JP2987362B1 - ロボットに取り付けられる自動調心工具 - Google Patents

ロボットに取り付けられる自動調心工具

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JP2987362B1
JP2987362B1 JP26173698A JP26173698A JP2987362B1 JP 2987362 B1 JP2987362 B1 JP 2987362B1 JP 26173698 A JP26173698 A JP 26173698A JP 26173698 A JP26173698 A JP 26173698A JP 2987362 B1 JP2987362 B1 JP 2987362B1
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卓也 長谷川
利幸 横山
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Kawasaki Jukogyo KK
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Abstract

【要約】 【課題】 ロボットに取り付けられた工具と、ワークの
部品取付箇所との間に多少の誤差があっても、ロボット
による部品の取付けを確実に行う。 【解決手段】 ロボットに取り付けられる自動調心工具
で、工具ケース20内に前後移動自在の爪22と中心部
に部品取付具21、爪回動部30、爪及び部品取付具を
工具ケースに対して径方向へ移動不能に保持する部材2
3と、部品取付具を径方向に部品と同心位置まで移動さ
せる機構32等から構成され、爪は工具ケースをワーク
に向けて前進させた時に、部品取付具より先にワークに
接触し、更に前進させると部品取付具に対して相対的に
後退しつつ、爪回動部により、一対の爪先端部が閉じる
方向に回動する。保持部材はこの時は、爪と部品取付具
を径方向に浮遊状態に設定するので、移動機構32は、
爪と部品との接触圧力により、部品取付具を径方向に部
品と同心位置まで移動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロボットに取り付
けられてワークに部品を取り付ける自動調心工具に関す
る。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】自動二輪
車などのホイールは、その中心部のハブと外周部のリム
とを複数本のスポークで連結して構成される。そのスポ
ーク連結作業は、仮締め工程と本締め工程の前後2工程
を作業者の手作業により行う。仮締め工程では、先ずス
ポークの一端部をハブのスポーク孔に係止し、次にスポ
ークの他端部をリムのスポーク孔に差し込み、この他端
部に設けた雄ねじ部に、リムの外周側からスポーク孔に
差し込んだニップルの雌ねじ部を緩く螺合させて、ニッ
プル頭部をリムの外周に係止させる。本締め工程では、
仮締めしたホイールを、上下から治具で挟んで保持し、
この保持状態で各スポークの他端部をリムに順次本締め
する。このスポーク連結作業のうち、仮締め工程におい
てスポークの一端部をハブに係止する処理については、
これを装置により自動的に行う技術が提案されているが
(特開平8−91007号公報)、その他の処理はすべ
て作業者の手作業により行われている。
【0003】このようなホイールのリム締付け作業にお
ける後工程の本締めをロボットで自動化しようとする
と、ロボットハンドにプラスドライバなどの締付け工具
を取り付け、予めプログラムとしてロボットに入力した
位置データに基づき、リム外周のニップル頭部のプラス
溝などの係合溝に締付け工具の先端が合致する位置まで
ロボットハンドを前進させて、締付け作業を行うことに
なる。
【0004】しかし、前記したようにプログラムによる
ロボットハンドの制御だけで、ロボットハンドに取り付
けられた締付け工具の先端をニップル頭部の係合溝に合
致させる場合、たとえばリムに形成されるスポーク孔に
加工位置ずれがあると、締付け工具の先端をニップル頭
部の係合溝に正確に係合できない場合がある。
