JP2989902B2 - 強誘電体メモリー - Google Patents

強誘電体メモリー

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    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C11/00Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor
    • G11C11/21Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using electric elements
    • G11C11/22Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using electric elements using ferroelectric elements

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、不揮発性半導体メモリ
ーに関し、特に強誘電体メモリーに関する。
【0002】
【従来の技術】多くのタイプの半導体メモリーが公知で
あり、コンピュータ化されたシステムにおいて広く使用
されている。1つのタイプのメモリーである不揮発性メ
モリーは、1つの特殊な役割を担う。不揮発性メモリー
は、例えシステムに対する電源が無くなっても、情報を
保持する。
【0003】最近、強誘電性体は不揮発性メモリーを形
成するため使用されてきた。このようなメモリーは、強
誘電性絶縁体でコンデンサ・アレイを作る薄膜処理法を
用いて形成される。例えば、論文「Sol Gel処理
法によるPb(Zr,Ti)O3薄膜の調製(Prep
aration of Pb(Zr,Ti)O3) T
hin Films by Sol Gel Proc
essing)」(Journal of Appli
ed Physics、第64(5)巻、1988年9
月発行)は、PZTで示される強誘電体膜の形成につい
て記載している。このメモリーにおいては、コンデンサ
が行および列の制御線のグリッドと接続され、1つのコ
ンデンサが行線および列線の各対間に接続されている。
各コンデンサは、メモリーの1つのセルであり、1ビッ
トの情報を記憶する。このようなセルの構成が、一般に
「クロスポイント・アレイ」と呼ばれるものを形成す
る。
【0004】1つのセルの情報の1ビットを記憶するた
め、その対応する行および列の制御線が1つの電圧ソー
スと接続されている。電圧は、コンデンサ内の強誘電体
に分極を与える。正の分極は、論理値1を表わす。負の
分極は論理値0を表わす。
【0005】セルに何が記憶されているかを決定するた
め、2ステップの破壊読出し操作が用いられる。第1の
ステップにおいて、セルの内容が検出される。この検出
ステップで、セルは正の分極が与えられ、セルに対する
変位電流が測定される。もし変位電流が検出されなけれ
ば、セルは前に正に分極されていたことになる。このよ
うに、変位電流が測定されないことは、そのセルが論理
値1を記憶していたことを意味する。反対に、もし変位
電流が検出されるならば、セルが前に論理値0を記憶し
ていたことが判る。
【0006】検出ステップの後、セルは常に論理値1を
含むことになる。もしセルが前に論理値0を記憶してい
たならば、この値を再び記憶するため第2のステップが
必要となる。この値は、論理値0をセルに書込むため書
込み操作を行うことにより再び記憶される。
【0007】破壊読出しクロスポイント・アレイは、幾
つかの重要な欠点を免れない。その第1は、「半選択現
象」と呼ばれる。アレイにおける1つのセルをアクセス
するためある電圧がアレイに対して加えられる時、この
電圧の半分程がこのアレイの他のセルの両端に加わる。
あるセルのアクセスのため1つの行線と1つの列線間に
加えられると、唯1つのセルがこれらの線を直接接続す
る。しかし、前記アレイには、この特定の行および列線
を接続する「寄生経路」と呼ばれる他の経路が存在す
る。このような他の経路は1つ以上のセルを含み、この
ことは、この寄生経路における各セルにはより小さな電
圧が加わることを意味する。しかし、ある場合には、寄
生経路におけるセルの電圧は、これらのセルの作動を妨
げるに充分な大きさであり得る。
【0008】これまでは、前記の半選択現象は、各セル
の強誘電体コンデンサを絶縁するため使用されたCMO
Sトランジスタによって回避されていた。この試みは、
2つの短所を免れない。第1に、CMOSトランジスタ
は、強誘電体コンデンサを充電するため必要な比較的大
量の電流を流すには適さない。CMOSトランジスタ
は、必要な電流を流すため非常に大きくしなければなら
ない。しかし、高密度のメモリーがしばしば必要とな
り、大きなトランジスタは高密度のメモリーを許容しな
い。また、大きなCMOSトランジスタはラッチアップ
し易い。もし大きなトランジスタが用いられなければ、
メモリーの動作は遅くなる。第2に、絶縁トランジスタ
は別の制御線を必要とする。これらの線はまた大きなス
ペースをとり、高密度のメモリーとは共存し得ない。
【0009】強誘電体メモリーの破壊読出しの第2の短
所は、情報が実際に不揮発性メモリーにないある期間が
あることである。特に、読出し動作中の検出サイクルと
再記憶サイクルとの間、情報は強誘電体コンデンサには
記憶されていない。もし回路に対する電力がこの時失わ
れるならば、情報が失われることになる。
【0010】破壊読出しの第3の重要な短所は、「疲
労」と呼ばれる。強誘電体に対して大きい電圧を加える
ことは、材料に応力を及ぼす。時間の経過とともに、応
力を課された材料は電荷を蓄積する機能が低下する。強
誘電体コンデンサに対して加えられる電圧は、材料に応
力を及ぼす。多くの読出しあるいは書込み操作後には、
セルは応力が課された状態となり、そのメモリーとして
の性能は低下する。破壊読出しの場合、強誘電体コンデ
