JP2979578B2 - 電子写真方法 - Google Patents

電子写真方法

Info

Publication number
JP2979578B2
JP2979578B2 JP2110936A JP11093690A JP2979578B2 JP 2979578 B2 JP2979578 B2 JP 2979578B2 JP 2110936 A JP2110936 A JP 2110936A JP 11093690 A JP11093690 A JP 11093690A JP 2979578 B2 JP2979578 B2 JP 2979578B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
experimental examples
photoreceptor
photoconductor
transfer paper
passing portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2110936A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH049066A (ja
Inventor
以清 大澤
誠司 小島
賢治 正木
修司 飯野
勲 土井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=14548343&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP2979578(B2) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Minolta Co Ltd filed Critical Minolta Co Ltd
Priority to JP2110936A priority Critical patent/JP2979578B2/ja
Priority to US07/691,365 priority patent/US5155002A/en
Publication of JPH049066A publication Critical patent/JPH049066A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2979578B2 publication Critical patent/JP2979578B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G13/00Electrographic processes using a charge pattern
    • G03G13/14Transferring a pattern to a second base
    • G03G13/16Transferring a pattern to a second base of a toner pattern, e.g. a powder pattern

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Photoreceptors In Electrophotography (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、感光体の表面に接触するようにして転写
紙を供給し、このように供給された転写紙に、感光体上
に形成されたトナー画像を転写させて画像形成を行うよ
うになった電子写真方法に係り、特に、感光体として有
機系の感光体を使用した場合における電子写真方法に関
するものである。
[従来技術及びその問題点] 従来より、複写機,プリンター,ファクシミリ等の電
子写真装置において、感光体の表面に接触するようにし
て転写紙を供給し、このように供給された転写紙に、感
光体上に形成されたトナー画像を転写させて画像形成を
行う電子写真方法が採用されていた。
そして、このような電子写真方法において使用される
感光体としては、その感光層を構成する材料に、セレ
ン,硫化カドミウム,酸化亜鉛等の無機系光導電性材料
を使用したものが従来より一般に知られていた。
ここで、これらの無機系光導電性材料は数多くの利
点、例えば暗所で電荷の散逸が少ないこと、あるいは光
照射によって速に電荷を散逸できること等の利点を持っ
ている反面、各種の欠点を有していた。
例えば、セレン系感光体では、製造条件が難しく、製
造コストが高く付き、また熱や機械的な衝撃に弱いため
取り扱いに注意を要する。また、酸化亜鉛系感光体や硫
化カドミウム系感光体では、多湿の環境下で安定した感
度が得られない点や、増感剤として添加した色素がコロ
ナ帯電による帯電劣化や露光による光退色を生じるた
め、長期にわたって安定した特性を保つことができない
という欠点を有していた。
そこで、感光体については、従来より種々の研究開発
