JP2983706B2 - 遠心力成形体 - Google Patents
遠心力成形体Info
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- JP2983706B2 JP2983706B2 JP21047791A JP21047791A JP2983706B2 JP 2983706 B2 JP2983706 B2 JP 2983706B2 JP 21047791 A JP21047791 A JP 21047791A JP 21047791 A JP21047791 A JP 21047791A JP 2983706 B2 JP2983706 B2 JP 2983706B2
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-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C04—CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
- C04B—LIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
- C04B28/00—Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements
- C04B28/02—Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements containing hydraulic cements other than calcium sulfates
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C04—CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
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- C04B2111/00—Mortars, concrete or artificial stone or mixtures to prepare them, characterised by specific function, property or use
- C04B2111/56—Compositions suited for fabrication of pipes, e.g. by centrifugal casting, or for coating concrete pipes
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- Materials Engineering (AREA)
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- Manufacturing Of Tubular Articles Or Embedded Moulded Articles (AREA)
- Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、土木・建築分野におい
て使用する遠心力成形体に関する。
て使用する遠心力成形体に関する。
【0002】
【従来の技術とその課題】従来、例えば、コンクリート
管、パイル、ポール、及び鋼管コンクリート複合体のよ
うな遠心力鉄筋コンクリート管の製造は、一般に、普通
ポルトランドセメントを主材料とし、1日程度で脱型可
能とするため蒸気養生を行っていた(コンクリート工学
ハンドブック 朝倉書店発行)。
管、パイル、ポール、及び鋼管コンクリート複合体のよ
うな遠心力鉄筋コンクリート管の製造は、一般に、普通
ポルトランドセメントを主材料とし、1日程度で脱型可
能とするため蒸気養生を行っていた(コンクリート工学
ハンドブック 朝倉書店発行)。
【0003】しかしながら、蒸気養生室の設置、養生室
への搬入や搬出、ボイラーの保守管理、及び排ガス処理
装置等が必要であり、コスト高となり、また、製造ライ
ンが複雑化するなどの課題があった。
への搬入や搬出、ボイラーの保守管理、及び排ガス処理
装置等が必要であり、コスト高となり、また、製造ライ
ンが複雑化するなどの課題があった。
【0004】本発明者らは、前記課題を解決すべく種々
