JP2989404B2 - 差動プリー変速機構 - Google Patents

差動プリー変速機構

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JP2989404B2
JP2989404B2 JP5011012A JP1101293A JP2989404B2 JP 2989404 B2 JP2989404 B2 JP 2989404B2 JP 5011012 A JP5011012 A JP 5011012A JP 1101293 A JP1101293 A JP 1101293A JP 2989404 B2 JP2989404 B2 JP 2989404B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、動滑車の原理による、
回転運動を直線運動に変換する装置の変速機構に係り、
特に画像読取用スキャナ等に好適な、高精度の位置決め
が可能な往復台の変速機構に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の画像処理の分野では、処理装置の
高速化、記憶装置の大容量化に対応して、スキャナなど
の画像入力装置や、プリンタ、XYプロッタなどの画像
出力装置に対する高精度化の要求が高まっている。
【0003】上記のような、微速度で高精度の位置決め
を必要とする往復台の減速系では、慣性が小さく摩擦が
不安定なので、ギヤー伝達のような駆動力が有るときの
みに接触するような減速系では、バックラッシュを生じ
て好ましくない。バックラッシュのない減速系を実現す
るためには、減速系を構成する各部材間に「常時接触」
が必須の条件として組み入れられなければならない。
【0004】従来から、常時接触の減速系としては、遊
星ローラ減速機やサイクロイドボール減速機などが知ら
れている。また、本発明に最も近い常時接触の減速系の
従来例として、例えば図9に示すようなプリー(プーリ
ーまたはプーリともいう)減速装置が、スキャナなどに
使用されている。
【0005】図9に示すプリー減速装置の例は、案内レ
ールに沿って往復運動可能な往復台と、往復台の4隅に
軸支された4つのプリーと、モータ駆動プリーと環状の
駆動ワイヤーで結合された段車プリーと、段車プリーに
対向する位置に軸支されたアイドラープリーとを含み、
図示するように両端が固定された往復台駆動用ワイヤー
をプリー間に張架する。このプリー減速装置は、周知の
動滑車の原理で動作し、段車プリーがワイヤーを周速度
Vでワイヤーを送ると、V/2の速度で往復台が動くも
のである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、高密度
のスキャナに使用する減速系では、バックラッシュのな
い減速系として、遊星ローラ減速機やサイクロイドボー
ル減速機を使用すると、機構が複雑になり、製造コスト
も高いものになるという問題点があった。また、前記従
来のプリー減速装置は、プリーの径を変えることで減速
しているために減速比に限りがあり、必要な減速比が得
られないという問題点があった。さらに、従来のプリー
減速装置は、画像スキャン後の早戻しのための機構が無
かったので、モータを逆転して早戻しをする際に、モー
タのトルクバンド範囲内の速度可変比程度を超える早戻
しは、出来ないという問題点があった。
【0007】以上の問題点に鑑み、本発明の第1の課題
は、微速度で高精度の位置決めが出来るようなバックラ
ッシュのない高い減速比が実現出来る減速装置を提供す
ることである。また、本発明の第2の課題は、往復台の
送り時には、高い減速比を実現して高精度の微速度の送
りが出来るとともに、高速度で早戻しが出来る減速装置
を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の差動プリー変速
機構は、固定台に敷設または架設された案内レールと、
案内レールに沿って滑動可能な往復台と、往復台に軸支
された左右一組ずつのプリーと、往復台の運動方向に2
個ずつ対向して固定台に軸支された4個のプリーと、前
記プリー間に張架された環状のベルトないしワイヤーと
を備えて、前記プリーの回転運動を往復台の直線運動に
変換する機構である。 そして、固定台の右側手前に軸支
