JP5701004B2 - ダイカスト金型 - Google Patents

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Description

本発明は、ダイカスト金型に関するものである。
ダイカストとは、溶融させた非鉄金属を金型に圧入することにより、高精度で鋳肌の優れた鋳物を大量に生産する鋳造方式の一種である。金型は、製品の形状に対応したキャビティ(製品部)と、キャビティに溶融非鉄金属を流入させるための経路(非製品部)を備えている。
特許文献1に、ダイカスト金型を用いた鋳造方法が記載されている。一般的なダイカストでは、まず、金型内を真空装置などにより吸引減圧してから、溶湯(溶融させた非鉄金属)をプランジャースリーブ内に注湯する。注湯された溶湯は、プランジャースリーブ、ランナーを経由してキャビティに充填される。充填された溶湯は、冷却固化後、離型されて製品となる。
例えば、圧力容器の1つである圧縮機ハウジングなどが、ダイカストによって製造されている。図7に、圧縮機ハウジングの一例を示す。図7は、カーエアコン用のスクロール型圧縮機100である。スクロール圧縮機100は、外殻を構成するハウジング102を有している。ハウジング102は、フロントハウジング103とリアハウジング104とをボルト105で一体的に締め付け固定することにより構成されている。
フロントハウジング103とリアハウジング104との間の接合面には、Oリング等のシール材106が介装され、ハウジング102内に形成される吸入チャンバーを大気に対して気密にシールしている。
特開2008−55487号公報(段落[0002]、[0003]
ダイカストでは、溶湯を注入する前に金型内を吸引減圧した場合であっても、非製品部にガスが残存する。そのため、溶湯が非製品部を経由して製品内に流入する過程において、残存ガスを巻き込んでしまうという問題がある。
溶湯が残存ガスを巻き込んだまま冷却固化されると、製品内に孔(ガス欠陥)が生じる。製品が圧力容器の場合、圧力容器内を気密にシールする必要があるが、上記孔が、シール面に現れると、圧力漏れや冷媒ガス漏れなどが生じる原因となる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、ガス欠陥が生じ難いダイカスト金型を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、ランナーが分岐部で分岐され、該分岐されたランナーのそれぞれの下流側端部にキャビティが連通されたダイカスト金型において、前記ランナーが、前記分岐部より上流側のメインランナーと、前記分岐部より下流側の複数のサブランナーと、から構成され、前記分岐部の前記メインランナーの延設方向に、前記メインランナー側に向けて開放された開口部を有する容積部が形成され、前記開口部の幅が前記メインランナーの幅よりも広いダイカスト金型を提供する。
従来、溶湯が金型に注湯されると、溶湯はランナー内に残存するガスを巻き込みながらキャビティに到達する。残存ガスは、注湯された溶湯の先頭部分により多く巻き込まれる。上記発明によれば、ランナーの分岐部に容積部を設けることで、注湯された溶湯の先頭部分が容積部に捕集される。容積部の開口部は、メインランナー側に向けて開放されており、その開口部は、メインランナーよりも広く設計されている。そのため、溶湯の先頭部分は、各サブランナーに分流される前に、容積部に捕集される。これによって、ガスを多く巻き込んだ溶湯がキャビティへ流入されることを防止することができる。すなわち、ガス欠陥の少ない製品を製造することが可能となる。
上記発明の一態様によれば、前記開口部が、前記メインランナーに向けて広くなるよう傾斜された面を有することが好ましい。
そうすることによって、溶湯の先頭部分をより容積部へ導きやすくなる。
上記発明において、前記容積部は、一端部が前記開口部である溶湯導入部と、前記溶湯導入部の開口部と反対側の端部に連通された湯溜り部と、から構成され、前記湯溜り部が球形であり、前記溶湯導入部が前記湯溜り部の直径よりも狭い幅を有する
ダイカストでは、高圧で溶湯を圧入させる。湯溜り部を球形とすることで、溶湯が湯溜り部に導入される際の応力集中を小さくすることができる、そうすることによって、金型の寿命を延ばすことが可能となる。本明細書において、「球」及び「球形」とは、実質的に球形、または、球形の少なくとも一部である形状も含む。
