JP2989455B2 - 炊飯器 - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、保温機能を有する炊飯
器、特にその炊飯加熱構造の改良に関するものである。
器、特にその炊飯加熱構造の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種の保温機能を有する炊飯
器は、上蓋により開閉自在な炊飯器本体に、内鍋、内鍋
内に挿脱自在に収容される内釜、炊飯時に内釜を加熱す
る炊飯ヒータ及び温度検知部を内装するとともに、該炊
飯器本体あるいは上蓋内に、炊飯蒸らし時と保温時に動
作する保温ヒータを設けた構造を有しているが、従来よ
り、内釜内の米飯のむらのない均一な炊き上がりを実現
するとともに、澱粉のα化率の高い炊飯を行うために種
々の工夫がなされている。
器は、上蓋により開閉自在な炊飯器本体に、内鍋、内鍋
内に挿脱自在に収容される内釜、炊飯時に内釜を加熱す
る炊飯ヒータ及び温度検知部を内装するとともに、該炊
飯器本体あるいは上蓋内に、炊飯蒸らし時と保温時に動
作する保温ヒータを設けた構造を有しているが、従来よ
り、内釜内の米飯のむらのない均一な炊き上がりを実現
するとともに、澱粉のα化率の高い炊飯を行うために種
々の工夫がなされている。
【0003】即ち、その第1の従来例としての実公昭5
8−51844号公報には、図6の断面図に示すよう
に、内釜と鍋4をアルミダイキャストにより形成すると
ともに、鍋4の下方の炊飯器本体1内の空間に、炊飯ヒ
ータとしてのシーズヒータからなる高温発熱体6を配設
した構成により、該高温発熱体6の熱が炊飯器本体1と
鍋4の外周との間に形成された加熱空間を介して該鍋4
の全周に及んで、加熱炊飯が行われるようにしたものが
開示されている。
8−51844号公報には、図6の断面図に示すよう
に、内釜と鍋4をアルミダイキャストにより形成すると
ともに、鍋4の下方の炊飯器本体1内の空間に、炊飯ヒ
ータとしてのシーズヒータからなる高温発熱体6を配設
した構成により、該高温発熱体6の熱が炊飯器本体1と
鍋4の外周との間に形成された加熱空間を介して該鍋4
の全周に及んで、加熱炊飯が行われるようにしたものが
開示されている。
【0004】また、第2の従来例としての実開昭55−
107817号公報に開示された加熱調理器を利用した
炊飯器は、図7に示すように、炊飯器本体1、上蓋2、
内鍋3、内釜としての鍋4、炊飯ヒータ6、保温ヒータ
7及び内蓋8とからなるもので、内蓋8には保温ヒータ
7の熱効率を高めるために遠赤外線を放射する黒色コー
トが施されている。
107817号公報に開示された加熱調理器を利用した
炊飯器は、図7に示すように、炊飯器本体1、上蓋2、
内鍋3、内釜としての鍋4、炊飯ヒータ6、保温ヒータ
7及び内蓋8とからなるもので、内蓋8には保温ヒータ
7の熱効率を高めるために遠赤外線を放射する黒色コー
トが施されている。
【0005】また、炊飯ヒータ6はシーズヒータに遠赤
外線を放射するセラミック等の皮膜処理を行った高輻射
の遠赤外線ヒータからなり、さらに、内釜としての鍋4
はアルミニウムにより形成され、且つその外表面に黒色
のアルマイト等の熱吸収皮膜処理を施して、効率よく遠
赤外線を吸収できるようにしてある。そして、炊飯ヒー
タ6を黒色鍋4の底面に対して間隙をおいて配設し、遠
赤外線を放射する炊飯ヒータ6と、遠赤外線を吸収する
黒色鍋4との相互作用により効率よく炊飯するようにし
たものが知られている。
外線を放射するセラミック等の皮膜処理を行った高輻射
の遠赤外線ヒータからなり、さらに、内釜としての鍋4
はアルミニウムにより形成され、且つその外表面に黒色
のアルマイト等の熱吸収皮膜処理を施して、効率よく遠
赤外線を吸収できるようにしてある。そして、炊飯ヒー
タ6を黒色鍋4の底面に対して間隙をおいて配設し、遠
赤外線を放射する炊飯ヒータ6と、遠赤外線を吸収する
黒色鍋4との相互作用により効率よく炊飯するようにし
たものが知られている。
【0006】この第2の従来例では、波長5.6 〜25
μmの遠赤外線を放射する熱板(炊飯ヒータ)6と、こ
の波長の遠赤外線の吸収能に優れる黒色の着色アルマイ
ト等の表面処理を行った鍋(内釜)4との組み合わせに
より、加熱効率の向上及び省エネルギー化を図ってい
る。
μmの遠赤外線を放射する熱板(炊飯ヒータ)6と、こ
の波長の遠赤外線の吸収能に優れる黒色の着色アルマイ
ト等の表面処理を行った鍋(内釜)4との組み合わせに
より、加熱効率の向上及び省エネルギー化を図ってい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記第
1の従来例では、アルミダイキャスト製の鍋4や、シー
ズヒータからなる高温発熱体6の熱容量が大きく、ま
た、アルミダイキャスト鍋での反射率が大きいため、加
熱空間から鍋への熱伝達が小さい。このため、火力の応
答性が悪く、大容量の火力を鍋中の炊飯米に投入するこ
とが困難である。
1の従来例では、アルミダイキャスト製の鍋4や、シー
ズヒータからなる高温発熱体6の熱容量が大きく、ま
た、アルミダイキャスト鍋での反射率が大きいため、加
熱空間から鍋への熱伝達が小さい。このため、火力の応
答性が悪く、大容量の火力を鍋中の炊飯米に投入するこ
とが困難である。
【0008】従って、炊飯開始から炊飯終了までに長時
間を要することになるため、結果的に炊きむらが生じて
良好な炊き上がりが得られない。また、火力の増大を図
るために高温発熱体6を高温駆動させるようにしても、
炊飯器本体1から外部への放熱量が大きくなって、熱効
率が悪化する上、高温発熱体6を構成するシーズヒータ
の寿命も短くなるという不都合を招く。
間を要することになるため、結果的に炊きむらが生じて
良好な炊き上がりが得られない。また、火力の増大を図
るために高温発熱体6を高温駆動させるようにしても、
炊飯器本体1から外部への放熱量が大きくなって、熱効
率が悪化する上、高温発熱体6を構成するシーズヒータ
の寿命も短くなるという不都合を招く。
【0009】一方、第2の従来例の炊飯器の特質は、セ
ラミックヒータ6により照射した遠赤外線が、該遠赤外
線を吸収する黒色鍋4に効率よく吸収され、昇温が効果
的に行われる点にあるが、その反面、該黒色鍋4は吸収
した熱をも放射するので、熱効率の点からは十分に満足
できるものではない。また、遠赤外線を吸収して加熱し
た鍋4の熱は、吸収した分と同量の熱が放射されること
から、鍋4の中に水が入っていると、水に熱が伝達され
て昇温する反面、熱の一部は鍋4の外部に放射されるた
め、加熱効率は必ずしも十分とは言えない。
