JP2980227B2 - 釣 竿 - Google Patents

釣 竿

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JP2980227B2
JP2980227B2 JP6271821A JP27182194A JP2980227B2 JP 2980227 B2 JP2980227 B2 JP 2980227B2 JP 6271821 A JP6271821 A JP 6271821A JP 27182194 A JP27182194 A JP 27182194A JP 2980227 B2 JP2980227 B2 JP 2980227B2
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fishing
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浩 亀山
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、釣糸を結着する穂先部
の構造に特徴を有する釣竿に関する。
【0002】
【従来の技術】釣糸は釣竿の先に取り付けた組紐から成
るリリアンに結び付けたり、また、本出願人による実開
平2−67764号公報には、竿先に回転自在に嵌着し
た回転体に、釣糸を挟着する係止部を設けた釣糸取付部
材を取り付けた釣竿が開示されている。この構造によれ
ば、釣竿に釣糸を結着する際に糸通しをしたり竿先の部
品を分解しなくても、ワンタッチ的操作ででき、また取
り外しも容易である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、保持体の
外側に嵌着した回転体の外側に釣糸を結着するため、釣
糸が回転体の軸芯から離れた位置に結着され、また、結
着後の釣糸の方向が軸芯方向に対して直交する等角度を
有するため、竿先に対して糸絡みが生じ易い。また、釣
糸は釣糸取付部材で保持されているが、外側から抜けな
いようには留められていないので、釣糸に掛る力の方向
によっては外れることがある。
【0004】依って本発明は、釣糸を穂先に容易に結着
できると共に外れ難くし、必要時には容易に取外せ、し
かも釣糸が竿に絡み難いと共に糸切れの生じ難い信頼性
の高い釣竿の提供を目的とする。また、上記目的に加
え、釣糸の結着や取外しの作業を安定させると共に、穂
先の損傷を防止することを目的とする。更には、上記同
目的に加え、釣糸が垂れても穂先部に付着し難く、釣り
操作を容易にし、釣糸の損傷を防止でき、円滑に動かす
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的に鑑みて本発明
は、請求項1に対応して、穂先部に該穂先部の軸芯方向
に平行に延びる軸杆を有し、該軸杆に小径の釣糸結着部
と、該釣糸結着部から釣糸の抜け出る方向に連続した大
径部とを形成し、該釣糸結着部を露出させる位置まで退
避可能な筒状保持体を、該釣糸結着部と大径部の外側に
嵌着させて保持でき、該保持された状態では前記筒状保
持体が釣糸結着部と大径部の前方に突出した状態となる
釣竿を提供する。本明細書において述べる釣糸結着部と
大径部はフック構造やチチ輪構造を含む。また、平行は
数学におけるように厳密な意味ではなく、概略平行の意
味である。
【0006】また、請求項2に対応して、穂先部に該穂
先部の軸芯方向に平行に延びる軸杆を有し、 該軸杆に
小径の釣糸結着部と、該釣糸結着部から釣糸の抜け出る
方向に連続した大径部とを形成し、該釣糸結着部を露出
させる位置まで退避可能な筒状保持体を、該釣糸結着部
と大径部の外側に嵌着させて保持でき、前記大径部に釣
糸を穂先部の略軸芯位置に案内する案内部を形成した釣
竿を提供する。
【0007】請求項3に対応して、請求項1又は2にお
ける軸杆の釣糸結着部と筒状保持体との間に釣糸の結び
目以上の大きさの空隙部を形成した釣竿を提供する。
【0008】請求項4に対応して、請求項1から3まで
のうち何れか1項における釣糸結着部を露出させる位置
まで筒状保持体を退避させた該筒状保持体の後方位置
に、指で摘むことができ、穂先竿管よりも剛性の高い強
化摘み部を形成した釣竿を提供する。
【0009】請求項5に対応して、請求項1から4まで
のうち何れか1項における軸杆がその軸芯を中心に自在