検討を重ねた結果、特定の組成物を使用することによ
り、蒸気養生をしなくても早期に強度発現が可能とな
り、なおかつ低温下においても強度の発現性が非常に良
好となるとの知見を得て本発明を完成するに至った。
検討を重ねた結果、特定の組成物を使用することによ
り、蒸気養生をしなくても早期に強度発現が可能とな
り、なおかつ低温下においても強度の発現性が非常に良
好となるとの知見を得て本発明を完成するに至った。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、セメン
トと、アルミノケイ酸カルシウムガラスと無機硫酸塩を
有効成分とするセメント混和材とを使用してなる遠心力
成形体である。
トと、アルミノケイ酸カルシウムガラスと無機硫酸塩を
有効成分とするセメント混和材とを使用してなる遠心力
成形体である。
【0006】以下、本発明を詳しく説明する。
【0007】本発明に係るセメントとしては、普通・早
強・超早強等の各種ポルトランドセメントや、それらに
高炉スラグ、フライアッシュ、又はシリカを混合した各
種混合セメント、さらには、中庸熱セメント、白色セメ
ント、及びコロイドセメント等の特殊セメント等が挙げ
られる。
強・超早強等の各種ポルトランドセメントや、それらに
高炉スラグ、フライアッシュ、又はシリカを混合した各
種混合セメント、さらには、中庸熱セメント、白色セメ
ント、及びコロイドセメント等の特殊セメント等が挙げ
られる。
【0008】本発明に係るアルミノケイ酸カルシウムガ
ラス(以下CASガラスという)は、その組成領域として、C
aO30〜60重量%、Al2O320〜60重量%、及びSiO25〜25
重量%が好ましく、CaO30〜55重量%、Al2O330〜60重量
%、及びSiO210〜20重量%がより好ましい。CaOが30重
量%未満あるいはAl2O3が60重量%を超えると、急硬性
に劣る傾向があり、逆に、CaOが60重量%を超えるかあ
るいはAl2O3が20重量%未満であると、凝結調整剤を多
量添加しても瞬結してしまい、作業性の面から好ましく
ない。また、SiO2が5重量%未満であると、長期的な強
度の伸びが期待できず、逆に25重量%を超えると初期強
度が小さい傾向がある。
ラス(以下CASガラスという)は、その組成領域として、C
aO30〜60重量%、Al2O320〜60重量%、及びSiO25〜25
重量%が好ましく、CaO30〜55重量%、Al2O330〜60重量
%、及びSiO210〜20重量%がより好ましい。CaOが30重
量%未満あるいはAl2O3が60重量%を超えると、急硬性
に劣る傾向があり、逆に、CaOが60重量%を超えるかあ
るいはAl2O3が20重量%未満であると、凝結調整剤を多
量添加しても瞬結してしまい、作業性の面から好ましく
ない。また、SiO2が5重量%未満であると、長期的な強
度の伸びが期待できず、逆に25重量%を超えると初期強
度が小さい傾向がある。
【0009】なお、後述の一般の工業原料には、MgO、F
e2O3、TiO2、K2O、及びNa2O等の不純物が当然含まれて
いる。これらの不純物は、CaO-Al2O3-SiO2系のガラス化
領域を拡張することから、10重量%未満までの存在は好
ましく、また、急硬性、作業性、及び長期強度の伸び等
の諸特性に問題は生じない。また、CASガラス製造の際
に、一般的なガラスの融剤であるNaNO3やKNO3などの硝
酸アルカリ、フッ化カルシウム、及びホウ砂等を加える
ことは、ガラスの融点を下げることから好ましい。
e2O3、TiO2、K2O、及びNa2O等の不純物が当然含まれて
いる。これらの不純物は、CaO-Al2O3-SiO2系のガラス化
領域を拡張することから、10重量%未満までの存在は好
ましく、また、急硬性、作業性、及び長期強度の伸び等
の諸特性に問題は生じない。また、CASガラス製造の際
に、一般的なガラスの融剤であるNaNO3やKNO3などの硝
酸アルカリ、フッ化カルシウム、及びホウ砂等を加える
ことは、ガラスの融点を下げることから好ましい。
【0010】本発明におけるガラスとは、熱分析から求
められる、「ガラス転移点を示すもの」をいう。なお、全
てがガラス質である必要はなく、ガラス化率が50%以上
であることが好ましく、70%以上がより好ましく、80%
以上が最も好ましい。50%未満では、初期強度が小さく
なる傾向がある。なお、ガラス化率(X)は、例えば、本
発明においては、CASガラスを、1,000℃で2時間加熱し
