JP2002140954A - メンブレンスイッチ - Google Patents

メンブレンスイッチ

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JP2002140954A
JP2002140954A JP2000337262A JP2000337262A JP2002140954A JP 2002140954 A JP2002140954 A JP 2002140954A JP 2000337262 A JP2000337262 A JP 2000337262A JP 2000337262 A JP2000337262 A JP 2000337262A JP 2002140954 A JP2002140954 A JP 2002140954A
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Hidetaka Miyazaki
英孝 宮崎
Yasushi Watanabe
靖 渡辺
Katsuichi Oba
克一 大場
Toshihiko Nakano
敏彦 中野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長期にわたって作動力の変化が少なく、長寿
命で、接点の切換の確実なものを提供する。 【解決手段】 本発明のメンブレンスイッチにおいて、
上部、下部スペーサ3,6に設けられた第1,第2開口
部3a、6aは、互いに形状が異なる異形状で形成され
ると共に、第1、第2開口部3a、6aの周縁部3b、
6b同士が複数の箇所で点接触するため、撓み部分B1
の範囲を大きくできて、撓み部分B1の伸縮が小さく、
撓み部分B1の疲労が従来に比して少なくなって、長寿
命のものが得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報機器等の電子
機器に使用して好適なメンブレンスイッチに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のメンブレンスイッチの構成を図
9,図10に基づいて説明すると、上部シート21は、
ポリエステルフイルム等の可撓性ある絶縁材からなるシ
ートで形成され、この上部シート21の一面である下面
には、銀等の導電ペーストをスクリーン印刷することに
よって、複数の接点部22aを有する上部接点パターン
22が形成されている。
【0003】上部スペーサ23は、上部接点パターン2
2の一部である接点部22aを露出させる第1開口部2
3aが設けられた状態で、上部シート21の下面に印刷
形成されると共に、この第1開口部23aは、各接点部
22a毎に設けられている。そして、第1開口部23a
は、比較的大きな円形で形成されると共に、上部スペー
サ23は、塩化ビニル系樹脂と可塑剤からなるペースト
をスクリーン印刷することにより形成されている。ま
た、上部スペーサ23が乾燥した際、第1開口部23a
の縁である周縁部23bは、図9,図10に示すよう
に、他の部分より盛り上がった状態となっている。
【0004】下部シート24は、ポリエステルフイルム
等の可撓性ある絶縁材からなるシートで形成され、この
下部シート24の一面である上面には、銀等の導電ペー
ストをスクリーン印刷することによって、複数の接点部
25aを有する下部接点パターン25が形成されてい
る。下部スペーサ26は、下部接点パターン25の一部
である接点部25aを露出させる第2開口部26aが設
けられた状態で、下部シート24の上面に印刷形成され
ると共に、この第2開口部26aは、各接点部25a毎
に設けられている。
【0005】そして、第2開口部26aは、第1開口部
23aよりも小さな円形で形成されると共に、下部スペ
ーサ26は、塩化ビニル系樹脂と可塑剤からなるペース
トをスクリーン印刷することにより形成されている。ま
た、下部スペーサ26が乾燥した際、第2開口部26a
の縁である周縁部26bは、図9,図10に示すよう
に、他の部分より盛り上がった状態となっている。
【0006】支持板27は、金属板、プラスチック板等
の比較的硬い材料で構成され、この支持板27上には、
