JP2983520B1 - はつり装置 - Google Patents

はつり装置

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JP2983520B1
JP2983520B1 JP16232098A JP16232098A JP2983520B1 JP 2983520 B1 JP2983520 B1 JP 2983520B1 JP 16232098 A JP16232098 A JP 16232098A JP 16232098 A JP16232098 A JP 16232098A JP 2983520 B1 JP2983520 B1 JP 2983520B1
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Abstract

【要約】 【課題】 はつり作業を簡便化し、作業性の向上したは
つり装置を提供する。 【解決手段】 はつり装置1は、はつり装置本体2と、
はつり装置本体2に移動自在に設けられるアーム3と、
アーム3の先端部22に設けられ、はつり域5に向けて
流体ジェットを噴射するノズル6と、はつり装置本体2
内に設けられ、アーム3をはつり装置本体2に対して移
動させる駆動装置7とを有し、はつり装置本体2にはは
つり域5を覆うカバー8が設けられる。このカバー8の
開口部18には、全周にわたってシール部材19が設け
られる。このようにはつり装置本体2とカバー8とが一
体的に設けられるので、カバー8を別途に取付ける必要
がなく、はつり装置1の位置合わせを行うだけではつり
作業を行うことができ、作業性が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高圧力の流体をジ
ェット噴射してコンクリート、モルタルなどをはつるは
つり装置に関し、さらに詳しくははつりがらや噴射流体
の飛散を防止するためのカバーを備えたはつり装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】震災対策として、高速道路を始めとする
道路橋では、鉄板や、鉄筋コンクリート巻立てによる橋
脚の補強や、鋼製支承からゴム製などの免震支承に取替
えなどの耐震補強が行われる。支承を取替えるには、主
桁をジャッキなどで持上げて上部構造を支持して、支承
を橋脚から取外さなければならず、そのため、支承の下
部のコンクリートをはつり取る必要がある。このような
狭隘部のコンクリートをはつる場合には、削岩機では非
常に困難な作業となる。そのうえ、都市部の高速道路で
は、周辺が住宅地や道路になっている場合が多く、騒音
や粉塵の発生を抑える必要がある。そこで、振動、粉塵
および騒音を抑え、狭隘部のはつり可能なウォータジェ
ットによる支承はつり装置が本件出願人によって特願平
8−222943号(発明の名称:橋の支承部のはつり
方法および装置)で提案されている。
【0003】この従来のウォータージェットによるはつ
り装置を用いてはつり作業を行う場合には、まずはつり
装置を高所作業車によって橋脚の橋座まで持上げ、橋脚
の天端の支承部に位置合わせを行い、その後天端にカバ
ーを取付けてはつり域を覆う。そして、このようにカバ
ーで覆った状態ノズルから水を噴射してはつり作業を行
う。はつり作業中は、はつり域がカバーによって覆われ
ているため、噴射水、はつりがらの外部への飛散が防止
されるとともに、騒音の外部への漏れも抑えられる。は
つり作業が完了するとカバーを取り外し、はつり装置を
次のはつり域に移動させ、再びカバーを取付けてはつり
作業を行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のはつり装置では
上述したように、はつり作業毎にカバーの取付け、およ
び取外しを行う必要があり、作業が非常に煩雑で、多人
数でしかも時間を要すると言った問題を有する。
【0005】本発明の目的は、はつり作業を簡便化し、
作業性の向上したはつり装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、(a)昇降可
能なテーブル11を有する高所作業車40と、 (b)はつり装置本体2であって、テーブル11に乗載
される基台12と、この基台12を覆うハウジング13
とを有するはつり装置本体2と、 (c)駆動装置7であって、基台12上に設けられ、予
め定める幅方向Y1,Y2に延びる案内レール25と、
案内レール25に沿って移動する移動体26とを有する
駆動装置7と、 (d)アーム3であって、移動体26に、そのアーム3
の前記幅方向Y1,Y2に垂直な長手方向X1,X2に
移動自在に支持されるアーム3と、 (e)ノズル6であって、アーム3の先端部22から長
手方向X1,X2に突出し、被はつり体表面に向けてほ
ぼ90度に弯曲し、アーム3の長手方向X1,X2に平
