JP2985036B2 - 建造物の積雪荷重監視システム - Google Patents

建造物の積雪荷重監視システム

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JP2985036B2 JP5161098A JP16109893A JP2985036B2 JP 2985036 B2 JP2985036 B2 JP 2985036B2 JP 5161098 A JP5161098 A JP 5161098A JP 16109893 A JP16109893 A JP 16109893A JP 2985036 B2 JP2985036 B2 JP 2985036B2
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
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    • Y02A90/10Information and communication technologies [ICT] supporting adaptation to climate change, e.g. for weather forecasting or climate simulation

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、積雪寒冷地の豪雪地帯
における建造物の屋根雪の荷重による損壊の防止を目的
とし、屋根雪除去の時期の決定に必要な屋根雪荷重を間
接的に測定する装置に係わるものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】日本列
島の豪雪地帯では、毎冬、雪下ろしをやらなければなら
ない屋根や建造物が数多くある。累計降雪量が10mに
達するような地域では、一冬に10回以上の雪下ろしを
行っている。この労力は想像を絶するもので、屋根から
転落する犠牲者も毎年後を断たない。また、過疎化と老
齢化で、この労働の負担に耐えられず、止む得ず無雪地
へ住居を移転する者が続出している。
【0003】しかし、この雪下ろしが効率的に行われて
いるかどうかは疑問で、屋根雪荷重が下ろす必要がない
ほど少ないにも拘わらず、雪下ろしを実施している場合
が多く見られ労力の無駄が多い。これは、屋根雪荷重が
どの程度になっているか分からないために起こることで
ある。
【0004】また、鉄骨建築や鉄筋コンクリート構造の
建造物においては、設計段階での耐雪荷重が不十分で、
30年に一度の豪雪があると限界荷重を越える可能性が
あり、この時は雪下ろしをやらなければならない。この
ような場合も、屋根にどれ程の荷重が掛かっているかを
知っていれば、無駄のない除雪ができる。
【0005】現在のところ、屋根雪の荷重を計測する方
法として、梁や柱にストレインゲージ等を設置して、そ
の歪みから荷重を求める試みがなされているが、この方
法は測定点を多く設けなければならない欠点があり、複
雑な配線,複雑な計測システムが必要で高価となり、保
守管理も容易ではないことから、この直接測定法は一般
には普及していない。
【0006】そこで、出願人は、従来の方法よりも、よ
り簡便な間接的測定方法で屋根雪荷重を定量的に計測す
る本システムを発明した。
【0007】
【課題を解決するための手段】添付図面を参照しながら
説明すると、次の通りである。
【0008】建造物の屋根1から流下する融雪水の水量
を計測する融雪水量計測装置aと、建造物の屋根1の近
傍に設置した降水量を計測する降水量計測装置bと、前
記両者から得られた計測値を演算処理する演算処理装置
cとを設けた建造物の積雪荷重監視システムであって、
前記演算処理装置cは、前記降水量計測装置bより得ら
れる計測値に基づく値から、前記融雪水量計測装置aよ
り得られた計測値に基づく値の差を求める演算処理を行
うことで、屋根1上に残っている積雪荷重Lを推測し得
るように構成したことを特徴とする建造物の積雪荷重監
視システムに係るものである。
【0009】即ち、建造物の屋根1に連結する排水管3
前記融雪水量計測装置aとして流量計4を設け、建造
物の屋根1の近傍に前記降水量計測装置bとして降水量
計測装置6を設け、流量計4と降水量計測装置6とを計
測回路5と計測回路7を介して接続し、この計測回路5
・7に前記演算処理装置cとして電子計算機8を設けた
ことを特徴とする建造物の積雪荷重監視システムに係る
ものである。
【0010】
【作用】まず最初に、降雪量計測装置6による計測値か
ら屋根に降った降水量を推計する方法を述べる。降水量
計測装置6の受水面積をS12とし、単位時間(例えば
1分)にこの降水量計測装置6に捕捉された降水がMkg
とすると1m2当たりに降った雪の重量P(kg/m2・mi
n)は P=M/S1 (kg/m2・min) (1) となる。しかし、これは屋根に降った雪の重量Wと同じ
ではない。なぜなら降水量計測装置6と屋根では降雪の
捕捉率が異なるからである。その捕捉率は屋根の方が降
水量計測装置6よりも大きいことは実測により分かって
いる。さらにPとWは比例関係になっていることは実験
的に分かっているので、屋根に降った雪の重量Wは次の
ような式で表すことができる。
【0011】 W=k・P (kg/m2・min) (2) ここで、kは比例係数である。この比例係数kを決定す
るために、一週間、又は一か月間、WとPを計測し、そ