下部接点パターン25が存在しない側を下にして、下部
シート24を載置した後、第2開口部26aに第1開口
部23aが対向した状態で、下部シート24上に上部シ
ート21を重ね合わせ、しかる後、支持板27,下部シ
ート24、及び上部シート21の三者を固定手段(図示
せず)により、この三者が一体化されている。
【0007】そして、三者が一体化された時、図9,図
10に示すように、第2開口部26aの盛り上がった周
縁部26bが第1開口部23a内に位置すると共に、第
1開口部23aの盛り上がった周縁部23bは、盛り上
がった周縁部26bから外れた位置で、下部スペーサ2
6上において、円形状に線接触した状態となっている。
【0008】このような構成を有する従来のメンブレン
スイッチの動作を説明すると、先ず、上部シート21の
上面側を指等により矢印P2方向に押圧すると、上部シ
ート21が下方に撓んで、接点部22aが接点部25a
に接触する。また、矢印P2方向の押圧を解除すると、
上部シート21が自己の復帰力で元の状態に戻り、接点
部22aと接点部25aとの接触が離れる。
【0009】このようにしてメンブレンスイッチの動作
が行われるが、従来のメンブレンスイッチにおいて矢印
P2方向に押圧した時、上部シート21は、下部スペー
サ26上で円形状に線接触した周縁部23bの盛り上が
り部を支えとして、上部スペーサ23の存在しない第1
開口部23aに位置する撓み部分B2が撓むようにな
る。従って、上部シート21の撓み部分B2の範囲が小
さいために、撓み時における部分B2の伸縮が大きくな
って、撓み部分B2の疲労が早く、長寿命のものが得ら
れない。また、疲労が進むと作動力に差異が生じ、この
ため、従来のメンブレンスイッチにおいては、早期に作
動力が変化して、早期に操作性が悪くなるものであっ
た。
【0010】更に、従来のメンブレンスイッチは、支持
板27上に、順次、下部シート24と上部シート21を
積み重ねた後、三者を固定手段により一体化されるた
め、長期の使用途上において、上部シート21と下部シ
ート24との間にズレが生じ、接点の切換が不確実にな
るものであった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来のメンブレンスイ
ッチにおいて、上部シート21を押圧した時、上部シー
ト21は、下部スペーサ26上で円形状に線接触した周
縁部23bの盛り上がり部を支えとして、上部スペーサ
23の存在しない第1開口部23aに位置する撓み部分
B2が撓み、このため、撓み部分B2の範囲が小さいた
めに、撓み時における部分B2の伸縮が大きくなって、
撓み部分B2の疲労が早く、長寿命のものが得られない
という問題がある。また、疲労が進むと作動力に差異が
生じ、このため、従来のメンブレンスイッチにおいて
は、早期に作動力が変化して、早期に操作性が悪くなる
という問題がある。
【0012】更に、従来のメンブレンスイッチは、支持
板27上に、順次、下部シート24と上部シート21を
積み重ねた後、三者を固定手段により一体化されるた
め、長期の使用途上において、上部シート21と下部シ
ート24との間にズレが生じ、接点の切換が不確実にな
るという問題がある。
【0013】そこで、本発明は、長期にわたって作動力
の変化が少なく、長寿命で、接点の切換の確実なメンブ
レンスイッチを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の第1の解決手段として、上部接点パターンが形成され
た可撓性を有する上部シートと、下部接点パターンが形
成された可撓性を有する下部シートと、前記上部接点パ
ターンを露出させる第1開口部が設けられた状態で、前
記上部シートに印刷形成された上部スペーサと、前記下
部接点パターンを露出させる第2開口部が設けられた状
態で、前記下部シートに印刷形成された下部スペーサと
を備え、前記上部、下部スペーサに設けられた前記第
1,第2開口部は、互いに形状が異なる異形状で形成さ
れると共に、前記第1、第2開口部の周縁部同士が複数
の箇所で点接触した状態で、前記第1,第2開口部が対
向するように前記上部、下部シートを重ね合わせた構成
とした。