ンサは、書込み中、ならびに読出しの検出時および読出
しの再記憶時に応力が及ぼされる。
【0011】
【発明の概要】本発明の目的は、CMOS絶縁トランジ
スタを使用することなく、クロスポイント・アレイにお
けるセルを絶縁して半選択現象を回避するする方法の提
供にある。
【0012】また、本発明の目的は、記憶された情報を
中断させることなく、強誘電体メモリーに記憶される情
報を読出す方法の提供にある。
【0013】上記および他の目的は、各コンデンサがそ
の対応する行および列の制御線に対してツェナー・ダイ
オードを介して接続される強誘電体コンデンサのクロス
ポイント・アレイにおいて達成される。逆降伏電圧およ
びコンデンサの1つに対する読出しあるいは書込みを行
うためアレイに加えられる電圧は、適切に選択される。
逆降伏ツェナー電圧は、ツェナーが半選択現象電圧の結
果導通しないように、供給電圧の半分より大きくなるよ
うに選択される。供給電圧は、セルがアクセスされる時
コンデンサが分極されるのを保証するため、少なくとも
ツェナー・ダイオードの逆降伏電圧により強誘電体コン
デンサの保磁閾値電圧を越えなければならない。
【0014】本発明の別の特徴によれば、1つのセルに
記憶される情報は、強誘電体コンデンサの抵抗値を測定
することにより読出される。抵抗値の測定のためには、
保磁閾値電圧より小さな電圧がセル間に生成される。電
流検出増幅器によって、オーミック電流が測定される。
【0015】一実施例においては、バイポーラ接合トラ
ンジスタが、電流前置増幅器として働くように強誘電体
コンデンサと電流検出増幅器間に接続されている。
【0016】更に別の実施例においては、2つのメモリ
ー・セルが情報の1ビットを記憶するようにメモリーが
形成される。このセルは相補値を記憶し、その出力は差
動増幅器に接続される。
【0017】本発明の別の実施例においては、各セルの
強誘電体コンデンサは、バイポーラ・トランジスタで絶
縁される。クロスポイント・アレイの1つの行のセル中
の全てのトランジスタのベースは、ワード制御線に接続
される。
【0018】更に別の実施例においては、1対の強誘電
体コンデンサが、バイポーラ絶縁トランジスタを介して
スタチックRAMセルと接続されている。この実施例
は、抵抗読出しを可能にするため更に改変することがで
きる。
【0019】本発明については、以降の詳細な説明およ
び添付図面により更によく理解できよう。
【0020】
【実施例】図1Aは、本発明により作られたメモリーの
一実施例のブロック図を示している。この実施例におい
ては、半選択現象がツェナー・ダイオードの絶縁により
回避される。図1Aに示されたブロックは、当業者が半
導体集積回路の一部として作る方法を理解するであろう
回路を示している。同図では、4つのメモリー・セル、
即ちセル(1、1)、セル(1、2)、セル(2、1)
およびセル(2、2)のアレイが示される。当業者は、
半導体メモリーが更に多くのセルを有することを理解し
よう。
【0021】セルは、行線(ライン)X1とX2、および
列線(ライン)Y1とY2と接続されてクロスポイント・
アレイを形成する。セルの読出しおよび書込みのため必
要な電圧は、列ドライバ121および122により列線Y
1およびY2に対し、また行ドライバ141および142
より行線X1およびX2に対して加えられる。行および列
の各線に加えられる電圧の値は、制御ロジック10によ
り指示される。制御ロジック10は、読出しあるいは書
込み操作のいずれが行われるか、どのセルを作動させる
かを表示する入力を受取る。これに応答して、制御ロジ
ック10は、信号を列ドライバ121、122および行ド
ライバ141、142に対して信号を与える。
【0022】メモリー・セルの動作については、セル
(1、1)に対して示された詳細を参照することにより
更によく理解することができる。セルは、強誘電体コン
デンサF1を含む。コンデンサの形成のためには、メモ
リーが形成される半導体材料上に1つの金属層が被着さ
れる。次に、PZTの如き強誘電体層が金属上に被着さ
れる。最後に、第2の金属層が強誘電体上に被着され
る。これらの層は、公知の手法を用いて被着およびパタ
ーン化される。
【0023】図に示されるように、強誘電体コンデンサ
1の片側がツェナー・ダイオードZ1を介して行線X1
と接続され、他の側はツェナー・ダイオードZ2を介し
て列線Y1と接続されている。
【0024】ツェナー・ダイオードZ1およびZ2のツェ
ナー降伏電圧は、セルが半選択現象を免れるように選択
される。ツェナー・ダイオードZ1およびZ2のツェナー
降伏電圧は、供給電圧の半分より大きい。先に述べたよ
うに、半選択現象は、例えセルがアクセス中でなくと
も、供給電圧の半分に達する電圧が1つのセルの両端に
生じさせる。ツェナー・ダイオードZ1およびZ2が図示
の如く直列であれば、供給電圧の半分の電圧ではダイオ
ードの1つを降伏させるには不充分である。このため、
1つのツェナー・ダイオードが非導通状態にあり、その
セルがアクセスされなければ強誘電体コンデンサF1
電圧は加えられない。
【0025】しかし、セル(1、1)がアクセスされる
時、セルの両端の電圧は供給電圧と略々等しい。セルに
対して与えられる極性の如何に拘わらず、ツェナー・ダ
イオードZ1またはZ2の一方は順方向にバイアスされて
約0.5Vの電圧降下を生じ、他方のツェナー・ダイオ
ードは逆方向にバイアスされて供給電圧の約半分の電圧
降下を生じる。残りの電圧、強誘電体コンデンサF1
両端では供給電圧のおよそ半分が降下する。供給電圧
は、その半分が強誘電体コンデンサF1を分極させるの
に充分な大きさとなるように選択される。強誘電体コン
デンサF1を分極させるために必要な電圧は、時に「保
磁電圧」と呼ばれる。このため、供給電圧は、この保磁
電圧の2倍を越えねばならない。
【0026】論理値1をセル(1、1)へ書込むため、
電圧VAが行線X1に結合されるように行ドライバ141