ラミックヒータ6により照射した遠赤外線が、該遠赤外
線を吸収する黒色鍋4に効率よく吸収され、昇温が効果
的に行われる点にあるが、その反面、該黒色鍋4は吸収
した熱をも放射するので、熱効率の点からは十分に満足
できるものではない。また、遠赤外線を吸収して加熱し
た鍋4の熱は、吸収した分と同量の熱が放射されること
から、鍋4の中に水が入っていると、水に熱が伝達され
て昇温する反面、熱の一部は鍋4の外部に放射されるた
め、加熱効率は必ずしも十分とは言えない。
【0010】ところで、従来では炊きむらを抑制するた
めに、上記各従来例の他に、加熱手段や加熱方式等に対
策を講じたものが種々開発されている。即ち、図8は第
3の従来例を示しており、この図に示すものでは上蓋2
内面にコード状の発熱線からなる保温ヒータ7を設け、
この保温ヒータ7により上蓋2の下面を加熱し、対流に
より内釜4の上面開口部を覆う内蓋8を加熱するように
構成する一方、炊飯ヒータ6を内釜4の外底面と直接、
当接させてあり、該炊飯ヒータ6の熱を内釜4に伝達す
ることにより、内釜4を加熱するように構成している。
なお、5は温度検知部である。
めに、上記各従来例の他に、加熱手段や加熱方式等に対
策を講じたものが種々開発されている。即ち、図8は第
3の従来例を示しており、この図に示すものでは上蓋2
内面にコード状の発熱線からなる保温ヒータ7を設け、
この保温ヒータ7により上蓋2の下面を加熱し、対流に
より内釜4の上面開口部を覆う内蓋8を加熱するように
構成する一方、炊飯ヒータ6を内釜4の外底面と直接、
当接させてあり、該炊飯ヒータ6の熱を内釜4に伝達す
ることにより、内釜4を加熱するように構成している。
なお、5は温度検知部である。
【0011】このような熱伝導加熱方式によるもので
は、内釜4を加熱するにあたり専らその底面から伝熱す
るようにしているため、該内釜4を全周に亙って均一に
加熱することが不可能である。このため炊飯時には、内
釜4内の炊飯米に温度むらが生じることになり、その結
果、満足し得る美味な炊き上がりを得ることが困難であ
る。
は、内釜4を加熱するにあたり専らその底面から伝熱す
るようにしているため、該内釜4を全周に亙って均一に
加熱することが不可能である。このため炊飯時には、内
釜4内の炊飯米に温度むらが生じることになり、その結
果、満足し得る美味な炊き上がりを得ることが困難であ
る。
【0012】図9は第4の従来例を示しており、この図
に示すものでは炊飯ヒータ6を半球面形状に形成され
た、いわゆる球面ヒータにより構成するとともに、内釜
4の底面のみを炊飯ヒータ6に沿う球面形状に形成し、
且つ、両者4、6を密接させた構造とすることにより、
内釜4の全周に亙って均一に加熱し得るようにしたもの
である。
に示すものでは炊飯ヒータ6を半球面形状に形成され
た、いわゆる球面ヒータにより構成するとともに、内釜
4の底面のみを炊飯ヒータ6に沿う球面形状に形成し、
且つ、両者4、6を密接させた構造とすることにより、
内釜4の全周に亙って均一に加熱し得るようにしたもの
である。
【0013】しかしながら、このように加熱のみを考慮
した均一熱伝導による加熱方式では、炊飯ヒータ6と内
釜4からの熱輻射及びその熱回収までは考慮されていな
いため、消費電力量の大きなものとなる上、炊飯時にお
いて、内鍋3の熱反射による反作用としての炊飯器本体
1の表面温度上昇を来すという不具合もある。
した均一熱伝導による加熱方式では、炊飯ヒータ6と内
釜4からの熱輻射及びその熱回収までは考慮されていな
いため、消費電力量の大きなものとなる上、炊飯時にお
いて、内鍋3の熱反射による反作用としての炊飯器本体
1の表面温度上昇を来すという不具合もある。
【0014】図10は第5の従来例を示しており、この
図に示すものではステンレス鋼板とアルミニウム板から
なるクラッド鋼板等の磁性材料を用いて内釜4を構成し
ている。この場合、クラッド鋼板を用いたものではステ
ンレス鋼層17が外面となり、アルミニウム層18が内
面となるように内釜4を成形し、その部分球面状を呈す
る外底面に磁力発生コイル19を配設することにより電
磁誘導ヒータを構成している。
図に示すものではステンレス鋼板とアルミニウム板から
なるクラッド鋼板等の磁性材料を用いて内釜4を構成し
ている。この場合、クラッド鋼板を用いたものではステ
ンレス鋼層17が外面となり、アルミニウム層18が内
面となるように内釜4を成形し、その部分球面状を呈す
る外底面に磁力発生コイル19を配設することにより電
磁誘導ヒータを構成している。
【0015】この従来例の炊飯器における内釜4の加熱
手段は、磁力発生コイル19に通電したとき、内釜4の
底部に磁力線Mができて渦電流が発生することにより、
内釜4の磁性材料であるクラッド鋼板のステンレス鋼層
17が発熱し、炊飯米を包み込むように炊き上げる作用
がある。
手段は、磁力発生コイル19に通電したとき、内釜4の
底部に磁力線Mができて渦電流が発生することにより、
内釜4の磁性材料であるクラッド鋼板のステンレス鋼層
17が発熱し、炊飯米を包み込むように炊き上げる作用
がある。
【0016】このように第5の従来例では、磁力線Mに
よってステンレス鋼層17が発熱し、その熱をアルミニ
ウム層18が内釜4内の炊飯米及び炊飯水に伝達する仕
組みになっているが、磁力発生コイル19が設けられた
領域が内釜4の底面のみに限られているため、温度むら
が生じるものであり、また、このように発熱層として熱
伝導の悪いステンレス鋼を使用したものでは、内面に熱
伝導性に優れたアルミニウム層18を設けたところで、
自ずと熱伝達能には限界があり、内釜4の全周均一加熱
の条件を満足し得ない。
よってステンレス鋼層17が発熱し、その熱をアルミニ
ウム層18が内釜4内の炊飯米及び炊飯水に伝達する仕
組みになっているが、磁力発生コイル19が設けられた
領域が内釜4の底面のみに限られているため、温度むら
が生じるものであり、また、このように発熱層として熱
伝導の悪いステンレス鋼を使用したものでは、内面に熱
伝導性に優れたアルミニウム層18を設けたところで、
自ずと熱伝達能には限界があり、内釜4の全周均一加熱
の条件を満足し得ない。
【0017】また、内釜4と内鍋3との間に米粒等の食
品が付着した場合には、付着した食品が渦電流Eによっ
て加熱されて炭化し、これが原因となって炊飯器本体内
の非磁性体からなる耐熱プラスチック部分が損傷する危
険性がある。また、この電磁誘導加熱方式によるもので
は、消費電力量が約1300W程度必要であり、無視で
きない程の電力消費を招くという不都合もある。
品が付着した場合には、付着した食品が渦電流Eによっ