【0014】また、第2の解決手段として、前記第1,
第2開口部のそれぞれの外形は、何れか一方側が大きく
形成されると共に、他方側が前記一方側より小さく形成
され、前記上部、或いは下部スペーサには、前記第1,
第2開口部のうち、外形の大きな前記何れか一方側の周
縁部から内方に延びる複数の凸部が形成され、前記一方
側の前記開口部に設けられた前記凸部が前記他方側の開
口部の周縁部に点接触するようにした構成とした。
【0015】また、第3の解決手段として、前記凸部を
3個設け、この3個の前記凸部で三角状をなすように、
前記凸部を配置した構成とした。また、第4の解決手段
として、前記第1,第2開口部の外形を円形状に形成し
た構成とした。
【0016】また、第5の解決手段として、前記第2開
口部を外形の大きな前記一方側の開口部とし、前記上部
シート側に設けられた前記第1開口部の周縁部が前記下
部シート側の第2開口部に設けられた前記凸部と点接触
するようにした構成とした。
【0017】また、第6の解決手段として、前記第1,
第2開口部のそれぞれの外形は、何れか一方側が大きく
形成されると共に、他方側が前記一方側より小さく形成
され、前記上部、或いは下部スペーサには、前記第1,
第2開口部のうち、外形の小さな前記何れか他方側の周
縁部から外方に凹んだ複数の凹部が形成され、前記他方
側の開口部に設けられた前記凹部が前記一方側の開口部
の周縁部に点接触するようにした構成とした。
【0018】また、第7の解決手段として、前記凹部を
3個設け、この3個の前記凹部で三角状をなすように、
前記凹部を配置した構成とした。また、第8の解決手段
として、前記第1,第2開口部の外形を円形状に形成し
た構成とした。
【0019】また、第9の解決手段として、前記第2開
口部を外形の小さい前記他方側に開口部とし、前記上部
シート側に設けられた前記第1開口部の周縁部が前記下
部シート側の第2開口部に設けられた前記凹部と点接触
するようにした構成とした。
【0020】また、第10の解決手段として、前記上
部、下部シートは、前記第1,第2開口部から外れた箇
所で、接着剤により接着された構成とした。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明のメンブレンスイッチの図
面を説明すると、図1は本発明のメンブレンスイッチの
第1実施例に係る要部の上面図、図2は図1の2−2線
における断面図、図3は本発明のメンブレンスイッチの
第1実施例に係り、上部シートの要部の下面図、図4は
本発明のメンブレンスイッチの第1実施例に係り、下部
シートの要部の上面図である。
【0022】また、図5は本発明のメンブレンスイッチ
の第2実施例に係る要部の上面図、図6は本発明のメン
ブレンスイッチの第3実施例に係る要部の上面図、図7
は本発明のメンブレンスイッチの第3実施例に係り、下
部シートの要部の上面図、図8は本発明のメンブレンス
イッチの第4実施例に係る要部の上面図である。
【0023】次に、本発明のメンブレンスイッチの第1
実施例の構成を図1〜図4に基づいて説明すると、上部
シート1は、ポリエステルフイルム等の可撓性ある絶縁
材からなるシートで形成され、この上部シート1の一面
である下面には、銀等の導電ペーストをスクリーン印刷
することによって、複数の接点部2aを有する上部接点
パターン2が形成されている。
【0024】上部スペーサ3は、上部接点パターン2の
一部である接点部2aを露出させる第1開口部3aが設
けられた状態で、上部シート1の下面に印刷形成される
と共に、この第1開口部3aは、各接点部2a毎に設け
られている。そして、第1開口部3aは、外形が比較的
小さな円形状で形成されると共に、上部スペーサ3は、
塩化ビニル系樹脂と可塑剤からなるペーストをスクリー
ン印刷することにより形成されている。また、上部スペ
ーサ3をスクリーン印刷して乾燥させた際、第1開口部
3aの縁である周縁部3bは、図2に示すように、他の
部分より盛り上がった状態となっている。
【0025】下部シート4は、ポリエステルフイルム等
の可撓性ある絶縁材からなるシートで形成され、この下
部シート4の一面である上面には、銀等の導電ペースト