が行われ、近年においては、安価で無害な有機系の感光
体が開発され、このような有機系の感光体が電子写真方
法において広く利用されるようになってきた。
また、このような有機系の感光体についてはさらに研
究開発が進み、画像形成速度が速い高速のものにも対応
できるような感度をもつ有機系の感光体も開発されるよ
うになった。
そこで、このような有機系の感光体を使用した電子写
真方法において、感光体に供給する転写紙の速度を速く
して、その画像形成速度を速めることが検討されるよう
になった。
ここで、感光体に供給する転写紙としては、通常、セ
ルロースやヘミセルロース等の繊維成分の他に、紙の不
透明性,白色度,平滑度,重量等を調整するために、ク
レー,タルク,チタン白,炭酸カルシウム等の填料を含
有させたものが利用されていた。
しかし、このような転写紙を上記のように感光体に速
い速度で供給し、感光体の表面に高速で接触させるよう
にした場合、使用した感光体の種類や、転写紙を感光体
に接触させる条件等によっては、転写紙に含有されてい
る填料等がこの感光体における感光層の表面に埋まり込
むという現象が生じた。
また近年においては、木材資源を有効に利用するとい
う点から、再生紙が多く利用されるようになったが、再
生紙は一般に剛直であり、また白色度を上げるためにク
レー,タルク等の填料が多く含有されているため、この
ような再生紙を転写紙に使用した場合には、上記のよう
な感光層の表面に対する填料等の埋まり込みが多く発生
した。
そして、このように感光層の表面に填料等が埋まり込
むと、この感光体の感光層に入射される光が、上記のよ
うに感光層の表面に埋まり込んだ填料等によって遮ら
れ、これにより填料等が埋まり込んだ部分における感光
体の感度が低下し、形成される画像に濃度むら等が生じ
て、形成される画像の画質が低下するという問題が生じ
た。
また、従来においては、感光体の感光層に紙紛や填料
等が埋まり込むのを防止するため、転写紙を感光体に導
く前の位置に紙粉除去部材等を設け、この紙紛除去部材
によって転写紙における紙粉や填料等を除去させるよう
にしたものも存在したが、上記のように高速で転写紙を
供給して画像形成を行うようにした場合には、紙粉や填
料等の除去が充分に行えないという問題があった。
[発明が解決しようとする課題] この発明は、感光体の表面に接触するようにして転写
紙を供給し、このように供給された転写紙に、感光体上
に形成されたトナー画像を転写させて画像形成を行うよ
うになった電子写真方法において、有機系の感光体を使
用した場合における上記のような問題を解決することを
課題とするものである。
すなわち、この発明は、有機系の感光体を使用して画
像形成を行うにあたり、画像形成速度を速めたり、また
転写紙として再生紙等を使用した場合であっても、この
有機系の感光体における感光層に、転写紙に含有させる
填料等が埋め込まれるということが、長期にわたって高
品位な画像が得られるようにすることを課題とするもの
である。
[課題を解決するための手段] この発明は、上記のような課題を解決するため、有機
系の感光体を使用し、この感光体の表面に接触するよう
にして転写紙を供給し、このように供給された転写紙
に、感光体上に形成されたトナー画像を転写させて画像
形成を行う電子写真方法において、上記感光体における
感光層の層厚をT[μm]、この感光層のビッカース硬
度をV、感光体の表面に接触するように供給された上記
転写紙の感光体に対する法線速度をN[mm/sec]とした
場合(但し、N=0である場合を除く。)に、下記の
[1]式に示される値が20以上になるようにして画像形
成を行うようにしたのである。
[作用] 上記のように有機系の感光体を使用して画像形成を行
うにあたり、この発明のように、上記の[1]式に示さ
れる値が20以上になるように、感光体における感光層の
層厚T[μm],この感光層のビッカース硬度V及び感
光体の表面に接触するように供給された上記転写紙の感
光体に対する法線速度N[mm/sec]を調整して画像形成
を行うようにすると、この有機系の感光体における感光
層の表面硬度が低い場合であっても、また転写紙をこの
感光体の表面に高速で接触させるようにした場合であっ
ても、さらに転写紙に剛直でかつクレー,タルク等の填
料が多く含有されている再生紙を使用した場合であって
も、転写紙との接触によって、この感光体の感光層に転
写紙に含まれている填料等が埋まり込むということが少
なくなる。
[実施例] 以下、この発明に係る電子写真方法の条件に該当する
実施例のものと、この発明に係る電子写真方法の条件に
該当しない比較例のものとを具体的な実験例に基づいて
説明すると共に、このような実験例における実施例のも
のと比較例のものとを比較し、この発明に係る電子写真
方法が優れていることを明らかにする。
ここで、上記のように実施例及び比較例の各実験を行
うにあたっては、有機系の感光体として、その感光層の
ビッカース硬度V及び感光層の層厚T[μm]が異なる
様々な種類のものを使用すると共に、こわさの異なる数