【0005】本発明は、このような課題を解消し、ロボ
ットに取り付けられた工具と、ホイールのようなワーク
における部品の取付箇所との間に多少の誤差があって
も、ロボットによりワークの部品取付箇所に確実に部品
を取り付けることのできる工具を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1のロボットに取り付けた自動調心工具は、
ロボットハンドに装着されてワークに仮締めされた
品を本締めして取り付ける工具であって、工具ケースに
対して前後移動自在に設けられる爪と、この爪を回動さ
せる爪回動部と、前記爪および部品取付具を工具ケース
に対して径方向へ移動不能に保持する保持部材と、部品
取付具を径方向に部品と同心位置まで移動させる移動機
構とを備える。前記爪は、工具ケースをワークに向かっ
て前進させたとき工具ケース内の部品取付具よりも先に
ワークに接触する。前記爪回動部は、前記爪が工具ケー
スの前進によりワークに押し付けられて前記部品取付具
に対して相対的に後退するのに伴い、爪に接触して一対
の爪の先端部が閉じる方向に爪を回動させる。前記保持
部材は、前記爪が前進位置にあるときに前記爪および部
品取付具を工具ケースに対して径方向へ移動不能に保持
し、前記爪の後退により爪および部品取付具を工具ケー
ス内で径方向に浮遊状態に設定する。前記移動機構は、
前記爪の回動により爪の先端部が前記ワークに仮締めさ
れた部品に側方から接触したとき、その接触圧力により
部品取付具を径方向に部品と同心位置まで移動させる。
この構成によれば、工具とワークの部品取付箇所に対し
て、工具ケースをワークに向かって前進させると、工具
ケース内の部品取付具よりも先に一対の爪がワークに押
し付けられて、前記部品取付具に対して相対的に後退す
るのに伴い、爪の先端部が閉じる方向に回動する。この
爪の回動により、爪の先端部が前記部品に側方から接触
したとき、その接触圧力により部品取付具が径方向に部
品と同心位置まで移動するので、ワークの部品取付箇所
に対して部品取付具の先端位置が多少ずれていても、部
品取付箇所の部品をロボットに取り付けられた部品取
で確実にワークに取り付けることができる。
【0007】また、請求項2のロボットに取り付けられ
る自動調心工具は、請求項1において、さらに、前記爪
に前進方向の弾性力を付加する弾性部材を備えている。
この構成によれば、ワークへの爪の押付け状態を解除す
ると、弾性部材により爪が初期位置まで前進するので、
使用前の状態への復帰が自動的に行われる。
【0008】また、請求項3のロボットに取り付けられ
る自動調心工具は、請求項1または2において、前記保
持部材に、前記爪が回動自在に支持され、かつ、前記部
品取付具が前後移動自在に挿通されており、さらに、前
記工具ケースの内周に、後方へ向かって拡がるテーパ状
の規制面が形成され、前記保持部材の外周端部が、前進
状態で、前記規制面に接触している。この構成によれ
ば、爪が前進位置にあるとき、爪とともに保持部材が前
進して、その外周端部が工具ケースの規制面に接触する
ので、爪および部品取付具を工具ケースに対して径方向
へ移動不能に保持でき、爪が後退すると、ともに後退す
る保持部材が前記規制面による規制を解かれるので、爪
および部品取付具を工具ケース内で径方向に浮遊状態に
設定できる。
【0009】また、請求項4のロボットに取り付けられ
る自動調心工具は、請求項2または3において、前記移
動機構が、前記部品取付具を回動自在に支持するホルダ
部と、このホルダ部を前記工具ケースに対して径方向に
移動自在に保持するベアリング部と、前方へ向かって窄
まるテーパ面を有し前記爪の後端部が接触する前記爪回
動部とを有し、前記ホルダ部と前記保持部材の間に、前
記弾性部材が介挿されている。 この構成によれば、爪
回動部のテーパ面に後端部が接触する爪の後退により、
爪はその先端部が閉じる方向に回動し、その爪の先端部
が部品に側方から接触したとき、その接触圧によりホル
ダ部が部品取付具とともに工具ケースに対して径方向に
移動して、部品と同心位置まで部品取付具が移動する。
また、ホルダ部を支持部材とする弾性部材により、爪を
保持する保持部材に前進方向の弾性力を付加できる。