て溶融し、その後、5℃/分の冷却速度で徐冷し、粉末
X線回折法により求めた結晶鉱物のメインピークの面積
S0とCASガラス中の結晶のメインピークの面積Sから数
1に従って算出した。
められる、「ガラス転移点を示すもの」をいう。なお、全
てがガラス質である必要はなく、ガラス化率が50%以上
であることが好ましく、70%以上がより好ましく、80%
以上が最も好ましい。50%未満では、初期強度が小さく
なる傾向がある。なお、ガラス化率(X)は、例えば、本
発明においては、CASガラスを、1,000℃で2時間加熱し
て溶融し、その後、5℃/分の冷却速度で徐冷し、粉末
X線回折法により求めた結晶鉱物のメインピークの面積
S0とCASガラス中の結晶のメインピークの面積Sから数
1に従って算出した。
【0011】
【数1】
【0012】CASガラスは、例えば、平均的な化学組成
が、CaO40〜43重量%、MgO5〜8重量%、Al2O313〜15
重量%、及びSiO231〜35重量%である、冶金や金属製練
などで副生する高炉水砕スラグの組成とは全く異なるも
のである。また、CASガラスは、アルミナセメントの組
成とは全く異なるものである。即ち、通常のアルミナセ
メントのSiO2量は5重量%未満であり〔笠井順一、コン
クリート工学、第22巻、第8号、第67頁(1984)〕、さら
に、ガラス化率は25%を越えることはない〔1964年、ロ
ンドン市アカデミック プレス インコーポレーテッド
リミテッド発行、H.F.W.Taylor著、ザ ケミストリー
オブ セメント(The Chemistry of Cement)、第2
巻、第16頁〕。
が、CaO40〜43重量%、MgO5〜8重量%、Al2O313〜15
重量%、及びSiO231〜35重量%である、冶金や金属製練
などで副生する高炉水砕スラグの組成とは全く異なるも
のである。また、CASガラスは、アルミナセメントの組
成とは全く異なるものである。即ち、通常のアルミナセ
メントのSiO2量は5重量%未満であり〔笠井順一、コン
クリート工学、第22巻、第8号、第67頁(1984)〕、さら
に、ガラス化率は25%を越えることはない〔1964年、ロ
ンドン市アカデミック プレス インコーポレーテッド
リミテッド発行、H.F.W.Taylor著、ザ ケミストリー
オブ セメント(The Chemistry of Cement)、第2
巻、第16頁〕。
【0013】本発明に係るCASガラス製造用原料として
は、CaO質原料、Al2O3質原料、及びSiO2質原料が挙げら
れる。
は、CaO質原料、Al2O3質原料、及びSiO2質原料が挙げら
れる。
【0014】CaO質原料としては、生石灰、消石灰、及
び石灰石等が、また、Al2O3質原料としては、アルミ
ナ、ボーキサイト、ダイアスポア、長石、及び粘土等
が、さらには、SiO2質原料としては、ケイ砂、白土、及
びケイ藻土等が使用可能である。また、比較的安価な高
炉スラグに、CaO質原料とAl2O3質原料を補うことも可能
である。
び石灰石等が、また、Al2O3質原料としては、アルミ
ナ、ボーキサイト、ダイアスポア、長石、及び粘土等
が、さらには、SiO2質原料としては、ケイ砂、白土、及
びケイ藻土等が使用可能である。また、比較的安価な高
炉スラグに、CaO質原料とAl2O3質原料を補うことも可能
である。
【0015】本発明に係るCASガラスは、以上のCaO質原
料、Al2O3質原料、及びSiO2質原料を所定の割合で配合
し、直接通電式溶融炉や高周波炉などを用いて溶融し、
得られた溶融体を圧縮空気や高圧水により吹飛ばす方
法、あるいは、水中に流し込む方法などにより製造され
る。さらには、ロータリーキルンで溶融し、急冷するこ
とによっても製造することが可能である。CASガラスの
粉末度は細かければ細かいほど反応性が向上するので好
ましく、特に、ブレーン比表面積で3,000cm2/g以上が好
ましい。
料、Al2O3質原料、及びSiO2質原料を所定の割合で配合
し、直接通電式溶融炉や高周波炉などを用いて溶融し、
得られた溶融体を圧縮空気や高圧水により吹飛ばす方
法、あるいは、水中に流し込む方法などにより製造され
る。さらには、ロータリーキルンで溶融し、急冷するこ
とによっても製造することが可能である。CASガラスの
粉末度は細かければ細かいほど反応性が向上するので好
ましく、特に、ブレーン比表面積で3,000cm2/g以上が好
ましい。
【0016】本発明に係る無機硫酸塩とは、アルカリ金