をスクリーン印刷することによって、複数の接点部5a
を有する下部接点パターン5が形成されている。下部ス
ペーサ6は、下部接点パターン5の一部である接点部5
aを露出させる第2開口部6aが設けられた状態で、下
部シート4の上面に印刷形成されると共に、この第2開
口部6aは、各接点部5a毎に設けられている。
【0026】そして、第2開口部6aは、外形が第1開
口部3aよりも大きな円形状で形成されると共に、下部
スペーサ6は、塩化ビニル系樹脂と可塑剤からなるペー
ストをスクリーン印刷することにより形成されている。
また、下部スペーサ6には、第2開口部6aの周縁部6
bから内方に延びる3個の凸部6cが形成され、この3
個の凸部6cで三角状をなすように、凸部6cが配置さ
れている。そして、下部スペーサ6をスクリーン印刷し
て乾燥させた際、凸部6cを含む第2開口部6aの縁で
ある周縁部6bは、図2に示すように、他の部分より盛
り上がった状態となっている。
【0027】即ち、第1開口部3aが円形状の形状をな
すと共に、第2開口部6aが円形状と凸部6cとを組み
合わした形状となっており、両者は互いに形状の異なる
異形状となっている。また、第1,第2開口部3a、6
aの外形は、上述したように、第1開口部3aよりも第
2開口部6aが大きななっている。なお、上記実施例に
おいては、第1,第2開口部3a、6aの外形が円形状
のもので説明したが、外形を多角形状にしても良い。
【0028】このような構成を有する上部、下部シート
1,4は、第1,第2開口部3a、6aを対向させると
共に、盛り上がった周縁部3bと盛り上がった凸部6c
とを当接させて重ね合わせる。そして、第1,第2開口
部3a、6aから外れた箇所で、塩化ビニルと酢酸ビニ
ルの共重合体等からなる接着剤8(図1参照)によっ
て、上部、下部シート1,4を接着して一体化する。
【0029】そして、上部、下部シート1,4が一体化
された時、第1開口部3aの外形は、第2開口部6aの
外形内に位置すると共に、凸部6cの盛り上がった先端
部(周縁部6b)が盛り上がった周縁部3bに、複数の
箇所(3点の接触点T)で点接触した状態となり、その
ため、接触点T以外の周縁部3bは、僅かに浮いた状態
となっている。なお、この実施例では、3点で点接触す
るもので説明したが、2点以上の複数の点で点接触する
ようにしても良い。
【0030】支持板7は、図1に示すように、金属板、
プラスチック板等の比較的硬い材料で構成され、この支
持板7上には、一体化された上部、下部シート1,4の
下部シート4を載置した後、支持板7と一体化された上
部、下部シート1,4を固定手段(図示せず)により固
定する。
【0031】次に、このような構成を有する本発明のメ
ンブレンスイッチの動作を説明すると、先ず、上部シー
ト1の上面側を指等により矢印P1方向に押圧すると、
上部シート1が下方に撓んで、接点部2aが接点部5a
に接触する。この時、上部シート1は、3点の点接触し
た箇所、即ち、接触点Tを支え部として、撓み部分B1
の範囲で撓むようになる。即ち、この実施例では、第1
開口部3aから外れた外周で、接着剤8の存在しない箇
所の範囲が撓み部分B1となって、その撓み範囲が大き
くなる。なお、接着剤8を使用しないものにおいては、
接着剤8による上部シート1の支持が無くなり、これに
よって、一層、上部シート1は撓み範囲が大きくなる。
【0032】また、矢印P1方向の押圧を解除すると、
上部シート1が自己の復帰力で元の状態に戻り、接点部
2aと接点部5aとの接触が離れる。このようにして本
発明のメンブレンスイッチの動作が行われるものであ
る。
【0033】また、図5は本発明の第2実施例を示し、
この第2実施例は、凸部6cを前記第1実施例よりも若
干長くして、この凸部6cの中間部が第1開口部3aの
周縁部3bに当接して、凸部6cと周縁部3bとの間
で、6点(接触点T)で点接触を行わせるようにしたも
のである。その他の構成は、前記第1実施例と同様であ
るので、同一部品に同一番号を付し、ここではその説明
を省略する。そして、この第2実施例においても前記第
1実施例と同様に、撓み部分B1の範囲が大きくなる。
【0034】なお、上記第1,第2実施例においては、
