JP2980899B1 - 列状に配置された金属超微粒子を含有する金属・有機ポリマー複合構造体とその製造方法 - Google Patents

列状に配置された金属超微粒子を含有する金属・有機ポリマー複合構造体とその製造方法

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Abstract

【要約】 【課題】 ブロックコポリマーから形成されるミクロ相
分離構造を利用し、製造が簡便で、ミクロ相分離構造の
一方のポリマー相内に金属超微粒子が規則的に配列され
た金属・有機ポリマー複合構造体を得る技術を提供す
る。 【解決手段】 ブロックコポリマーのミクロ相分離構造
はラメラ構造であり、1)金属と親和性のあるポリマー
鎖と金属と親和性の無いまたは低いポリマー鎖とが各々
の末端で結合したブロックコポリマー及び金属イオン
を、それらが溶解可能な金属イオンを還元する能力があ
る高沸点の溶剤と低沸点の溶剤とから成る混合溶媒に溶
解する工程、2)低温において低沸点の溶剤を除去して
ブロックコポリマーのミクロ相分離構造を形成する工
程、及び3)その後、高温において高沸点の溶剤を除去
しながら金属イオンを還元する工程を含む方法によって
製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子材料、磁性材
料、光学材料等として応用が期待される新規な構造の金
属・有機ポリマー複合構造体とその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ナノメーターサイズの金属超微粒子(金
属ナノクラスター)を高分子(有機ポリマー)内に導入
して複合化することは、導電性、光学的性質(線形また
は非線形)、磁気的性質等の新たな機能を発揮する機能
性材料を得るのに重要な技術である。
【0003】このような金属・有機ポリマー複合体を合
成するのに従来より研究されているのは、ブロックコポ
リマー(共重合体)が形成するミクロ相分離構造の一方
の相に金属イオンを選択的に配位させ、その後、該金属
イオンを何らかの還元方法で金属原子に還元する方法で
ある。以下、従来の方法について概観する。
【0004】(1)ポリスチレンとポリエチレンオキシ
ドからなるブロック共重合体(PS−b−PEO):ポ
リスチレンとポリエチレンオキシドからなるブロック共
重合体(PS−b−PEO)の溶解したトルエン希薄溶
液中でミセル形成を行い、生じたミセルのコア内部で塩
化金酸イオンとPEO部位を結合させ金属イオン錯体を
形成させ、得られたイオン錯体に電子線を照射させるこ
とにより、PEO相の内部に粒子径4nm程度の金微粒
子を生成させる方法である〔J. P. Spatz, A. Roesche
r, andM. Moeller, Adv. Mater. 8, 337 (1996) ; A.
Roescher and M. Moeller,Polym. Mater. Sci. Eng. 7
3, 156 (1995) ; A. Roescher and M. Moeller,Polym.