された第1のプリーから始まり、往復台の右側に軸支さ
れた第1組のプリーへ左向きに進み、該第1の組のプリ
ーに達すると、該第1の組のプリーにより逆向きに方向
転換して、固定台の右側奥に軸支された第2のプリーへ
右向きに進み、該第2のプリーに達すると、その外周を
半周して逆向きに方向転換して、固定台の左側奥に軸支
された第3のプリーへ左向きに進み、該第3のプリーに
達するとその外周を半周して逆向きに方向転換して、往
復台の左側に軸支された第2組のプリーへ右向きに進
み、該第2組のプリーに達すると、該第2組のプリーに
より逆向きに方向転換して、固定台の左側手前に軸支さ
れた第4のプリーへ左向きに進み、該第4のプリーに達
するとその外周を半周して逆向きに方向転換して、右向
きに進んで前記第1のプリーへ戻る周回経路に、前記環
状のベルトまたはワイヤーを張架して、前記第1のプリ
ーと前記第2のプリーとを互いに異なる周速度で駆動す
ることにより、前記周速度の差の1/2の速度で、前記
往復台が直線運動可能であり、第1のプリー又は第2の
プリーのいずれか一方の軸にフリーホイーリングクラッ
チを設け、フリーホイーリングクラッチを設けた軸に対
向する従動プリーの軸にバックストップクラッチを設
け、逆方向駆動時には、モータにより駆動されるプリー
のうち、フリーホイーリングクラッチが設けられたプリ
ーが空転し、この空転するプリーの反対側にあるバック
ストップクラッチが設けられた従動プリーが回転しない
ことにより、逆方向駆動時の第1のプリーと第2のプリ
ーとの周速度の差が大きくなって、早戻しが可能である
ことを特徴とする。
【0009】本発明の差動プリー変速機構は、固定台に
敷設または架設された案内レールと、案内レールに沿っ
て滑動可能な往復台と、往復台に軸支された2個のプリ
ーと、往復台の運動方向に2個ずつ対向して固定台に軸
支された4個のプリーと、前記プリー間に張架された環
状のベルトないしワイヤーとを備えて、前記プリーの回
転運動を往復台の直線運動に変換する機構である。 そし
て、固定台の右側手前に軸支された第1のプリーから始
まり、往復台の右側に軸支された第5のプリーへ左向き
に進み、該第5のプリーに達すると、その外周を半周し
て逆向きに方向転換して、固定台の右側奥に軸支された
第2のプリーへ右向きに進み、該第2のプリーに達する
と、その外周を半周して逆向きに方向転換して、固定台
の左側奥に軸支された第3のプリーへ左向きに進み、該
第3のプリーに達するとその外周を半周して逆向きに方
向転換して、往復台の左側に軸支された第6のプリーへ
右向きに進み、該第6のプリーに達するとその外周を半
周して逆向きに方向転換して、固定台の左側手前に軸支
された第4のプリーへ左向きに進み、該第4のプリーに
達するとその外周を半周して逆向きに方向転換して、右
向きに進んで前記第1のプリーへ戻る周回経路に、前記
環状のベルトまたはワイヤーを張架して、前記第1のプ
リーと前記第2のプリーとを互いに異なる周速度で駆動
することにより、前記周速度の差の1/2の速度で、前
記往復台が直線運動可能であり、第1のプリー又は第2
のプリーのいずれか一方の軸にフリーホイーリングクラ
ッチを設け、フリーホイーリングクラッチを設けた軸に
対向する従動プリーの軸にバックストップクラッチを設
け、逆方向駆動時には、モータにより駆動されるプリー
のうち、フリーホイーリングクラッチが設けられたプリ
ーが空転し、この空転するプリーの反対側にあるバック
ストップクラッチが設けられた従動プリーが回転しない
ことにより、逆方向駆動時の第1のプリーと第2のプリ
ーとの周速度の差が大きくなって、早戻しが可能である
ことを特徴とする。
【0010】また、本発明の差動プリー変速機構におい
ては、モータ軸に取り付けられたモータ駆動プリーと、
第1のプリーと同軸で段車構造の第7のプリーと、第2
のプリーと同軸で段車構造の第8のプリーとの間に張架
されたベルトまたはワイヤーにより、前記第1のプリー
と前記第2のプリーとが駆動されることができる。
【0011】また、本発明の差動プリー変速機構におい
ては、第1のプリーと同軸の段車構造で、第1のプリー
と一体となって回転可能な第7のプリーと、第2のプリ
ーと同軸の段車構造で、第2のプリーと一体となって回
転可能な第8のプリーと、駆動用モータとをさらに設
