JP3025549B2 - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JP3025549B2
JP3025549B2 JP3108235A JP10823591A JP3025549B2 JP 3025549 B2 JP3025549 B2 JP 3025549B2 JP 3108235 A JP3108235 A JP 3108235A JP 10823591 A JP10823591 A JP 10823591A JP 3025549 B2 JP3025549 B2 JP 3025549B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光学的に結合された画
像に対して複数の光電変換手段を相対的に走査させて画
像情報を電気信号として読取る画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、カラー画像を読取る画像読取装
置においては、原稿画像と光電変換手段との間の光路中
に色分解フィルター、すなわち、ブルー,グリーン,レ
ッド等のフィルターを挿入し、各色の分解色データを得
るようになっている。
【0003】このような構成を取る画像読取装置には、
複数の光電変換手段としてのラインセンサーをそのライ
ン方向と直角な方向(短手方向)に適当な間隔をもって
並設させ、それぞれのラインセンサーに個々の色分解フ
ィルターを設け、各ラインセンサーに各分解色データの
読取りを割り当てる形式のものがある。
【0004】その場合、ラインセンサーは、そのライン
方向には各画素におけるデータを同期信号に応じて順次
出力されるものでありまた、短手方向には原稿画像と一
体にした全ラインセンサーとの間で機械的に走査移動を
することで、二次元的な画像情報を得ることになってい
る。
【0005】この走査移動は、モーター等の駆動源の回
転力を、歯車等のかみ合い回転伝達手段で減速し、その
回転運動を直線的運動へ変換して原稿もしくは各ライン
センサーを一体的に移動させるのが一般的である。
【0006】各分解色の画像データを面順次で出力する
際は、出力基準信号を受けて選択された分解色の画素デ
ータが読込開始側から順次出力されることになるが、各
ラインセンサーは互いに適当な間隔が設けられているの
で、走査移動に際し、相対的に読み込みが先行するライ
ンセンサーで読み込まれたデータは、後続のラインセン
サーのデータに対して上記間隔に応じた走査移動時間分
の遅延時間をあらかじめ設けて出力されるようになって
いる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述の装置
においては、原稿上の同一画素に対して各ラインセンサ
ーから得られたデータが同一画素として出力されるため
には、所定の走査移動時間に対して各ラインセンサー間
の間隔相等長を極めて精確に走査移動することを連続的
に実現しなければならない。前述の駆動機構において
は、特に歯車等の噛み合い伝達手段の歯面精度の不良や
偏心等によって、走査移動中の理想位置に対して周期性
のある位置変動が生じやすい。
【0008】すなわち、噛み合う歯面同志の精度上の個
性に応じて、各歯の噛み合い周期に対応する走査移動の
位置むらが生じ、さらに各歯車の1回転分に応じた長周
期の位置むらが重畳される。
【0009】したがって原稿上のある画素を先行のライ
ンセンサーが読み込んだ時と、後続のラインセンサーが
所定の遅延時間後に画素を読み込もうとした時とは、走
査位置の変動振幅に関して位相が異なっているのが普通
で、その変動の差分だけ相対的に異なった場所の画素デ
ータを読み込むこととなり、その結果出力画像データに
色ずれが生じる。
【0010】ところで光電変換素子の集積技術の進歩に
ともない、複数のラインセンサーが1チップ内に集積さ
れたセンサーユニットが出現している。
【0011】このようなセンサーユニットに関しては、
各ラインセンサー間の間隔距離が極めて小さいので、上
記間隔距離を走査移動する時間は、回転体1回転分より
はるかに小さく、各ラインセンサーが読み込む時点の変
動位相差の問題は、短周期である方の噛み合い1歯分を
周期とする変動に対して大きい影響を受ける。
【0012】図2は噛み合い回転伝達系で生じる走査位