Mater. Sci. Eng. 72, 283 (1995)〕。しかし、この方
法ではトルエン溶液中でPS−b−PEOの球状ミセル
が安定なため、得られる構造体中の金微粒子はヘキサゴ
ナル配置に限定される。
【0005】(2)ポリスチレンとポリ(2−ビニルピ
リジン)からなるブロック共重合体(PS−b−P2V
P):ポリスチレンとポリ(2−ビニルピリジン)から
なるブロック共重合体(PS−b−P2VP)の溶解し
たトルエン希薄溶液に塩化金酸を添加し、塩化金酸イオ
ンを含む溶液を調製する。得られた混合溶液に還元剤と
してヒドラジン(N24 )を添加して、金微粒子を生
成させる方法である〔J. P. Spatz, S. Mossmer, and
M. Moeller, Chem. Eur. J. 2, 1552 (1996) 〕。この
方法では生成した金微粒子溶液中に副生成物として塩化
ヒドラジニウム(N2 5 Cl)が生じ、金微粒子と分
離回収する必要がある。
【0006】(3)ホスフィン部位を含むブロック共重
合体と金属イオンとの錯形成を経由する方法:ホスフィ
ン部位を含むブロック共重合体を調製した後、そのホス
フィン部位に金属塩を選択的に配位させ、溶媒キャスト
を行いキャスト膜を作製し、得られたキャスト膜を90
℃程度で加熱することにより、銀〔Y. Ng Cheong Chan,
R. R.Schrock, and R. E. Cohen, J. Am. Chem. Soc.
114, 7295 (1992) 〕、金〔Y.Ng Cheong Chan, R. R. S
chrock, and R. E. Cohen, Chem. Mater. 4, 24 (199
2)〕、パラジウムまたは白金超微粒子〔Y. Ng Cheong C
han, G. S. W. Craig, R. R. Schrock, and R. E. Cohe
n, Chem. Mater. 4, 885 (1992) 〕を含んだキャスト膜
を調製する方法である。この方法ではホスフィン部位を
含むブロック共重合体の合成に多大の時間を費やす恐れ
がある。
【0007】(4)ブロック共重合体の形成するミクロ
相分離構造の架橋を経由して金属イオンを選択的に導入
する方法:ポリスチレンとポリ(2−ビニルピリジン)
からなるブロック共重合体(PS−b−P2VP)のP
2VPドメインを1,4−ジヨードブタンで橋架けする
ことで、P2VPドメインの化学的固定とともに、P2
VP部位にヨウ素イオンを導入し、導入されたヨウ素イ
オンを銀イオンと反応させることで、P2VPミクロド
メイン内部に銀塩を導入、さらに光照射により還元する
ことで銀ナノクラスターをP2VPドメイン内部に遍在
化させる方法である〔R. Saito, H. Kotsubo, and K. I
shizu, Polymer 33, 1073 (1992) ; R. Saito, S. Okam
ura, and K.Ishizu, Polymer 33, 1099 (1992) ; R. Sa
ito, S. Okamura, and K. Ishizu, Polymer 34, 1183
(1993) ; R. Saito, S. Okamura, and K. Ishizu, Poly
mer 34, 1189 (1993) 〕。さらに、橋架けされたPS−
b−P2VPを1,4−ジオキサン/硝酸銀水溶液の混
合溶媒に溶解させ、製膜することでP2VPドメイン内
部に硝酸銀を遍在化させ、光照射により還元し銀ナノク
ラスターを形成させる方法である〔R. Saito and K. Is
hizu, Polymer 36, 4119 (1995) 〕。
【0008】他にブロック共重合体の一方の相に金属超
微粒子を導入する例としては、〔R.W. Zehner, W. A. L
opes, T. L. Morkved, H. Jaeger, and L. R. Sita, La
ngmuir 14, 241 (1998)〕に記載の方法が挙げられる。
上記のような方法はいずれも、非常に複雑な製造工程
(特に還元手段)を必要としており、また、得られる複