に回転するよう支承された回転体である釣竿を提供す
る。請求項6に対応して、請求項1から5までのうち何
れか1項における筒状保持体の先端を外側に滑らかに突
出させるか、又はラッパ状に拡径させてなる釣竿を提供
する。
【0010】
【作用】請求項1に対応して、小径の釣糸結着部に結着
した釣糸は大径部の存在によってそのまま抜け出ること
が防止され、該釣糸結着部と大径部の外側に嵌着させた
筒状保持体の存在によって結着した釣糸が緩んで抜け出
ることを防止する。また筒状保持体は釣糸結着部を露出
させる位置まで退避可能であるため、釣糸を結着した
り、外したりすることが容易である。更には、筒状保持
体が釣糸結着部と大径部の前方に突出しているため、釣
糸が竿の延伸方向に案内されつつ外部に出るので竿に糸
絡みし難くなると共に、釣糸の可動範囲が縮小され、こ
のため釣糸の結着部分が釣糸結着部に対して摺動するこ
とが相当に防止され、釣糸の傷付きや糸切れが防止され
る。
【0011】請求項2に対応して、小径の釣糸結着部に
結着した釣糸は大径部の存在によってそのまま抜け出る
ことが防止され、該釣糸結着部と大径部の外側に嵌着さ
せた筒状保持体の存在によって結着した釣糸が緩んで抜
け出ることを防止する。また筒状保持体は釣糸結着部を
露出させる位置まで退避可能であるため、釣糸を結着し
たり、外したりすることが容易である。更には、竿の略
軸芯位置に案内する案内部を形成しているため、釣糸が
軸芯位置近くにおいて竿の延伸方向に案内されつつ引き
出され、竿の周囲から最も遠い中心位置に位置して前方
に引き出されているため竿に糸絡みし難くなると共に、
釣糸の可動範囲が縮小され、このため釣糸の結着部分が
釣糸結着部に対して摺動することが相当に防止され、釣
糸の傷付きや糸切れが防止される。
【0012】請求項3に対応して、小径の釣糸結着部に
結着した釣糸は大径部の存在によってそのまま抜け出る
ことが防止され、該釣糸結着部と大径部の外側に嵌着さ
せた筒状保持体の存在によって結着した釣糸が緩んで抜
け出ることを防止する。また筒状保持体は釣糸結着部を
露出させる位置まで退避可能であるため、釣糸を結着し
たり、外したりすることが容易である。更には、竿に糸
絡みし難く、釣糸の傷付きや糸切れが防止される。釣糸
は結ばれると相当にその強度が低下するが、釣糸結着部
と筒状保持体との間には釣糸の結び目以上の大きさの空
隙部が存在するため、釣糸結着状態で筒状保持体の移動
が容易であり、操作性が向上すると共に、釣り操作中に
釣糸の結び目が筒状保持体の内面に接触することが防止
され、結び目の傷付きや切断が防止でき、信頼性が更に
向上する。
【0013】請求項4に対応して、小径の釣糸結着部に
結着した釣糸は大径部の存在によってそのまま抜け出る
ことが防止され、該釣糸結着部と大径部の外側に嵌着さ
せた筒状保持体の存在によって結着した釣糸が緩んで抜
け出ることを防止する。また筒状保持体は釣糸結着部を
露出させる位置まで退避可能であるため、釣糸を結着し
たり、外したりすることが容易である。更には、竿に糸
絡みし難く、釣糸の傷付きや糸切れが防止される。釣糸
結着や取外し操作を行う際に、穂先竿管よりも剛性の高
い強化摘み部を指で摘んで操作できるため操作が安定
し、撓み易い穂先竿管が折れる等の損傷を受けることも
防止できる。
【0014】請求項5に対応して、請求項1から4まで
の各作用に加えて、釣糸結着部を形成している軸杆がそ
の軸芯を中心にして自在に回転するため、釣糸の引き回
しに対して追随でき、更に竿への糸絡みが防止できる。
【0015】請求項6に対応して、請求項1から5まで
の各作用に加えて、筒状保持体の先端が外側に滑らかに
突出しているか、ラッパ状に拡径しているため、釣糸の
傷付きが防止できると共に、釣糸の滑り性が向上する。
また、前後に進退させる操作時の指の引っ掛りになり、
細い穂先での進退操作がそれだけ容易になる。更には、
釣竿を立てた場合に、釣糸は筒状保持体の先端から垂れ
るが、突出部やラッパ状拡径部の存在のため穂先部外周
面に接触することが防止され、穂先が濡れていても付着
し難く、釣竿操作が容易になる。
【0016】
【実施例】以下、本発明を添付図面に示す実施例に基づ
き、更に詳細に説明する。図1は本発明に係る釣竿の要
部の第1実施例を示し、図2は矢視線B−Bによる大径
部16Bのみの横断面図である。繊維強化樹脂プリプレ
グ等により形成された竿管の穂先竿管10の先部にステ
