JP2979990B2 - コネクタ - Google Patents

コネクタ

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JP2979990B2
JP2979990B2 JP6338390A JP33839094A JP2979990B2 JP 2979990 B2 JP2979990 B2 JP 2979990B2 JP 6338390 A JP6338390 A JP 6338390A JP 33839094 A JP33839094 A JP 33839094A JP 2979990 B2 JP2979990 B2 JP 2979990B2
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lever
fitting
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昌秀 樋尾
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はコネクタの嵌合作業性を
改良したコネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】この種のコネクタとして、例えば特開平
4−62772号公報に示されたレバー式コネクタが公
知である。同公報に示された構造は、雄コネクタハウジ
ングに多数の雄ターミナルが配置されるとともに、雌コ
ネクタハウジングに多数の雌ターミナルが配置されてお
り、また雄コネクタハウジングには嵌合操作用の回動部
材に相当するレバーが支軸を中心に回動可能に装着され
ている。このレバーは両側にアーム部を有してコ字形を
なし、そのアーム部にカム溝を有した構造である。
【0003】一方、雌コネクタハウジングにはカム突部
が設けられ、両コネクタの嵌合時には、雌コネクタハウ
ジングのカム突部がレバーのカム溝に一致する嵌合開始
位置にレバーをセットした上で、雌コネクタハウジング
のカム突部をレバーのカム溝に係合させ、その後に、レ
バーを嵌合完了位置方向に回動させることにより、カム
溝のカム作用によって雌コネクタハウジングを雄コネク
タハウジング側に変位させて両コネクタの嵌合を行わせ
るのである。
【0004】この種のコネクタにおいて、両コネクタを
嵌合させるには、カム突部をレバーのカム溝に正しく進
入させるためにレバーを嵌合開始位置に正確にセットし
ておく必要がある。このため、従来は、レバーとコネク
タハウジングとの間に例えば弾性爪片を利用した係止機
構を設けることが試みられていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た係止機構を設ける構成では、レバーの係止力が弱いと
コネクタの搬送途中やコネクタ嵌合の作業途中でレバー
が不用意に回動してしまうことがある。すると、レバー
が当初の嵌合開始位置からずれ動くため、カム突部と回
動部材のカム溝とが一致しなくなってコネクタの嵌合が
できず、結局、レバーを嵌合開始位置にセットし直して
嵌合作業を行う必要があり、それに手間取るという問題
があった。これを避けるために、レバーの係止力を強く
設定しておくことも考えられるが、すると今度は弾性爪
片による係止力が勝ってレバーを回動操作し難くなり、
コネクタの嵌合操作性が損なわれることになる。
【0006】そこで、本発明はコネクタの嵌合を行う前
レバーが不用意に回動してしまうことを確実に防止で
き、しかも、それでいながらレバーの回動抵抗の増大が
なく嵌合操作性に優れたコネクタを提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、互いに嵌合さ
れるコネクタのうちの一方のコネクタハウジングに、嵌
合開始位置から嵌合完了位置に向けて回動操作可能であ
ってカム溝を備えたレバーを設け、このレバーを回動操
作することによりそのレバーに設けたカム溝と他方のコ
ネクタに設けられたカム作用ピンとのカム作用によって
前記両コネクタの嵌合及び離脱を行わせるようにしたも
のであって、前記一方のコネクタハウジングと前記レバ
との間に、レバーを前記嵌合開始位置に保持するため
の保持機構を設けたものにおいて、前記保持機構は、前
レバーに一体に突設され前記両コネクタの嵌合方向に
延びる弾性突片と、前記一方のコネクタハウジングに前
記両コネクタの嵌合方向に延びて前記弾性突片を受け入
れ可能に形成され前記レバーが前記嵌合開始位置にある