合構造体において金属微粒子を規則的に配列することに
関しては格別に留意、工夫されてはいない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ブロ
ックコポリマーから形成されるミクロ相分離構造を利用
し、製造がきわめて簡便であり、且つ、ミクロ相分離構
造の一方のポリマー相内に金属超微粒子が規則的に配列
された新しいタイプの金属・有機ポリマー複合体を得る
ことのできる技術を確立することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に従えば、上述の
目的を達成するものとして、互いに非相溶な2種または
それ以上のポリマー鎖がおのおの末端で結合したブロッ
クコポリマーのミクロ相分離構造から成り、該ミクロ相
分離構造における一方のポリマー相内に金属超微粒子が
選択的に含有され列状に配置されていることを特徴とす
る金属・有機ポリマー複合構造体が提供される。本発明
の金属・有機ポリマー複合構造体の特に好ましい態様と
して、ブロックコポリマーのミクロ相分離構造はラメラ
構造である。
【0011】さらに、本発明は、このような金属・有機
ポリマー複合構造体を製造する方法を提供し、本発明の
方法は、「金属と親和性のあるポリマー鎖と金属と親
和性の無いまたは低いポリマー鎖とがおのおの末端で結
合したブロックコポリマー」および「金属イオン」を、
それらが溶解可能な「金属イオンを還元する能力がある
高沸点の溶剤」と「低沸点の溶剤」とから成る混合溶媒
に溶解する工程、低温において前記低沸点の溶剤を除
去して前記ブロックコポリマーのミクロ相分離構造を形
成する工程、およびその後、高温において前記高沸点
の溶剤を除去しながら前記金属イオンを還元する工程を
含むことを特徴とする。本発明の方法の好ましい態様に
おいては、低沸点の溶剤の沸点が10〜80℃であり、
高沸点の溶剤の沸点が80〜200℃である。但し、一
方の溶剤が低沸点の溶剤となり他方の溶剤が高沸点の溶
剤となるのであるから、低沸点の溶剤および高沸点の溶
剤の沸点がいずれも80℃である場合は除かれる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の方法は、ブロックコポリ
マーと導入しようとする金属のイオンとを沸点の異なる
2種類の溶剤から成る混合溶媒に溶解して、それらの溶
剤を逐次除去する(蒸発させる)という極めて簡単な操
作であり、しかも、得られる構造体は、ポリマー相内に
金属超微粒子が規則的に一次元配列されている、すなわ
ち、列状に配置されているという、これまでの金属・有
機ポリマー複合構造体に見られないユニークな構造を有
する。
【0013】以下、本発明について、その金属・有機ポ
リマー複合構造体を得るための構成要素および製造工程
に沿って説明する。 (1)ブロックコポリマー:本発明の金属・有機ポリマ
ー複合体を製造するために使用されるブロックコポリマ
ーは「金属と親和性のあるポリマー鎖」と、それと非相
溶で「金属と親和性が無い、または金属との親和性が低
い(金属と親和性のあるポリマー鎖よりも金属との親和
性が充分低い)ポリマー鎖」とから構成されていれば基
本的には何でも良い。
【0014】「金属と親和性のあるポリマー鎖」:金属
と親和性のあるポリマー鎖としては具体的には、ポリ
(2−ビニルピリジン)、ポリアミノスチレンなどの窒
素原子を持つモノマーユニットから構成されるもの、ポ
リ(メチルメタクリレート)などの酸素原子を持つモノ
マーユニットから構成されるもの、ポリプロピレンスル
フィドなどの硫黄を含むモノマーユニットから構成され
るものなどがあるが、基本的に金属または金属イオンと
の親和性があれば何でも良い。金属超微粒子の安定性、
対となるポリマー鎖の選択範囲を広げる観点から金属の
親和性が高いモノマーユニットから構成されるポリマー
鎖が好ましい。好ましい例としてはポリ−(2−ビニル
ピリジン)、ポリ−(4−ビニルピリジン)等が挙げら
れる。金属との親和性のあるポリマー鎖の数平均分子量
(Mn)は、1,000 〜1,000,000 であればよいが 5,000
