JP2987816B2 - 蛍光観察装置 - Google Patents

蛍光観察装置

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JP2987816B2 JP1020245A JP2024589A JP2987816B2 JP 2987816 B2 JP2987816 B2 JP 2987816B2 JP 1020245 A JP1020245 A JP 1020245A JP 2024589 A JP2024589 A JP 2024589A JP 2987816 B2 JP2987816 B2 JP 2987816B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、蛍光剤を含有する被検査対象に励起光を照
射して、この被検査対象の発する蛍光の情報を得る蛍光
観察装置に関する。
[従来の技術] 近年、体腔内に細長の挿入部を挿入することにより、
体腔内臓器等を観察したり、必要に応じ処置具チャンネ
ル内に挿通した処理具を用いて各種治療処置のできる内
視鏡が広く利用されている。
また、電荷結合素子(CCD)等の固体撮像素子を撮像
手段に用いた電子内視鏡も種々提案されている。
ところで、この内視鏡を用いて、人体の内臓等の状態
を検査する方法として、例えば特開昭63−122421号公報
に示されるように、内臓等の被検査対象に蛍光剤を投与
し、これに励起光を照射し、前記蛍光剤から発せられる
蛍光による蛍光画像を観察する方法がある。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、従来は、蛍光画像を観察するために
は、励起光を発する特別の光源と、蛍光画像を観察する
ため特別の撮像手段が必要であった。そのため、通常の
可視領域の画像と蛍光画像とを得ようとすると、前記特
開昭63−122421号公報に示されるように、励起光と通常
観察用の光とを切り換える必要があり、蛍光剤を静注し
た後の蛍光の変化等の時系列的な変化を観察することが
困難であった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、通
常観察と共に、蛍光剤の発する蛍光による情報も得るこ
とを可能にして、蛍光による情報の時系列的変化を観察
可能にする蛍光観察方法を提供することを目的としてい
る。
[課題を解決するための手段] 本発明による蛍光観察装置は、蛍光剤を含有する被検
査対象の蛍光剤を励起する第1の励起波長領域の光を含
み、通常のカラー画像を得るための第1の波長領域の光
を発生する第1の光発生手段と、前記蛍光剤を励起する
度合が前記第1の励起波長領域の光より小さく、前記蛍
光剤を励起する第2の励起波長領域の光を含む、前記通
常のカラー画像を得るための第2の波長領域の光を発生
する第2の光発生手段と、前記通常のカラー画像を得る
ための第3の波長領域の光を発生する第3の光発生手段
と、前記第1、第2、第3の光発生手段によって発生さ
れた光を、前記被検査対象に順次照射する面順次光照射
手段と、前記面順次光照射手段により照射された面順次
光で、前記被検査対象を撮像する撮像素子と、前記撮像
素子から、前記第1の光発生手段の発生する光によって
得られる画像信号を記憶する第1の記憶手段と、前記第
2の光発生手段の発生する光によって得られる画像信号
を記憶する第2の記憶手段と、前記第3の光発生手段の
発生する光によって得られる画像信号を記憶する第3の
記憶手段と、前記第1、第2、第3の記憶手段に記憶さ
れた画像信号を読み出して通常のカラー画像を得るカラ
ー画像作成手段と、前記第1の記憶手段の出力と前記第
3の記憶手段の出力を選択する第1の画像信号選択手段
と、前記第2の記憶手段の出力と前記第3の記憶手段の
出力を選択する第2の画像信号選択手段と、前記第1の
画像信号選択手段で選択した前記記憶手段の出力を比較
して前記蛍光剤の濃度情報を得る濃度情報取得手段と、
前記第2の画像信号選択手段で選択した前記記憶手段の
出力から前記蛍光剤の量情報を得る量情報取得手段と、
前記量情報取得手段で得られた量情報により前記濃度情
報取得手段で得られた濃度情報を正規化する濃度情報正
規化手段と、前記濃度情報正規化手段で正規化された情
報を前記蛍光剤を含有する被検査対象の蛍光による画像