【0010】また、請求項5のロボットに取り付けられ
る自動調心工具は、請求項4において、前記爪回動部の
テーパ面に、後退した爪の後端部が嵌まり込んで一対の
爪の先端部が開く方向に爪を回動させる嵌合溝が形成さ
れている。この構成によれば、部品と同心位置まで部品
取付具が移動した後、さらにワークに爪を押し付ける
と、さらに後退する爪の後端部が爪回動部のテーパ面の
嵌合溝に嵌まりこんで、爪の先端部が若干開く方向に回
動するので、部品取付具による部品の取り付け動作にお
いて、爪の先端部が部品を挟圧して取付け作業の邪魔に
なるのを回避できる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
について図面を参照しながら詳述する。図1は本発明の
一実施形態に係る自動調心工具による締付け対象である
自動二輪車のホイール1を示す。ホイール1は、中心側
のハブ2と外周側のリム3を多数のスポーク4により連
結してなり、リム3の外周側にタイヤ5が取り付けられ
る。
【0012】図2は、ホイール1のスポーク4をリム3
に本締めする本締め機7を示す。ホイール1は、本締め
機7に搬入される前に、スポーク4の一端部をハブ2に
係止するとともに、スポーク4の他端部をリム3に仮締
めして仮組みホイール1とする仮締め作業が、作業者の
手作業で行われる。この仮締め作業を、本締め作業を示
す図3および図4を用いて説明すると、まず、図3のハ
ブ2のスポーク孔2aに、スポーク4を挿通させて、そ
の一端部の鍔4aをハブ2に係止させるとともに、リム
3の外周側から、リム3に形成されたスポーク孔3aに
ニップル10を挿入し、図4(A)に示すニップル10
の雌ねじ部10aをスポーク4の他端の雄ねじ部4bに
緩く螺合させて、ニップル10の頭部10bをリム3の
外周側に仮係止させる。
【0013】図2に示すように、前記本締め機7は、ワ
ークである仮組みホイール1を、その軸心が上下方向に
向いた姿勢で保持する治具11と、ホイール1の軸対称
部について同時に、スポーク4の他端部をリム3にロボ
ットハンド12で本締め処理する2台のロボット13
A,13Bとを備えている。
【0014】前記治具11は、ホイール1を上下から挟
んで保持する治具上半体14および治具下半体15から
なる。治具下半体15は駆動機構(図示せず)により鉛
直軸心まわりに回転駆動され、治具上半体14は、鉛直
軸心まわりに自由回転可能に設定されている。したがっ
て、治具下半体15を鉛直軸心まわりに若干の角度ずつ
回転させることにより、ホイール1を挟んだ状態で治具
11全体が回転し、前記ロボット13A,13B(図
1)の動作範囲内にホイール1の本締め箇所を位置させ
る。治具下半体15は、図示しない作業台に一体回転自
在で、かつ作業台に対して昇降自在に支持され、治具上
半体14は、図示しない上方のフレームに昇降自在に支
持され、ロボット13A、13Bは前記フレームに支持
されている。
【0015】前記ロボット13A,13Bのロボットハ
ンド12には、図5に示す工具19が取り付けられてい
る。この工具19は、工具ケース20内に配置される部
品取付具であるドライバ21と、このドライバ21の先
端部を挟んで左右に配置される一対の爪22とを有す
る。前記工具ケース20は、ケース前半体20aとケー
ス後半体20bをねじ部20cで連結してなるもので、
ケース前半体20aの内周に、後方へ向かって拡がるテ
ーパ状の規制面50が形成されている。前記両爪22
は、両爪の先端部が開閉方向に回動自在となるように、
工具ケース20内に進退自在に設けられた保持部材23
に支軸24を介して支持されている。
【0016】保持部材23の中心部には、前記ドライバ
21を前後移動自在に挿通するドライバ挿通孔25が形
成されている。さらに、保持部材23の外周には、保持
部材23が前進した状態で、前記工具ケース20の規制
面50に外端面が接触する規制突部23aが形成されて
いる。この規制突部23aにより、保持部材23が左側
へ進出した状態で、保持部材23は、前記爪22および
ドライバ21を工具ケース20に対して径方向へ移動不
能に保持する。また、保持部材23が右側へ後退した状
