JP2985607B2 - 金属箔張り積層板の製造法 - Google Patents

金属箔張り積層板の製造法

Info

Publication number
JP2985607B2
JP2985607B2 JP5260500A JP26050093A JP2985607B2 JP 2985607 B2 JP2985607 B2 JP 2985607B2 JP 5260500 A JP5260500 A JP 5260500A JP 26050093 A JP26050093 A JP 26050093A JP 2985607 B2 JP2985607 B2 JP 2985607B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
metal foil
resin
clad laminate
layer
foil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP5260500A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07112506A (ja
Inventor
稔 大塚
聡 杉浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Resonac Corp
Original Assignee
Shin Kobe Electric Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shin Kobe Electric Machinery Co Ltd filed Critical Shin Kobe Electric Machinery Co Ltd
Priority to JP5260500A priority Critical patent/JP2985607B2/ja
Publication of JPH07112506A publication Critical patent/JPH07112506A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2985607B2 publication Critical patent/JP2985607B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Manufacturing Of Printed Wiring (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、表面実装用プリント配
線板の材料として適した金属箔張り積層板の製造法に関
する。
【0002】
【従来の技術】表面実装用プリント配線板では、表面実
装するセラミックチップ部品の熱膨張係数が7ppmと
小さいのに対して、プリント配線板の基板(金属箔張り
積層板を材料とする)の熱膨張係数は14〜22ppm
と大きい。従って、冷熱サイクルを繰り返すと、セラミ
ックチップ部品と基板の熱膨張係数の差に起因して、セ
ラミックチップ部品の半田接続部に応力がかかる。最終
的には、半田接続部にクラックが入り断線に至るおそれ
がある。そこで、プリント配線板の材料である金属箔張
り積層板の熱膨張係数を小さくするために、シート状基
材に熱硬化性樹脂を含浸乾燥して得たプリプレグの層の
表面に金属箔を載置して加熱加圧成形する積層板の製造
において、熱硬化性樹脂に無機充填剤を含有させる技術
がある。また、半田接続部にかかる応力を緩和するため
に、金属箔の下にゴム状樹脂層を配置することが検討さ
れている。例えば、アクリロニトリルブタジエンゴムを
予め金属箔に塗布して積層板を加熱加圧成形する方法や
表面層のプリプレグに同様にアクリロニトリルブタジエ
ンゴムを塗布して加熱加圧成形する方法である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の無機充
填剤を含有させる技術では、積層板の熱膨張係数が期待
するほどには低くならず積層板の弾性率は高くなるの
で、返って半田接続部にクラックが入りやすくなる。ま
た、アクリロニトリルブタジエンゴムを塗布する技術は
塗布面に粘着性が残り、このような金属箔やプリプレグ
を取り扱うときの作業性が悪い。本発明が解決しようと
する課題は、金属箔の下に低弾性樹脂層を形成する金属
箔張り積層板の製造において、金属箔に予め塗布した低
弾性の樹脂組成物の粘着性をなくし、また、表面実装プ
リント配線板用として適した金属箔張り積層板を製造す
ることである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係る金属箔張り積層板の製造法は、ガラス
織布基材に熱硬化性樹脂を含浸乾燥して得たプリプレグ
の層の表面に金属箔を載置して加熱加圧成形する積層板
の製造において、成形に先立ち金属箔の接着面に(a)
〜(d)の成分からなる樹脂組成物の層を形成してお
く。そして、加熱加圧成形した積層板の金属箔の下に厚
さ20μm以上で弾性率10kg/mm2以下の低弾性樹脂
層を設けることを特徴とする。 (a)アクリロニトリルブタジエンゴム (b)ポリビニルブチラール (c)フェノール樹脂 (d)エポキシ樹脂 上記(a)〜(d)の成分からなる樹脂組成物に無機充
填剤を含ませるようにするとよい。無機充填剤の含有量
は好ましくは10重量%以上である。
【0005】
【作用】本発明に係る製造法では、塗布後に粘着性が残
る上記(a)成分に、(b)〜(d)成分を配合するこ