て加熱されて炭化し、これが原因となって炊飯器本体内
の非磁性体からなる耐熱プラスチック部分が損傷する危
険性がある。また、この電磁誘導加熱方式によるもので
は、消費電力量が約1300W程度必要であり、無視で
きない程の電力消費を招くという不都合もある。
【0018】以上述べてきたように、従来の炊飯ヒータ
と内釜4とで構成される各種加熱方式の炊飯器は、いず
れも熱効率の点から考えて不満足なものであり、高火力
を達成させるためにも不適合な構造であると言える。
と内釜4とで構成される各種加熱方式の炊飯器は、いず
れも熱効率の点から考えて不満足なものであり、高火力
を達成させるためにも不適合な構造であると言える。
【0019】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたもので、熱源の照射エネルギーと内釜のエネルギー
吸収の効率のよい熱授受システムにより、熱源から内釜
内にある炊飯水への熱伝達の向上を図るとともに、内釜
の全周からむらなく加熱できるようにし、これによって
高火力でおいしい炊き上がり米飯の実現が可能な炊飯器
を提供することを目的とするものである。
れたもので、熱源の照射エネルギーと内釜のエネルギー
吸収の効率のよい熱授受システムにより、熱源から内釜
内にある炊飯水への熱伝達の向上を図るとともに、内釜
の全周からむらなく加熱できるようにし、これによって
高火力でおいしい炊き上がり米飯の実現が可能な炊飯器
を提供することを目的とするものである。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の要点は、熱源は可視光線を含む所定領域の波
長の電磁波を発生する発熱体であり、内釜には前記所定
領域の波長の電磁波を専ら吸収すると共に該所定領域以
外の波長の電磁波を反射する選択吸収膜仕上げとした点
にある。特に、内釜の熱エネルギー吸収効率と熱源の熱
エネルギー照射との関係から、熱源は波長0.3〜5.6
μmの可視光線、近赤外線、中赤外線、低い波長の遠赤
外線を放射する光輝熱源を用い、内釜はエネルギーを吸
収し、発熱した熱線の5.6〜25μmの遠赤外線を放
射しない選択吸収膜仕上げとした点にある。
の本発明の要点は、熱源は可視光線を含む所定領域の波
長の電磁波を発生する発熱体であり、内釜には前記所定
領域の波長の電磁波を専ら吸収すると共に該所定領域以
外の波長の電磁波を反射する選択吸収膜仕上げとした点
にある。特に、内釜の熱エネルギー吸収効率と熱源の熱
エネルギー照射との関係から、熱源は波長0.3〜5.6
μmの可視光線、近赤外線、中赤外線、低い波長の遠赤
外線を放射する光輝熱源を用い、内釜はエネルギーを吸
収し、発熱した熱線の5.6〜25μmの遠赤外線を放
射しない選択吸収膜仕上げとした点にある。
【0021】具体的には、炊飯器本体に、内釜と、この
内釜を加熱するための炊飯ヒータとを内装した炊飯器に
おいて、前記内釜を、波長0.3〜5.6μmまでの可視
光線から遠赤外線の電磁波を吸収するとともに波長5.
6 〜25μmの遠赤外線を反射する特性を備えた選択
吸収膜処理を外表面に施してなる金属容器により構成し
ている。
内釜を加熱するための炊飯ヒータとを内装した炊飯器に
おいて、前記内釜を、波長0.3〜5.6μmまでの可視
光線から遠赤外線の電磁波を吸収するとともに波長5.
6 〜25μmの遠赤外線を反射する特性を備えた選択
吸収膜処理を外表面に施してなる金属容器により構成し
ている。
【0022】上記構成においては、内釜を、炊飯器本体
内に配設された内鍋に空隙を存して収容し、且つ、炊飯
ヒータを波長0.3〜5.6μmまでの可視光線から遠赤
外線の電磁波を発生する発熱体により構成するととも
に、該炊飯ヒータを前記内釜に対して空間を存して配設
することにより、炊飯ヒータから内釜への電磁波の直射
と、該電磁波の前記内鍋からの反射によって内釜の全周
に熱線が照射されるように構成することができる。
内に配設された内鍋に空隙を存して収容し、且つ、炊飯
ヒータを波長0.3〜5.6μmまでの可視光線から遠赤
外線の電磁波を発生する発熱体により構成するととも
に、該炊飯ヒータを前記内釜に対して空間を存して配設
することにより、炊飯ヒータから内釜への電磁波の直射
と、該電磁波の前記内鍋からの反射によって内釜の全周
に熱線が照射されるように構成することができる。
【0023】また、本発明では、各部を次のように構成
することができる。即ち、第1には、内鍋の内表面を鏡
面光沢を有するものとし、且つ、該内鍋内表面にシリカ
系のゾルゲル透明コートの薄膜仕上げを施す。第2に
は、炊飯ヒータと内釜との間に、波長0.3〜5.6μm
までの可視光線から遠赤外線の電磁波を透過する耐熱性
及び耐衝撃性を有するガラスにより構成され、且つ、前
記内釜の外周を包囲する保護カバーを設ける。第3に
は、保護カバーと内釜外表面との間に空気断熱層を構成
する間隙を設ける。
することができる。即ち、第1には、内鍋の内表面を鏡
面光沢を有するものとし、且つ、該内鍋内表面にシリカ
系のゾルゲル透明コートの薄膜仕上げを施す。第2に
は、炊飯ヒータと内釜との間に、波長0.3〜5.6μm
までの可視光線から遠赤外線の電磁波を透過する耐熱性
及び耐衝撃性を有するガラスにより構成され、且つ、前
記内釜の外周を包囲する保護カバーを設ける。第3に
は、保護カバーと内釜外表面との間に空気断熱層を構成
する間隙を設ける。
【0024】さらに、前記選択吸収膜は、耐熱性金属酸
化物または複数の耐熱性金属酸化物の化合物からなる黒
色系選択吸収膜、あるいは前記黒色系選択吸収膜材料を
使用した選択吸収膜塗料のいずれかを内釜の外表面に皮
膜形成したものとすることができ、また、内釜を構成す
る母材は、高熱伝導性、耐熱性及び耐衝撃性を有する金
属により形成し、且つ、該内釜の内面にはフッ素樹脂コ
ートを施したものとすることができる。
化物または複数の耐熱性金属酸化物の化合物からなる黒
色系選択吸収膜、あるいは前記黒色系選択吸収膜材料を
使用した選択吸収膜塗料のいずれかを内釜の外表面に皮
膜形成したものとすることができ、また、内釜を構成す
る母材は、高熱伝導性、耐熱性及び耐衝撃性を有する金
属により形成し、且つ、該内釜の内面にはフッ素樹脂コ
ートを施したものとすることができる。
【0025】さらにまた、前記炊飯ヒータは、表面温度
が400℃から800℃へ発熱昇温する間に暗赤色から
光輝赤白色に発色して熱線を放射する発熱体により構成
することができる。
が400℃から800℃へ発熱昇温する間に暗赤色から
光輝赤白色に発色して熱線を放射する発熱体により構成
することができる。
【0026】
