JP2983739B2 - 多色塗装方法 - Google Patents

多色塗装方法

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JP2983739B2
JP2983739B2 JP4006462A JP646292A JP2983739B2 JP 2983739 B2 JP2983739 B2 JP 2983739B2 JP 4006462 A JP4006462 A JP 4006462A JP 646292 A JP646292 A JP 646292A JP 2983739 B2 JP2983739 B2 JP 2983739B2
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公紀 中村
裕二 中田
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Daihatsu Motor Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は多色塗装方法に関する。
さらに詳しくは、たとえば被塗装物を多色に塗り分ける
際に、第1色塗膜面上の余分の第2色塗膜を除去する方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車ボデーなどの塗装においては、美
観の向上のための1つの手段としてボデーを2色または
それ以上の色に塗り分ける、いわゆるツートーン塗装が
行なわれている。
【0003】被塗装物を多色に塗り分ける際には、従来
から第1色塗膜を形成したのち、この塗膜を覆い、つい
で第2色塗膜を形成する方法がとられている。この従来
方法を図面を参照して説明する。
【0004】図6〜8は従来の多色塗装方法を工程順に
示す説明図である。
【0005】図6に示されるように被塗装物11上に第1
色塗膜12を形成し、ついで見切線14の位置決めをおこな
う。見切線の位置決め方法(以下、見切方法という)と
しては、たとえば被塗装物中の形状的に目標となる線
(以下、キャラクターラインという)から見切線まで
の、所定寸法と同一寸法を有するアプリケーターフィル
ムまたは位置決めフィルムあるいは合成樹脂製型品など
の治具を使用して、見切線の何か所かにフェルトペンな
どでマーキングをし、該マーキングを見切テープ13で結
んで見切線14をうる方法が一般的である。つぎに、該見
切テープ13上に第1色塗膜を覆うマスキング材15を両面
接着テープを使用してして貼り付ける。
【0006】つぎに図7に示されるように第2色塗膜16
を形成する。第2色塗膜16はマスキング材15の一部の上
にまでかかっている。
【0007】最後に図8に示されるように、前記見切テ
ープ13とマスキング材15とを取り外す。かくして見切テ
ープ13の上端、すなわち見切線14を境にしてツートーン
塗装がえられる。
【0008】前記見切テープは幅の狭いもののほか、見
切テープをマスキング材と一体化したものも使用されて
いるが、見切線が曲線のばあいや塗膜の両端間の距離が
長いばあいには、たとえ一体化したものを用いたとして
も、テープのたるみなどにより見切線が歪むという欠点
がある。さらにキャラクターラインの位置によっては、
前記治具が大きくなって、見切作業が困難になったり、
塗装コストが上昇したりするという欠点がある。
【0009】そのうえ、従来法ではいずれのばあいでも
第2色塗膜の塗布、乾燥終了後にマスキング材および見
切テープを剥がす際、マスキング材上の第2色塗膜が細
片状に剥離脱落して第1色塗膜上に付着し塗装ブツの原
因になったり、あるいは第2色塗膜の必要部分までもが
見切テープと共に剥がれてしまうなどの問題点がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記従来の見
切方法における問題点に鑑みてなされたものであり、見
切線の正確な位置決めをせずにツートーン塗装をおこな
う方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、被塗装物に第
1色塗膜を形成したのち、予め規定された見切線より第
1色塗膜側にずらしてマスキングを施し、ついで第2色
塗膜を形成し、マスキングを除去後、第1色塗膜上に前
記見切線を越えて存在する第2色塗膜の部分を、レーザ
ー光線を照射して除去することを特徴とする多色塗装方
法に関する。
【0012】
