JP2981954B2 - 鋳 型 - Google Patents

鋳 型

Info

Publication number
JP2981954B2
JP2981954B2 JP5022964A JP2296493A JP2981954B2 JP 2981954 B2 JP2981954 B2 JP 2981954B2 JP 5022964 A JP5022964 A JP 5022964A JP 2296493 A JP2296493 A JP 2296493A JP 2981954 B2 JP2981954 B2 JP 2981954B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
runner
sub
mold
molten metal
vent passage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP5022964A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06234041A (ja
Inventor
正義 安田
信 山田
俊治 松本
好男 磯部
昌一 吉川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP5022964A priority Critical patent/JP2981954B2/ja
Publication of JPH06234041A publication Critical patent/JPH06234041A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2981954B2 publication Critical patent/JP2981954B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Molds, Cores, And Manufacturing Methods Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、重力鋳造に用いられる
鋳型に関し、特に、湯口から下方に延びるメインランナ
とキャビティとの間を結ぶサブランナに外部に通じるエ
ア抜き通路を接続し、サブランナを流れる溶湯中のガス
をガス抜き通路へ逃がして、巣孔のない良質の鋳物を得
るようにした鋳型の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】かゝる鋳型において、サブランナからガ
ス抜き通路へのガスの排出を促進するために、サブラン
ナに湾曲部を形成し、その湾曲部の内側にガス抜き通路
を開口させ、湾曲部を通過するとき受ける遠心力の差に
より溶湯から分離したガスをガス抜き通路へ導くように
したものが従来知られている(例えば特公昭61−34
899号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の鋳型では、遠心分離効果を得るために溶湯
の流速を或る値以上に高める必要があるが、そうした場
合、キャビティへの溶湯の流入速度が速過ぎてキャビテ
ィ内で溶湯が空気を巻込み、これが巣孔発生の新たな原
因となることが考えられ、また溶湯の流れに抵抗となる
ようなフィルタの設置も困難となる。さらにサブランナ
に湾曲部を形成することは、必然的に鋳型の大型化を招
くのみならず、サブランナの全長を長くして溶湯の歩留
りを低下させるという不都合を生じる。
【0004】本発明は、かゝる事情に鑑みてなされたも
ので、サブランナを直線状に形成して鋳型の小型化を図
り、且つフィルタを設置するも、サブランナからガスを
効果的に排除し得るようにすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、サブランナを略水平方向に沿って直線状
に形成すると共に、サブランナの入口に絞り部を形成
し、またサブランナの途中にフィルタを収納するフィル
タ室を形成すると共に、このフィルタ室の上側にエア抜
き通路に通じる膨脹室を連設したことを第1の特徴とす
る。
【0006】また本発明は、第1の特徴に加えて、フィ
ルタ室より下流のサブランナの上側に、ガス抜き通路に
通じる第2の膨脹室を連設したことを第2の特徴とす
る。
【0007】さらに本発明は、第1又は第2の特徴に加
えて、メインランナの下端に形成される湯口底をサブラ
ンナの入口より下方に配置したことを第3の特徴とす
る。
【0008】
【実施例】以下、図面により本発明の一実施例について
説明する。
【0009】図1は重力鋳造用鋳型の縦断面図、図2は
図1の2−2線断面図である。これらの図面において、
重力鋳造用の金属製鋳型、即ち金型1は、固定型2と、
この固定型2に開閉可能に接合される可動型3とから構
成される。両型2,3は、接合面を鉛直にして配置され
るもので、それらの接合面間には、上端を開口して鉛直
方向に延びるメインランナ4と、このメインランナ4の
下端部から分岐して水平方向に直線状に延びる複数本の
サブランナ5と、各サブランナ5の先端部に堰6を介し
て接続されて上方へ延びるキャビティ7とが形成され、
メインランナ4の開口端に連なる湯口8aを有する湯口
ブロック8が固定型2または可動型3の上面に付設され
る。
【0010】サブランナ5の入口には、溶湯の流れを減
速させる絞り部9が形成され、この絞り部9よりも下方
位置を占めるように湯口底4aがメインランナ4の下端
に形成される。この湯口底4aは半球状をなしている。
【0011】またサブランナ5の中間部にはセラミック
製のフィルタ10を収納するフィルタ室11が形成さ
れ、このフィルタ室11の上側に第1膨脹室12が連設
され、この第1膨脹室12から上方へ延びる第1ガス抜
き通路13が金型1の上面に開口する。サブランナ5に