【作用】上記構成によると、熱源の照射波長と内釜の吸
収波長が適合しているため、内釜が吸収し、熱に変換し
た熱線は、内釜外表面が該熱線を放射しない。その上、
熱源からの熱線が内釜外周全体に照射されるため、炊飯
米は高火力でむらなく加熱され、美味な炊き上がりの炊
飯米を得ることが可能になる。
収波長が適合しているため、内釜が吸収し、熱に変換し
た熱線は、内釜外表面が該熱線を放射しない。その上、
熱源からの熱線が内釜外周全体に照射されるため、炊飯
米は高火力でむらなく加熱され、美味な炊き上がりの炊
飯米を得ることが可能になる。
【0027】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。図1は本発明に係る炊飯器の一実施例を模式
的に示す断面図である。この図に示すように、本実施例
の炊飯器は有底短円筒状の炊飯器本体1と、この炊飯器
本体1の上面開口部を覆う開閉自在な上蓋2とを備えて
いる。
説明する。図1は本発明に係る炊飯器の一実施例を模式
的に示す断面図である。この図に示すように、本実施例
の炊飯器は有底短円筒状の炊飯器本体1と、この炊飯器
本体1の上面開口部を覆う開閉自在な上蓋2とを備えて
いる。
【0028】炊飯器本体1内には、内鍋3、この内鍋3
に挿脱自在に収容される内釜4、内釜4に当接する温度
検知部5及び、炊飯時に内釜4を加熱する炊飯ヒータ6
がそれぞれ装備されており、このうち温度検知部5と炊
飯ヒータ6は内鍋3の底部に配設されている。また、上
蓋2は中空状に形成されており、その中空内部には保温
ヒータ7が装備されている。8は内釜4の上面開口部を
開閉自在に覆う内蓋である。
に挿脱自在に収容される内釜4、内釜4に当接する温度
検知部5及び、炊飯時に内釜4を加熱する炊飯ヒータ6
がそれぞれ装備されており、このうち温度検知部5と炊
飯ヒータ6は内鍋3の底部に配設されている。また、上
蓋2は中空状に形成されており、その中空内部には保温
ヒータ7が装備されている。8は内釜4の上面開口部を
開閉自在に覆う内蓋である。
【0029】このような構成を備えた炊飯器において
は、内釜4に洗米した米と水を投入した上で図外の炊飯
操作ボタンを押すと炊飯が開始され、炊飯ヒータ6が内
釜4を加熱する。炊飯米が炊き上がると、内釜4の温度
が温度検知部5の動作点に達し、炊飯終了後は、一旦、
全てのヒータ6、7が断電される。
は、内釜4に洗米した米と水を投入した上で図外の炊飯
操作ボタンを押すと炊飯が開始され、炊飯ヒータ6が内
釜4を加熱する。炊飯米が炊き上がると、内釜4の温度
が温度検知部5の動作点に達し、炊飯終了後は、一旦、
全てのヒータ6、7が断電される。
【0030】そして、炊飯時に高温となった内釜4の外
面や内鍋3の内面が冷却され、温度検知部5の感知温度
が所定の保温温度まで低下すると、炊飯ヒータ6が内釜
4を加熱するとともに、保温ヒータ7が上蓋2を加熱し
て炊き上げられた炊飯米を一定の保温温度に保持する。
これらの炊飯時及び保温時には、図外の制御部におい
て、温度検知部5から得られる温度データに基づき、炊
飯ヒータ6及び保温ヒータ7の入力を制御している。
面や内鍋3の内面が冷却され、温度検知部5の感知温度
が所定の保温温度まで低下すると、炊飯ヒータ6が内釜
4を加熱するとともに、保温ヒータ7が上蓋2を加熱し
て炊き上げられた炊飯米を一定の保温温度に保持する。
これらの炊飯時及び保温時には、図外の制御部におい
て、温度検知部5から得られる温度データに基づき、炊
飯ヒータ6及び保温ヒータ7の入力を制御している。
【0031】上記のように構成され動作する保温機能付
の炊飯器において本実施例では、内釜4及び炊飯ヒータ
6を次のような構造を有するものとしている。即ち、内
釜4はアルミニウムまたはアルミニウム合金を代表とす
る高熱伝導性、耐熱性及び耐衝撃性を有する金属を母材
とするもので、底部の中央が平坦乃至やや窪んだ半球面
状に形成されており、内鍋3に対し周囲に空隙を存して
収容されている。
の炊飯器において本実施例では、内釜4及び炊飯ヒータ
6を次のような構造を有するものとしている。即ち、内
釜4はアルミニウムまたはアルミニウム合金を代表とす
る高熱伝導性、耐熱性及び耐衝撃性を有する金属を母材
とするもので、底部の中央が平坦乃至やや窪んだ半球面
状に形成されており、内鍋3に対し周囲に空隙を存して
収容されている。
【0032】図2は内釜4の断面構造を模式的に示して
いる。この図に示すように、内釜4の内面には清掃性の
向上を図るためにフッ素樹脂系のコーティング層9が形
成されており、これによって該内釜4に付着した炊飯米
も容易に洗い落とすことができるようにしている。ま
た、この内釜4の外表面には、波長0.3〜5.6μmま
での可視光線から遠赤外線の電磁波を吸収するとともに
波長5.6 〜25μmの遠赤外線を反射する特性を備え
た選択吸収膜10が形成されている。
いる。この図に示すように、内釜4の内面には清掃性の
向上を図るためにフッ素樹脂系のコーティング層9が形
成されており、これによって該内釜4に付着した炊飯米
も容易に洗い落とすことができるようにしている。ま
た、この内釜4の外表面には、波長0.3〜5.6μmま
での可視光線から遠赤外線の電磁波を吸収するとともに
波長5.6 〜25μmの遠赤外線を反射する特性を備え
た選択吸収膜10が形成されている。
【0033】より具体的には、内釜4の断面を拡大した
図3に示すように、内釜4の母材であるアルミニウム製
の内釜成形品11の内面に前処理を施し、その前処理層
12上にフッ素樹脂コーティング層9を施している。ま
た、内釜成形品11の外面は光沢を有する平滑面に形成
されており、この平滑仕上げされた外面に前処理として
脱脂処理を行った後、酸洗い処理を施し、この酸洗い処
理面13にアルマイト処理を施した上で、該アルマイト
処理層14上にニッケル等の塩類で電解着色の黒色系選
択吸収膜10を形成している。なお、選択吸収膜10の
詳細については後述する。
図3に示すように、内釜4の母材であるアルミニウム製
の内釜成形品11の内面に前処理を施し、その前処理層
12上にフッ素樹脂コーティング層9を施している。ま
た、内釜成形品11の外面は光沢を有する平滑面に形成
されており、この平滑仕上げされた外面に前処理として
脱脂処理を行った後、酸洗い処理を施し、この酸洗い処
理面13にアルマイト処理を施した上で、該アルマイト
処理層14上にニッケル等の塩類で電解着色の黒色系選
択吸収膜10を形成している。なお、選択吸収膜10の
詳細については後述する。
【0034】一方、炊飯ヒータ6は可視光線から遠赤外
線領域の波長を含む電磁波、具体的には波長0.3〜5.
6μmまでの電磁波を発生する発熱体からなるもので、
内鍋3の底部に装着され、内釜4の下方に一定の空間を
存して位置している。
線領域の波長を含む電磁波、具体的には波長0.3〜5.
6μmまでの電磁波を発生する発熱体からなるもので、
内鍋3の底部に装着され、内釜4の下方に一定の空間を
存して位置している。
【0035】内鍋3は、少なくとも内表面に反射効率の
よい金属からなる光輝平滑表面仕上げを施した鏡面光沢
を有するアルミニウムまたはアルミニウム合金、あるい
はアルミニウム鍍金鋼板等により構成されており、さら
に、その鏡面光沢を有する表面には耐久性のある耐熱、
耐食性の透明薄膜SiO2ゾルゲルコートが5〜10μm
程度の膜厚で施してあり、熱回収効果を高めている。
よい金属からなる光輝平滑表面仕上げを施した鏡面光沢
を有するアルミニウムまたはアルミニウム合金、あるい
はアルミニウム鍍金鋼板等により構成されており、さら
に、その鏡面光沢を有する表面には耐久性のある耐熱、
耐食性の透明薄膜SiO2ゾルゲルコートが5〜10μm
程度の膜厚で施してあり、熱回収効果を高めている。
【0036】このSiO2のゾルゲル透明コートは、優れ
た熱線透過性を発揮するものであり、熱吸収損失も少な
い上に、密着性、耐食性にも優れているため、アルミニ
ウム等の光輝鏡面仕上げ面の保護膜としての効果が大き
い。なお従来では、保護コート膜として、水ガラスをア
ルミニウムと反応させた約1μmの透明ガラスコートを
使用したものがあるが、反射効率が劣る。これに対し、
本実施例で採用したSiO2ゾルゲル透明コートの場合、
反射効率が90%以上あることが確認された。
た熱線透過性を発揮するものであり、熱吸収損失も少な
い上に、密着性、耐食性にも優れているため、アルミニ
ウム等の光輝鏡面仕上げ面の保護膜としての効果が大き
い。なお従来では、保護コート膜として、水ガラスをア
ルミニウムと反応させた約1μmの透明ガラスコートを
使用したものがあるが、反射効率が劣る。これに対し、
本実施例で採用したSiO2ゾルゲル透明コートの場合、
反射効率が90%以上あることが確認された。
【0037】前記炊飯ヒータ6と内釜4との間にはガラ
スを主な材料とする透過板9が介装されている。この透
過板9は炊飯ヒータ6の配設領域への異物の侵入を防い
で、炊飯ヒータ6の汚れを防止するもので、内鍋3の底
部にほぼ水平に配設されており、これによって該透過板
9の清掃が容易に行えるようにしている。
スを主な材料とする透過板9が介装されている。この透
過板9は炊飯ヒータ6の配設領域への異物の侵入を防い
で、炊飯ヒータ6の汚れを防止するもので、内鍋3の底
部にほぼ水平に配設されており、これによって該透過板
9の清掃が容易に行えるようにしている。
【0038】このような構成では、内釜4と炊飯ヒータ
6との間には空間が設けられているため、該炊飯ヒータ
6の熱が内釜4の全周に及び、また、該電磁波は内鍋3
の反射作用によって該内鍋3で反射して内釜4の全周に
照射される。このように炊飯ヒータ6から内釜4への電
磁波の直射と、電磁波の内鍋3からの反射とによって内
釜4の全周に亙って熱線が照射されることにより、炊飯
ヒータ6で発生した電磁波は透過板9を透過して内釜4
に吸収され、これによって昇温した内釜4の熱が炊飯水
に伝えられ、加熱水が生成される。
6との間には空間が設けられているため、該炊飯ヒータ
6の熱が内釜4の全周に及び、また、該電磁波は内鍋3
の反射作用によって該内鍋3で反射して内釜4の全周に
照射される。このように炊飯ヒータ6から内釜4への電
磁波の直射と、電磁波の内鍋3からの反射とによって内
釜4の全周に亙って熱線が照射されることにより、炊飯
ヒータ6で発生した電磁波は透過板9を透過して内釜4
に吸収され、これによって昇温した内釜4の熱が炊飯水
に伝えられ、加熱水が生成される。
【0039】この場合、内釜4の炊飯水は均一に温度上
昇して炊飯前の米に均一に吸収されるため、炊きむらの
発生が効果的に抑制される。また、炊飯ヒータ6で発生
する電磁波による内釜4での発熱の殆どは内釜4内の炊
飯水に吸収され、昇温した内釜4の放熱は内釜外表面に
処理された選択吸収膜により放射されないことから効率
よく加熱され、炊飯水の加熱のスピードアップが図られ
ることになる。
昇して炊飯前の米に均一に吸収されるため、炊きむらの
発生が効果的に抑制される。また、炊飯ヒータ6で発生
する電磁波による内釜4での発熱の殆どは内釜4内の炊
飯水に吸収され、昇温した内釜4の放熱は内釜外表面に
処理された選択吸収膜により放射されないことから効率
よく加熱され、炊飯水の加熱のスピードアップが図られ
ることになる。
【0040】このように本実施例では、炊飯ヒータ6と
内釜4及び内鍋4の波長マッチングにより効率のよい全
周均一加熱で高火力炊飯ができ、従来では得られないお
いしい炊飯米を実現することができる。
内釜4及び内鍋4の波長マッチングにより効率のよい全
周均一加熱で高火力炊飯ができ、従来では得られないお
いしい炊飯米を実現することができる。
【0041】但し、内釜4と炊飯ヒータ6との間の空間
が介在することにより、炊飯器本体1の外壁温度から内
部の炊飯米の温度を検知することが困難となるという課
題が生じる。そこで、本実施例では温度検知部5を次の
ように構成している。即ち、温度検知部5を熱伝導性に
優れた金属材料により形成するとともに、この検知部本
体における炊飯ヒータ6からの輻射による影響を被る部
分の外周を高温断熱材で被覆してあり、さらに、該温度
検知部5の上端面を内釜4の底部中央外表面に接触させ
ている。
が介在することにより、炊飯器本体1の外壁温度から内
部の炊飯米の温度を検知することが困難となるという課
題が生じる。そこで、本実施例では温度検知部5を次の
ように構成している。即ち、温度検知部5を熱伝導性に
優れた金属材料により形成するとともに、この検知部本
体における炊飯ヒータ6からの輻射による影響を被る部
分の外周を高温断熱材で被覆してあり、さらに、該温度
検知部5の上端面を内釜4の底部中央外表面に接触させ
ている。
【0042】図4は本発明に係る炊飯器の他の実施例を
模式的に示す断面図である。この図に示す炊飯器では、
図1に示した前記実施例の構成から透過板9を省略し、