〜1,000,000 が好ましい。ポリマーの合成のし易さ、保
護クラスターの安定性の観点からは30,000〜500,000 が
より好ましい。
【0015】「金属と親和性が無い/金属と親和性のあ
るポリマー鎖より金属との親和性が充分低いポリマー
鎖」:ブロックコポリマーのもう一方のポリマー鎖は、
ミクロ相分離構造を形成する条件、すなわち「金属と親
和性のあるポリマー鎖と非相溶で、金属と親和性が無い
か、または金属と親和性のあるポリマー鎖より金属との
親和性が充分低いポリマー鎖であること」を満足してい
れば基本的には何でも良い。例えばポリスチレン等は金
属とほとんど親和性が無く、用いることができる。
【0016】ブロックコポリマーから形成されるミクロ
相分離構造の種類は、該コポリマーにおいて金属と親和
性のあるポリマー鎖の相(金属超微粒子を含有する相と
成る)の体積分率によって決定され、この体積分率は用
いるモノマーユニットの組合せや構造を形成する際の溶
媒により変化する。本発明にとって特に好ましいミクロ
相分離構造であるラメラ構造を得る場合には、この体積
分率の値が20〜80%、好ましくは30〜70%、さ
らに好ましくは40〜60%となることを目安として、
ブロックコポリマーの各ブロック鎖の分子量比をコント
ロールすることにより各系に応じて所望のミクロ相分離
構造が得られるようにする。本発明の方法は、金属超微
粒子を含有する相がシリンダー構造や球構造のミクロ相
分離構造を構成する場合にも適用可能であるが、この場
合には目安とする体積分率の値は上記のラメラ構造の値
よりも一般に小さくなる。
【0017】(2)金属イオン:本発明の方法に従い金
属・有機ポリマー複合構造体を製造するための金属イオ
ンは、後述するような高沸点の溶剤および低沸点の溶剤
のいずれにも可溶性の金属化合物、一般的には該金属の
塩または錯体として添加され、それらの溶媒中で金属イ
オンとして存在し、後の工程で金属へと還元される。本
発明が適用される金属の種類は、特に限定されるもので
はないが、特に、遷移金属、例えば、第VIII族金
属、そのうちの各種の貴金属等が例示される。
【0018】(3)高沸点の溶剤および低沸点の溶剤:
本発明の金属・有機ポリマー複合構造体の製造方法にお
いて用いられる高沸点の溶剤は、上述のブロックコポリ
マーおよび金属イオン(金属化合物)を溶解し得るとと
もに、その沸点の温度において該金属イオンを還元する
能力がある溶媒である。他方、本発明の方法において用
いられる低沸点の溶剤とは、上述のようなブロックコポ
リマーおよび金属イオン(金属化合物)を溶解し得ると
ともに、その沸点温度において該金属イオンを還元しな
い溶媒である。
【0019】ポリマーや金属イオンに対する溶解性と操
作の容易性の点から、一般に、低沸点の溶剤として、沸
点が10〜80℃、また、高沸点の溶剤として、沸点が
80〜200℃のものを用いるのが好ましい。本発明に
おいて用いられる特に好ましい溶媒の組み合わせの例
は、クロロホルム(低沸点溶媒)とベンジルアルコール
(高沸点溶媒)が挙げられる。その他、金属イオンを還
元する能力がある高沸点の溶剤としては、1−ブタノー
ル等のアルコール類、エチレンジアミンやホルムアミド
のようなアミン類またはアミド類が挙げられるが、これ
らに限定されるものではない。また、本発明の方法にお
いて用いられる低沸点溶剤としては、ジクロロメタン、
テトラヒドロフラン、ベンゼン、四塩化炭素等が挙げら
れるが、これらに限定されない。
【0020】(4)金属・有機ポリマー複合構造体の製
造:本発明に従い金属・有機ポリマー複合構造体を製造
するには、先ず、上記のようなブロックコポリマーおよ
び金属イオン(金属化合物)を、高沸点の溶剤と低沸点
の溶剤とから成る混合溶媒に溶解する(図1のイ参
照)。ここで、高沸点の溶剤と低沸点の溶剤の量比は、
混合溶媒として、ブロックコポリマーを充分に溶解して
無秩序混合状態にある溶液を形成する(一般に、ブロッ
クコポリマーの濃度は1〜10重量%程度)ような合計
量にするとともに、後の工程で低沸点の溶剤を除去した
後は、ブロックコポリマーからミクロ相分離構造が形成