ときに前記弾性突片が係合する係合孔とから構成され、
前記他方のコネクタハウジングには前記両コネクタの嵌
合時に前記係合孔に進入することにより前記弾性突片を
前記係合孔から排除して非保持状態とする係合解除片が
前記カム作用ピンとは別にし、かつ、その先端側に案内
斜面を備えて設けられているところに特徴を有する。
【0008】
【作用】レバーは保持機構によって嵌合開始位置に保持
されるから、コネクタの嵌合を行う前に不用意にレバー
が嵌合開始位置から回動してしまうことを未然に防止で
きる。また、両コネクタハウジングを互いに嵌合させる
と、他方のコネクタハウジングの係合解除片が一方のコ
ネクタハウジングの係合孔に進入し、その先端側の案内
斜面が弾性突片に当接してこれを係合孔から排除し、
バーは非保持状態となり自由回動が許容される。
【0009】
【発明の効果】以上述べたように本発明のコネクタによ
れば、嵌合開始位置では回動部材が確実にその位置に保
持されて不用意に回動してしまうことがなく、しかも、
両コネクタが嵌合を開始する状態になると、回動部材の
自由回転が許容されるから、回動部材の回動抵抗はなん
ら増大することはなく、コネクタ嵌合の作業性に優れる
という効果が得られる。
【0010】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例について
図1ないし図7を参照して説明する。
【0011】(実施例の構成)両コネクタの全体的な構
成は図1に示す通りである。同図の左側には雄コネクタ
10、右側には雌コネクタ20が示されている。雄コネ
クタ10は、一端側を開放すると共に他端側を閉じた偏
平な筒形をなす雄コネクタハウジング11内に多数の雄
ターミナル12を装着してなる構成で、その雄コネクタ
ハウジング11内には例えば2枚のガイド壁部13が開
放口側に延びている。なお、雄ターミナル12は電流容
量が大きい大型ターミナル群と、電流容量が小さい小型
ターミナル群とが配置領域を分けて設けられている。
【0012】また、雄コネクタハウジング11には、そ
の左右両側に一対のカム作用ピン14が同軸状に突設さ
れ、各カム作用ピン14の上方にそれぞれ係合解除片1
5が突設されている。この係合解除片15の機能につい
ては後に詳述するが、雄コネクタハウジング11の先端
側(開放口側)に案内斜面16が形成され、先端側ほど
突出高さを低くした形状となっている。
【0013】一方、雌コネクタ20は、図3に示すよう
に、やはり偏平筒形の雌コネクタハウジング21内に多
数の雌ターミナル22を装着してなる構成である。雌コ
ネクタハウジング21は本発明にいう一方のコネクタハ
ウジングに相当し、その外周側には他方のコネクタハウ
ジングに相当する前記雄コネクタハウジング11を嵌合
可能になっており、嵌合された雄コネクタハウジング1
1との間をシールする防水シール23が雌コネクタハウ
ジング21の基端側外周に嵌着されている。また、雌コ
ネクタハウジング21には、嵌合された雄コネクタハウ
ジング11の外周側を包囲するフード部24が一体成型
されており、前記雄コネクタハウジング11はこのフー
ド部24と雌コネクタハウジング21との間に挿入され
るようになっている。なお、フード部24の左右両側部
には、雄コネクタハウジング11がフード部24内に挿
入されたときに雌コネクタハウジング21のカム作用ピ
ン14が進入可能な案内スリット25と、係合解除片1
5が進入可能な係合孔26とが形成されている(図2参
照)。
【0014】雌コネクタハウジング21のフード部24
には、その左右両側部に上記案内スリット25の延長線
上に位置して後述するレバー40を装着するための一対
の支軸27が同軸状に突設されている。この支軸27
は、先端に抜止用径大部29を有すると共に、その先端
から軸を縦割りするようなV字形断面の割り溝28が形
成され、これにて先端の弾性的な縮径変形が可能になっ
ている。
【0015】レバー40は、架橋部41の左右両側に二
本の脚部42を設けて全体としてコ字形をなす形状とな
っており、各脚部42には支軸挿通孔43が貫通形成さ
れ、その支軸挿通孔43に支軸27を貫通させてレバー
40が図1に示す「嵌合開始位置」と図6に示す「嵌合
完了位置」との間で支軸27を中心に回動可能に支持さ
れている。レバー40の裏側(雄コネクタハウジング1
1側)には図2に示すようにカム溝45が形成され、雄
コネクタハウジング11の挿入時にカム作用ピン14が
ここに挿入されて係合することができる。このカム溝4
