、別の壁パネルが倒れるのを防止できるため、例
えば基礎又は土台に設けたアンカーボルト等に別の壁パ
ネルの下端部を締結する迄の間、別の壁パネルをクレー
ン等で吊持しておく必要がなく能率よく施工できる。
【0043】また、コーナパネルを基礎又は土台上に設
置した後に、該コーナパネルに隣接して別の壁パネルを
設置するようにしているので、別の壁パネルの側端を基
礎又は土台上に設置したコーナパネルの一の壁パネル又
は他の壁パネルの側端に当接するだけで、別の壁パネル
をその幅方向に位置決めしコーナパネルに対して正確に
隣接配置でき、同時に別の壁パネルを鉛直方向に直立し
た姿勢にできるため、位置決め作業の省力化及び容易化
を図ることができる。更に、一対の挟持金具に目地金具
を係止するだけでよいので、簡単且つ確実に水密処理が
可能である。
【0044】請求項2記載の壁パネルの組立施工法によ
れば、一の壁パネルと該一の壁パネルに直交する他の壁
パネルとを一体に接合することにより第1,第2のコー
ナパネルを構成しているので、建築現場に搬入する際に
一の壁パネルと他の壁パネルとを一体に取り扱えるの
で、各壁パネル同志を釘又はボルト等を用いて連結する
手間が省けて便利であり、しかも建築現場において各壁
パネルが互いに直交する姿勢となるように突合わせたり
各壁パネルを連結する手間が不要になるという利点があ
る。
【0045】また、コーナパネルは、基礎又は土台の上
に載置した状態で、一の壁パネルと他の壁パネルが鉛直
方向に直立した姿勢となって自立できるため、コーナパ
ネルの下端部を、例えば基礎又は土台に設けたアンカー
ボルト等に締結する迄の間、コーナパネルをクレーン等
で吊持しておく必要がなく能率よく施工できる。
【0046】また、第1のコーナパネルを基礎又は土台
上に設置した後に、該第1のコーナパネルに隣接して第
2のコーナパネルを基礎又は土台上に設置するようにし
ているので、第1のコーナパネルを所定位置に設置した
後に、この第1のコーナパネルの一の壁パネル又は他の
壁パネルの側端に沿って第2のコーナパネルの一の壁パ
ネル又は他の壁パネルの側端を当接するだけで、第2の
壁パネルを第1のコーナパネルに対して正確に隣接配置
することができる。更に、一対の挟持金具に目地金具を
係止するだけでよいので、簡単且つ確実に水密処理が可
能である。
【0047】請求項3記載の壁パネルの組立施工法によ
れば、一の壁パネルと該一の壁パネルに直交する他の壁
パネルとを一体に接合することによりコーナパネルを構
成しているので、建築現場に搬入する際に一の壁パネル
と他の壁パネルとを一体に取り扱える。このため、各壁
パネル同志を釘又はボルト等を用いて連結する手間が省
けて便利であり、しかも建築現場において各壁パネルが
互いに直交する姿勢となるように突合わせたり各壁パネ
ルを連結する手間が不要になるという利点がある。
【0048】また、コーナパネルは基礎又は土台上に載
置した状態で自立できるため、コーナパネルの下端部
を、例えば基礎又は土台に設けたアンカーボルト等に締
結する迄の間、コーナパネルをクレーン等で吊持してお
く必要がなく能率よく施工できる。しかも、別の壁パネ
ルの側端をその両側に設置されたコーナパネルに仮止め
するだけで、別の壁パネルが倒れるのを防止できるた
め、別の壁パネルの下端部を例えば基礎又は土台に設け
たアンカーボルト等に締結する迄の間、別の壁パネルを
クレーン等で吊持しておく必要がなく、能率よく施工で
きる。
【0049】また、別の壁パネルの側端を基礎又は土台
上に配置したコーナパネルの一の壁パネル又は他の壁パ
ネルの側端に当接するだけで、基礎又は土台上において
別の壁パネルをその幅方向に位置決めしコーナパネルに
対して正確に隣接配置でき、同時に別の壁パネルを鉛直
方向に直立した姿勢にできるため、位置決め作業を省力
化及び容易化をを図ることができる。しかも、別のコー
ナパネルはその両側に設置されたコーナパネルに両側端
を位置決めされるため、別のコーナパネルが隣接するコ
ーナパネルの一の壁パネル又は他の壁パネルに対して傾
斜姿勢となることがなく、一層正確な位置決め作業が行
える。
【0050】また、複数のコーナパネルを互いに間隔を
開けて基礎又は土台上に設置した後に、これら複数のコ
ーナパネルの間に別の壁パネルを設置するようにしてい
る。このため、例えば比較的広い居間等の入隅部を2つ
のコーナパネルで形成し、これら2つのコーナパネルの
間に別の壁パネルを設置することによって間仕切壁を形
成することができ、更に2つのコーナパネルの間隔を広
くする場合には、別の壁パネルの枚数を増加し、これら
複数の別の壁パネルを2つのコーナパネルの間に横並び
に設置することによって長大な間仕切壁を形成すること
ができる。更に、一対の挟持金具に目地金具を係止する
だけでよいので、簡単且つ確実に水密処理が可能であ
る。
【0051】請求項4記載コーナパネルによれば、コ