として画像化する蛍光像画像化手段とを備えたことを特
徴とする。
[作用] 本発明の蛍光観察装置では、通常のカラー画像を得る
ための面順次光に蛍光剤を励起する波長領域の光を含む
ようにした面順次光を蛍光剤を含有する被検査対象に照
射・撮像して得られる画像信号を、各面順次光毎に対応
して通常のカラー画像と共に記憶する記憶手段に記憶
し、各面順次光により蛍光剤の蛍光の度合の異なること
から、その記憶手段の出力を選択手段(第1、第2の画
像信号選択手段)で選択して組み合わせて比較して、蛍
光の度合の大きい面順次光に対応する記憶手段の出力
と、励起光を含まないか、または含むことを意図してい
ない面順次光に対応する記憶手段の出力を濃度情報取得
手段により比較して蛍光剤の濃度情報を得、蛍光の度合
の小さい面順次光に対応する記憶手段の出力と、励起光
を含まないか、または含むことを意図していない面順次
光に対応する記憶手段の出力を量情報取得手段により比
較して蛍光剤の量情報を得、濃度情報正規化手段によ
り、この量情報で濃度情報を正規化し、この正規化され
た情報を画像にすることにより、蛍光剤を含有する被検
査対象の蛍光像を得る。
[実施例] 以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
第1図ないし第7図は本発明の第1実施例に係り、第
1図は内視鏡装置の構成を示すブロック図、第2図は帯
域制限フィルタユニットを示す説明図、第3図は内視鏡
装置の全体を示す側面図、第4図は回転フィルタの各フ
ィルタの透過波長領域を示す特性図、第5図は帯域制限
フィルタユニットの一方のフィルタの透過波長領域を示
す特性図、第6図はフルオレッセンの吸収,蛍光特性を
示す特性図、第7図は蛍光剤濃度分布の観察及び計測の
ための処理回路を示すブロック図である。
本実施例の内視鏡装置は、第3図に示すように、電子
内視鏡1を備えている。この電子内視鏡1は、細長で例
えば可撓性の挿入部2を有し、この挿入部2の後端に太
径の操作部3が連設されている。前記操作部3の後端部
からは側方に可撓性のケーブル4が延設され、このケー
ブル4の先端部にコネクタ5が設けられている。前記電
子内視鏡1は、前記コネクタ5を介して、光源装置及び
信号処理回路が内蔵されたビデオプロセッサ6に接続さ
れるようになっている。さらに、前記ビデオプロセッサ
6には、モニタ7が接続されるようになっている。
前記挿入部2の先端側には、硬性の先端部9及びこの
先端部9に隣接する後方側に湾曲可能な湾曲部10が順次
設けられている。また、前記操作部3に設けられた湾曲
操作ノブ11を回動操作することによって、前記湾曲部10
を左右方向あるいは上下方向に湾曲できるようになって
いる。また、前記操作部3には、前記挿入部2内に設け
られた処置具チャンネルに連通する挿入口12が設けられ
ている。
第1図に示すように、電子内視鏡1の挿入部2内に
は、照明光を伝達するライトガイド14が挿通されてい
る。このライトガイド14の先端面は、挿入部2の先端部
9に配置され、この先端部9から照明光を出射できるよ
うになっている。また、前記ライトガイド14の入射端側
は、ユニバーサルコード4内に挿通されてコネクタ5に
接続されている。また、前記先端部9には、対物レンズ
系15が設けられ、この対物レンズ系15の結像位置に、固
体撮像素子16が配設されている。この固体撮像素子16
は、可視領域を含め紫外領域から赤外領域に至る広い波
長域で感度を有している。前記固体撮像素子16には、信
号線26,27が接続され、これら信号線26,27は、前記挿入
部2及びユニバーサルコード4内に挿通されて前記コネ
クタ5に接続されている。
一方、ビデオプロセッサ6内には、紫外光から赤外光
に至る広帯域の光を発光するランプ21が設けられてい
る。このランプ21としては、一般的なキセノンランプや
ストロボランプ等を用いることができる。前記キセノン
ランプやストロボランプは、可視光のみならず紫外光及
び赤外光を大量に発光する。このランプ21は、電源部22
によって電力が供給されるようになっている。前記ラン
プ21の前方には、モータ23によって回転駆動される回転
フィルタ50が配設されている。この回転フィルタ50に
は、通常観察用の赤(R),緑(G),青(B)の各波
長領域の光を透過するフィルタが、周方向に沿って配列
されている。この回転フィルタ50の各フィルタの透過特