行に延びる角変位軸線Lを中心として往復角変位可能に
設けられるノズル6とを含み、 (f)ハウジング13には、ハウジング13から前記長
手方向X1,X2に突出した、かつアーム3が挿入され
るアーム挿入部10が形成され、このアーム挿入部10
の前記長手方向X1,X2の端部には、案内レール25
に平行な幅方向Y1,Y2に細長く形成されたアーム挿
入孔20が形成され、さらに、 (g)ほぼ矩形の箱状であるカバー8であって、天板9
と、天板9の四周を囲む側壁14〜17とを有し、これ
らの側壁14〜17のうち、一側壁14がアーム挿入部
10に固定され、下方に開口した開口部18を有するカ
バー8と、 (h)アーム3の前記幅方向Y1,Y2の移動を許容
し、アーム挿入孔20を塞ぐ可撓性を有する侵入防止カ
バー21と、 (i)可撓性シール部材19であって、カバー8の各側
壁14〜17の下端部から垂下して設けられ、弾発性を
有する材料から成る帯状シール材30と、複数のステン
レス鋼線34を帯状に束ねられて成るブラシから形成さ
れ、帯状シール材30よりも開口部18の内側で、カバ
ー8の各側壁14〜17の下端部から垂下して設けられ
るブラシ状シール材31とを有するシール部材19とを
含むことを特徴とするはつり装置である。
【0007】本発明に従えば、はつり装置本体2のハウ
ジング13に形成されたアーム挿入部10に、カバー8
の一側壁14が固定されるので、高所作業車40のケー
ブル11に乗載されたはつり装置本体2の位置決め設置
によって、その設置の作業性が著しく向上し、ノズル6
の駆動範囲がカバー8内に収まるように調整するなどの
作業が不要となる。本発明に従えば、ノズルから流体ジ
ェットを被はつり体表面に噴射することによって、はつ
り域をはつることができる。このはつり域は、カバーに
よって覆われるので、噴射される流体、はつりがらの周
囲への飛散の防止、およびはつり作業に伴う騒音を抑え
ることができる。このようなカバーは、はつり装置本体
に設けられるので、はつり作業を行うときに別途にカバ
ーを取付ける必要がなく、はつり装置をはつり域に位置
合わせするだけで、はつり域がカバーによって覆われ、
はつり作業を速やかに行うことができる。また、はつり
作業が完了し、次のはつり域に移動する場合にも同様
に、カバーをはつり装置と別途に取外して移動させる手
間が省け、はつり装置を次のはつり域に移動させて位置
合わせを行うだけではつり作業を行うことができる。こ
のように、はつり作業が簡便化し、はつり作業の作業性
が向上される。
【0008】
【0009】本発明に従えば、カバーの開口部にはその
実質上全周にわたって可撓性のシール部材が設けられる
ので、カバーと被はつり体表面との間隙を確実に塞ぐこ
とができ、飛散したはつりがらがカバーから飛び出すと
いったことが確実に防がれる。また、被はつり体表面に
凹凸または段差が存在したとしても、これらの凹凸およ
び段差に沿ってシール部材が弾性変形して被はつり体表
面とカバーとの間隙を塞ぐことができ、はつりがらの周
囲への飛散を確実に防止することができ、また遮音も確
実に行うことができる。さらに本発明に従えば、被はつ
り体表面に凹凸または段差が存在したとしても、ブラシ
状シール材31および帯状シール材30によってカバー
8の側壁14〜17の下端部と被はつり体表面との間を
確実に塞ぐことができ、これによって噴射された水、は
つりがらがカバー8と被はつり体との間隙から周囲に飛
び出すといったことが防がれる。またブラシ状シール材
31と帯状シール材32とによってはつり作業のときに
生じる騒音がカバー8から外にもれるといったことも可
及的に防がれる。しかもブラシ状シール材31と帯状シ
ール材32による二重シール構造となっているので、シ
ール効果を高めることができる。さらに本発明に従え
ば、はつり装置は高所作業車40のテーブル11に設け
られるので、高所でのはつり作業の作業性が向上され、
はつり作業の簡便化を図ることができる。
【0010】
【0011】
【0012】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態で
あるはつり装置を示す斜視図である。なお図1では、は
つり装置1のカバー8の天板9の一部を切欠いて図示し
ている。はつり装置1は、はつり装置本体2と、はつり
装置本体2に装着されたアーム3と、このはつり装置本
体2に取付けられたカバー8を有している。アーム3
は、はつり装置本体2のアーム挿入部10に挿入され、
先端部22には流体ジェットを噴射するノズル6が設け
られている。カバー8は、はつりがらの飛散の防止およ
び遮音のために設けられる。前記アーム3は、はつり装
置本体2内に備えられる駆動装置7(図2参照)によっ
てはつり装置本体2に対して移動自在に設けられる。
【0013】このようなはつり装置1を用いてたとえば
