JP2986778B2 - 水系中のレジオネラ属菌の除菌方法 - Google Patents

水系中のレジオネラ属菌の除菌方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は冷凍装置の循環冷却
水や24時間風呂の循環温水などの、冷温水系あるいは
蓄熱水系などにおける細菌類、特にレジオネラ属菌を除
菌し、且つその増殖を防止する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】空調設備や冷蔵あるいは冷凍庫などに用
いられる冷凍装置では、熱交換を効率的に行なうため
に、開放型の冷却塔などを用いて冷却した循環水を利用
することが多い。また24時間風呂などでは加温した温
水を濾過器を通しながら循環している。かかる循環水中
には外部から微生物などが入り込んで増殖し易く、スラ
イムなどによる熱交換器の熱交換効率の低下や、濾過器
の詰まりなどの障害を起こすほか、病原細菌、特にレジ
オネラ属菌などが増殖して飛散すると、特殊な肺炎たと
えば在郷軍人病やポンテアック熱のような病気の原因と
なる。
【0003】このような微生物による問題の対策とし
て、循環水系に抗菌剤を注入して細菌類の増殖を抑制す
る方法や、装置内を機械的に清掃洗浄しあるいは洗浄剤
を用いて洗浄する方法などが用いられてきた。そして従
来から、レジオネラ属菌を防除する殺菌剤として、例え
ば、5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3
−オンなどのイソチアゾロン系化合物や、2−ブロモ−
2−ニトロプロパン−1,3−ジオール(一般名:ブロ
ノポール)などのニトロアルコール系化合物等、種々の
化合物が提案されている。しかしこれら従来から提案さ
れた薬剤は、実験室内では有効な殺菌性能を示しても、
実際に稼働している水系に使用してみると、必ずしも十
分な効果が得られないことが多かった。
【0004】ところで自然界におけるレジオネラ属菌
は、アメーバなどの細菌捕食性原生動物等に捕食されて
もなお寄生して繁殖し、共生することが知られている。
しかしこのようなアメーバなどとレジオネラ属菌との共
生関係が、レジオネラ属菌の殺菌剤抵抗性にどのように
影響するかについては、明らかではなかった。
【0005】一方、ヒノキチオールが抗菌活性を有する
ことは良く知られており、従来から食品の保存剤(例え
ば特開昭59−22467号など)、化粧品や医薬品な
どの保存用添加剤(例えば特開平5−214364号、
特開平7−97600号、特開平7−138155号、
特開平7−173053号、特開平8−59419号、
特開平9−12423号など)、植物の病害予防剤(例
えば特開昭51−22819号、特開昭64−9010
2号、特開昭64−90103号、特開昭64−901
04号、特開平4−182408号など)、生花、野
菜、果物などの鮮度保持剤(例えば特開平5−4678
号、特開平5−221807号など)等として用いるこ
とが、それぞれ提案されている。
【0006】そしてまた、抗微生物剤(例えば特開平3
−77801号)、外用の殺菌消毒剤(例えば特開平6
−279271号、特開平7−53360号、特開平7
−53369号、特開平7−69873号など)、抗ウ
イルス剤(特開平8−259439号)等として用いる
提案や、排水口用除菌剤として用いる提案(特開平9−
20604号)もあるが、水系中の細菌を除去するため
に用いるという提案はなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、水系におけ
るレジオネラ属菌、特にアメーバなどとの共存状態にお
けるレジオネラ属菌の、増殖を防止するための有効な手
段がなかったことに鑑み、かかる水系中、特にアメーバ
共存水系中のレジオネラ属菌を効果的に除菌する方法を
提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記のような本発明の目
的は、レジオネラ属菌とアメーバとが共存している水系
に対して、アメーバを殺滅可能な薬剤を、水系中のアメ
ーバ数100mL当たり10個未満となる濃度になるよ
うに、添加することによりレジオネラ属菌を除菌するこ
とを特徴とする水系中のレジオネラ属菌の除菌方法によ
って達成することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明において用いられるアメー
バを殺滅可能な薬剤としては、例えばヒノキチオール化
合物やグルタルアルデヒドなどが有効であるが、これら
