JP2981524B2 - 柱体とその組立方法 - Google Patents

柱体とその組立方法

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JP2981524B2
JP2981524B2 JP2330786A JP33078690A JP2981524B2 JP 2981524 B2 JP2981524 B2 JP 2981524B2 JP 2330786 A JP2330786 A JP 2330786A JP 33078690 A JP33078690 A JP 33078690A JP 2981524 B2 JP2981524 B2 JP 2981524B2
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九州男 渡部
利彦 江口
廣明 上野
勝 青木
浩 田島
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Kyuken Corp
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Sanwa Tekki Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は送電鉄塔建設の際、その中央に設ける工事用
柱体の構造と、それの組立方法に関するものである。
[従来の技術] 本発明及び従来技術に共通する用語として「柱体」と
「マスト」の2語を次のように規定しておく。
鉄塔建設に於いては鉄塔四脚の中央に、複数の「ユニ
ット柱」を接続したものを建てるが、これを「柱体」と
呼ぶ。最上部のユニット柱はその上端で重量物を支持可
能な構造になっているので、特に「マスト」と呼ぶ。
従来例の説明に移る。UHV送電のような超高圧は別と
して、220〜500KV程度の送電では、鉄塔組立は次の方法
によった。
第6図のようにデリックDを建設する。デリックを用
いベース板F上に1対の2分割した架台Kを組立て、対
向固定する。架台高さは通常8〜12m程度である。ユニ
ット柱Uは(3〜4m)ベース板F中央に定置する。架台
Kが高い場合はU2をさらに継ぎ足す。マストMをU1の上
に接続する。架台Kにせり上げ装置を附設する。(これ
には油圧方式とワイヤセミ方式がある。) マストM上に旋回台3、ブーム4を搭載する。せり上
げを行い、ユニット柱を次々と接続して柱体が他の支え
なしで垂直姿勢を維持可能な高さ、いわゆる自立高さに
達してせり上げを停止する。
以上の従来工程で問題となるのはデリックDである。
道路のない山岳傾斜地を例にとると、ブームを始めとす
る重量物は分解して、ヘリコプタ或いは空中ケーブルで
工事現場へ搬入する。しかしデリックDを建設しておか
ないと柱体を組立てることができない。
デリックは普通タテ横各0.7〜1m高さ3m〜4m程度の鋼
材製直方体を4段或いは5段積重ね、下部にジブクレー
ンを設けたものである。このデリックにかえて大型クレ
ーン車でもよい。デリックの構築は台棒による。大型ク
レーン車は現地までの道路と広い建設現場を必要とす
る。また台棒によるデリックの建設作業はかなりの時間
と労力を要する。作業場所は狭いので少しでも工事を減
らしたいため柱体をデリックや大型クレーン車無しで建
設することが、現場作業者の課題となっていた。またデ
リックや大型クレーン車を使用しても8〜12mの高所で
の作業は困難で、熟練を要し、安全性の点からも改善が
求められていた。
[課題解決の手段] ベース板上中央に高さ2mくらいのマストを定置し、そ
の下部にせり上げ枠を被挿し、上部にローラ枠を被挿し
係止する。マスト上に旋回台を置き、その上にブーム下
端を固定する。ブームの頂部を三角フレームからのワイ
ヤで支持する。マストの左右に高さが5〜6mの側方架台
を設ける。架台附近に小型の台棒を定置し、これの利用
で以上の作業を行う。ブームを直立させた後左右の側方
架台を天井架台で連結する。天井架台はブームとの接触
を避けるため2分割したものを用意し、側方架台上で一
体に組立てる。
マストは天井架台を貫通可能であるがその貫通路には
