JP2984745B2 - エンジンのバルブタイミング可変装置 - Google Patents

エンジンのバルブタイミング可変装置

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JP2984745B2 JP40947290A JP40947290A JP2984745B2 JP 2984745 B2 JP2984745 B2 JP 2984745B2 JP 40947290 A JP40947290 A JP 40947290A JP 40947290 A JP40947290 A JP 40947290A JP 2984745 B2 JP2984745 B2 JP 2984745B2
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作美 長谷藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はエンジンの出力軸と該出
力軸に伝動連結されて駆動されるカム軸との位相を調整
することによって吸排気バルブのバルブタイミングを制
御するエンジンのバルブタイミング可変装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両用等のエンジンにおいては、たとえ
ば油圧でピストンのストロークを制御して、ヘリカルギ
ヤを介し駆動連結されたクランク軸とカム軸の位相を変
えて吸排気バルブのバルブタイミングを調整するように
したバルブタイミング可変装置が従来から用いられてい
る。また、たとえば米国特許第4747375号明細書
に記載されているように、遊星歯車機構を利用して、プ
ラネットギヤをカム軸に一体連結されたプラネットキャ
リヤに回転自在に支持せしめるとともに、該遊星歯車機
構のサンギヤ支持軸をエンジンの出力軸に伝動連結さ
せ、リングギヤの回転制御によってエンジンの出力軸と
カム軸との位相を調整するようにしたり、あるいは、や
はりカム軸に一体連結したプラネットキャリヤにプラネ
ットギヤを回転自在に支持せしめるとともに、リングギ
ヤの外周に出力導入部を設け、サンギヤ支持軸の先端に
サーボ機構を配置して、サンギヤの回転制御によりエン
ジンの出力軸とカム軸との位相を調整するようにしたバ
ルブタイミング可変装置も知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ピストンのストローク
制御によりクランク軸とカム軸との位相を調整するよう
にした上記従来のバルブタイミング可変装置では、油圧
式のピストンをカム軸のエンジン長手方向前方に配置す
るため、どうしてもエンジン全長が長くなり搭載性が悪
化する。また、このように油圧で制御するのでは、油温
によるオイルの粘性変化等があって、バルブタイミング
制御の応答性が環境によって変化するという問題も生ず
る。
【0004】また、遊星歯車機構を利用した上記従来の
バルブタイミング装置においても、リングギヤの回転制
御によってエンジンの出力軸とカム軸との位相を調整す
る場合は、リングギヤを駆動するために結構大きなトル
クが必要で、そのため、サーボ機構等が大きくなるとい
った問題があり、また、サンギヤの回転制御によって位
相調整を行う場合、上記のようにサンギヤ支持軸の先端
側にサーボ機構を連結するのでは、エンジン全長が長く
なるのを避けることができない。
【0005】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
であって、エンジン長手方向の寸法増大やサーボ機構の
大型化を抑えてコンパクトに構成することができ、しか
も環境に左右されずに一定の応答性を得ることのできる
エンジンのバルブタイミング可変装置を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明はエンジンの出
力軸に伝動連結される出力導入部を遊星歯車機構のリン
グギヤの外周に一体形成し該遊星歯車機構のプラネッ
トギヤをバルブ駆動用カム軸に固定したプラネットキャ
リヤに回転自在に支持せしめ、該遊星歯車機構のサンギ
ヤに前記エンジンの出力軸とカム軸との位相調整のため
