JP2985937B2 - デバイス制御装置およびバス・ブリッジ制御装置 - Google Patents

デバイス制御装置およびバス・ブリッジ制御装置

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JP2985937B2 JP8100803A JP10080396A JP2985937B2 JP 2985937 B2 JP2985937 B2 JP 2985937B2 JP 8100803 A JP8100803 A JP 8100803A JP 10080396 A JP10080396 A JP 10080396A JP 2985937 B2 JP2985937 B2 JP 2985937B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、I/O共通バスを
持ち、このI/O共通バスに接続されたデバイス制御装
置又はバス・ブリッジ制御装置を備えたコンピュータ装
置に関し、特にデバイス制御装置又はバス・ブリッジ制
御装置からのI/O共通バスに対して発せられたI/O
共通バス命令が、データ転送処理の途中で終了した場合
の中断終了又はI/O共通バス命令が一度もデータ転送
せずに終了させられたリトライ終了時に於いて、I/O
共通バス命令の再要求方式に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のI/O共通バスに対する
バス命令の終了は、バス命令が正常終了で完結するか、
異常終了で完結するかの2種類の終了方式しか持たない
方式である。
【0003】以下、図4を参照して、従来の方式につい
て説明する。デバイス制御装置又はバス・ブリッジ制御
装置(以下、単に制御装置と呼ぶ)は、システム・バス
へバスの使用権を要求する(ステップS1)。システム
・バスの使用許可を待ち(ステップS2)、使用許可が
おりたら、制御装置はコマンド/アドレス情報を送出す
る(ステップS3)。制御装置はエラーがあるか否かを
判断する(ステップS4)。エラーがなければ(ステッ
プS4のNo)、制御装置はデータの送出又は取り込む
(ステップS5)。次に、制御装置はデータ転送が終了
したか否かを判断する(ステップS6)。データ転送が
終了すれば(ステップS6のYes)、制御装置は処理
を終了するが、データ転送が終了しない場合(ステップ
S6のNo)、ステップS4へ戻る。一方、エラーがあ
った場合(ステップS4のYes)、制御装置はエラー
情報を格納して報告し(ステップS7´)、処理を終了
する。
【0004】このように、従来の方式では、データ転送
処理の途中で終了する中断終了や、何もデータ転送しな
いで終了するリトライ終了で終了する方式は採用してい
なかった。また、たとえ、中断終了やリトライ終了で終
了する方式を採用していたとしても、バス命令の動作結
果として異常終了で終了させているだけであり、ハード
ウェア(以下、HWと略称する)によるバス命令の再要
求実行を行う方式とは成っていなかった。
【0005】尚、本発明に関連する先行技術として、特
開平5−165762号公報(以下、先行技術1と呼
ぶ)には、総合的なバス利用効率の向上を達成し得る
「DMAコントローラ」が開示されている。すなわち、
先行技術1に開示されたDMAコントローラは受付回路
と転送制御回路と解放指令回路とを有する。受付回路
は、CPUからバスの使用権を取得してバス転送サイク
ルを実行している状態にあって、外部からバスの一時解
放要求及びその取下げを受ける。転送制御回路は、バス
の一時解放要求が受付けられると、それまで実行してい
たバス転送サイクルの転送パラメータを保持し、受付け
時に実行されていたバス転送サイクルが終了した後それ
を中断してバスを非接続状態とし、また受付回路により
バスの一時解放要求の取下げが受付けられると、バスを
接続状態に復帰させて保持された転送パラメータにした
がって転送動作を再開する。解放指令回路は、転送制御
回路によりバスが非接続状態にされると、一時解放要求
の要求元にバスの解放を指示して使用許可を与え、転送
制御回路によりバスが接続状態にされると、一時解放要
求の要求元に使用禁止を指示する。
【0006】また、特公平2−14733公報(以下、
先行技術2と呼ぶ)には、入出力命令が共通バスを獲得
できずに実行できないとき、ECC回路を経由して命令
レジスタに保持されている同一命令をデコードして再実
行することにより、命令処理能力を向上させた「命令処