が切換えられる。列ドライバ12は、電圧VBを列線Y1
に結合する。電圧VAおよびVBは、供給電圧Vsだけ異
なる。例えば、VAはVsと等しく、VBはグラウンド電
位とすることもできる。あるいはまた、VAは+Vs/2
とし、VBを−Vs/2とすることもできる。
【0027】反対に、論理値0をセル(1、1)に書込
むため、行線X1は電圧VBにあり、列線Y1はVAにあ
る。このように、強誘電体コンデンサF1の両端の電圧
の極性は反転される。
【0028】セル(1、1)に記憶されるものを読出す
ため、破壊読出しが行われる。読出しの検出部分の間、
行の線X1はVAに接続され、列線Y1はVBに接続され
る。論理値1がセルに対して書込まれる。しかし、もし
変位電流が論理値1をセルに書込むために流れなければ
ならなかったならば、検出増幅器A1の出力がこれを表
示することになる。ここで、A1は、抵抗R1の両端に接
続された差動電圧増幅器として略図的に示される。しか
し、電流を測定する任意の方法の使用が可能である。例
えば、電流積分増幅器の使用も可能である。
【0029】もし変位電流が論理値1をセル(1、1)
に書込むために流れたならば、セルは前に論理値0を記
憶していたことになる。このように、増幅器A1の出力
は、読出しの検出部分の前にセル(1、1)に記憶され
たものを表示することができる。増幅器A1の出力は、
出力ロジック16に接続される。出力ロジック16は、
前記セルに記憶した値を制御ロジック10へ与える。も
しセル(1、1)が前に論理値0を記憶していたなら
ば、制御ロジック10は論理値0をセルに書込ませるこ
とになる。制御ロジック10はまた、メモリーから出力
されるべき情報をフォーマットする。例えば、出力は、
特定の時間にあるいは他の信号と関連して現れねばなら
ないこともある。出力ロジック16は、他の公知のメモ
リーに対する出力ロジックの如くに作動する。
【0030】図1Bは、「抵抗読出し」または「非破壊
読出し」と呼ばれる、図1Aのメモリーの変更例を示し
ている。このメモリーは、半選択現象を取除くためツェ
ナー・ダイオードZ1およびZ2を含む。情報は、図1A
と関連して述べたように、セルに対して書込まれる。図
1Aおよび図1Bのメモリー間の相違は、情報がセルか
ら読出される方法にある。
【0031】読出し操作は、その抵抗値がその分極の極
性に依存する強誘電体の特性を利用する。先に述べたよ
うに、強誘電体コンデンサF2の分極極性は、これが論
理値1を記憶するかまたは論理値0を記憶するかに依存
する。このため、強誘電体コンデンサF2の抵抗値の検
出は、セルに記憶された情報を表わす。
【0032】強誘電体コンデンサF2の抵抗値を検出す
るため、行ドライバ521は、行線X1を電圧VCに接続
する。列線Y1は、電圧ソースVDに接続する。電圧VD
は、ツェナー・ダイオードZ2のカソードがトランジス
タQ1のベースより高い電圧にあることを保証する。こ
の電圧は、ツェナー・ダイオードZ2が逆バイアスされ
て導通状態にならないことを保証する。電圧VCは、ツ
ェナー・ダイオードZ1が逆バイアス降伏状態にあり小
さな電圧、例えば50乃至100ミリボルトが、強誘電
体コンデンサF2の両端で降下されるに充分な大きさで
ある。
【0033】強誘電体コンデンサF2は大きな抵抗を有
するが、その両端の電圧は、抵抗に比例する小さな「オ
ーミック電流」を生じることになる。ツェナー・ダイオ
ードZ2は逆バイアスされるため、全電流がトランジス
タQ1のベースに流れることになる。トランジスタQ
1は、制御線READ(読出し)がトランジスタQ1をそ
の順方向動作領域へバイアスするに充分な高い電圧にあ
る限り、電流前置増幅器として働く。
【0034】増幅された電流は、増幅器A3に対する入
力として与えられる。増幅器A3に対する予め定めた閾
値より高いオーミック電流は、強誘電体コンデンサF2
が論理値1を示す分極状態と一致する抵抗値を有するこ
とを意味する。反対に、予め定めた閾値より低い電流
は、強誘電体コンデンサF2が論理値0を示す分極状態
と一致する抵抗値を持つことを示す。
【0035】図1Bのセルは、セルF2の分極を変える
ことなく読出されることを留意すべきである。読出し操
作の間強誘電体セルF2の両端に加えられる電圧は、1
ボルトの10分の1程度である。数ボルト程度の電圧
は、半導体構造の強誘電体コンデンサの分極状態に影響
を及ぼすためこれまで必要なものである。
【0036】読出し中強誘電体コンデンサF2の両端に
おける低い電圧は、結果として得る電流が非常に小さい
ため問題を起生する。例えば、電流は典型的に、1つの
分極状態では0.001ナノアンペア程度、また逆の分
極状態では0.1ナノアンペア程度である。これら2つ
の状態における電流は2桁程度異なるが、この電流の大
きさもまた非常に小さい。このような電流の測定は、特
にノイズが存在する場合に信頼度が低くなるおそれがあ
る。これらの小さな電流の正確な測定を保証するため幾
つかの方法を取ることができる。
【0037】小さな電流の測定を改善するための1つの
手法は、トランジスタQ1の電流前置増幅器として含め
ることである。もし低い抵抗の強誘電性絶縁体が開発さ
れるならば、トランジスタQ1を取除くことも可能であ
る。
【0038】電流の測定精度を改善するため図1Bに示
される第2の手法は、増幅器A3に対する差動増幅器を
使用することである。図示の如く、第1の列におけるセ
ル(1、1)およびセル(2、1)の出力は、増幅器A
3の1つの入力に送られる。第2の列におけるセル
(1、2)およびセル(2、2)の出力は、増幅器A3
の第2の入力に送られる。セル(1、2)およびセル
(2、2)が常にそれぞれセル(1、1)およびセル
(1、2)における値の論理的補数を記憶するようにメ
モリーが作動されるならば、差入力が増幅器A3に対し
て与えられることになる。増幅器A3に対して差動増幅
器が用いられるならば、このように、2つのセルが情報
の1ビットを記憶するため必要とされることを留意すべ