とにより塗布後の粘着性をなくすることができる。そし
て、積層板を成形した後に金属箔の下に形成される低弾
性樹脂層の厚さと弾性率を上記のように特定することに
より、表面実装部品の半田接続部にかかる応力を低弾性
樹脂層で吸収して緩和し、半田接続部のクラック発生を
抑制することができる。
【0006】
【実施例】
実施例1〜4,比較例1〜3 (a)両末端カルボキシル化アクリロニトリルブタジエ
ンゴム(宇部興産製「CTBN」) (b)ポリビニルブチラール(積水化学工業製) (c)イソプロピルフェノール樹脂(三井東圧化学製
「パーマノール100」) (d)ビスフェノールA型エポキシ樹脂(油化シェルエ
ポキシ製「Ep−828) (e)水酸化アルミニウム(昭和電工製「H42S
T」) を表1に示す配合で酢酸セロソルブ/メチルエチルケト
ン(容量比6/4)混合溶液に溶解分散させ、固形分3
0重量%の樹脂組成物を調製した。前記各樹脂組成物
を、35μm厚の銅箔にロールコータで塗布乾燥し、こ
の塗布層によって積層板成形後に銅箔の下に形成される
低弾性樹脂層の厚さが、表1に示す厚さになるように調
整した。別途、ガラス織布(日東紡製「WEA−1
8」,単位重量205g/m2)に、ビスフェノールA
型エポキシ樹脂を含浸乾燥して樹脂付着量40重量%の
プリプレグAを用意した。また、ガラス不織布(キュム
ラス製「EPM−4050」,単位重量50g/m2
に、充填剤として水酸化アルミニウムを配合したビスフ
ェノールA型エポキシ樹脂(樹脂/充填剤重量比100
/50)を含浸乾燥して充填剤を含む樹脂付着量84重
量%のプリプレグBを用意した。プリプレグBを6プラ
イ重ね、その両側にプリプレグAを1プライずつ重ね、
最表面には上述の樹脂組成物塗布銅箔を載置して(樹脂
組成物塗布面を内側にして)、加熱加圧成形により1.
6mm厚のコンポジット銅張り積層板を製造した。
【0007】
【表1】
【0008】従来例 プリプレグBを6プライ重ね、その両側にプリプレグA
を1プライずつ重ね、最表面には樹脂組成物を塗布して
いない銅箔を載置して、加熱加圧成形により1.6mm厚
のコンポジット銅張り積層板を製造した。銅箔の下に低
弾性樹脂層は形成されない。
【0009】上記実施例、比較例および従来例の積層板
をプリント配線板に加工し、セラミックチップ部品を半
田接続したときの接続信頼性(半田接続部のクラック発
生率)と積層板成形に供する銅箔の粘着性についての観
察結果を表2に示す。クラック発生率は、R3216
(セラミックチップレジスタ)を表面実装し(n=10
0)、−30℃と120℃の冷熱サイクルを繰返し、1
000回サイクル後の半田接続部を観察してクラック発
生率を計数した。粘着性は、塗布面を下にして銅箔を5
枚重ねその上に5Kgの錘を載せて放置し、24時間後に
銅箔同士の貼り付き具合を観察して3段階で評価した。 ○:貼り付きなし △:貼り付きあるも容易に剥離可
×:剥離不可
【0010】
【表2】
【0011】
【発明の効果】上述のように、本発明に係る方法では、
積層板の金属箔の下に低弾性樹脂層を形成するために金
属箔に塗布した樹脂組成物の層の粘着性をなくすること
ができ、積層板製造の作業性を悪くすることがない。そ
して、本発明に係る方法で金属箔の下に形成した低弾性
樹脂層は、プリント配線板の材料として表面実装部品の
半田接続信頼性も確保する上で極めて好適なものであ
る。金属箔に塗布する樹脂組成物に無機充填剤を配合す
れば、金属箔の接着強度を高めることができるので都合
がよい。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガラス織布基材に熱硬化性樹脂を含浸乾燥
    して得たプリプレグの層の表面に金属箔を載置して加熱
    加圧成形する積層板の製造において、 成形に先立ち金属箔の接着面に(a)〜(d)の成分か
    らなる樹脂組成物の層を形成しておき、加熱加圧成形し
    た積層板の金属箔の下に厚さ20μm以上で弾性率10
    kg/mm2以下の低弾性樹脂層を設けることを特徴とする
    金属箔張り積層板の製造法。 (a)アクリロニトリルブタジエンゴム (b)ポリビニルブチラール (c)フェノール樹脂 (d)エポキシ樹脂
  2. 【請求項2】(a)〜(d)の成分からなる樹脂組成物
    に無機充填剤が含まれている請求項1記載の金属箔張り
    積層板の製造法。
  3. 【請求項3】無機充填剤の含有量が10重量%以上であ
    る請求項2記載の金属箔張り積層板の製造法。
JP5260500A 1993-10-19 1993-10-19 金属箔張り積層板の製造法 Expired - Fee Related JP2985607B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5260500A JP2985607B2 (ja) 1993-10-19 1993-10-19 金属箔張り積層板の製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5260500A JP2985607B2 (ja) 1993-10-19 1993-10-19 金属箔張り積層板の製造法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07112506A JPH07112506A (ja) 1995-05-02
JP2985607B2 true JP2985607B2 (ja) 1999-12-06