け、第1のプリーと第7のプリーとが駆動用モータの軸
に直結されていて、第7のプリーと第8のプリーとの間
に、駆動用ベルトまたは駆動用ワイヤーが張架されてい
ることができる。
【0012】また、本発明の差動プリー変速機構におい
ては、第1のプリーと第2のプリーとをそれぞれ別のモ
ータをもちいて駆動し、それぞれのモータをそれぞれ所
定の回転速度に設定することにより、前記第1のプリー
と前記第2のプリーとの周速度の差を生じることができ
る。
【0013】
【0014】
【作用】本発明においては、周知の動滑車の原理を、差
動機構として用いている。図8は、動滑車の差動機構を
説明するものである。同図(a)において、プリーDに
掛けたベルトの手前側を左向きにV1で送り出し、向こ
う側を右向きにV2で引くとする。このとき、プリーD
を軸支する往復台Sの速度VSは、 VS=(V2−V1)/2 ・・・・・・(1) となる。一般に知られている動滑車は、同図(b)に示
すように、ベルトの一端が固定されていて、V1=0と
なる特殊な場合であり、VS=(V2)/2となる。
【0015】次に、請求項1に対応する作用を説明す
る。例えば、図1に示す差動プリー変速機構において、
案内レール3及び4に沿って往復運動可能な往復台2に
は、右向きの「往」方向に滑動するときの駆動力を受け
るプリーの組23A、23Bと、これとは逆の「復」方
向に滑動するときの駆動力を受けるためのプリーの組2
5A、25Bと、合わせて2組のプリーが取り付けられ
ている。
【0016】プリー11,12,13,14は、互いに
半径が等しいプリーであって、それぞれ固定台1の四隅
に軸支されており、前記プリーの組23A、23Bおよ
び25A、25Bの2組みのプリーと合わせて8個のプ
リーに、同図に示すように環状の往復台駆動用ベルト2
7が張架されている。プリー11には、プリー11と同
軸で段車構造のプリー15が一体となって取り付けられ
ており、また同様に、プリー12には、プリー12と同
軸で段車構造のプリー16が一体となって取り付けられ
ている。
【0017】このプリー15とプリー16とは、モータ
プリー17から駆動されるように、モータ駆動ベルト1
8が張架されている。そして、プリー15の半径とプリ
ー16の半径を選ぶことにより、プリー11,プリー1
2をそれぞれ周速度V1,V2で回転させることができ
る。これにより、前記周速度の差を得て、プリーの周速
度に比べて非常に大きい減速率で往復台2を滑動させる
ことができる。
【0018】次に、請求項2に対応する作用を説明す
る。例えば、図4に示すように、往復台の幅が小さい場
合には、請求項1に記載の2組のプリーに代えて、それ
ぞれ1個のプリーとすることもできる。作用原理として
は、変わるところはないが、往復台の上のスペースに余
裕があれば、複数個のプリーの組に替えて、それぞれ1
個のプリーとすることにより構造が簡単になる。なお、
往復台の幅が広い場合には、請求項1に示したように、
往復台にそれぞれ複数個のプリーからなるプリーの組み
を2組設けるほうが、往復台の滑動が円滑になる場合が
ある。また、大きいプリーに替えて複数のプリーとする
ことにより、往復台上のスペースが有効に使えるという
利点もある。
【0019】請求項3ないし請求項5は、前記プリー1
1,12をぞれぞれ異なる周速度で駆動する方法を明ら
かにするものであるが、要はプリー11、12の周速度
V1,V2を前記(1)式を満たすように定めればよ
い。
【0020】請求項5は、早戻しが可能な差動プリー変
速機構を実現するものである。例えば、図5において、
プリー11,12が順方向の送り時に、ぞれぞれ異なる
周速度で駆動されるとしたとき、プリー12にフリーホ
イーリングクラッチ40を、プリー13にバックストッ
プクラッチ41をそれぞれ設ける。プリー12に設ける
フリーホイーリングクラッチ40は、モータの逆回転時
にプリー12が空転するものであり、プリー13に設け
るバックストップクラッチ41は、逆方向回転時にプリ
ー13の回転を止めるものである。
【0021】このような、クラッチを設けると、モータ
の逆回転時には、モータ軸に直接設けられたプリー11
及びプリー15と、プリー15から駆動用ベルト18で
駆動されるプリー16が駆動されるとともに、プリー1
3の回転がバックストップクラッチ41の働きで止まっ