性を第4図に示す。
また、前記モータ23は、モータドライバ25によって回
転が制御されて駆動されるようになっている。
また、前記回転フィルタ50とライトガイド14入射端と
の間の照明光路上には、波長制限フィルタユニット51が
配設されている。第2図に示すように、この波長制限フ
ィルタユニット51は、第5図に示すように可視光領域の
みを透過するフィルタ51aと、ランプ21の発光する光を
全て通過させる、または観察及び蛍光剤の励起に必要の
ない領域をカットするフィルタ(または孔でも良い。)
51bとを有している。この波長制限フィルタユニット51
は、フィルタ切換装置55によって回転が制御されるモー
タ52によって回転されるようになっている。また、前記
フィルタ切換装置55は、切換え回路43からの制御信号に
よって制御されるようになっている。そして、前記切換
え回路43によって、観察波長を選択することにより、前
記波長制限フィルタユニット51の各フィルタ51a,51bの
うち、前記切換え回路43で選択した観察波長に対応する
フィルタが照明光路上に介装されるようにモータ52が回
転され、前記波長制限フィルタユニット51の位置が変更
されるようになっている。
前記回転フィルタ50を透過し、R,G,Bの各波長領域の
光に時系列的に分離された光は、更に、前記波長制限フ
ィルタユニット51の選択されたフィルタを透過し、前記
ライトガイド14の入射端に入射され、このライトガイド
14を介して先端部9に導かれ、この先端部9から出射さ
れて、観察部位を照明するようになっている。
この照明光による観察部位からの戻り光は、対物レン
ズ系15によって、固体撮像素子16上に結像され、光電変
換されるようになっている。この固体撮像素子16には、
前記信号線26を介して、前記ビデオプロセッサ6内のド
ライバ回路31からの駆動パルスが印加され、この駆動パ
ルスによって読み出し、転送が行われるようになってい
る。この固体撮像素子16から読み出された映像信号は、
前記信号線27を介して、前記ビデオプロセッサ6内また
は電子内視鏡1内に設けられたプリアンプ32に入力され
るようになっている。このプリアンプ32で増幅された映
像信号は、プロセス回路33に入力され、γ補正及びホワ
イトバランス等の信号処理を施され、A/Dコンバータ34
によって、デジタル信号に変換されるようになってい
る。このデジタルの映像信号は、セレクト回路35によっ
て、例えば赤(R),緑(G),青(B)の各色に対応
する3つのメモリ(1)36a,メモリ(2)36b,メモリ
(3)36cに選択的に記憶されるようになっている。前
記メモリ(1)36a,メモリ(2)36b,メモリ(3)36c
は、同時に読み出され、D/Aコンバータ37によって、ア
ナログ信号に変換され、R,G,B色信号として出力される
と共に、エンコーダ38に入力され、このエンコーダ38か
らNTSCコンポジット信号として出力されるようになって
いる。
そして、前記R,G,B色信号または、NTSCコンポジット
信号が、カラーモニタ7に入力され、このカラーモニタ
7によって、観察部位がカラー表示されるようになって
いる。
また、前記ビデオプロセッサ6内には、システム全体
のタイミングを作るタイミングジェネレータ42が設けら
れ、このタイミングジェネレータ42によって、モータド
ライバ25,ドライバ回路31,セレクト回路35等の各回路間
の同期が取られている。
本実施例では、波長制限フィルタユニット51のフィル
タ51aによって、第5図に示すように波長が制限された
場合、回転フィルタ50にて照明用のランプ21の発光波長
が順次制限され、第4図に示すように、R,G,Bの各波長
の光に色分離され、この光が、生体粘膜面等に時系列的
に照射される。そして、この光によって、通常の可視光
域のカラー画像が得られる。
ところで、生体粘膜を通常のカラー画像にて観察中
に、第6図に示すような吸収,蛍光特性を有するフルオ
レッセンという蛍光物質を静注すると、時間の変化に伴
い、血液中のフルオレッセン濃度が変化する。この変化
は、血流の変化及び血液量に依存する。
ここで、前記フルオレッセンは、第6図に示すよう
に、略Bの波長領域に一致する吸収特性を有し、この光
を吸収して蛍光を発する。従って、回転フィルタ50によ
って時系列的にR,G,Bの各波長領域の光が照明された場