属又はアルカリ土類金属の硫酸塩であり、そのうち無
水、半水並びに二水の硫酸カルシウムが好ましく、中で
もII型無水セッコウの使用が強度発現の面から特に好ま
しい。II型無水セッコウとは、X線回折パターンでII型
のCaSO4の形態を示すものであり、工業的に含まれる不
純物に制約されるものではない。無機硫酸塩の粉末度
は、ブレーン比表面積で2,000〜8,000cm2/g程度が好ま
しい。無機硫酸塩の使用量は、CASガラス100重量部に対
して、50〜300重量部が好ましく、100〜200重量部がよ
り好ましい。50重量部未満では強度発現の面で好ましく
なく、300重量部を越えると膨張性を示し、クラックが
発生したり、長期的な安定性が損なわれる恐れがある。
属又はアルカリ土類金属の硫酸塩であり、そのうち無
水、半水並びに二水の硫酸カルシウムが好ましく、中で
もII型無水セッコウの使用が強度発現の面から特に好ま
しい。II型無水セッコウとは、X線回折パターンでII型
のCaSO4の形態を示すものであり、工業的に含まれる不
純物に制約されるものではない。無機硫酸塩の粉末度
は、ブレーン比表面積で2,000〜8,000cm2/g程度が好ま
しい。無機硫酸塩の使用量は、CASガラス100重量部に対
して、50〜300重量部が好ましく、100〜200重量部がよ
り好ましい。50重量部未満では強度発現の面で好ましく
なく、300重量部を越えると膨張性を示し、クラックが
発生したり、長期的な安定性が損なわれる恐れがある。
【0017】本発明は、CASガラスと無機硫酸塩からな
る急硬成分をセメント混和材としてセメントと混和し、
遠心力成形体の初期強度を発現させるものである。ここ
で、セメント混和材の使用量は、セメントとセメント混
和材の合計100重量部に対して、5〜30重量部が好まし
い。5重量部未満では、初期の強度発現性が低下する傾
向があり、30重量部を越えると添加量に比例した強度発
現はせず不経済となる。
る急硬成分をセメント混和材としてセメントと混和し、
遠心力成形体の初期強度を発現させるものである。ここ
で、セメント混和材の使用量は、セメントとセメント混
和材の合計100重量部に対して、5〜30重量部が好まし
い。5重量部未満では、初期の強度発現性が低下する傾
向があり、30重量部を越えると添加量に比例した強度発
現はせず不経済となる。
【0018】本発明のセメント混和材を使用すると、短
時間で硬化する傾向があるため、作業性を調節する目的
で凝結調節剤を使用することは好ましい。凝結調整剤
は、CASガラス中のCaO含有量が多く凝結時間の早い場合
や、CASガラス中のCaO含有量が少なく凝結時間の遅い場
合などに特に使用される。凝結調整剤としては、クエン
酸、酒石酸、グルコン酸、コハク酸、及びマレイン酸等
の有機酸又はそれらの塩類、炭酸ナトリウムや炭酸カリ
ウムなどの炭酸アルカリ、リン酸類又はその塩類、ホウ
酸、ホウ酸アルカリ、アルミン酸アルカリ、ケイフッ化
物、でん粉、糖類、並びに、アルコール類等やそれらの
混和物が挙げられ、中でも有機酸の使用が好ましい。凝
結調整剤の使用量は、例えば、20〜240分程度の適度の
可使時間を得るために、セメントとセメント混和材の合
計100重量部に対して、1〜30重量部程度が好ましい。
時間で硬化する傾向があるため、作業性を調節する目的
で凝結調節剤を使用することは好ましい。凝結調整剤
は、CASガラス中のCaO含有量が多く凝結時間の早い場合
や、CASガラス中のCaO含有量が少なく凝結時間の遅い場
合などに特に使用される。凝結調整剤としては、クエン
酸、酒石酸、グルコン酸、コハク酸、及びマレイン酸等
の有機酸又はそれらの塩類、炭酸ナトリウムや炭酸カリ
ウムなどの炭酸アルカリ、リン酸類又はその塩類、ホウ
酸、ホウ酸アルカリ、アルミン酸アルカリ、ケイフッ化
物、でん粉、糖類、並びに、アルコール類等やそれらの
混和物が挙げられ、中でも有機酸の使用が好ましい。凝
結調整剤の使用量は、例えば、20〜240分程度の適度の
可使時間を得るために、セメントとセメント混和材の合
計100重量部に対して、1〜30重量部程度が好ましい。
【0019】また、本発明においては、モルタルやコン
クリートに通常使用される他の混和材料を併用すること
も可能である。ここで、他の混和材料としては、例え
ば、けい砂、天然砂、及び砂利等の骨材、ガラス繊維、
カーボン繊維、及び鋼繊維等の繊維、ポリマーエマルジ
ョンやラテックス、着色剤、AE剤、減水剤、AE減水剤、