きである。また、図1Bに示される制御線においては、
アレイの1つの行におけるどれかのセルがアクセスされ
る時、この行の全てのセルが出力を生じることも留意す
べきである。しかし、このような構成は、従来のメモリ
ーにおいて一般的に使用されており、出力ロジック16
により容易に補償することができる。
【0039】オーミック電流測定による強誘電体コンデ
ンサF2の抵抗値の測定を改善する別の手法は、コンデ
ンサの抵抗値を減らすことと関連する。このオーミック
電流は抵抗値が低くなると増加し、測定のノイズに対す
る影響を少なくする。
【0040】強誘電体コンデンサF2の抵抗値を減少さ
せる1つの方法は、コンデンサの金属プレートが強誘電
性絶縁体と接触する場所の電位障壁を少なくすることで
ある。この電位障壁を少なくするためには、プレートの
形成に使用される金属は強誘電性絶縁体のそれと同様な
作用を持たねばならない。PZT強誘電体の場合は、導
電性酸化物が使用される。スズ酸化物、インジウムスズ
酸化物、あるいはニッケル酸化物を使用することができ
る。このような材料は、もしコンデンサが伝統的な形造
接触金属で形成される場合に観察される1012オーム-
cmとは対照的に、結果として108オーム-cmのコン
デンサに対する抵抗値となり得る。当技術においては、
スパッタリングあるいはsol−gel被着法によりこ
のような材料の導電性層を形成する方法が公知である。
【0041】強誘電体コンデンサF2の両端の抵抗値を
減らす第2の方法は、強誘電体のバルク抵抗を減らすこ
とである。この抵抗値は、幾つかの方法で減らすことが
できる。1つの方法は、不活性金属を1つの層に分散さ
れる前にPZTゲル中に含めることである。少量の銀、
鉛あるいはプラチナをドーパントとして使用することが
できる。これらのドーパントは、表面にスパッタリング
で付着し、次いでPZT膜中に拡散することができる。
更に、過剰鉛、ジルコニウムあるいはチタニウムをso
l−gel中に膜に拡散される前に導入することもでき
る。ホウ素またはガリウムの如き半導体に対するpタイ
プのドーパントとして公知である材料を、強誘電体に対
してそのバルク抵抗を小さくするため導入することも可
能である。あるいはまた、コンデンサF2の強誘電体
は、PZTの薄膜と金属の薄膜を交互に被着することに
より作ることもできる。抵抗値を減らす別の方法は、P
ZT膜中に酸素の空格子を含めることによる。酸素の空
格子は、低圧においてPZT膜をアニール措置すること
により導入することができる。
【0042】半選択現象を回避する別の方法は、絶縁ト
ランジスタの使用による。従来技術のCMOS絶縁トラ
ンジスタと関連する問題の幾つかを回避するため、図2
Aはバイポーラ絶縁トランジスタを使用するための概略
図を示している。
【0043】図2Aは、強誘電体セル(1、1)、、、
セル(2、2)の4ビットのクロスポイント・アレイを
示す。各セルは、行制御線X1またはX2の1つと列制御
線Y1またはY2の1つとの間に接続される。更に、各行
の各セルがワード制御線(ライン)W1またはW2の一方
と接続される。行制御線、列制御線、およびワード制御
線が、それぞれ行ドライバ1021または1022、列の
ドライバ1001または1002、およびワード・ドライ
バ1041または1042と接続される。これらドライバ
は、制御ロジック10により制御される。
【0044】論理値1をセルに書込むために、行ドライ
バ1021は行線X1を電圧VAと接続し、また列ドライ
バ1001は列線Y1を電圧VBと接続する。論理値0を
セル(1、1)に書込むため、逆接続が行われる。列線
1は電圧VAと接続され、行線X1は電圧VBと接続され
る。電圧VBはグラウンド電位であることが多く、また
電圧VAは供給電圧付近である。電圧VAは、トランジス
タQ2およびQ3がオンである時、少なくともこれらのト
ランジスタ間で降下する電圧だけ強誘電体コンデンサF
3の保磁電圧を越える。
【0045】一旦行線X1および列線Y1上の電圧がセッ
トされると、ワード線W1を電圧VAと接続することによ
り書込みが完了する。書込みが行われない時は、ワード
線W1がグラウンド電位で電圧VBと接続される。
【0046】ワード線W1が高い電圧と接続される時、
行線X1と列線Y1間には導通経路が生じる。この経路
は、強誘電体コンデンサF3およびトランジスタQ3、Q
4を包含する。トランジスタQ3、Q4の一方は順方向に
通電する。他方は逆方向に通電する。どちらのトランジ
スタが逆方向に通電するかは、論理値1または論理値0
のどちらがセルに書込まれるかによる。このため、トラ
ンジスタQ3およびQ4は同様な順方向および逆方向の動
作特性を有することが望ましい。
【0047】抵抗R3およびR4は、ワード線W1が行線
1または列線Y1に対して「クランプ状態のダイオー
ド」となることを阻止するため必要である。トランジス
タQ2およびQ3のベース/エミッタ電圧は約0.7ボル
トである。抵抗R3およびR4がなければ、ワード線W1
は、低い電圧線より高い0.7ボルトに過ぎず、ここで
はこのワード線はグラウンド電位である。抵抗R3およ
びR4は、100,000オーム程度の値を持たねばな
らない。
【0048】セルに記憶された値を読出すため、行線X
1、列線Y1およびワード線(ライン)W1は論理値1を
セルに対して書込むように作動される。図1Aに関して
先に述べたように、セルに対する電流は抵抗R5および
増幅器A4の組合わせにより測定される。増幅器A4の出
力は、出力ロジック16に対して与えられる。出力ロジ
ック16は、適当な出力を与え、制御ロジック10に対
して再記憶動作が行われるべきかどうかを示す信号を送
出する。
【0049】図2Aのメモリーについては、あたかも1
つのセルが一時にアクセスされたかのように記述した。
このメモリーはまた、セルの1つの行全体がアクセスさ
れる場合に使用することができる。制御ロジック10お
よび出力ロジック16は、この場合、多重制御信号を生