合、R,Gの照明時には、Bによる照射時に比べ、蛍光が
弱くなる。すなわち、B照明時に粘膜中のフルオレッセ
ンの濃度が高いと、この粘膜は蛍光を発するが、信号処
理時にはBのタイミングの時に蛍光を発するため、その
蛍光の波長に関係なくB画像の変化として処理が行われ
る。すなわち、蛍光によってカラー画像中のB成分が増
加する。従って、色調の変化によって、フルオレッセン
の濃度分布、及びその時系列的変化を観察することがで
きる。
尚、本実施例では、蛍光を観察する際に、必ずしも、
波長制限フィルタユニット51をフィルタ51b側に切り換
える必要はない。また、必ずしも、波長制限フィルタユ
ニット51は、必要ではない。
このように、フルオレッセン静注後粘膜の時系列的変
化、特にB画像と他のG,B画像の時系列的変化を、観察
または計測することにより、生体粘膜面の血行動態を把
握することによって、病変の観察能が向上し、診断能が
向上する。
また、蛍光剤濃度分布の観察及び計測は、第7図に示
すような信号処理回路によって可能である。
この信号処理回路60は、3入力1出力の3つのセレク
タ61a,61b,61cを有し、各セレクタの各入力には、各波
長に対応する画像信号が、それぞれ印加されるようにな
っている。また、前記各セレクタは、互いに異なる波長
に対応する画像信号を選択して出力するようになってい
る。前記各セレクタの出力は、それぞれ、逆γ補正回路
62a,62b,62cに入力され、前記ビデオプロセッサ6で既
にγ補正が行われていることから、これを元に戻すため
に逆γ補正が行われる。前記逆γ補正回路の出力は、そ
れぞれ、レベル調整回路63a,63b,63cに入力される。こ
のレベル調整回路は、レベル調整制御信号発生回路64か
らのレベル調整制御信号によってレベルが調整され、3
つのレベル調整回路63によって、全体のレベル調整が行
われる。更に、対数軸とすることにより蛍光剤濃度と反
射特性が略直線関係となることから、前記レベル調整回
路の出力は、それぞれ、logアンプ65a,65b,65cによっ
て、対数変換される。
3つのlogアンプのうちの2つのlogアンプ65a,65bの
出力は、差動アンプ66aに入力され、2つの波長に対応
する画像信号の差が演算されるようになっている。ま
た、同様に、2つのlogアンプ65b,65cの出力は、差動ア
ンプ66bに入力され、他の組み合わせの2つの波長に対
応する画像信号の差が演算されるようになっている。
前記差動アンプ66a,66bの出力は、除算器67に入力さ
れ、所定の演算が行われるようになっている。この除算
器67の出力及び差動アンプ66bの出力は、2入力のセレ
クタ68によって一方が選択されて出力されるようになっ
ている。
ここで、フルオレッセンを静注したときの画像は、R
画像に比較した場合のB画像の変化がフルオレッセンの
濃度の変化となる。また、蛍光は血液量によっても変化
するので、時系列的にフルオレッセンの濃度の変化を測
定するためには、その血液量について正規化する必要が
あるため、G画像及びR画像にて血液量を算出し、この
血液量によって正規化する。すなわち、セレクタ61aに
B画像を、セレクタ61bにR画像を、セレクタ61cにG画
像を、それぞれ選択させ、差動アンプ66aに至る回路に
よってB,R画像から蛍光剤濃度を算出し、差動アンプ66b
に至る回路によってR,G画像から血液量濃度を算出し、
除算器67で、血液量濃度にてB画像の変化を正規化する
ことにより、血液量に依存しない蛍光剤濃度分布の時系
列的変化を観察及び計測可能となる。
尚、前記セレクタ68の出力信号は、計測に使用する場
合には、そのまま取り出され、一方、表示させる場合に
は、γ補正回路69によって、再度γ補正を行い、モニタ
に出力される。
尚、第7図に示す信号処理回路60は、計算をハード的
に行うものであるが、ソフト的に(つまり、マイコン
で)処理を行うようにしても良い。
このように、本実施例によれば、蛍光剤を含有する被
検査対象に、互いに蛍光剤の励起の度合が異なり且つカ
ラー画像を構成可能な複数の波長領域の光R,G,Bを、時
系列的に照射することによって、面順次式によって被検
査対象の通常のカラー画像が得られると共に、R,G,Bの
各光によって蛍光剤の発する蛍光の強度が異なるため、
蛍光による情報を画像の色調の変化によって得ることが
できる。
従って、蛍光による情報の時系列的変化、例えば、蛍
