JP2989776B2 - 巻線機のフィルム巻付装置 - Google Patents

巻線機のフィルム巻付装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フライバックトラ
ンスなどのコイルの巻線機に設けられて、コイルボビン
に絶縁フィルムを巻き付ける巻線機のフィルム巻付装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】フライバックトランスなどのコイルにお
いては、コイルボビンの巻線の上に絶縁フィルムを巻き
付け、フィルム上に巻線を行ってさらにその上に絶縁フ
ィルムを巻き付けるようにして、巻線と絶縁フィルムと
の巻き付けを交互に行ってコイルを作製するものが知ら
れている。このようなコイルを作成する際のフィルム巻
付装置としては例えば、特開平7−211572号公報
に記載されたものが知られている。
【0003】この装置においては、フィルムの巻き付け
に先立ち、フィルムの先端をメインニップにより把持し
てフィルムを引き出し、テンションニップを所定位置に
移動してフィルムを把持した状態でフィルムを切断す
る。切断されたフィルムは先端と後端とをそれぞれメイ
ンニップおよびテンションニップにより把持されてコイ
ルボビンの位置まで移動される。そして、フィルムの先
端をコイルボビンに超音波溶接機などにより溶着してフ
ィルムをコイルボビンに固定し、その後メインニップを
開放してコイルボビンを回転し、フィルムをコイルボビ
ンに巻き付ける。そしてフィルム後端がコイルボビンに
巻き付けられる直前にテンションニップを開放し、フィ
ルム後端をコイルボビンに溶着してフィルムの巻き付け
を終了する。
【0004】このように、フィルムをコイルボビンに巻
き付けるに際し、フィルムのたるみを防止するために、
例えばエアシリンダやカウンタウエイトなどによりテン
ションニップに付勢力を付与し、フィルムに巻き付け方
向とは反対方向のテンションを付与することが行われて
いる。例えば、エアシリンダを用いた場合はその伸張位
置と収縮位置との2カ所の位置により、それぞれ異なる
テンションをフィルムに付与することができ、カウンタ
ウエイトの場合は、その重量を変化させることにより異
なるテンションをフィルムに付与することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、フィル
ムの種類が変更された場合など、フィルムに付与するテ
ンションを変更する必要が生じた場合においては、エア
シリンダは2種類のテンションのみしかフィルムに付与
することができないため、種類が異なるフィルムに適し
たテンションに対応できない。一方、カウンタウエイト
の場合は、その重量を変更することによりフィルムの種
類が異なることによるテンションの変更に対応すること
ができるが、カウンタウエイトを取り替える必要がある
ため、その取り替え作業が面倒である。
【0006】本発明の目的は、面倒な作業を行うことな
くフィルムに付与されるテンションを変更してフィルム
の巻き付けを行うことができる巻線機のフィルム巻付装
置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】一実施の形態を示す図1
〜図5を参照して説明すると、請求項1の発明は、巻線
用線材をコイルボビン7に巻き付ける巻線機に設けら
れ、絶縁フィルムFをコイルボビン7に巻き付ける巻線
機のフィルム巻付装置に適用され、フィルムFの先端を
把持する第1の把持手段25と、第1の把持手段25を
所定方向へ往復移動する第1の移動手段39A,40
A,41A,46Aと、第1の把持手段25により引き
出されたフィルムFを所定位置にて把持する第2の把持
手段26と、第2の把持手段26からフィルムFが供給
される側においてフィルムFを切断する切断手段24
と、フィルムFを把持した第1および第2の把持手段2
5,26をそれぞれ所定方向へ往復移動する第2の移動
手段39B,40B,41B,46Bと、コイルボビン
7を回転するボビン回転手段8,15と、ボビン回転手
段8,15のトルクを変化させてボビン回転手段8,1
5を駆動する制御手段50とを備えたことにより上記目
的を達成する。
【0008】請求項2の発明は、制御手段50は、フィ
ルムFの巻き付け始めは比較的小さいトルクにより、そ
の後比較的大きいトルクによりボビン回転手段8,15
を駆動する。請求項3の発明は、制御手段8,15はボ
ビン回転手段8,15のトルクに応じてフィルムFにテ