じ、あるいは多重出力を受取る。このような状態で作動
するメモリーは、当技術においては公知である。
【0050】図2Bは、唯1つの絶縁トランジスタQ4
を持つ簡単なセルを示している。図2Bのセルは、図2
Aのセルと同じように作動される。図2Aにおける如き
2つの絶縁トランジスタの場合には、ワード線W1がグ
ラウンド電位にある限り、強誘電体コンデンサF3の両
端には電圧が加えられない。図2Bのセルにおいては、
強誘電体コンデンサF4の両端には小さな電圧が現れ
る。この電圧は、トランジスタQ4のコレクタとグラウ
ンドとの間に寄生キャパシタンスが存在する故に結果と
して生じる。このキャパシタンスは、C1として略図的
に示されている。行線X1に電圧があると、強誘電体コ
ンデンサF4およびコンデンサC1は容量的な分圧器を形
成する。しかし、寄生キャパシタンスC1がトランジス
タQ4の適当な構成により強誘電体コンデンサF4と比較
して小さく維持される限り、強誘電体コンデンサF4
端の電圧は非常に小さく強誘電体コンデンサF4の動作
を中断させることはない。
【0051】図2Bの回路もまた、抵抗読出しメモリー
を形成するため使用することができる。図2Cは、前置
増幅トランジスタQ6で適合された図2Bのセルを示
す。トランジスタQ6は、図1BのトランジスタQ1と同
様に作動する。更に、このセルは、図1Bにおけるセル
と同様に読出し線と接続されている。トランジスタQ6
のエミッタは、トランジスタQ1(図1B)が増幅器A3
と接続されるのと同じ方法で検出増幅器A6と接続され
ている。
【0052】図2Cのセルは、図2Bのセルと同じ方法
で書込まれる。図2Cのセルを読出すため、ワード線W
1がグラウンド電位に接続されている。行線X1は、比較
的小さな電圧、例えば1ボルトの10分の1の電圧に接
続される。読出し線は正の電圧と接続され、強誘電体コ
ンデンサF5を流れる電流は、図1Bの強誘電体コンデ
ンサC1に流れる電流と同じ方法で測定される。
【0053】図2A、図2Bおよび図2Cの回路に使用
されるバイポーラ接合トランジスタを用いる絶縁方法
は、他のメモリー構造において使用することができる。
【0054】図3Aは、「シャドウRAM」と一般に呼
ばれるものを示している。トランジスタQ7、Q8、およ
び抵抗R9、R10は、スタチックRAMセルあるいはフ
リップフロップ312と呼ばれるものを形成する。ノー
ドAは常にノードBと逆の論理状態にある。
【0055】フリップフロップ312に関して1ビット
を読出しあるいは書込むため、書込み/読出し制御線は
論理的ハイの状態に置かれ、トランジスタQ11、Q12
オンにする。もし書込みビット線が、正の電源電圧Vcc
に接続されるならば、論理値1がフリップフロップ31
2へ書込まれる。反対に、もし書込みビット線がグラウ
ンドに接続されるならば、論理値0がセルに書込まれ
る。書込みビット線が「浮動状態」(即ち、Vccまたは
グラウンドのいずれにも接続されない状態)にあれば、
フリップフロップ312に対して何も書込まれず、値は
そのままである。
【0056】フリップフロップ312の値を読出すた
め、読出しビット線の値が検出される。フリップフロッ
プ312は負論理で読出されることに注意すべきであ
る。換言すれば、フリップフロップ312が論理値1を
記憶するならば、読出しビット線は低い電圧を有するこ
とになる。
【0057】強誘電体コンデンサF7、F8は、トランジ
スタQ9、Q10および抵抗R1112と関連して、メモリ
ーのシャドウ部分を形成する。強誘電体コンデンサ
7、F8は、フリップフロップ312と同じ情報を記憶
する状態に分極させることができる。強誘電体コンデン
サF7、F8の状態もまた、フリップフロップ312に対
して送ることができる。動作においては、フリップフロ
ップ312に記憶された情報は、メモリーに対する電力
が取除かれる直前に強誘電体コンデンサF7、F8へ送ら
れる。電力がメモリーに対して復元される時、強誘電体
コンデンサF7、F8の情報はフリップフロップ312へ
返送される。このように、例え電力が遮断されても情報
はメモリーに保持される。
【0058】情報を強誘電体コンデンサF7、F8へ転送
するため、プレート線は低い電圧にあり、制御線は高い
電圧にある。制御線が高いと、トランジスタQ9、Q10
は、強誘電体コンデンサF7が有効にノードAに接続さ
れ、強誘電体コンデンサF8が有効にノードBに接続さ
れるように通電する。ノードAまたはノードBのいずれ
か一方は論理的ハイの電圧にある。第1の強誘電体コン
デンサ、即ち論理的ハイの電圧にあるノードと接続され
たコンデンサは、第1の強誘電体コンデンサを正の方向
に分極させるに充分な電圧をその両端に持つ。第2の強
誘電体コンデンサは影響を受けない。
【0059】第2の強誘電体コンデンサは、反対の極性
に充電されねばならない。このような結果は、プレート
線上に高い電圧を与えることにより達成される。低い電
圧のノードと接続されるコンデンサは、第1のコンデン
サと逆に分極する。第1のコンデンサは、略々ゼロボル
トをその両端に有し、これはその分極を大きく変えるに
は充分ではない。
【0060】情報は、強誘電体コンデンサから再びフリ
ップフロップ312へ幾つかの方法で伝送することがで
きる。1つの方法は、フリップフロップ312を正の供
給電圧Vccから遮断することである。次に、制御線13
が高い電圧状態に置かれ、トランジスタQ9、Q10をオ
ンにする。高い電圧は、プレート線に置かれる。強誘電
体コンデンサF7、F8はノードAおよびBで共有され
る。正の分極を持つ強誘電体コンデンサと対応するノー
ドは、他のノードより多くの電荷を取得することにな
る。フリップフロップ312が再びVccと接続される
と、最も多くの電荷を持つノードは高い電圧状態にラッ
チされることになる。反対のノードは、低い電圧状態に
ラッチされる。このように、フリップフロップ312の
状態は復元される。
【0061】正の供給電圧Vccがフリップフロップ31