種類の転写紙を使用するようにし、さらに各転写紙を各
感光体の表面に接触するようにして供給する場合におけ
る転写部の感光体に対する法線速度N[mm/sec]を適宜
変更させて実験を行うようにした。
ここで、この実験においては、有機系の感光体とし
て、下記のようにして製造したものを使用するように
し、ここでは、感光層のビッカース硬度Vが5,15,30,5
0,70になった5種類のビッカース硬度の異なる各感光体
について、それぞれ感光層の層厚T[μm]が、40,38,
36,34,32,30,28,26,24,22,20,18,16になったものを使用
するようにした。
なお、上記の各感光体における感光層のビッカース硬
度Vについては、日本電気社製の薄膜硬度計MHA−400
(商品名)を使用して測定し、また感光層の層厚T[μ
m]については、フィッシャー社製の膜厚計EC8e2Ty
(商品名)を使用して測定した。
ビッカース硬度50の感光体の製造 感光層のビッカース硬度が50の感光体を製造するにあ
たっては、先ず、ビスアゾ顔料クロロジアンブルー(CD
B)1重量部、ポリエステル樹脂(東洋紡績社製;V−20
0)1重量部及びシクロヘキサノン100重量部からなる混
合液を、サンドグラインダーにて13時間分散させた後、
この分散液を直径100mm,長さ340mmの円筒状になったア
ルミニウム基体上に常用のディッピング装置を用いて塗
布し、これを乾燥させて膜厚0.3μmの電荷発生層を形
成した。
次いで、4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−ジフ
ェニルヒドラゾン(DEH)1重量部とポリカーボネート
(帝人化成社製;K−1300)1重量部とをTHF6重量部に溶
解させた溶液を、上記の電荷発生層上に塗布し、これを
乾燥させて、電荷発生層上に電荷輸送層を形成し、感光
層のビッカース硬度が50なった感光体を製造するように
した。
また、このように感光層のビッカース硬度が50になっ
た感光体において、電荷発生層上に形成する電荷輸送層
の層厚を調整し、感光層の層厚T[μm]が、40,38,3
6,34,32,30,28,26,24,22,20,18,16になったものを製造
するようにした。
ビッカース硬度30の感光体の製造 感光層のビッカース硬度が30の感光体を製造するにあ
たっては、上記のように感光層のビッカース硬度が50の
感光体を製造する場合において、電荷輸送層を形成する
のに使用したポリカーボネートの量を0.5重量部にし、
それ以外については、感光層のビッカース硬度が50の感
光体の場合と同様にして、感光体を製造するようにし
た。
そして、このように感光層のビッカース硬度が30にな
った感光体においても、感光層のビッカース硬度が50の
感光体の場合と同様に、その感光層の層厚T[μm]
が、40,38,36,34,32,30,28,26,24,22,20,18,16になった
ものを製造するようにした。
ビッカース硬度15の感光体の製造 感光層のビッカース硬度が15の感光体を製造するにあ
たっては、前記のように感光層のビッカース硬度が50の
感光体を製造する場合において、電荷輸送層を形成する
のに使用したポリカーボネートに代えて、ポリエステル
樹脂(東洋紡績社製;V−200)を1重量部用いるように
し、それ以外については、感光層のビッカース硬度が50
の感光体の場合と同様にして、感光体を製造するように
した。
そして、このように感光層のビッカース硬度が15にな
った感光体においても、感光層のビッカース硬度が50の
感光体の場合と同様に、その感光層の層厚T[μm]
が、40,38,36,34,32,30,28,26,24,22,20,18,16になった
ものを製造するようにした。
ビッカース硬度5の感光体の製造 感光層のビッカース硬度が5の感光体を製造するにあ
たっては、前記のように感光層のビッカース硬度が50の
感光体を製造する場合において、電荷輸送層を形成する
のに使用したポリカーボネートに代えて、ポリエステル
樹脂(東洋紡績社製;V−200)を0.5重量部用いるように
し、それ以外については、感光層のビッカース硬度が50
の感光体の場合と同様にして、感光体を製造するように
した。
そして、このように感光層のビッカース硬度が5にな
った感光体においても、感光層のビッカース硬度が50の
感光体の場合と同様に、その感光層の層厚T[μm]
が、40,38,36,34,32,30,28,26,24,22,20,18,16になった
ものを製造するようにした。
ビッカース硬度70の感光体の製造 感光層のビッカース硬度が70の感光体を製造するにあ
たっては、前記のように感光層のビッカース硬度が50の
感光体を製造する場合において、電荷輸送層を形成する
のに使用したポリカーボネートに代えて、メチルメタク
リレートPMMA(三菱レーヨン社製;BR−85)を1重量部
を用いるようにし、それ以外については、感光層のビッ