5は全体的には曲率が徐々に変化する弧状をなし、レバ
ー40が「嵌合開始位置」から「嵌合完了位置」に回動
されるに伴い、カム作用ピン14ひいては雄コネクタハ
ウジング11を「カム作用」によって雌コネクタハウジ
ング21側に変位させ、もって両コネクタの嵌合を行わ
せる。
【0016】さて、レバー40の各脚部42の基部寄り
にはレバー40と一体に弾性突片46が成形され、これ
がレバー40の裏側に向けて突出した状態となってい
る。この弾性突片46は、レバー40が「嵌合開始位
置」にあるときにフード部24の係合孔26内に嵌り込
んで係合するようになっており、係合孔26と共同して
レバー40を「嵌合開始位置」に保持するための保持機
構を構成している。
【0017】なお、雌コネクタハウジング21の背面側
には電線カバー60が設けられており、これが雌ターミ
ナル22に接続された電線w群(図3にのみ図示)を外
側から包囲する。この電線カバー60は図1に示す状態
から同図矢印方向にスライド移動可能となっており、一
方の側面部には一対のカム突起63が設けられている。
そして、レバー40の架橋部41には、レバー40が
「嵌合完了位置」に回動されたときに電線カバー60の
カム突起63を収容するカム受け凹部48が形成され、
レバー40が「嵌合完了位置」にあるときに電線カバー
60を矢印方向に移動させると、カム突起63がカム受
け凹部48を押し上げるようになってレバー40を「嵌
合完了位置」から上方(「嵌合開始位置」方向)へ回動
させることができる。
【0018】また、レバー40の架橋部41の中央に
は、ほぼL字形の係合爪51が突設され、電線カバー6
0にはコ字形のフック部65が一体成形されており、電
線カバー60を雌コネクタハウジング21に装着した
後、レバー40を「嵌合完了位置」に回動させると、レ
バー40の係合爪51が電線カバー60のフック部65
に係合してレバー40が「嵌合開始位置」方向に回動す
ることが規制される。さらに、雌コネクタハウジング2
1の一方の側面部中央には突片31が電線カバー60の
側面部に間隔を隔てて重なるように形成され、ここに係
止孔32が形成されている。また、電線カバー60のう
ち上記突片31に対応する位置には三角板状の係止突起
66が一体に突設されており、その先端が係止孔32内
に進入可能となっていて、これらにて電線カバー60を
「ロック位置」に保持する係止機構67が形成されてい
る。
【0019】(実施例の作用)いま、レバー40が図1
に示すように「嵌合開始位置」にあるとする。この状態
では、図4に示すように、レバー40の弾性突片46が
フード部24の係合孔26内に進入して係合しており、
従ってレバー40は自由回転が阻止された状態にある。
従って、この状態で搬送したり、ハーネスの組立作業等
を行ったりしても、レバー40が「嵌合開始位置」から
ずれ動くおそれはない。
【0020】そして、両コネクタの嵌合を行うべく、雄
コネクタハウジング11のカム作用ピン14を雌コネク
タハウジング21の案内スリット25に通してレバー4
0のカム溝45に係合させる。ここで、上述のようにレ
バー40は確実に「嵌合開始位置」に保持されているか
ら、カム作用ピン14を難なくカム溝45の入り口部分
に嵌合させることができる。
【0021】カム作用ピン14をカム溝45の入り口部
分に嵌合させた状態では、雄コネクタハウジング11の
先端部が雌コネクタハウジング21の先端部に僅かに嵌
合した状態となり、これと共に係合解除片15もフード
部24の係合孔26内に進入する。このため、図5に示
すように、係合解除片15によって弾性突片46が係合
孔26内から排除されるようになり、レバー40の係合
が外れてレバー40の自由回転が許容される。
【0022】そこで、レバー40を「嵌合開始位置」か
ら「嵌合完了位置」に向けて回動せれば、レバー40の
カム溝45と雄コネクタハウジング11のカム作用ピン
14とのカム作用によって雄コネクタハウジング11が
雌コネクタハウジング21とより深く嵌合する方向に変
位され、最終的に完全嵌合に至る。この嵌合操作の過程
では、前述のようにレバーの弾性突片46と係合孔26
との係合は予め解除されているから、主として各ターミ
ナル12、22の嵌合抵抗が作用するだけであり、レバ
ー回動操作は十分に軽く行うことができる。
【0023】なお、レバー40を「嵌合完了位置」に回
動させることにより、電線カバー60のフック部65を
レバー40の係合爪51と係合させることによりレバー
40をその位置にロックすることができる(図6参
