JP2988356B2 - ケーブルの引張構造 - Google Patents

ケーブルの引張構造

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JP2988356B2
JP2988356B2 JP8024289A JP2428996A JP2988356B2 JP 2988356 B2 JP2988356 B2 JP 2988356B2 JP 8024289 A JP8024289 A JP 8024289A JP 2428996 A JP2428996 A JP 2428996A JP 2988356 B2 JP2988356 B2 JP 2988356B2
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和秀 北川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ケーブルを配管の
中へ引き込む作業等において、このケーブルを軸方向に
引張るための引張構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ケーブルを配管等の中へ引き込む
際には、このケーブルの端末を軸方向に引張るために例
えば図5に示すような構造が用いられている。
【0003】図において、ケーブル90は、電線94と
これを覆うシース92とを有している。このケーブル9
0の端末には、上記電線94の端末を保護するためのキ
ャップ96が被せられ、このキャップ96の開口端(図
の左側端)は、粘着テープ98や接着剤等によってシー
ス92の表面に固定されている。さらに、ケーブル90
の外側にワイヤネット100が固定され、その一方の端
部102がシース92の表面に食い込み、締付け固定さ
れている。
【0004】この構造によれば、上記ワイヤネット10
0の他方の端部104を把持することにより、このワイ
ヤネット104と一体にケーブル90をその軸方向に引
張ることができる。また、この引張中、ケーブル90の
端末はキャップ96及びワイヤネット100によって保
護される。
【0005】さらに、実開昭62−146103号公報
や、特開昭58−95908号公報には、ケーブル端末
にフック等の引張操作部を連結し、引張作業性の向上を
図ったものも開示されている。
【0006】また近年は、ケーブル全体の引張強度を向
上させるべく、繊維強化プラスチックや炭素繊維等から
なる抗張力部材を電線とともにシース内に配すること
も、一般に行われている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記構造において、ワ
イヤネット100の端部104に加えられた引張荷重
は、このワイヤネット100とシース92との結合部分
に作用する。すなわち、引張荷重は全てシース92の表
面に集中作用するため、たとえケーブル90内に抗張力
部材が配されていても、シース92の強度的負担は軽減
されず、シースの引き伸びや破断等が生じるおそれがあ
る。
【0008】本発明は、このような事情に鑑み、シース
に大きな強度的負担を与えることなく、ケーブルをその
軸方向に良好に引張ることができる構造を提供すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段として、本発明は、内部に抗張力部材を有するケ
ーブルをその軸方向に引張るためのケーブルの引張構造
であって、このケーブルの端末において上記抗張力部材
の端部を露出させ、この抗張力部材の端部に紐状体の両
端部を固定してこの紐状体の中間部によって引張用の取
手部であるループを形成するとともに、上記ケーブルの
端末にこの端末を覆うパイプを装着し、このパイプの先
端側開口に上記紐状体の中間部を挿通してパイプ外へ導
出し、このパイプの先端側開口内周面と上記紐状体とを
密着させたものである。
【0010】この構造によれば、上記紐状体の中間部を
引張用の取手として用いることにより比較的高強度の抗
張力部材を直接引張ることができるので、ケーブルのシ
ースに大きな強度的負担はかからず、良好にケーブル全
体を引張って配管内等に引き込むことができる。
【0011】しかも、取手部として、紐状体の両端部を
上記抗張力部材の端部に固定し、この紐状体の中間部に
よってループを形成するようにしているので、この構造
は、例えば上記紐状体の両端部を上記抗張力部材の端部
に巻き付け状態で接着するだけの作業で簡単に得られ、
しかも、抗張力部材に損傷を与えずに得ることができ
る。
【0012】また、上記ケーブルの端末にこの端末を覆
うパイプを装着し、このパイプの先端側開口に上記紐状
