JP2008278841A - 釣り竿の竿先構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 穂先竿の竿先端に取り付ける金属製の釣り糸連結部材1に、釣り糸を連結する糸取付軸部1Aと、糸取付軸部1Aの竿元側に糸取付軸部1Aより大径で穂先竿3の竿先端に装着される穂先ホルダー部2と、糸取付軸部1Aの竿先側に位置し穂先ホルダー部2より大径の鍔部1Cとを形成する。穂先ホルダー部2の外周面を、糸取付軸部1Aに向けて大径化するテーパ面に形成してある。
【選択図】 図1
Description
また、釣り糸連結部材自体が穂先竿の先端に装着されるものであるために、手指に比べて十分小さなものであり、それだけに、釣り糸の装着に難儀していた。
請求項1に係る発明の特徴構成は、硬質材製の釣り糸連結部材を穂先竿の竿先端に取り付けるとともに、前記釣り糸連結部材に、釣り糸を連結する糸取付軸部と、前記糸取付軸部の竿元側に前記糸取付軸部より大径で前記穂先竿の竿先端に装着される穂先ホルダー部と、前記糸取付軸部の竿先側に位置し前記穂先ホルダー部より大径の鍔部とを形成し、前記穂先ホルダー部の外周面を、前記糸取付軸部に向けて大径化するテーパ面に形成してある点にあり、その作用効果は次の通りである。
穂先ホルダー部の外周面を前記糸取付軸部に向けて大径化するテーパ面に形成し、前記穂先ホルダー部より大径の鍔部とを形成することとした。これによって、次ぎのような、取付方法の採用が可能になる。
つまり、糸取付軸部に釣り糸を括り付ける前に、穂先ホルダー部に釣り糸を巻回する。この場合は、最終的に釣り糸を締め付ける前の状態でかつ穂先ホルダー部の軸線方向に移動可能な緩い締め付け状態で釣り糸の輪部分を巻回する。これによって、糸取付軸部より大径の部位で輪部分を巻回する作業ができる。
穂先ホルダー部に釣り糸の輪部分を形成した状態で、その輪部分を穂先ホルダー部の外周面上を竿先側に向けて移動させる。この操作によって、穂先ホルダー部の外周面が、前記糸取付軸部に向けて大径化するテーパ面に形成してあるので、輪部分の巻回状態が徐々に締め付け状態になっていく。
そして、さらに、穂先ホルダー部の外周面上を移動させると、穂先ホルダー部の先側端部を越えて釣り糸の輪部分が糸取付軸部に移動する。
釣り糸の輪部分が糸取付軸部に至れば、穂先ホルダー部の外周面の外径に近い状態まで、前記輪部分が縮められているので、結び目を締め付け固定する操作を行うだけで、釣り糸の輪部分を締め付けることができる。
上記操作において、釣り糸を穂先ホルダー部から糸取付軸部に移行させる際に、鍔部が穂先ホルダー部より大径であるから、釣り糸の輪部分が鍔部を越えることは少なく、これによって、釣り糸を括り付ける操作が容易に行える。
したがって、釣り糸を装着部位に巻回して輪部分を作る作業を、大径でかつ手指を動かし易い部位となる穂先ホルダー部を利用して行うことができる。これによって、釣り糸を巻回して輪部分を作る作業を容易迅速に行い得る。
穂先ホルダー部の外周面が前記糸取付軸部に向けて大径化するテーパ面に形成してあるので、穂先ホルダー部の外周面上を移動させるだけで、釣り糸の輪部分が張り状態に徐々に切り換わり、釣り糸に締め付け操作を別個に行う必要がない。
穂先ホルダー部の先端より更に移動させると、釣り糸の輪部分は糸取付軸部に移行し、所定の締め付け位置に位置させることができ、その状態からは糸取付軸部に巻回している結び目を移動させるだけで、締め付け操作を行うことができる。
穂先ホルダー部の先端より糸取付軸部に移行させる際に、鍔部が穂先ホルダー部より大径に形成されているので、鍔部を釣り糸の輪部分が乗り越えることは少なく、楽に穂先ホルダー部から糸取付軸部への移動を行わせることができる。
前記釣り糸連結部材を、前記穂先竿の竿先端に回転不能に装着してあるので、装着状態が強固にでき、強い引きに対しても十分な溜めを発揮する。しかも、固定するだけであるので、構造が簡単なものでよい。
つまり、前記糸取付軸部と鍔部とを一体で、前記穂先ホルダー部に対して、前記糸取付軸部の軸線回りで回転可能に支持してあるので、魚の走りによって、釣り糸が穂先竿を中心にして左右に振られる状態にあっても、糸取付軸部が回転することによって、釣り糸の向きが容易に切り換わり、糸取付軸部への釣り糸の結び状態を変動のないものにできる。
つまり、糸取付軸部を被覆体で覆うことができるので、釣り糸が引張られても鍔部から釣り糸が抜け出すことを阻止できる。
鮎竿、及び、渓流竿等において穂先竿3の竿先端に取り付けられて、釣り糸Aの輪部分Aaを連結する釣り糸連結部材1について説明する。ここでは、釣り糸連結部材1を穂先竿3の竿先端に回転不能に取り付ける形態について説明する。
穂先ホルダー部2の筒状体2Aの外周面は、竿先側に向けて徐々に大径化するテーパ面に形成する必要があるが、金属材料で形成する場合には、外周面を削り加工や型成形で行い、プリプレグシートで成形する場合は、プリプレグシートを巻回するマンドレルのテーパ面の角度で調節するようにする。
穂先ホルダー部2を金属材料、又は、プリプレグ材料で形成した場合であっても、外周面を円滑に構成するために、クロムメッキ等を施してもよい。