置の変動の時間推移を模式的に示したものである。
【0013】走査位置変動は、噛み合い1歯分を周期と
する振幅変動と、回転体の偏心等によってその1回転分
を周期とする振幅変動とが重畳された形を示している。
前述のように各ラインセンサー間の距離が回転体1周期
相等分よりはるかに小さい場合、を前提に以下説明す
る。原稿画像上の特定画素を各ラインセンサーが走査移
動とともに順次読み込む際、相対的に読み込みが先行す
る第1色目のラインセンサーがP1 点で読み込むものと
し、変動が無い理想状態でラインセンサー間の間隔距離
を走査移動する時間がt0 であるとすると、後続する第
2色目のラインセンサーが上記画素を読み込もうとする
ときはP2 点となる。このことは、原稿上の同一画素が
P1 点とP2 点の変動の差分、δだけ異なる位置にある
と認識されることであって上記例のように明らかに両点
が変動の振幅に関して位相が異なる場合は、装置の出力
画像上に色ずれを生じることになる。
【0014】本発明は上記した従来技術の課題を解決す
るためになされたもので、その目的とするところは、回
転伝達系の精度を極端に高めることなく、各光電変換手
段の読込み位置ずれを無くし、出力画像の色ずれを低減
し得る画像読取装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明にあっては、間隔を取って併設された複数の
光電変換手段と、回転駆動源と、該回転駆動源の回動駆
動力を伝達する噛み合い回転伝達手段と、該噛み合い回
転伝達手段からの回転力を直線運動駆動力に変換し、噛
み合い回転伝達手段の噛み合い周期の整数倍に対応した
回転量が前記光電変換手段の間隔と等しく設定される駆
動力変換手段と、該駆動力変換手段の駆動力を受け、原
稿画像に対して前記光電変換手段を相対的に走査移動さ
せる走査移動手段と、を具備して構成される。
【0016】また、間隔を取って併設された複数の光電
変換手段と、回転駆動力を伝達し互いの回転数の比が整
数の比になり得る複数の回転駆動力伝達手段と、上記回
転駆動力を直線運動駆動力へ変換し前記回転駆動力伝達
手段の内、最小回転数を持つ回転駆動力伝達手段が整数
回転したときの回転量に相当する直線運動移動量が前記
光電変換手段の間隔と等しく設定される駆動力変換手段
と、該駆動力変換手段の駆動力を受け、原稿画像に対し
て上記光電変換手段を相対的に走査移動させる走査移動
手段と、を具備して構成される。
【0017】
【作用】而して、回転伝達手段の周期に対応する移動中
の理想位置に対する位置変動振幅に関して、各光電変換
手段が原稿上の同一画素を走査する瞬間は、同位相にな
るようにして各光電変換手段の位置変動の差分を最小に
し、出力される画像データの色ずれを低減するものであ
る。
【0018】
【実施例】図1は本発明の第1の実施例である。
【0019】センサーユニット1は、微小面積の受光素
子をY方向に直線的に並べて構成されるラインセンサー
を3列分配置して集積化された光電変換手段である。互
いのラインセンサー間の間隔距離はB1 として統一され
ている。
【0020】ラインセンサー1Rの受光面側には色分解
フィルターのレッドフィルター、ラインセンサー1Gの
それにはグリーンフィルター、ラインセンサー1Bのそ
れにはブルーフィルターが配設され、各分解色の画像デ
ータの読み取りを割り当てられている。
【0021】光電変換素子駆動基板3は、上記センサー
ユニット1を駆動するためのもので、ラインセンサー1
R,1G,1Bの受光量に応じた信号をその同期信号に
応じてY方向の画像データを順次出力し得るものであ
る。
【0022】原稿台レール4,5はX方向に延び、原稿
台6をラインセンサー1R,1G,1Bの受光表面と平
行に、かつX方向に移動可能に支持している。原稿台6
上には、原稿圧板7が支持され溝部7aの近傍を中心に
矢印A方向に回動可能である。また原稿圧板7の下部に
透明ガラスから成るプラテン8があり、原稿9を両者の
間で挾めるようになっている。
【0023】原稿台6の原稿9に対向する部分はくり抜
かれて(不図示)原稿9の反射光とプラテン8とを透過
し、さらにロッドレンズアレイ2を介して各ラインセン
サー1R,1G,1Bの受光部へ結像投影できるように
なっている。
【0024】回転駆動手段としてのモータ11の出力軸
12には歯付きベルト用のプーリー13が固定され出力