マストにも着脱可能なローラ枠を設ける。前記のローラ
枠は対角線方向の内外にローラを備え、外側ローラは上
記貫通路のガイドと、また内側ローラはマストの外角
と、夫々緊密に係合可能である。
マストは頂部に重量物(旋回台およびブーム)をのせ
た状態で、せり上げ枠の上昇により天井架台位置までせ
り上げられ、下方にユニット柱を挿入接続する。ローラ
枠を天井架台に付けかえ、さらにせり上げ作業を続け
て、自立高さまでユニット柱を接続していく。
以上の如く大型クレーン車がなくても台棒だけで作業
ができる。台棒操作の面で必要があれば、側方架台は上
下2部分に、またローラ枠は左右2箇に夫々分割する。
マスト上に旋回台とブームを組込んだあとでも、ともに
ベース板上で組立可能である。
[実施例] 主として第1図について柱体の組立方法を述べ、併せ
て要部の構造を明らかにする。
鉄塔の四脚Lの中間にベース板Fを、またベース板中
央部に方形筒形のマストMを夫々定置する。マスト外周
下部にせり上げ枠6を、また上部にローラ枠8をはめこ
み、着脱可能なピン(図示せず)でマストに係止する。
せり上げ枠6には第4図の如く、対角線方向に外ローラ
6aを備え、油圧シリンダーを用いたせり上げ装置が附設
されており、油圧の力によって昇降可能である。せり上
げは滑車を用いたワイヤセミ方式でもよい。マストM上
に旋回台3を装着し、その上に三角フレーム4を固定
し、ブーム5ものせて下端を係止する。
マストMの両側に側方架台Sを立設する。側方架台の
高さは5〜6mである。ブーム5は直立させてあり、左右
側方架台の間を上方へ突出している(第2図)。
側方架台Sの附近に台棒1の下端を定置し、ロープ2
で引きとめ、先端をマストMの上方に臨ませる。台棒は
鋼材を接続したもので、長さは12m程度である。前記の
各作業を含め、本発明の吊上作業には台棒1を全面的に
活用する。
マストMをせり上げた下方空間へは、つぎつぎとユニ
ット柱U1.U2・・・を搬入し接続する。前記したように
この接続体を「柱体」と呼ぶ。
左右の側方架台Sの上には天井架台Hを渡しかけ固定
する。天井架台Hは方形枠体であるが、これをそのまま
台棒を用いて側方架台上へ持ちこむことはできない。上
方へ伸びたブーム5に障げられるからである。そこで天
井架台Hには予めタテ方向に2分割したものを用いる。
ブームを囲う形で片側ずつ吊下し、ボルトで一体化した
上で、側方架台Sに固着する。天井架台Hの4隅には角
材のガイドHgがあり、これが左右側方架台Sの各2隅に
設けた角材のガイドSgと接続している(第3図)。
ローラ枠8は方形体で、4つの隅に夫々ガイド板8aが
あり、これを棒材8bで結んだものである(第5図)。ガ
イド板8aには対角線方向に内ローラ8cと外ローラ8dとが
設けてある。
内ローラ8cはマストMの外角隅に、また外ローラ8dは
架台H.S.のガイドHg,Sgに夫々案内される。ローラ枠8
にはこの他に、これを柱体へ係止可能なピン9と、天井
架台へ係止可能なピン10とが、何れも出入切替可能に設
けてある。
せり上げ中のローラ枠はピン9でマストMと係合さ
せ、ピン10による架台H(S)との係合は絶っておく。
即ちローラ枠はガイドSg,Hgに案内され、マストMと共
に上昇する。この時、ローラ枠とせり上げ枠の2点間は
一定を保ち、柱体の転倒を防止する。マストが天井架台
附近の所定高さまで上昇したとき、いったんせり上げを
停止し、ピン9,10のマストと架台に対する係合関係を逆
に切替える。その後ユニット柱を接続しさらにせり上げ
を再開する。ローラ枠は天井架台Hに係止され、柱体は
ローラ枠で倒れを拘束された状態で安定上昇する。最後
に最下部ユニット柱を接続して柱体を自立高さに完成
し、その下端をベース板で受ける。
天井架台上へ突出した柱体は適当間隔でローラガイド
11を設け、ロープ(図示せず)で鉄塔脚に係止し、柱体
の直立姿勢維持力を強化する。このあとブーム利用の作
業に移る。
組立作業の順序は必ずしも以上の通りであることを要
しない。状況に応じある程度先後を変更可能である。
[効果] 柱体組立のため従来不可欠とされたデリックの構築ま
たは大型クレーン車が不要となり、小型台棒だけで直接
に柱体の組立が可能となる。クレーン車の立入れない場