照)。また、両コネクタを離脱させるには、まず電線カ
バー60を図6の矢印方向に移動させると、ロックが外
れると共に、電線カバー60のカム突起63がレバー4
0を押し上げるようになり、図8に示すようにレバー4
0が「嵌合開始位置」方向に少し回動して浮き上がった
状態となり、ここに容易に手指を掛けることができるよ
うになる。
【0024】<他の実施例>本発明は上記各実施例に限
定されるものではなく、例えば次のような変形が可能で
あり、これらの実施態様も本発明の技術的範囲に属す
る。 (1)回動部材としては、上記実施例に例示したレバー
形状のものに限らず、例えば一本の脚部のみを備える単
純な平板形状のものや、円盤状の基板に回動操作部とカ
ム作用部とをそれぞれ設けた形状のものであってもよ
く、要するところ、両コネクタの嵌合及び離脱を行なわ
せるべく一方のコネクタハウジングに支軸を介して回動
部材を回動可能に設けたコネクタに適用することができ
る。 (2)上記実施例では割り溝28をV字形断面にて形成
したが、これに限らず、U字形あるいはコ字形であって
もよく、また、多数本の割り溝を形成してもよい。その
他、本願発明は要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して
実施することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す両コネクタの嵌合前
の斜視図
【図2】レバーを外した状態で示す雌コネクタの斜視図
【図3】両コネクタの嵌合前の断面図
【図4】保持機構によりレバーを嵌合開始位置に保持し
ている状態を示す拡大断面図
【図5】保持機構による保持を解除した状態を示す拡大
断面図
【図6】レバーを嵌合完了位置にロックした状態で示す
斜視図
【図7】電線カバーをロック解除位置に移動させた状態
で示す斜視図
【図8】電線カバーをロック解除位置からさらに前方に
移動させた状態で示す斜視図
【符号の説明】
10…雄コネクタ 15…係合解除片 20…雌コネクタ 26…係合孔 27…支軸 46…弾性突片

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに嵌合されるコネクタのうちの一方
    のコネクタハウジングに、嵌合開始位置から嵌合完了位
    置に向けて回動操作可能であってカム溝を備えたレバー
    を設け、このレバーを回動操作することによりそのレバ
    ーに設けたカム溝と他方のコネクタに設けられたカム作
    用ピンとのカム作用によって前記両コネクタの嵌合及び
    離脱を行わせるようにしたものであって、前記一方のコ
    ネクタハウジングと前記レバーとの間に、レバーを前記
    嵌合開始位置に保持するための保持機構を設けたものに
    おいて、 前記保持機構は、前記レバーに一体に突設され前記両コ
    ネクタの嵌合方向に延びる弾性突片と、前記一方のコネ
    クタハウジングに前記両コネクタの嵌合方向に延びて前
    記弾性突片を受け入れ可能に形成され前記レバーが前記
    嵌合開始位置にあるときに前記弾性突片が係合する係合
    孔とから構成され、前記他方のコネクタハウジングには
    前記両コネクタの嵌合時に前記係合孔に進入することに
    より前記弾性突片を前記係合孔から排除して非保持状態
    とする係合解除片が前記カム作用ピンとは別にし、か
    つ、その先端側に案内斜面を備えて設けられていること
    を特徴とするコネクタ。
JP6338390A 1994-12-14 1994-12-28 コネクタ Expired - Lifetime JP2979990B2 (ja)

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EP95119408A EP0717466B1 (en) 1994-12-14 1995-12-08 Connector
EP99121866A EP0975065A3 (en) 1994-12-14 1995-12-08 Connector
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JP6889613B2 (ja) * 2017-05-31 2021-06-18 矢崎総業株式会社 レバー付きコネクタ

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