おいて絞り部9及びフィルタ室11間を接ぐ部分は、フ
ィルタ室11に向って拡径するテーパ部5aに形成され
る。
【0012】さらにサブランナ5の上面には、フィルタ
室11及び堰6の中間部において第2膨脹室14が連設
され、この膨脹室14から上方へ延びる第2ガス抜き通
路15が金型1上面に開口する。
【0013】さらにまたサブランナ5には、前記堰6の
開口部を通り過ぎる行止り部5bが形成される。
【0014】図2に明示するように、この実施例ではメ
インランナ4、サブランナ5、キャビティ7、第1,第
2ガス抜き通路13,15等は、固定及び可動型2,3
の相対向する接合面にそれぞれ形成された一対の凹部ま
た凹溝から構成される。
【0015】次にこの実施例の作用について説明する。
鋳造に際しては、先ず可動型3を固定型2に接合してか
ら溶湯を湯口8aに注ぐ。すると、その溶湯は、メイン
ランナ4を流下して複数本のサブランナ5に分流し、フ
ィルタ室11を通るときフィルタ10により濾過され、
ガスを含む異物が分離される。そして堰6により流速を
調整されながらキャビティ4を下から上へ静かに満して
いく。
【0016】キャビティ7内の溶湯が凝固した後、両型
2,3を開いて、キャビティ7で成形された製品部、メ
イン及びサブランナ4,5で成形されたランナ部等を取
り出し、堰6で成形された頸部を破断して製品部からラ
ンナ部を分離する。
【0017】ところで、メインランナ4の下端には、サ
ブランナ5の入口より下方に位置する湯口底4aが設け
られているので、溶湯がメインランナ4を勢いよく流下
してきても、湯口底4aに当ってエネルギを減衰され、
静かにサブランナ5へ流入することになる。したがって
溶湯はサブランナ5を流入する前にメインランナ4内の
空気と分離でき、その空気をサブランナ5に巻込むこと
が少ない。
【0018】また、サブランナ5は絞り部9を介してメ
インランナ4に接続されるので、溶湯がメインランナ4
からサブランナ5に移る際、絞り部9により減速される
ことによっても、メインランナ4からサブランナ5への
空気の巻込みを防ぐことができる。
【0019】また絞り部9はサブランナ5での溶湯の流
速を調整して第1,第2膨脹室12,14での溶湯の淀
み効果を促進させるため、フィルタ室11のフィルタ1
0でガスを含む異物を分離したとき、そのガスを第1膨
脹室12で効果的に浮上させて第1ガス抜き通路13へ
放出させ、またフィルタ室11の通過後、溶湯に発生し
たガスは第2膨脹室14で効果的に浮上させて第2ガス
抜き通路15へ放出させることができる。したがってガ
スその他の異物を除去した溶湯をキャビティに供給でき
て、巣孔の無い良質の鋳物を得ることができる。
【0020】しかも、サブランナ5の直線形状により金
型1の小型化を図ると共に、サブランナ5の全長が短縮
して溶湯の歩留りを向上させることができる。
【0021】図3は本発明の別の実施例を示すもので、
第1,第2ガス抜き通路13,15を固定型2または可
動型3のいずれか一方にのみ凹溝として形成した点を除
けば前実施例と同様の構成であり、図中、前実施例と対
応する部分には、それと同一の符号を付す。
【0022】
【発明の効果】以上のように本発明の第1の特徴によれ
ば、サブランナを略水平方向に沿って直線状に形成する
と共に、サブランナの入口に絞り部を形成し、またサブ
ランナの途中にフィルタを収納するフィルタ室を形成す
ると共に、このフィルタ室の上側にエア抜き通路に通じ
る膨脹室を連設したので、絞り部により溶湯の流れを減
速することによりメインランナからサブランナへの空気
の巻込みを防止できる。またこれと同時にサブランナで
の溶湯の流速が調整されてフィルタ室上側の膨脹室での
溶湯の淀み効果が促進され、したがってフィルタ室のフ
ィルタによりガスを含む異物を分離したとき、そのガス
を膨脹室で効果的に浮上させ、ガス抜き通路へ放出させ
ることができ、溶湯の濾過と相俟って良質の鋳物を得る
ことができる。さらにサブランナの直線化により鋳型の
小型化を図ることができる。
【0023】また本発明の第2の特徴によれば、フィル
タ室より下流のサブランナの上側に、ガス抜き通路に通
じる第2の膨脹室を連設したので、前記フィルタ室の通
過後、溶湯にガスが発生した場合には、これを第2の膨
脹室へ浮上、除去して良質の鋳物の提供に寄与する。
【0024】さらに本発明の第3の特徴によれば、注湯
時、メインランナを流下する溶湯のエネルギを湯口底で
減衰させてから、その溶湯をサブランナに流入させ、こ
れによりメインランナからサブランナへの空気の巻込み
を防止し、更なる良質の鋳物の提供に寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の鋳型の縦断面図(図2の1
−1線断面図)
【図2】図1の2−2線断面図
【図3】本発明の別の実施例を示す、図2と同様の断面
【符号の説明】
1 鋳型としての金型 4 メインランナ 4a 湯口底 5 サブランナ 7 キャビティ 8a 湯口 9 絞り部 10 フィルタ 11 フィルタ室 12 膨脹室 13 ガス抜き通路 14 第2の膨脹室 15 ガス抜き通路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 磯部 好男 埼玉県狭山市新狭山1丁目10番地の1 本田技研工業株式会社 埼玉製作所内 (72)発明者 吉川 昌一 埼玉県狭山市新狭山1丁目10番地1 ホ ンダエンジニアリング株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−305387(JP,A) 特開 平3−106537(JP,A) 実開 昭62−202928(JP,U) 実開 昭50−95405(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B22C 9/06,9/08