橋脚の支承を取替えるには、ジャッキなどによって主桁
を支えて上部構造を支持した状態ではつり装置1を高所
作業車の昇降可能なテーブル11に乗載して橋脚の橋座
4まで持上げ、橋脚の天端のはつり域5をカバー8で覆
うようにはつり装置1の位置合わせが行われている。は
つり装置1の噴射流体としては本実施形態では水が用い
られ、ノズル6からは1000〜4000kgf/cm
2、好ましくは2000〜3000kgf/cm2程度の
高圧水がはつり装置本体2の開口部18を通してはつり
域5に向けて噴射され、これによって、アンカーボルト
および鉄筋を損傷させることなく支承の下部のコンクリ
ートおよびモルタルのみをはつり取ることができる。
【0014】カバー8は大略的に矩形の箱状であり、四
周を囲む側壁14〜17と、これらの側壁14〜17の
上面を塞ぐ天板9とを有し、これらの側壁14〜17の
うち一側壁14が、アーム3の長手方向X1に突出する
はつり装置本体2のアーム挿入部10に固定され、カバ
ー8ははつり装置本体2と一体的に設けられる。このカ
バー8の下部には矩形状の開口が形成され、各側壁14
〜17の下端部である開口部18には、開口部18の実
質上全周にわたって可撓性のシール部材19が設けられ
る。
【0015】このようなカバー8の各側壁14〜17お
よび天板9は、ゴムもしくは合成樹脂もしくはアルミニ
ウム合金またはこれらの複合材から形成されこのように
構成することによって、カバー8の軽量化を図ることが
でき、これによりカバー8が固定されるはつり装置本体
2にかかる荷重を軽減させることができる。このカバー
8を上述したように形成することによって、はつりがら
や噴射水がカバー8に衝突したときに発生する衝突音お
よび振動を抑え、はつり作業の騒音を抑制することもで
きる。また、各側壁14〜17および天板9を、たとえ
ばゴムを合成樹脂あるいはアルミニウム合金で挟持した
複合材である積層材から形成することによって、軽量で
振動を抑え、強度の高いカバー8を形成することができ
る。また側壁14〜17および天板9を、たとえばステ
ンレス鋼板の間にゴムまたは合成樹脂層を挟持した複合
材である積層材から形成してもよく、このように構成す
ることによって、衝突による振動および騒音を抑えると
ともにカバー8の強度をさらに向上することができる。
【0016】はつり装置本体2のアーム挿入部10に
は、アーム3が挿通するアーム挿通孔20が形成され
る。アーム3は、アーム3の長手方向X1,X2および
長手方向X1,X2に垂直な幅方向Y1,Y2に移動可
能であり、前記アーム挿通孔20はこのアーム3の前記
幅方向Y1,Y2の移動を許容し得るように案内レール
25に平行な幅方向に細長く形成される。このアーム挿
通孔20は、アーム3の前記幅方向Y1,Y2の移動を
許容し、かつはつり装置本体2内に噴射水およびはつり
がらが侵入することを防ぐために侵入防止カバー21に
よって塞がれる。この侵入防止カバー21は、たとえば
可撓性を有するゴムから形成され、これに代えて、伸縮
自在な蛇腹によって形成してもよい。
【0017】図2は、駆動装置7を示す斜視図である。
はつり装置本体2は、駆動装置7が設けられる基台12
と、この基台12を覆うハウジング13とから構成され
る。駆動装置7は、基台12上で、アーム3の幅方向Y
1,Y2に平行に設けられる一対の案内レール25と、
この案内レール25に沿って移動する移動体26とを有
し、この移動体26にアーム3がアーム3の長手方向X
1,X2にころ(図示せず)によって移動自在に支持さ
れる。アーム3の先端部22に設けられるノズル6は、
アーム3の先端部22から長手方向X1に突出し、被は
つり体表面に向けてほぼ90度に湾曲する。このノズル
6は、アーム3の長手方向X1,X2に平行に延びる角
変位軸線Lを中心として矢符R1(図2における時計ま
わり)および矢符R2(図2における反時計まわり)方
向に往復角変位可能に設けられる。したがって、被はつ
り体表面に対して垂直にはつるだけでなく、ノズル6を
矢符R1,R2方向に角変位することによって、被はつ
り体表面に体して傾斜させてはつることができ、はつり
作業の効率を高めることができる。
【0018】アーム3の長手方向X1,X2および幅方
向Y1,Y2の変位駆動、およびノズル6の矢符R1,
R2方向の角変位駆動は、図示していないが、それぞれ
電気モータによって駆動されるが、油圧モータ、油圧シ
リンダ機構などで駆動されてもよい。このような駆動装
置7およびノズル6を変位駆動させることによって、カ
バー8内ではつり域5全面にわたってはつることができ
る。
【0019】図3は、シール部材19の一部およびその
近傍を拡大して示す断面図である。シール部材19は、
帯状シール材30と、ブラシ状シール材31とから成
り、帯状シール材30は弾発性を有するゴムまたは合成