ンレスやアルミ合金等の金属製の筒状体12が套嵌固定
されている。この筒状体12の内部には位置決め用の部
材14が固定されており、竿管10への取付位置を規定
している。
【0017】この筒状体12の先部には回転体16の後
半部が挿入されている。この後半部には小径の部分16
Cが形成されており、挿入後に対応する筒状体12の外
部を押圧して凹部12Aを形成する。こうして回転体1
6は筒状体12に対して回転自在に、かつ抜け留め支持
されている。
【0018】回転体16の筒状体12の外側部分には小
径の釣糸結着部16Aが形成されており、それに続いて
大径部16Bが形成されている。また、釣糸結着部16
Aの先部分から大径部16Bに亘って図2で示すような
案内溝16bが形成されている。釣糸結着部16Aと大
径部16Bの外側にはゴムや軟質の樹脂で形成された筒
状保持体18を嵌着させ、大径部16Bの表面を軽く押
圧している。
【0019】また、上記筒状保持体18の内周には2箇
所に凸部18Aが形成されており、回転体16に套嵌さ
せた場合に、大径部16Bの前後を凸部18Aで挟み、
筒状保持体18が回転体16から外れたりしないよう構
成している。更には、筒状保持体18の後端部は回転体
16の上に位置しているため、該回転体16が回転する
際に一緒に回転し、回転体の回転動作の邪魔にはならな
い。
【0020】筒状保持体18は筒状であり、ゴムや軟質
の樹脂製であるため、若干半径方向に拡径でき、凸部1
8Aの存在にも拘らず後方に退避させることができる。
釣糸結着部16Aが露出するまで退避させて仮保持でき
るように上記凸部18Aを前記凹部12Aに係合可能に
形成してもよい。
【0021】釣りの準備において、釣糸結着部16Aに
釣糸20を結着させてその結び目20Aの先方部を案内
溝16bに案内させ、筒状保持体18を筒状体12の上
から前方に移動させて図1に示すように釣糸結着部16
Aと大径部16Bに亘って被嵌させる。釣糸の結び目2
0Aは元々大径部16Bの存在のためにそのまま抜け出
ることはなく、また、筒状保持体18によって大径部1
6Bの外周が塞がれているため、緩んで抜け出ることも
ない。更には、釣糸20は案内溝16bに案内されて竿
管10の略軸芯位置において延伸方向に引き出されるた
め、回転体16の回転自在な作用とも併せて竿先に糸絡
みし難い。
【0022】筒状保持体18は回転体の大径部16Bの
更に先方まで延設された先部18Bが形成されており、
この先部18Bの存在のために、釣糸20はその結び目
20Aの影響を殆ど受けないだけ離れた部分が筒状保持
体18から外部に出るため、更に糸絡みし難くなる。ま
た、この実施例では図2に示すように案内溝16bによ
れば竿の略軸芯位置に案内できるため、竿先外周から最
も離れた軸芯位置近くで竿管10の延伸方向に引き出さ
れるため、更に糸絡みが生じ難い。しかし、本実施例で
は先部18Bは無くても、案内溝16bの存在によって
糸絡みは生じ難い。逆に、後述のように案内溝16bが
無くても、先部18Bの存在によって糸絡みは生じ難
い。
【0023】また、筒状保持体18の先端外周には他の
外周部分よりも外径の大きな滑らかな形状の環状突部1
8E’が設けられているため、釣竿を立てた際に釣糸2
0は筒状保持体18の他の外周面に接触しない。従っ
て、筒状保持体18の外周面が濡れていても釣糸の付着
が防止でき、釣り操作が容易になる。また、前後に進退
移動させる場合に、指に引っ掛る作用を果たし、操作が
容易になる。筒状保持体18の先端はこの環状突部を含
めて滑らかな曲面状に形成されており、釣糸20に傷の
付くことが防止され、また、釣糸は円滑に動くことがで
きる。更には、滑らかな形状のため、釣糸20がこの環
状突部18E’に引っ掛ることもない。
【0024】釣糸結着部16Aと筒状保持体18の内周
との間には所定の大きさの空間部Kが存在しているた
め、釣りの準備中や終了時等に釣糸結着状態で筒状保持
体18の前後移動が容易であり、操作性が向上すると共
に、釣り操作中も含めて、釣糸の結び目20Aが筒状保
持体18の内面に接触することが防止され、結ぶことに
より強度低下した結び目20Aの傷付きや切断が防止で
きる。また、金属製筒状体12の後部12Sは竿管10
に套嵌固定されており、この領域12Sは剛性が高く、
強化摘み部として作用し、筒状保持体18を前進や後退
させる場合や、釣糸の結着や取外しの際に、当該領域1