Family

ID=17348839

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5260500A Expired - Fee Related JP2985607B2 (ja) 1993-10-19 1993-10-19 金属箔張り積層板の製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2985607B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3489113B2 (ja) 1999-12-20 2004-01-19 関西日本電気株式会社 半導体装置
KR100588301B1 (ko) * 2002-10-24 2006-06-09 주식회사 엘지화학 에폭시/열가소성 수지 블렌드 조성물
KR100523594B1 (ko) * 2002-10-24 2005-10-24 주식회사 엘지화학 에폭시/열가소성 수지 블렌드 조성물
KR100892192B1 (ko) * 2008-01-11 2009-04-07 엘에스엠트론 주식회사 다이 접착 필름과 그 수지 조성물

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07112506A (ja) 1995-05-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3520604B2 (ja) コンポジット積層板
JP2985607B2 (ja) 金属箔張り積層板の製造法
JP3067512B2 (ja) 金属箔張り積層板の製造法およびその製造に用いる金属箔
JP3125582B2 (ja) 金属箔張り積層板の製造法
JP3067517B2 (ja) 金属箔張り積層板およびその製造法
JPH05261861A (ja) 積層板
JP3077491B2 (ja) 金属箔張り積層板の製造法およびそれに用いる金属箔
JP3107278B2 (ja) 金属箔張り積層板の製造法及び金属箔張り積層板用金属箔
JPH0892394A (ja) 積層板成形用プリプレグおよび積層板
JPH0552873B2 (ja)
JPS63264342A (ja) 銅張積層板およびその製造法
JP2935329B2 (ja) 金属箔張り積層板の製造法
JPH06100708A (ja) コンポジット積層板
JP3823649B2 (ja) アミド基含有有機繊維基材を用いたプリプレグ、積層板ならびにプリント配線板
JP2001152108A (ja) 絶縁接着フィルム及びそれを用いた多層プリント配線板並びにその製造方法
JP2734912B2 (ja) 表面実装プリント配線板用銅張り積層板
JP2003080620A (ja) フレキシブルプリント配線板裏打ち材用のガラス繊維基材エポキシ樹脂積層板
JPH0720626B2 (ja) 銅張積層板の製造法
JPH05271442A (ja) 積層板の製造法
JP3804812B2 (ja) 絶縁ワニスの製造方法
JP3013500B2 (ja) 金属箔張り積層板
JPH0250148B2 (ja)
JPS63265628A (ja) 金属ベ−ス銅張板およびその製造法
JP2858521B2 (ja) 金属箔張り積層板およびその製造法
JPH09205262A (ja) プリント配線板製造用プリプレグ及びその製造法ならびにプリント配線板の製造法

Legal Events

Date Code Title Description
S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081001

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091001

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101001

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees