JP2988063B2 - 回転反射鏡駆動装置 - Google Patents

回転反射鏡駆動装置

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三千治 山本
眞也 幸野
孝雄 ▲よし▼嗣
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Mechanical Optical Scanning Systems (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光ビーム走査に用いる回
転反射鏡駆動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、光ビーム走査に用いる鏡面はアル
ミニウム等の金属の表面を鏡面加工し、さらに二酸化ケ
イ素等の表面保護処理を行なっているが、一般的には高
価で、かつ鏡面加工や蒸着等の専用設備を必要とする。
そこで、安価なガラス等で作られた反射鏡を接着等で固
定する方法が注目されている。
【0003】以下に従来の回転反射鏡駆動装置について
説明する。図3は従来の回転反射鏡駆動装置の一例を示
すものである。
【0004】図3において1は回転軸、2及び3は玉軸
受、4はブラケット、5はプリント基板、6はコイルで
あり前記プリント基板に固定されている。7はマグネッ
ト、8は回転ヨークであり前記マグネット7を固定して
いる。39は回転ボスであり、前記回転軸1に嵌合固定
され、かつ前記回転ヨーク8を固定している。10は反
射鏡、11はバネ、12はワッシャ、13は止め輪であ
り、前記玉軸受2,3に予圧を与えている。
【0005】以上のように構成された回転反射鏡駆動装
置について、以下その動作について説明する。まず、コ
イル6に電流が流れると磁界が発生し、対向するマグネ
ット7に駆動力を与え回転ボス39及び反射鏡10を回
転させ、上方より照射された光ビームを横方向に反射さ
せ走査を行なう。反射鏡10は回転ボス39の斜面に面
接着固定されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記の従
来の構成では、一般的に接着物であるガラス等を材料と
する反射鏡は被接着物である金属や樹脂等を材料とする
回転ボスの熱膨脹率より小さいため、接着時の加熱,温
度上昇により被接着物が著しく熱膨脹した状態で接着剤
が硬化してしまうため、硬化後常温に戻った被接着物に
内部応力が生じ、接着物である反射鏡に光学歪を生じさ
せていた。又、接着剤の変化等がおこった時遠心力によ
り反射鏡自身が若干起き上がって位置ずれをおこし、光
ビームの反射光が本来反射して到達する箇所に達しない
という問題点を有していた。
【0007】本発明は前記従来の問題点を解決するもの
で、接着による反射鏡の光学歪を減少させ、反射鏡の固
定位置が変化しない回転反射鏡駆動装置を提供すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の回転反射鏡駆動装置は、反射鏡取付け面に溝
を設け反射鏡の接着面積を少なくするとともに、反射鏡
の有効範囲外面の裏面を接着するようにし、また回転中
心軸と平行で反射鏡とすき間なく接する壁面を設けると
いう構成となっている。
【0009】
【作用】この構成によって、反射鏡を全面接着から部分
面接着にし、接着面積を減らすことにより、反射鏡の全
体的な光学歪を減少させ、また、反射鏡接着面を光ビー
ムの有効範囲外に位置させることにより、たとえ接着部
で歪んだとしても有効範囲に与える影響を少なくするこ
とができ、さらに、遠心力が働いても反射鏡が起き上ら
ず光ビームの反射光のずれをなくすことができる。
【0010】
【実施例】以下本発明の一実施例について、図面を参照
しながら説明する。
【0011】図1は本発明の一実施例における回転反射
鏡駆動装置の構造図であり、従来例と同じ構成部材につ
いては同じ符号を付し説明を省略する。また、図2は回
転ボス9及び反射鏡10の分解斜視図及び部分断面図で
ある。
【0012】図1及び図2において、14,16は回転
ボス9の斜面上の凸部、15は回転ボス9の斜面上の凹
部(溝)であり、14,15,16で下駄状の凹凸を構
成する。17は回転ボス9の反射鏡位置決め凸部であ
り、回転中心軸と平行な壁面19を有している。18は
反射鏡10の光学ビームの当る有効範囲である。
【0013】以上のように構成された回転反射鏡駆動装
置について、図1,図2を用いてその機能を説明する。
【0014】まず、反射鏡10は回転ボス9の斜面上の
凸部14にのみ接着剤を塗布して固定される。回転時に
は反射鏡10自身が起き上がろうとする方向に遠心力が
働くが、凸部16には反射鏡10が押しつけられるよう
な力が加わるため、接着剤を凸部16に塗布しなくても
遠心力に対して反射鏡10が動きにくい。また、凸部1
4だけの部分面接着であるため、接着時における加熱,
温度上昇によって生じる光学的歪みを減少させることが
できる。また、温度変化等により若干の歪みが発生した
としても、光学ビームの当たる有効範囲18への影響を
少なくすることができ、安心度が高い。さらに、壁面1
9と反射鏡10がすき間なく接しているため、たとえ接
着剤の変化等がおこった時に遠心力が働いても、反射鏡
10が起き上がらない構造となっており、光ビームの反
射光がずれてしまうということもない。
【0015】
【発明の効果】以上のように本発明は、反射鏡を取り付
ける斜面に下駄状の凹凸を構成する溝を設け、斜面下方
の凸部面にのみ接着剤を塗布し、前記塗布面上の反射鏡
面が光ビーム照射時の有効範囲外に位置するようにし、
また、回転中心軸と平行である壁面を持った位置決め凸
部を斜面下方の接着凸部面のさらに下方に設け、反射鏡
と前記位置決め凸部の平行壁面とがすき間なく接する構
造にすることにより、反射鏡面の光学歪みを減少させる
とともに遠心力による反射光面の位置ずれをおさえるこ
とができる優れた回転反射鏡駆動装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における回転反射鏡駆動装置
の構造図
【図2】(a)は本発明の一実施例における回転反射鏡
駆動装置の部分分解斜視図 (b)は本発明の一実施例における回転反射鏡駆動装置
の部分断面図
【図3】従来の回転反射鏡駆動装置の構造図
【符号の説明】
1 回転軸 2,3 玉軸受 4 ブラケット 5 プリント基板 6 コイル 7 マグネット 8 回転ヨーク 9,39 回転ボス 10 反射鏡 11 バネ 12 ワッシャ 13 止め輪 14,16 凸部 15 凹部(溝) 17 反射鏡位置決め凸部 18 反射鏡10の光学ビームの当たる有効範囲 19 平行な壁面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭61−114519(JP,U) 実開 昭62−142714(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G02B 7/182

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸と締結される円柱状もしくは角柱
    状回転部材の天面に傾斜部を設け、この傾斜部に反射鏡
    を設けるとともに溝を設け、反射鏡との接着面積を限定
    するとともに、前記傾斜部下方に前記反射鏡がすきま間
    なく接する壁面を設けた回転反射鏡駆動装置において、
    反射鏡の光ビーム照射有効範囲外面の裏面を接着固定す
    ることを特徴とする回転反射鏡駆動装置。
JP27367491A 1991-10-22 1991-10-22 回転反射鏡駆動装置 Expired - Fee Related JP2988063B2 (ja)

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CN112797326B (zh) * 2020-12-25 2023-04-14 广东传世建设工程有限公司 一种城市亮化工程用的公园水上漂浮灯

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