2Sを他方の手の指で摘んで支持した状態で行うが、繊
維強化合成樹脂によって形成され、かつ細い竿管10の
みの場合とは異なって剛性が高く、操作中に折れたり破
損したりせず安定し、従って操作性が向上する。
【0025】以上の実施例と異なって案内溝16bが無
く、釣糸20が大径部16Bの外周とゴムや軟質の樹脂
製の筒状保持体18の内周との間に挟持されて先部18
Bによって竿の延伸方向に案内される場合も、釣糸20
を傷付けること無く竿の延伸方向に案内されており、し
かも大径部16Bと筒状保持体18との挟持部分より前
方は結び目20Aの影響を殆ど受けないため竿先に糸絡
みが生じ難い。また、挟持部分の存在のために釣糸20
に作用する強い引っ張り力は強度の低下した結び目20
Aに直接には作用せず、前記大径部16Bと筒状保持体
とに挟持された部分が直接受け、このため結び目20A
が保護される。
【0026】上記釣糸結着部16Aを含めて回転体16
を硬質樹脂、金属、セラミックス、繊維強化合成樹脂等
で形成すれば、柔軟な部材のリリアンに結着する場合と
比較して、魚信伝達性が向上し、合わせのタイミング遅
れが無くなる。
【0027】以上の説明からも明らかなように、回転体
16が竿管10や筒状体12に固定された状態の固定軸
杆であっても以上と同様な作用効果を奏し、釣糸の結着
や取外しの作業性が良く、結着後は外れ難く、また竿先
に絡み難い。更には糸切れも生じ難い。また、筒状体1
2が途中で屈曲し、再び竿管10に略平行に延伸して、
この先部に回転体16等が挿入されていても以上と同様
な作用効果を生ずる。即ち、回転体であっても固定軸杆
であっても竿管10の軸芯方向とは限らず、これに略平
行に延設されていても同様な作用効果を生ずる。このこ
とは他の形態の実施例においても同様である。
【0028】図3は本発明に係る釣竿の他の実施例の図
2に対応する図である。案内溝16bの代りに、大径部
16B’にすり割り溝16b’を形成しても釣糸20は
同様に竿の延伸方向に案内される。また大径部の外周に
挟持するよりも竿の軸芯位置近くで延伸させることがで
き、糸絡みし難い。更には、すり割りのために図3に矢
印で示すように半径方向に弾力的に撓め、外側に被嵌さ
せる筒状保持体によって締め付ければ、すり割り溝16
b’に釣糸を挟持して竿の延伸方向に案内できて、更に
安定して糸絡みが防止できる。
【0029】この場合、すり割り溝16b’に釣糸を傷
付かせないように柔軟部材を貼り付けると更によい。ま
た、このようにすり割り溝16b’に釣糸を挟持すれ
ば、既述の場合と同様に強度の低下した結び目の保護が
できる。弾力的に挟持する大径部の形態としては図4や
図5の場合がある。図4の場合は釣糸を竿の軸芯位置に
位置させるには最も適している。これらの場合に、釣糸
の保護のために内周に柔軟部材を設けることが好ましい
のは上記と同様である。また、筒状保持体は軟質部材で
ある必要も無い。
【0030】図6は更に他の実施例を矢視線F−Fの断
面図と共に示す。回転体16”の先部にフック式の小径
の釣糸結着部16A”と大径部16B”が形成されてお
り、結着された釣糸は大径部16B”と筒状保持体18
の存在によって抜け難く、筒状保持体18を退避させれ
ば容易に取り外しできる。また、結着された釣糸は被嵌
された筒状保持体18との間の空間K”に案内され、先
部18Bの存在によって竿の延伸方向に伸びるため、糸
絡みが生じ難い。
【0031】図7は第1実施例の回転体16の案内溝1
6bの周囲にゴムや合成樹脂等の柔軟部材22を設け
て、釣糸の傷付きや糸切れを防止するものである。筒状
保持体18の先部18B内周に設けたスポンジ等の大き
く伸縮する環状部材23は釣糸をより正しく竿の軸芯位
置に来るようにして竿の延伸方向に案内でき、糸絡みが
効果的に防止できると共に、釣糸に作用する衝撃力を緩
和することもできる。
【0032】図8は本発明に係る釣竿の他の実施例を示
し、竿管10の先部に軸部材24を挿入固定し、その先
部に回転体26を回転自在に取り付けている。筒状保持
体18とそれが被嵌している回転体の部分の構造は以上
の各実施例と同様である。この場合も回転体26の回転
は自在であり、上記各実施例と同様な効果を生む。参照
番号28はスペーサーであり、竿管10の先端面が回転
体26に接触して傷付くことを防止している。
【0033】図9は本発明に係る他の実施例であり、図