ンションが与えられるように第2の駆動手段39B,4
0B,41B,46Bを移動する。
【0009】請求項1の発明によれば、コイルボビン7
のフィルム巻き付け時のトルクを制御手段50により変
更することができるため、フィルムFの種類が変更され
ても、ボビン回転手段8,15のトルクを変更するのみ
で、フィルムFへのテンションが変更される。請求項2
の発明によれば、フィルムFの巻き付け始めは比較的小
さいトルクにより、その後は比較的大きいトルクにより
コイルボビン7が回転される。請求項3の発明によれ
ば、第2の把持手段26がトルクに応じた速度で移動す
るため、第2の把持手段26によってフィルムFはトル
クに応じたテンションが付与される。
【0010】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段の項では、本発明を分かり易くする
ために発明の実施の形態の図を用いたが、これにより本
発明が実施の形態に限定されるものではない。
【0011】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
の形態について説明する。図1は本発明の実施の形態に
係るフィルム巻付装置を備えた巻線機の構成を示す正面
図、図2は図1のA方向矢視図、図3は図1のB方向矢
視図、図4(a)は後述するニップの構成を示す図であ
り図2のC方向矢視図、図4(b)は図4(a)のd−
d線矢視図である。である。図1〜図4に示すように、
本実施の形態に係るフィルム巻付装置を備えた巻線機
は、本体1のテーブル2上に形成されたガイド3に沿っ
て左右に移動可能に配された左右移動機構4と、左右移
動機構4上に形成されたガイド5に沿って前後に移動可
能に配された前後移動機構6と、前後移動機構6に設け
られてコイルボビン7を装着するスピンドル8と、線材
を送り出すノズル9と、ノズル9を上下左右に移動する
移動機構10とを備える。
【0012】左右移動機構4はテーブル2上に設けられ
たボールねじ11が回転駆動することにより左右に移動
し、前後移動機構6は不図示のボールねじが回転駆動す
ることにより前後に移動する。また、スピンドル8は、
第1および第2のプーリ12,13およびベルト14を
介してサーボモータ15に連結されており、サーボモー
タ15が回転駆動することにより線材を巻き取るよう回
転される。
【0013】このような巻線機に設けられるフィルム巻
付装置は、本体1の側面に設けられ、フィルムFが巻回
されるリール20と、フィルムFを案内するためのガイ
ドローラ21A,21B,21C,21D,21Eと、
ガイドローラ21A〜21Eにより案内されたフィルム
Fに切欠を形成するフィルムパンチ22と、フィルムパ
ンチ22の下方に設けられたフィルムFに波形に型押し
をするエンボス加工部23と、エンボス加工部23の下
方に設けられたカッタ24と、フィルムFの先端を把持
する第1のニップ25と、フィルムFの後端を把持する
第2のニップ26と、第1のニップ25に把持されたフ
ィルムFの先端をコイルボビン7に溶着するための溶着
ヘッド27と、フィルムFをコイルボビン7に押し付け
るためのフィルム押さえ28とからなる。
【0014】リール20およびガイドローラ21Aは本
体1の下部に、ガイドローラ21B,21D,21Eは
本体1の上部にそれぞれ回転可能に支持されている。ガ
イドローラ21Cは、フィルムFのテンションを調節す
るためのものであり、移動機構30により上下に移動可
能かつ回転可能に支持されている。カッタ24は、一対
のエアシリンダ24A,24Bの先端にブレード24
C,24Dが取り付けられており、エアシリンダ24
A,24Bを駆動することにより、ブレード24C,2
4DがフィルムFを両側から挟むようにして、フィルム
Fを水平方向に対して斜めに切断する。なお、カッタ2
4は開いた状態において、第1および第2のニップ2
5,26が通過可能な間隔を有する。
【0015】溶着ヘッド27は超音波溶接により、フィ
ルムFの先端および後端をコイルボビン7に溶着するも
のであり、フィルムFの先端または後端をフィルム押さ
え28によりコイルボビン7の外周面に押し付け、溶着
ヘッド27がフィルムFの先端または後端に接触して加
熱することによりフィルムFの溶着部をコイルボビン7
に溶着する。溶着ヘッド27およびフィルム押さえ28
はこれらの動作に必要な駆動機構により駆動される。
【0016】図2〜図4に示すように、第1のニップ2
