JP2986797B2 - 感熱転写記録媒体 - Google Patents
感熱転写記録媒体Info
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- JP2986797B2 JP2986797B2 JP63242269A JP24226988A JP2986797B2 JP 2986797 B2 JP2986797 B2 JP 2986797B2 JP 63242269 A JP63242269 A JP 63242269A JP 24226988 A JP24226988 A JP 24226988A JP 2986797 B2 JP2986797 B2 JP 2986797B2
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- thermal transfer
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- transfer recording
- layer
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Description
【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、熱転写用リボン、あるいは衣料用ラベルに
有用な感熱転写記録媒体に関する。
有用な感熱転写記録媒体に関する。
［従来の技術］ 従来、熱転写記録媒体のインク層としては、最低造膜
温度が40℃以上のエマルジョン化された樹脂を含むイン
ク層を有するもの（特開昭63−57679号）；スチレン／
メチルメタクリレート／ブチルアクリレート共重合体を
主要成分とするもの（特開昭62−23779号）；スチレン
／メタクリル酸エステル共重合体及びポリ塩化ビニル系
樹脂の混合物からなる透過性保護層上に積層されたスチ
レン／メタクリル酸エステル共重合体／ポリメタクリレ
ート／ポリ塩化ビニル系樹脂及び着色剤の混合物からな
るインク層を有するもの（特開昭62−179992号）；塩素
化ポリオレフィン系樹脂からなる透過性保護層上に積層
された（メタ）アクリル酸エステル重合体と着色剤の混
合物かからなるインク層を有するもの（特開昭63−4289
1号）等がある。
温度が40℃以上のエマルジョン化された樹脂を含むイン
ク層を有するもの（特開昭63−57679号）；スチレン／
メチルメタクリレート／ブチルアクリレート共重合体を
主要成分とするもの（特開昭62−23779号）；スチレン
／メタクリル酸エステル共重合体及びポリ塩化ビニル系
樹脂の混合物からなる透過性保護層上に積層されたスチ
レン／メタクリル酸エステル共重合体／ポリメタクリレ
ート／ポリ塩化ビニル系樹脂及び着色剤の混合物からな
るインク層を有するもの（特開昭62−179992号）；塩素
化ポリオレフィン系樹脂からなる透過性保護層上に積層
された（メタ）アクリル酸エステル重合体と着色剤の混
合物かからなるインク層を有するもの（特開昭63−4289
1号）等がある。
［発明が解決しようとする課題］ しかしながら、これら従来のインク層では、衣料用の
ラベル等に使用した場合、ドライクリーニングの溶剤や
ホットプレスの熱により画像にじみや汚れが生じるとい
った欠点があった。
ラベル等に使用した場合、ドライクリーニングの溶剤や
ホットプレスの熱により画像にじみや汚れが生じるとい
った欠点があった。
すなわち、上記の従来技術のうち特開昭62−23779号
ではTgが−56℃のブチルアクリレートを不可欠共重合成
分として含むため、耐熱性が劣る。特開昭62−17992号
および特開昭63−42891号では透過性保護層を不可欠成