流動化剤、防錆剤、メチルセルロースなどの保水剤、塩
化カルシウムやケイ酸ナトリウムなどの防水剤、発泡
剤、起泡剤、水酸化カルシウムなどのカルシウム塩、並
びに、防凍剤等が挙げられ、その中の一種又は二種以上
を、本発明の目的を実質的に阻害しない量で併用するこ
とが可能である。
クリートに通常使用される他の混和材料を併用すること
も可能である。ここで、他の混和材料としては、例え
ば、けい砂、天然砂、及び砂利等の骨材、ガラス繊維、
カーボン繊維、及び鋼繊維等の繊維、ポリマーエマルジ
ョンやラテックス、着色剤、AE剤、減水剤、AE減水剤、
流動化剤、防錆剤、メチルセルロースなどの保水剤、塩
化カルシウムやケイ酸ナトリウムなどの防水剤、発泡
剤、起泡剤、水酸化カルシウムなどのカルシウム塩、並
びに、防凍剤等が挙げられ、その中の一種又は二種以上
を、本発明の目的を実質的に阻害しない量で併用するこ
とが可能である。
【0020】本発明において、各材料の混合方法は特に
制限されるものではなく、各々の材料を施工時に混合し
てもよいし、あらかじめ一部もしくは全部を混合してお
いても差支えない。また、本発明のセメントやセメント
混和材の混合装置は、特に制限されるものではなく、例
えば、傾胴ミキサー、千代田技研工業社製オムニミキサ
ー、V型ミキサー、ヘンシェルミキサー、及びナウター
ミキサー等の既存のいかなる撹拌装置も使用可能であ
る。
制限されるものではなく、各々の材料を施工時に混合し
てもよいし、あらかじめ一部もしくは全部を混合してお
いても差支えない。また、本発明のセメントやセメント
混和材の混合装置は、特に制限されるものではなく、例
えば、傾胴ミキサー、千代田技研工業社製オムニミキサ
ー、V型ミキサー、ヘンシェルミキサー、及びナウター
ミキサー等の既存のいかなる撹拌装置も使用可能であ
る。
【0021】本発明は、セメントと、アルミノケイ酸カ
ルシウムガラスと無機硫酸塩とからなるセメント混和材
とを混合した特殊セメントを用いて、遠心力成形により
成形体を製造するものであり、蒸気養生をしなくても材
令1日程度で脱型可能な強度が発現される。
ルシウムガラスと無機硫酸塩とからなるセメント混和材
とを混合した特殊セメントを用いて、遠心力成形により
成形体を製造するものであり、蒸気養生をしなくても材
令1日程度で脱型可能な強度が発現される。
【0022】遠心力成形条件は、遠心力成形体の種類に
より異なり、3段階に分けて遠心力を負荷することもあ
り、一義的に決定することはできないが、通常1〜50G
の重力加速度程度である。
より異なり、3段階に分けて遠心力を負荷することもあ
り、一義的に決定することはできないが、通常1〜50G
の重力加速度程度である。
【0023】脱型後の養生は、水中又は散水などのよう
に水分の涸渇を防止しながら養生することが強度発現上
好ましい。
に水分の涸渇を防止しながら養生することが強度発現上
好ましい。
【0024】なお、本発明においては、外気が5〜10℃
のような低温下においても、良好な強度発現性が得られ
るという、従来にない大きな特長を有している。
のような低温下においても、良好な強度発現性が得られ
るという、従来にない大きな特長を有している。
【0025】
【実施例】以下、本発明をさらに詳しく説明する。
【0026】実施例1 水168kg/m3、細骨材551kg/m3、及び粗骨材1,117kg/m3と
表1に示す配合を用いてコンクリートを調整し、そのコ
ンクリートを各々22kgづつ、200φ×300×50mmの鋼製遠
心力成形型枠に投入し、GNo.4.7(230rpm)で2分、GN
o.7.0(275rpm)で2分の低速、GNo.12(375rpm)の中速で
4分、さらに、GNo.25(525rpm)の高速で5分の条件で
遠心力成形を行ない、遠心力成形体を作成し、その圧縮
強度と外圧強度を測定した。使用材料と試験方法は次の
通りである。結果を表1に併記する。
表1に示す配合を用いてコンクリートを調整し、そのコ
ンクリートを各々22kgづつ、200φ×300×50mmの鋼製遠
心力成形型枠に投入し、GNo.4.7(230rpm)で2分、GN
o.7.0(275rpm)で2分の低速、GNo.12(375rpm)の中速で
4分、さらに、GNo.25(525rpm)の高速で5分の条件で
遠心力成形を行ない、遠心力成形体を作成し、その圧縮
強度と外圧強度を測定した。使用材料と試験方法は次の
通りである。結果を表1に併記する。