ーナパネルを構成する一の壁パネル及び他の壁パネル
を、例えば、互いに直交する外壁の基礎又は土台に沿っ
て各々設置すれば、一の壁パネル及び他の壁パネルが互
いに直交する姿勢となるように突合わせることなく、建
物の屋内外に入隅部又は出隅部を形成することができ
る。しかも、建築現場において、各壁パネルの側端同志
を釘又はボルト等を用いて連結する手間を省くことがで
きる。また、一の壁パネル又は他の壁パネルに隣接して
別の壁パネルを接合しているので、施工の合理化を図る
ことができる。更に、一対の挟持金具と目地金具により
簡単且つ確実に水密処理が可能である。
【0052】請求項5記載コーナパネルによれば、例
えば、一の壁パネルを間仕切壁とし他の壁パネルを控壁
として、互いに直交した基礎又は土台に沿って各々配置
すれば、これらの各壁パネルが互いに直交する姿勢とな
るように突合わせることなく、建物の屋内外に入隅部又
は出隅部を形成することがきる。しかも、建築現場にお
いて、一の壁パネルの幅方向の途中に他の壁パネルの側
端を釘又はボルト等を用いて連結する手間を省くことが
できる。また、一の壁パネル又は他の壁パネルに隣接し
て別の壁パネルを接合しているので、施工の合理化を図
ることができる。更に、一対の挟持金具と目地金具によ
り簡単且つ確実に水密処理が可能である。
【0053】請求項6記載のコーナパネルによれば、一
の壁パネルと他の壁パネルの間に、接合柱を介在してい
るので、建築現場において柱等を別途設ける必要がな
く、施工の簡素化が図れる。また、建築現場に搬入する
際に一の壁パネルと他の壁パネルと接合柱とを一体に取
り扱えるので、各壁パネルと接合柱とをボルト等を用い
て連結する手間が省けて便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の壁パネルの組立施工法及
びコーナパネルを適用した建物の分解斜視図。
【図2】この発明の一実施例のコーナパネルの分解斜視
図。
【図3】この発明の一実施例のコーナパネルを構成する
壁パネルの基礎への取付構造を示す断面図。
【図4】この発明の一実施例のコーナパネルを構成する
壁パネルの側端の断面図。
【図5】この発明の一実施例のコーナパネルを構成する
各壁パネルの側端の接合構造を示す分解図。
【図6】この発明の一実施例のコーナパネルを構成する
壁パネルの基礎への取付構造の変形例を示す断面図。
【図7】この発明の一実施例のコーナパネルの変形例の
斜視図。
【図8】この発明の一実施例のコーナパネルを構成する
壁パネルの変形例の斜視図。
【図9】この発明の一実施例のコーナパネルを構成する
壁パネルの更なる変形例の斜視図。
【符号の説明】
A 第1の山形コーナパネル B 第2の山形コーナパネル 6a 一の1・2階通し壁パネル 6b 他の1・2階通し壁パネル 6c 土台 8 布基礎(基礎)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭48−100919(JP,A) 特開 昭58−207428(JP,A) 特開 昭63−251551(JP,A) 特開 昭64−58767(JP,A) 実開 平1−107747(JP,U) 実開 平1−114703(JP,U) 実開 平5−22747(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04B 2/56 - 2/72

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに直交する基礎又は土台上に、一の
    壁パネルと該一の壁パネルに直交する他の壁パネルとを
    一体に接合してなるコーナパネルを設置した後、該コー
    ナパネルに隣接して別の壁パネルを設置する壁パネルの
    組立施工法において、前記コーナパネルと別の壁パネルの端面に、これら端面
    に沿って延び且つ屋外側へ突出した折曲部を有する略L
    形の一対の挟持金具を設けておくと共に、これら一対の
    挟持金具の一方の折曲部の外面に弾性パッキン材を固定
    しておき、 前記別の壁パネルをコーナパネルに隣接して設置する際
    に、前記弾性パッキン材を両側から圧縮するようにして
    前記一対の折曲部を突き合わせた後、これら一対の折曲
    部の先端に、屋内面に水密材を固定した目地金具を、前
    記水密材が前記一対の折曲部の先端に密着し且つ両側端
    が前記コーナパネルと別の壁パネルの屋外面にそれぞれ
    当接するようにして係止する ことを特徴とする壁パネル
    の組立施工法。
  2. 【請求項2】 互いに直交する基礎又は土台上に、一の
    壁パネルと該一の壁パネルに直交する他の壁パネルとを
    一体に接合してなる複数のコーナパネルのうちの第1の
    コーナパネルを設置した後、該第1のコーナパネルに隣
