JP2980718B2 - 感圧接着テープ及びその製造方法 - Google Patents
感圧接着テープ及びその製造方法Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、無臭性、耐端末剥がれ
性、接着力の熱特性に優れる感圧接着テープ、及びその
製造方法に関する。
性、接着力の熱特性に優れる感圧接着テープ、及びその
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】残存モノマーによる臭気が弱く、テープ
端末が剥がれにくくて、高温での接着力の維持性に優れ
るアクリル系の感圧接着テープの提供が求められてい
る。重量平均分子量が50万以上の高分子量体を高純度
で含有するアクリル系ポリマーも提案されているが(特
開平2−300523号公報)、それを用いて感圧接着
層や感圧接着テープとしたレベルでは、前記の要求性能
が充分に満足されていない現状である。
端末が剥がれにくくて、高温での接着力の維持性に優れ
るアクリル系の感圧接着テープの提供が求められてい
る。重量平均分子量が50万以上の高分子量体を高純度
で含有するアクリル系ポリマーも提案されているが(特
開平2−300523号公報)、それを用いて感圧接着
層や感圧接着テープとしたレベルでは、前記の要求性能
が充分に満足されていない現状である。
【0003】支持基材上に紫外線硬化型の感圧接着剤を
塗布し、それを硬化させて高分子量のアクリル系ポリマ
ーを高純度で含有する感圧接着層を有するテープも提案
されているが、未反応モノマーの残存が多く、臭気が強
い。紫外線照射時間を多くして重合率を上げることによ
り未反応モノマーを減らしうるが、その場合にはアクリ
ル系ポリマーの高分子量化が阻害されて低分子量体が増
え、耐端末剥がれ性や接着力の熱特性が低下する。
塗布し、それを硬化させて高分子量のアクリル系ポリマ
ーを高純度で含有する感圧接着層を有するテープも提案
されているが、未反応モノマーの残存が多く、臭気が強
い。紫外線照射時間を多くして重合率を上げることによ
り未反応モノマーを減らしうるが、その場合にはアクリ
ル系ポリマーの高分子量化が阻害されて低分子量体が増
え、耐端末剥がれ性や接着力の熱特性が低下する。
【0004】そのため、加熱方式で未反応モノマーを乾
燥除去する方式が通常とられるが、加熱方式では沸点が
高い、アルキル基の炭素数が8以上のアクリル酸系アル
キルエステルからなる成分モノマーを除去することが困
難である。感圧接着層を水等で洗浄しても表面洗浄に留
まりやすく、内部への浸透はむしろその除去を困難にす
る。
燥除去する方式が通常とられるが、加熱方式では沸点が
高い、アルキル基の炭素数が8以上のアクリル酸系アル
キルエステルからなる成分モノマーを除去することが困
難である。感圧接着層を水等で洗浄しても表面洗浄に留
まりやすく、内部への浸透はむしろその除去を困難にす
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、無臭性、耐
端末剥がれ性、接着力の熱特性に優れる感圧接着テー
プ、及びその製造方法の開発を課題とする。
端末剥がれ性、接着力の熱特性に優れる感圧接着テー
プ、及びその製造方法の開発を課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、支持基材上に
重量平均分子量が5万〜300万のアクリル系ポリマー
を成分とする感圧接着層を有してなり、その感圧接着層
におけるTHF可溶成分である重量平均分子量1万以下
のポリマーと成分モノマーの含有割合が2重量%以下で
あることを特徴とする感圧接着テープを提供するもので
ある。
重量平均分子量が5万〜300万のアクリル系ポリマー
を成分とする感圧接着層を有してなり、その感圧接着層
におけるTHF可溶成分である重量平均分子量1万以下
のポリマーと成分モノマーの含有割合が2重量%以下で
あることを特徴とする感圧接着テープを提供するもので
ある。
【0007】また本発明は、支持基材上に重量平均分子
量が5万〜300万のアクリル系ポリマーを成分とする
感圧接着層を設けた後、その感圧接着層をアクリル系ポ
リマーには非溶解性で、そのアクリル系ポリマーの成分
モノマーには相溶性の溶剤で精製処理することを特徴と