カース硬度が50の感光体の場合と同様にして、感光体を
製造するようにした。
そして、このように感光層のビッカース硬度が70にな
った感光体においても、感光層のビッカース硬度が50の
感光体の場合と同様に、その感光層の層厚T[μm]
が、40,38,36,34,32,30,28,26,24,22,20,18,16になった
ものを製造するようにした。
また、この実験においては、転写紙として、TAPPI標
準法T451におけるクラーク試験器によって測定したこわ
さ(L3/100)が、200,250,300,350,400のものを使用す
るようにした。
さらに、この実験においては、上記のような転写紙を
上記の感光体の表面に接触するようにして供給するにあ
たり、第1図に示すように、回転する感光体(1)に対
して、転写紙(2)をガイド板(3)を通して、上記感
光体(1)の表面に所要角度で接触するように導き、転
写紙(2)を感光体(1)の周速と同じ速度でこの感光
体(1)の表面に突入させるようにした。
ここで、上記のようにして感光体(1)の表面に突入
する転写紙(2)の感光体(1)に対する法線速度N
[mm/sec]は、感光体(1)の表面に突入する転写紙
(2)の突入速度をυ、転写紙(2)が感光体(1)の
表面に突入する点において感光体(1)の接線に対する
転写紙(2)の突入角度をθとした場合、下記の[2]
式で示される。
N=υsinθ …[2] そして、この実験において、感光体(1)の表面に突
入する転写紙(2)の感光体(1)に対する法線速度N
[mm/sec]を調整するにあたっては、上記感光体(1)
の回転速度及び転写紙(2)の送り速度を適宜変更させ
て、転写紙(2)を感光体(1)に突入させる突入速度
υを変更させたり、上記のガイド板(3)によって感光
体(1)に突入する転写紙(2)の突入角度θを変更さ
せたりして、転写紙(2)の感光体(1)に対する法線
速度N[mm/sec]を調整するようにした。
また、上記のように転写紙(2)を感光体(1)に突
入させる突入速度υや、感光体(1)に突入する転写紙
(2)の突入角度θを調整して、各転写紙(2)を各感
光体(1)の表面に適当な法線速度N[mm/sec]で供給
した場合において、各感光体(1)の感光層の表面にお
ける填料等の埋まり込み状態を評価するため、この実験
においては、第2図に示すように、転写紙(2)を感光
体(1)の約半分の部分にだけ通紙させるようにし、転
写紙(2)が通紙される通紙部(1a)と転写紙(2)が
通紙されない非通紙部(1b)とに分離させるようにし
た。
そして、各実験においては、各感光体(1)の通紙部
(1a)にそれぞれ転写紙(2)を2000回通紙させた後、
この感光体(1)を市販の複写機(ミノルタカメラ
(株)製;EP8600)を負帯電用に改造したものに搭載
し、露光量を調整して上記感光体(1)により画像形成
を行うようにし、この感光体(1)の非通紙部(1b)に
おいて形成される画像の画像濃度が0.1となるようなハ
ーフトーンの画像を得るようにした。
このようにして画像形成を行った場合、上記感光体
(1)の通紙部(1a)に填料等が埋まり込んでいると、
埋まり込んだ填料等の量に応じて、その部分における感
光体(1)感度が低下し、通紙部(1a)において形成さ
れる画像の画像濃度が、非通紙部(1b)において形成さ
れた画像の画像濃度より高くなって、0.1以上の画像濃
度になる。
そして、上記感光体(1)の非通紙部(1b)と通紙部
(1a)とにおいて形成される画像の画像濃度差を測定
し、両者の画像濃度差が0.10以内であった。通紙部(1
a)における感度低下が少なく、良好な画像が得られる
場合を○で、両者の画像濃度差が0.10を越えるが0.20以
内であって、通紙部(1a)における感度低下が若干存在
するが、実用上問題のない画像が得られる場合を△で、
両者の画像濃度差が0.20を越え、通紙部(1a)における
感度低下が認められ、実用上問題となる画像しか得られ
ない場合を×で表示するようにした。
なお、上記のように形成された画像における画像濃度
の測定には、小西六工業(株)製のサクラデンシトメー
タPDA65(商品名)を使用した。
(実験例1〜13) これらの実験例のものにおいては、有機系の感光体と
して、前記のようにして製造した感光層のビッカース硬
度Vが5の感光体であって、その感光層の層厚T[μ
m]が、40,38,36,34,32,30,28,26,24,22,20,18,16にな
った13種類の感光体を使用するようにした。
一方、転写紙としては、クラーク試験器によって測定
したこわさ(L3/100)が200で古紙成分を50%含有する
再生紙を使用するようにした。
また、この転写紙を上記のような各感光体の表面に接
触するようにして供給するにあたっては、転写紙の突入
速度υを192mm/sec,転写紙の突入角度θを15゜にし、感
光体の表面に突入する転写紙の感光体に対する法線速度
Nが50mm/secなるようにした。
そして、これらの実験例において使用した各感光体に