されるような高沸点溶剤中の充分に濃厚なポリマー溶液
(一般に、ブロックコポリマー濃度として約30〜50
重量%)が得られるような比率とする。
【0021】また、金属イオン(金属化合物)の添加量
は、所望する複合構造体の性状に応じて定められる。本
発明の金属・有機ポリマー複合構造体の製造方法の特徴
の一つは、極めて多量の金属を含有させることができる
ことにあり、金属添加量/ポリマー量比としておよそ1
〜30重量%の金属を含有させることができる。
【0022】以上のようにしてブロックコポリマーと金
属イオン(金属化合物)を混合溶媒に溶解した後、次
に、低温、すなわち、低沸点の溶剤の沸点温度に系を保
持して、該低沸点溶剤を徐々に蒸発除去する(図1のロ
参照)。この段階では金属イオンは未だ還元されない。
【0023】低沸点の溶剤が除去されてしまい、系がブ
ロックコポリマーの極めて濃厚な溶液になると、該ブロ
ックコポリマーからミクロ相分離構造が形成され、それ
に応じて、金属はイオンの状態で、金属と親和性のある
ポリマー鎖の相内に導入されることになるものと考えら
れる(図1のハ参照)。
【0024】その後、高温、すなわち、高沸点の溶剤の
沸点温度に系を加熱することにより、該高沸点溶剤を除
去しながら金属イオンの還元反応を進行させる(図1の
ニ参照)。かくして、ミクロ相分離構造が次第に安定化
するとともに、還元によって生じた金属(金属超微粒
子)がミクロ相分離構造の一方のポリマーの相(金属と
親和性のあるポリマー鎖の相)内に配置された金属・有
機ポリマー構造体が得られる(図1のホ参照)。
【0025】(5)複合構造体の構造確認:以上のよう
にして調製された本発明の金属・有機ポリマー複合構造
体においては、ミクロ相分離構造の一方のポリマー相内
に該相に沿って金属超微粒子(金属クラスター)が選択
的に含有され列状に配置され、金属量が多くなるとポリ
マー相内を複数の列の金属クラスターが重なりあうよう
に存在していることが透過型電子顕微鏡(TEM)によ
る観察で確認されている。さらに、本発明の複合構造体
が、安定した秩序状態、すなわち、ミクロ相分離構造
(特にラメラ構造)から構成されていることは、TEM
に加えて、小角X線散乱(Small-Angle X-ray Scatteri
ng : SAXS)によって確認することができる。
【0026】本発明は、ミクロ相分離構造のうち、ラメ
ラ構造から成る金属・有機ポリマー複合構造体を得るの
に特に適している。得られる複合構造体は、数十nmの
オーダーの金属と親和性のポリマーの相と、金属と親和
性のない(低い)ポリマーの相とが交互に存在する薄板
状構造を呈し、金属親和性ポリマー相中に数nmオーダ
ーの金属超微粒子(金属クラスター)が列状に配置(規
則的に一次元配列)されていることがTEMおよびSA
XSによって確認されている。本発明は、シリンダー構
造や球構造のような他のミクロ相分離構造から成る金属
・有機ポリマー複合構造体にも適用されるが、ミクロ相
分離構造および金属クラスターの配置の秩序状態は乱れ
る傾向がある。
【0027】この中に金属超微粒子(金属クラスター)
を規則的に一次元配列できるのは、 1)金属はイオンの状態で、金属と親和性のあるポリマ
ー鎖の相内により選択的に取り込まれ、ポリマー鎖とイ
オン錯体を形成し、 2)そのイオン錯体が高沸点の溶剤中でその沸点温度で
還元され、金属微粒子・有機ポリマー複合構造体が形成
される。 3)還元・キャスト操作(図1のニ参照)では還元と同
時に高沸点の溶剤が蒸発し、溶剤量が急激に減少するた
め、金属微粒子の拡散が極めて遅くなり、金属と親和性
のあるポリマー鎖の相内にとどまってしまう。 4)さらに、高温で8〜10時間処理することにより、
金属微粒子同志の凝集(あるいは焼結に類似の現象)が
起こり、二次粒子(列状に配置された凝集体)が形成さ
れるものと考えられる。 以上の1)〜4)のメカニズムに因るものと理解され
る。
【0028】
【実施例】以下に、本発明の特徴をさらに明らかにする
ため実施例を示すが、本発明はこれらの実施例によって
制限されるものではない。実施例1 数平均分子量18,000のポリイソブレン(PI)と数平均