する前記の感圧接着テープの製造方法を提供するもので
ある。
量が5万〜300万のアクリル系ポリマーを成分とする
感圧接着層を設けた後、その感圧接着層をアクリル系ポ
リマーには非溶解性で、そのアクリル系ポリマーの成分
モノマーには相溶性の溶剤で精製処理することを特徴と
する前記の感圧接着テープの製造方法を提供するもので
ある。
【0008】
【作用】アクリル系ポリマーを成分とする感圧接着層を
THF(テトラヒドロフラン)に溶解させた場合に、可
溶成分である重量平均分子量1万以下のポリマーと成分
モノマーとの合計含有割合が2重量%以下となるように
感圧接着層の組成を調製することにより、感圧接着層の
無臭性、耐端末剥がれ性、接着力の熱特性を向上させる
ことができる。またかかる組成調製を支持基材上に設け
た感圧接着層に対する精製処理で行うことができる。
THF(テトラヒドロフラン)に溶解させた場合に、可
溶成分である重量平均分子量1万以下のポリマーと成分
モノマーとの合計含有割合が2重量%以下となるように
感圧接着層の組成を調製することにより、感圧接着層の
無臭性、耐端末剥がれ性、接着力の熱特性を向上させる
ことができる。またかかる組成調製を支持基材上に設け
た感圧接着層に対する精製処理で行うことができる。
【0009】
【発明の構成要素の例示】本発明の感圧接着テープは、
THF可溶成分である重量平均分子量1万以下のポリマ
ーと成分モノマーの含有割合が2重量%以下であるアク
リル系の感圧接着層を支持基材上に有するものである。
その含有割合が2重量%を超える場合には、無臭性、耐
末端剥がれ性、接着力の熱特性に乏しい。
THF可溶成分である重量平均分子量1万以下のポリマ
ーと成分モノマーの含有割合が2重量%以下であるアク
リル系の感圧接着層を支持基材上に有するものである。
その含有割合が2重量%を超える場合には、無臭性、耐
末端剥がれ性、接着力の熱特性に乏しい。
【0010】かかる感圧接着テープの製造は例えば、支
持基材上に設けたアクリル系の感圧接着層を、アクリル
系ポリマーには非溶解性で、そのアクリル系ポリマーの
成分モノマーには相溶性の溶剤で精製処理することによ
り行うことができる。
持基材上に設けたアクリル系の感圧接着層を、アクリル
系ポリマーには非溶解性で、そのアクリル系ポリマーの
成分モノマーには相溶性の溶剤で精製処理することによ
り行うことができる。
【0011】前記の精製用の溶剤としては、アクリル系
ポリマーの種類に応じて適宜なものを用いてよい。一般
には、メタノールやエタノールの如きアルコール類、ヘ
キサンやヘプタンの如きアルカン類の1種又は2種以上
が用いられる。
ポリマーの種類に応じて適宜なものを用いてよい。一般
には、メタノールやエタノールの如きアルコール類、ヘ
キサンやヘプタンの如きアルカン類の1種又は2種以上
が用いられる。
【0012】精製方式としては、溶剤中に感圧接着層、
ないし感圧接着テープを浸漬する方式、感圧接着層に溶
剤を噴霧する方式など、溶剤可溶成分の適宜な抽出方式
を採ることができる。加温処理、ないし超音波処理など
を併用して処理効率を上げることもできる。精製処理後
に感圧接着層に残存する溶剤は、乾燥処理することによ
り除去することができる。
ないし感圧接着テープを浸漬する方式、感圧接着層に溶
剤を噴霧する方式など、溶剤可溶成分の適宜な抽出方式
を採ることができる。加温処理、ないし超音波処理など
を併用して処理効率を上げることもできる。精製処理後
に感圧接着層に残存する溶剤は、乾燥処理することによ
り除去することができる。
【0013】感圧接着層がエマルジョンタイプ等の水媒
系感圧接着剤からなる場合には、水、ないし界面活性剤
添加水等の水系媒体で洗浄、ないし精製したのち、溶剤
による精製処理を施すことが好ましい。
系感圧接着剤からなる場合には、水、ないし界面活性剤
添加水等の水系媒体で洗浄、ないし精製したのち、溶剤
による精製処理を施すことが好ましい。
【0014】感圧接着テープにおける感圧接着層は、ア
クリル系ポリマーを成分とするアクリル系感圧接着剤に
より形成されたものである。そのアクリル系ポリマー
は、アクリル酸系アルキルエステルを主成分とするもの
であればよく、非硬化型や、加熱ないし放射線等による
硬化型のものなど、その種類は任意である。
クリル系ポリマーを成分とするアクリル系感圧接着剤に