6の場合と同様にフック式の釣糸結着部16A”に釣糸
を結着させ、大径部16B”の存在と、該大径部16
B”に軽く押圧するように被管された筒状保持体18の
存在によって釣糸の抜けが防止できる。筒状保持体18
は大径の前半部18Lと小径の後半部18Sとを有し、
後半部18Sは、筒状体12’に回転自在に保持された
回転体16”の細長い軸部16D”に略密着するように
細く形成されており、前進させた場合に図9の状態に保
持できる。筒状保持体18の退避位置は2点鎖線19で
示すように軸部16D”の後部である。この位置に退避
させた状態で釣糸は容易に取り外しや結着ができる。こ
の場合、竿管よりも剛性の高い筒状体12’の強化摘み
部12S’を摘みながら作業を行うことができる。
【0034】結着された釣糸は図6の場合と同様に釣糸
結着部16A”と筒状保持体18との間の空間と先部1
8Bとに案内されて竿の延伸方向に出され、糸絡みが生
じ難い。筒状保持体18の先端18Eは釣糸がその周縁
に接触して傷付くことを防止し、円滑に移動させるため
図のようにラッパ状に拡げている。ここは細い穂先部に
おいて細い筒状保持体18を前後に移動させる際に指に
引っ掛て操作する場所としての役割も果たす。また、ラ
ッパ状のため釣糸が引っ掛ることもない。上記の筒状保
持体はステンレス、アルミ合金、樹脂、セラミックス等
で形成できる。軽量化のためにはアルミ合金、樹脂、セ
ラミックス等が好ましい。耐久性からは金属やセラミッ
クスが適する。
【0035】図10は本発明に係る他の実施例であり、
穂先竿管10に軸杆24’の後部が挿入固定されてい
る。この軸杆は金属、セラミックス、繊維強化樹脂プリ
プレグ等で中実状に形成し、剛性を高く設定している。
この軸杆24’の先部には金属製等の筒状の回転体2
6’が回転自在に、かつ抜けないように被嵌されてい
る。この回転体26’の頭部26T’には、断面の丸い
フックFが一体に設けられており、該フックFはその基
部FBと、釣糸結着部16A”と、大径部16B”とを
有している。この実施例のフックFは回転体26’と一
体にされているが、製造を容易にするため別体で形成し
て、ねじ止め等によって固定してもよい。
【0036】このフックFを覆って套嵌保持できると共
に、実線で示すように、後方位置に退避できる筒状保持
体18’が被嵌されている。従ってフックFが露出し、
釣糸の結着作業が容易になる。この筒状保持体は金属や
合成樹脂で形成でき、先端18E”を外部に向ってカー
ルさせて曲面に形成している。この筒状保持体18’に
は保持部18K’が形成されており、フックFの釣糸結
着部16A”に釣糸を結着した後、これを覆って先部1
8B’が突出する位置まで前進させると、該保持部18
K’は回転体の頭部26T’に係合して筒状保持体が保
持される。
【0037】こうして釣糸は外れ難くなると共に、穂先
の延伸方向に引き出されており、回転体26’の回転自
在な作動とも併せて竿に絡み難く、また、釣糸の方向変
化範囲が規制されて狭く、結着部における糸切れを生じ
難い。フックFの断面が丸いことも糸切れを生じ難くし
ている。また筒状保持体18’のカール部18E”の存
在によって釣糸の傷付きや糸切れが防止されると共に、
円滑に動くことができる。カール部先端は潰されてお
り、釣糸が引っ掛ることもない。また竿を立てた場合に
上記カール部18E”の存在によって釣糸が筒状保持体
18’の他領域外周に接触し難く、濡れていても付着し
難い。従って、釣り操作が容易になる。
【0038】筒状保持体18’が退避している状態の図
示の後端位置から軸杆24’の後端までの領域24S’
は剛性の高い強化摘み部となり、筒状保持体18’を進
退させる際にこの領域を摘んで安定して操作することが
できる。この強化摘み部24S’は10mm以上、好ま
しくは15mm以上に設定する。但し、穂先竿管10に
充分な強度があればこの限りではない。筒状保持体1
8’を容易に進退させるには、上記先端のカール等の
他、本体部に凹溝を周方向に形成してもよい。また軸杆
24’は剛性があれば中実でなくて管であってもよい。
また、筒状保持体18’は退避させた際に後退させ過ぎ
ても軸杆24’のフランジ部24F’に当接して停止す
るよう構成している。
【0039】既述の場合と同様に回転体26’は必須で
はなく、固定軸杆24’の先にフックFを取付けたり、
また、軸杆24’を無くして穂先竿管10を回転体2