光剤静注後の粘膜面における蛍光剤の分布状態の時間的
変化を観察,測定することが可能となる。
また、本実施例によれば、蛍光剤の発する蛍光が可視
光域になくても、蛍光による情報を、画像の色調の変化
として観察することができる。
第8図及び第9図は本発明の第2実施例に係り、第8
図はアドレアマイシンの吸収,蛍光特性を示す特性図、
第9図は回転フィルタの各フィルタの透過波長領域を示
す特性図である。
本実施例は、蛍光剤として第8図に示すような吸収,
蛍光特性を有するアドレアマイシンを用いる場合に適し
たものである。
前記アドレアマイシンを用いた場合、吸収波長のピー
クが紫外光領域となるため、回転フィルタ50の特性とし
て、第9図に示すように、Rを透過するフィルタが紫外
光領域のR′も透過する特性を有するものとする。
その他の構成は、第1実施例と同様である。
本実施例では、波長制限フィルタユニット51のフィル
タ51aによって、第5図に示すように波長を制限する
と、通常のR,G,Bの面順次光が照射され、通常のカラー
画像を観察することができる。
一方、波長制限フィルタユニット51をフィルタ51b側
に切換えると、被写体には、R′を含むR及びG,Bの光
が順次照射される。ここで、蛍光剤として前記アドレア
マイシンを静注すると、R′を含むR光照射時に蛍光を
発するので、蛍光剤の変化はR画像の変化として観察及
び計測される。
尚、紫外光領域のR′も透過するフィルタは、R透過
フィルタに限らず、他のGまたはB透過フィルタであっ
ても良い。
その他の作用及び効果は、第1実施例と同様である。
尚、他の蛍光剤として、第10図に示すような吸収,蛍
光特性を有するヘマトポルフィリン誘導体を用いても良
い。この場合は、ヘマトポルフィリン誘導体が、B光で
も紫外光でも励起されるので、回転フィルタ50の構成
は、第4図に示すものでも良いし、第9図に示すもので
も良い。
第11図及び第12図は本発明の第3実施例に係り、第11
図はフェオフォーバイドaの吸収,蛍光特性を示す特性
図、第12図は回転フィルタの各フィルタの透過波長領域
を示す特性図である。
本実施例は、蛍光剤として第11図に示すような吸収,
蛍光特性を有するフェオフォーバイドaを用いる場合に
適したものである。
前記フェオフォーバイドaは、第11図に示すように、
紫外光でも赤外光でも励起して蛍光を発することが知ら
れている。このことは、例えば、1986年1月発行の「日
本レーザー医学会誌」第6巻,第3号中の「Nd:YAGレー
ザ光照射によるフェオフォーバイドaの光学効果」に記
載されている。尚、図では、実線で吸収特性を示し、2
本の破線で、532nmで励起した場合と、赤外光としてNd:
YAGレーザ光(1.06μm)で励起した場合の蛍光強度を
示している。条件は、フェオフォーバイドaの濃度が1
×10-4mol・l-1、溶媒がPBS、解像度が2nmである。
本実施例では、前記フェオフォーバイドaを紫外光で
も赤外光でも励起できるように、回転フィルタ50の特性
として、第12図に示すように、Rを透過するフィルタが
赤外光領域のR′も透過し、Bを透過するフィルタが紫
外光も透過する特性を有するものとしている。
本実施例では、第2実施例と同様に、波長制限フィル
タユニット51のフィルタ51aによって波長を制限する
と、通常のR,G,Bの面順次光による通常のカラー画像を
観察することができる。
一方、波長制限フィルタユニット51をフィルタ51b側
に切換えると、被写体には、赤外光R′を含むR、G,及
び紫外光を含むBの光が順次照射される。
ここで、フェオフォーバイドaを赤外光で励起した場
合、蛍光剤の変化はR画像の変化して観察及び計測され
ると共に、励起光(赤外光)が生体粘膜の深部まで浸達
するため、粘膜の深部情報を得ることが可能となる。
一方、Bフィルタにより励起した場合は、蛍光剤の変
化がB画像の変化して観察及び計測されると共に、粘膜
の表面の情報が得られる。
従って、励起を行う回転フィルタ50の各フィルタの透
過光によって得られる時系列的画像の変化を観察及び計
測することにより、蛍光剤の変化を深さ方向に分離する
ことが可能となる。
また、Bによる色調の変化とRによる色調の変化の違
いを演算することにより、粘膜表面での変化と深部での
変化を比較することが可能となる。
その他の構成,作用及び効果は、第1実施例と同様で