より形成されたものである。そのアクリル系ポリマー
は、アクリル酸系アルキルエステルを主成分とするもの
であればよく、非硬化型や、加熱ないし放射線等による
硬化型のものなど、その種類は任意である。
【0015】本発明において用いるアクリル系ポリマー
は、低分子量体の含有率が少ない高分子量のものであ
り、その分子量が重量平均分子量に基づき5万〜300
万(ゲルパーミエーションクロマトグラフィーによるポ
リスチレン換算、以下同じ)のものである。また、紫外
線等による硬化処理で低分子量体の含有率が少ない当該
高分子量体を形成するものである。
は、低分子量体の含有率が少ない高分子量のものであ
り、その分子量が重量平均分子量に基づき5万〜300
万(ゲルパーミエーションクロマトグラフィーによるポ
リスチレン換算、以下同じ)のものである。また、紫外
線等による硬化処理で低分子量体の含有率が少ない当該
高分子量体を形成するものである。
【0016】アクリル系ポリマーの一般的な成分モノマ
ーとしては、例えばブチル基、イソアミル基、2−エチ
ルヘキシル基、イソオクチル基、ノニル基、イソノニル
基、デシル基、ドデシル基の如き炭素数が2〜16のア
ルキル基を有するアクリル酸、ないしメタクリル酸のエ
ステルからなるアクリル酸系アルキルエステル、アクリ
ル酸、メタクリル酸、マレイン酸、イタコン酸、クロト
ン酸の如きカルボキシル基含有モノマー、アクリル酸2
−ヒドロキシエチル、メタクリル酸2−ヒドロキシエチ
ル、アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、メタクリル酸
2−ヒドロキシプロピルの如き水酸基含有モノマー、メ
タクリル酸グリシジルエチルの如きエポキシ基含有モノ
マー、ポリエチレングリコールジアクリレート、1,6
−ヘキサンジオールジアクリレート、ポリプロピレング
リコールジアクリレート、2,2−ビス(4−(アクリ
ロキシ−ジエトキシ)フェニル)プロパントリメチロー
ルプロパントリアクリレート、テトラメチロールメタン
トリアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアク
リレート、ないしそれらのアクリル酸成分をメタクリル
酸に置換したものの如き多官能性アクリル酸系エステ
ル、その他、酢酸ビニル、スチレンないしその誘導体、
アクリロニトリル、メタクリロニトリル、アクリルアミ
ド、メタクリルアミド、N−ビニルピロリドン、ジビニ
ルベンゼンなどがあげられる。
ーとしては、例えばブチル基、イソアミル基、2−エチ
ルヘキシル基、イソオクチル基、ノニル基、イソノニル
基、デシル基、ドデシル基の如き炭素数が2〜16のア
ルキル基を有するアクリル酸、ないしメタクリル酸のエ
ステルからなるアクリル酸系アルキルエステル、アクリ
ル酸、メタクリル酸、マレイン酸、イタコン酸、クロト
ン酸の如きカルボキシル基含有モノマー、アクリル酸2
−ヒドロキシエチル、メタクリル酸2−ヒドロキシエチ
ル、アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、メタクリル酸
2−ヒドロキシプロピルの如き水酸基含有モノマー、メ
タクリル酸グリシジルエチルの如きエポキシ基含有モノ
マー、ポリエチレングリコールジアクリレート、1,6
−ヘキサンジオールジアクリレート、ポリプロピレング
リコールジアクリレート、2,2−ビス(4−(アクリ
ロキシ−ジエトキシ)フェニル)プロパントリメチロー
ルプロパントリアクリレート、テトラメチロールメタン
トリアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアク
リレート、ないしそれらのアクリル酸成分をメタクリル
酸に置換したものの如き多官能性アクリル酸系エステ
ル、その他、酢酸ビニル、スチレンないしその誘導体、
アクリロニトリル、メタクリロニトリル、アクリルアミ
ド、メタクリルアミド、N−ビニルピロリドン、ジビニ
ルベンゼンなどがあげられる。
【0017】アクリル系ポリマーにおけるアクリル酸系
アルキルエステルの含有割合は、通常50重量%以上、
就中70重量%以上である。アクリル系ポリマーの調製
は、1種又は2種以上のアクリル酸系アルキルエステル
と他の成分モノマーを用いて、例えば塊状重合方式、溶
液重合方式、乳化重合方式、懸濁重合方式などの適宜な