5は、エアシリンダ30Aと、エアシリンダ30Aのロ
ッド先端に取り付けられたチャックカム31Aと、支点
軸32A,33Aを中心として揺動自在に設けられたつ
かみ部34A,35Aと、つかみ部34A,35Aを開
く方向に付勢するばね36Aと、つかみ部34A,35
Aにおけるチャックカム31Aと当接する部分に設けら
れたローラ37A,38Aとからなる。そして、エアシ
リンダ30Aを収縮する方向に駆動することにより、つ
かみ部34A,35Aはばね36Aの付勢力により開
き、エアシリンダ30Aを伸張する方向に駆動すること
により、チャックカム31Aがローラ37A,38Aを
押圧し、これによりつかみ部34A,35Aはばね36
Aの付勢力に抗して閉じられる。
【0017】第1のニップ25は支点軸32A,33A
において、支持部39Aに取り付けられており、支持部
39Aに形成されたねじ孔40Aには、ボールねじ41
Aが螺入されている。ボールねじ41Aはその下端42
Aが本体1に設けられた軸受43Aに回転自在に支持さ
れており、その上端44Aにはプーリ45Aが取り付け
られている。プーリ45Aにはモータ46Aの回転軸に
設けられたプーリ47Aとともに、ベルト48Aが架け
回されており、モータ46Aが回転することにより、ボ
ールねじ41Aが回転し、これにより、支持部39Aす
なわち第1のニップ25がモータ46Aの回転方向に応
じて上下に移動する。
【0018】なお、図4(a)に示すように、第2のニ
ップ26は、カッタ24、溶着ヘッド27およびフィル
ム押さえ28との干渉を防止するために水平方向に対し
て角度を持って設けられている点のみにおいて第1のニ
ップ25と異なり、他の構成は第1のニップ25と同一
であるため、第1のニップ25と同一の構成においては
参照番号にBを付して示し、詳細な説明は省略する。
【0019】図5は、本実施の形態に係るフィルム巻付
装置の制御部の構成を示すブロック図である。図5に示
すように、制御部50は、入力部51から入力された情
報に応じて、モータ15,46A,46Bを駆動するも
のである。
【0020】次いで、本実施の形態の動作について説明
する。本実施の形態に係るフィルム巻付装置を備えた巻
線機においては、巻線作業と並行してフィルムパンチ2
2とエンボス加工部23とによるフィルムFの加工と、
カッタ24によるフィルムFの切断と、フィルムFの移
動とが行われる。まず、モータ46A,46Bを回転す
ることにより第1のニップ25をエンボス加工部23の
直下まで上昇させるとともに、第2のニップ26をカッ
タ24の直下まで上昇させ、エアシリンダ30Aを収縮
することによりつかみ部34A,35Aを閉じて第1の
ニップ25によりフィルムFを把持する。この際、カッ
タ24は開かれているため、第1のニップ25はカッタ
24の間を通って把持位置に到達する。なお、この状態
においては第2のニップ26は開いた状態にある。そし
て、フィルムFを把持した後、モータ46Aを逆方向に
回転して第1のニップ25を所定位置まで下降させる。
これによりリール20からフィルムFが送り出される。
第1のニップ25が所定位置まで下降して停止した後、
第2のニップ26のエアシリンダ30Bを収縮すること
によりつかみ部34B,35Bを閉じて第2のニップ2
6によりフィルムFを把持する。そしてエアシリンダ2
4A,24Bを駆動することにより、カッタ24がフィ
ルムFを斜めに切断する。
【0021】なお、フィルムパンチ22とエンボス加工
部23とによるフィルムFの加工は第1のニップ25に
よりフィルムFの引き出しに先立って行うことが好まし
いが、第1のニップ25がフィルムFを引き出す途中に
おいて、第1のニップ25の移動を停止してフィルムパ
ンチ22とエンボス加工部23とを駆動することも可能
である。これにより、フィルムFの任意の部位を加工す
ることができる。また、第1のニップ25の停止位置を
変更することにより、フィルムFの切断長さも種々変更
することができる。
【0022】切断されたフィルムFの先端と後端とはそ
れぞれ第1のニップ25および第2のニップ26とによ
り把持され、モータ46A,46Bの回転駆動による第
1および第2のニップ25,26の移動に応じてフィル
ムFの全体が移動する。この際、第1のニップ25より
も第2のニップ26を若干先に移動して、フィルムFを
たるませながらフィルムFを移動させる。そして、フィ
ルムFの先端がコイルボビン7の側方に達したところ
で、モータ46A,46Bの駆動を停止して、第1およ
び第2のニップ25,26の移動を停止する。