に限られるものではなく、水系中でのアメーバ数を、1
00mL当たり10個未満にまで抑制できる薬剤であれ
ば、利用することができる。
【0010】本発明の水系中のレジオネラ属菌の除菌方
法に用いられるヒノキチオール化合物としては、精製さ
れたヒノキチオールのほか、未精製のヒノキチオール
や、ヒノキチオールを含むヒノキ油やヒバ油などの精油
などを用いることもでき、また化学的に合成したヒノキ
チオール(即ち、2−ヒドロキシ−4−イソプロピル−
2,4,6−シクロヘプタトリエン−1−オン)を用い
てもよい。これらのヒノキチオール化合物は単独で用い
てもよいほか、例えばシクロデキストリンなどとの包接
化合物の形態で用いることもできる。また更に好ましい
ヒノキチオール化合物として、ヒノキチオールの例えば
ナトリウム、カリウムなどの塩、あるいはヒノキチオー
ルの、例えば銅や亜鉛、銀などの金属錯体があり、これ
らの金属塩や金属錯体は昇華性が抑制されていて安定で
もあるので、効果が優れているほか取扱上でも有利であ
る。
【0011】本発明の水系中のレジオネラ属菌の除菌方
法に用いられる、アメーバを殺滅可能な薬剤であるヒノ
キチオール化合物やグルタルアルデヒドなどは、例えば
水系に対して1〜1000mg/L の範囲、更に好ましく
は10〜500mg/L の範囲となるよう添加し、かかる
薬剤を含有する水を系内に循環させることにより、水系
中の微生物を殺滅し、系内の洗浄を行う方法を用いるこ
とができる。
【0012】このようにして水系中でのアメーバ数を、
100mL当たり10個未満にまで低下させたのち、必要
に応じて少量の薬剤を水系に補充することにより、水系
中のアメーバ数が100mL当たり10個以上とならない
ように維持することが望ましい。この際、アメーバを殺
滅可能な薬剤を添加すると共に、レジオネラ属菌を殺菌
可能な薬剤を併せて添加してもよい。
【0013】本発明の水系中のレジオネラ属菌の除菌方
法に従って、レジオネラ属菌とアメーバとが共存してい
る水系中にアメーバを殺滅可能な薬剤を添加することに
よって、水系中のアメーバ数を100mL当たり10個未
満に低下させると、レジオネラ属菌はアメーバとの共生
が実質的に不能となるため、水系中のレジオネラ属菌の
数も減少し、効果的に除菌されるに至る。
【0014】
【実施例】
(第1参考例)表1に示した配合組成を有するBCYE
α平板培地上に、レジオネラ(Legionella pneumophila)
を接種して36℃で2日間培養した。
【0015】
【表1】BCYEα平板培地 純水 1000 mL 酵母エキス 10.0 g ACESバッファー 10.0 g L−システイン1塩酸塩 0.4 g 可溶性ピロ燐酸鉄 0.25g αケトグルタル酸 1.0 g 活性炭粉末 1.5 g 寒天 15 g pH 6.9
【0016】次に、ヒノキチオール化合物として、ヒノ
キチオール、ヒノキチオールのナトリウム塩、及びヒノ
キチオールの銅錯体を用意し、またイソチアゾロン系化
合物を含む薬剤として、ローム・アンド・ハース社の K
ATHON WT(10.1%の5−クロロ−2−メチル−4−
イソチアゾリン−3−オンと3.8%の2−メチル−4
−イソチアゾリン−3−オンとを含む薬剤)、及び2−
ブロモ−2−ニトロプロパン−1,3−ジオール(一般
名:ブロノポール)を用意した。
【0017】そして、前記の培養レジオネラをpH7の
燐酸緩衝液に104 個/mLオーダーとなるように接種し
たのち、その液の一部をBCYEα平板培地に塗布し、
36℃で5日間培養後のコロニー数をカウントすること
により、生菌数を測定したところ、2.9×104 個/
mLであることを確認した。次いでこの液をそれぞれの培
養フラスコに分けて入れ、殺菌剤無添加のものと、上記
の各殺菌剤をそれぞれ1、5及び10mg/L の濃度とな
るよう添加したものとを調製し、37℃で24時間振盪
培養したのち、それぞれの生菌数(個/mL)を上記と同
様にして測定した。こうして得た培養後の生菌数の値
を、表2に示した。
【0018】
【表2】
【0019】表2の結果から、ヒノキチオール化合物、
イソチアゾロン化合物、及びブロノポールは、いずれも
レジオネラに対して優れた殺菌力を示すことが分かる。
【0020】(第2参考例)日本国内で稼働中の、空調
装置などの60施設の冷却水系から試験水をそれぞれ採
取し、これらの試験水中のレジオネラ属菌数とアメーバ
数を、それぞれ後記の試験方法に従って測定し、それら
の分布を調査した結果を表4に示した。なお、これらの
冷却水系の49か所では、何らかの微生物防除剤を使用
していた。