方式で行ってよい。重量平均分子量が1万以下の低分子
量体の生成率を少なくする点よりは、連鎖移動が小さい
溶媒中、低い重合温度でラジカル重合させる溶液重合方
式が有利である。その際、精製処理用の溶剤と同じもの
を重合溶媒としてもよい。
アルキルエステルの含有割合は、通常50重量%以上、
就中70重量%以上である。アクリル系ポリマーの調製
は、1種又は2種以上のアクリル酸系アルキルエステル
と他の成分モノマーを用いて、例えば塊状重合方式、溶
液重合方式、乳化重合方式、懸濁重合方式などの適宜な
方式で行ってよい。重量平均分子量が1万以下の低分子
量体の生成率を少なくする点よりは、連鎖移動が小さい
溶媒中、低い重合温度でラジカル重合させる溶液重合方
式が有利である。その際、精製処理用の溶剤と同じもの
を重合溶媒としてもよい。
【0018】本発明における感圧接着層は、必要に応じ
て用いられる適宜な添加剤、例えばポリイソシアネー
ト、メラミン系樹脂、エポキシ系樹脂、過酸化物、金属
キレート化合物の如き架橋剤、架橋助剤、テルペン系樹
脂、テルペン−フェノール系樹脂、クマロンインデン系
樹脂、スチレン系樹脂、ロジン系樹脂、キシレン系樹
脂、フェノール系樹脂、石油系樹脂の如き粘着付与剤、
種々のポリマー等からなる接着力調節剤、プロセスオイ
ルやポリエステルの如き可塑剤、ポリブテンや液状ゴム
の如き軟化剤、その他、酸化防止剤、紫外線吸収剤、充
填剤、増量剤などが配合されたアクリル系感圧接着剤に
より形成されていてもよい。
て用いられる適宜な添加剤、例えばポリイソシアネー
ト、メラミン系樹脂、エポキシ系樹脂、過酸化物、金属
キレート化合物の如き架橋剤、架橋助剤、テルペン系樹
脂、テルペン−フェノール系樹脂、クマロンインデン系
樹脂、スチレン系樹脂、ロジン系樹脂、キシレン系樹
脂、フェノール系樹脂、石油系樹脂の如き粘着付与剤、
種々のポリマー等からなる接着力調節剤、プロセスオイ
ルやポリエステルの如き可塑剤、ポリブテンや液状ゴム
の如き軟化剤、その他、酸化防止剤、紫外線吸収剤、充
填剤、増量剤などが配合されたアクリル系感圧接着剤に
より形成されていてもよい。
【0019】本発明の感圧接着テープは、支持基材の上
に厚さ5〜100μm程度の感圧接着層を設けたもので
ある。その支持基材としては、プラスチックフィルム、
紙、布、金属箔等からなる薄葉体や、かかる薄葉体を必
要に応じ剥離剤で処理してなるセパレータなどが一般に
用いられる。
に厚さ5〜100μm程度の感圧接着層を設けたもので
ある。その支持基材としては、プラスチックフィルム、
紙、布、金属箔等からなる薄葉体や、かかる薄葉体を必
要に応じ剥離剤で処理してなるセパレータなどが一般に
用いられる。
【0020】支持基材上への感圧接着剤の付設は、流延
方式や塗布方式など適宜な方式で行うことができる。付
設された感圧接着剤は、乾燥処理や硬化処理などの必要
な処理を施した後、その感圧接着層が本発明におけるT
HF可溶成分条件を満足しない場合には、精製処理がな
される。
方式や塗布方式など適宜な方式で行うことができる。付
設された感圧接着剤は、乾燥処理や硬化処理などの必要
な処理を施した後、その感圧接着層が本発明におけるT
HF可溶成分条件を満足しない場合には、精製処理がな
される。
【0021】
【実施例】参考例1 冷却管、窒素導入管、温度計、撹拌棒を備えた容器に、
アクリル酸ブチル88部(重量部、以下同じ)、N−ビ
ニルピロリドン10部、アクリル酸2部、ラウリルパー
オキサイド0.2部を入れ、ヘプタン68部を溶媒とし
て窒素置換下に55℃で2時間反応させ、ポリマー濃度
43重量%のアクリル系ポリマー溶液を得た。調製され
たアクリル系ポリマーの重量平均分子量は80万であっ
た。
アクリル酸ブチル88部(重量部、以下同じ)、N−ビ
ニルピロリドン10部、アクリル酸2部、ラウリルパー
オキサイド0.2部を入れ、ヘプタン68部を溶媒とし
て窒素置換下に55℃で2時間反応させ、ポリマー濃度
43重量%のアクリル系ポリマー溶液を得た。調製され
たアクリル系ポリマーの重量平均分子量は80万であっ
た。
【0022】参考例2 参考例1に準じ、アクリル酸イソノニル91部、アクリ
ル酸9部、過酸化ベンゾイル0.1を用い、酢酸エチル
50を溶媒として60℃で2時間反応させ、ポリマー濃
度38重量%のアクリル系ポリマー溶液を得た。調製さ