また、炊飯ヒータ6を、表面温度が400℃から800
℃へ発熱昇温する間に暗赤色から光輝赤白色に発色して
熱線を放射する発熱体、つまり、光輝発熱した可視光
線、中赤外線、近赤外線、波長の小さい遠赤外線の波長
領域を放射する平板状ヒータにより構成している。な
お、その他の構成及び作用は図1に示す前記実施例と共
通しているので、共通部分には共通の符号を付して、重
複を避けるためにその説明を省略する。
模式的に示す断面図である。この図に示す炊飯器では、
図1に示した前記実施例の構成から透過板9を省略し、
また、炊飯ヒータ6を、表面温度が400℃から800
℃へ発熱昇温する間に暗赤色から光輝赤白色に発色して
熱線を放射する発熱体、つまり、光輝発熱した可視光
線、中赤外線、近赤外線、波長の小さい遠赤外線の波長
領域を放射する平板状ヒータにより構成している。な
お、その他の構成及び作用は図1に示す前記実施例と共
通しているので、共通部分には共通の符号を付して、重
複を避けるためにその説明を省略する。
【0043】図5は本発明に係る炊飯器のさらに他の実
施例を模式的に示す断面図である。この図に示す炊飯器
では、図4に示した炊飯器の構成に加えて、炊飯ヒータ
6と内釜4との間に、内釜4の外周を包囲する保護カバ
ー15を設けている。この保護カバー15は波長0.3
〜5.6μmまでの可視光線から遠赤外線の電磁波を透
過する耐熱性及び耐衝撃性を有する透明ガラスにより構
成されており、該保護カバー15と内釜外表面との間に
は空気断熱層16を構成する間隙が設けられている。
施例を模式的に示す断面図である。この図に示す炊飯器
では、図4に示した炊飯器の構成に加えて、炊飯ヒータ
6と内釜4との間に、内釜4の外周を包囲する保護カバ
ー15を設けている。この保護カバー15は波長0.3
〜5.6μmまでの可視光線から遠赤外線の電磁波を透
過する耐熱性及び耐衝撃性を有する透明ガラスにより構
成されており、該保護カバー15と内釜外表面との間に
は空気断熱層16を構成する間隙が設けられている。
【0044】このような構成を付加した本実施例の炊飯
器では、光輝発熱体からなる平板状炊飯ヒータ6から出
た熱線は、透明保護カバー15を通過して内釜4を照射
し、その熱を該内釜4に吸収させるものであり、また、
内釜4に吸収された熱は、内釜4と内鍋3との間に保護
カバー15及び空気断熱層16が介在していることによ
り、内釜4から外部に放出することが確実に防止される
ことになる。
器では、光輝発熱体からなる平板状炊飯ヒータ6から出
た熱線は、透明保護カバー15を通過して内釜4を照射
し、その熱を該内釜4に吸収させるものであり、また、
内釜4に吸収された熱は、内釜4と内鍋3との間に保護
カバー15及び空気断熱層16が介在していることによ
り、内釜4から外部に放出することが確実に防止される
ことになる。
【0045】次に、上記各実施例における内釜4の外表
面に形成された選択吸収膜10について、より詳細に説
明する。炊飯ヒータ6で発生する電磁波は波長0.3〜
5.6μmの可視光線から遠赤外線の割合波長の短い範
囲に分布し、これを受けて内釜4の温度が上昇し、この
内釜4からは熱線である波長5.6〜25μm付近の遠
赤外線を輻射する。
面に形成された選択吸収膜10について、より詳細に説
明する。炊飯ヒータ6で発生する電磁波は波長0.3〜
5.6μmの可視光線から遠赤外線の割合波長の短い範
囲に分布し、これを受けて内釜4の温度が上昇し、この
内釜4からは熱線である波長5.6〜25μm付近の遠
赤外線を輻射する。
【0046】従って、内釜4の波長特性が短い波長領域
で高い吸収率を、長い波長域では低い輻射率を有する面
を用いることにより、輻射による正味の授受熱量を増大
させることができる。光学特性におけるこのような性質
は選択性と定義され、内釜4の焦熱外表面に化成処理や
コーティングを行って多層薄膜を形成させ、その性質を
選択性にし、これとガラス等の選択性のある透過板をカ
バーとして組み合わせることにより、対流熱損失が抑制
され、その作用は一層効果的となる。
で高い吸収率を、長い波長域では低い輻射率を有する面
を用いることにより、輻射による正味の授受熱量を増大
させることができる。光学特性におけるこのような性質
は選択性と定義され、内釜4の焦熱外表面に化成処理や
コーティングを行って多層薄膜を形成させ、その性質を
選択性にし、これとガラス等の選択性のある透過板をカ
バーとして組み合わせることにより、対流熱損失が抑制
され、その作用は一層効果的となる。
【0047】また、炊飯ヒータ6と内釜4の間隔を適切
な距離に設定するとともに、反射性に優れた内鍋3と内
釜4の間隔も効率のよい適切な距離に設定することによ
り、更に対流熱損失を少なくして効率を上げることがで
きるので、これらの設定間隔は可及的に少なくすること
が望ましい。
な距離に設定するとともに、反射性に優れた内鍋3と内
釜4の間隔も効率のよい適切な距離に設定することによ
り、更に対流熱損失を少なくして効率を上げることがで
きるので、これらの設定間隔は可及的に少なくすること
が望ましい。
【0048】選択吸収膜10は、耐熱性金属酸化物また
は複数の耐熱性金属酸化物の化合物からなる黒色系選択
吸収膜、あるいは黒色系選択吸収膜材料を使用した選択
吸収膜塗料のいずれかを内釜の外表面に皮膜形成したも
のにより構成することができる。即ち、該選択吸収膜1
0の種類としては、内釜4の母材がアルミニウムの場合
は特殊電解着色アルマイト処理により、ニッケルプレー
トのコーティングをすると吸収率は91%、輻射率は1
2%にできる。また、内釜4の母材がステンレス鋼の場
合は化成処理によりステンレスブラックの表面処理を行
うと、吸収率は91〜94%、輻射率は9〜12%にで
きる。
は複数の耐熱性金属酸化物の化合物からなる黒色系選択
吸収膜、あるいは黒色系選択吸収膜材料を使用した選択
吸収膜塗料のいずれかを内釜の外表面に皮膜形成したも
のにより構成することができる。即ち、該選択吸収膜1
0の種類としては、内釜4の母材がアルミニウムの場合
は特殊電解着色アルマイト処理により、ニッケルプレー
トのコーティングをすると吸収率は91%、輻射率は1
2%にできる。また、内釜4の母材がステンレス鋼の場