【作用】本発明の多色塗装方法は、第2色塗装にあたっ
て第1色塗膜のマスキングを、従来のごとく見切テープ
を使用して見切線に正確に設けるのではなく、見切線よ
り第1色塗膜面側にわずかにずれた状態で設け、第2色
塗装ののち、第1色塗膜面上の余分の第2色塗膜をレー
ザー光線を照射して分解、炭化、揮散、蒸発などにより
除去するもので、従来法よりも容易に見切をつけること
ができる。
【0013】
【実施例】つぎに、本発明の多色塗装方法を図面に基づ
いて説明する。
【0014】図1〜4は本発明の方法の一実施例を工程
順に示す説明図である。
【0015】図1に示されるように被塗装物1上に第1
色塗膜2を形成する。被塗装物1が自動車ボデーなどの
ばあいは、被塗装物1上に電着塗膜、さらに要すれば中
塗り塗膜が形成されており、その上に第1色塗膜2を形
成する。そののち見切線4にほぼ沿ってマスキング材5
を、端部に両面接着テープを用いて取り付ける。見切線
は従来から用いられている通常の方法で定められうる
が、出力の小さいレーザ発振器(たとえばNe−Heレーザ
ーなど)からレーザー光線を見切線の位置に照射してそ
の光スポットを利用して、マスキング材を取り付けても
よい。本発明の方法においては、マスキング材5は第2
色塗膜の領域にかかりさえしなければ、正確に見切線4
に沿わせる必要はないから、見切線の位置を決めること
もこの段階では従来法ほどの正確さは必要ではなく、操
作は従来法にくらべて簡単である。なお、あらかじめ見
切線4にほぼ沿って見切テープを貼り、該見切テープ上
にマスキング材5を両面接着テープを用いて取り付けて
もよい。このばあいの見切テープも正確に見切線4に沿
わせる必要はない。
【0016】前記マスキング材端縁の見切線からのずれ
は、作業が困難にならない範囲で狭いほうがよく、通常
5〜15mm程度の範囲である。
【0017】ついで図2に示されるごとく第2色塗膜6
を形成する。第2色塗膜6は見切線4を越えてマスキン
グ材5上にまでかかっている。図3は前記マスキング材
5を剥離したのちの状態を示す図であって、第2色塗膜
6は見切線4を越えて第1色塗膜2上の、マスキングさ
れなかった部分にも余分の第2色塗膜7として存在す
る。前記余分の第2色塗膜7にレーザー発振器から発せ
られたレーザー光線を照射してそれを除去することによ
って、図4に示すごとく見切線4で色分けされたツート
ーン塗装がえられる。なお、図3において、9はレーザ
ー光線を導くための光ファイバーである。
【0018】図5はレーザー光線で余分の第2色塗膜7
を除去する際の説明図である。図5において、レーザー
発振器8から発したレーザー光線をその先端が支持装置
10によって保持されている光ファイバー9によって第1
色塗膜2上の除去すべき第2色塗膜部分7上に誘導して
照射し、順次移動させて該塗膜を除去する。なお図5に
おいては図示しやすいように被塗層物1と支持装置10と
が離されているが、実際には両者は近くに位置されて、
支持装置10によって支持されている光ファイバー9の先
端が塗装面に近接するようにされている。
【0019】前記光ファイバー9の先端を支持する支持
装置10としては、5軸以上の軸数と走行機能を有するも
のが好ましく、たとえば走行軸付ロボットなどが用いら
れる。光ファイバー9の先端部はレーザー光線が被照射
面に対し常に垂直に照射されるように支持するのが好ま
しい。また支持装置10にはレーザー光照射装置とは別
に、第1色塗膜と第2色塗膜とを識別し、除去すべき第
2色塗膜の範囲を確認するための識別装置をつけるのが
よい。この識別装置で除去すべき第2色塗膜部分7を確
認しながら、光ファイバー9の先端部を上下に往復動さ
せて、第2色塗膜部分7を除去していき、同時に支持装
置10を被塗装物1の一方向(たとえば見切線方向)に移
動させて除去すべき第2色塗膜部分7の全部を除去す
る。
【0020】前記レーザー光線は、第1色塗膜上の第2
色塗膜のみを、第1色塗膜を傷付けないように除去する
ものであって、その波長、出力、照射時間などは、第1
および第2色塗料の種類、第2色塗膜の厚さなどによっ
て異なる。自動車の塗装のばあいは、出力10〜300WのYA
G レーザー光線を、0.2 〜5mm/秒、通常1mm/秒程度
の速さで移動しつつ照射するのが好ましい。
【0021】前記光ファイバーは多数本を束にすること
で、照射スポットを広げることが可能で、状況に応じて
使用本数を変え照射スポットの面積を変えて使用するの
がよい。