2に給電する前に制御線が高い電圧に給電されるなら
ば、同様な試みがメモリーのパワーアップ時に行うこと
ができる。
【0062】バイポーラ手法を用いる時、キャパシタン
スが比較的小さいことを知ることは重要である。例え
ば、電荷が強誘電体コンデンサF7、F8間、およびノー
ドA、B間で共有される時、ラッチ情報のフリップフロ
ップ312への切換えは迅速に行わなければならない。
さもなければ、電荷は切換えが生じる前に散逸するおそ
れがある。
【0063】また、一旦強誘電体セルがフリップフロッ
プ312へ送られると、情報が強誘電体コンデンサ
7、F8へ再び書込まれることも重要である。先に述べ
たように、フリップフロップ312の状態の強誘電体コ
ンデンサF7、F8への転送が、フリップフロップ312
の状態を変えることはない。しかし、情報の強誘電体コ
ンデンサF7、F8からの転送は、コンデンサの状態を変
化させるおそれがある。
【0064】抵抗読出し強誘電体コンデンサにおいて同
様な構成を用いることができる。抵抗読出しに適合する
シャドウRAMセル314Bが図3Bに示される。セル
314Bは、強誘電体コンデンサF7、F8と類似するフ
リップフロップ312Bを含む。情報は、フリップフロ
ップ312Bに上記と同じ方法で記憶される。同様に、
情報はフリップフロップ312Bから強誘電体コンデン
サF9、F10に対して上記と同じ方法で転送される。
【0065】強誘電体コンデンサF9、F10からフリッ
プフロップ312Bに対して情報を転送するため、抵抗
読出しが用いられる。フリップフロップ312Bに対す
る供給電圧Vccは遮断される。制御線は低い電圧に保持
され、プレート線は強誘電体コンデンサF9、F10の両
端に小さな電圧降下を生じるに充分な電圧まで上昇され
る。先に述べたように、強誘電体コンデンサF9、F10
に流れる電流は、その極性の状態に依存することにな
る。この電流は抵抗R13、R14に流れ、ゲイン線がハイ
の状態ならば、トランジスタQ13、Q14において増幅さ
れる。電流はノードA'およびB'を正の分極状態にあっ
てより多くの電荷を受取る強誘電体コンデンサと対応す
るノードと共に充電する。次に、供給電圧Vccはフリッ
プフロップ312Bと再び接続される。この供給電圧は
フリップフロップ312Bをラッチさせる。より多くの
電荷を持つノードは論理的ハイの状態にラッチされ、他
のノードは論理的ローの状態にラッチされることにな
る。このように、強誘電体コンデンサF9、F10の状態
はフリップフロップ312Bに対して転送される。
【0066】本発明については幾つかの実施例を本文に
述べたが、当業者には、多くの代替例が可能であること
が明らかであろう。強誘電体コンデンサの抵抗値を検出
してその分極状態を決定することは、他の多くのメモリ
ー・アーキテクチャにおいて用いることが可能である。
別の例として、強誘電体コンデンサに流れる電流は、一
定の印加電圧に対して測定される。当業者は、一定の電
流を加えて電圧が測定できることが理解されよう。
【0067】また、半導体製造技術は公知であり、本文
に述べた特定の手法の代わりに使用することもできる。
従って、本発明は特許請求の範囲の趣旨によってのみ限
定されるべきものと信じる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1Aは、本発明の一実施例の簡単な概略図を
示す。図1Bは、非破壊読出しで作動するようにしたA
における本発明の実施例の簡単な概略図を示す。
【図2】図2Aは、本発明の別の実施例の簡単な概略図
を示す。図2Bは、Aのメモリーの1つのセルの別の実
施例の簡単な概略図を示す。図2Cは、Aのメモリーの
1つのセルの別の実施例を示す。
【図3】図3Aは、1つのメモリー・セルの別の実施例
を示す。図3Bは、非破壊読出しのため改変されたAの
実施例を示す。
【符号の説明】
10 制御ロジック 12 列ドライバ 13 制御線 14 行ドライバ 16 出力ロジック 50 列ドライバ 52 行ドライバ 100 列ドライバ 102 行ドライバ 104 ワード・ドライバ 312 フリップフロップ 314 シャドウRAMセル Q トランジスタ F 強誘電体コンデンサ Z ツェナー・ダイオード R 抵抗 X 行ライン(線) Y 列ライン(線) W ワード・ライン(線)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジェフ・エイ・ブリントン アメリカ合衆国ニューメキシコ州87112, アルブカーキ,ノースウエスト,ホイー ルライト・アベニュー 5633 (72)発明者 スティーヴン・イー・バーナッキ アメリカ合衆国マサチューセッツ州 01532,ノースボロ,チェリルン・ドラ イブ 2 (72)発明者 ブルース・ジー・アームストロング アメリカ合衆国カリフォルニア州94002, ベルモント,ベルバーン・ドライブ 1824 (56)参考文献 特開 平2−198094(JP,A) 特開 昭49−79133(JP,A) 特開 昭63−201998(JP,A) 特開 昭50−23743(JP,A) 特公 昭35−6159(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G11C 11/40 - 11/409 G11C 11/22

Claims (38)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 a)保磁電圧を有する強誘電体からなる
    論理状態記憶セルと、 b)保磁電圧より高い大きさ及び第1極性を有する第1
    の電圧であって前記セルが第1論理状態として記憶する
    第1電圧と、前記保磁電圧より高い大きさ及び前記第1
    電圧の第1極性と逆の第2極性を有する第2の電圧であ
    って前記セルが第2論理状態として記憶する第2電圧
    と、を前記強誘電体に加える手段と、 c)前記保磁電圧より低い大きさを有する第3の電圧を