ある。
第13図は本発明の第4実施例における内視鏡装置の構
成を示すブロック図である。
本実施例は、第1実施例のエンコーダ38の後段に、フ
リーズ信号の入力により、画像をフリーズ(静止)する
メモリ回路71を設けたものであり、その他の構成は、第
1実施例と同様である。
本実施例では、時系列データを観察及び測定している
ときに、画像のフリーズを行う必要がある場合は、図示
しない指示手段により、前記メモリ回路71に対してフリ
ーズ信号を与える。これにより、画像がフリーズされ、
メモリ回路71の出力が入力される観察用のモニタについ
ては、フリーズ画像が表示される。一方、計測または記
録用のファイルには、D/Aコンバータ37からのRGB信号が
入力されるため、フリーズ時においても、時系列的に変
化する画像を記録可能となる。
尚、フリーズ用メモリとして、NTSC信号ではなく、R,
G,B各信号用のメモリを設けても良い。
また、モニタを親子画面表示として、変化前の画像デ
ータを表示することで、一画面内において変化前後を比
較できるようにしても良い。
第14図は本発明の第5実施例に係り、計測データの変
化量に応じてフリーズ信号を発生する回路を示すブロッ
ク図である。
本実施例は、計測データの変化量に応じてフリーズ信
号を発生して、一定の変化を示したデータを記録可能と
したものである。
本実施例では、第7図に示す回路のセレクタ68から出
力される計測用のデータが分岐されて、第14図に示す回
路に入力される。この回路は、前記計測用のデータが入
力されるサンプルホールド回路101と、前記サンプルホ
ールド回路101の出力と現在の計測用のデータのレベル
差を検出するレベル差検出回路102と、前記レベル差検
出回路102の出力の絶対値を検出する絶対値検出回路103
と、前記絶対値検出回路103の出力とリファレンスレベ
ルを比較する比較器104と、前記比較器104の出力に応じ
てフリーズ信号を発生するフリーズ信号発生回路105と
を備えている。
この回路では、蛍光剤による生体の観察像の色調変化
を計測したデータを、サンプルホールド回路101にて一
時的にホールドする。レベル差検出回路102は、現在の
データと、前記サンプルホールド回路101にてホールド
されたデータの変化量を検出する。そして、絶対値検出
回路103にて、前記レベル差検出回路102にて検出された
データの変化量の絶対値が求められ、比較器104にて、
前記変化量の絶対値と予め設定されたリファレンスレベ
ルとが比較される。そして、データの変化量が大きいと
きには、前記比較器104の出力が入力されるフリーズ信
号発生回路105にて、フリーズ信号を発生すると共に、
サンプルホールド回路101のデータをフリーズ信号を発
生した時点のデータに変更する。
このように本実施例によれば、蛍光剤による生体の観
察像の色調変化が指定のレベル以上となった場合に、記
録装置等に、フリーズ信号やレリーズ信号を与えること
ができる。
従って、時系列データを一定間隔にて記録することな
く、一定の変化を示したデータを記録可能となり、記録
媒体の節約が可能となる。
本実施例は、第1ないし第4実施例のいずれにも適用
でき、その他の構成,作用及び効果は、第1ないし第4
実施例と同様である。
尚、本発明は、上記各実施例に限定されず、例えば、
蛍光剤は実施例に示したもの以外にも種々のものを使用
可能であり、蛍光剤の吸収,蛍光特性に応じて回転フィ
ルタの各フィルタの透過特性を変更することで対応可能
である。
また、本発明は、挿入部の先端部に固体撮像素子を有
する電子内視鏡に限らず、ファイバスコープ等肉眼観察
が可能な内視鏡の接眼部に、あるいは、前記接眼部と交
換して、テレビカメラを接続して使用する内視鏡装置に
も適用することができる。
[発明の効果] 以上説明したように本発明によれば、蛍光剤を含有す
る被検査対象に、互いに蛍光剤の励起の度合が異なる複
数の波長領域の光を、時系列的に照射し、この被検査対
象の画像を得て、この画像によって、蛍光剤の発する蛍
光による情報を得るようにしたので、通常観察と共に、
蛍光剤の発する蛍光による情報も得ることが可能にな
り、蛍光による情報の時系列的変化が観察可能になると
いう効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第7図は本発明の第1実施例に係り、第1