【0021】(レジオネラ属菌の検出試験方法)試料水
400mLを6000rpm 、30分間の冷却遠心沈殿処理
により100倍に濃縮し、50℃、20分間の加熱処理
をする。その後、その50μL を表3に示した配合組成
を有するWYOα培地に塗布し、37℃で好気的に培養
する。培養7日目にコロニーの状況からレジオネラ属菌
と判断されたコロニーを数個釣菌して、各コロニー毎に
BCYEα平板培地と5%血液寒天培地の2種類の培地
に植え継ぎ、37℃で好気的に培養する。培養2日目に
BCYEα平板培地に生育し、5%血液寒天培地に生育
しなかったコロニーを、L−システイン要求性からレジ
オネラ属菌と確定し、WYOα培地上の同種のコロニー
数を計数する。この方法による検出限界は、20個/10
0mL である。
【0022】
【表3】WYOα培地 純水 1000 mL 酵母エキス 10.0 g ACESバッファー 10.0 g L−システイン1塩酸塩 0.4 g 可溶性ピロ燐酸鉄 0.25g αケトグルタル酸 1.0 g グリシン 3.0 g アンホテリシンB 80.0 mg ポリミキシンB 100000 U バンコマイシン 5.0 mg 活性炭粉末 1.5 g 寒天 15.0 g pH 6.9
【0023】(アメーバの検出試験方法)試料水50mL
を、1000rpm で10分間の遠心分離を行い、約1mL
に濃縮する。この濃縮水1 mLを後記の方法で調製した大
腸菌塗布寒天培地上に拡げ、液が流れない程度に風乾し
た後、乾燥を防ぐために非透湿性袋内に入れて密封し、
30℃で培養して2週間観察を続ける。そして、寒天上
のアメーバのコロニー及びプラークの数を計測すると共
に、倒立位相差顕微鏡で形態の観察を行い、アメーバ種
の同定を行う。なお、この方法による検出限界は、2個
/100mL である。
【0024】(大腸菌塗布寒天培地の調製方法)細菌分
析用寒天を濃度が1.5%(W/V) となるようにイオン交
換水に溶かし、121℃、15分間の滅菌後、径90mm
の滅菌シャーレに15〜20mL分注して寒天平板を作成
する。次いで、別途に標準寒天平板培地で培養した大腸
菌を適当な量採取し、滅菌イオン交換水に懸濁して濃厚
な大腸菌懸濁液を作成し、これを60℃、1時間加熱処
理した後、滅菌イオン交換水でODが0.5となるよう
希釈する。そして、この液0.3mLを前記の寒天平板の
全面に塗布して、大腸菌が寒天の表面に固定される程度
に乾燥させ、大腸菌塗布寒天培地を調製する。
【0025】
【表4】
【0026】表4のデータに基づいて考察した結果、ア
メーバ数が多い水系ではレジオネラ属菌の増殖している
場合が多く、アメーバ数が10個/100mL 未満の水系で
は、レジオネラ属菌が100個/100mL 以上の例がない
ところから、アメーバを完全に殺滅できないと、レジオ
ネラ属菌の除菌も困難ではないかと考えるに至った。
【0027】(第1実施例) 空調装置に組み込まれた循環水冷却塔(冷凍能力が3冷
凍トン、保有水量100L、1日に8時間運転)から試
料水を採取し、前記のアメーバの検出試験方法に従って
アメーバの数を計測すると共に、アメーバ種の同定を行
った。その結果、アメーバ数は4800個/100mL であ
り、アメーバ種として、アカントアメーバ(Acanthamoe
ba(AC)ハルトマネラ(Hartmannella(HT)
ンネラ(Vannella(VN)バルカンフィーダ(Vahlka
mpfiidae(VK)フェキシリフェラ(Vexillifera
(VX)を検出した(+)。またヌクレリア(Nucleari
a (NC)は検出されなかった(−)。また別途に採取
した水試料について、前記のレジオネラ属菌の検出試験
方法に従って、レジオネラ属菌の存在を調べたところ、
生菌数が9.6×103 個/100mL であった。
【0028】この循環水中に、前記のイソチアゾロン化
合物( KATHON WT)を、100mg/L の濃度となるよう
に添加して稼働運転を継続し、レジオネラ属菌数とアメ
ーバ数、及びアメーバの種類の経日変化を調べた。これ
らの結果を表5に示したが、一時的にレジオネラ属菌数
とアメーバ数の減少が認められたものの、菌数は再び増
加に転じ、完全な除菌はできなかった。
【0029】
【表5】
【0030】そこで、レジオネラ属菌数が6.6×10
3 個/100mL に戻った循環水中に、前記のヒノキチオー
ルを、100mg/L の濃度となるように添加して稼働運
転を継続し、レジオネラ属菌数とアメーバ数、及びアメ
ーバの種類の経日変化を調べた。その結果を表6に示し
たが、レジオネラ属菌数とアメーバ数は共に減少し続
