JP3716907B2 - 読み取り装置及び該読み取り装置を備えた画像処理装置 - Google Patents

読み取り装置及び該読み取り装置を備えた画像処理装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スキャナ・ファクシミリ・転写機・複写機などの画像処理装置に装備される走査形式で画像を読み取る読み取り装置に関し、より詳細には、対象画像面の読み取り手段を複数のキャリアに搭載し読み取り走査を行う方式において、キャリア間の相対速度の変動(振れ)が少なく安定な読み取りを可能とするキャリアの走査駆動を行う読み取り装置及び該読み取り装置を備えた画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
イメージスキャナ装置に装備される読み取り装置は、原稿台上に原稿を載せ、そこに定置された原稿面を光学的に走査しながら、原稿面に表された図形や文字等の画像情報を読み取る。かかる装置では、光電読み取り手段を構成する要素の中のレンズ及びCCD読み取り回路を装置のフレームの側に固定して設置し、走査される原稿面の画像をレンズ及びCCD読み取り回路まで伝達するための光源(ランプ)及びミラー等の光学系を2つのキャリアに別けて搭載し、第一のキャリアを原稿面に沿って走査(スキャニング)速度で走査し、第二のキャリアをその半分の速度で移動させるようにした2キャリア方式のものが一般的である。なお、この第一、第二のキャリアの速度の関係は、原稿面からCCDまでの距離(共役長)を一定とするための条件である(後記する図1の説明、参照)。
【0003】
ところで、2キャリア方式のイメージスキャナ装置において、2つのキャリアを駆動するための手段として、従来、ワイヤを用いる場合とタイミングベルトを用いる場合がある。
図10は、ワイヤ方式によるキャリア駆動手段の概略構成を示す。ワイヤ方式の駆動手段においては、図10に示されるように、駆動ワイヤ40は、駆動軸6に取り付けられている駆動プーリ41に複数回巻き付けてから、左右に固定された従動プーリ42、42にかけ、さらに第2キャリア3のプーリ43に各々の端部側を巻き付けた後、両端を固定する。このように這い巡らせたワイヤに、第1キャリア2を固定し、固定された第1キャリア2は、駆動軸6からの入力に従いワイヤ40の線速で移動、走査する。また、第2キャリア3は、プーリ43が動滑車の役割をするため、ワイヤ40の線速の1/2で正確に移動する。このようにワイヤ方式の特徴は、噛み合いなどがないため、第1キャリア2の速度変動が少ないと共に、第2キャリア3の線速は正確に第1キャリアの線速の1/2となることから、原稿面からCCDまでの距離(共役長)が一定となり、光学性能が変動しにくく読み取り画像精度を向上させることができる。
【0004】
図2,3にタイミングベルト方式によるキャリア駆動手段が示される。タイミングベルト方式によるキャリア駆動手段においては、図2,3に示すように、第1キャリア2及び第2キャリア3は、それぞれ大小の異なるピッチ円のタイミングプーリからなる駆動プーリ8a,8bの大径プーリ、その1/2の径の小径プーリに掛け渡した第1及び第2タイミングベルト9(a,b),10(a,b)に固定されている。このため各キャリア2,3は、タイミングベルト9,10と駆動プーリ8a,8bに形成された歯の噛み合いにより、駆動プーリ8a,8bの異なるピッチ円のタイミングプーリのピッチ円の周速に等しい線速で従動するタイミングベルト9,10に伴われ移動し、走査を行う(なお、この詳細については、後述する本発明の実施例に記載する)。この方式は、各々配置したタイミングベルト9,10に第1及び第2キャリア2,3を固定するだけで良いため、装置の組立は非常に簡単になるという利点を持つ。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ワイヤ方式の場合、上記のように、ワイヤの這い巡らせ方が複雑であるために、装置の組立作業が非常に困難になるという問題点が生じる。