上記一態様において、前記溶湯導入部の前記湯溜り部側に、前記湯溜り部に向かって前記溶湯導入部の幅が狭くなるよう前記溶湯導入部の側面が傾斜する傾斜部が設けられることが好ましい。
そうすることによって、湯溜り部に捕集された溶湯及び残存ガスがランナーへ逆流することを防止できる。
上記一態様において、前記湯溜り部に、前記メインランナーの延設方向とは異なる方向に柱が設けられ、前記柱は、該柱の両端部で前記湯溜り部の内部に固定されても良い。
球状の湯溜り部の内側に柱が架けられることで、湯溜り部に導入された溶湯が球の内面に沿って流動するようになる。そうすることで、溶湯を湯溜り部で滞留させやすくなる。
また、一般に、ダイカスト金型では、材料歩留まりを良くする目的から、金型の非製品部の体積は小さい方が好ましいとされている。湯溜り部に柱を設けることで、湯溜り部の実質的な体積を減らすことができる。すなわち、非製品部の体積を減らすことができる。
本発明は、ランナーが分岐部で分岐され、該分岐されたランナーのそれぞれの下流側端部にキャビティが連通されたダイカスト金型において、前記ランナーが、前記分岐部より上流側のメインランナーと、前記分岐部より下流側の複数のサブランナーと、から構成され、前記分岐部の前記メインランナーの延設方向に、前記メインランナー側に向けて開放された開口部を有する容積部が形成され、前記開口部の幅が前記メインランナーの幅よりも広く、前記容積部は、一端部が前記開口部である溶湯導入部と、前記溶湯導入部の開口部と反対側の端部に連通された湯溜り部と、から構成され、前記湯溜り部が、平面視した場合に円形断面を有する有底円筒形の外形状によって規定される溝であり、平面視した場合に前記湯溜り部の前記円形断面の接線位置に前記溶湯導入部が配置され、前記溶湯導入部が前記湯溜り部の直径よりも狭い幅を有しても良い。
湯溜り部を円形とすることで、応力集中を小さくすることができる。溶湯導入部が湯溜り部の接線位置に配置されるため、溶湯が湯溜り部の円周に沿って導入され、渦を巻くように流れるようになる。これによって、溶湯を湯溜り部に滞留させやすくなる。
上記一態様によれば、前記溝に渦巻状のラップが立設されても良い。そうすることで、より確実に溶湯を湯溜り部内に滞留させておくことができる。
上記発明の一態様において、前記サブランナーが、前記サブランナーと前記開口部との接続部分に、前記サブランナーの入口を狭くするよう前記サブランナーの内側に傾斜する傾斜面を有し、前記サブランナーの傾斜面の端部と前記開口部の傾斜された面の端部とが接続されて良い。
そうすることによって、容積部の開口部を広くするとともに、サブランナーの入り口が少し狭くなるため、溶湯の先頭部分が円滑に容積部に導かれる。
本発明によれば、ランナーの分岐部に、溶湯を滞留可能な容積部を設けることで、ガス欠陥の少ない製品を製造できる金型とすることができる。
第1実施形態に係るダイカスト金型のランナーの分岐部の平面図である。 第2実施形態に係るダイカスト金型のランナーの分岐部の平面図である。 第3実施形態に係るダイカスト金型のランナーの分岐部の平面図である。 第4実施形態に係るダイカスト金型のランナーの分岐部の平面図である。 第5実施形態に係るダイカスト金型のランナーの分岐部の平面図である。 従来のダイカスト金型のランナーの分岐部の平面図である。 圧縮機ハウジングの一例を示す図である。
以下に、本発明に係るダイカスト金型の一実施形態について、図面を参照して説明する。
一般に、ダイカスト金型は、固定型と可動型とから構成される。固定型及び可動型には、二つの型を合わせることで、製品に対応したキャビティが形成されるよう適宜溝が形成されている。キャビティには、溶湯を注湯可能にランナーが連通されている。
溶湯の材料としては、アルミニウム、マグネシウムなどの非鉄金属またはそれらの合金が用いられる。
〔第1実施形態〕
本実施形態に係るダイカスト金型は、ランナーが分岐部を有し、該分岐部でメインランナーが2つのサブランナーに分岐されている。各サブランナーの下流側端部にはそれぞれ別のキャビティが連通されている。
図1に、本実施形態に係るダイカスト金型のランナー1の分岐部の平面図を示す。図1に示すように、ランナー1は、メインランナー2が分岐部3で2つのサブランナー4に分岐されている。各サブランナー4は、メインランナー2に流れる溶湯を、分岐部3において、2つのサブランナー4に安定して分配することができるように、メインランナー2の長手軸方向に対して垂直に、左右別方向を向けて配置されている。