分子量12,600のポリ(2−ビニルピリジン)(P2V
P)とから成るジブロックコポリマー〔以下、PI(18
000)−b−P2VP(12600)のように表記する〕(分子
量比59/41;不均一指数Mw/Mn=1.04)30
0mgを、ベンジルアルコール0.6mlとクロロホルム
5.4mlから成る混合溶媒に溶解して、PI−b−P2
VPブロックコポリマー濃度約5重量%の溶液を調製
し、これにパラジウム(II)アセチルアセトン錯体
〔以下、Pd(acac)2 と記す〕を添加した。Pd
(acac)2 の添加量は、24.1mg〔対ポリマー量
比8重量%(金属量として2.8重量%)〕、60.3mg
〔20重量%(金属量として7.0重量%)〕、120.5
mg〔40重量%(金属量として14重量%)〕および
241mg〔80重量%(金属量として28重量%)〕
とし、比較のためにPd(acac)2 を添加せず金属
を含有しない構造体も調製した。所定量のPd(aca
c)2 を添加した後、室温(恒温槽内約30℃)でクロ
ロホルムを1日かけて蒸発除去させることにより、PI
−b−PVPブロックコポリマーの濃厚溶液(ポリマー
濃度33重量%)を調製した。
【0029】次に、ホットプレート(140℃)上でベ
ンジルアルコール溶媒を蒸発(所要時間は約8時間)さ
せ、キャスト膜を作製した。溶媒が蒸発するのと並行し
て膜が黒色に変化する様子を観察し、Pdクラスター形
成を確認した。この場合ベンジルアルコールはキャスト
溶媒であるが、同時に還元剤として作用する。得られた
キャスト膜は真空下、室温で24時間乾燥した。キャス
ト膜のミクロ相分離構造はSAXS測定、超薄切片のT
EM観察により評価した。さらに同様の操作により(但
し、Pd(acac)2 添加せず)、金属イオンを含ん
でいないPI−b−P2VPのキャスト膜を作製し、金
属クラスターを含んだPI−b−P2VPのキャスト膜
のミクロ相分離構造と比較した。
【0030】金属イオンを含有しないPI(18000)−b
−P2VP(12600)ブロックコポリマー溶液から作製し
たキャスト膜のTEM写真が図2である。このTEM観
察の結果、PI−b−P2VPからラメラ構造(ドメイ
ン間距離は約25nm)のミクロ相分離構造が形成され
たことが認められた。SAXS測定から、q=0.163
nm-1にドメイン間距離約39nmに対応する格子散乱
の一次ピークが見られた。一次ピークに加えて、その整
数倍の位置に対応する格子散乱の三次ピークまで観察さ
れた(図3参照)。
【0031】図4は、PI(18000)−b−P2VP(12
600)ブロックコポリマー(300mg)とPd(aca
c)2 (24.1mg:8重量%)の溶液から作製したキ
ャスト膜のTEM写真である。図において、明るい部分
はPI相、少し暗い部分はP2VP相、黒いスポットは
Pdクラスターを示す。このTEM観察の結果、PI−
b−P2VPが形成するミクロ相分離構造はラメラ(ド
メイン間距離は約30〜35nm)であり、P2VP相
の中央部に4nm程度のPdクラスターが一次元配列さ
れていることが認められる。
【0032】図5は、この試料のSAXSの測定結果を
示すものであり、マトリックスのラメラ構造からの散乱
と金属(Pd)クラスターからの散乱に由来する散乱曲
線が得られる。図に示されるようにq=0.171nm-1
にドメイン間距離約35nmに対応する格子散乱の一次
ピークが見られ、また、Pdクラスターの散乱から該金
属クラスターの粒子直径が最大で約5nm程度であるこ
とが認められ、いずれもTEMの観察結果と良い一致を
示している。
【0033】なお、図2のTEM写真は酸化オスミウム
(OS 4 )による染色を行ったものであるが、図4の
TEM写真は未染色のものである。図4の系についても
染色したTEM観察を行っている(この場合、PI相と
P2VP相のコントラストが逆転する)が、未染色の方
がコントラストの差が明瞭となるので、以下に言及する
ものも含め、金属を含有する複合構造体については未染
色の場合のTEM写真を示す。
【0034】金属塩〔Pd(acac)2 〕の添加量を