け、3日後にはほぼ完全に除菌できた。
【0031】
【表6】
【0032】表5の結果から、イソチアゾロン化合物
は、表2よりレジオネラ属菌を殺菌する能力があること
が明らかであるが、アメーバを完全に殺滅することが困
難であって、レジオネラ属菌が短期間に再生して増殖を
開始することが分かる。これに対して表6をみると、イ
ソチアゾロン化合物と同様にレジオネラ属菌を殺菌する
能力があることが、表2より明らかなヒノキチオール
を、前記のイソチアゾロン化合物と同濃度で使用する
と、アメーバを完全に殺滅することができ、また一旦殺
菌されたレジオネラ属菌は容易に増殖しないことがわか
る。
【0033】(第2実施例)連続24時間運転で、冷却
水の濃縮倍数を5倍に保つようにブロー水量と補給水量
を制御(従って、添加薬剤の半減期は、薬剤の分解その
他の損失がないとして、約1.7日である。)してい
る、空調装置の水系に組み込まれた循環水冷却塔(冷凍
能力が1000冷凍トン、保有水量100m3、)から、
運転中に採取した試料水について、レジオネラ属菌数と
アメーバ数、及びアメーバの種類を、前記と同様な方法
により調べた。そして、水系に前記のイソチアゾロン化
合物( KATHON WT)を、50mg/L の濃度となるように
添加して稼働運転を継続し、レジオネラ属菌数とアメー
バ数、及びアメーバの種類の経日変化を調べた。その結
果を表7に示したが、一時的にレジオネラ属菌数とアメ
ーバ数の減少が認められたものの、菌数は再び増加に転
じ、除菌はできなかった。
【0034】
【表7】
【0035】また、レジオネラ属菌数やアメーバ数が増
加した循環水中に、前記のブロノポールを、30mg/L
の濃度となるように添加して稼働運転を継続し、レジオ
ネラ属菌数とアメーバ数、及びアメーバの種類の経日変
化を調べた。その結果を表8に示したが、一時的にレジ
オネラ属菌数とアメーバ数の減少が認められたものの、
菌数は再び増加に転じ、除菌はできなかった。
【0036】
【表8】
【0037】その後、レジオネラ属菌数やアメーバ数が
増加した循環水中に、グルタルアルデヒドを200mg/
L の濃度となるように添加して稼働運転を継続、更に5
0日後にグルタルアルデヒドを50mg/L の濃度となる
ように添加して、レジオネラ属菌数とアメーバ数、及び
アメーバの種類の経日変化を調べた。そして、レジオネ
ラ属菌、アメーバとも一旦死滅したのち再び増加するま
での経過を、表9に示した。その結果、アメーバを完全
に殺滅すると、レジオネラ属菌も共に除菌でき、その効
果は長期間維持されることが分かった。
【0038】
【表9】
【0039】
【発明の効果】本発明は、水系中にアメーバを殺滅でき
る薬剤を添加することにより、水系中のレジオネラ属菌
を殺菌するもので、従来のレジオネラ属菌用の殺菌剤で
は除菌できなかったようなアメーバ共存下の水系中のレ
ジオネラ属菌を、効果的に除菌することができるという
効果がある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C02F 1/50 532 C02F 1/50 532H 532L 540 540B A01N 35/02 A01N 35/02 35/06 35/06 (56)参考文献 特開 昭63−221889(JP,A) 特開 昭60−23302(JP,A) 特開 平7−90639(JP,A) 特開 平8−48622(JP,A) 特開 平10−85758(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C02F 1/50 A01N 35/02 A01N 35/06

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レジオネラ属菌とアメーバとが共存して
    いる水系に対して、アメーバを殺滅可能な薬剤を、水系
    中のアメーバ数100mL当たり10個未満となる濃度
    になるように、添加することによりレジオネラ属菌を除
    することを特徴とする水系中のレジオネラ属菌の除菌
    方法。
  2. 【請求項2】 前記アメーバを殺滅可能な薬剤が、ヒノ
    キチオール化合物、またはグルタルアルデヒドである、
    請求項1に記載の水系中のレジオネラ属菌の除菌方法。
  3. 【請求項3】 前記アメーバがアカントアメーバであ
    る、請求項1又は2に記載の水系中のレジオネラ属菌の
    除菌方法。
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