ているため、プリー16が駆動されているにもかかわら
ずフリーホイーリングクラッチ40の働きにより、プリ
ー12の動きも止まっている。このため、V2=0とな
り、差動プリー変速機構としては動作せず、図9と同様
に単に動滑車機構として動作する。それゆえ、往復台の
移動速度は、プリー11の周速度の半分(V1/2)と
なり、早戻しができる。
【0022】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面を参照して詳し
く説明する。図7は、本発明の第1の実施例の差動プリ
ー変速機構が適用されるCCD可動型タワーヘッドスキ
ャナーの側面図である。タワーヘッドスキャナー100
は、原稿載置台101と、支柱102を介して支持され
た読取ヘッドフレーム1と、読取ヘッドフレーム1の内
部を往復運動可能な読取ヘッド2と、原稿載置台101
の内部に格納された電源104およびコントロール部1
05とからなる。
【0023】読取ヘッドフレーム1には、CCD光電変
換素子28を内蔵し左右に往復運動可能な読取ヘッド2
が設けられていて、原稿載置台101の上に置かれた図
示しない原稿を読み取り、電気信号に変換した後、コン
トロール部105で所定のデータ処理を行って、図外の
情報処理装置へデータ出力する。
【0024】図1ないし図3は、本発明の第1の実施例
の読取ヘッドおよび読取ヘッドフレームの3面図であ
る。それぞれ、図1は平面図、図2は正面図、図3は側
面図である。本実施例は、差動プリー変速機構の基本型
である。固定台である読取ヘッドフレーム1には、その
横方向に、断面が円形の案内レール3と4とが平行に架
設されていて、往復台である読取ヘッド2の往復運動の
ガイドとなる。また、読取ヘッドフレーム1には、それ
ぞれ等しい直径を有する4個のプリー11、12、1
3、14、が回転可能なように軸支されており、さら
に、駆動用プリー17が取り付けられたステッピングモ
ータ5が設けられている。
【0025】プリー11には、段車構造に一体化された
プリー15が、プリー12には、段車構造に一体化され
たプリー16がそれぞれ設けられている。さらに、第1
の駆動用ベルト18がプリー15、プリー16、プリー
17の間に張架されていて、ステッピングモータ5の軸
に取り付けられたプリー17の回転がプリー16、17
に伝えられるようになっている。
【0026】読取ヘッド2には、案内レール3と接する
案内車20と、案内レール4と接する案内車21、22
とが回転可能なように軸支されており、読み取りヘッド
2が案内レール3、4に沿って滑動が可能なようになっ
ている。また、読取ヘッド2には、2組のプリー、すな
はち、プリー23Aと23B、およびプリー25Aと2
5Bとが、それぞれ右側と左側とに配設されている。さ
らに、読取ヘッドフレーム1には、CCD光電変換素子
28に原稿像を結像させるためのレンズ29が垂設され
ている。
【0027】次に、読取ヘッド2と読取ヘッドフレーム
1との間に、プリー11から始まり、プリー23A、プ
リー23B、プリー12、プリー13、プリー25A、
プリー25B、プリー14を経由して、プリー11に戻
る経路に、読取ヘッド駆動用ベルト27が張架されてい
る。ステッピングモータ5を回転させると、この軸に設
けられたプリー17が回転することにより駆動用ベルト
18が周動し、これによりプリー15、16が回転す
る。プリー15、16には、それぞれプリー11、12
が段車構造に一体化されているので、プリー11、12
も回転駆動されることになる。
【0028】以上図1ないし図3に示した第1の実施例
において、各部の寸法および条件を以下の通りとすれ
ば、(2)、(3)、(4)式が成立する。
【0029】 読取ヘッド2の移動速度 Vs mm/秒 プリー15の径 A mm プリー16の径 B mm プリー17の径 C mm プリー11、12、13、14の径 D mm モータ5の回転速度 N rps 読取ヘッド2の移動量(モータ1ステップ当たり) ΔS mm/ステップ モータ1ステップの角度 θ 度/ステップ パルス数 p 1/秒 減速比 1/R
【0030】 Vs=(1/2)×π×D×(C/B)×N×((A−B)/A) ・・・・(2) ΔS=(1/2)×π×D×(C/B)×(θ/360)×((A−B)/A) ・・・・(3) 1/R=(D/(2×B))×(A−B)/A ・・・・(4)
【0031】(4)式の減速比から明らかなように、プ
リー15の径Aと、プリー16の径Bを近づけると、
(A−B)/A が小さくなり、大きな減速比Rを実現
することができる。
【0032】次に、本発明の第2の実施例である可変ド
ットスキャナーの断面図を図4に示す。本第2の実施例
は、駆動用モータを2個用いる以外は、第1の実施例の
基本型と同じ動作原理に基づくものであり、第1の実施
例と同じ機能を果たす構成品には、同一の番号を付与す
る。図4に示す可変ドットスキャナーとは、入力原稿を
ディジタルデータに変換するときの解像度を、目的に応
じて可変とすることができるものである。本実施例で
は、解像度を75dpi〜600dpi(dpi;1イ
ンチあたりのドット数)の範囲で可変としている。
【0033】図4において、固定台となる本体フレーム
1に、1本の案内レール3が架設されている。案内レー
ル3には、これに沿って滑動可能な読取ヘッド2が設け
られている。読取ヘッド2にはプリー30、31が軸支
されており、動滑車を構成する。また、読取ヘッド2に
は、原稿を照射する光源ランプ39と、光学系および原
稿からの反射光を光電変換するCCD光電変換素子28
が設けられている。
【0034】一方、本体フレーム1の上面には、ガラス
製の原稿載置台38が設けられており、原稿面を下向き
にして原稿が載せられる。また、本体フレーム1には、
プリー11、12、13、14が軸支されており、第1
の実施例と同様に、プリー11、12には、それぞれ段
車構造のプリー15、16が一体となって設けられてい
る。本実施例では、第1の実施例と異なり、プリー1
1、12、13、14が配置されている面が水平面では
なく、垂直面であるが、読取ヘッド2の重量が案内レー
ル3によって支えられているため、このような応用も可
能である。
【0035】また、本体フレーム1には、2台の駆動用
モータ、Aモータ32およびBモータ35が設けられて
おり、それぞれのモータの軸には、プリー33、36が
設けられている。プリー33とプリー15とには、第1
の駆動用ベルト34が、プリー36とプリー16とに
は、第2の駆動用ベルト37がそれぞれ張架されてい
る。これにより、プリー11およびプリー12がそれぞ
れ異なる周速度で駆動されることができる。さらに、第
1の実施例と同様に、本体フレームに軸支されたプリー
11、12、13、14と、読取ヘッド2に軸支された
プリー30、31との間に、読取ヘッド駆動用ベルト2
7が張架されている。
【0036】以上図4に示した第2の実施例において、
各部の寸法および条件を以下の通りとすれば、(5)、
(6)、(7)、(8)式が成立する。
【0037】 読取ヘッド2の移動速度 Vs mm/秒 プリー15の径 A mm プリー16の径 B mm プリー33の径 C1 mm プリー36の径 C2 mm プリー11、12、13、14の径 D mm Aモータ32の回転速度 Na rps Bモータ35の回転速度 Nb rps 読取ヘッド2の移動量(単位ステップあたり) ΔS mm/ステップ Aモータ32の1ステップの角度 θa 度/ステップ Bモータ35の1ステップの角度 θb 度/ステップ Aモータ32のパルス数(ΔS移動あたり) na Bモータ35のパルス数(ΔS移動あたり) nb Aモータ32のパルス数 Na 1/秒 Bモータ35のパルス数 Nb 1/秒
【0038】 Vs=(1/2)×π×D×(θa×C1/A×Na−θb×C2/B×Nb)/360 ・・・・(5) ΔS=(1/2)×π×D×(θa×C1/A×na−θb×C2/B×nb)/360 ・・・・(6) ΔSa=(1/2)×π×D×(θa×C1/A×na)/360 ・・・・(7) ΔSb=(1/2)×π×D×(θb×C2/B×nb)/360 ・・・・(8)
【0039】本第2の実施例では、dpiで示される解
像度の1/2をステップ送りのピッチとして、2ステッ
プ毎に原稿を読み取る方法でスキャンしている。また、
75〜600dpiという広範な解像度に対応するため
に、A,Bモータのステップあたりの駆動パルス数を以
下の表のようにしている。