の駆動力を受けて該サンギヤを回転させる二軸間位相調
整装置を設けたエンジンのバルブタイミング可変装置で
あって、前記出力導入部のエンジン本体前記カム軸
支承する軸受部設けられるとともに、前記二軸間位
相調整装置が、前記サンギヤのエンジン本体側に設けら
前記軸受部と前記カム軸との間をエンジン本体側に延
びるスリーブと、該スリーブの先端に設けられ前記駆動
力を受ける駆動力導入部とから構成されたものである。
【0007】前記出力導入部をベルトによって前記エン
ジンの出力軸に連結する場合潤滑オイルによるベルト
の劣化を防止するため、当該装置が前記出力導入部の反
エンジン本体側端面に装着されたカバーにより覆われる
ようにするとよい。
【0008】
【作用】駆動力導入部にモータ等サーボ機構から駆動力
が導入されて二軸間位相調整装置が駆動されると、この
二軸間位相調整装置に連結されたサンギヤが制御量に相
当する角度だけ回転し、それによってリングギヤとプラ
ネットキャリヤの位相が変わり、エンジンの出力軸とカ
ム軸との位相が変わる。
【0009】このような装置において、遊星歯車機構の
リングギヤがエンジンの出力軸に伝動連結される出力導
入部の内周に位置し、かつ、二軸間位相調整装置が、サ
ンギヤのエンジン本体側に設けられ軸受部とカム軸との
間をエンジン本体側に延びるスリーブと、該スリーブの
先端に設けられ位相調整のための駆動力を受ける駆動力
導入部とから構成されたことにより、プーリー等出力
導入部および軸受部の巾の中に遊星歯車機構および二軸
間位相調整装置の大部分が収まり、エンジン全長の増大
が抑えられる。また、本装置によれば、モータ等のサー
ボ機構によって二軸間位相調整装置を駆動しサンギヤを
回転させて位相調整を行うものであるため、温度変化等
の影響を受けない一定した制御応答性が得られるととも
に、位相調整のための駆動トルクが小さくて済む。さら
にまた、軸受部は、二軸間位相調整装置を介してカム軸
を支承するため、巾および径を大きくしてベルト張力等
に対する剛性を確保することが容易であり、したがっ
て、プラネットギヤとリングギヤの歯面を出すための位
置決めが容易となる。
【0010】また、出力導入部をベルトによってエンジ
ンの出力軸に連結する場合に、この出力導入部の反エン
ジン側端面にカバーが装着されて当該装置が覆われるこ
とにより、潤滑オイルによるベルトの劣化が防止され
る。
【0011】
【実施例】以下、実施例を図面に基づいて説明する。
【0012】図1は本発明の一実施例に係るエンジンの
部分断面図、図2は同部分正面図である。
【0013】図に示すように、エンジン1のシリンダヘ
ッド2の上部には排気弁3駆動用のカム軸4が気筒列方
向(図1の左右方向)に配置されている。また、図では
省略しているが、シリンダヘッド2の上部には上記カム
軸4と平行に吸気弁駆動用のカム軸が配置され、エンジ
ン1のシリンダブロック5の下部には、やはり気筒列方
向にクランク軸が配置されている。そして、上記排気弁
3駆動用のカム軸4のフロント側端部は、シリンダヘッ
ド2の端面からフロント側に突出し、その先端には、遊
星歯車機構6と二軸間位相調整装置7からなるバルブタ
イミング可変装置が装着されている。
【0014】上記遊星歯車機構6は、シリンダヘッド2
の外方に突出したカム軸4の端部周囲に間隔をおいて同
心状に配置されたリングギヤ8と、その内側でカム軸4
の端部に回転可能に装着されたサンギヤ9と、上記リン
グギヤ8およびサンギヤ9の間に配置された複数のプラ
ネットギヤ10と、これら複数のプラネットギヤ10を
回転自在に支持するプラネットキャリヤ11とから構成
されている。
【0015】上記リングギヤ8の外周には、ベルト12
によりクランク軸に伝動連結されるプーリー13が一体
形成され、該プーリー13のエンジン本体側(シリンダ
ヘッド2側)にはカム軸4の軸受部14が延設されてい
る。また、上記サンギヤ9のエンジン本体側には、クラ
ンク軸とカム軸4との間の位相調整のため駆動力を受け
てサンギヤ9を回転させるスリーブ15が一体に設けら
れている。上記スリーブ15は、上記軸受部14とカム
軸4との間をエンジン本体側に延び、その先端にはカム
軸4に対するスラスト面が形成されるとともに、カム軸