図は内視鏡装置の構成を示すブロック図、第2図は帯域
制限フィルタユニットを示す説明図、第3図は内視鏡装
置の全体を示す側面図、第4図は回転フィルタの各フィ
ルタの透過波長領域を示す特性図、第5図は帯域制限フ
ィルタユニットの一方のフィルタの透過波長領域を示す
特性図、第6図はフルオレッセンの吸収,蛍光特性を示
す特性図、第7図は蛍光剤濃度分布の観察及び計測のた
めの処理回路を示すブロック図、第8図及び第9図は本
発明の第2実施例に係り、第8図はアドレアマイシンの
吸収,蛍光特性を示す特性図、第9図は回転フィルタの
各フィルタの透過波長領域を示す特性図、第10図は蛍光
剤の他の例としてのヘマトポルフィリン誘導体の吸収,
蛍光特性を示す特性図、第11図及び第12図は本発明の第
3実施例に係り、第11図はフェオフォーバイドaの吸
収,蛍光特性を示す特性図、第12図は回転フィルタの各
フィルタの透過波長領域を示す特性図、第13図は本発明
の第4実施例における内視鏡装置の構成を示すブロック
図、第14図は本発明の第5実施例に係り、計測データの
変化量に応じてフリーズ信号を発生する回路を示すブロ
ック図である。 1……電子内視鏡、6……ビデオプロセッサ 7……モニタ、15……対物レンズ系 16……固体撮像素子、21……ランプ 50……回転フィルタ 51……波長制限フィルタユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野波 徹緒 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−234939(JP,A) 特開 昭63−252134(JP,A) 特開 昭63−234941(JP,A) 実開 昭59−173020(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61B 1/00 - 1/04 A61B 5/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】蛍光剤を含有する被検査対象の蛍光剤を励
    起する第1の励起波長領域の光を含み、通常のカラー画
    像を得るための第1の波長領域の光を発生する第1の光
    発生手段と、 前記蛍光剤を励起する度合が前記第1の励起波長領域の
    光より小さく、前記蛍光剤を励起する第2の励起波長領
    域の光を含む、前記通常のカラー画像を得るための第2
    の波長領域の光を発生する第2の光発生手段と、 前記通常のカラー画像を得るための第3の波長領域の光
    を発生する第3の光発生手段と、 前記第1、第2、第3の光発生手段によって発生された
    光を、前記被検査対象に順次照射する面順次光照射手段
    と、 前記面順次光照射手段により照射された面順次光で、前
    記被検査対象を撮像する撮像素子と、 前記撮像素子から、前記第1の光発生手段の発生する光
    によって得られる画像信号を記憶する第1の記憶手段
    と、 前記第2の光発生手段の発生する光によって得られる画
    像信号を記憶する第2の記憶手段と、 前記第3の光発生手段の発生する光によって得られる画
    像信号を記憶する第3の記憶手段と、 前記第1、第2、第3の記憶手段に記憶された画像信号
    を読み出して通常のカラー画像を得るカラー画像作成手
    段と、 前記第1の記憶手段の出力と前記第3の記憶手段の出力
    を選択する第1の画像信号選択手段と、 前記第2の記憶手段の出力と前記第3の記憶手段の出力
    を選択する第2の画像信号選択手段と、 前記第1の画像信号選択手段で選択した前記記憶手段の
    出力を比較して前記蛍光剤の濃度情報を得る濃度情報取
    得手段と、 前記第2の画像信号選択手段で選択した前記記憶手段の
    出力から前記蛍光剤の量情報を得る量情報取得手段と、 前記量情報取得手段で得られた量情報により前記濃度情
    報取得手段で得られた濃度情報を正規化する濃度情報正
    規化手段と、 前記濃度情報正規化手段で正規化された情報を前記蛍光
    剤を含有する被検査対象の蛍光による画像として画像化
    する蛍光像画像化手段と、 を備えたことを特徴とする蛍光観察装置。
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