【0023】一層分の巻線作業を終えたコイルボビン7
は左右移動機構4および前後移動機構6の移動により、
スピンドル8に装着された状態で移動し、第1のニップ
25に保持されたフィルムFの先端に側方から近づく。
この状態において、フィルム押さえ28がフィルムFを
コイルボビン7に押さえ付け、溶着ヘッド27がフィル
ムFの上からコイルボビン7に接着する部分を加熱して
コイルボビン7の外周面にフィルムFを溶着する。な
お、この際、フィルムFの溶着位置の位置決めは、一層
分の巻線作業を終えたコイルボビン7をフィルムFの先
端に移動させる際に、溶着位置とフィルムFの先端とが
対向するように制御部50によりサーボモータ15を回
転させることにより行われる。
【0024】次いで、フィルム押さえ28をコイルボビ
ン7から離すとともに、エアシリンダ30Aを伸張する
方向に駆動して第1のニップ25を開放してサーボモー
タ15を回転駆動することにより、先端がコイルボビン
7に溶着されたフィルムFをコイルボビン7に巻き付け
る。なお、フィルムFの巻き付け開始時において、サー
ボモータ15のトルクが大きすぎると溶着が剥がれてし
まうおそれがあるため、比較的小さいトルクによりフィ
ルムFがコイルボビン7に巻き付けられるように、制御
部50によりサーボモータ15のトルクを制御する。そ
して、フィルムFが所定回転数巻き付けられた段階にお
いて、巻き付け開始時よりも大きいトルクによりフィル
ムFがコイルボビン7に巻き付けられるように制御部5
0によりサーボモータ15のトルクを制御する。また、
制御部50は、コイルボビン7に巻き付けられるフィル
ムFに巻き付けトルクに応じたテンションが作用するよ
うにモータ46Bの回転を制御する。これにより、フィ
ルムFの巻き付け開始時においては溶着したフィルムF
が剥がれてしまうことを防止できるとともに、巻き付け
途中においてフィルムFのテンションを高めてフィルム
Fをコイルボビン7に緩みなく巻き付けることができ
る。また、制御部50によりフィルムFの巻き付け時の
トルクを変更しているため、フィルムFの種類が変更さ
れても、その旨を入力部51から入力するのみで、無段
階にフィルムFの巻き付けトルクを変更することができ
る。
【0025】なお、フィルムFが巻き付けられるにつれ
て、第2のニップ26はフィルムFの後端を把持しつつ
下方に移動するため、フィルムFは途中でずれたり蛇行
した入りすることなく、後端まで正確にコイルボビン7
に巻き付けられる。
【0026】フィルムFの後端近傍までの巻き付けが完
了すると、再度フィルム押さえ28によりフィルムFを
コイルボビン7に押し付けるとともに第2のニップ26
を開放し、フィルムFをコイルボビン7に押し付けた状
態において、サーボモータ15を回転駆動してフィルム
Fの後端をコイルボビン7に巻き付ける。そして、フィ
ルムFの巻き付けが完了した時点において、溶着ヘッド
27によりフィルムFの後端をコイルボビン7の外周面
に溶着する。一方、フィルムFを開放した第2のニップ
26は、制御部50がモータ46Bを逆方向に回転する
ことにより上方へ移動し、フィルムFを把持する初期位
置に戻される。このようにして、フィルムFの巻き付け
が完了したコイルボビン7は、巻線位置に移動して巻き
付けられたフィルムFの上に次の層の巻線が行われる。
【0027】このように、本発明においては、制御部5
0によりコイルボビン7にフィルムFを巻き付ける際の
巻き付けトルクを変更するようにしたため、例えば、上
記本実施の形態のように、フィルムFの巻き付け始めは
小トルクにより、その後は大トルクによりフィルムFの
巻き付けを行うことにより、フィルムFの巻き付け始め
において、溶着したフィルムFが剥がれることを防止で
きるとともに、巻き付け途中においてフィルムFのテン
ションを高めてフィルムFをコイルボビン7に緩みなく
巻き付けることができる。また、制御部50によりフィ
ルムFの巻き付け時のトルクを変更しているため、フィ
ルムFの種類が変更されても、その旨を入力部51から
入力するのみで、無段階にフィルムFの巻き付けトルク
を変更することができ、これによりフィルムFの種類に
応じたテンションを付与することができる。
【0028】また、フィルムFの切断および加工作業を
巻線作業と並行して行うことにより、フィルム巻付工程
においては実質的な巻き付け作業を行うのみでよいた
め、フィルムFの巻き付けに必要な時間が短縮され、効
率よくコイルを製造することができる。
【0029】なお、フィルムFを巻き付けるにつれて、