【0022】つぎに本発明の具体例を述べる。リン酸亜
鉛化成処理を施した厚さ0.8 mmのダル鋼板上にポリブタ
ジエン系電着塗料を電着塗装し、170 ℃で25分間焼付け
て厚さ20μmの電着塗膜を形成し、前記塗膜のほぼ半分
の上に黒色のメラミン−アルキド樹脂塗料を乾燥後厚さ
が25μmとなるように塗布し、140 ℃で20分間焼付けて
黒色の第1色塗膜を形成した。つぎに見切線より約10mm
ほど黒色塗膜側にずらしてマスキング材を施した。つぎ
に、残りの部分に赤色のメラミン−アルキド樹脂塗料を
マスキング材にわずかにかかるように塗布し、140 ℃で
20分間焼付けて厚さ30μmの赤色の第2色塗膜を形成
し、そののちマスキング材を剥離して試験片とした。
【0023】つぎに、出力100WのYAG レーザー発振器か
らのレーザー光線を、石英製光ファイバー((株)東芝
製高出力レーザーガイド用光ファイバー)で誘導して前
記試験片の見切線より黒色塗膜側に付着した赤色塗膜上
に照射した。ファイバー先端の移動速度は約1mm/秒と
した。かくして黒色塗膜を損傷せずに余分の赤色塗膜を
除去することができた。
【0024】このように、本発明の方法によれば、見切
テープを見切線に沿って正確に貼るという手数のかかる
操作を必要とせず、多色塗装における見切を簡単に、工
数を減らして行うことができる。
【0025】
【発明の効果】本発明の方法によれば、見切テープを使
用して見切線を決める必要なしに多色塗膜の見切を簡単
に行うことができる。
【0026】さらに、見切はレーザー光線による塗膜除
去によりシャープに決められ、かつ第2色塗装後にも見
切線を調整することも可能なので、見切不良が低減しコ
ストダウンに寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法の一実施例を示すものであって、
第1色塗膜の上にマスキング材を取りつけた状態を示す
説明図である。
【図2】本発明の方法の一実施例を示すものであって、
第2色塗膜を形成した状態を示す説明図である。
【図3】本発明の方法の一実施例を示すものであって、
マスキング材を取り外した状態を示す説明図である。
【図4】本発明の方法の一実施例を示すものであって、
レーザー光線で見切線を越えた第2色塗膜を除去した状
態を示す説明図である。
【図5】本発明の方法の一実施例を示すものであって、
第2色塗装終了後レーザー光線で余分の塗膜を除去する
際の説明図である。
【図6】従来法を示すものであって、第1色塗膜上に見
切テープとマスキング材とを取りつけた状態を示す説明
図である。
【図7】従来法を示すものであって、第2色塗膜を形成
した状態を示す説明図である。
【図8】従来法を示すものであって、見切テープとマス
キング材とを取り外した状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 被塗装物 2 第1色塗膜 4 見切線 5 マスキング材 6 第2色塗膜 7 余分な第2色塗膜部分 9 光ファイバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−227863(JP,A) 特開 昭63−12373(JP,A) 特開 平2−237682(JP,A) 特開 昭61−212363(JP,A) 特開 昭62−95179(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B05D 1/00 - 7/26

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被塗装物に第1色塗膜を形成したのち、
    予め規定された見切線より第1色塗膜側にずらしてマス
    キングを施し、ついで第2色塗膜を形成し、マスキング
    を除去後、第1色塗膜上に前記見切線を越えて存在する
    第2色塗膜の部分を、レーザー光線を照射して除去する
    ことを特徴とする多色塗装方法。
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FR3073156B1 (fr) * 2017-11-06 2019-10-18 Compagnie Plastic Omnium Traitement laser des lisieres de marouflage

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