所でのブーム搭載柱体の組立工数が30%近く減少する。
また旋回部、ブーム等の組立が地上の低い所(約3m)
でできるため、安全性が大幅に向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図はブーム搭載柱体の正面図、第2図は天井架台の
組立説明図、第3図は両架台の斜視スケレトン図、第4
図はせり上げ装置説明図、第5図はローラ枠角隅部平面
図、第6図は従来方法の説明図である。 1……台棒、2……ロープ、3……旋回台、4……三角
フレーム、5……ブーム、6……せり上げ枠、7……ロ
ープ、8……ローラ枠、8a……ガイド板、8c……内ロー
ラ、8d……外ローラ、9,10……ピン、11……ローラガイ
ド、L……鉄塔脚、F……ベース板、M……マスト、S
……側方架台、H……天井架台、Sg,Hg……ガイド、B
……ブーム、U1,U2……ユニット柱。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上野 廣明 東京都品川区南品川6丁目5番19号 三 和テッキ株式会社内 (72)発明者 青木 勝 東京都品川区南品川6丁目5番19号 三 和テッキ株式会社内 (72)発明者 田島 浩 栃木県河内郡河内町中岡本2703 三和テ ッキ株式会社宇都宮工場内 (72)発明者 児玉 敏昭 東京都品川区南品川6丁目5番19号 三 和テッキ株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−165471(JP,A) 特開 昭60−88768(JP,A) 特開 昭55−101592(JP,A) 実開 昭58−81256(JP,U) 特公 昭40−10743(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04H 12/10 B66C 23/28 B66C 23/32

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ベース板へ定置可能な方形マストと、マス
    トをはさみベース板へ固定された左右側方架台と、マス
    ト上へ装着された旋回台及びブームと、せり上げ枠を備
    えマストの下方へマストと同断面のユニット柱をつぎつ
    ぎとつぎたし可能なせり上げ装置と左右側方架台を連結
    して上部へ固着され側方架台角隅部に接続する角隅部を
    備えた天井架台と、方形をなし角隅部内外に対角線方向
    ローラを備え内ローラによりマストの角隅部にまた外ロ
    ーラにより天井架台角隅部に夫々案内されるローラ枠
    と、から成る柱体。
  2. 【請求項2】以下の諸工程を含むブーム搭載柱体の組立
    方法 a.鉄塔基礎またはその周辺の適当な個所に台棒を設け
    る。 b.ベース板中央へ方形マストを定置する。 c.マストの下部へせり上げ枠を、またマストの上部へロ
    ーラ枠を被挿して係止する。 d.台棒利用でマスト上へ旋回台とブームを装着する。 e.ブームを直立姿勢にする。 f.ベース板上へ対向して側方架台を固定する。 g.タテ方向に2分割した天井架台を側方架台間へ吊下
    げ、一体化した上両側方架台に固着する。 h.せり上げ枠上昇によりマストを天井架台位置までせり
    上げ、下方にユニット柱を挿入接続する。 i.ローラ枠を天井架台に係止し、マストとの係合を絶
    つ。 j.せり上げ枠を昇降させ、マストの下方へつぎつぎとユ
    ニット柱を挿入接続する。 k.自立高さまで柱体をせり上げ、下端をベース板上に定
    置する。
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KR20020090637A (ko) * 2001-05-29 2002-12-05 박동수 산악지 시공용 크레인
KR100698731B1 (ko) * 2005-10-07 2007-03-23 두산중공업 주식회사 내풍성을 가지는 하역기용 록킹장치
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