    接して第2のコーナパネルを設置する壁パネルの組立施
    工法において、前記第1のコーナパネルと第2のコーナパネルの端面
    に、これら端面に沿って延び且つ屋外側へ突出した折曲
    部を有する略L形の一対の挟持金具を設けておくと共
    に、これら一対の挟持金具の一方の折曲部の外面に弾性
    パッキン材を固定しておき、 前記第2のコーナパネルを第1のコーナパネルに隣接し
    て設置する際に、前記弾性パッキン材を両側から圧縮す
    るようにして前記一対の折曲部を突き合わせた後、これ
    ら一対の折曲部の先端に、屋内面に水密材を固定した目
    地金具を、前記水密材が前記一対の折曲部の先端に密着
    し且つ両側端が前記第1のコーナパネルと第2のコーナ
    パネルの屋外面にそれぞれ当接するようにして係止する
    ことを特徴とする壁パネルの組立施工法。
  3. 【請求項3】 互いに直交する基礎又は土台上に、一の
    壁パネルと該一の壁 パネルに直交する他の壁パネルとを
    一体に接合してなる複数のコーナパネルのうちの第1の
    コーナパネルと第2のコーナパネルを互いに間隔を開け
    て設置した後、これら第1のコーナパネルと第2のコー
    ナパネルの間に別の壁パネルを設置する壁パネルの組立
    施工法において、前記第1のコーナパネルと別の壁パネルの端面及び前記
    第2のコーナパネルと別の壁パネルの端面に、これら端
    面に沿って延び且つ屋外側へ突出した折曲部を有する略
    L形の一対の挟持金具をそれぞれ設けておくと共に、こ
    れら一対の挟持金具の一方の折曲部の外面に弾性パッキ
    ン材をそれぞれ固定しておき、 前記別の壁パネルを第1のコーナパネルと第2のコーナ
    パネルの間に設置する際に、前記弾性パッキン材を両側
    から圧縮するようにして前記一対の折曲部をそれぞれ突
    き合わせた後、これら一対の折曲部の先端に、屋内面に
    水密材を固定した目地金具を、前記水密材が前記一対の
    折曲部の先端に密着し且つ両側端が前記第1のコーナパ
    ネルと別の壁パネルの屋外面又は前記第2のコーナパネ
    ルと別の壁パネルの屋外面に当接するようにしてそれぞ
    れ係止する ことを特徴とする壁パネルの組立施工法。
  4. 【請求項4】 一の壁パネルの側端に、該一の壁パネル
    に直交する他の壁パネルの側端を接合すると共に、これ
    ら一の壁パネル又は他の壁パネルに隣接して別の壁パネ
    ルを接合したコーナパネルにおいて、 前記一の壁パネル又は他の壁パネルと別の壁パネルの端
    面に、これら端面に沿って延び且つ屋外側へ突出した折
    曲部を有する略L形の一対の挟持金具を設けておくと共
    に、これら一対の挟持金具の一方の折曲部の外面に弾性
    パッキン材を固定しておき、 前記別の壁パネルを一の壁パネル又は他の壁パネルに隣
    接して接合する際に、前記弾性パッキン材を両側から圧
    縮するようにして前記一対の折曲部を突き合わせた後、
    これら一対の折曲部の先端に、屋内面に水密材を固定し
    た目地金具を、前記水密材が前記一対の折曲部の先端に
    密着し且つ両側端が前記一の壁パネル又は他の壁パネル
    と別の壁パネルの屋外面にそれぞれ当接するようにして
    あらかじめ係止した ことを特徴とするコーナパネル。
  5. 【請求項5】 一の壁パネルの幅方向の途中に、該一の
    壁パネルに直交する他の壁パネルの側端を接合すると共
    に、これら一の壁パネル又は他の壁パネルに隣接して別
    の壁パネルを接合したコーナパネルにおいて、 前記一の壁パネル又は他の壁パネルと別の壁パネルの端
    面に、これら端面に沿って延び且つ屋外側へ突出した折
    曲部を有する略L形の一対の挟持金具を設けておくと共
    に、これら一対の挟持金具の一方の折曲部の外面に弾性
    パッキン材を固定しておき、 前記別の壁パネルを一の壁パネル又は他の壁パネルに隣
    接して接合する際に、前記弾性パッキン材を両側から圧
    縮するようにして前記一対の折曲部を突き合わせた後、
    これら一対の折曲部の先端に、屋内面に水密材を固定し
    た目地金具を、前記水密材が前記一対の折曲部の先端に
    密着し且つ両側端が前記一の壁パネル又は他の壁パネル
    と別の壁パネルの屋外面にそれぞれ当接するようにして
    あらかじめ係止した ことを特徴とするコーナパネル。
  6. 【請求項6】 前記一の壁パネルと他の壁パネルとの間
    に、接合柱を介在したことを特徴とする請求項4又は5
    記載のコーナパネル。
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