合は化成処理によりステンレスブラックの表面処理を行
うと、吸収率は91〜94%、輻射率は9〜12%にで
きる。
【0049】これ以外に選択吸収膜10に好適なものと
しては、ブラッククロム、酸化銅黒、酸化鉄多層膜等が
挙げられ、また、塗装方式の選択吸収膜では吸収率93
%、輻射率20〜30%のものがあり、これらの選択吸
収膜をそのまま、あるいは、皮膜厚調整により、輻射率
を色々の範囲に調整できる。
しては、ブラッククロム、酸化銅黒、酸化鉄多層膜等が
挙げられ、また、塗装方式の選択吸収膜では吸収率93
%、輻射率20〜30%のものがあり、これらの選択吸
収膜をそのまま、あるいは、皮膜厚調整により、輻射率
を色々の範囲に調整できる。
【0050】従来の選択吸収膜としての黒色アルマイ
ト、黒色塗装の場合、吸収率90〜95%、輻射率90
%前後であり、効率的には吸収がよいと言えるが、その
反面、輻射損失が大きいという不利がある。また、外表
面がアルミニウム素材あるいは白色アルマイトのまま何
等の処理もされていない内釜4の場合は熱吸収も輻射も
しないため、光輝発熱体ではなく単なる熱伝導発熱体か
らなる炊飯ヒータ6との関係でのみしか使用できない。
ト、黒色塗装の場合、吸収率90〜95%、輻射率90
%前後であり、効率的には吸収がよいと言えるが、その
反面、輻射損失が大きいという不利がある。また、外表
面がアルミニウム素材あるいは白色アルマイトのまま何
等の処理もされていない内釜4の場合は熱吸収も輻射も
しないため、光輝発熱体ではなく単なる熱伝導発熱体か
らなる炊飯ヒータ6との関係でのみしか使用できない。
【0051】このように炊飯器内の炊飯ヒータ6から内
釜4への熱伝導は上下、内外の温度分布に差があること
から、上記各実施例が従来例に比して格段に優れている
ことが明らかである。また、炊飯時の総エネルギー炊飯
効率は電磁誘導加熱方式で最高75%、従来の熱伝導方
式で最高75%であるが、上記各実施例の炊飯ヒータ6
と内釜4の波長適性及び反射機能を有する内鍋3の高効
率反射で従来効率以上の80〜85%以上が達成できる
ことが確認できた。
釜4への熱伝導は上下、内外の温度分布に差があること
から、上記各実施例が従来例に比して格段に優れている
ことが明らかである。また、炊飯時の総エネルギー炊飯
効率は電磁誘導加熱方式で最高75%、従来の熱伝導方
式で最高75%であるが、上記各実施例の炊飯ヒータ6
と内釜4の波長適性及び反射機能を有する内鍋3の高効
率反射で従来効率以上の80〜85%以上が達成できる
ことが確認できた。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように本発明の炊飯器は、
可視光線を含む所定領域の波長の電磁波を発生する炊飯
ヒータを備え、金属容器からなる内釜の外表面に、前記
所定領域の波長の電磁波を専ら吸収すると共に該所定領
域以外の波長の電磁波を反射する特性を備えた選択吸収
膜処理を施している。特に、炊飯ヒータは波長0.3〜
5.6μmまでの可視光線から遠赤外線の電磁波を発生
する発熱体により構成されており、選択吸収膜はこの波
長領域の電磁波を吸収すると共に波長5.6〜25μm
の遠赤外線を反射する。つまり、内釜の波長特性が短い
波長領域で高い吸収率を、長い波長領域では低い輻射率
を有する面を用いることにより、輻射による正味の授受
熱量を増大させることができる。
可視光線を含む所定領域の波長の電磁波を発生する炊飯
ヒータを備え、金属容器からなる内釜の外表面に、前記
所定領域の波長の電磁波を専ら吸収すると共に該所定領
域以外の波長の電磁波を反射する特性を備えた選択吸収
膜処理を施している。特に、炊飯ヒータは波長0.3〜
5.6μmまでの可視光線から遠赤外線の電磁波を発生
する発熱体により構成されており、選択吸収膜はこの波
長領域の電磁波を吸収すると共に波長5.6〜25μm
の遠赤外線を反射する。つまり、内釜の波長特性が短い
波長領域で高い吸収率を、長い波長領域では低い輻射率
を有する面を用いることにより、輻射による正味の授受
熱量を増大させることができる。
【0053】そして、内釜が内鍋に空隙を存して収容さ
れ、波長0.3〜5.6μmまでの可視光線から遠赤外線
の電磁波を発生する発熱体により炊飯ヒータを構成する
とともに、該炊飯ヒータを内釜に対して空間を存して配
設し、炊飯ヒータから内釜への電磁波の直射と、該電磁
波の前記内鍋からの反射によって内釜の全周に熱線を照
射するようにしているので、内釜が受ける炊飯ヒータで
発生する電磁波の吸収波長の最大効率と、熱変換された
内釜から放熱する熱線の最小反射率を得る高効率の波長
適性により内釜の受ける熱効率を最大にして、高火力の
炊飯を行って、十分な米飯の澱粉のα化を行い、強火に
よる炊き上げで腰のあるふっくらとした感触と、断面網
状組織の米飯にして、おいしい仕上げを達成することが
できる。
れ、波長0.3〜5.6μmまでの可視光線から遠赤外線
の電磁波を発生する発熱体により炊飯ヒータを構成する
とともに、該炊飯ヒータを内釜に対して空間を存して配
設し、炊飯ヒータから内釜への電磁波の直射と、該電磁
波の前記内鍋からの反射によって内釜の全周に熱線を照
射するようにしているので、内釜が受ける炊飯ヒータで
発生する電磁波の吸収波長の最大効率と、熱変換された
内釜から放熱する熱線の最小反射率を得る高効率の波長
適性により内釜の受ける熱効率を最大にして、高火力の
炊飯を行って、十分な米飯の澱粉のα化を行い、強火に
よる炊き上げで腰のあるふっくらとした感触と、断面網
状組織の米飯にして、おいしい仕上げを達成することが
できる。
【0054】また、内鍋の内表面を鏡面光沢を有するも
のとして、該内表面にシリカ系のゾルゲル透明コートの
薄膜仕上げを施すことにより、内鍋の反射効率を向上さ
せているので、高効率化が一層助長される。加えて、請
求項5、6によるときは、保護カバーを設けて炊飯ヒー
タと内釜間の空間における対流を防止しているので、1
00V電源の最大1200〜1300Wの高火力電源
で、高火力ガス炊飯米なみの炊飯を得ることができ、従
来の熱伝導方式は勿論、近年の電磁誘導加熱方式を凌ぐ
高火力でおいしい炊飯が実現できる。
のとして、該内表面にシリカ系のゾルゲル透明コートの