分岐部3のメインランナー2の延設方向には、容積部5が設けられている。容積部5は、メインランナー2に残存しているガスを捕集可能な容積で形成される。容積部5は、メインランナー2に向けて開放された開口部6を有し、ランナー1と連通されている。開口部6の幅(d)は、できるだけ狭い方が好ましいが、メインランナー2の幅(d)よりも広く形成されている。ここで用いる「幅」とは、メインランナー2及び開口部6の最も広い部分の距離を意味する。
開口部6は、ランナー1との接続部分が、メインランナーに向けて広くなるよう傾斜された面7を有していることが好ましい。
また、サブランナー4には、開口部6との接続部分に、開口部6がメインランナー側に向かって広くなるようなサブランナーの内側に凹む切欠きが設けられていても良い。切欠き8は、メインランナー2からサブランナー4への溶湯の流れを妨げない程度の大きさで形成される。
本実施形態において、容積部5は、開口部6と反対側の端部が略半球形状で形成されている。
次に、上記構成のダイカスト金型を用いた場合の作用効果について説明する。上記構成のダイカスト金型内に注湯された溶湯は、メインランナー2内に残存するガスを巻き込みながら流動し、ガスを多く巻き込んだ溶湯の先頭部分が、分岐部3に設けられた容積部5に流れ込む。容積部5の開口部6は、メインランナー2に向けて開放されており、メインランナー2の幅よりも広く形成されているため、サブランナー4へ分流されるのに優先して容積部5に導入される。容積部5に導入された溶湯は、そのまま容積部5に滞留する。容積部5が溶湯で満たされると、後に続く溶湯は、分岐部3で左右方向に延びたサブランナー4に分流されて、下流側端部に接続された各キャビティへと注入される。
開口部6が、メインランナー2に向けて広くなるよう傾斜されていると、より溶湯が容積部5に導入されやすくなる。
サブランナー4に切欠きを設けると、容積部5に導入された溶湯がサブランナーに流入するのを妨げることができる。
(実施例1)
上記構成のダイカスト金型を用いて、カーエアコン用のスクロール型圧縮機のリアハウジングを製造した。メインランナー2は、幅25mmとした。サブランナー4は、幅20mmとした。容積部5は容積約2000mm(半径25mm)とし、開口部6の幅は50mmとした。溶湯としては、アルミニウム合金を660℃で溶融させたものを使用した。
(比較例1)
分岐部に容積部が形成されていない従来のダイカスト金型を用いて、同様にリアハウジングを製造した。容積部が設けられていない以外は、上記実施形態に従ったダイカスト金型と同様の構成とした。図6に、従来のダイカスト金型のランナー50の分岐部の平面図を示す。ランナー50は、メインランナー52が途中の分岐部で分岐されて2つのサブランナー54に分かれている。
実施例1及び比較例1の製造工程における溶湯へのガス巻き込みを計測し、ガス欠陥を評価した。実施例1は、比較例1と比べて、溶湯の酸化の度合いを示す指数の値が半分程度となった。これによって、ランナーの分岐部に容積部を設けることで、ガス欠陥の少ない製品を製造することが可能であることが確認された。
〔第2実施形態〕
図2に、本実施形態に係るダイカスト金型のランナー10の分岐部の平面図を示す。本実施形態では、容積部以外は、第1実施形態と同様の構成とされる。
容積部15は、溶湯導入部18と湯溜り部19とから構成されている。
溶湯導入部18はメインランナー12に向けて開放された開口部16を有し、ランナー10と連通されている。開口部16の幅は、第1実施形態と同様にメインランナー12の幅よりも広く形成されている。溶湯導入部18の開口部16と逆の端部には、湯溜り部19が連通されている。溶湯導入部18は、開口部16から逆の端部に向けて同じ幅で形成されている。溶湯導入部18の開口部16から逆の端部までの長さは、メインランナー12の幅などに応じて適宜設定される。溶湯導入部18の内面は、凹凸がない滑らかな形状とされる。
サブランナー14には、開口部16との接続部分に、開口部16がメインランナー側に向かって広くなるようなサブランナー14の内側に凹む切欠き17が設けられていても良い。切欠き17は、メインランナー12からサブランナー14への溶湯の流れを妨げない程度の大きさで形成される。