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 湯口(8a)から下方に延びるメインラ
    ンナ(4)とキャビティ(7)との間を結ぶサブランナ
    (5)に外部に通じるエア抜き通路(13,15)を接
    続した鋳型において、 サブランナ(5)を略水平方向に沿って直線状に形成す
    ると共に、サブランナ(5)の入口に絞り部(9)を形
    成し、またサブランナ(5)の途中にフィルタ(10)
    を収納するフィルタ室(11)を形成すると共に、この
    フィルタ室(11)の上側にエア抜き通路(13)に通
    じる膨脹室(12)を連設したことを特徴とする鋳型。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のものにおいて、 フィルタ室(11)より下流のサブランナ(5)の上側
    に、ガス抜き通路(15)に通じる第2の膨脹室(1
    4)を連設したことを特徴とする鋳型。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のものにおいて、 メインランナ(4)の下端に形成される湯口底(4a)
    をサブランナ(5)の入口より下方に配置したことを特
    徴とする鋳型。
JP5022964A 1993-02-10 1993-02-10 鋳 型 Expired - Lifetime JP2981954B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5022964A JP2981954B2 (ja) 1993-02-10 1993-02-10 鋳 型

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5022964A JP2981954B2 (ja) 1993-02-10 1993-02-10 鋳 型

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06234041A JPH06234041A (ja) 1994-08-23
JP2981954B2 true JP2981954B2 (ja) 1999-11-22

Family

ID=12097273

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5022964A Expired - Lifetime JP2981954B2 (ja) 1993-02-10 1993-02-10 鋳 型

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2981954B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002316239A (ja) * 2001-04-18 2002-10-29 Taiheiyo Cement Corp 金属−セラミックス複合材料の鋳造方法
JP2002316238A (ja) * 2001-04-20 2002-10-29 Taiheiyo Cement Corp 鋳型構造
JP5701004B2 (ja) * 2010-10-13 2015-04-15 三菱重工業株式会社 ダイカスト金型
CN111872328A (zh) * 2020-06-09 2020-11-03 东风本田汽车零部件有限公司 一种发动机轴承座的多件化铸造模具

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06234041A (ja) 1994-08-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4072180A (en) Process and mould for casting multiple articles
JP2981954B2 (ja) 鋳 型
US5620044A (en) Gravity precision sand casting of aluminum and equivalent metals
JP4220840B2 (ja) タンディッシュ内における介在物除去方法およびそれに使用する堰
JPH04305356A (ja) 鋳造装置
US6994149B2 (en) Casting system and method for pouring nonferrous metal molten masses
KR100211757B1 (ko) 주형구조
CN110695319A (zh) 机架的浇注系统及方法
CN217666236U (zh) 船用舵机铸件的浇铸系统
JPS6142448A (ja) 鋳型
CN216324952U (zh) 一种低落差控流速铝合金砂型浇注系统
CN213613958U (zh) 一种用于减少产品气孔与渣眼缺陷的铸造模型结构
JP2001179395A (ja) 鋳造用金型
JP3095333B2 (ja) シリンダブロック鋳造用金型装置
CN217192430U (zh) 铸件的二次过滤浇道
CN214601779U (zh) 一种稳流挡渣球墨铸铁浇注结构
CN216226821U (zh) 一种带有多层过滤的铝合金金属型铸造结构
JP5701004B2 (ja) ダイカスト金型
JP3176511B2 (ja) 鋳 型
JPH0469024B2 (ja)
KR960015798B1 (ko) 중공빌렛의 수평연속주조용 주형장치
SU1042874A1 (ru) Литейна форма дл валков
JPH10263785A (ja) 鋳造方法および鋳造金型
CN2214244Y (zh) 分流式铸件浇口
JP3153458B2 (ja) スライドゲート用下プレート

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080924

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090924

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100924

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100924

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110924

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110924

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120924

Year of fee payment: 13