JP2979853B2 - メンブレンスイッチ - Google Patents
メンブレンスイッチInfo
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- sheet
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Description
わり、スクリーン印刷によって塗設した間隔シートを代
替する間隔部材を塩化ビニル系樹脂で構成し、耐折曲性
と耐摺動性をもたせ、間隔のばらつきを少なくしたメン
ブレンスイッチに関する。
と機械のインタフェースにいろいろな入出力装置が用い
られるようになっている。そのなかで、キーボードは入
力装置として主装置に付設して用いられているが、主装
置の機種や使われる目的、場所(雰囲気)などによって
多くの種類に分けられる。
して専門のオペレータが操作する装置であったが、今で
はパーソナルコンピュータなどの普及によって一般大衆
が用いる民生用の装置にもなっている。
の1つは、如何に価格を低減させるかであるが、キーボ
ードの場合にはメンブレンキーボードがそれに応えるキ
ーボードとして開発されている。そして、最近では産業
用としても多用されるようになっており、低価格化の要
請がますます大きくなっている。
ッチの方式によって、いろいろな形式に分類され、用途
に応じて使い分けられている。しかし、最近では特殊な
用途を除けば、メンブレンキーボードが多用されるよう
になっている。
であり、絶縁性のフィルムを複数枚組み合わせてスイッ
チを構成したキーボードである。キースイッチの厚みが
低背なので薄型化に対応でき、量産性に長けているので
低価格化に対応でき、信頼性も向上してきたので、最近
では民生用ばかりでなく産業用としてもよく用いられる
ようになっている。
構成図であり、図5(A)は開成状態、図5(B)は閉
成状態、図6は従来のメンブレンキーボードの一例の説
明図で、図6(A)は分解斜視図、図6(B)は断面
図、図6(C)は主要部の拡大断面図である。1は導体
パターン、2は下部シート、3は上部シート、4はスイ
ッチ孔、5は間隔部材、6は凸部、7は支持板、8は間
隔シート、9は端子部、10はメンブレンスイッチであ
る。
的な構成は、金属やプラスチックの薄い支持板7の上
に、厚みが例えば80μm程度の下部シート2と間隔シー
ト8と上部シート3を順次重ねたものである。これらの
シート2、8、3には、比較的剛性をもったポリエステ
ルフィルムなどがよく用いられている。
縞状に導体パターン1が設けられている。この導体パタ
ーン1は、例えば貼着されている銅箔をフォトエッチン
グしたり、導電ペーストをスクリーン印刷したりして形
成される。また、間隔シート8には、キーボードのキー
配列の位置に対応して数mmφのスイッチ孔4が設けら
れている。
して導体パターン1が交叉するように重ねたとき、上下
の導体パターン1がスイッチ孔4に露出する。このスイ
ッチ孔4に露出した導体パターン1はいわゆるスイッチ
の接点となっており、こうして、メンブレンスイッチ10
の素子が構成される。
ードのキースイッチとして用いる場合には、スイッチ孔
4に対応する上部シート3に、こゝでは図示してないが
アクチュエータやキートップなどが仕組まれる。
によってスイッチ孔4に架設されるので上下の導体パタ
ーン1は間隔シート8の厚み分の距離を隔てて対向して
おり、メンブレンスイッチ10は開成状態となっている。
する上部シート3が押圧されると凹み、上部シート3の
導体パターン1と下部シート2の導体パターン1が当接
してメンブレンスイッチ10が閉成状態となる。押圧を解
けば上部シート3は元に戻って開成状態となる。
は、3枚のシート2、8、3を重ね合わせるだけで構成
できるので、組立工数が少なくて済む。また、スイッチ
の素子の厚みは、高々 300μm程度にできる。従って、
メンブレンスイッチ10は、安価で、薄型、低背型のキー
ボードを構成するのに有効なスイッチである。
ブレンスイッチ10の低価格化を図るために、間隔シート
8に替わって上下のシート2、3の少なくとも一方に、
直に間隔シート8を代替する部材を塗設する方法があ
る。
シート3の表面には、それぞれ導体パターン1が、スク
リーン印刷などによって設けられ、その上に間隔部材5
が設けられている。この間隔部材5は、絶縁性のペース
トを例えばスクリーン印刷して層状に構成しており、ス
イッチ孔4や端子部9の端部を残して全面に塗着され
る。上下の導体パターン1の間隔は例えば80μm程度な
ので、上下のシート2、3に設ける場合には、それぞれ
のシート2、3に40μm程度ずつ塗着する。