理装置」が開示されている。すなわち、先行技術2で
は、メモリ(MS)から読出されたデータが命令デコー
ド回路でデコードされると同時に、ECC回路により1
ビットエラーが修正され、命令レジスタ(IR)に保持
される。この時、1ビットエラーが発生したら、IRの
出力データが命令デコード回路で再度デコードする。デ
コードの結果、命令が共通バスを使用する入出力命令で
あるのに、サイクルスチールがあってバスが獲得できな
い時は、このサイクルスチールの終了後、IRに保持さ
れている実行できなかった入出力命令を命令デコード回
路でデコードし実行する。これにより、メモリアクセス
回数が減少し、命令処理能力が向上する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術に於ける第
1の問題点は、異常終了した場合のバス命令の再実行方
式における問題である。従来のこの種の再実行方式は、
異常終了結果を一旦ドライバ・ファームウェア又はMI
OS(マイクロOS)に報告し、共通バスに対するバス
命令の再実行が可能であれば、ドライバ・ファームウェ
ア又はMIOSよりバス命令を再実行する方式を取って
いた。更に、ドライバ・ファームウェア又はMIOSか
らの再実行が不可能な状態であっても、再実行が必要な
らば、ソフトウェア(以下、SWと略称する)に一旦異
常終了したことを報告し、SWレベルによるI/O命令
の再実行を行っていた為に、処理時間を多く必要として
いた。
【0008】従来の技術に於ける第2の問題点は、デー
タ転送しないでリトライ終了する手段を持たない方式を
持つ場合のケースや、中断終了する手段を持たない場合
における問題である。リトライ終了する終了方法が必要
な理由は、バス使用権を得て発せられた論理アドレス指
示のバス命令を、物理アドレスに変換する課程で索引す
るTLB(論理アドレスから物理アドレスへの変換テー
ブル・レジスタ)に変換すべき情報が存在していない為
に、TLBに変換情報を用意するまでの長時間バスを獲
得し続ける弊害を回避する為である。この為に考案され
た終了形態の一例が、リトライ終了する終了方法であっ
て、変換情報がTLBに存在しない場合は、すぐにバス
命令をリトライ終了させて長時間バスを獲得することを
回避する方式である。すなわち、この終了方法を持たな
い場合は、現在バスの使用権を持ったバス使用者が長時
間バスを獲得し続け、その為に他のバス使用要求者を含
めてデータ・オーバーランやデータ・アンダーラン等の
異常を発生させてコンピュータ・システムを異常終了さ
せる危険を増大させる問題や、この異常終了の回復の為
に更にバス命令の再要求実行を行い、更にまたバスを多
く使用すると言った事態を発生させ、バスのトラヒック
量を増大させると言ったシステムの性能問題を発生させ
る原因を起こす事を招くことになる。
【0009】中断終了する終了方法が必要な理由は、バ
ス使用権を得て発せられたバス命令で使用するデータが
I/Oキャッシュ・メモリやI/Oバッファ・レジスタ
に全て用意できていないケースやより優先度の高いバス
使用権要求があり、バスの長時間使用獲得防止や、デー
タ転送の一時中断が必要に成った場合に、データ転送の
途中であってもバス命令を一時中断する事が必要と成る
からである。この場合の一例の終了方法が中断終了する
終了方法であって、この終了方式が無いケースに於いて
は、リトライ終了が無い場合と同様な、バスを長時間獲
得し続ける問題やトラヒック量を増大させると言った同
じような問題がある。
【0010】本発明は、I/O共通バスに対するバス命
令を再実行させる事態が発生した為にどのようなHW制
御を提供させるかに関する。
【0011】この為に、本発明の課題は、バス命令の終
了形態として、正常終了と異常終了との他に、第3の終
了形態である中断終了又はリトライ終了して、バス命令
の再実行を可能とする終了形態を設けて、HWのレベル
にてバス命令の再実行が容易に実行できる方式を提供す
ることにある。
【0012】本発明の他の課題は、バス使用権を得たバ
ス使用者に長時間のI/O共通バスの獲得の継続を行う
事態を防止し、バストラヒック量の増大を防ぎ、I/O
バス命令の多重高速処理の実行を行えるHW制御方式を
提供することにある。
【0013】尚、先行技術1は、バスの一時的な解放時
にその時の状態を保持して、再開始に備えるようにした
技術思想を開示するのみで、中断終了又はリトライ終了
して、バス命令の再実行を可能とした技術思想である本