樹脂から成る帯状のシール材から形成され、ブラシ状シ
ール材31は、直径1mmφ程度の複数のステンレス鋼
線34を帯状に束ねられて成るブラシから形成される。
このような帯状シール材30とブラシ状シール材31と
が、カバー8の各側壁14〜17の下端部である開口部
18に設けられる。この実施形態では、カバー8の側壁
14〜17の下端部外面にブラシ状シール材31の基部
33が装着され、その外側にさらに帯状シール材30の
基部36が装着される。そして、ブラシ状シール材31
および帯状シール材30の外側からさらにステンレス鋼
帯から成るベルト32を取付けることによって、シール
部材19が所定のとおり取付けられる。このシール材1
9の取付けは、たとえば、ブラシ状シール材31の基部
33、帯状シール材30の基端部36およびベルト32
を貫通して形成されるボルト挿通孔(図示せず)にボル
ト35の軸部を挿入してボルト35およびナット(図示
せず)を締め付けることによって行うことができる。
【0020】したがって、被はつり体表面に凹凸または
段差が存在したとしても、ブラシ状シール材31および
帯状シール材30によってカバー8の側壁14〜17の
下端部と被はつり体表面との間を確実に塞ぐことがで
き、これによって噴射された水、はつりがらがカバー8
と被はつり体との間隙から周囲に飛び出すといったこと
が防がれる。またブラシ状シール材31と帯状シール材
32とによってはつり作業のときに生じる騒音がカバー
8から外にもれるといったことも可及的に防がれる。こ
の実施形態では、ブラシ状シール材31と帯状シール材
32による二重シール構造となっているので、シール効
果を高めることができる。
【0021】このようなシール部材19は、各側壁14
〜17の下端部に設ける構成だけでなく、各側壁14〜
17を設けずに、天板9の周囲に直接シール部材19を
取付けるように構成してよい。このように構成すること
によって、大きな段差または凹凸があっても確実に塞ぐ
ことができる。
【0022】また、はつり域に応じた開口を有する底壁
を、各側壁14〜17の下端部に設け、前記開口の実質
上全周にわたってシール材19を設けるようにしてもよ
い。
【0023】図4は、はつり作業の作業状態を簡略化し
て示す図である。はつり装置1には、高圧発生装置41
から高圧ホース42を介して高圧水が供給され、はつり
装置1に供給された高圧水は、図示しないチューブを介
してノズル6に送給される。なお、高圧発生装置41に
は給水装置43からの水が供給される。またはつり装置
1には電源である発電機44からの電力が供給される。
【0024】高速道路などの道路橋において、たとえば
鋼製の支承からゴム製の免震支承に取替える場合には、
まず各主桁をジャツキなどで持上げて上部構造を支持
し、この状態で高所作業車40のテーブル11に乗載し
たはつり装置1を橋脚24の橋座4まで持上げ、取替え
るべき支承のはつり域5をカバー8が覆うようにはつり
装置1の位置合わせを行う。この状態でノズル6から高
圧水を噴射して支承の下部のコンクリートおよび/また
はモルタルをはつり取る。この際、はつり域5はカバー
8によって覆われるので、はつりがらおよび噴射水の飛
散が防がれるとともに、はつり作業時に発生する騒音も
抑えられる。またカバー8にはシール部材19が設けら
れるので、はつりがらがカバー8の外に飛び出すといっ
たことが確実に防がれる。なお、図示していないが、は
つり作業に伴い発生する排水は、排水受け装置によって
集積した後、pH処理等所定処理が行われる。
【0025】はつり作業完了後、はつり装置1を次のは
つり域5に移動させ、はつり後のはつりがらを吸引ダク
トによって排水とともに回収する。このようにして、支
承下部のモルタルおよび/またはコンクリートのはつり
後、支承の除去および交換を行う。
【0026】カバー8ははつり装置本体2に一体的に設
けられるので、はつり作業毎にカバー8を別途にはつり
域5を覆うように取付けるといった手間が省かれ、作業
性が著しく向上する。
【0027】このようなはつり装置1は、橋脚の支承の
交換のためのはつり作業だけでなく、高速道路などの道
路橋のコンクリート床版および地覆のはつり作業、およ
び高速道路に連絡路を建設する際の連絡路と本線との結
合部分であるすりつけ部のコンクリートはつり作業にも
用いることができる。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、高所作業車40に備え
られるテーブル11に乗載されるはつり装置本体2のハ
ウジング13に形成されるアーム挿入部10に、カバー
8の一側壁24が固定され、このカバー8内に、ノズル
6が取付けられるアーム3を覆って幅方向Y1,Y2の
移動を許容するように固定される。したがってはつり装
置本体2およびカバー8の設置が一度に済み、作業性が