軸12と一体的に回転する。また同類のプーリー14
が、装置本体に固定されたプーリー軸15の回りを回転
自在に支持されている。プーリー13とプーリー14と
の間で回転伝達手段としての歯付きベルト16が噛み合
わされている。歯付きベルト16の歯のピッチ長は、前
記各ラインセンサー間の間隔と等しいB1 となってい
る。
【0025】歯付ベルト16の上側中央部には係止板1
7が固定されており、歯付ベルト16と一体的に移動す
る。
【0026】原稿台と一体的に固定された係止部18は
係止板17の上面と重なる位置関係にあってねじを穴1
8aへ通し、ねじ穴17aへねじ込むことで両者が結合
する。従ってモータ11を駆動することによって原稿9
がセンサーユニット1に対して走査移動することにな
る。
【0027】上記の構成であると、プーリー13もしく
は14が歯付ベルト16と1歯分の噛み合い回転する
と、歯付ベルト16のピッチ長はB1 なので、原稿9の
走査移動距離はB1 となる。
【0028】図2において、走査読取りが相対的に先行
する第1色目のラインセンサーが原稿上の特定画素を読
み込む時点をP3 とし、歯付ベルト16の1歯分の噛合
い周期をtB とすると、第2色目の後続ラインセンサー
が上記画素を読込もうとする時点はP3 点より時間tB
が過ぎたP4点となり、第1色目の読み取りと、第2色
目の読み取りの変動位相は短周期振幅内において一致
し、その差分は最小値を得る。これは第3色目の読取り
時点P5 点においても同様の効果があり、この結果装置
の出力画像の色ずれを低減できる。
【0029】本発明の別の実施例を図3に示す。
【0030】駆動基台30には、その裏面側に駆動基台
30と平行な面39aを有する箱型形状の駆動補助板3
9が一体的に固定されており、駆動補助板39の面39
aと駆動基台30とによって駆動軸33がラジアルガタ
の少ないベアリングによって回転自在に支持されてい
る。
【0031】駆動軸33の手前側端部にはワイヤープー
リー34が固定され奥側端部にはタイミングベルト用の
大プーリー35が固定されている。
【0032】駆動モータ26は駆動補助板39の面39
aに固定され、駆動モータ26の出力軸28は駆動補助
板39から奥側へ突出し、この出力軸28端部にタイミ
ングベルト用の小プーリー29が固定されている。
【0033】タイミングベルト36は小プーリー29と
大プーリー35との間に掛けられ、駆動モータ26の回
転力を駆動軸33へ伝達する。駆動基台30の上部左右
には従動プーリー31と32が回転自在に支持され、ワ
イヤープーリー34に巻き付けられたワイヤ37が巻き
込まれ、ワイヤ37の方向を変換している。
【0034】ワイヤ37の右側端部の端子37aは係止
板38の右側フック部に引掛けられ、また左側端部の端
子37bは引張りばね40を介して係止板38の左側フ
ック部に引掛けられており、ワイヤ37は適当な張力を
持って張られ、閉じたループを形成する。
【0035】ここでタイミングベルト36と小プーリ2
9及び大プーリ35との噛み合い1歯分の回転量はワイ
ヤ37の直線移動にして距離B2 なる値に設定されてい
る。
【0036】一方、センサー支持体21の上面にはセン
サーユニット22が取付けられている。このセンサーユ
ニット22は第1の実施例の場合と同じく、3つのライ
ンセンサー22R,22G,22Bが集積されており、
各ラインセンサー間の間隔は上記の駆動系の噛み合い1
歯分の走査移動量B2 と一致している。原稿の画像は光
学的にセンサー支持体21の直上で結像され走査レール
25,26はこの結像に対応した位置で装置本体に固定
される。
【0037】センサー支持体21内にはセンサーユニッ
ト駆動基板が設置され、センサーユニット22を駆動す
る。各ラインセンサーのライン方向(Y方向)の画像デ
ータはセンサーユニット駆動基板の同期信号に応じて順
次画素毎に読み出され、X方向には走査レール25,2
6に従ってセンサー支持体21の機械的走査によって2
次元的な画像データを得る。
【0038】センサー支持体21の係止部21aは係止
板38の上面に重なる位置関係にあってビス穴38aへ
ビスを通すことによって、駆動系とセンサ系が結合す
る。
【0039】上記構成であれば、駆動系の噛合周期相等
の走査位置変動の位相は各ラインセンサー間、21R,
21G,21B間で一致し、その変動差分は最小に押え