発明とは異なる技術思想である。また、先行技術2は、
共通バス獲得に失敗した場合に、該命令を保持して、再
実行できるようにした技術思想を開示するのみで、中断
終了又はリトライ終了して、バス命令の再実行を可能と
した技術思想である本発明とは異なる技術思想である。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明が適用されるデバ
イス制御装置は、I/O共通バスに接続されたデバイス
制御装置であって、バス要求命令を格納する命令格納ス
タック・レジスタと、リード命令時にリード・データを
格納するリード・バッファと、ライト命令時にライト・
データを格納するライト・バッファと、データの送受数
を制御表示するレングス・レジスタと、送受データの読
み出しや格納するメモリ・アドレスを制御表示するアド
レス・レジスタと、前記I/O共通バスのダイアログ内
容を解析してその内容を格納するバス命令解析レジスタ
とを具備する。
【0015】
【0016】本発明によれば、前記デバイス制御装置か
ら発した前記I/O共通バスに対するバス命令が、デー
タ転送を実行せずリトライ終了にて終了した場合に、前
記バス命令解析レジスタは前記I/O共通バスの終了内
容を解析保持し、前記レングス・レジスタは未転送デー
タ・レングスを格納保持し、前記アドレス・レジスタは
転送すべきアドレス情報を格納保持し、前記デバイス制
御装置は、前記レングス・レジスタと前記アドレス・レ
ジスタとの内容に基づき前記命令格納スタック・レジス
タに格納しているリトライ終了で終了した前記バス命令
を再要求実行して、再実行するバス要求制御部を有する
こと、を特徴とする。
【0017】尚、デバイス制御装置の代わりにバス・ブ
リッジ制御装置でも同様に適用される。
【0018】
【作用】本発明では、実行したバス命令がデータ転送を
何も行わずにリトライ終了した場合には、バス要求制御
は、バス命令解析レジスタ、命令格納スタック・レジス
タ、レングス・レジスタ、及びリード・バッファ又はラ
イト・バッファの内容を解析することにより、バス命令
を再実行することが可能となる。
【0019】これらの事柄は、リトライ終了した事象を
ドライバ・ファームウェア或いはMIOS或いはSWに
対して報告を行いその指示に基づいて実行してない場合
でも、HWの処理だけで行うことが可能である作用を、
デバイス制御装置又はバス・ブリッジ制御装置にもたら
す効果がある。
【0020】
【発明の実施の形態】次に、本発明について図面を参照
して詳細に説明する。
【0021】図2は、I/O共通バスを使用したコンピ
ュータ・システムの一例を示すブロック図である。図示
のコンピュータ・システムは、CPU10と、主記憶部
20と、第1のバス・ブリッジ制御装置30と、第1の
デバイス制御装置40と、第2のバス・ブリッジ制御部
50と、第2乃至第4のデバイス制御装置60,70,
および80と、システム・バス100と、第1及び第2
のI/O共通バス200および300とを有する。
【0022】システム・バス100には、CPU10
と、主記憶部20と、第1のバス・ブリッジ制御装置3
0とが接続されている。第1のバス・ブリッジ制御部3
0はシステム・バス100と第1のI/O共通バス20
0とを中継する。CPU10や第1のバス・ブリッジ制
御装置30と主記憶部20との間でデータのやりとりが
行われる。図2には示していないが、システム・バス1
00には、複数のCPUや複数の主記憶部や複数のバス
・ブリッジ部が接続されても良い。
【0023】第1のI/O共通バス200には、第1の
デバイス制御装置40や第2のバス・ブリッジ制御装置
50とが接続されている。第2のバス・ブリッジ制御装
置50は第1のI/O共通バス200と第2のI/O共
通バス300とを中継する。第1のデバイス制御装置4
0の配下には、ディスク装置等のI/Oデバイス(図示
せず)が接続され、第1のバス・ブリッジ制御装置30
を介して主記憶部20との間でデータのやりとりを実行
する。図2には示していないが、第1のI/O共通バス
200の配下には、その他の複数のデバイス制御装置や
複数のバス・ブリッジ制御装置が接続されても良く、デ
バイス制御装置の配下にはI/Oデバイスが接続され、
第1のバス・ブリッジ制御装置30を介して同様に主記
憶部20との間でデータのやりとりが実行される。
【0024】第2のI/O共通バス300の配下には、
第2乃至第4のデバイス制御装置60,70,80が接