6’の中に挿入固定し、回転体を単にフックFの装着介
在物としてもよい。
【0040】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明の
請求項1,2又は3によれば、釣糸を穂先に容易に結着
できると共に外れ難くなり、必要時には容易に取外せ、
しかも釣糸が竿に絡み難いと共に糸切れの生じ難い信頼
性の高い釣竿が提供できる。また請求項4によれば上記
効果に加え、釣糸の結着や取外しの作業を安定させると
共に、穂先の損傷を防止することができる。更には、請
求項6によれば、上記同効果に加え、釣糸が垂れても穂
先部に付着し難く、釣り操作を容易にすることができ、
また、釣糸の損傷が防止でき、円滑に動くことができ
る。また請求項5によれば、釣糸の竿への絡みが更に有
効に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明に係る釣竿の要部の第1実施例の
縦断面図である。
【図2】図2は図1の矢視線B−Bによる大径部の断面
図である。
【図3】図3は本発明に係る釣竿の第2実施例の図2に
対応する断面図である。
【図4】図4は本発明に係る釣竿の第3実施例の図2に
対応する断面図である。
【図5】図5は本発明に係る釣竿の第4実施例の図2に
対応する断面図である。
【図6】図6は本発明に係る釣竿の要部の第5実施例の
縦断面図と矢視線F−Fによる横断面図である。
【図7】図7は本発明に係る釣竿の要部の第6実施例の
縦断面図である。
【図8】図8は本発明に係る釣竿の要部の第7実施例の
縦断面図である。
【図9】図9は本発明に係る釣竿の要部の第8実施例の
縦断面図である。
【図10】図10は本発明に係る釣竿の要部の第9実施
例の縦断面図である。
【符号の説明】
10 竿管 16 回転体 16A 釣糸結着部 16B 大径部 16b 案内溝 18 筒状保持体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平5−20558(JP,U) 実開 平3−99958(JP,U) 実開 平7−59(JP,U) 実開 平2−67763(JP,U) 実公 昭46−17966(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A01K 87/00 620 A01K 87/00 640

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 穂先部に該穂先部の軸芯方向に平行に延
    びる軸杆を有し、 該軸杆に小径の釣糸結着部と、該釣糸結着部から釣糸の
    抜け出る方向に連続した大径部とを形成し、 該釣糸結着部を露出させる位置まで退避可能な筒状保持
    体を、該釣糸結着部と大径部の外側に嵌着させて保持で
    き、 該保持された状態では前記筒状保持体が釣糸結着部と大
    径部の前方に突出した状態となることを特徴とする釣
    竿。
  2. 【請求項2】 穂先部に該穂先部の軸芯方向に平行に延
    びる軸杆を有し、 該軸杆に小径の釣糸結着部と、該釣糸結着部から釣糸の
    抜け出る方向に連続した大径部とを形成し、 該釣糸結着部を露出させる位置まで退避可能な筒状保持
    体を、該釣糸結着部と大径部の外側に嵌着させて保持で
    き、 前記大径部に釣糸を穂先部の略軸芯位置に案内する案内
    部を形成したことを特徴とする釣竿。
  3. 【請求項3】 前記軸杆の釣糸結着部と前記筒状保持体
    との間に釣糸の結び目以上の大きさの空隙部を形成して
    なる請求項1又は2記載の釣竿。
  4. 【請求項4】 前記釣糸結着部を露出させる位置まで筒
    状保持体を退避させた該筒状保持体の後方位置に、指で
    摘むことができ、穂先竿管よりも剛性の高い強化摘み部
    を形成してなる請求項1から3までのうち何れか1記載
    の釣竿。
  5. 【請求項5】 前記軸杆がその軸芯を中心に自在に回転
    するよう支承された回転体である請求項1から4までの
    うち何れか1記載の釣竿。
  6. 【請求項6】 前記筒状保持体の先端を滑らかに突出さ
    せるか、又はラッパ状に拡径させてなる請求項1から5
    までのうち何れか1記載の釣竿。
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