の間のWの積算値とPの積算値の比をとれば良い。S1
が116cm2、屋根面積が1.04m2の小規模のモデル
実験では、kの値は1.28であった。大規模の屋根の
場合も同様にしてkを決定できる。従って、ある時点か
ら現在までの積算降水重量ΣWは次の式で表せる。
【0012】 ΣW=Σk・P=k・ΣP (kg/m2) (3) 次に、屋根から流れ落ちた水の重量を計測する方法を述
べる。単位時間(1min)当たりの屋根から流れ落ちる
水の体積V(l)は排水管に接続した流量計4で測定さ
れる。降雪期の融解水の温度は0℃付近なので、その密
度は1.00kg/lと一定である。従って、水の体積V
(l)はそのままVkgと読み替えることができる。故に
起算した時点から現在までの屋根1m2当たりの排水量
ΣDは屋根面積をS22として次の式で表すことができ
る。
【0013】 ΣD=ΣV/S2 (kg/m2) (4) 以上のことから現時点で屋根1m2当たりに残っている
積雪荷重L(kg/m2)は積算降水重量ΣWから積算排水
量ΣDを差し引いた次式で表すことができる。
【0014】 L=ΣW−ΣD=k・ΣM/S1−ΣV/S2 (kg/m2) (5) 電子計算機8は降水量計測装置6の計測値をインターフ
ェース回路7を介して、また、流量計4の計測値は計数
回路5を介して読み取られ、(5)式の演算式に従って
屋根1m2当たりに残っている積雪荷重Lを算出するこ
とができる。
【0015】
【実施例】図は本発明の好適な実施例を示したもので、
建造物の屋根1に連結する排水管3に流量計4を設け、
建造物の屋根1の近傍に降水量計測装置6を設け、流量
計4と降水量計測装置6とを計測回路5と計測回路7を
介して接続し、この計測回路5・7に電子計算機8を設
けたことを特徴とする建造物の積雪荷重監視システムに
係るものである。この実施例は、建造物の屋根1から地
上へ流下する融雪水の水量を計測する装置aとして建造
物の屋根1に連結する排水管3に流量計4を使用し、建
造物の屋根1の近傍に設置した降水量を計測する装置b
として、建造物の屋根1の近傍に降水量計測装置6を使
用し、演算処理装置cとして電子計算機8を使用した場
合を図示している。
【0016】また、電子計算機8にTVモニター9やプ
リンター10を接続し、TVモニター9に荷重Lと計測状
況を表示したり、プリンター10に計測値を記録すること
もできる。更に、磁気記録装置に観測データを記録して
おけば、屋根雪荷重の時間変化を、後で再現することが
できる。
【0017】小規模のモデル実験を、1990年長岡市
において、冬期1か月間実施した結果によると、ΣWに
対するΣWとΣDの差の割合は2.9%であった。
【0018】ここで、降水量計測装置6は、降水量を計
測できるものであればどのような形式のものでも良い。
また、排水量を測定する装置は流量計4に限らず、排水
を一旦貯水槽に入れ、一定量づつ汲み出す方法でも良
い。ちなみに、この実験で用いた降水量計測装置6は、
出願者が考案した特公平5−9756号の降水強度計で
ある。
【0019】図中符号2は屋根1上の積雪、11は側溝で
ある。
【0020】
【発明の効果】本発明は上述のように、単純な構成であ
るばかりでなく、どのような建造物にも適用可能で、し
かも測定誤差は数%程度と小さく、精度の高い建造物の
積雪荷重監視システムとすることができる。
【0021】更に、この方法で得られた屋根雪荷重の情
報を、電話回線や、ラジオ、テレビを通して一般家庭に
伝達すれば、ユーザーはいつ屋根雪を下ろしたら良いか
を判断できることになり、豪雪地の地域の建造物の雪災
害の防止、効率的な屋根雪処理に貢献することができ
る。また、融雪装置付の屋根であれば、雪荷重を常時監
視しながら、一定重量に達したところで、自動的に雪を
制御し、常に屋根雪を安全荷重に保つシステムを構成す
ることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の建造物の積雪荷重監視システムの構成
を示す説明図である。
【符号の説明】
1 屋根 a 融雪水量計測装置降水量計測装置 c 演算処理装置 積雪荷重

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建造物の屋根から流下する融雪水の水量
    を計測する融雪水量計測装置と、建造物の屋根の近傍に
    設置した降水量を計測する降水量計測装置と、前記両者
    から得られた計測値を演算処理する演算処理装置とを設
    けた建造物の積雪荷重監視システムであって、前記演算
    処理装置は、前記降水量計測装置より得られる計測値に
    基づく値から、前記融雪水量計測装置より得られた計測
    値に基づく値の差を求める演算処理を行うことで、屋根
    上に残っている積雪荷重を推測し得るように構成した
    とを特徴とする建造物の積雪荷重監視システム。
JP5161098A 1993-06-30 1993-06-30 建造物の積雪荷重監視システム Expired - Lifetime JP2985036B2 (ja)

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JP5520502B2 (ja) * 2009-03-05 2014-06-11 大和ハウス工業株式会社 雨量データ収集システム
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