また、タイミングベルト方式の場合、タイミングベルト9,10と駆動プーリ(タイミングプーリ)8a,8bの伝動歯の噛み合いにより作動するため、第1キャリア2及び第2キャリア3に微少な速度変動が発生してしまう。つまり、読み取りにとって、第1キャリア2の速度変動は、副走査方向(キャリアの移動方向)の倍率偏差や画像のジターの原因になり、また、第1キャリア2に対する第2キャリア3の相対速度の変動は、共役長が変化するため、読み取り画像のMTFや主走査方向の倍率偏差となって現れる。こうした速度変動が著しくなると、読み取り画像に劣化をもたらすことになる。
本発明は、2キャリア方式の読み取り装置における上述の従来技術の問題点に鑑みてなされたものであって、その目的は、困難な組み立て作業を要することなく、第1キャリアに対する第2キャリアの相対速度の変動を可及的に小さく抑え安定な読み取りが可能なキャリアの走査駆動を行う読み取り装置及び該読み取り装置を備えた画像処理装置(例えば、スキャナ、デジタル複写機、ファクシミリ等)を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、困難な組み立て作業を要しないキャリアの駆動手段としてタイミングベルト(伝達歯を持つベルト)方式を採用し、複数の異なるピッチ円を有した伝達歯を持つ駆動プーリと従動プーリの間に掛け渡した伝達歯を持つベルトからなる駆動機構を改良することにより従来の課題を解決するものであって、
請求項1の発明は、複数の異なるピッチ円を有した伝達歯を持つ駆動プーリと従動プーリの間に掛け渡したベルト各々に読み取り手段を搭載したキャリアを取り付け、前記駆動プーリのピッチ円により決まる所定の速度比で各キャリアを走査駆動する読み取り装置において、前記駆動プーリが持つ複数の異なるピッチ円を有した伝達歯各々の歯数を互いに等しくかつ歯の位相を互いに同位相に設けたことを特徴とする読み取り装置である。
【0007】
請求項2の発明は、請求項1に記載された読み取り装置において、前記複数の異なるピッチ円を有した伝達歯を持つ駆動プーリを共通の駆動軸の両側にそれぞれ設け、各駆動プーリの同一ピッチ円を有した伝達歯を持つプーリと従動プーリの間に掛け渡した各ベルトにキャリアの一つを取り付けたことを特徴とするものである。
【0008】
請求項3の発明は、請求項2に記載された読み取り装置において、共通の駆動軸の両側に設けた前記駆動プーリが持つ伝達歯の位相を互いに同位相に設けたことを特徴とするものである。
【0009】
請求項4の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載された読み取り装置を備えたことを特徴とする画像処理装置である。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明を添付する図面とともに示す以下の実施例に基づき説明する。
図1は、本発明の実施例に係わる画像読み取り装置の概略構成を示す図である。
図1において、20は装置本体を示す。装置本体20の上面には、読み取り原稿21をセットするコンタクトガラス39を設ける。定置された原稿2の画像面をコンタクトガラス39の下面側から読取光学系Aが露光走査する。
露光走査のために、装置本体20内には、コンタクトガラス39と平行に移動可能に第1のキャリア2と第2のキャリア3とを設ける。図1の(A)は、両キャリアが読み取り開始位置にある状態を、また同(B)は読み取り終了位置にある状態を示す。第1のキャリア2には、読取光学系Aのうちの光源32と第1ミラ−31とを搭載し、第2のキャリア3には、第1ミラ−31の反射光を反射する第2ミラ−33と、第2ミラ−33の反射光を反射する第3ミラ−34とを搭載する。第3ミラ−34の反射光の光路上に、第3ミラ−34からの反射光を収束して結像する光学結像レンズ35と、その結像位置には、結像された原稿画像を読み取る、例えばCCDよりなる光電変換素子36を設ける。
【0011】
次に、読取光学系Aによる上記の露光走査を行うために両キャリアを移動させるキャリアの駆動機構について説明する。
図2、3は、本発明におけるキャリアの駆動機構を示す図で、図2は斜視図を、図3は、その平面図を示す。なお、図2,3において、理解を容易にするため、駆動部のみを示しキャリアの詳細とそこに搭載される光学系は省略している。キャリア駆動機構の構成をその動作と共に、主に図2,3を参照して説明する。 図2において示される第1キャリア2及び第2キャリア3は、図1に示した各キャリア2,3であり、それぞれ前述した第1ミラー31と照明ランプ32および第2ミラー33と第3ミラー34を搭載している。第1及び第2キャリア2,3は両端部がそれぞれ第1及び第2タイミングベルト9(a,b),10(a,b)に固定手段29(a,b),30(a,b)によって固定されていて、第1及び第2タイミングベルト9,10の周回速度は、それぞれ掛け渡され噛み合わされる駆動プーリ8a,8bのタイミングプーリのピッチ円の大きさの違いによって変わる。本例では第2キャリア3の線速は正確に第1キャリアの線速の1/2にする必要があるので、第2タイミングベルト10が噛み合わうタイミングプーリのピッチ円の径を第1タイミングベルト9が噛み合うタイミングプーリの径の1/2となるように設定されている。つまり、一対の第1タイミングベルト9a,9bは、それぞれ駆動プーリ8a,8bの大径タイミングプーリ及び従動プーリ23a,23b間に架け渡されており、一対の第2タイミングベルト10a,10bは、それぞれ駆動プーリ8a,8bの小径タイミングプーリおよび従動プーリ24a,24b間に架け渡され、駆動プーリ8の大径タイミングプーリに対する小径タイミングプーリのピッチ円が2:1に設定されている。
【0012】
キャリアを固定したタイミングベルトを動かすための駆動力の入力機構について、さらに図3を参照して説明する。タイミングベルト9,10を駆動する駆動プーリ8a,8bは駆動軸6の両側に止着されており、駆動軸6はベアリング16a,16bを介して装置フレーム1の前後の曲げ部に支持されている。駆動軸6の後端には減速プーリ7が止着されており、減速プーリ7はそれに架けられた駆動タイミングベルト5を介してスキャナーモータ4の駆動力が伝達される。
読み取り時に、スキャナーモータ4の駆動力が駆動プーリ8a,8bの大径タイミングプーリ及び小径タイミングプーリにそれぞれ噛み合う第1タイミングベルト9a,9b及び第2タイミングベルト10a,10bに伝達され、両タイミングベルトに止着された第1キャリア2及び第2キャリア3は、それぞれガイドレール15a,15b上を2:1の移動速度比で摺動する。
【0013】
キャリアの駆動機構として上記のような駆動プーリ8とタイミングベルト9,10による伝達機構、即ちプーリ側とベルト側に設けた歯の噛み合いにより駆動力の伝達を行う機構、を用いる場合、スキャナーモータ4を定速で運転し、タイミングベルト9,10を定速で移動させることを理想としているが、実際には、歯の噛み合いにより必ず微少な速度変動が発生してしまう。
図4に、従来採用した駆動プーリ8の構造を示す。図4において、それぞれ伝達歯を設けた大径タイミングプーリ85、小径タイミングプーリ86が示される。同図に示すように、大径プーリ85と噛み合うタイミングベルト9のピッチは、小径プーリ86と噛み合うタイミングベルト10のピッチと等しい歯形の場合であり、具体的には大径プーリ85の歯数が16歯であり、小径プーリ86の歯数が8である。このような駆動プーリ8を用いてタイミングベルト9,10を駆動した場合、上記したような速度変動が第1キャリア2と第2キャリア3に生じる。
【0014】
図5(A)には、駆動時の第1キャリア2と第2キャリア3それぞれの速度変動を表す。図5(A)に示すように、第1キャリア2の速度変動に対して、第2キャリア3の速度変動は、2倍の周期となる。
また、図5(B)には、駆動時の第1キャリア2に対する第2キャリア3の相対速度の変動、即ち第1キャリア2の1/2速度を基準とした時の第2キャリア3の速度変動を表す。図5(B)の速度変動が大きいと言うことは、図1の構成に従い光学系の走査を行う場合、原稿面からCCDまでの距離(共役長)が一定とならなくなることを意味するので、読み取り画像のMTF劣化や主走査方向の倍率偏差となって現れることになる。
従来、このような歯の噛み合いにより生じる微少な速度変動による読み取り画像の劣化を問題にすることが少なかったが、近年、画質の向上が求められることから、第1キャリア2に対する第2キャリア3の図5(B)に示されるような相対速度の変動を抑制するための対策が求められている。
【0015】
そこで、本発明では、第1キャリア2に対する第2キャリア3のかかる相対速度の変動を可及的に小さくするように歯形と位置の相対関係を検討した結果、駆動プーリ8の大径タイミングプーリと噛み合うタイミングベルトのピッチに対する小径タイミングプーリと噛み合うタイミングベルトのピッチを2:1とし、つまり駆動プーリ8においては、大径、小径各々のタイミングプーリの歯数を等しくし、且つ大径プーリに対する小径プーリにおける同時に噛み合う歯の位相を相互に同位相とすることが有効であり、この方法により課題を解決しようとするものである。
図8に、本発明の実施例の駆動プーリ8の構造を示す。図8において、それぞれ伝達歯を設けた大径タイミングプーリ81、小径タイミングプーリ82が示される。同図に示すように、大径プーリ81と噛み合うタイミングベルト9のピッチは、小径プーリ82と噛み合うタイミングベルト10のピッチの2倍に等しい歯形の場合であり、具体的には大径プーリ81と小径プーリ82の歯数が同数の16歯である。このような駆動プーリ8を用いてタイミングベルト9,10を駆動した場合、速度変動が第1キャリア2と第2キャリア3にそれぞれ生じる。
【0016】
図9(A)には、駆動時の第1キャリア2と第2キャリア3それぞれの速度変動を表す。図9(A)に示すように、第1キャリア2の速度変動に対して、第2キャリア3の速度変動は、周期及び位相が同じになる。
また、図9(B)には、駆動時の第1キャリア2に対する第2キャリア3の相対速度の変動、即ち第1キャリア2の1/2の速度を基準とした時の第2キャリア3の速度変動を表す。本例では、第1キャリア2と第2キャリア3の速度変動の周期及び位相が同じになるので、図9(B)に示される相対速度の変動は、上記従来方式(図5(B)参照)に比べ、小さくすることができる。なお、図9(B)における第1キャリア2の1/2の速度と第2キャリア3の速度変動の振幅を等しくするように、各キャリアの速度変動(図9(A)に示す)を調整すれば、理論上相対速度を無くすことができることは言うまでもない。
このように駆動プーリ8を構成することにより、第1キャリアの1/2の速度に対する第2キャリアの相対速度変動を十分小さくすることができ、原稿面からCCDまでの距離(共役長)が十分一定に近くなり、読み取り画像のMTF劣化や主走査方向の倍率偏差が防止され、画質向上が図られる。
【0017】
しかしながら、図6に示すように、それぞれ伝達歯を設けた大径タイミングプーリ81′、小径タイミングプーリ82′の位相がずれている(この例では、半周期ずれている)場合に、駆動時の第1キャリア2と第2キャリア3それぞれの速度変動は、図7(A)に例示する状態となる。この場合、第1キャリア2の1/2速度に対して、第2キャリア3の相対速度の変動は、図7(B)に示すような変動を示し、相対速度の変動を十分小さくすることができないので、原稿面からCCDまでの距離(共役長)が一定でなく、読み取り画像のMTF劣化や主走査方向の倍率偏差が発生してしまう。従って、図8に示すように、大径タイミングプーリ81と小径タイミングプーリ82の位相を合わせることが必要条件になる。
【0018】
また、上記した実施例の駆動機構、即ち大径、小径各々のタイミングプーリの歯数を等しくし、且つ大径プーリに対する小径プーリにおける同時に噛み合う歯の位相を相互に同位相とした機構を駆動軸6の両側に止着された一対の駆動プーリ8a,8bによる両側駆動方式に適用した場合の例について説明する。
図2,図3に示す実施例のように、駆動軸6の両側に止着された一対の駆動プーリ8a,8bそれぞれに第1及び第2の一対のタイミングベルト9(a,b),10(a,b)を噛み合わせる両側駆動方式において、各側の大径タイミングプーリ81と小径タイミングプーリ82の位相合わせは、先の実施例に述べたとおりに実施されるが、2つの駆動プーリ間の位相が調整されないで相互に位相のずれがあると、レンズ35の光軸に対する第1キャリア2及び第2キャリア3の直角性が走査位置ごとに変化(回転変位)し、画像揺らぎが生じることになってしまう。そのため、駆動プーリ8aと8bの間についてもそれぞれに設けた伝達歯の位相を合わせて(同位相にして)駆動軸に取り付け、上記回転変位による画像揺らぎを防止するようにしている。
【0019】
【発明の効果】
(1) 請求項1の発明に対応する効果
駆動プーリが持つ複数の異なるピッチ円を有した伝達歯各々の歯数を互いに等しくかつ歯の位相を互いに同位相に設けたので、この伝達歯を介して駆動プーリから入力された駆動力により移動する各タイミングベルト相互間の相対速度の変動を十分小さくすることができる。つまり、タイミングベルトそれぞれに固定された各キャリアに搭載された読み取り手段において読み取り誤差の原因となる原稿面からCCDまでの距離(共役長)の変動を小さく、共役長をほぼ一定にすることが可能となるので、読み取り画像のMTF劣化や主走査方向の倍率偏差が防止され、読み取り画像における画質が従来に比べ向上する。
(2) 請求項2の発明に対応する効果
上記(1)の効果に加えて、駆動プーリを共通の駆動軸の両側にそれぞれ備え、各駆動プーリの同一ピッチ円を有した伝達歯を持つプーリと従動プーリの間に掛け渡した各ベルトにキャリアの一つを取り付けたことにより、読み取り面が大きく、キャリアが細長くなっても安定した駆動を行うことができる。
(3) 請求項3の発明に対応する効果
上記(1)、(2)の効果に加えて、共通の駆動軸の両側に備えた駆動プーリが持つ伝達歯の位相を互いに同位相に設けたことにより、各キャリアの直角性が走査位置ごとに変化(回転変位)するといったことが生じることが無く、画像揺らぎを防止することが可能になり、読み取り画像における画質をさらに向上させることができる。
(4) 請求項4の発明に対応する効果
請求項1〜3のいずれかに記載された読み取り装置を画像処理装置の構成要素として用いることにより、上記(1)〜(3)の効果をスキャナ、複写機、ファクシミリ等の画像処理装置において実現し、装置の高性能化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例に係わる画像読み取り装置の概略構成とともに、読み取り開始位置にある状態(A)、読み取り終了位置にある状態(B)を示す。
【図2】 本発明の実施例に係わるキャリアの駆動機構を斜視図にて示す。
【図3】 本発明の実施例に係わるキャリアの駆動機構を平面図にて示す。
【図4】 大径、小径タイミングプーリからなる従来の駆動プーリの構造を示す。
【図5】 図4の駆動プーリによる第1、第2キャリアの速度変動(A)、及び第1キャリアの1/2の速度に対する第2キャリアの相対速度変動(B)を表す。
【図6】 大径、小径タイミングプーリが位相ずれ状態にある駆動プーリの構造を示す。
【図7】 図7の駆動プーリによる第1、第2キャリアの速度変動(A)、及び第1キャリアの1/2の速度に対する第2キャリアの相対速度変動(B)を表す。
【図8】 大径、小径タイミングプーリからなる本発明の実施例の駆動プーリの構造を示す。
【図9】 図8の駆動プーリによる第1、第2キャリアの速度変動(A)、及び第1キャリアの1/2の速度に対する第2キャリアの相対速度変動(B)を表す。
【図10】 従来のワイヤ方式によるキャリア駆動手段の概略構成を示す。
【符号の説明】
2…第1キャリア、 3…第2キャリア、
6…駆動軸、 8,8a,8b…駆動プーリ、
9a,9b…第1タイミングベルト、
10a,10b…第2タイミングベルト
15a,15b…ガイドレール
81,81′,85…大径タイミングプーリ、
82,82′,86…小径タイミングプーリ。

Claims (4)

  1. 複数の異なるピッチ円を有した伝達歯を持つ駆動プーリと従動プーリの間に掛け渡したベルト各々に読み取り手段を搭載したキャリアを取り付け、前記駆動プーリのピッチ円により決まる所定の速度比で各キャリアを走査駆動する読み取り装置において、前記駆動プーリが持つ複数の異なるピッチ円を有した伝達歯各々の歯数を互いに等しくかつ歯の位相を互いに同位相に設けたことを特徴とする読み取り装置。
  2. 請求項1に記載された読み取り装置において、前記複数の異なるピッチ円を有した伝達歯を持つ駆動プーリを共通の駆動軸の両側にそれぞれ設け、各駆動プーリの同一ピッチ円を有した伝達歯を持つプーリと従動プーリの間に掛け渡した各ベルトにキャリアの一つを取り付けたことを特徴とする読み取り装置。
  3. 請求項2に記載された読み取り装置において、共通の駆動軸の両側に設けた前記駆動プーリが持つ伝達歯の位相を互いに同位相に設けたことを特徴とする読み取り装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載された読み取り装置を備えたことを特徴とする画像処理装置。
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