続される。第2乃至第4のデバイス制御装置60,7
0,80にはI/Oデバイス(図示せず)が接続され、
第2のバス・ブリッジ制御装置50および第1のバス・
ブリッジ制御装置30を介して主記憶部20との間で同
様にデータのやりとりが実行される。図2には図示して
いないが、第2のI/O共通バス300の配下にもその
他の複数のデバイス制御装置や複数のバス・ブリッジ制
御装置が接続されても良い。第2のI/O共通バス30
0に第3のバス・ブリッジ制御装置(図示せず)が接続
されている場合、第3のI/O共通バス(図示せず)が
存在して、第1のI/O共通バス200や第2のI/O
共通バス300と同様に、デバイス制御装置(図示せ
ず)やバス・ブリッジ制御装置(図示せず)が接続され
る。
【0025】図1は第1のデバイス制御装置40の内部
構成を示すブロック図である。第2乃至第4のデバイス
制御装置60,70,80および第2のバス・ブリッジ
制御装置50も第1のデバイス制御装置40と同様の構
成を有する。
【0026】第1のデバイス制御装置40は、命令格納
スタック・レジスタ41と、リード・バッファ42と、
ライト・バッファ43と、レングス・レジスタ44と、
アドレス・レジスタ45と、バス命令解析レジスタ46
と、バス要求制御部47と、デバイス制御部48とを有
し、第1のI/O共通バス200とデバイス・バス21
0とに間に接続されている。
【0027】命令格納スタック・レジスタ41は第1の
I/O共通バス200への命令を格納する。リード・バ
ッファ42はリード・データを格納する。ライト・バッ
ファ43はライト・データを格納する。レングス・レジ
スタ44は第1のI/O共通バス200との送受データ
の長さを示すレングス・データを格納する。アドレス・
レジスタ45は第1のI/O共通バス200を介して送
受するデータを書き込む又は読み出す主記憶部20(図
2)のアドレス情報を格納する。バス命令解析レジスタ
46は第1のI/O共通バス200のダイアログ処理結
果を格納表示する。バス要求制御部47は第1のI/O
共通バス200への命令要求や処理を制御する。デバイ
ス・バス210はI/Oデバイス(図示せず)とのイン
タフェースを司る。デバイス制御部48はデバイス・バ
ス210配下のI/Oデバイスの制御を行う。
【0028】ここで、図示のデバイス制御装置40と従
来のデバイス制御装置との間の相違点は、デバイス制御
装置40は、バス要求制御部47とバス命令解析レジス
タ46でデータのやりとりをするための信号線49を有
していることと、バス要求制御部47の制御の仕方が従
来のものとは異なることである。
【0029】尚、バス・ブリッジ制御装置30は、図示
はしないが、図1に示した構成要素の他に、さらに、論
理/物理アドレス変換テーブル(TLB)とI/Oキャ
ッシュとを備えている。
【0030】図3にデバイス制御装置40の動作を説明
するためのフローチャートを示す。以下、図1乃至図3
を参照して、デバイス制御装置40の動作について説明
する。
【0031】最初に、デバイス制御部48の制御下で、
デバイス・バス210を介してI/Oデバイスとの処理
の結果、主記憶部20との間でのデータのやりとりが必
要となった場合の動作について説明する。
【0032】まず主記憶部20からデータを読み出した
場合において、何もデータを転送しないでリトライ終了
する場合について説明する。
【0033】デバイス制御部48からの指示に基づき、
命令格納スタック・レジスタ41に第1のI/O共通バ
ス200へのバス命令を、レングス・レジスタ44に転
送データ長を、アドレス・レジスタ45に主記憶部20
の読出しアドレスを各々格納した後に、バス要求制御レ
ジスタ47の制御下に於いて、第1のI/O共通バス2
00へバス使用権要求を行う(ステップS1)。このバ
ス使用権要求が受け入れられる(ステップS2)と、バ
ス要求制御部47はバス動作を実行し(ステップS
3)、主記憶部20から読み出したデータをリード・バ
ッファ42に格納して、デバイス制御部48の制御下で
デバイス・バス210を介してデータをI/Oバスに送
出する(ステップS5)。
【0034】この時に第1のI/O共通バス200上の
ダイアログが正常に終了していれば(ステップS4のN
o)、正常終了した事がバス命令解析レジスタ46に表
示格納され、バス要求制御部47は、転送されたデータ
長に基づきレングス・レジスタ44の減算やアドレス・
レジスタ45を更新する。ここで、アドレス・レジスタ