れたアクリル系ポリマーの重量平均分子量は90万であ
った。
ル酸9部、過酸化ベンゾイル0.1を用い、酢酸エチル
50を溶媒として60℃で2時間反応させ、ポリマー濃
度38重量%のアクリル系ポリマー溶液を得た。調製さ
れたアクリル系ポリマーの重量平均分子量は90万であ
った。
【0023】実施例1 参考例1で得たアクリル系ポリマー溶液232部に、三
官能性イソシアネート化合物0.5部を添加し、それを
厚さ25μmのポリエステルフィルム上に流延したの
ち、80℃で10分間乾燥して接着層付設物を得た。次
いで、前記の接着層付設物をその感圧接着剤面が浸漬す
るようヘプタン中に室温で10分間浸漬した後、80℃
で5分間乾燥させ、厚さ30μmの感圧接着層を有する
本発明の感圧接着テープを得た。
官能性イソシアネート化合物0.5部を添加し、それを
厚さ25μmのポリエステルフィルム上に流延したの
ち、80℃で10分間乾燥して接着層付設物を得た。次
いで、前記の接着層付設物をその感圧接着剤面が浸漬す
るようヘプタン中に室温で10分間浸漬した後、80℃
で5分間乾燥させ、厚さ30μmの感圧接着層を有する
本発明の感圧接着テープを得た。
【0024】実施例2 参考例2で得たアクリル系ポリマー溶液263部に、テ
ルペン変性フェノール樹脂(軟化点130℃)10部と
三官能性エポキシ化合物0.02部を添加し、それを厚
さ25μmのポリエステルフィルム上に流延したのち、
80℃で10分間乾燥して接着層付設物を得た。次い
で、前記の接着層付設物をその感圧接着剤面が浸漬する
ようメタノール中に室温で10分間浸漬した後、80℃
で5分間乾燥させ、厚さ30μmの感圧接着層を有する
本発明の感圧接着テープを得た。
ルペン変性フェノール樹脂(軟化点130℃)10部と
三官能性エポキシ化合物0.02部を添加し、それを厚
さ25μmのポリエステルフィルム上に流延したのち、
80℃で10分間乾燥して接着層付設物を得た。次い
で、前記の接着層付設物をその感圧接着剤面が浸漬する
ようメタノール中に室温で10分間浸漬した後、80℃
で5分間乾燥させ、厚さ30μmの感圧接着層を有する
本発明の感圧接着テープを得た。
【0025】実施例3 アクリル酸イソオクチル91部、アクリル酸9部、トリ
メチロールプロパントリメタクリレート0.1部、ベン
ゾフェノン0.5部を混合し、その混合液を厚さ25μm
のポリエステルフィルム上に流延したのち、その上に剥
離剤で処理したポリエステルフィルム(セパレータ)を
貼り合せ、窒素雰囲気下80Wの高圧水銀ランプで15
cmの高さから45秒間紫外線を照射し、セパレータ付き
の接着層付設物を得た。次いで、前記の接着層付設物を
そのセパレータを除去してメタノール中に室温で10分
間浸漬した後、80℃で3分間乾燥させ、厚さ30μm
の感圧接着層を有する本発明の感圧接着テープを得た。
メチロールプロパントリメタクリレート0.1部、ベン
ゾフェノン0.5部を混合し、その混合液を厚さ25μm
のポリエステルフィルム上に流延したのち、その上に剥
離剤で処理したポリエステルフィルム(セパレータ)を
貼り合せ、窒素雰囲気下80Wの高圧水銀ランプで15
cmの高さから45秒間紫外線を照射し、セパレータ付き
の接着層付設物を得た。次いで、前記の接着層付設物を
そのセパレータを除去してメタノール中に室温で10分
間浸漬した後、80℃で3分間乾燥させ、厚さ30μm
の感圧接着層を有する本発明の感圧接着テープを得た。
【0026】比較例1 参考例1で得たアクリル系ポリマー溶液232部に、三
官能性イソシアネート化合物0.5部を添加し、それを
厚さ25μmのポリエステルフィルム上に流延したの
ち、80℃で30分間乾燥して、厚さ30μmの感圧接
着層を有する感圧接着テープを得た。
官能性イソシアネート化合物0.5部を添加し、それを
厚さ25μmのポリエステルフィルム上に流延したの
ち、80℃で30分間乾燥して、厚さ30μmの感圧接
着層を有する感圧接着テープを得た。
【0027】比較例2 参考例2で得たアクリル系ポリマー溶液150部に、ト
ルエン100部、過酸化ベンゾイル0.2部を添加し、
窒素置換下70℃で3時間反応させてポリマー濃度36
重量%のアクリル系ポリマー溶液を得た。調製されたア
クリル系ポリマーの重量平均分子量は65万であった。