下部スペーサ6に凸部6cを設けたもので説明したが、
上部スペーサ3の第1開口部3aの外形を下部スペーサ
6の第2開口部6aの外形よりも大きくし、上部スペー
サ3に凸部を設けて、これを下部スペーサ6の第2開口
部6aの周縁部6bに点接触させるようにしても良い。
【0035】また、図6,図7は本発明の第3実施例を
示し、この第3実施例は、下部スペーサ6の構成が前記
第1実施例と異なり、そして、第3実施例における下部
スペーサ6は、図6,図7に示すように、第2開口部6
aの外形が第1開口部3aの外形よりも小さく形成され
ると共に、第2開口部6aの周縁部6bから外方に凹ん
だ3個の凹部6dが形成され、この3個の凹部6dで三
角状をなすように、凹部6dが配置されている。
【0036】そして、盛り上がった凹部6dの先端部
(周縁部6b)と第1開口部3aの盛り上がった周縁部
3bとを当接させて、両者が複数の箇所(3点の接触点
T)で点接触した状態となると共に、接触点T以外の周
縁部3bは、前記第1実施例と同様に、僅かに浮いた状
態となっている。その他の構成は、前記第1実施例と同
様であるので、同一部品に同一番号を付し、ここではそ
の説明を省略する。そして、この第3実施例においても
前記第1実施例と同様に、撓み部分B1の範囲が大きく
なる。
【0037】また、図8は本発明の第4実施例を示し、
この第4実施例は、凹部6dを前記第3実施例よりも若
干長くして、この凹部6dの中間部が第1開口部3aの
周縁部3bに当接して、凹部6dと周縁部3bとの間
で、6点(接触点T)で点接触を行わせるようにしたも
のである。その他の構成は、前記第3実施例と同様であ
るので、同一部品に同一番号を付し、ここではその説明
を省略する。そして、この第4実施例においても前記第
1実施例と同様に、撓み部分B1の範囲が大きくなる。
【0038】なお、上記第3,第4実施例においては、
下部スペーサ6に凹部6dを設けたもので説明したが、
上部スペーサ3の第1開口部3aの外形を下部スペーサ
6の第2開口部の外形よりも小さくし、上部スペーサ3
に凹部を設けて、これを下部スペーサ6の第2開口部6
aの周縁部6bに点接触させるようにしても良い。
【0039】
【発明の効果】本発明のメンブレンスイッチにおいて、
上部、下部スペーサ3,6に設けられた第1,第2開口
部3a、6aは、互いに形状が異なる異形状で形成され
ると共に、第1、第2開口部3a、6aの周縁部3b、
6b同士が複数の箇所(接触点T)で点接触するため、
上部シート1を押圧した時、点接触した以外の周縁部3
bが浮いた状態となって、従来に比して、撓み部分B1
の範囲を大きくできる。従って、撓み部分B1の伸縮が
小さく、撓み部分B1の疲労が従来に比して少なくなっ
て、長寿命のものが得られる。
【0040】また、撓み部分B1の疲労が少なくなるた
め、その作動力も長期にわたって一定にすることができ
て、長期にわたって、操作性の良好なものが得られる。
【0041】また、第1,第2開口部3a、6aのそれ
ぞれの外形は、何れか一方側が大きく形成されると共
に、他方側が前記一方側より小さく形成され、上部、或
いは下部スペーサ3,6には、第1,第2開口部3a、
6aのうち、外形の大きな何れか一方側の周縁部6bか
ら延びる複数の凸部6cが形成され、一方側の開口部6
aに設けられた凸部6cが他方側の開口部3aの周縁部
に点接触するようにしたため、点接触を確実にできると
共に、その構成が簡単で、生産性の良好なものが得られ
る。
【0042】また、外形の大きな開口部には凸部が設け
られ、この凸部が外形の小さな開口部の周縁部に点接触
するようにしたため、その構成が簡単であると共に、撓
み部分B1の撓みの良好なものが得られる。
【0043】また、凸部6cを3個設け、この3個の凸
部6cで三角状をなすように、凸部6cを配置したた
め、点接触による支えが安定すると共に、撓み部分B1
の撓みが安定して、操作性の良好なものが得られる。
【0044】また、第1,第2開口部3a、6aの外形
を円形状に形成したため、撓み部分B1の撓みが安定し
て、作動力の均一なものが得られる。
【0045】また、下部シート4側の第2開口部6aの
外形を大きな開口部とし、上部シート1側に設けられた