コイルボビン7の外径が変化するが、本実施の形態に係
る巻線機においては、スピンドル8が左右移動機構4お
よび前後移動機構6により移動可能とされているため、
コイルボビン7の外径の変化に応じてスピンドル8の位
置を変化させることにより、フィルムFの溶着位置を一
定に保つことができる。また、外径が異なるコイルボビ
ンを使用する際にも、フィルムFの溶着位置を一定に保
つことができる。
【0030】以上の実施の形態と請求項との対応におい
て、第1のニップ25が第1の把持手段を、第2のニッ
プ26が第2の把持手段を、モータ46A、ボールねじ
41A、支持部39Aおよびねじ孔40Aが第1の移動
手段を、カッタ24が切断手段を、モータ46B、ボー
ルねじ41B、支持部39Bおよびねじ孔40Bが第2
の移動手段を、サーボモータ15、スピンドル8がボビ
ン回転手段を、制御部50が制御手段をそれぞれ構成す
る。
【0031】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、請求項1の
発明によれば、制御手段によりフィルムの巻き付け時の
トルクを変更してフィルムをコイルボビンに巻き付ける
ようにしたため、フィルムの種類が変更されても、その
フィルムの種類に適するように、ボビン回転手段のトル
クを無段階に変更してフィルムをコイルボビンに巻き付
けることができる。請求項2の発明によれば、フィルム
の巻き付け始めは比較的小さいトルクにより、その後は
比較的大きいトルクによりフィルムの巻き付けを行うこ
とにより、フィルムの巻き付け始めにおいて、溶着した
フィルムが剥がれることを防止できるとともに、巻き付
け途中においてフィルムのテンションを高めてフィルム
をコイルボビンに緩みなく巻き付けることができる。請
求項3の発明によれば、フィルムにはモータトルクに応
じたテンションが付与されるため、フィルムは途中でず
れたり蛇行した入りすることがなくなり、フィルムを後
端まで正確にコイルボビンに巻き付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係るフィルム巻付装置を備えた
巻線機の構成を示す正面図
【図2】図1のA方向矢視図
【図3】図1のB方向矢視図
【図4】(a)は図2のC方向矢視図、(b)は(a)
のd−d線断面図
【図5】制御部の構成を示す図
【符号の説明】
1 本体 2 テーブル 7 コイルボビン 8 スピンドル 15 サーボモータ 22 フィルムパンチ 23 エンボス加工部 24 カッタ 25 第1のニップ 26 第2のニップ 27 溶着ヘッド 28 フィルム押さえ 41A,41B ボールねじ 46A,46B モータ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 巻線用線材をコイルボビンに巻き付ける
    巻線機に設けられ、絶縁フィルムを前記コイルボビンに
    巻き付ける巻線機のフィルム巻付装置において、 前記フィルムの先端を把持する第1の把持手段と、 該第1の把持手段を所定方向へ往復移動する第1の移動
    手段と、 前記第1の把持手段により引き出されたフィルムを所定
    位置にて把持する第2の把持手段と、 該第2の把持手段から前記フィルムが供給される側にお
    いて該フィルムを切断する切断手段と、 前記フィルムを把持した前記第1および前記第2の把持
    手段をそれぞれ前記所定方向へ往復移動する第2の移動
    手段と、 前記コイルボビンを回転するボビン回転手段と、 該ボビン回転手段のトルクを変化させて該ボビン回転手
    段を駆動する制御手段とを備えたことを特徴とする巻線
    機のフィルム巻付装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記フィルムの巻き付
    け始めは比較的小さいトルクにより、その後比較的大き
    いトルクにより前記ボビン回転手段を駆動することを特
    徴とする請求項1記載の巻線機のフィルム巻付装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記ボビン回転手段の
    トルクに応じて前記フィルムにテンションが与えられる
    ように前記第2の駆動手段を移動することを特徴とする
    請求項1または2記載の巻線機のフィルム巻付装置。
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