【0027】 <使用材料> セメント :電気化学工業社製普通ポルトランドセメント CAS ガラスA:CaO/Al2O3/SiO2の重量比50/40/10、ガラス化率100%、ブレーン 比表面積 4,000cm2/g 〃 B: 〃 40/40/20、 〃、 〃 4,500cm2/g 〃 C: 〃 30/45/25、 〃、 〃 4,900cm2/g 無機硫酸塩:II型無水セッコウ、ブレーン比表面積 5,900cm2/g 細骨材 :新潟県姫川産川砂、比重2.60、FM 2.62 粗骨材 : 〃 砕石、比重2.65、Gmax 30mm、FM 6.5
【0028】<試験強度> 圧縮強度σc:JIS R 5201に準じて測定した。但し養生
条件は、20℃、65%RHと5℃、65%RHである。 曲げ引張強度σbt:遠心力成形体のひび割れ荷重から、
次式により算出した。但し養生条件は、20℃、65%RH
である。
条件は、20℃、65%RHと5℃、65%RHである。 曲げ引張強度σbt:遠心力成形体のひび割れ荷重から、
次式により算出した。但し養生条件は、20℃、65%RH
である。
【0029】
【数2】
【0030】
【表1】
【発明の効果】本発明のセメント混和材を使用すること
により、蒸気養生のような特別な養生をしなくても早期
に強度発現が可能であり、なおかつ、低温下においても
強度発現性の非常に良好な、遠心力成形体が得られる。
により、蒸気養生のような特別な養生をしなくても早期
に強度発現が可能であり、なおかつ、低温下においても
強度発現性の非常に良好な、遠心力成形体が得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C04B 22:14 22:08) (56)参考文献 特開 平4−270153(JP,A) 特開 平4−295036(JP,A) 特開 平4−97932(JP,A) 特開 平2−153850(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C04B 28/02 - 28/06 B28B 21/30 C04B 22/08
Claims (1)
- 【請求項1】 セメントと、アルミノケイ酸カルシウム
ガラスと無機硫酸塩を有効成分とするセメント混和材と
を使用してなる遠心力成形体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21047791A JP2983706B2 (ja) | 1991-07-29 | 1991-07-29 | 遠心力成形体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21047791A JP2983706B2 (ja) | 1991-07-29 | 1991-07-29 | 遠心力成形体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0532435A JPH0532435A (ja) | 1993-02-09 |
JP2983706B2 true JP2983706B2 (ja) | 1999-11-29 |
Family
ID=16589997
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21047791A Expired - Fee Related JP2983706B2 (ja) | 1991-07-29 | 1991-07-29 | 遠心力成形体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2983706B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
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JP2007191336A (ja) * | 2006-01-18 | 2007-08-02 | Denki Kagaku Kogyo Kk | セメント混和材、遠心力成形用仕上げ材、及び遠心力成形コンクリート製品の製造方法 |
CN104918899A (zh) * | 2013-01-15 | 2015-09-16 | 电气化学工业株式会社 | 高强度水泥掺合料及混凝土制品的制造方法 |
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