また、開口部16は、ランナーとの接続部分が、メインランナーに向けて広くなるよう傾斜されていても良い。
湯溜り部19は球形とされ、メインランナー12に残存しているガスを捕集可能な容積で形成される。
ダイカストでは、1000気圧程度の圧力で溶湯を金型に圧入させる。上記構成のダイカスト金型は、湯溜り部19が球形であるため、容積部15に溶湯が導入される際の応力の集中を小さくすることができる。それによって、ダイカスト金型の寿命を延ばすことが可能となる。また、湯溜り部19を球形とすることで、流れ込んできた溶湯が容積部15の端面に突きあたって流れ方向を変え、湯溜り部19の内面に沿って流れるようになる。これによって、導入された溶湯が湯溜り部19に滞留されやすくなる。溶湯導入部18は開口部16から逆端部まで同じ幅で形成されている。溶湯導入部18の内面は、滑らかな形状とされる。それによって、溶湯がより円滑に湯溜り部19に導入される。また、サブランナー14に切欠きが設けられると、容積部15に導入された溶湯がサブランナー14に流入することを防止できるようになる。また、開口部16が、メインランナー12に向けて広くなるよう傾斜されていると、より溶湯が溶湯導入部18に導入されやすくなる。このような構成のダイカスト金型を用いることで、ガス欠陥の少ない製品を製造することができる。
〔第3実施形態〕
図3に、本実施形態に係るダイカスト金型のランナー20の分岐部の平面図を示す。本実施形態では、溶湯導入部以外は、第2実施形態と同様の構成とされる。
容積部25は、溶湯導入部28と、溶湯導入部28に連通された湯溜り部29とから構成されている。
溶湯導入部28には、湯溜り部29との接続される側に、湯溜り部29に向かって幅が狭くなるよう側面に切欠き50が形成されている。
上記構成のダイカスト金型は、溶湯導入部28の湯溜り部29側に切欠き50を設けることで、湯溜り部19に導入された溶湯が溶湯導入部28に逆流することを防止できる。それによって、ガスを多く巻き込んだ溶湯を湯溜り部29に滞留させやすくなる。このような構成のダイカスト金型を用いることで、ガス欠陥の少ない製品を製造することができる。
〔第4実施形態〕
図4に、本実施形態に係るダイカスト金型のランナー30の分岐部の平面図を示す。本実施形態では、湯溜り部に柱が設けられる以外は、第2実施形態または第3実施形態と同様の構成とされる。
湯溜り部39は球形とされ、湯溜り部39の内部には、メインランナーの延設方向とは異なる方向で柱51が設けられている。柱51は、湯溜り部の内部直径位置に配置されると良い。また、柱51は、メインランナー32の長手軸方向に対して垂直に配置されることが好ましい。柱51は、円柱形状であることが好ましく、その太さは、湯溜り部39の容積に応じて適宜設定される。
上記構成のダイカスト金型は、湯溜り部39に柱51が設けられることで、湯溜り部39に導入された溶湯の流れ方向を、所望の方向に調整することができるようになる。そうすることによって、ガスを多く巻き込んだ溶湯を湯溜り部39に滞留させやすくなる。このような構成のダイカスト金型を用いることで、ガス欠陥の少ない製品を製造することができる。また、円柱状の柱とすることで、応力集中を小さくできるため、ダイカスト金型の寿命を延長させることができる。
〔第5実施形態〕
図5に、本実施形態に係るダイカスト金型のランナー40の分岐部の平面図を示す。本実施形態では、容積部の形状が異なる以外は、第1実施形態または第3実施形態と同様の構成とされる。
容積部45は、湯溜り部49と溶湯導入部48とから構成されている。
湯溜り部49は円形の溝であり、メインランナー42に残存しているガスを捕集可能な容積で形成される。湯溜り部49と溶湯導入部48とは、溶湯導入部48の一側面が湯溜り部49の接線位置となるよう配置されている。言い換えると、容積部45は、P型形状となるよう溶湯導入部48と湯溜り部49とが連通した構成とされる。
湯溜り部49の溝には、渦巻状のラップ52が立設されていると良い。ラップ52は、湯溜り部49への溶湯の導入を妨げないような位置に配置される。