さらに増やして作成したキャスト膜についても、TEM
観察およびSAXS測定を行った。その幾つかを示す。 図6:Pd(acac)2 添加量60.3mg(20重量
%)のキャスト膜のSAXS測定結果。 図7:Pd(acac)2 添加量120.5mg(40重
量%)のキャスト膜のTEM写真。 図8:Pd(acac)2 添加量241mg(80重量
%)のキャスト膜のTEM写真。
【0035】これらのTEM観察の結果から、金属添加
量を増加させてもドメイン間隔25〜35nm程度のラ
メラ構造が保持されており、このことはSAXS測定に
おいてラメラ構造に由来する散乱のピーク位置=0.16
〜0.17nm-1が殆ど変化していないことからも裏付け
られた。また、金属添加量を増加させるとPdクラスタ
ーの粒子直径が増加する傾向はあるが、その粒子直径は
最大で5〜6nm程度であり、このこともSAXS測定
の結果と良好な一致が認められた。
【0036】実施例2 ブロックコポリマーとして、PI(18000)−b−P2V
P(12600)の代わりにPI(76000)−b−P2VP(23
500)(分子量比76/24;不均一指数Mw/Mn=1.
04)を使用し、実施例1と同様の方法によりキャスト
膜を作成した。そのTEM観察の結果の幾つかを示す。 図9:Pd(acac)2 の添加量24.1mg(8重量
%)のキャスト膜のTEM写真。 図10:Pd(acac)2 の添加量120.5mg(4
0重量%)のキャスト膜のTEM写真。 図11:Pd(acac)2 の添加量241mg(80
重量%)のキャスト膜のTEM写真。 これらのTEM観察の結果から、P2VP相内に該相に
沿って約4〜8nm程度のPdクラスターが配列したラ
メラ構造(ドメイン間距離約40〜50nm)が形成さ
れていることが確認された。
【0037】図12および図13は、本発明によって得
られるキャスト膜のTEM観察結果を分かり易くするた
め模式的に表現したものであり、図12は図4のように
金属添加量が比較的少ない場合、また、図13は図11
のように金属添加量が多い場合の典型例を示す。このよ
うに、本発明のキャスト膜(金属・有機ポリマー複合構
造体)においては、ミクロ相分離構造の一方の相内に該
相に沿って金属超微粒子(金属クラスター)が列状に配
置され、金属量が多くなるとポリマー相内を複数の列の
金属クラスターが重なりあうように存在している。
【0038】
【発明の効果】本発明に従えば、原料となるブロックコ
ポリマーと金属化合物を2種類の溶剤から成る混合溶媒
を用いて溶解し、それらの溶剤を逐次蒸発除去するとい
うきわめて簡単な方法により、ミクロ相分離構造から成
る金属・有機ポリマー複合構造体を得ることができる。
【0039】本発明によって得られる金属・有機ポリマ
ー複合構造体は、ポリマー相内に金属超微粒子が列状に
配列されているという特異な構造を有する。特に、ミク
ロ相分離構造のうちラメラ構造から成る本発明の複合構
造体は、数十nmのオーダーの金属親和性ポリマー相と
金属非親和性ポリマー相とが交互に存在する薄板状構造
を呈し、その金属親和性相中に粒子直径が10nm以下
の金属超微粒子(金属クラスター)が規則的に一次元配
列されているので、そのまま、あるいは金属非親和性の
ポリマー相を適当な手段で除去することにより、異方性
の物性を発揮する新しいタイプの電子材料、磁性材料、
光学材料として応用展開される可能性を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の金属・有機ポリマー複合構造体の製造
方法の各工程を概示する図である。
【図2】本発明の金属・有機ポリマー複合構造体に対す
る比較例として、金属イオンを含有しないPI(18000)
−b−P2VP(12600)ブロックコポリマーから作製し
たキャスト膜の結晶構造を示す透過型電子顕微鏡写真で
ある。
【図3】図2に示すキャスト膜のSAXS測定結果を示
すチャートである。
【図4】本発明の金属・有機ポリマー複合構造体の実施
例として、8重量%のPd(acac)2 を添加したP
I(18000)−b−P2VP(12600)ブロックコポリマー