おける感光層のビッカース硬度V,各感光体における感光
層の層厚T[μm],転写紙の感光体に対する法線速度
N[mm/sec]を、前記の[1]式に代入して、各実験例
における[1]式の値を計算し、この結果を下記の第1
表に示した。
また、上記のような条件で、転写紙を前記のように各
感光体の約半分の通紙部に2000回通紙させ、その後、こ
のように通紙された各感光体を用いて前記のように画像
形成を行い、各感光体の非通紙部と通紙部とにおいて形
成される画像の画像濃度差を測定すると共に、形成され
た画像の評価を行い、その結果を下記の第1表にあわせ
て表示した。
この結果、上記実験例1〜13のものにおいては、実験
例1〜8のものが、[1]式の値が20以上というこの発
明の条件を満たしており、この発明の実施例に該当する
一方、実験例9〜13のものは、上記の条件を満たしてい
ないため比較例として扱った。
そして、実験例1〜8の実施例のものと、実験例9〜
13の比較例のものとを比較した場合、上記の第1表の結
果から明らかなように、この発明の実施例に該当するの
ものは、感光体の非通紙部と通紙部とにおける画像濃度
差が0.20以下になっており、比較例のものに比べて、感
光体の通紙部における填料等の埋まり込みが少なくて、
通紙部における感度の低下が少なくなっており、また形
成される画像も比較例のものに比べて優れていた。
(実験例14〜26) これらの実験例においては、前記の実験例1〜13の場
合と使用する感光体の種類だけを変更させるようにし
た。
ここで、これらの実験例においては、有機系の感光体
として、感光層のビッカース硬度Vが15の感光体で、そ
の感光層の層厚T[μm]が、40,38,36,34,32,30,28,2
6,24,22,20,18,16になった13種類の感光体を用いるよう
にした。
そして、上記のように感光体を異ならせた点以外につ
いては、前記実験例1〜13の場合と全く同様にし、転写
紙にクラーク試験器によって測定したこわさが200の再
生紙を使用すると共に、感光体の表面に突入する転写紙
の感光体に対する法線速度Nが50mm/secなるようにして
各実験を行った。
そして、これらの各実験例における条件に基づいて、
上記[1]式の値を計算すると共に、これらの各実験例
のものにおいても、感光体の非通紙部と通紙部とにおい
て形成される画像の画像濃度差を測定し、さらに各実験
例のものにおいて形成された画像の評価を行い、これら
の結果を下記の第2表にあわせて表示するようにした。
この結果、上記実験例14〜26のものにおいては、実験
例14〜22のものが、[1]式の値が20以上というこの発
明の条件を満たしており、この発明の実施例に該当する
一方、実験例23〜16のものは、上記の条件を満たしてい
ないため比較例として扱った。
そして、このような両者を比較した場合、上記の第2
表の結果から明らかなように、この発明の実施例に該当
するものは、感光体の非通紙部と通紙部とにおける画像
濃度差が0.20以下になっており、比較例のものに比べ
て、感光体の通紙部における填料等の埋まり込みが少な
くて、通紙部における感度の低下が少なくなっており、
また形成される画像も比較例のものに比べて優れてい
た。
(実験例27〜39) これらの実験例においても、前記の実験例1〜13の場
合と使用する感光体の種類だけを変更させるようにし
た。
ここで、これらの実験例においては、有機系の感光体
として、感光層のビッカース硬度Vが30になった感光体
で、その感光層の層厚T[μm]が、40,38,36,34,32,3
0,28,26,24,22,20,18,16になった13種類の感光体を用い
るようにした。
そして、上記のように感光体を異ならせた点以外につ
いては、前記実験例1〜13の場合と全く同様にして実験
を行い、これらの各実験例における条件に基づいて、上
記[1]式の値を計算すると共に、これらの各実験例の
ものにおいても、感光体の非通紙部と通紙部とにおいて
形成される画像の画像濃度差を測定し、さらに各実験例
のものにおいて形成された画像の評価を行い、これらの
結果を下記の第3表にあわせて表示するようにした。
この結果、上記実験例27〜39のものにおいては、実験
例27〜36のものが、[1]式の値が20以上というこの発
明の条件を満たしており、この発明の実施例に該当する
一方、実験例37〜39のものは、上記の条件を満たしてい
ないため比較例として扱った。
そして、このような両者を比較した場合、上記の第3
表の結果から明らかなように、この発明の実施例に該当
するものは、感光体の非通紙部と通紙部とにおける画像
濃度差が0.20以下になっており、比較例のものに比べ
て、感光体の通紙部における填料等の埋まり込みが少な
くて、通紙部における感度の低下が少なくなっており、
また形成される画像も比較例のものに比べて優れてい
た。
(実験例40〜52) これらの実験例においても、前記の実験例1〜13の場
合と使用する感光体の種類だけを変更させるようにし