薄膜仕上げを施すことにより、内鍋の反射効率を向上さ
せているので、高効率化が一層助長される。加えて、請
求項5、6によるときは、保護カバーを設けて炊飯ヒー
タと内釜間の空間における対流を防止しているので、1
00V電源の最大1200〜1300Wの高火力電源
で、高火力ガス炊飯米なみの炊飯を得ることができ、従
来の熱伝導方式は勿論、近年の電磁誘導加熱方式を凌ぐ
高火力でおいしい炊飯が実現できる。
【0055】また、炊飯ヒータに異物の混入を防ぎ、混
入しても炊飯に支障を起こさない。さらに、清掃性と耐
久性で、いつまでも効果的に電磁波を内釜に与えること
ができる。
入しても炊飯に支障を起こさない。さらに、清掃性と耐
久性で、いつまでも効果的に電磁波を内釜に与えること
ができる。
【0056】このように本発明の炊飯器は、上記したよ
うに優れた熱効率を有する上、速い炊飯、内釜の全周加
熱ができるので、炊きむらのない均一なおいしい炊飯米
を得ることができる。
うに優れた熱効率を有する上、速い炊飯、内釜の全周加
熱ができるので、炊きむらのない均一なおいしい炊飯米
を得ることができる。
【図1】 本発明の一実施例を模式的に示す断面図。
【図2】 内釜の構造を模式的に示す断面図。
【図3】 図2に示す内釜の断面構造を拡大して示す部
分断面図。
分断面図。
【図4】 本発明の他の実施例を模式的に示す断面図。
【図5】 本発明のさらに他の実施例を模式的に示す断
面図。
面図。
【図6】 第1の従来例を示す断面図。
【図7】 第2の従来例を示す断面図。
【図8】 第3の従来例を示す断面図。
【図9】 第4の従来例を示す断面図。
【図10】 第5の従来例を示す断面図。
1 炊飯器本体 2 上蓋 3 内鍋 4 内釜 5 温度検知部 6 炊飯ヒータ 7 保温ヒータ 8 内蓋 9 透過板 10 選択吸収膜 15 保護カバー 16 空気断熱層
Claims (9)
- 【請求項1】 炊飯器本体に、内鍋と、該内鍋に空隙を
存して収容される内釜と、前記内鍋内の底部に前記内釜
に対して空間を存して配設された炊飯ヒータとを内装し
た炊飯器において、前記炊飯ヒータは可視光線を含む所
定領域の波長の電磁波を発生する発熱体であり、前記所
定領域の波長の電磁波を専ら吸収すると共に前記所定領
域以外の波長の電磁波を反射する選択吸収膜が金属から
成る前記内釜の外表面に施されていることを特徴とする
炊飯器。 - 【請求項2】 前記炊飯ヒータは波長0.3〜5.6μm
までの可視光線から遠赤外線の電磁波を発生させる請求
項1に記載の炊飯器。 - 【請求項3】 前記選択吸収膜は波長5.6〜25μm
の遠赤外線を反射する請求項1又は請求項2に記載の炊
飯器。 - 【請求項4】 前記内鍋の内表面が鏡面光沢を有し、且
つ該内鍋の内表面にはシリカ系のゾルゲル透明コートの
薄膜仕上げが施されている請求項1乃至請求項3のいず
れかに記載の炊飯器。 - 【請求項5】 前記炊飯ヒータと前記内釜との間に、波
長0.3〜5.6μmまでの可視光線から遠赤外線の電磁
波を透過する耐熱性及び耐衝撃性を有するガラスにより
構成され、且つ、前記内釜の外周を包囲する保護カバー
が設けられている請求項1乃至請求項3のいずれかに記
載の炊飯器。 - 【請求項6】 前記保護カバーと前記内釜外表面との間
に空気断熱層を構成する間隙が設けられている請求項5
に記載の炊飯器。 - 【請求項7】 前記選択吸収膜は、耐熱性金属酸化物又
は複数の耐熱性金属酸化物の化合物からなる黒色系選択
吸収膜、あるいは前記黒色系選択吸収膜材料を使用した
選択吸収膜塗料のいずれかを前記内釜の外表面に被膜形
成したものである請求項1乃至請求項3のいずれかに記
載の炊飯器。 - 【請求項8】 前記内釜を構成する母材は、高熱伝導
性、耐熱性及び耐衝撃性を有する金属により形成され、
且つ、該内釜の内面にはフッ素樹脂コートが施されてい
る請求項6に記載の炊飯器。 - 【請求項9】 前記炊飯ヒータは、表面温度が400℃
〜800℃へ発熱昇温する間に暗赤色から光輝赤白色に
発色して熱線を放射する発熱体により構成されている請
求項1乃至請求項3のいずれかに記載の炊飯器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5316147A JP2989455B2 (ja) | 1993-12-16 | 1993-12-16 | 炊飯器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5316147A JP2989455B2 (ja) | 1993-12-16 | 1993-12-16 | 炊飯器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH07163455A JPH07163455A (ja) | 1995-06-27 |
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ID=18073800
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP5316147A Expired - Fee Related JP2989455B2 (ja) | 1993-12-16 | 1993-12-16 | 炊飯器 |
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JP2003339540A (ja) * | 2002-05-30 | 2003-12-02 | Thermos Kk | 電気加熱保温容器 |
JP2009213608A (ja) * | 2008-03-10 | 2009-09-24 | Sanyo Electric Co Ltd | 自動製パン器 |
-
1993
- 1993-12-16 JP JP5316147A patent/JP2989455B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07163455A (ja) | 1995-06-27 |
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