体の中間部を挿通してパイプ外へ導出するとともに、こ
のパイプの先端側開口内周面と上記紐状体とを密着させ
るようにしているので、上記パイプでケーブル端末内へ
の水分や塵、ホコリ等の侵入を防ぎながら、外部に導出
された紐状体を利用してケーブル全体を引張ることがで
きる。
【0013】さらに、上記パイプを熱可塑性樹脂で形成
するとともに、このパイプの少なくとも先端側部分を熱
圧縮変形させることにより、簡単な作業で、パイプの先
端側開口内周面と紐状体とを確実に密着させる(すなわ
ちパイプ内を確実に密閉する)ことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態を図1
〜図3に示す。
【0015】図1に示すのケーブル10は、複数本の電
線12と、これを覆うシース14とを備え、このシース
14内には上記電線12に加えて抗張力部材(テンショ
ンメンバ)16が配されている。この抗張力部材16の
材質としては、軽量でかつ引張強度の高いものが好まし
く、FRPその他の高強度プラスチック、炭素繊維等が
好適である。
【0016】ここに示す引張構造の特徴として、ケーブ
ル10の端末がいわゆる皮剥ぎ処理されてシース12が
除去され、上記抗張力部材16の端部が外部に導出され
るとともに、この端部に紐状体18の両端部が巻き付け
状態で接着剤22により固着されており、紐状体18の
中間部によってループ20が形成されている。この紐状
体18としては、柔軟性に富み、かつケーブルの引張作
業時に加えられる引張力に耐え得る強度をもつものが好
ましく、通常の紐の他、ポリアミド系の糸、テープ等が
適用可能である。
【0017】このような引張構造によれば、紐状体18
により形成されたループ20に指等を通して引張ること
により、ケーブル10全体を配管内等に簡単に引き込む
ことができる。しかも、上記紐状体18に加えられた引
張力は抗張力部材16に直接作用するので、シース12
に与えられる強度的負担はほとんどなく、従って、抗張
力部材16を有効に利用してシース12を傷めることな
くケーブル10の引張作業ができる。
【0018】なお、この構造において、上記紐状体18
に代え、フック等の引張作業用取手部材を抗張力部材1
6に連結しても、上記と同様にケーブル10を引張るこ
とが可能である。しかし、この場合には、上記フック等
を抗張力部材16に連結するのにかしめ作業等の煩わし
い作業が必要であり、また、抗張力部材16の材質によ
っては上記かしめの圧力で抗張力部材16が損傷するお
それもあるのに対し、図1のように紐状体18の端部を
接着剤22で抗張力部材16に巻き付け固定するように
すれば、抗張力部材16を損傷することなく取手部を形
成できる。
【0019】ところで、上記ケーブル10を配管内等に
引き込む際には、水分や塵、ホコリ等がケーブル10内
にその端末から侵入しないよう、防水等の保護をする必
要がある。
【0020】そこで、この実施の形態では、ケーブル1
0の端末にこの端末を覆う熱可塑性樹脂のパイプ24が
被着され、その一方の開口端が粘着テープ28等でケー
ブル10のシース12に固定される一方、他方の開口
(先端側開口)26に紐状体18が挿通されてパイプ2
4の外部に導出されている。そして、その先端側部分2
5が上下方向に熱圧縮処理を受けて縮径方向に変形し、
上記先端側開口26の内周面が紐状体18に密着してパ
イプ24内が密閉された状態とされている。
【0021】このような構造によれば、パイプ24によ
ってケーブル端末を保護しながら、紐状体18を利用し
てケーブル10全体を不都合なく引張ることができる。
【0022】さらに、上記先端側開口26の内周面にゴ
ム等からなるシール部材をモールドしてこのシール部材
と紐状体18とを圧接させたり、先端側開口26と紐状
体18との接触部分に融着テープを巻いたり、予め先端
側開口26の内周面もしくは紐状体18に接着剤やエポ
キシ系のコンパウンドを含ませておき、熱圧縮時に上記
接着剤によって先端側開口26の内周面と紐状体18と
を接着したりすることにより、パイプ24内の密閉性を
さらに高めることができる。
【0023】なお、先端側開口26の内周面と紐状体1
8とを接着する場合、紐状体18に加えられる引張力は
シース12にも伝えられるが、これと同時に上記引張力
が抗張力部材16に作用していることには変わりはな
い。従って、従来のようにシース12に引張荷重が集中
して作用するものに比べ、シース12の強度的負担は大
幅に軽減される。
【0024】また、上記パイプ24を熱圧縮させる場
合、その圧縮方向は一方向に限らず、例えば第2の実施