分としているので、二層積層塗布の工程が必要となり、
かつ保護層が塩ビ系樹脂なので、画像の耐熱性、耐溶剤
性が劣る。又特開昭63−57679号では、実施例に使用し
ているスチレン−アクリル共重合樹脂では耐熱性、耐溶
剤性が不充分な上、ワックスをインク層に使用している
ので、アイロン掛けの熱、ドライクリーニングにより画
像にじみ、汚れが生じる。
ではTgが−56℃のブチルアクリレートを不可欠共重合成
分として含むため、耐熱性が劣る。特開昭62−17992号
および特開昭63−42891号では透過性保護層を不可欠成
分としているので、二層積層塗布の工程が必要となり、
かつ保護層が塩ビ系樹脂なので、画像の耐熱性、耐溶剤
性が劣る。又特開昭63−57679号では、実施例に使用し
ているスチレン−アクリル共重合樹脂では耐熱性、耐溶
剤性が不充分な上、ワックスをインク層に使用している
ので、アイロン掛けの熱、ドライクリーニングにより画
像にじみ、汚れが生じる。
本発明は、こうした実情に鑑みなされたもので、ホッ
トプレスの熱による画像にじみや汚れを発生することが
なく、ドライクリーニングにも耐える転写画像を形成す
ることができる熱転写記録媒体を提供することを目的と
するものである。
トプレスの熱による画像にじみや汚れを発生することが
なく、ドライクリーニングにも耐える転写画像を形成す
ることができる熱転写記録媒体を提供することを目的と
するものである。
［課題を解決するための手段］ 本発明者らは、上記課題を解決するため従来より研究
を重ねてきたが、インク層に使用する高分子材料とし
て、特定のメタクリル酸エステルの共重合体を選択する
ことが有効であることを見出し、本発明に至った。
を重ねてきたが、インク層に使用する高分子材料とし
て、特定のメタクリル酸エステルの共重合体を選択する
ことが有効であることを見出し、本発明に至った。
すなわち、本発明は（１）基材上に熱転写性インク層
を有し、該熱転写性インク層が、アルキルメタクリレー
トとアクリロニトリル又はメタクリロニトリルとの共重
合体樹脂と着色剤を主体とする衣料用ラベル用感熱転写
記録媒体、（２）基材上にワックス類及び／又はシリコ
ン類よりなる滑剤層を設け、該滑剤層上に熱転写性イン
ク層を積層し、該熱転写性インク層がアルキルメタクリ
レートとアクリロニトリル又はメタクリロニトリルとの
共重合体樹脂と着色剤を主体とする衣料用ラベル用感熱
転写記録媒体である。
を有し、該熱転写性インク層が、アルキルメタクリレー
トとアクリロニトリル又はメタクリロニトリルとの共重
合体樹脂と着色剤を主体とする衣料用ラベル用感熱転写
記録媒体、（２）基材上にワックス類及び／又はシリコ
ン類よりなる滑剤層を設け、該滑剤層上に熱転写性イン
ク層を積層し、該熱転写性インク層がアルキルメタクリ
レートとアクリロニトリル又はメタクリロニトリルとの
共重合体樹脂と着色剤を主体とする衣料用ラベル用感熱
転写記録媒体である。
本発明の熱転写記録媒体は、基材、必要に応じて設け
る滑剤層及びインク層から構成される。
る滑剤層及びインク層から構成される。
本発明に使用する基材としては、厚み３〜10μ程度の
プラスチックフィルムで、たとえばポリエステルフィル
ム、ポリカーボネートフィルム、ポリイミドフィルム、
芳香族ポリアミドフィルム、ポリエーテルエーテルケト
ンフィルム、ポリサルフォンフィルム等を挙げることが
できる。
プラスチックフィルムで、たとえばポリエステルフィル
ム、ポリカーボネートフィルム、ポリイミドフィルム、
芳香族ポリアミドフィルム、ポリエーテルエーテルケト
ンフィルム、ポリサルフォンフィルム等を挙げることが
できる。
本発明に使用するインク層は、アルキルメタクリレー
トとアクリロニトリル又はメタクリロニトリルとの共重