向上され、設置時間が短縮される。本発明によれば、は
つり域を覆うカバーがはつり装置本体に設けられるの
で、はつり作業毎にカバーを取付ける手間が省かれ、は
つり作業が簡便化し、はつり作業の作業性が向上する。
【0029】また本発明によれば、カバーの開口部には
シール部材がその全周にわたって設けられるので、被は
つり体表面に凹凸および段差が存在したとしても、前記
シール部材によってカバーと被はつり体表面との間隙が
防がれ、これによって飛散したはつりがらがカバーから
外に飛び出すといったことが防がれ、また騒音も抑えら
れる。さらに本発明によれば、被はつり体表面に凹凸ま
たは段差が存在したとしても、ブラシ状シール材31お
よび帯状シール材30によってカバー8の側壁14〜1
7の下端部と被はつり体表面との間を確実に塞ぐことが
でき、これによって噴射された水、はつりがらがカバー
8と被はつり体との間隙から周囲に飛び出すといったこ
とが防がれる。またブラシ状シール材31と帯状シール
材32とによってはつり作業のときに生じる騒音がカバ
ー8から外にもれるといったことも可及的に防がれる。
しかもブラシ状シール材31と帯状シール材32による
二重シール構造となっているので、シール効果を高める
ことができる。さらに本発明によれば、はつり装置は高
所作業車40のテーブル11に設けられるので、高所で
のはつり作業の作業性が向上され、はつり作業の簡便化
を図ることができる。
【0030】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態であるはつり装置1を示
す斜視図である。
【図2】駆動装置7を示す斜視図である。
【図3】シール部材19の一部およびその近傍を拡大し
て示す断面図である。
【図4】はつり作業の構成を簡略化して示す図である。
【符号の説明】
1 はつり装置 2 はつり装置本体 3 アーム 5 はつり域 6 ノズル 7 駆動装置 8 カバー 18 開口部 19 シール部材 30 帯状シール材 31 ブラシ状シール材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−60825(JP,A) 特開 平8−108149(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04G 23/08 E01C 23/08 E01C 21/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)昇降可能なテーブル11を有する
    高所作業車40と、 (b)はつり装置本体2であって、 テーブル11に乗載される基台12と、 この基台12を覆うハウジング13とを有するはつり装
    置本体2と、 (c)駆動装置7であって、 基台12上に設けられ、予め定める幅方向Y1,Y2に
    延びる案内レール25と、 案内レール25に沿って移動する移動体26とを有する
    駆動装置7と、 (d)アーム3であって、移動体26に、そのアーム3
    の前記幅方向Y1,Y2に垂直な長手方向X1,X2に
    移動自在に支持されるアーム3と、 (e)ノズル6であって、 アーム3の先端部22から長手方向X1,X2に突出
    し、 被はつり体表面に向けてほぼ90度に弯曲し、 アーム3の長手方向X1,X2に平行に延びる角変位軸
    線Lを中心として往復角変位可能に設けられるノズル6
    とを含み、 (f)ハウジング13には、ハウジング13から前記長
    手方向X1,X2に突出した、かつアーム3が挿入され
    るアーム挿入部10が形成され、 このアーム挿入部10の前記長手方向X1,X2の端部
    には、案内レール25に平行な幅方向Y1,Y2に細長
    く形成されたアーム挿入孔20が形成され、さらに、 (g)ほぼ矩形の箱状であるカバー8であって、 天板9と、 天板9の四周を囲む側壁14〜17とを有し、 これらの側壁14〜17のうち、一側壁14がアーム挿
    入部10に固定され、 下方に開口した開口部18を有するカバー8と、 (h)アーム3の前記幅方向Y1,Y2の移動を許容
    し、アーム挿入孔20を塞ぐ可撓性を有する侵入防止カ
    バー21と、 (i)可撓性シール部材19であって、 カバー8の各側壁14〜17の下端部から垂下して設け
    られ、弾発性を有する材料から成る帯状シール材30
    と、 複数のステンレス鋼線34を帯状に束ねられて成るブラ
    シから形成され、帯状シール材30よりも開口部18の
    内側で、カバー8の各側壁14〜17の下端部から垂下
    して設けられるブラシ状シール材31とを有するシール
    部材19とを含むことを特徴とするはつり装置。
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