4の周囲に張り出す形で駆動力導入用ギヤ16が一体形
成されたものであって、これらスリーブ15およびギヤ
16により上記二軸間位相調整装置7が構成されてい
る。また、上記プラネットキャリヤ11はボルト17に
よってカム軸4の端面に固定されている。
【0016】また、ヘッドカバー19の上部には、上記
二軸間位相調整装置7を制御するステップモータ18が
配設され、このステップモータ18の軸20には上記二
軸間位相調整装置7のギヤ16と噛合するウォームギヤ
21が設けられている。このウォームギヤ21は、図2
に示すように、シリンダヘッド2とヘッドカバー19の
合わせ面の位置に配置されている。
【0017】また、上記プーリー13の反エンジン本体
側端面には、このバルブタイミング可変装置からのオイ
ル漏れを防ぐためのカバー22が装着されている。
【0018】上記遊星歯車機構6の場合、入力回転に対
し出力回転は2/3程度に減速される。したがって、遊
星歯車機構の出力導入部である上記リングギヤ8外周の
プーリー13の径は、クランク軸に対し1段で1/2に
減速する通常のカム軸プーリー径と比較してかなり小さ
くできる。
【0019】なお、上記実施例ではエンジンの排気弁駆
動機構にバルブタイミング可変装置を設けたものを説明
したが、本発明の装置は吸気弁駆動機構にも適用でき
る。
【0020】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されているの
で、エンジン長手方向の寸法増大を抑え、また、サーボ
機構の大型化を抑えてエンジンのバルブタイミング可変
装置をコンパクトに形成することができる。また、モー
タ等により環境に左右されない一定した制御が行える。
さらにまた、二軸間位相調整装置を挟んで巾および径の
大きな軸受部を構成することにより、ベルト張力等に対
する軸受部の剛性を確保し機械抵抗を低減することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るエンジンの部分断面図
【図2】同エンジンの部分正面図
【符号の説明】
1 エンジン 2 シリンダヘッド 4 カム軸 6 遊星歯車機構 7 二軸間位相調整装置 8 リングギヤ 9 サンギヤ 10 プラネットギヤ 11 プラネットキャリヤ 13 プーリー 14 軸受部 15 スリーブ 16 ギヤ(駆動力導入部) 22 ヘッドカバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−88907(JP,A) 特開 昭53−74605(JP,A) 特表 昭62−503043(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F01L 1/34

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの出力軸に伝動連結される出力
    導入部を遊星歯車機構のリングギヤの外周に一体形成
    、該遊星歯車機構のプラネットギヤをバルブ駆動用カ
    ム軸に固定したプラネットキャリヤに回転自在に支持せ
    しめ、該遊星歯車機構のサンギヤに前記エンジンの出力
    軸とカム軸との位相調整のための駆動力を受けて該サン
    ギヤを回転させる二軸間位相調整装置を設けたエンジン
    のバルブタイミング可変装置であって、 前記出力導入部のエンジン本体に前記カム軸を支承す
    る軸受部設けられるとともに、 前記二軸間位相調整装置が、前記サンギヤのエンジン本
    体側に設けられ前記軸受部と前記カム軸との間をエンジ
    ン本体側に延びるスリーブと、該スリーブの先端に設け
    られ前記駆動力を受ける駆動力導入部とから構成された
    ことを特徴とするエンジンのバルブタイミング可変装
    置。
  2. 【請求項2】 前記出力導入部がベルトによって前記
    ンジン出力軸に連結され、当該装置が前記出力導入部
    の反エンジン本体側端面に装着されたカバーにより覆わ
    れた請求項1記載のエンジンのバルブタイミング可変装
    置。
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