られ、その結果、装置の出力画像の色ずれは低減する。
【0040】図4は、本発明を噛み合い回転伝達手段が
歯車、走査手段が光学ミラー系である画像読取装置に応
用したものである。
【0041】センサーユニット51は、第1の実施例の
場合と同じく3つのラインセンサー51R,51G,5
1Bが集積されており、各ラインセンサー間の間隔はB
3 と設定されている。本実施例の機構上方に原稿52が
水平に設置されるようになっている。
【0042】第1ミラー台53は、反射面を右方向水平
面に対し45°傾いた第1ミラー54を支持し、走査レ
ール59によってX方向に移動可能に支持される。
【0043】第2ミラー台55は第2ミラー56と第3
ミラー57を支持し、上記同様に走査レール59によっ
てX方向に移動可能に支持される。第2ミラー56は、
反射面を左方向にし、水平面に対し45°傾いており、
第3ミラー57は反射面を左方向にし第2ミラー57と
相対角度が90°になるように設定されている。
【0044】結像レンズ58は各ミラー台の下方に配置
され、矢印C,D,E,F,Gで示すように前記第1ミ
ラー54,第2ミラー56,第3ミラー57を反射して
入射して来る原稿52の反射光をセンサーユニット51
の受光部で結像させるためのものである。
【0045】モータ60の出力軸61には駆動ギヤ62
が固定されている。駆動軸64は装置本体に回転自在に
支持され、その一端には従動ギヤ63が固定され、駆動
ギヤ62と噛み合っている。また、駆動軸64の他端に
はワイヤプーリー65が固定され、ミラー系を動かすワ
イヤー70が巻き込まれている。
【0046】ワイヤー70の一端70aは装置本体に固
定される。ワイヤー70はこの一端70aから第2ミラ
ー台55に回転自在に支持された第2プーリー67を介
し、ワイヤープーリー65へ向かいワイヤープーリ65
に数回巻回された後、装置本体に固定されたプーリー軸
71上を回転自在に支持された第1プーリー66を介
し、再び第2プーリー67を巻回される。
【0047】ワイヤー70の他端70bは引張りばね6
8を介して装置本体へ支持される。第1プーリー66か
ら第2プーリー67へ到る途中でワイヤー70と第1ミ
ラー台53は結合部材69で結合される。
【0048】上記の構成において、モータ60が回転す
ると駆動ギヤ62,従動ギヤ63を介して、ワイヤープ
ーリー65を回転する。
【0049】すると、ワイヤープーリー65がワイヤー
70を巻込む長さ分だけ第1ミラー台53が移動する。
これによって原稿52の画像走査がなされる。第2ミラ
ー台55は、動滑車の原理で第1ミラー台53の移動量
の1/2の移動量となるが、原稿52からの光束経路、
矢印C,D,E,F,Gの内、D,Fの往復経路に上記
の移動量の1/2がそれぞれ加わるので、第1ミラー台
53の走査位置にかかわらず全光路長は不変で、常にセ
ンサーユニット51上へ原稿52の画像を投影でき、読
み取りが可能である。
【0050】本実施例においては、駆動ギヤ62と従動
ギヤ63の噛み合い1歯相等の走査移動量をB3 となる
ように、上記両ギヤの歯数とワイヤープーリー65の径
を設定されている。
【0051】上記構成であれば、駆動系の噛合周期相等
の走査位置変動の位相は、各ラインセンサー間51R,
51G,51B間で一致し、その変動差分は最小に押え
られ、その結果装置の出力画像の色ずれは低減する。
【0052】各光電変換手段の間隔距離は駆動系の噛み
合い周期1歯分の走査移動量と限るものではなく、その
整数倍であっても変動振幅の位相同期性は得られ、同様
に効果がある。
【0053】図5に本発明の第4の実施例を示す。
【0054】光電変換ユニット101,102,103
はそれぞれロッドレンズアレイ101′,102′,1
03′と不図示の光電変換素子とで一体的に構成され、
これらの上方の原稿載置台(不図示)上の原稿104の
反射光を結像した後受光し、その受光量を電気信号へ変
換するものである。各ロッドレンズアレイ101′,1
02′,103′の光路の終端には色分解フィルターが
装着されている。
【0055】すなわち、ロッドレンズアレイ101′の
光路終端にはレッドフィルターが、ロッドレンズアレイ
102′の光路終端にはグリーンフィルターが、ロッド
レンズアレイ103′の光路終端にはブルーフィルター
がそれぞれ装着され、光電変換ユニット101,10
2,103はそれぞれの分解色の画像データの読取りを
割当てられている。
【0056】各光電変換ユニット101,102,10
3は、その長手方向(Y方向)に画素に対応する受光部
が並べられ、これらの電気的駆動を実現する光電変換素
子駆動基板105の同期信号に応じて順次Y方向の画像
データを受けることができる。各光電変換ユニット10
1,102,103の間隔(X方向)は値B1 として統
一されている。
【0057】各光電変換ユニット101,102,10
3や光電変換素子駆動基板105は一体的に移動台10
6に支持される。移動台106は、原稿104に対して
平行に配置された走査レール109,110にすべり軸
受107,108を介して支持されており、移動台10
6はこれによって原稿104に対して高さと方向(X方
向)を規定されつつ移動可能であるので各光電変換ユニ
ット101,102,103を原稿104と平行な平面
内でX方向へ走査移動が可能となる。
【0058】一方、移動台106の中央には、ナット部
112を介しボールねじ111が挿通されている。ボー
ルねじ111は支持部材113で回転可能に支持され、
そのピッチが上記各光電変換ユニットの間隔と同じB1
である。その他端は歯車114が固定されている。この
歯車114には駆動モータ116の出力軸に固定された
歯車115が噛合っている。ここで歯車114と115
の歯数比は3:1となっている。
【0059】以上の構成によって、駆動モータが3回転
すると、ボールねじ111は1回転し移動体はX方向へ
距離B1 だけ移動することになる。
【0060】上記の構成によれば、走査移動の際仮りに
レッドフィルターが付いた光電変換ユニット101内の
素子が原稿画像上のある画素を読込んだ後、次の光電変
換ユニット102内の素子が同一画素を読み込む時は、
モーターギヤ115が3回転し、減速ギヤ114,及び
ボールねじ111が1回転して移動体106が距離B1
だけ移動した時であって、モータギヤ115と減速ギヤ
114のかみあい変動と偏心等による変動の重畳された
変動周期に対して丁度1周期分に相等する。
【0061】また、その変動振幅の位相に関しては上記
同一画素を光電変換ユニット101内の素子が読み込む
時と、光電変換ユニット102内の素子が読み込む時
は、上記周期変動の同位相に戻ったときである。すなわ
ち、変動位相の差による特定時刻の瞬間の移動体の位置
むらによる色ずれは低減される。これは光電変換ユニッ
ト102と光電変換ユニット103の間においても同様
の関係が成り立ち効果が得られる。
【0062】図6は第5の実施例である。
【0063】センサーユニット121,122,123
はそれぞれロッドレンズアレイ121′,122′,1
23′と不図示の光電変換素子とで一体的に構成され、
これらの上方の原稿載置台130上の原稿127の反射
光を結像した後、光電変換素子部で受光し、その受光量
を電気信号へ変換するものである。各ロッドレンズアレ
イ121′,122′,123′の光路の終端には色分
解フィルターが装着されている。
【0064】すなわちロッドレンズアレイ121′の光
路終端にはレッドフィルターが、ロッドレンズアレイ1
22′の光路終端にはグリーンフィルターが、ロッドレ
ンズアレイ123′の光路終端にはブルーフィルターが
それぞれ装着され、センサーユニット121,122,
123はそれぞれの分解色の画像データの読取りを割当
てられている。
【0065】各センサーユニット121,122,12
3は、その長手方向(Y方向)に画素に対応する受光部
が並べられ、これらの電気的駆動を実現する光電変換素
子駆動基板25の同期信号に応じて順次Y方向の画像デ
ータを得ることができる。各センサーユニット121,
122,123の間隔(X方向)は値B2 として統一さ
れ、装置本体に支持される。
【0066】原稿台レール131,132はX方向に延
び原稿台130とセンサーユニット121,122,1
23の各受光部を結んで得られる架空の平面に平行でか
つX方向に移動可能に支持している。
【0067】原稿台130上には、原稿圧板132が支
持され溝部132aの近傍を中心に矢印A方向に回動可
能である。また原稿圧板132の下部に透明ガラスから
なるプラテン126があり、原稿127を両者の間に挟
めるようになっている。
【0068】原稿台130の原稿127に対向する部分
はくり抜かれて(不図示)原稿の反射光をプラテン12
6を介して各センサーユニット121,122,123
へ投影できるようになっている。駆動基台134にはそ
の裏面側に駆動基台134と平行な面135aを有する
箱型形状の駆動補助板135が一体的に固定されてお
り、駆動補助板135の面135aと駆動基台134と
によって駆動軸136がベアリング137等によって回
転自在に支持されている。
【0069】駆動軸136の手前側端部にはワイヤープ
ーリー138が固定され、奥側端部には減速ギヤ43が
固定される。駆動モータ139は駆動補助板135の面
135aに固定され、駆動モータ139の出力軸140
は駆動補助板135から奥側へ突出し、この出力軸14
0端部に駆動ギヤ141が固定される。駆動ギヤ141
と減速ギヤ143との間には駆動補助板135に回転自
在に支持され、上記両ギヤに噛み合うアイドラギヤ14
2が配置される。本実施例では各ギヤの歯数比はギヤ1
41:ギヤ142:ギヤ143=1:2:4となってい
る。
【0070】駆動基台134の上部左右には従動プーリ
ー144,145が回転自在に支持され、ワイヤープー
リー138に巻きつけられたワイヤー146が巻き込ま
れ、ワイヤー146の方向を変換している。
【0071】ワイヤー146の右側端部の端子147は
係止板150の右側フック部に引掛けられまた、左側端
部の端子148は引張りばね149を介して係止板15
0の左側フック部に引掛けられており、ワイヤー146
は適当な張力を持って張られ、閉じたループを形成す
る。
【0072】駆動基台134は、装置本体へ固定され
る。原稿台130と一体的に固定された係止部133は
係止板150の上面と重なる位置関係にあって、ねじを
穴133aへ通しねじ穴150aへねじ込むことで、両
者が結合する。ワイヤープーリー138上のワイヤー1
46の1巻分の長さは距離B2 と同じになるように径が
設定されている。
【0073】これにおいて、仮りにモータ39の出力軸
140及び駆動ギヤ141が4回転すると、アイドラギ
ヤは2回転し従動ギヤ143及びワイヤープーリー13
8は1回転し、原稿台130を距離B2 だけ移動するこ
とになる。
【0074】前述のように噛み合うギヤの歯数を前述の
ような比にしておけは、従動ギヤ143が1回転する
と、駆動ギヤ41からアイドラギヤ42,従動ギヤ43
へ到る各々のギヤの特定の歯面と歯面が噛み合う組合せ
は回転前と同じ状態へ復帰する。
【0075】すなわち、走査移動中の理想走査位置に対
してギヤ歯面の噛み合いや、ギヤの偏心等による位置変
動の1周期はワイヤープーリー138の1回転分または
原稿台130の移動距離B2 に相等し、原稿台130の
位置変動振幅は移動距離B2毎に同位相となり、再現す
る。
【0076】上記の構成であれば、第1のセンサーユニ
ット121内の受光素子が原稿上のある画素を読込んだ
瞬間の位置変動量と、原稿台130が移動距離B2 分だ
け移動して第2のセンサーユニット122内の受光素子
が上記画素を読込んだ瞬間の位置変動量とは一致し相対
的に同じ位置関係で画素を読み込むこととなり、色ずれ
は低減する。
【0077】図7は第6の実施例を示している。この実
施例は図5に示した実施例の内モータ116からボール
ねじ111へ到る駆動伝達手段に歯付ベルト系を使用し
た例である。駆動プーリー162は駆動モータ116の
出力軸に固定され、従動プーリー161はボールねじ1
11の他部に固定されており、両者間に歯付ベルト16
3が掛けられ、回転駆動力をモータ116からボールね
じ111へ伝達されるようになっている。
【0078】ここで各部材の歯数比は駆動プーリーの歯
数:従動プーリーの歯数:歯付ベルトの歯数=1:3:
6となっている。本実施例では駆動プーリー162が6
回転、従動プーリー161が2回転、歯付ベルト161
が1回転すると、歯付ベルト163の歯面と各プーリー
の歯面との組合せが回転前の状態へ戻る。したがって、
走査移動位置の変動周期は従動プーリー161の1回転
分相等となり、移動台106の移動量がB1 となり、前
述の第1の実施例と同様に、各ラインセンサーユニット
間の位置変動の差分が低減され、出力画像の色ずれを防
止できる。本実施例は駆動伝達手段がチェーンとスプロ
ケット系においても同様に成り立つ。