45に格納されている主記憶部20に対するアドレス情
報が論理アドレスであった場合には、第1のI/O共通
バス200上に送出されるアドレス情報も論理アドレス
であり、第1のバス・ブリッジ制御装置30内部で論理
アドレスから物理アドレスに変換され、システム・バス
100を介して主記憶部20がアクセスされる。
【0035】ここで、第1のバス・ブリッジ制御装置3
0内のTLBに変換情報が存在しなかったとしよう。こ
の場合、第1のI/O共通バス200上のダイアログ
は、何もデータ転送しないでリトライ終了で終了し(ス
テップS4のYes)、リトライ終了した事がバス命令
解析レジスタ46に登録される(ステップS8)。この
とき、当然のことながら、レングス・レジスタ44及び
アドレス・レジスタ45の内容は更新されない。このリ
トライ終了ではバス命令の再実行を準備するステップS
9は不要である。
【0036】第1のI/O共通バス200上のダイアロ
グがTLB変換不可の為にリトライ終了した事は、第1
のバス・ブリッジ制御装置30よりCPU10に報告さ
れ、CPU10の制御下により(又は場合によっては、
SWの処理を伴い)TLBに変換情報が格納される。
【0037】一方、バス命令解析レジスタ46にリトラ
イ終了された事が表示されて終了した第1のI/O共通
バス200上のバス命令は、バス要求制御部47を介し
てデバイス制御部48に報告されると共に、TLBに変
換情報が格納される頃合いを見て、バス要求制御部47
は再度第1のI/O共通バス200上にバス使用権を要
求する(ステップS1)。
【0038】ここで、再要求すべき第1のI/O共通バ
ス200に対するバス命令に関連する情報は、命令格納
スタック・レジスタ41やレングス・レジスタ44やア
ドレス・レジスタ45に既に格納されているので、改め
て格納する必要もない。又、第1のI/O共通バス20
0に対するバス命令の再要求をTLBに変換情報が格納
される頃合いを見て指示出来るならば、デバイス制御部
48より指示しなくても、バス要求制御部47又はバス
命令解析レジスタ46から行っても良い。
【0039】次に、主記憶部20からデータを読み出し
た場合において、データ転送の途中で中断終了する場合
について説明する。
【0040】デバイス制御部48からの指示に基づき、
命令格納スタック・レジスタ41に第1のI/O共通バ
ス200へのバス命令を、レングス・レジスタ44に転
送データ長を、アドレス・レジスタ45に主記憶部20
への読出しアドレスを各々格納した後に、バス要求制御
部47の制御下に於いて、第1のI/O共通バス200
へバスの使用権要求を行う(ステップS1)。この要求
が受入れられると(ステップS2)、バス要求制御部4
7はバス動作を実行し(ステップS3)、主記憶部20
から読み出したデータをリード・バッファ42に格納し
て、デバイス制御部48の制御下でデバイス・バス21
0を介してデータをI/Oデバイスに送出する(ステッ
プS5)。
【0041】この時に第1のI/O共通バス200上の
アイアログが正常に終了していれば(ステップS4のN
o)、正常終了した事がバス命令解析レジスタ46に表
示格納され、バス要求制御部47は転送されたデータ長
に基づきレングス・レジスタ44の減算やアドレス・レ
ジスタ45を更新する。
【0042】ここで、第1のバス・ブリッジ制御装置3
0内部のI/Oキャッシュに必要とする読み出しデータ
が全て用意されないとする。この場合に於いては、用意
されているデータだけを送出してデータ転送途中で中断
終了する事を知らせ(ステップS4のYes)、この事
がバス命令解析レジスタ46に登録されて(ステップS
8)、第1のI/O共通バス200に対するバス命令が
終了する。
【0043】このとき、当然の事ながら、レングス・レ
ジスタ44にはデータ転送した分だけの転送長だけ減算
された内容が格納され、アドレス・レジスタ45の内容
も、読みとったデータの格納されていたアドレス情報分
だけ減算されている(ステップS9)。したがって、こ
の中断終了でも、バス命令の再実行を準備するステップ
S9は不要である。
【0044】データ転送要求が途中で中断終了したこと
を報告した第1のバス・ブリッジ制御装置30は、残り
のデータをI/Oキャッシュに格納すべき動作を実行す
る。
【0045】一方、中断終了された第1のデバイス制御
装置40に於いては、再要求すべき第1のI/O共通バ
ス200に対するバス命令に関連する情報は、命令格納
スタック・レジスタ41やレングス・レジスタ44やア