次に、前記のアクリル系ポリマー溶液278部に、テル
ペン変性フェノール樹脂(軟化点130℃)10部と三
官能性エポキシ化合物0.02部を添加し、それを厚さ
25μmのポリエステルフィルム上に流延したのち、8
0℃で10分間乾燥して接着層付設物を得、それをその
感圧接着剤面が浸漬するようメタノール中に室温で10
分間浸漬した後、80℃で5分間乾燥させ、厚さ30μ
mの感圧接着層を有する感圧接着テープを得た。
ルエン100部、過酸化ベンゾイル0.2部を添加し、
窒素置換下70℃で3時間反応させてポリマー濃度36
重量%のアクリル系ポリマー溶液を得た。調製されたア
クリル系ポリマーの重量平均分子量は65万であった。
次に、前記のアクリル系ポリマー溶液278部に、テル
ペン変性フェノール樹脂(軟化点130℃)10部と三
官能性エポキシ化合物0.02部を添加し、それを厚さ
25μmのポリエステルフィルム上に流延したのち、8
0℃で10分間乾燥して接着層付設物を得、それをその
感圧接着剤面が浸漬するようメタノール中に室温で10
分間浸漬した後、80℃で5分間乾燥させ、厚さ30μ
mの感圧接着層を有する感圧接着テープを得た。
【0028】比較例3 紫外線照射時間を90秒間としたほかは実施例3に準じ
てセパレータ付きの接着層付設物を得、セパレータを剥
がしたのち80℃で10分間乾燥させて、厚さ30μm
の感圧接着層を有する感圧接着テープを得た。
てセパレータ付きの接着層付設物を得、セパレータを剥
がしたのち80℃で10分間乾燥させて、厚さ30μm
の感圧接着層を有する感圧接着テープを得た。
【0029】評価試験 実施例、比較例で得た感圧接着テープについて次の特性
を調べた。 臭気 感圧接着テープの感圧接着面にセパレータを接着して室
温で14日間放置したのち、セパレータを剥がして臭気
を調べ、次の基準で評価した。 ○:無臭 △:若干の臭気 ×:強い臭気
を調べた。 臭気 感圧接着テープの感圧接着面にセパレータを接着して室
温で14日間放置したのち、セパレータを剥がして臭気
を調べ、次の基準で評価した。 ○:無臭 △:若干の臭気 ×:強い臭気
【0030】接着力 感圧接着テープを、ポリエステルフィルム(厚さ25μ
m)に1kgのゴムローラを一往復させて圧着し、幅20m
mの短冊に裁断して剥離に要する力を測定した(T字ピー
ル、剥離速度300mm/分)。
m)に1kgのゴムローラを一往復させて圧着し、幅20m
mの短冊に裁断して剥離に要する力を測定した(T字ピー
ル、剥離速度300mm/分)。
【0031】耐末端剥がれ性 幅5mm、長さ15mmの試験片を直径5mmの銅製の棒に巻
回接着し、それを80℃下に24時間放置したのちテー
プ端の剥がれ状態を観察し、次の基準で評価した。 ○:剥がれが0.1mm以内 △:同0.1〜0.5mm×:
同0.5mm以上
回接着し、それを80℃下に24時間放置したのちテー
プ端の剥がれ状態を観察し、次の基準で評価した。 ○:剥がれが0.1mm以内 △:同0.1〜0.5mm×:
同0.5mm以上
【0032】前記の結果を表1に示した。なお、表1中
の可溶所定成分は、感圧接着テープにおける感圧接着層
を分離し、それをTHF中に室温で7日間浸漬したの
ち、THFに溶解した可溶成分を分別し、その可溶成分
をゲルパーミエーションクロマトグラフィーにより分析
して分子量分布を求め、その結果より、試験に供した全
感圧接着層に対する、重量平均分子量が1万以下のポリ
マーと成分モノマーとの合計の割合を算出したものであ
る。その際、感圧接着層が架橋剤や粘着付与剤、接着力
調節剤、可塑剤、軟化剤等の、アクリル系ポリマーと成
分モノマー以外の添加剤を含む場合には、その添加剤の
含有量を省いた、ポリマーと成分モノマーとの合計を基
準に割合を算出した。
の可溶所定成分は、感圧接着テープにおける感圧接着層
を分離し、それをTHF中に室温で7日間浸漬したの
ち、THFに溶解した可溶成分を分別し、その可溶成分
をゲルパーミエーションクロマトグラフィーにより分析
して分子量分布を求め、その結果より、試験に供した全
感圧接着層に対する、重量平均分子量が1万以下のポリ
マーと成分モノマーとの合計の割合を算出したものであ
る。その際、感圧接着層が架橋剤や粘着付与剤、接着力
調節剤、可塑剤、軟化剤等の、アクリル系ポリマーと成
分モノマー以外の添加剤を含む場合には、その添加剤の