た。
ここで、これらの実験例においては、有機系の感光体
として、感光層のビッカース硬度Vが50になった感光体
で、その感光層の層厚T[μm]が、40,38,36,34,32,3
0,28,26,24,22,20,18,16になった13種類の感光体を用い
るようにした。
そして、上記のように感光体を異ならせた点以外につ
いては、前記実験例1〜13の場合と全く同様にして実験
を行い、これらの各実験例における条件に基づいて、上
記[1]式の値を計算すると共に、これらの各実験例の
ものにおいても、感光体の非通紙部と通紙部とにおいて
形成される画像の画像濃度差を測定し、さらに各実験例
のものにおいて形成された画像の評価を行い、これらの
結果を下記の第4表にあわせて表示するようにした。
この結果、上記の実験例40〜52のものにおいては、実
験例40〜50のものが、[1]式の値が20以上というこの
発明の条件を満たしており、この発明の実施例に該当す
る一方、実験例51及び52のものは、上記の条件を満たし
ていないため比較例として扱った。。
そして、このような両者を比較した場合、上記の第4
表の結果から明らかなように、この発明の実施例に該当
するものは、感光体の非通紙部と通紙部とにおける画像
濃度差が0.20以下になっており、比較例のものに比べ
て、感光体の通紙部における填料等の埋まり込みが少な
くて、通紙部における感度の低下が少なくなっており、
また形成される画像も比較例のものに比べて優れてい
た。
(実験例53〜65) これらの実験例においても、前記の実験例1〜13の場
合と使用する感光体の種類だけを変更させるようにし
た。
ここで、これらの実験例においては、有機系の感光体
として、感光層のビッカース硬度Vが70になった感光体
で、その感光層の層厚T[μm]が、40,38,36,34,32,3
0,28,26,24,22,20,18,16になった13種類の感光体を用い
るようにした。
そして、上記のように感光体を異ならせた点以外につ
いては、前記実験例1〜13の場合と全く同様にして実験
を行い、これらの各実験例における条件に基づいて、上
記[1]式の値を計算すると共に、これらの各実験例の
ものにおいても、感光体の非通紙部と通紙部とにおいて
形成される画像の画像濃度差を測定し、さらに各実験例
のものにおいて形成された画像の評価を行い、これらの
結果を下記の第5表にあわせて表示するようにした。
この結果、上記の実験例53〜65のものにおいては、実
験例53〜63のものが、[1]式の値が20以上というこの
発明の条件を満たしており、この発明の実施例に該当す
る一方、実験例64及び65のものは、上記の条件を満たし
ていないため比較例として扱った。
そして、このような両者を比較した場合、上記の第5
表の結果から明らかなように、この発明の実施例に該当
するものは、感光体の非通紙部と通紙部とにおける画像
濃度差が0.20以下になっており、比較例のものに比べ
て、感光体の通紙部における填料等の埋まり込みが少な
くて、通紙部における感度の低下が少なくなっており、
また形成される画像も比較例のものに比べて優れてい
た。
(実験例66〜78) これらの実験例のものにおいては、前記の実験例1〜
13の場合と同様に、有機系の感光体として、感光層のビ
ッカース硬度Vが5の感光体であって、その感光層の層
厚T[μm]が、40,38,36,34,32,30,28,26,24,22,20,1
8,16になった13種類の感光体を使用すると共に、転写紙
にも、クラーク試験器によって測定したこわさが200の
再生紙を使用するようにした。
そして、これらの実験例のものにおいては、この転写
紙を上記のような各感光体の表面に接触するようにして
供給するにあたり、転写紙の突入速度υを474mm/sec,転
写紙の突入角度θを25゜にし、感光体の表面に突入する
転写紙の感光体に対する法線速度Nが200mm/secなるよ
うにした。
そして、上記のような各実験例における条件に基づい
て、上記[1]式の値を計算すると共に、これらの各実
験例のものにおいても、前記の実験例1〜13の場合と同
様にして、感光体の非通紙部と通紙部とにおいて形成さ
れる画像の画像濃度差を測定し、さらに各実験例のもの
において形成された画像の評価を行い、これらの結果を
下記の第6表にあわせて表示するようにした。
この結果、上記の実験例66〜78のものにおいては、実
験例66〜71のものが、[1]式の値が20以上というこの
発明の条件を満たしており、この発明の実施例に該当す
る一方、実験例72〜78のものは、上記の条件を満たして
いないため比較例として扱った。
そして、このような両者を比較した場合、上記の第6
表の結果から明らかなように、この発明の実施例に該当
するものは、感光体の非通紙部と通紙部とにおける画像
濃度差が0.20以下になっており、比較例のものに比べ
て、感光体の通紙部における填料等の埋まり込みが少な
くて、通紙部における感度の低下が少なくなっており、
また形成される画像も比較例のものに比べて優れてい
た。
(実験例79〜91) これらの実験例のものにおいては、上記の実験例66〜
78の場合と、使用する感光体の種類だけを変更させるよ
うにした。
ここで、これらの実験例においては、有機系の感光体
として、感光層のビッカース硬度Vが15の感光体であっ
て、その感光層の層厚T[μm]が、40,38,36,34,32,3
0,28,26,24,22,20,18,16になった13種類の感光体を用い
るようにした。
そして、上記のように感光体を異ならせた点以外につ
いては、上記の実験例66〜78の場合と全く同様にし、転
写紙にクラーク試験器によって測定したこわさが200の
再生紙を使用すると共に、感光体の表面に突入する転写
紙の感光体に対する法線速度Nが200mm/secなるように
して各実験を行った。
そして、これらの各実験例における条件に基づいて、
上記[1]式の値を計算すると共に、これらの各実験例
のものにおいても、感光体の非通紙部と通紙部とにおい
て形成される画像の画像濃度差を測定し、さらに各実施
例のものにおいて形成された画像の評価を行い、これら
の結果を下記の第7表にあわせて表示するようにした。
この結果、上記の実験例79〜91のものにおいては、実
験例79〜86のものが、[1]式の値が20以上というこの
発明の条件を満たしており、この発明の実施例に該当す
る一方、実験例87〜91のものは、上記の条件を満たして
いないため比較例として扱った。
そして、このような両者を比較した場合、上記の第7
表の結果から明らかなように、この発明の実施例に該当
するものは、感光体の非通紙部と通紙部とにおける画像
濃度差が0.20以下になっており、比較例のものに比べ
て、感光体の通紙部における填料等の埋まり込みが少な
くて、通紙部における感度の低下が少なくなっており、
また形成される画像も比較例のものに比べて優れてい
た。
(実験例92〜104) これらの実験例のものにおいても、上記の実験例79〜
91の場合と同様に、前記の実験例66〜78の場合と、使用
する有機系の感光体の種類だけを変更させるようにし
た。
ここで、これらの実験例のものにおいては、有機系の
感光体として、感光層のビッカース硬度Vが30の感光体
で、その感光層の層厚T[μm]が、40,38,36,34,32,3
0,28,26,24,22,20,18,16になった13種類の感光体を用い
るようにした。
そして、上記のように感光体を異ならせた点以外につ
いては、上記の実験例66〜78の場合と全く同様にして実
験を行い、これらの各実験例における条件に基づいて、
上記[1]式の値を計算すると共に、これらの各実験例
のものにおいても、感光体の非通紙部と通紙部とにおい
て形成される画像の画像濃度差を測定し、さらに各実験
例のものにおいて形成された画像の評価を行い、これら
の結果を下記の第8表にあわせて表示するようにした。
この結果、上記の実験例92〜104のものにおいては、
実験例92〜99のものが、上記[1]式の値が20以上とい
うこの発明の条件を満たしており、この発明の実施例に
該当する一方、実験例100〜104のものは、上記の条件を
満たしていないため比較例として扱った。
そして、このような両者を比較した場合、上記の第8
表の結果から明らかなように、この発明の実施例に該当
するものは、感光体の非通紙部と通紙部とにおける画像
濃度差が0.20以下になっており、比較例のものに比べ
て、感光体の通紙部における填料等の埋まり込みが少な
くて、通紙部における感度の低下が少なくなっており、
また形成される画像も比較例のものに比べて優れてい
た。
(実験例105〜117) これらの実験例のものにおいても、前記の実験例66〜
78の場合と、使用する有機系の感光体の種類だけを変更
させるようにした。
ここで、これらの実験例のものにおいては、有機系の
感光体として、感光層のビッカース硬度Vが50の感光体
で、その感光層の層厚T[μm]が、40,38,36,34,32,3
0,28,26,24,22,20,18,16になった13種類の感光体を用い
るようにした。
そして、上記のように感光体を異ならせた点以外につ
いては、上記の実験例66〜78の場合と全く同様にして実
験を行い、これらの各実験例における条件に基づいて、
上記[1]式の値を計算すると共に、これらの各実験例
のものにおいても、感光体の非通紙部と通紙部とにおい
て形成される画像の画像濃度差を測定し、さらに各実験
例のものにおいて形成された画像の評価を行い、これら
の結果を下記の第9表にあわせて表示するようにした。
この結果、上記の実験例105〜117のものにおいては、
実験例105〜113のものが、[1]式の値が20以上という
この発明の条件を満たしており、この発明の実施例に該
当する一方、実験例114〜117のものは、上記の条件を満
たしていないため比較例として扱った。
そして、このような両者を比較した場合、上記の第9
表の結果から明らかなように、この発明の実施例に該当