    前記強誘電体に加えることによって前記第3電圧に応答
    して前記強誘電体を通して流れる電流を生じさせて、前
    記セルに記憶された論理状態を読み取るとともに、前記
    強誘電体を流れた電流を検知して前記セルに記憶された
    論理状態を検出する手段と、 備えたメモリー。
  2. 【請求項2】 前記セルが、第1プレートと第2プレー
    トとを有する強誘電体コンデンサを含み、強誘電体が前
    記第1プレートと第2プレートとの間に配置される請求
    項1記載のメモリー。
  3. 【請求項3】 前記第1プレート及び第2プレートの材
    料が、強誘電体の仕事関数と略々等しい仕事関数を有す
    る請求項2記載のメモリー。
  4. 【請求項4】 前記第1プレート及び第2プレートが金
    属酸化物から作られる請求項2記載のメモリー。
  5. 【請求項5】 前記第1プレート及び第2プレートが、
    スズ酸化物、インジウムスズ酸化物およびニッケル酸化
    物からなるグループから選択された金属酸化物から作ら
    れる請求項4記載のメモリー。
  6. 【請求項6】 前記強誘電体がPZTである請求項5記
    載のメモリー。
  7. 【請求項7】 前記強誘電体が、強誘電体のバルク抵抗
    を低下させる手段を含む請求項2記載のメモリー。
  8. 【請求項8】 前記強誘電体のバルク抵抗低下手段が、
    前記強誘電体にドーパントとして配置される金属からな
    る請求項7記載のメモリー。
  9. 【請求項9】 前記金属が、銀、鉛およびプラチナから
    なるグループから選択される請求項8記載のメモリー。
  10. 【請求項10】 前記金属が、前記強誘電体材料の表面
    に金属をスパッタリングし、該金属を前記強誘電体材料
    中に拡散することにより強誘電体に加えられる請求項8
    記載のメモリー。
  11. 【請求項11】 前記強誘電体のバルク抵抗低下手段
    が、強誘電体中の酸素空格子を含む請求項7記載のメモ
    リー。
  12. 【請求項12】 前記強誘電体のバルク抵抗低下手段を
    提供する酸素空格子が、強誘電体を低圧中でアニーリン
    グ処理するステップにより与えられる請求項11記載の
    メモリー。
  13. 【請求項13】 前記強誘電体のバルク抵抗低下手段
    が、強誘電体内に配置された金属層を含む請求項7記載
    のメモリー。
  14. 【請求項14】 前記強誘電体のバルク抵抗低下手段
    が、強誘電体中のpタイプ・ドーパントを含む請求項7
    記載のメモリー。
  15. 【請求項15】 前記pタイプ・ドーパントが、ホウ素
    およびガリウムからなるグループから選択される請求項
    14記載のメモリー。
  16. 【請求項16】 前記電流検知手段が、ベース電極が強
    誘電体に接続されたバイポーラ接合トランジスタを含む
    請求項1記載のメモリー。
  17. 【請求項17】 前記電流検知手段が、前記バイポーラ
    接合トランジスタのエミッタ電極に結合された増幅器を
    更に含む請求項16記載のメモリー。
  18. 【請求項18】 各々がそのアノードを前記セルに接続
    した第1および第2のツェナー・ダイオードを更に含む
    請求項1記載のメモリー。
  19. 【請求項19】 a)行制御線と b)列制御線と、 を更に設け、第1のツェナー・ダイオードのカソードが
    前記行制御線に接続され、前記第2のツェナー・ダイオ
    ードのカソードが前記列制御線に接続される請求項18
    記載のメモリー。
  20. 【請求項20】 前記第1及び第2電圧印加手段が、 a)前記行制御線に接続された行ドライバと、 b)前記列制御線に接続された列ドライバと、 を含む請求項19記載のメモリー。
  21. 【請求項21】 前記列ドライバが列線上に電圧レベル
    Aを生じ、かつ前記行ドライバが行線上に電圧レベル
    Bを生じる時、前記第1電圧が前記強誘電体に加えら
    れ、前記電圧レベルVAとVB間の差が、強誘電体素子の
    保磁電圧、前記第2ツェナー・ダイオードの両端の順方
    向バイアス電圧降下、および前記第1ツェナー・ダイオ
    ードの両端の逆降伏電圧の和を越える請求項20記載の
    メモリー。
  22. 【請求項22】 前記第3電圧が強誘電体に加えられ、
    前記列ドライバが列線上に電圧レベルVDを生じ、また
    前記行ドライバが行線上に電圧レベルVCを生じ、前記
    電圧レベルVCが、前記第1ツェナー・ダイオードの逆
    降伏電圧プラス50ミリボルトに等しく、電圧レベルV
    Dが前記第2ツェナー・ダイオードの逆降伏電圧より小
    さい請求項21記載の強誘電体メモリー。
  23. 【請求項23】 前記第3の電圧が、前記強誘電体の保
    磁電圧より小さい請求項1記載の強誘電体メモリー。
  24. 【請求項24】 前記第3の電圧が、50ミリボルトと
    100ミリボルトの間にある請求項23記載のメモリ
    ー。
  25. 【請求項25】 抵抗値を有する強誘電体メモリー素子
    を作動させる方法において、 a)前記強誘電体を分極してメモリー素子を1つの論理
    状態に置くステップと、 b)前記分極した強誘電体の抵抗値を測定し、前記メモ
    リー素子の論理状態を検出するステップと、 を含む方法。
  26. 【請求項26】 前記抵抗値を測定するステップが、 a)前記強誘電体メモリー素子に電圧を加えるステップ
    と、 b)該強誘電体素子を通して流れる電流を検知するステ
    ップと、 を含む請求項25記載の方法。
  27. 【請求項27】 電圧を加える前記ステップが、前記強
    誘電体の保磁電圧より実質的に低い電圧を加えることを
    含む請求項26記載の方法。
  28. 【請求項28】 検知された電流が閾値を越える時、論