【0040】 解像度 読取ピッチ ステップ na nb モータ作動条件 75dpi 0.338mm 0.16900 0 2 B単動 100 0.254 0.12700 2 0 A単動 150 0.169 0.08466 0 1 B単動 200 0.127 0.06350 1 0 A単動 300 0.0846 0.04233 2 2 差動 400 0.0635 0.03175 2 1 差動+A単動 600 0.0423 0.02116 1 1 差動
【0041】ここで、naはAモータ32の駆動パルス
数であり、nbはBモータ35の駆動パルス数である。
モータ作動条件の単動とは、一方のモータのみをパルス
駆動し、他方のモータは励磁されるのみで回転せずに保
持されることをいい、Aモータ、Bモータそれぞれの単
動により、(7)式または(8)式で示される読取ヘッ
ド移動量ΔSa,ΔSbが得られる。また、モータ作動
条件の差動とは、A,Bの2つのモータを同時に駆動
し、プリー11とプリー12との送り量の差の半分の読
取ヘッド移動量を得るものである。
【0042】以上の作動条件を満足するプリー径とモー
タのステップ角度のうち、本実施例では、 プリー15の径 A =20.70mm プリー16の径 B =15.52mm プリー33の径 C1=10.35mm プリー36の径 C2=10.35mm プリー11、12、13、14の径 D =16.17mm Aモータ32の1ステップ角度 θa=1.8度/ステップ Bモータ35の1ステップ角度 θb=1.8度/ステップ の組み合わせを採用している。このように、2個のステ
ップモータの、単動と差動とを組み合わせることによ
り、簡単な構造で広範囲の可変速度の変速機構が実現さ
れ、この変速機構を搭載することにより75〜600d
piの解像度を有する原稿スキャナが安価に製造でき
た。
【0043】また、本第2の実施例においては、Aモー
タ32と、Bモータ35の回転方向を逆向きにすること
により、プリー11とプリー12との周速度が加算され
て、読取ヘッドの高速移動ができる。この高速移動モー
ドを早戻しに利用することにより、次の原稿の読み取り
を待たせることがなくなる。
【0044】次に、第3の実施例の平面図を図5に、側
面図を図6に示す。本第3の実施例の特徴は、使用する
駆動用モータは1個であるが、2種のワンウェークラッ
チ;フリーホイーリングクラッチ40とバックストップ
クラッチ41とを設けて、モータの逆転時に片方の駆動
プリーが係止されることにより、一時的に差動機構を止
めて、早戻しが可能な差動プリー変速機構を実現したも
のである。図5において、読取ヘッドフレーム1、読取
ヘッド2、案内レール3、4、およびプリー11、1
2、13、14、15、16は、それぞれ第1の実施例
である図1における同じ番号の構成品と同じである。
【0045】図1と図5との主要な相違点は、駆動用モ
ータ5がプリー11と15とで構成される段車の軸に取
り付けられていることと、プリー12と16との間にフ
リーホイーリングクラッチ40を設けて、モータ5の逆
回転時にプリー12がプリー16から切り離されて空転
することと、プリー13の軸にバックストップクラッチ
41を設けて、モータ5の逆回転時にプリー13が係止
されることである。
【0046】読取ヘッド2に軸支されているプリー4
2、プリー43は、それぞれ図1のプリーの組23A−
23B、25A−25Bに相当し、機能的には同じ働き
をする。本第3の実施例においては、前記のようにモー
タ5で直接駆動されるプリー15からプリー16にかけ
て、第1の駆動用ベルト18が張架されている。読取ヘ
ッド2を駆動する駆動用ベルト27は、プリー11から
始まり、プリー42、プリー12、プリー13、プリー
43、プリー14を順に経由してプリー11に戻る経路
に張架されている。
【0047】本第3の実施例においては、モータ5が矢
印で示す順方向に回転するときは、図1の第1の実施例
と同じ動作をするが、モータ5を逆転するときは、プリ
ー12の軸に設けられたフリーホイーリングクラッチ4
0が空転するとともに、プリー13の軸に設けられたバ
ックストップクラッチ41が回転しないことにより、プ
リー13は係止される。これにより、プリー12とプリ
ー13間の駆動用ベルト27も係止されることになり、
モータ5の駆動力はプリー11だけ駆動し、プリー12
は駆動されず係止される。このため、プリー12の周速