第1開口部3aの周縁部3bには、下部シート4側の第
2開口部6aに設けられた凸部6cを点接触するように
したため、撓み部分B1側、即ち、上部シート1側に凸
部が無く、従って、撓み部分B1の撓みが安定して、作
動力の均一なものが得られる。
【0046】また、第1,第2開口部3a、6aのそれ
ぞれの外形は、何れか一方側が大きく形成されると共
に、他方側が前記一方側より小さく形成され、上部、或
いは下部スペーサ3,6には、第1,第2開口部3a、
6aのうち、外形の小さな何れか他方側の周縁部6bか
ら凹んだ複数の凹部6dが形成され、他方側の開口部6
aに設けられた凹部6dが一方側の開口部3aの周縁部
に点接触するようにしたため、点接触を確実にできると
共に、その構成が簡単で、生産性の良好なものが得られ
る。
【0047】また、外形の小さな開口部には凹部が設け
られ、この凹部が外形の大きな開口部の周縁部に点接触
するようにしたため、その構成が簡単であると共に、撓
み部分B1の撓みの良好なものが得られる。
【0048】また、凹部6dを3個設け、この3個の凹
部6dで三角状をなすように、凹部6dを配置したた
め、点接触による支えが安定すると共に、撓み部分B1
の撓みが安定して、操作性の良好なものが得られる。
【0049】また、第1,第2開口部3a、6aの外形
を円形状に形成したため、撓み部分B1の撓みが安定し
て、作動力の均一なものが得られる。
【0050】また、下部シート4側の第2開口部6aの
外形を小さな開口部とし、上部シート1側に設けられた
第1開口部3aの周縁部には、下部シート4側の第2開
口部6aに設けられた凹部6dを点接触するようにした
ため、撓み部分B1側、即ち、上部シート1側に凹部が
無く、従って、撓み部分B1の撓みが安定して、作動力
の均一なものが得られる。
【0051】また、上部、下部シート1,4は、第1,
第2開口部3a、6aから外れた箇所で、接着剤7によ
り接着されたため、両者は接着剤8により強固に固定で
きて、これを支持板7に固定しても、長期の使用途上に
おいて、上部、下部シート1,4との間のズレが無く、
長期わたって、接点の切換の確実なものが得られる。
【0052】また、第1,第2開口部3a、6aからの
接着剤8の塗布位置を変えることによって、撓み部分B
1の範囲を変えて、作動力を容易に変えることができる
と共に、この接着剤8の塗布位置を変えることによっ
て、作動力を微細に変更できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のメンブレンスイッチの第1実施例に係
る要部の上面図。
【図2】図1の2−2線における断面図。
【図3】本発明のメンブレンスイッチの第1実施例に係
り、上部シートの要部の下面図。
【図4】本発明のメンブレンスイッチの第1実施例に係
り、下部シートの要部の上面図。
【図5】本発明のメンブレンスイッチの第2実施例に係
る要部の上面図。
【図6】本発明のメンブレンスイッチの第3実施例に係
る要部の上面図。
【図7】本発明のメンブレンスイッチの第3実施例に係
り、下部シートの要部の上面図。
【図8】本発明のメンブレンスイッチの第4実施例に係
る要部の上面図。
【図9】従来のメンブレンスイッチの要部の断面図。
【図10】従来のメンブレンスイッチの要部を拡大した
断面図。
【符号の説明】
1 上部シート 2 上部接点パターン 2a 接点部 3 上部スペーサ 3a 第1開口部 3b 周縁部 4 下部シート 5 下部接点パターン 5a 接点部 6 下部スペーサ 6a 第2開口部 6b 周縁部 6c 凸部 6d 凹部 7 支持板 8 接着剤 B1 撓み部分 T 接触点
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大場 克一 東京都大田区雪谷大塚町1番7号 アルプ ス電気株式会社内 (72)発明者 中野 敏彦 東京都大田区雪谷大塚町1番7号 アルプ ス電気株式会社内 Fターム(参考) 5G006 AA02 AZ01 BB05 FB29 FB31

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部接点パターンが形成された可撓性を