溶湯導入部48は、湯溜り部49が接続された側の逆端に、メインランナー42に向けて開放された開口部46を有し、ランナー40と連通されている。開口部46の幅(d41)は、第1実施形態と同様にメインランナー42の幅(d42)よりも広く形成されている。溶湯導入部48は、開口部46から逆の端部に向けて同じ幅で形成されている。溶湯導入部48の開口部46から逆の端部までの長さは、メインランナー42の幅などに応じて適宜設定される。溶湯導入部48の内面は、凹凸がない滑らかな形状とされる。開口部46は、ランナー40との接続部分が、メインランナー42に向けて広くなるよう傾斜されていても良い。
上記構成のダイカスト金型は、溶湯導入部48が湯溜り部49の接線位置に配置されている。それによって、湯溜り部49に導入された溶湯は、湯溜り部49の円周に沿って流動され、湯溜り部49に滞留されやすくなる。このような構成のダイカスト金型を用いることで、ガス欠陥の少ない製品を製造することができる。
第1実施形態乃至第5実施形態では、サブランナーがメインランナーの長手軸方向に対して垂直に設けられたが、サブランナーの配置は、これに限定されるものではない。例えば、サブランナーは、Y字型となるように、分岐されても良い。
1、10、20、30、40 ランナー
2、12、22、32、42 メインランナー
3、13、23、33、43 分岐部
4、14、24、34、44 サブランナー
5、15、25、35、45 容積部
6、16、26、36、46 開口部
7 傾斜面
17 切欠き(サブランナー)
18、28、38、48 溶湯導入部
19、29、39、49 湯溜り部
50 切欠き(溶湯導入部)
51 柱
52 ラップ

Claims (7)

  1. ランナーが分岐部で分岐され、該分岐されたランナーのそれぞれの下流側端部にキャビティが連通されたダイカスト金型において、
    前記ランナーが、前記分岐部より上流側のメインランナーと、前記分岐部より下流側の複数のサブランナーと、から構成され、
    前記分岐部の前記メインランナーの延設方向に、前記メインランナー側に向けて開放された開口部を有する容積部が形成され、
    前記開口部の幅が前記メインランナーの幅よりも広く、
    前記容積部は、一端部が前記開口部である溶湯導入部と、前記溶湯導入部の開口部と反対側の端部に連通された湯溜り部と、から構成され、
    前記湯溜り部が球形であり、
    前記溶湯導入部が前記湯溜り部の直径よりも狭い幅を有するダイカスト金型。
  2. 前記開口部が、前記メインランナーに向けて広くなるよう傾斜された面を有する請求項1に記載のダイカスト金型。
  3. 前記溶湯導入部の前記湯溜り部側に、前記湯溜り部に向かって前記溶湯導入部の幅が狭くなるよう前記溶湯導入部の側面が傾斜する傾斜部が設けられる請求項1または請求項2に記載のダイカスト金型。
  4. 前記湯溜り部の内部に、前記メインランナーの延設方向とは異なる方向で柱が設けられ、
    前記柱は、該柱の両端部で前記湯溜り部の内部に固定される請求項1から請求項3のいずれかに記載のダイカスト金型。
  5. ランナーが分岐部で分岐され、該分岐されたランナーのそれぞれの下流側端部にキャビティが連通されたダイカスト金型において、
    前記ランナーが、前記分岐部より上流側のメインランナーと、前記分岐部より下流側の複数のサブランナーと、から構成され、
    前記分岐部の前記メインランナーの延設方向に、前記メインランナー側に向けて開放された開口部を有する容積部が形成され、
    前記開口部の幅が前記メインランナーの幅よりも広く、
    前記容積部は、一端部が前記開口部である溶湯導入部と、前記溶湯導入部の開口部と反対側の端部に連通された湯溜り部と、から構成され、
    前記湯溜り部が、平面視した場合に円形断面を有する有底円筒形の外形状によって規定される溝であり、平面視した場合に前記湯溜り部の前記円形断面の接線位置に前記溶湯導入部が配置され、
    前記溶湯導入部が前記湯溜り部の直径よりも狭い幅を有するダイカスト金型。
  6. 前記溝に渦巻状のラップが立設される請求項5に記載のダイカスト金型。
  7. 前記サブランナーが、前記サブランナーと前記開口部との接続部分に、前記サブランナーの入口を狭くするよう前記サブランナーの内側に傾斜する傾斜面を有し、
    前記サブランナーの傾斜面の端部と前記開口部の傾斜された面の端部とが接続されている請求項2乃至請求項6のいずれかに記載のダイカスト金型。
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