    理値1を出力し、検知された電流が閾値より低い時、論
    理値0を出力することを更に含む請求項25記載の方
    法。
  29. 【請求項29】 行および列の制御線に対してクロスポ
    イント・アレイ状に接続された複数のメモリー・セルを
    有するタイプの半導体メモリーであって、該行および列
    の制御線の各々がドライバに接続されるセルにおいて、 a)2つの端子を持つメモリー素子と、 b)アノードが該メモリー素子の第1の端子に接続さ
    れ、そのカソードが前記行の制御線に接続された第1の
    ツェナー・ダイオードと、 c)アノードが前記メモリー素子の第2の端子に接続さ
    れ、そのカソードが列の制御線に接続された第2のツェ
    ナー・ダイオードと、 を設けてなるセル。
  30. 【請求項30】 前記メモリー素子が、第1の極性を有
    する閾値を越える電圧が該メモリー素子の両端に加えら
    れる時、第1の状態を記憶し、第2の極性を有する閾値
    を越える電圧がその両端に加えられる時、第2の状態を
    記憶する請求項29記載のメモリー。
  31. 【請求項31】 閾値、前記第1のツェナー・ダイオー
    ドの逆バイアス降伏電圧、および前記第2ツェナー・ダ
    イオードの順方向のバイアス電圧の和を越える電圧を、
    前記セルが接続される前記行および列線の両端に加える
    ことにより、情報がセルに記憶される請求項30記載の
    メモリー。
  32. 【請求項32】 セルの入力または出力が現れる点と、
    少なくとも1つの制御線とを有するメモリー・セルにお
    いて、 a)不揮発性記憶素子と、 b)1つの端子が該不揮発性記憶素子に結合され、1つ
    の端子が前記点に結合されたバイポーラ接合トランジス
    タと、 c)一端がトランジスタのベースに接続され、一端が制
    御線に接続された抵抗と、 を含むメモリー・セル。
  33. 【請求項33】 前記抵抗が、10,000乃至10
    0,000オームの範囲内の値を有する請求項32記載
    のメモリー。
  34. 【請求項34】 第2のトランジスタと第2の抵抗とを
    更に設け、該第2のトランジスタのベースが前記第2抵
    抗を介して前記制御線に結合され、前記トランジスタの
    1つの端子が不揮発性記憶素子の1つの端子に結合され
    る請求項32記載のメモリー。
  35. 【請求項35】 a)ベースが前記記憶素子の1つの端
    子に接続された第2トランジスタと、 b)前記第2トランジスタの1つの端子に接続された予
    め定めた閾値より高い電流を検知する手段と、を更に設
    けてなる請求項32記載のメモリー。
  36. 【請求項36】 a)複数の行制御線と、 b)複数の列制御線と、 c)各々が強誘電体素子からなる複数のメモリー・セル
    と、 を備え、強誘電体素子が、 保磁電圧特性を有する強誘電体と、 その間に前記強誘電体が配置される1対の電極と、 各ダイオードが第1電極及び第2電極を有するツェナー
    ・ダイオード対であって、前記ダイオード対の第1の類
    似電極は強誘電体素子の電極に結合され、前記ダイオー
    ド対の第2の類似電極は前記セルへの第1及び第2端子
    を提供するツェナー・ダイオード対と、 強誘電体素子に結合される制御電極を有するとともに、
    第1電極及び第2電極を有するトランジスタと、 を備え、前記メモリー・セルの各々が、前記複数の行制
    御線の1つに結合されるメモリー・セルの第1端子と、
    前記複数の列制御線の1つに結合されるメモリー・セル
    の第2端子と、を有し、更に、 前記トランジスタの第1電極及び第2電極の一方に結合
    される第3導体と、 前記トランジスタの他方の電極と前記メモリーの出力に
    結合される第4導体と、 を備えた強誘電体メモリー。
  37. 【請求項37】請求項36記載のメモリーにおいて、更
    に、複数の行ドライバであって、各行ドライバが、行ド
    ライバに与えられる制御信号に応答して対応する前記行
    線に第1組の3つの異なる電圧の1つを供給するように
    適応される複数の行ドライバと、 複数の列ドライバであって、各列ドライバが、列ドライ
    バに与えられる制御信号に応答して対応する前記列線に
    第2組の3つの異なる電圧の1つを供給するように適応
    される複数の列ドライバと、 を含み、前記第3導体が前記トランジスタの各々に電圧
    を供給して前記セルの選択された対応する1つの前記ト
    ランジスタの選択された1つを、前記行線及び列線に与
    えられた電圧に従ってトランジスタ順方向動作領域にバ
    イアスする、メモリー。
  38. 【請求項38】請求項37記載のメモリーにおいて、前
    記対応するセルの選択されたセルの選択されたトランジ
    スタに与えられた前記行線及び列線の電圧に応答して、
    前記対応するセルの選択されたセルの第1ダイオードが
    逆バイアス状態に置かれ、前記対応するセルの選択され
    たセルの第2ダイオードが逆バイアス降伏状態に置か
    れ、50乃至100ミリボルトの範囲の小さい電圧が前
    記選択された対応するセルの強誘電体素子の両端に配さ
    れ、強誘電体素子の電圧に応答して前記選択されたトラ
    ンジスタの制御電極に電流が供給され、前記第4導体が
    バイアス電圧を供給して前記選択された対応するセルの
    選択されたトランジスタを順方向にバイアスして、制御
    電極への電流に応答して選択されたトランジスタから出
    力電流を供給し、該出力電流が強誘電体素子の抵抗値、
    強誘電体素子の分極状態、従って強誘電体素子に記憶さ
    れた論理状態を表す、メモリー。
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