態で、保持部材23は、その規制突部23aが規制面5
0から離れて、前記爪22およびドライバ21を工具ケ
ース20内で径方向に浮遊状態に設定する。
【0017】前記工具ケース20内の、前記保持部材2
3より後方の位置には、中心に前記ドライバ21を挿通
するドライバ挿通孔27を有するホルダ部材(ホルダ
部)26が配置され、このホルダ部材26によりドライ
バ21が回動自在に支持されている。このホルダ部材2
6の後端に形成されたつば部26aと、ケース後半部2
0bの内周に固定したリング状のスラスト受け部28と
の間に、複数のボールBが周方向に配置されており、前
記つば部26a、スラスト受け部28およびボールBに
より、スラスト軸受(スラスト部)TBが構成されてい
る。また、前記ホルダ部材26と前記保持部材23との
間にはコイルばね29が介挿され、これにより、前記爪
22を支持する保持部材23に前進方向の弾性力が付加
され、その反力により、ホルダ部材26がスラスト軸受
TBに軸方向に押し付けられて、径方向に移動自在に保
持されている。なお、両爪22に後退方向の外力が加え
られない状態では、ドライバ21の先端が両爪の先端部
に対して所定長だけ後退した位置となるように、前記保
持部材23の前進位置が設定される。
【0018】前記ホルダ部材26の前部は、前方に向か
って窄まるテーパ状のカム面30aを有する爪回動部3
0とされ、この爪回動部30に前記爪22に形成したカ
ムフォロワ31が接触する。これにより、爪22が後退
するのに伴い、カムフォロワ31が爪回動部30のカム
面30aにガイドされて、一対の爪22はその先端部が
閉じる方向に回動する。前記爪回動部30のカム面30
aの後部には、爪22が後退した状態でそのカムフォロ
ワ31が嵌まり込む嵌合溝30bが形成され、この嵌合
溝30bに前記カムフォロワ31が嵌まり込むと、両爪
22はそれらの先端部が開く方向に回動する。
【0019】前記ホルダ部材26、スラスト軸受TB、
爪回動部30などにより、ホイール(ワーク)1に仮締
めされた部品であるニップル10の頭部10bと同心位
置となるまで、ドライバ21を工具ケース20の径方向
に移動させる移動機構32が構成される。部品取付具で
あるドライバ21の後端は、ホルダ部材26に固定した
メタル軸受35を介して回転自在に保持された保持部材
36の保持孔に挿入され、軸方向に抜止めされた状態で
相対回転不能に保持されている。前記保持部材36は、
ユニバーサルジョイント38を介して、後方に配置され
るドライバ駆動用のエアモータからなる駆動機39の出
力軸40に連結されている。
【0020】図2において、制御装置60は、入力され
たプログラムに従って本締め機7全体を制御するもので
あって、CPUを内蔵している。
【0021】次に、前記本締め工程を説明する。図2に
示す治具11が上下に開いた状態で、治具下半体15の
上に仮組みホイール1を載せ、治具下半体15を上昇さ
せ、治具上半体14を下降させて、両者間でホイール1
を保持する。この保持状態のもとに、仮組みホイール1
の外側方で軸対称位置に配置された2台のロボット13
A,13Bが、仮組みホイール1のリム3に対して、一
定の基準位置にある最初の例えば各4本のスポーク4の
本締めを行う。すなわち、図3に示す、リム3の外側か
ら、スポーク孔3aに挿通されスポーク4の他端部の雄
ねじ部4bに仮締め状態に螺合されているニップル10
の頭部10bの係合溝18に、ロボット13A,13B
のロボットハンド12に装着された工具19のドライバ
21を係合させて本締めする。
【0022】この本締め作業において、予めプログラム
された位置データに基づき本締め位置に工具19が前進
しても、ロボット13A,13Bとワークであるホイー
ル1との相対的な位置ずれや、リム3におけるスポーク
孔3aの加工位置ずれなどによって、水平断面図である
図6(A)に示すように、ドライバ21の先端がニップ
ル頭部10bの係合孔18からずれる場合がある。この
とき、その位置ずれ状態のまま、ロボットハンド12を
ホイール1に向けて前進させると、ドライバ21よりも
先にリム3に押し付けられる両爪22が、ドライバ21
に対して相対的に後退するのに伴い、爪22の後端のカ