含有量を省いた、ポリマーと成分モノマーとの合計を基
準に割合を算出した。
【表1】
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、無臭性、耐端末剥がれ
性、接着力の熱特性に優れる感圧接着層を有する感圧接
着テープを得ることができる。また本発明の方法によれ
ば、感圧接着テープの形態としたものに対して精製処理
を施すことができるので、製造段階から使用段階までの
適宜な段階で処理することができる。
性、接着力の熱特性に優れる感圧接着層を有する感圧接
着テープを得ることができる。また本発明の方法によれ
ば、感圧接着テープの形態としたものに対して精製処理
を施すことができるので、製造段階から使用段階までの
適宜な段階で処理することができる。
Claims (2)
- 【請求項1】 支持基材上に重量平均分子量が5万〜3
00万のアクリル系ポリマーを成分とする感圧接着層を
有してなり、その感圧接着層におけるTHF可溶成分で
ある重量平均分子量1万以下のポリマーと成分モノマー
の含有割合が2重量%以下であることを特徴とする感圧
接着テープ。 - 【請求項2】 支持基材上に重量平均分子量が5万〜3
00万のアクリル系ポリマーを成分とする感圧接着層を
設けた後、その感圧接着層をアクリル系ポリマーには非
溶解性で、そのアクリル系ポリマーの成分モノマーには
相溶性の溶剤で精製処理することを特徴とする請求項1
に記載の感圧接着テープの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3108919A JP2980718B2 (ja) | 1991-04-12 | 1991-04-12 | 感圧接着テープ及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3108919A JP2980718B2 (ja) | 1991-04-12 | 1991-04-12 | 感圧接着テープ及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04314773A JPH04314773A (ja) | 1992-11-05 |
JP2980718B2 true JP2980718B2 (ja) | 1999-11-22 |
Family
ID=14496978
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3108919A Expired - Lifetime JP2980718B2 (ja) | 1991-04-12 | 1991-04-12 | 感圧接着テープ及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2980718B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CA2123645C (en) * | 1993-05-17 | 2002-03-26 | Kazuhiro Higashio | Medical adhesive tape and tape preparation |
JP5497276B2 (ja) * | 2008-07-08 | 2014-05-21 | 東京応化工業株式会社 | 接着剤組成物の製造方法 |
JP5746828B2 (ja) * | 2010-04-02 | 2015-07-08 | スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー | アクリル系粘着剤 |
JP2015092003A (ja) * | 2015-02-10 | 2015-05-14 | スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー | アクリル系粘着剤の製造方法 |
-
1991
- 1991-04-12 JP JP3108919A patent/JP2980718B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04314773A (ja) | 1992-11-05 |
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