から作製したキャスト膜の結晶構造を示す透過型電子顕
微鏡写真である。
【図5】図4に示すキャスト膜のSAXS測定結果を示
すチャートである。
【図6】本発明の金属・有機ポリマー複合構造体の実施
例として、20重量%のPd(acac)2 を添加した
PI(18000)−b−P2VP(12600)ブロックコポリマ
ーから作製したキャスト膜のSAXS測定結果を示すチ
ャートである。
【図7】本発明の金属・有機ポリマー複合構造体の実施
例として、40重量%のPd(acac)2 を添加した
PI(18000)−b−P2VP(12600)ブロックコポリマ
ーから作製したキャスト膜の結晶構造を示す透過型電子
顕微鏡写真である。
【図8】本発明の金属・有機ポリマー複合構造体の実施
例として、80重量%のPd(acac)2 を添加した
PI(18000)−b−P2VP(12600)ブロックコポリマ
ーから作製したキャスト膜の結晶構造を示す透過型電子
顕微鏡写真である。
【図9】本発明の金属・有機ポリマー複合構造体の実施
例として、8重量%のPd(acac)2 を添加したP
I(76000)−b−P2VP(23500)ブロックコポリマー
から作製したキャスト膜の結晶構造を示す透過型電子顕
微鏡写真である。
【図10】本発明の金属・有機ポリマー複合構造体の実
施例として、40重量%のPd(acac)2 を添加し
たPI(76000)−b−P2VP(23500)ブロックコポリ
マーから作製したキャスト膜の結晶構造を示す透過型電
子顕微鏡写真である。
【図11】本発明の金属・有機ポリマー複合構造体の実
施例として、80重量%のPd(acac)2 を添加し
たPI(76000)−b−P2VP(23500)ブロックコポリ
マーから作製したキャスト膜の結晶構造を示す透過型電
子顕微鏡写真である。
【図12】金属含有量が比較的少ない場合の本発明の金
属・有機ポリマー複合構造体(キャスト膜)の透過型電
子顕微鏡観察の結果を模式的に示した図である。
【図13】金属含有量が多い場合の本発明の金属・有機
ポリマー複合構造体(キャスト膜)の透過型電子顕微鏡
観察の結果を模式的に示した図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C08L 53/00 - 53/02 C08F 293/00 - 297/08 C08J 9/00 - 9/42

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに非相溶な2種またはそれ以上のポ
    リマー鎖がおのおの末端で結合したブロックコポリマー
    のミクロ相分離構造から成り、該ミクロ相分離構造にお
    ける一方のポリマー相内に金属超微粒子が選択的に含有
    され列状に配置されていることを特徴とする金属・有機
    ポリマー複合構造体。
  2. 【請求項2】 ブロックコポリマーのミクロ相分離構造
    がラメラ構造であることを特徴とする請求項1の金属・
    有機ポリマー複合構造体。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2の金属・有機ポ
    リマー複合構造体を製造する方法であって、「金属と
    親和性のあるポリマー鎖と金属と親和性の無いまたは低
    いポリマー鎖とがおのおの末端で結合したブロックコポ
    リマー」および「金属イオン」を、それらが溶解可能な
    「金属イオンを還元する能力があり80〜200℃の沸
    点を有する高沸点の溶剤」と「10〜80℃の沸点を有
    する低沸点の溶剤」とから成る混合溶液に溶解する工
    程、前記低沸点の溶剤の沸点温度において前記低沸点
    の溶剤を除去して前記ブロックコポリマーのミクロ相分
    離構造を形成する工程、およびその後、前記高沸点の
    溶剤の沸点温度において前記高沸点の溶剤を除去しなが
    ら前記金属イオンを還元する工程を含むことを特徴とす
    る金属・有機ポリマー複合構造体の製造方法。
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