合体樹脂と着色剤とを主成分とするものである。
トとアクリロニトリル又はメタクリロニトリルとの共重
合体樹脂と着色剤とを主成分とするものである。
この共重合体の組成は、アルキルメタクリレート：
（メタ）アクリロニトリル＝50:50〜90:10の範囲で用い
ることができる。
（メタ）アクリロニトリル＝50:50〜90:10の範囲で用い
ることができる。
上記のアルキルアクリレートとしては、たとえばポリ
メチルメタクリレート、ポリエチルメタクリレート、ポ
リプロピルメタクリレート、ポリイソプロピルメタクリ
レート、ポリ−ｎ−ブチルメタクリレート、ポリイソブ
チルメタクリレート、ポリ−tert−ブチルメタクリレー
ト、ポリ−ｎ−ヘキシルメタクリレート、ポリオクチル
メタクリレート等を挙げることができる。
メチルメタクリレート、ポリエチルメタクリレート、ポ
リプロピルメタクリレート、ポリイソプロピルメタクリ
レート、ポリ−ｎ−ブチルメタクリレート、ポリイソブ
チルメタクリレート、ポリ−tert−ブチルメタクリレー
ト、ポリ−ｎ−ヘキシルメタクリレート、ポリオクチル
メタクリレート等を挙げることができる。
又着色剤としてはカーボンブラック、二酸化チタン、
ベンガラレーキレッドＣ、ファーストスカイブルー、ベ
ンジジンイエロー、フタロシアニングリーン、フタロシ
アニンブルー、直接染料・油性染料、塩基性染料等の顔
料、染料等を使用することができる。
ベンガラレーキレッドＣ、ファーストスカイブルー、ベ
ンジジンイエロー、フタロシアニングリーン、フタロシ
アニンブルー、直接染料・油性染料、塩基性染料等の顔
料、染料等を使用することができる。
本発明において必要に応じて使用する滑剤層は、ワッ
クス類及び／又はシリコン類よりなる。
クス類及び／又はシリコン類よりなる。
そのワックス類としてはカルナバワックス、キャンデ
リラワックス、パラフィンワックス、ポリエチレンワッ
クス、ポリプロピレンワックス、ステアリン酸アマイ
ド、ステアリン酸亜鉛等を用いることができる。又シリ
コン類としてはシリコン樹脂、シリコンオイル等が挙げ
られる。
リラワックス、パラフィンワックス、ポリエチレンワッ
クス、ポリプロピレンワックス、ステアリン酸アマイ
ド、ステアリン酸亜鉛等を用いることができる。又シリ
コン類としてはシリコン樹脂、シリコンオイル等が挙げ
られる。
［実施例］ 以下に、実施例を挙げ本発明をさらに詳細に説明す
る。
る。
実施例１ メチルメタクリレート／アクリロニトリル共重合体20
重量部 カーボンブラック ４重量部 メチルエチルケトン 76重量部 上記材料をボールミルで24時間分散後4.5μｍポリエ
ステルフィルム上に塗布し、乾燥塗膜４μｍのインク層
を設けた。
重量部 カーボンブラック ４重量部 メチルエチルケトン 76重量部 上記材料をボールミルで24時間分散後4.5μｍポリエ
ステルフィルム上に塗布し、乾燥塗膜４μｍのインク層
を設けた。
実施例２ エチルメタクリレート／メタクリロニトリル共重合体
樹脂エマルジョン 70重量部 カーボンブラック分散液（固形分40％） 10重量部 水 20重量部 樹脂エマルジョン撹拌中に水及びカーボンブラック分
散液を徐々に滴下してインクを調整し、実施例１と同様
に4.5μmPET上に塗布し、乾燥塗膜４μｍのインク層を
設けた。
樹脂エマルジョン 70重量部 カーボンブラック分散液（固形分40％） 10重量部 水 20重量部 樹脂エマルジョン撹拌中に水及びカーボンブラック分
散液を徐々に滴下してインクを調整し、実施例１と同様
に4.5μmPET上に塗布し、乾燥塗膜４μｍのインク層を
設けた。
実施例３ 滑剤液 カルナバワックス 10重量部 トルエン 90重量部 これらを加熱溶融後24時間ボールミルで微分散し、4.