うに導体パターン1が接点として露出しており、メンブ
レンスイッチ10の素子となっている。また、端子部9は
適宜曲げられて、図示してないコネクタなどに挿着され
るようになっている。
を構成するためにスクリーン印刷を行うペーストには、
従来から、エポキシ−アクリル系やシリコン系の樹脂が
用いられていた。ところが、こうしたペースト材料を硬
化させて構成された間隔部材5は、耐折曲性や塗膜強
度、耐摺動性などがよくない。そのために、端子部9を
曲げたりコネクタへ挿着したりする際、間隔部材5が割
れたり引っ掻き傷が生じたりする。
れる塗膜は、ペーストの粘度や組成などにもよるが数十
μmの厚い膜厚で、しかも一様な膜厚にすることはなか
なか厄介である。さらに、周縁部が盛り上がる傾向にあ
る。従って、間隔部材5の場合には、上下のシート2、
3の全面に一様な膜厚で設けることは難しいばかりでな
く、図6(C)に示したようにスイッチ孔4の周縁部が
盛り上がって厚みのばらついた凸部6を生じてしまう。
5を塗着して重ねたとき、凸部6同士が重なり合って厚
みのばらつきが増長され、上下のシート2、3の間隔が
ばらついてしまう。そして、この間隔のばらつきは、メ
ンブレンスイッチ10を閉成させる際の押圧特性のばらつ
きとなり、安定なスイッチング閉成を損なう不具合の原
因となっていた。
を用いて耐折曲性や塗膜強度などを向上させ、かつ間隔
のばらつきが小さくなるようになした間隔部材を具えた
メンブレンスイッチを提供することを目的としている。
パターンが配設された下部シートと上部シートの両方の
それぞれに、該導体パターンが露出するようにスイッチ
孔を残して塗設された間隔部材を有し、且つ各スイッチ
孔が対向するように各間隔部材の外方面を衝合させ、下
部シートと上部シートを重ねて形成されるメンブレンス
イッチにおいて、前記間隔部材は、塩化ビニル系樹脂と
可塑剤からなるペーストをスクリーン印刷によって塗着
したものであり、且つ該間隔部材はスイッチ孔の周縁部
が外方へ凸部状に盛り上がって形成されており、該スイ
ッチ孔は、孔径が該上部シートまたは下部シートのどち
らか一方より他方が大きく形成されており、該上部シー
トと該下部シートの重ね状態において、該間隔部材のそ
れぞれの凸部の頂上が衝合せずに左右にずれて位置して
いるように構成されたメンブレンスイッチによって解決
される。
は剛性をもったポリエステルフィルムがよく用いられて
いるが、本発明においては、間隔シートに代替する間隔
部材をスクリーン印刷するに際して、塩化ビニル系樹脂
のペーストを用いるようにしている。
くとも一方に塩化ビニル系樹脂と可塑剤からなるペース
トを少なくとも印刷し、間隔部材に柔軟性を持たせて耐
折曲性をよくし、塩化ビニル系樹脂の強靱性を活かして
耐摺動性をよくするようにしている。また、下部シート
と上部シートの両方に間隔部材を塗設したときには、ス
イッチ孔の周縁部の凸部同士が衝合し合わないようにし
ている。
クタに挿着する際に生じる不具合を防いだり、間隔のば
らつきの改善を図ることができる。
1(A)は断面図、図1(B)は主要部の拡大断面図、
図2は本発明の第二の実施例の主要部の拡大断面図であ
る。図において、1は導体パターン、2は下部シート、
3は上部シート、4はスイッチ孔、5は間隔部材、6は
凸部、7は支持板、10はメンブレンスイッチである。
は、例えば貼着された銅箔のフォトエッチングとか銅ペ
ーストのスクリーン印刷とかによって所定の導体パター
ン1が設けられている。そして、その上に間隔部材5が
スクリーン印刷によって設けられている。
ペーストは、塩化ビニル系の樹脂と可塑剤からなる。す
なわち、このペーストは、例えば、懸濁重合によって得
られた塩化ビニル樹脂や乳化重合によって得られた塩化
ビニル−10%酢酸ビニル共重合樹脂などの平均粒径 0.5
μmφ程度の微粉末を、フタル酸系やりん酸系の可塑剤
に混ぜてペースト状に混練したものである。
下部シート2にあっては 3.6mmφ、上部シート3にあ
っては 4.2mmφになるように、スクリーン印刷によっ
て塗布し、80度Cで乾燥する。乾燥後の膜厚は平均35μ
mで、スイッチ孔4の周縁部に生じた凸部6の高さは平
均43μmである。
2と上部シート3を所定の位置合わせをして重ねると、
図1(B)に示したように下部シート2の間隔部材5の
凸部6の外側に上部シート3の間隔部材5の凸部6が位
置する。従って、凸部6同士が衝合して下部シート2と
上部シート3の間隔のばらつきが増長されることが防げ
る。因みに下部シート2と上部シート3の間隔は平均78
μmである。また、間隔部材5は可撓性があって耐折曲