そこで、穂先ホルダー部2に巻回した輪部分Aaを糸取付軸部1A側に向けて移動させると、穂先ホルダー部2の筒状体2Aの外周面が徐々に大径化するものに形成されているので、釣り糸Aの穂先ホルダー部2に輪部分Aaが徐々に締まってくる。その状態で竿先側に向けて更に移動させると、輪部分Aaは穂先ホルダー部2の先側壁部2Bを越えて、糸取付軸部1Aに至ることができる。
図示した輪部分Aaを締め付けて取り付けた状態であっても、輪部分Aaは糸取付軸部1Aに対して相対的に回転できるものである。したがって、魚の横走りによっても、その輪部分Aaが糸取付軸部1Aに対して回転して、釣り糸Aに無理な張力を作用させることはない。
ここでは、糸取付軸部1A、鍔部1Bに対して、穂先ホルダー部2を別部品として構成する形態について説明する。図2に示すように、穂先ホルダー部2は第1実施形態のものと同様に、金属材料等で形成した先端が閉塞した筒状のものであり、筒状体2Aの外周面は、竿先側に向けて徐々に大径化するテーパ面に形成してあり、前記した環状凹入溝2aを備えている。
ここでは、糸取付軸部1Aに釣り糸Aを取り付けた状態で釣り糸Aの装着部位を覆う被覆体5を設ける形態について説明する。図4(ロ)に示すように、被覆体5は、糸取付軸部1Aに釣り糸Aを取り付けた状態において、その糸取付軸部1Aの竿先側に位置する鍔部1Bと穂先ホルダー部2の竿先側端との間に形成されている空間に入り込んで、糸取付軸部1Aに取り付けられた釣り糸Aの輪部分Aaを覆い、釣り糸Aが鍔部1Bを乗り越えて外れることを阻止する。
リング体5Aとしては、NBR等のゴムや変形性の高い合成樹脂等が使用できる。
(1) 糸連結部材1の鍔部1Bを穂先ホルダー部2より大径に構成することについて言及したが、鍔部1B自体は完全な円形状ではなく、図3に示めすように、円周面1cの一部に凹入部1bを形成したものであってもよい。この場合には、円周面1cの外径が穂先ホルダー部2の筒状体2Aの外径より大であればよい。
(2) 穂先ホルダー部2に対して釣り糸連結部材1を軸線回りで回転可能に構成する際に、軸受け体4を特に介在させる必要はなく、穂先竿1の竿先端を直接穂先ホルダー部2の先端壁部2Bに接触させる構成を採ってもよい。
1A 糸取付軸部
1B 鍔部
2 穂先ホルダー部
3 穂先竿
5 被覆体
A 釣り糸
Claims (4)
- 硬質材製の釣り糸連結部材を穂先竿の竿先端に取り付けるとともに、前記釣り糸連結部材に、釣り糸を連結する糸取付軸部と、前記糸取付軸部の竿元側に前記糸取付軸部より大径で前記穂先竿の竿先端に装着される穂先ホルダー部と、前記糸取付軸部の竿先側に位置し前記穂先ホルダー部より大径の鍔部とを形成し、前記穂先ホルダー部の外周面を、前記糸取付軸部に向けて大径化するテーパ面に形成してある釣り竿の竿先構造。
- 前記釣り糸連結部材を、前記穂先竿の竿先端に回転不能に装着してある請求項1記載の釣り竿の竿先構造
- 前記糸取付軸部と鍔部とを一体で、前記穂先ホルダー部に対して、前記糸取付軸部の軸線回りで回転可能に支持してある請求項1記載の釣り竿の竿先構造。
- 前記釣り糸を括り付けた前記糸取付軸部を覆う被覆体を設けてある請求項1から3のうちの何れか一つに記載の釣り竿の竿先構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007128274A JP2008278841A (ja) | 2007-05-14 | 2007-05-14 | 釣り竿の竿先構造 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2008278841A true JP2008278841A (ja) | 2008-11-20 |
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ID=40140220
Family Applications (1)
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JP2007128274A Pending JP2008278841A (ja) | 2007-05-14 | 2007-05-14 | 釣り竿の竿先構造 |
Country Status (1)
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Cited By (1)
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JP2015500632A (ja) * | 2012-10-05 | 2015-01-08 | チュ、ジェ ソンJu, Jae−Seon | 前方が折り曲げ可能な石の間隙用釣竿 |
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2007
- 2007-05-14 JP JP2007128274A patent/JP2008278841A/ja active Pending
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