度はゼロとなり、プリー11の周速度の1/2の速度
で、読取ヘッド2が早戻しされる。このようにワンウェ
ークラッチ40、41が働いている状態は、図9に示す
差動機構を持たない動滑車機構と同じである。
【0048】以上、好ましい実施例を説明したが、これ
は本発明の範囲を限定するものではない。当業者は、以
上の説明から、本発明の精神に基づく多くの変形を考案
できるであろう。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、簡単な構成で駆動系を常時接触とすることにより、
微速度で高精度の位置決めが出来るようなバックラッシ
ュのない高い減速比が実現出来るという効果がある。ま
た、往復台の送り時には、高い減速比を実現して高精度
の微速度の送りが出来るとともに、高速度で往復台の早
戻しが出来るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例のスキャナ読取ヘッドの平面図
【図2】第1の実施例のスキャナ読取ヘッドの正面図
【図3】第1の実施例のスキャナ読取ヘッドの側面図
【図4】第2の実施例の可変ドットスキャナの断面図
【図5】第3の実施例のスキャナ読取ヘッドの平面図
【図6】第3の実施例のスキャナ読取ヘッドの側面図
【図7】タワーヘッドスキャナの外形図
【図8】差動プリー機構の原理図
【図9】従来の動滑車を用いたスキャナ用往復機構の概
念図
【符号の説明】
1 固定台 2 往復台 3、4 案内レール 5 駆動用モータ 11、15 段車構造のプリー 12、16 段車構造のプリー 13、14 従動プリー 23A、23B 組のプリー 25A、25B 組のプリー 18 第1の駆動用ベルト 27 第2の駆動用ベルト 40 フリーホイーリングクラッチ 41 バックストップクラッチ 42、43 プリー
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16H 7/00 - 7/24 F16H 19/06 B23Q 5/38

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定台に敷設または架設された案内レー
    ルと、 案内レールに沿って滑動可能な往復台と、 往復台に軸支された左右一組ずつのプリーと、 往復台の運動方向に2個ずつ対向して固定台に軸支され
    た4個のプリーと、 前記プリー間に張架された環状のベルトないしワイヤー
    とを備えて、前記プリーの回転運動を往復台の直線運動
    に変換する機構であって、 固定台の右側手前に軸支された第1のプリーから始ま
    り、 往復台の右側に軸支された第1組のプリーへ左向きに進
    み、 該第1の組のプリーに達すると、該第1の組のプリーに
    より逆向きに方向転換して、固定台の右側奥に軸支され
    た第2のプリーへ右向きに進み、 該第2のプリーに達すると、その外周を半周して逆向き
    に方向転換して、固定台の左側奥に軸支された第3のプ
    リーへ左向きに進み、 該第3のプリーに達するとその外周を半周して逆向きに
    方向転換して、往復台の左側に軸支された第2組のプリ
    ーへ右向きに進み、 該第2組のプリーに達すると、該第2組のプリーにより
    逆向きに方向転換して、固定台の左側手前に軸支された
    第4のプリーへ左向きに進み、 該第4のプリーに達するとその外周を半周して逆向きに
    方向転換して、右向きに進んで前記第1のプリーへ戻る
    周回経路に、前記環状のベルトまたはワイヤーを張架し
    て、 前記第1のプリーと前記第2のプリーとを互いに異なる
    周速度で駆動することにより、前記周速度の差の1/2
    の速度で、前記往復台が直線運動可能であり、第1のプリー又は第2のプリーのいずれか一方の軸にフ
    リーホイーリングクラッチを設け、 フリーホイーリングクラッチを設けた軸に対向する従動
    プリーの軸にバックストップクラッチを設け、逆方向駆
    動時には、モータにより駆動されるプリーのうち、フリ
    ーホイーリングクラッチが設けられたプリーが空転し、
    この空転するプリーの反対側にあるバックストップクラ
    ッチが設けられた従動プリーが回転しないことにより、 逆方向駆動時の第1のプリーと第2のプリーとの周速度
