JP2982106B2 - 鋳鉄製ブレーキドラム - Google Patents

鋳鉄製ブレーキドラム

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JP2982106B2
JP2982106B2 JP6204765A JP20476594A JP2982106B2 JP 2982106 B2 JP2982106 B2 JP 2982106B2 JP 6204765 A JP6204765 A JP 6204765A JP 20476594 A JP20476594 A JP 20476594A JP 2982106 B2 JP2982106 B2 JP 2982106B2
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cast iron
brake drum
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勝 飯島
修一 荒木
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NITSUSAN DEIIZERU KOGYO KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両の鋳鉄製ブレーキ
ドラムの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】車両のブレーキ装置のドラムは、実開昭
63−147938号公報にもあるように、鋳鉄製とな
っている。そして、制動時に発生する摩擦熱を拡散・放
熱させる機能として片状黒鉛鋳鉄が最も優れているた
め、車両のブレーキ装置のドラムは、片状黒鉛鋳鉄製と
なっているのが一般的である。
【0003】しかしながら、構造的な面では片状黒鉛鋳
鉄は強度が不足しており、制動時に内周からブレーキシ
ューにより受ける拡張力に抗するため、図3にも示すよ
うに、ブレーキドラム本体1の内筒部2の外周に、剛性
を高めるための鉢巻き状のつば部3を一体的に形成し
て、亀裂の防止を図っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このつ
ば部3により剛性の確保を図るためには、該つば部3が
大型化し、このつば部3による重量増加、或いはブレー
キドラム本体1の外径増加をもたらしており、小型化・
軽量化の観点から新規な技術が求められている。。
【0005】その一つの方法として、片状黒鉛鋳鉄より
引張強度の高い素材を例えば焼きバメ等によりタガを填
める方法もある(実開平3−115223号公報参照)
が、寸法精度の管理等加工コストの高騰を伴うため実用
に至っていない。本発明は上記に鑑みてなされたもので
あり、高強度であって小型化・軽量化が図れる鋳鉄製
レーキドラムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このため、本発明は、片
状黒鉛鋳鉄で形成したブレーキドラム本体の円筒部の外
面に、該外周面から前記円筒部の半径方向外方に突出
し、かつ、当該外周面に沿って円環状をなすチル鋳鉄製
補強用つば部を一体的に形成した。
【0007】
【作用】チル鋳鉄の弾性係数は、チル化の程度にもよる
が、スチール比で0.8〜0.9であり、一般的に使用してい
る片状黒鉛鋳鉄の1.5倍以上の剛性を有している。した
がって、ブレーキドラム本体はチル鋳鉄製の補強用つば
部により、内側から大きな圧力をうける円筒部の剛性を
高めることができ、制動時の変形を確実に抑止できる。
【0008】即ち、片状黒鉛鋳鉄部材と同等の拡張抵抗
性を求めるなら、補強用つば部の体積を略半減すること
が可能となり、外径を小さくでき、重量を軽量化するこ
とができる。一方、片状黒鉛鋳鉄部材と同等の形状とし
た場合には、拡張抵抗性が大幅に向上するので、ブレー
キドラム本体に発生する亀裂を大幅に低減することが可
能となる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳述
する。図1に示すように、ブレーキドラム本体11は片状
黒鉛鋳鉄により砂型21を用いて鋳造で形成されるが、そ
の際に冷し金24を用いてその円筒部12の外周には鉢巻き
状のつば部13が一体的に形成される。
【0010】ここで、冷し金は溶湯の冷却速度を速めた
い所に当てる金属片であり、該冷やし金が用いられた箇
所の鋳鉄は急冷されチル化されてチル鋳鉄となる。即
ち、本実施例では、図2に示すように、片状黒鉛鋳鉄で
形成したブレーキドラム本体11の円筒部12の外周に、チ
ル鋳鉄製のつば部13が一体的に形成されている。
【0011】このようにして、チル鋳鉄製のつば部13
を、片状黒鉛鋳鉄で形成したブレーキドラム本体11の円
筒部12の外周に一体的に形成したので、片状黒鉛鋳鉄製
のブレーキドラム本体11の1.5 倍以上の剛性を有するチ
ル鋳鉄製のつば部13が形成されることとなり、したがっ
て、ブレーキドラム本体11はつば部13により、内側から
大きな圧力をうける円筒部12の剛性を高めることがで
き、制動時の変形を確実に抑止できる。
【0012】従って、例えば全て片状黒鉛鋳鉄部材のブ
レーキドラム本体11と同等の拡張抵抗性を求めるなら、
つば部13の体積を略半減することが可能となり、外径を
小さくでき、重量を軽量化することができる。一方、片
状黒鉛鋳鉄部材のブレーキドラム本体11と同等の形状と
した場合には、拡張抵抗性が大幅に向上するので、ブレ
ーキドラム本体11に発生する亀裂を大幅に低減すること
が可能となるという効果がある。
【0013】
【発明の効果】本発明は以上説明したように、片状黒鉛
鋳鉄で形成したブレーキドラム本体の円筒部の外周
に、該外周面から前記円筒部の半径方向外方に突出し、
かつ、当該外周面に沿って円環状をなすチル鋳鉄製の
強用つば部を一体的に形成したので、現用のブレーキド
ラム部材の素材をそのまま使用できるため、コスト上昇
を伴わずに耐久性に優れたドラム部材を提供できる。そ
の結果、ブレーキ力に基づくドラム拡張に対しての抵抗
力が大幅に向上し、亀裂発生の低減あるいは小型軽量化
の効果が生まれることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る鋳鉄製ブレーキドラムの製造方
法を説明する概略断面図
【図2】 本発明に係る鋳鉄製ブレーキドラムの構成を
説明する概略断面図
【図3】 従来の鋳鉄製ブレーキドラムの構成を説明す
る概略断面図
【符号の説明】
11 ブレーキドラム本体 12 円筒部 13 つば部 24 冷し金
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−222026(JP,A) 特開 昭62−174388(JP,A) 実開 平3−115223(JP,U) 実開 平4−101829(JP,U) 実開 昭63−147938(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16D 65/10

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】片状黒鉛鋳鉄で形成したブレーキドラム本
    体の円筒部の外周面に、該外周面から前記円筒部の半径
    方向外方に突出し、かつ、当該外周面に沿って円環状を
    なすチル鋳鉄製の補強用つば部を一体的に形成したこと
    を特徴とする鋳鉄製ブレーキドラム。
JP6204765A 1994-08-30 1994-08-30 鋳鉄製ブレーキドラム Expired - Lifetime JP2982106B2 (ja)

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JPH0868433A JPH0868433A (ja) 1996-03-12
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