【0079】尚、回転駆動力伝達系における最小回転数
を有する回転駆動力伝達手段が1回転するときに対応す
る走査移動距離と各光電変換素子間の間隔との比は、必
ずしも1:1である必要はなく、1:N(Nは整数)で
あっても前述の位相の同期性は維持され、同様の効果が
得られる。
【0080】実施例中の光電変換素子は、各々独立した
ユニットを形成して並設されているが、単一のチップ内
に線上に並べた受光部の列を複数並べるように集積した
ものであって良い。
【0081】回転駆動力伝達手段はかならずしも歯車や
歯付ベルト等の噛み合いを有するものに限るものではな
く、歯のないベルト伝達系であっても良いし、摩擦圧接
型のころがり伝達系でも良い。
【0082】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、回転伝
達系の精度を極端に高めることなく、回転伝達系の噛み
合い周期もしくは偏心周期に応じた走査移動位置の変動
周期と複数の併設された光電変換手段の間隔距離とに同
期関係を持たせることにより、同一画素データの相対的
な読み込み位置ずれを容易に減少せしめ、出力画像の色
ずれを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る画像読取装置の要
部斜視図である。
【図2】走査位置の周期変動を示す模式図である。
【図3】本発明の第2の実施例の要部斜視図である。
【図4】本発明の第3の実施例の要部斜視図である。
【図5】本発明の第4の実施例の要部斜視図である。
【図6】本発明の第5の実施例の要部斜視図である。
【図7】本発明の第6の実施例の要部斜視図である。
【符号の説明】
1 センサーユニット 6 原稿台 13 プーリー 16 歯付ベルト 21 センサー支持体 22 センサーユニット 29 小プーリ 34 ワイヤープーリー 35 大プーリ 36 タイミングベルト 37 ワイヤ 51 センサーユニット 54 第1ミラー 56 第2ミラー 57 第3ミラー 62 駆動ギヤ 63 従動ギヤ 65 ワイヤープーリー 70 ワイヤー 101,102,103 光電変換ユニット 111 ボールねじ 114,115 ギヤ 121,122,123 光電変換ユニット 138 ワイヤープーリー 141,142,143 ギヤ 146 ワイヤ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−127464(JP,A) 特開 昭61−3560(JP,A) 特開 昭62−53563(JP,A) 特開 昭62−64161(JP,A) 特開 昭62−144466(JP,A) 特開 昭63−33059(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/04 - 1/207

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 間隔を取って併設された複数の光電変換
    手段と、回転駆動源と、該回転駆動源の回動駆動力を伝
    達する噛み合い回転伝達手段と、該噛み合い回転伝達手
    段からの回転力を直線運動駆動力に変換し、噛み合い回
    転伝達手段の噛み合い周期の整数倍に対応した回転量が
    前記光電変換手段の間隔と等しく設定される駆動力変換
    手段と、該駆動力変換手段の駆動力を受け、原稿画像に
    対して前記光電変換手段を相対的に走査移動させる走査
    移動手段と、を具備して構成される画像読取装置。
  2. 【請求項2】 間隔を取って併設された複数の光電変換
    手段と、回転駆動力を伝達し互いの回転数の比が整数の
    比になり得る複数の回転駆動力伝達手段と、上記回転駆
    動力を直線運動駆動力へ変換し前記回転駆動力伝達手段
    の内、最小回転数を持つ回転駆動力伝達手段が整数回転
    したときの回転量に相当する直線運動移動量が前記光電
    変換手段の間隔と等しく設定される駆動力変換手段と、
    該駆動力変換手段の駆動力を受け、原稿画像に対して上
    記光電変換手段を相対的に走査移動させる走査移動手段
    と、を具備して構成される画像読取装置。
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