性に富み、また、図5(A)で示した端子部における耐
摺動性も改善されている。
ンスイッチ10の性能を、従来のメンブレンスイッチと比
較してみると表1のようになる。
ポキシ−アクリル系ペースト)と従来例2(シリコン系
ペースト)に較べて、本発明になる塩化ビニル系ペース
トを用いた場合には、耐折曲性、耐摺動性の両方とも優
れており、上下のスイッチ孔4の大きさを変えて凸部6
が衝合しないようにしているので、膜厚のばらつきも少
なく、従ってメンブレンスイッチ10として押圧力のばら
つきも少なくなっている。
3の両方に設けられた構成になっており、スイッチ孔4
の直径が、上部シート3にあっては 4.0mmφ、下部シ
ート2にあっては 4.4mmφになるように、スクリーン
印刷によって塗布し、乾燥固着する。
設けられた間隔部材5のスイッチ孔4の直径が同じであ
れば、スイッチとしての基本的な特性に変わりはない。
ンブレンスイッチの間隔シートをスクリーン印刷などに
よって代替することは従来から行われているが、可撓性
に乏しく膜厚の一様性にも不具合があったが、本発明に
よれば、可撓性に富んだ塩化ビニル系のペーストを用
い、スイッチ孔の孔径を工夫することによって、折曲性
がよく、間隔のばらつきの少ないのでスイッチの押圧特
性の均一性がよいメンブレンスイッチを得ることができ
る。
低減をより一層図ることができるようになり、本発明は
メンブレンスイッチ、延いてはメンブレンキーボードの
製造合理化に対して寄与するところが大である。
断面図、(B)は主要部の拡大断面図である。
である。
あり、(A)は開成状態、(B)は閉成状態である。
で、(A)は分解斜視図、(B)は断面図、(C)は主
要部の拡大断面図である。
スイッチ
Claims (1)
- 【請求項1】導体パターンが配設された下部シートと上
部シートの両方のそれぞれに、該導体パターンが露出す
るようにスイッチ孔を残して塗設された間隔部材を有
し、且つ各スイッチ孔が対向するように各間隔部材の外
方面を衝合させ、下部シートと上部シートを重ねて形成
されるメンブレンスイッチにおいて、 前記間隔部材は、塩化ビニル系樹脂と可塑剤からなるペ
ーストをスクリーン印刷によって塗着したものであり、
且つ該間隔部材はスイッチ孔の周縁部が外方へ凸部状に
盛り上がって形成されており、 該スイッチ孔は、孔径が該上部シートまたは下部シート
のどちらか一方より他方が大きく形成されており、 該上部シートと該下部シートの重ね状態において、該間
隔部材のそれぞれの凸部の頂上が衝合せずに左右にずれ
て位置している ことを特徴とするメンブレンスイッチ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4192451A JP2979853B2 (ja) | 1992-07-20 | 1992-07-20 | メンブレンスイッチ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4192451A JP2979853B2 (ja) | 1992-07-20 | 1992-07-20 | メンブレンスイッチ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0636652A JPH0636652A (ja) | 1994-02-10 |
JP2979853B2 true JP2979853B2 (ja) | 1999-11-15 |
Family
ID=16291526
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4192451A Expired - Fee Related JP2979853B2 (ja) | 1992-07-20 | 1992-07-20 | メンブレンスイッチ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2979853B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101064653B1 (ko) | 2009-07-22 | 2011-09-15 | 이종원 | 일회용 구명의 |
-
1992
- 1992-07-20 JP JP4192451A patent/JP2979853B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0636652A (ja) | 1994-02-10 |
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