ドレス・レジスタ45に格納されているので、改めて格
納する必要もない。又、第1のI/O共通バス200に
対するバス命令の再要求を第1のバス・ブリッジ制御装
置30内のI/Oキャッシュに格納されている頃合いを
見て、リトライ終了時の再要求方法における場合と同様
に指示する(ステップS1)事により、第1のI/O共
通バス200へのバス命令を再実行できる。
【0046】尚、上記動作において、エラーの回数を計
数し(ステップS7)、この回数が規定回数以上のとき
(ステップS7のYes)は、処理を修了する。また、
エラーの種類によっては、ステップS9において再実行
を行う準備をすることが必要となる。例えば、コマンド
/アドレスによって、データを再度用意することが必要
となることがある。
【0047】主記憶部20への書き込み動作時に於ける
リトライ終了及び中断終了時での再要求方法も、書き込
むべきデータをあらかじめライト・バッファ42に用意
する事を除き、上述した読み出し時の場合の同様であ
る。
【0048】以上の説明に於いては、第1のデバイス制
御装置40から第1のバス・ブリッッジ制御装置30に
対するI/O共通バス命令が、第1のバス・ブリッジ制
御装置30内のリソースがビジーの為にリトライ終了又
は中断終了した場合のI/O共通バス命令の再要求方法
について説明してきたが、第1のバス・ブリッジ制御装
置30から第1のデバイス制御装置40に対して発せら
れたI/O共通バス命令が、第1のデバイス制御装置4
0内のリソースがビジーの為に、第1のデバイス制御装
置40がリトライ終了又は中断終了する場合もある。
【0049】この場合に於いても、第1のデバイス制御
装置40と同様に第1のバス・ブリッジ制御装置30内
にある命令格納スタッ・レジスタ(図示せず)、バス命
令解析レジスタ(図示せず)、レングス・レジスタ(図
示せず)、アドレス・レジスタ(図示せず)、バス要求
制御部(図示せず)を使用して、第1のI/O共通バス
200に対してI/O共通バス命令を再要求出来る事は
明白である。
【0050】また、第1のデバイス制御装置40を例に
とって説明してきたが、第2乃至第4のデバイス制御装
置60,70,80および第2のバス・ブリッジ制御装
置50も同様に、第2のI/O共通バス300へのI/
Oバス命令のリトライ終了時又は中断終了時の再要求方
法は、同様に実現できる事は明白である。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、実行す
るI/O共通バスに対するI/O共通バス命令がリトラ
イ終了して、I/Oバス命令が完結しなかった場合に、
デバイス制御装置またはバス・ブリッジ制御装置内に具
備した、バス命令を格納する命令格納スタック・レジス
タや、リード命令時にリード・データを格納するリード
・バッファは、ライト命令時にライト・データを格納す
るライト・バッファや、データの送受数を制御表示する
レングス・レジスタや、送受データの読み出しや格納す
るメモリ・アドレスを制御表示するアドレス・レジスタ
や、I/O共通バスのダイアログ内容を解析しその内容
を格納するバス命令解析レジスタをもち、バス要求制御
部は、これらのレジスタの内容を基にしてHW処理によ
って、リトライ終了したI/O共通バス命令を再実行す
ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態によるデバイス制御装
置を示すブロック図である。
【図2】本発明に係るデバイス制御装置およびバス・ブ
リッジ制御装置が接続されたI/O共通バスを使用した
コンピュータ・システムを示すブロック図である。
【図3】図1に示したデバイス制御装置の動作を説明す
るためのフローチャートである。
【図4】従来のデバイス制御装置やバス・ブリッジ制御
装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
10 CPU 20 主記憶部 30,50 バス・ブリッジ制御装置 40,60,70,80 デバイス制御装置 41 命令格納スタック・レジスタ 42 リード・バッファ 43 ライト・バッファ 44 レングス・レジスタ 45 アドレス・レジスタ 46 バス命令解析レジスタ 47 バス要求制御部 48 デバイス制御部 49 信号線 100 システム・バス 200,300 I/O共通バス 210 デバイス・バス

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 I/O共通バスに接続されたデバイス制