の形態として図4に示すように、互いに直交する2方向
から熱圧縮するようにしてもよい。
【0025】また、本発明では、1本のケーブルに設け
られる抗張力部材の本数は特に問わず、複数本の抗張力
部材をもつケーブルについては、各抗張力部材の端部に
共通の引張用取手部を連結すればよい。
【0026】
【発明の効果】以上のように本発明は、シース内に抗張
力部材が設けられたケーブルをその軸方向に引張る際
に、このケーブルの端末において上記抗張力部材の端部
を露出させ、この抗張力部材の端部に引張力を直接作用
させるために、上記抗張力部材の端部に引張用の取手部
を連結したものであるので、ケーブルのシースに大きな
強度的負担をかけることなく、抗張力部材を有効に利用
してケーブル全体を引張り、配管内等に引き込むことが
できる。
【0027】しかも、上記取手部として、紐状体の両端
部を上記抗張力部材の端部に固定し、この紐状体の中間
部によってループを形成するようにしているので、例え
ば上記紐状体の両端部を上記抗張力部材の端部に巻き付
け状態で接着するだけの作業で簡単に得ることができ、
しかも抗張力部材に損傷を与えずに構成できる効果があ
る。
【0028】また、上記ケーブルの端末にこの端末を覆
うパイプを装着し、このパイプの先端側開口に上記紐状
体の中間部を挿通してパイプ外へ導出するとともに、こ
のパイプの先端側開口内周面と上記紐状体とを密着させ
るようにしているので、上記パイプでケーブル端末内へ
の水分や塵、ホコリ等の侵入を防ぎながら、外部に導出
された紐状体を利用してケーブル全体を引張ることがで
きる効果が得られる。
【0029】さらに、上記パイプを熱可塑性樹脂で形成
するとともに、このパイプの少なくとも先端側部分を熱
圧縮変形させることにより、簡単な作業で、また簡素な
構造で、パイプの先端側開口内周面と紐状体とを確実に
密着させる(すなわちパイプ内を確実に密閉する)こと
ができる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかるケーブルに
紐状体が連結された状態を示す正面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態にかかるケーブルの
引張構造の断面正面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態にかかるケーブルの
引張構造の斜視図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態にかかるケーブルの
引張構造の斜視図である。
【図5】従来のケーブル引張構造の一例を示す断面正面
図である。
【符号の説明】
10 ケーブル 12 シース 14 電線 16 抗張力部材 18 紐状体 20 ループ 22 接着剤 24 パイプ 25 先端側部分 26 先端側開口

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に抗張力部材を有するケーブルをそ
    の軸方向に引張るためのケーブルの引張構造であって、
    このケーブルの端末において上記抗張力部材の端部を露
    出させ、この抗張力部材の端部に紐状体の両端部を固定
    してこの紐状体の中間部によって引張用の取手部である
    ループを形成するとともに、上記ケーブルの端末にこの
    端末を覆うパイプを装着し、このパイプの先端側開口に
    上記紐状体の中間部を挿通してパイプ外へ導出し、この
    パイプの先端側開口内周面と上記紐状体とを密着させた
    ことを特徴とするケーブルの引張構造
  2. 【請求項2】 請求項1記載のケーブルの引張構造にお
    いて、上記紐状体の両端部を上記抗張力部材の端部に巻
    き付け状態で接着したことを特徴とするケーブルの引張
    構造。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のケーブルの引張
    構造において、上記パイプを熱可塑性樹脂で形成すると
    ともに、このパイプの少なくとも先端側部分を熱圧縮変
    形させて上記紐状体に密着させたことを特徴とするケー
    ブルの引張構造。
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DK3469671T3 (da) * 2016-06-09 2020-10-26 Balmoral Comtec Ltd Lås med svag forbindelse

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