5μｍポリエステルフィルム上に塗布し乾燥塗膜１μｍ
の滑剤層を設けた。
5μｍポリエステルフィルム上に塗布し乾燥塗膜１μｍ
の滑剤層を設けた。
その上に実施例１の樹脂をｎ−プロピルメタクリレー
ト／アクリロニトリル共重合体に変えた以外は同様にし
て４μｍのインク層を設けた。
ト／アクリロニトリル共重合体に変えた以外は同様にし
て４μｍのインク層を設けた。
実施例４ 実施例３の滑剤層上に実施例２の樹脂エマルジョンを
ｎ−ブチルメタクリレート／アクリロニトリル共重合体
樹脂エマルジョンに変えた以外は同様にして４μｍのイ
ンク層を設けた。
ｎ−ブチルメタクリレート／アクリロニトリル共重合体
樹脂エマルジョンに変えた以外は同様にして４μｍのイ
ンク層を設けた。
比較例１ 実施例１において樹脂をポリ塩化ビニルに変えた以外
は同様にしてインク層を設けた。
は同様にしてインク層を設けた。
比較例２ 実施例２において樹脂をスチレン／メチルアクリレー
ト共重合体樹脂エマルジョンに変えた以外は同様にして
インク層を設けた。
ト共重合体樹脂エマルジョンに変えた以外は同様にして
インク層を設けた。
比較例３ 実施例１においてカルナバワックス24％トルエン分散
液を30重量部入れた以外は同様にしてインク層を設け
た。
液を30重量部入れた以外は同様にしてインク層を設け
た。
以上のようにして作成した熱転写記録媒体を用いて、
熱転写プリンター（ライン型ヘッド印加エネルギー10〜
35mj/mm2）で合成紙（王子油化合成紙）上に印字し、適
正印加エネルギー（感度）を求め、かつ転写画像を作成
し以下の試験を行った。
熱転写プリンター（ライン型ヘッド印加エネルギー10〜
35mj/mm2）で合成紙（王子油化合成紙）上に印字し、適
正印加エネルギー（感度）を求め、かつ転写画像を作成
し以下の試験を行った。
ドライクリーニングテスト（JIS L 0860） ホットプレステスト（JIS L 0850、100℃） その結果を下記表に示す。
注、耐ドライクリーニング性評価 JIS Ｌ 0804 変褪色用グレースケールを使用 ホットプレス性評価 良：ほとんど変化なし 悪：滲みにより判続不可 ［発明の効果］ 以上説明したように、本発明の構成によるインク層を
採用した感熱転写記録媒体は、耐ドライクリーニング
性、ホットプレス性に優れた転写画像を形成することが
できる。
採用した感熱転写記録媒体は、耐ドライクリーニング
性、ホットプレス性に優れた転写画像を形成することが
できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平２−258295（ＪＰ，Ａ) 特開 昭63−3994（ＪＰ，Ａ) 特開 昭63−57285（ＪＰ，Ａ) 特開 昭64−63189（ＪＰ，Ａ) 特開 平２−92591（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) B41M 5/38 - 5/40
Claims (2)
- 【請求項１】基材上に熱転写性インク層を有し、該熱転
写性インク層が、アルキルメタクリレートとアクリロニ
トリル又はメタクリロニトリルとの共重合体樹脂と着色
剤を主体とすることを特徴とする衣料用ラベル用感熱転
写記録媒体。 - 【請求項２】基材上にワックス類及び／又はシリコン類
よりなる滑剤層を設け、該滑剤層上に熱転写性インク層
を積層し、該熱転写性インク層がアルキルメタクリレー
トとアクリロニトリル又はメタクリロニトリルとの共重
合体樹脂と着色剤を主体とすることを特徴とする衣料用
ラベル用感熱転写記録媒体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63242269A JP2986797B2 (ja) | 1988-09-29 | 1988-09-29 | 感熱転写記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63242269A JP2986797B2 (ja) | 1988-09-29 | 1988-09-29 | 感熱転写記録媒体 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0292590A JPH0292590A (ja) | 1990-04-03 |
| JP2986797B2 true JP2986797B2 (ja) | 1999-12-06 |
Family
ID=17086750
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP63242269A Expired - Lifetime JP2986797B2 (ja) | 1988-09-29 | 1988-09-29 | 感熱転写記録媒体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2986797B2 (ja) |
Family Cites Families (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5311987U (ja) * | 1976-07-13 | 1978-01-31 | ||
| JPS62220815A (ja) * | 1986-03-24 | 1987-09-29 | Fuji Electric Co Ltd | 超音波流量計の演算方式 |
| JPS633994A (ja) * | 1986-06-24 | 1988-01-08 | Konica Corp | 感熱転写記録媒体 |
| JP2552637B2 (ja) * | 1986-08-28 | 1996-11-13 | 大阪シーリング印刷株式会社 | 熱転写用シ−ト |
| JPH03253819A (ja) * | 1990-03-05 | 1991-11-12 | Sony Corp | 液晶デイスプレイ |
| JPH04194819A (ja) * | 1990-11-22 | 1992-07-14 | Seiko Epson Corp | 液晶表示装置 |
-
1988
- 1988-09-29 JP JP63242269A patent/JP2986797B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0292590A (ja) | 1990-04-03 |
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Legal Events
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