    有する上部シートと、下部接点パターンが形成された可
    撓性を有する下部シートと、前記上部接点パターンを露
    出させる第1開口部が設けられた状態で、前記上部シー
    トに印刷形成された上部スペーサと、前記下部接点パタ
    ーンを露出させる第2開口部が設けられた状態で、前記
    下部シートに印刷形成された下部スペーサとを備え、前
    記上部、下部スペーサに設けられた前記第1,第2開口
    部は、互いに形状が異なる異形状で形成されると共に、
    前記第1、第2開口部の周縁部同士が複数の箇所で点接
    触した状態で、前記第1,第2開口部が対向するように
    前記上部、下部シートを重ね合わせたことを特徴とする
    メンブレンスイッチ。
  2. 【請求項2】 前記第1,第2開口部のそれぞれの外形
    は、何れか一方側が大きく形成されると共に、他方側が
    前記一方側より小さく形成され、前記上部、或いは下部
    スペーサには、前記第1,第2開口部のうち、外形の大
    きな前記何れか一方側の周縁部から内方に延びる複数の
    凸部が形成され、前記一方側の前記開口部に設けられた
    前記凸部が前記他方側の開口部の周縁部に点接触するよ
    うにしたことを特徴とする請求項1記載のメンブレンス
    イッチ。
  3. 【請求項3】 前記凸部を3個設け、この3個の前記凸
    部で三角状をなすように、前記凸部を配置したことを特
    徴とする請求項2記載のメンブレンスイッチ。
  4. 【請求項4】 前記第1,第2開口部の外形を円形状に
    形成したことを特徴とする請求項2、又は3記載のメン
    ブレンスイッチ。
  5. 【請求項5】 前記第2開口部を外形の大きな前記一方
    側の開口部とし、前記上部シート側に設けられた前記第
    1開口部の周縁部が前記下部シート側の第2開口部に設
    けられた前記凸部と点接触するようにしたことを特徴と
    する請求項2から4の何れかに記載のメンブレンスイッ
    チ。
  6. 【請求項6】 前記第1,第2開口部のそれぞれの外形
    は、何れか一方側が大きく形成されると共に、他方側が
    前記一方側より小さく形成され、前記上部、或いは下部
    スペーサには、前記第1,第2開口部のうち、外形の小
    さな前記何れか他方側の周縁部から外方に凹んだ複数の
    凹部が形成され、前記他方側の開口部に設けられた前記
    凹部が前記一方側の開口部の周縁部に点接触するように
    したことを特徴とする請求項1記載のメンブレンスイッ
    チ。
  7. 【請求項7】 前記凹部を3個設け、この3個の前記凹
    部で三角状をなすように、前記凹部を配置したことを特
    徴とする請求項6記載のメンブレンスイッチ。
  8. 【請求項8】 前記第1,第2開口部の外形を円形状に
    形成したことを特徴とする請求項6,又は7記載のメン
    ブレンスイッチ。
  9. 【請求項9】 前記第2開口部を外形の小さい前記他方
    側に開口部とし、前記上部シート側に設けられた前記第
    1開口部の周縁部が前記下部シート側の第2開口部に設
    けられた前記凹部と点接触するようにしたことを特徴と
    する請求項6から8の何れかに記載のメンブレンスイッ
    チ。
  10. 【請求項10】 前記上部、下部シートは、前記第1,
    第2開口部から外れた箇所で、接着剤により接着された
    ことを特徴とする請求項1から9の何れかに記載のメン
    ブレンスイッチ。
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WO2017110857A1 (ja) * 2015-12-21 2017-06-29 株式会社フジクラ スイッチ、及びその製造方法
WO2018235776A1 (ja) * 2017-06-20 2018-12-27 株式会社フジクラ スイッチ

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