    御装置であって、バス要求命令を格納する命令格納スタ
    ック・レジスタと、リード命令時にリード・データを格
    納するリード・バッファと、ライト命令時にライト・デ
    ータを格納するライト・バッファと、データの送受数を
    制御表示するレングス・レジスタと、送受データの読み
    出しや格納するメモリ・アドレスを制御表示するアドレ
    ス・レジスタと、前記I/O共通バスのダイアログ内容
    を解析してその内容を格納するバス命令解析レジスタと
    を具備する前記デバイス制御装置において、 前記デバイス制御装置から発した前記I/O共通バスに
    対するバス命令が、データ転送を実行せずリトライ終了
    にて終了した場合に、前記バス命令解析レジスタは前記
    I/O共通バスの終了内容を解析保持し、前記レングス
    ・レジスタは未転送データ・レングスを格納保持し、前
    記アドレス・レジスタは転送すべきアドレス情報を格納
    保持し、 前記デバイス制御装置は、前記レングス・レジスタと前
    記アドレス・レジスタとの内容に基づき前記命令格納ス
    タック・レジスタに格納しているリトライ終了で終了し
    た前記バス命令を再要求実行して、再実行するバス要求
    制御部を有することを特徴とするデバイス制御装置。
  2. 【請求項2】 前記I/O共通バスに対するリード命令
    に於いては、なにもデータ転送しない為にリード・デー
    タが前記リードバッファに格納されないでリトライ終了
    した場合、前記バス要求制御部は、再要求されたリード
    命令に従って得られたリード・データをあらためて前記
    リード・バッファに格納させ、 ライト命令に於いては、なにもデータ転送せずにリトラ
    イ終了で終了した場合、前記バス要求制御部は、再要求
    実行されたライト命令に従って、あらためて前記ライト
    ・バッファからライト・データを取り出して送出させる
    こと、を特徴とする請求項記載のデバイス制御装置。
  3. 【請求項3】 I/O共通バスに接続されたバス・ブリ
    ッジ制御装置であって、バス要求命令を格納する命令格
    納スタック・レジスタと、リード命令時にリード・デー
    タを格納するリード・バッファと、ライト命令時にライ
    ト・データを格納するライト・バッファと、データの送
    受数を制御表示するレングス・レジスタと、送受データ
    の読み出しや格納するメモリ・アドレスを制御表示する
    アドレス・レジスタと、前記I/O共通バスのダイアロ
    グ内容を解析してその内容を格納するバス命令解析レジ
    スタとを具備する前記バス・ブリッジ制御装置におい
    て、 前記バス・ブリッジ制御装置から発した前記I/O共通
    バスに対するバス命令が、データ転送を実行せずリトラ
    イ終了にて終了した場合に、前記バス命令解析レジスタ
    は前記I/O共通バスの終了内容を解析保持し、前記レ
    ングス・レジスタは未転送データ・レングスを格納保持
    し、前記アドレス・レジスタは転送すべきアドレス情報
    を格納保持し、 前記バス・ブリッジ制御装置は、前記レングス・レジス
    タと前記アドレス・レジスタとの内容に基づき前記命令
    格納スタック・レジスタに格納しているリトライ終了で
    終了した前記バス命令を再要求実行して、再実行するバ
    ス要求制御部を有することを特徴とするバス・ブリッジ
    制御装置。
  4. 【請求項4】 前記I/O共通バスに対するリード命令
    に於いては、なにもデータ転送しない為にリード・デー
    タが前記リードバッファに格納されないでリトライ終了
    した場合、前記バス要求制御部は、再要求されたリード
    命令に従って得られたリード・データをあらためて前記
    リード・バッファに格納させ、 ライト命令に於いては、なにもデータ転送せずにリトラ
    イ終了で終了した場合、前記バス要求制御部は、再要求
    実行されたライト命令に従って、あらためて前記ライト
    ・バッファからライト・データを取り出して送出させる
    こと、を特徴とする請求項記載のバス・ブリッジ制御
    装置。
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