    の差が大きくなって、早戻しが可能である ことを特徴と
    する差動プリー変速機構。
  2. 【請求項2】 固定台に敷設または架設された案内レー
    ルと、 案内レールに沿って滑動可能な往復台と、 往復台に軸支された2個のプリーと、 往復台の運動方向に2個ずつ対向して固定台に軸支され
    た4個のプリーと、 前記プリー間に張架された環状のベルトないしワイヤー
    とを備えて、前記プリーの回転運動を往復台の直線運動
    に変換する機構であって、 固定台の右側手前に軸支された第1のプリーから始ま
    り、 往復台の右側に軸支された第5のプリーへ左向きに進
    み、 該第5のプリーに達すると、その外周を半周して逆向き
    に方向転換して、固定台の右側奥に軸支された第2のプ
    リーへ右向きに進み、 該第2のプリーに達すると、その外周を半周して逆向き
    に方向転換して、固定台の左側奥に軸支された第3のプ
    リーへ左向きに進み、 該第3のプリーに達するとその外周を半周して逆向きに
    方向転換して、往復台の左側に軸支された第6のプリー
    へ右向きに進み、 該第6のプリーに達するとその外周を半周して逆向きに
    方向転換して、固定台の左側手前に軸支された第4のプ
    リーへ左向きに進み、 該第4のプリーに達するとその外周を半周して逆向きに
    方向転換して、右向きに進んで前記第1のプリーへ戻る
    周回経路に、前記環状のベルトまたはワイヤーを張架し
    て、 前記第1のプリーと前記第2のプリーとを互いに異なる
    周速度で駆動することにより、前記周速度の差の1/2
    の速度で、前記往復台が直線運動可能であり、第1のプリー又は第2のプリーのいずれか一方の軸にフ
    リーホイーリングクラッチを設け、 フリーホイーリングクラッチを設けた軸に対向する従動
    プリーの軸にバックストップクラッチを設け、逆方向駆
    動時には、モータにより駆動されるプリーのうち、フリ
    ーホイーリングクラッチが設けられたプリーが空転し、
    この空転するプリーの反対側にあるバックストップクラ
    ッチが設けられた従動プリーが回転しな いことにより、 逆方向駆動時の第1のプリーと第2のプリーとの周速度
    の差が大きくなって、早戻しが可能である ことを特徴と
    する差動プリー変速機構。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2において、 駆動用モータ軸に取り付けられたモータ駆動プリーと、 第1のプリーと同軸の段車構造で、第1のプリーと一体
    となって回転可能な第7のプリーと、 第2のプリーと同軸の段車構造で、第2のプリーと一体
    となって回転可能な第8のプリーとをさらに設け、 モータ駆動プリーと、第7のプリーと、第8のプリーと
    の間に張架された駆動用ベルトまたは駆動用ワイヤーに
    より、前記第1のプリーと前記第2のプリーとが駆動さ
    れることを特徴とする差動プリー変速機構。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2において、 第1のプリーと同軸の段車構造で、第1のプリーと一体
    となって回転可能な第7のプリーと、 第2のプリーと同軸の段車構造で、第2のプリーと一体
    となって回転可能な第8のプリーと、 駆動用モータとをさらに設け、 第1のプリーと第7のプリーとが駆動用モータの軸に直
    結されていて、第7のプリーと第8のプリーとの間に、
    駆動用ベルトまたは駆動用ワイヤーが張架されているこ
    とを特徴とする差動プリー変速機構。
  5. 【請求項5】 請求項1または請求項2において、 第1のプリーと第2のプリーとを、それぞれ別の駆動用
    モータを用いて、直接または減速プリーを介して間接に
    駆動し、それぞれのモータをそれぞれ所定の回転速度に
    設定することにより、前記第1のプリーと前記第2のプ
    リーとの周速度の差を生じることを特徴とする差動プリ
    ー変速機構。
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