ムフォロワ31が爪回動部30のカム面30aにガイド
されて、両爪22はその先端部が閉じる方向に回動す
る。
【0023】前記両爪22の閉じる方向への回動に伴
い、前記位置ずれのために、先にニップル頭部10bに
側方から一方の爪22の先端部が接触したとき、その接
触圧力により、ホルダ部材26が、工具ケース20に対
して、先に接触した爪22側に径方向へ押圧される。こ
のとき、保持部材23の規制突部23aは、規制面50
から離れて浮遊状態にあるから、前記ホルダ部材26
は、前記押圧力を受けて径方向へ移動させられる。これ
により、ドライバ21の先端が、図6(B)に示すよう
に、ニップル頭部10bの係合孔18と同心位置に移動
する。
【0024】前記位置合わせ状態のもとに、ロボットハ
ンド12がホイール1に向けて本来の進出位置までさら
に前進すると、図6(C)に示すように、ドライバ21
の先端がニップル頭部10bの係合孔18に噛み合うと
ともに、さらに後退した爪22のカムフォロワ31が爪
回動部30の嵌合溝30bに嵌まり込んで、両爪22は
その先端部が若干開く方に回動する。これにより、両爪
22によるニップル頭部10bの挟圧が解除される。続
いて、図5の駆動機39が作動し、ドライバ21を一定
のトルクに達するまで回転させてニップル10の本締め
を行う。このとき、両爪22によるニップル頭部10b
の挟圧が既に解除されているから、ドライバ21の回転
駆動の妨げになるのを回避できる。なお、ロボットハン
ド12をホイール1から後退させると、コイルばね29
の弾性力により両爪22は元の進出位置に復帰する。
【0025】各ロボット13A,13Bによる4本のス
ポーク4のリム3への本締めが終わると、次の4本のス
ポーク4の本締め位置が各ロボット13A,13Bの動
作範囲内となる位置まで、図2の治具11がホイール1
を保持した状態で回動して停止し、同様に2台のロボッ
ト13A,13Bによる本締め処理が行われる。以上の
本締め処理を、リム3の全周にわたって順次行う。
【0026】このように、対向配置された2台のロボッ
ト13A,13Bで、リム3の軸対称部が同時に本締め
されるので、中心振れのない高精度の本締め作業を行う
ことができ、後工程でホイール1の振れ取り作業を行う
必要がない。また、ホイール1を保持した治具11を順
次回転させ、本締めするロボット13A,13Bの動作
許容範囲内にホイール1の本締め箇所を位置させるよう
にしているので、ロボット13A,13Bの動作範囲を
少なくして、本締めを能率よく行うことができる。本締
めが終了すると治具1が開き、作業者がホイール1を治
具1から取り出す。
【0027】なお、前記本締め作業において、ニップル
頭部10bの係合溝18が図4(B)に示すようなプラ
ス溝の場合には、部品取付具としてプラスドライバ21
を使用する。また、ニップル頭部10bの係合溝18が
図4(C)に示すような六角溝の場合には、部品取付具
として六角レンチを使用する。
【0028】
【発明の効果】以上のように、本発明のロボットに取り
付けられる自動調心工具によれば、工具とワークの部品
取付箇所に対して、工具ケースをワークに向かって前進
させると、工具ケース内の部品取付具よりも先に一対の
爪がワークに押し付けられて、前記部品取付具に対して
相対的に後退するのに伴い、爪の先端部が閉じる方向に
回動し、爪の先端部が前記部品に側方から接触したと
き、その接触圧力により部品取付具が径方向に部品と同
心位置まで移動するので、ワークの部品取付箇所に対し
て部品取付具の先端位置が多少ずれていても、部品取付
箇所の部品をロボットに取り付けられた部品取付具で確
実にワークに取り付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る工具により締め付け
られるホイールを示す側面図である。
【図2】同実施形態に係る工具を用いたホイールの本締
め機を示す要部正面図である。
【図3】前記リム締付設備におけるロボットによるホイ
ールの本締め処理を示す要部の縦断面図である。
【図4】(A)はリムのスポーク連結部を示す断面図、
(B)はニップル頭部の一例を示す正面図、(C)はニ
ップル頭部の他の一例を示す正面図である。
【図5】前記ロボットに取り付けられる工具の縦断面図
である。
【図6】(A)〜(C)は前記工具の位置補正動作を示
す水平断面図である。
【符号の説明】
1…ホイール(ワーク)、10…ニップル(部品)、1
3A,13B…ロボット、12…ロボットハンド、19
…工具、20…工具ケース、20a…規制面、21…ド
ライバ(部品取付具)、22…爪、23…保持部材、2
6…ホルダ部材、TB…スラスト軸受(ベアリング
部)、29…コイルばね(弾性部材)、30…爪回動
部、30a…カム面(テーパ面)、30b…嵌合溝、3
1…カムフォロワ、32…移動機構、TB…ベアリング
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−166430(JP,A) 特開 昭59−146721(JP,A) 実開 平4−128128(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B23P 19/00 301 G05D 3/10

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロボットハンド12に装着されてワー
    ク1に仮締めされた部品10を本締めして取り付ける工
    具19であって、 工具ケース20に対して前後移動自在に設けられ、工具
    ケース20をワーク1に向かって前進させたとき工具ケ
    ース20内の部品取付具21よりも先にワーク1に接触
    する一対の爪22と、 前記爪22が工具ケース20の前進によりワーク1に押
    し付けられて前記部品取付具21に対して相対的に後退
    するのに伴い、爪22に接触して一対の爪22の先端部
    が閉じる方向に爪22を回動させる爪回動部30と、 前記爪22が前進位置にあるときに前記爪22および部
    品取付具21を工具ケース20に対して径方向へ移動不
    能に保持し、前記爪22の後退により爪22および部品
    取付具21を工具ケース20内で径方向に浮遊状態に設
    定する保持部材23と、 前記爪22の回動により爪22の先端部が前記ワーク1
    に仮締めされた部品10に側方から接触したとき、その
    接触圧力により部品取付具21を径方向に部品10と同
    心位置まで移動させる移動機構32とを備えたロボット
    に取り付けられる自動調心工具。
  2. 【請求項2】 請求項1において、さらに、前記爪22
    に前進方向の弾性力を付加する弾性部材29を備えてい
    るロボットに取り付けられる自動調心工具。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記保持部
    材23に、前記爪22が回動自在に支持され、かつ、前
    記部品取付具21が前後移動自在に挿通されており、さ
    らに、前記工具ケース20の内周に、後方へ向かって拡
    がるテーパ状の規制面50が形成され、前記保持部材2
    3の外周端部が、前進状態で、前記規制面50に接触し
    ているロボットに取り付けられる自動調心工具。
  4. 【請求項4】 請求項2または3において、前記移動機
    構32は、前記部品取付具21を回動自在に支持するホ
    ルダ部26と、このホルダ部26を前記工具ケース20
    に対して径方向に移動自在に保持するベアリング部TB
    と、前方へ向かって窄まるテーパ面30aを有し前記爪
    の後端部が接触する前記爪回動部30とを有し、前記ホ
    ルダ部26と前記保持部材23の間に、前記弾性部材2
    9が介挿されているロボットに取り付けられる自動調心
    工具。
  5. 【請求項5】 請求項4において、前記爪回動部30の
    テーパ面30aに、後退した爪22の後端部が嵌まり込
    んで一対の爪22の先端部が開く方向に爪22を回動さ
    せる嵌合溝30bが形成されているロボットに取り付け
    られる自動調心工具。
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