するものは、感光体の非通紙部と通紙部とにおける画像
濃度差が0.20以下になっており、比較例のものに比べ
て、感光体の通紙部における填料等の埋まり込みが少な
くて、通紙部における感度の低下が少なくなっており、
また形成される画像も比較例のものに比べて優れてい
た。
(実験例118〜130) これらの実験例のものにおいても、前記の実験例66〜
78の場合と、使用する有機系の感光体の種類だけを変更
させるようにした。
ここで、これらの実験例のものにおいては、有機系の
感光体として、感光層のビッカース硬度Vが70の感光体
で、その感光層の層厚T[μm]が、40,38,36,34,32,3
0,28,26,24,22,20,18,16になった13種類の感光体を用い
るようにした。
そして、上記のように感光体を異ならせた点以外につ
いては、上記の実験例66〜78の場合と全く同様にして実
験を行い、これらの各実験例における条件に基づいて、
上記[1]式の値を計算すると共に、これらの各実験例
のものにおいても、感光体の非通紙部と通紙部とにおい
て形成される画像の画像濃度差を測定し、さらに各実験
例のものにおいて形成された画像の評価を行い、これら
の結果を下記の第10表にあわせて表示するようにした。
この結果、上記の実験例118〜130のものにおいては、
実験例118〜126のものが、[1]式の値が20以上という
この発明の条件を満たしており、この発明の実施例に該
当する一方、実験例127〜130のものは、上記の条件を満
たしていないため比較例として扱った。
そして、このような両者を比較した場合、上記の第10
表の結果から明らかなように、この発明の実施例に該当
するものは、感光体の非通紙部と通紙部とにおける画像
濃度差が0.20以下になっており、比較例のものに比べ
て、感光体の通紙部における填料等の埋まり込みが少な
くて、通紙部における感度の低下が少なくなっており、
また形成される画像も比較例のものに比べて優れてい
た。
(実験例131〜134) これらの実験例のものにおいては、感光層のビッカー
ス硬度Vが50の感光体であって、その感光層の層厚Tが
30μmになった有機系の感光体を使用する一方、転写紙
としては、クラーク試験器によって測定したこわさが20
0の再生紙を使用するようにした。
そして、この転写紙を上記の感光体の表面に接触する
ようにして供給するにあたり、実験例131のものにおい
ては、転写紙の突入速度υを385mm/sec,転写紙の突入角
度θを15゜にし、また実験例132のものにおいては、転
写紙の突入速度υを293mm/sec,転写紙の突入角度θを20
゜にし、感光体の表面に突入する転写紙の感光体に対す
る法線速度Nが、それぞれ100mm/secなるようにした。
また、実験例133のものにおいては、転写紙の突入速
度υを439mm/sec,転写紙の突入角度θを20゜にし、また
実験例134のものにおいては、転写紙の突入速度υを356
mm/sec,転写紙の突入角度θを25゜にし、感光体の表面
に突入する転写紙の感光体に対する法線速度Nが、それ
ぞれ150mm/secなるようにした。
そして、これらの各実験例における条件に基づいて、
上記[1]式の値を計算すると共に、これらの各実験例
のものにおいても、感光体の非通紙部と通紙部とにおい
て形成される画像の画像濃度差を測定し、さらにこれら
各実験例のものにおいて形成された画像の評価を行い、
その結果を下記の第11表にあわせて表示するようにし
た。
この結果から明らかなように、前記の[1]式の値が
20以上という条件を満たす限り、転写紙の突入速度υ
や、転写紙の突入角度θを変更させても、感光体の通紙
部における填料等の埋まり込みが少なくなり、填料等の
埋まり込みによる感度低下が抑制され、感光体の非通紙
部と通紙部とにおける画像濃度差が少なく、濃度むらの
少ない画像が得られた。
また、上記の結果から、転写紙の突入速度υや、転写
紙の突入角度θを変更させても、感光体の表面に突入す
る転写紙の感光体に対する法線速度Nが同じであれば同
様の結果が得られるということが分かった。
(実験例135〜138) これらの実験例のものにおいては、感光層のビッカー
ス硬度Vが50の感光体であって、その感光層の層厚Tが
30μmになった有機系の感光体を使用する一方、転写紙
には、クラーク試験器によって測定したこわさが異なる
数種類の再生紙を用いるようにした。
ここで、実験例135のものにおいては、故紙成分が65
%含有されて上記こわさが250になった再生紙を,実験
例136のものにおいては、故紙成分が80%含有されて上
記こわさが300になった再生紙を、実験例137のものにお
いては、故紙成分が90%含有されて上記こわさが350に
なった再生紙を、実験例138のものにおいては、故紙成
分が95%含有されて上記こわさが400になった再生紙を
使用するようにした。
そして、実験例135〜138のものにおいては、これらの
各転写紙を、上記の感光体の表面に接触するようにして
供給するにあたり、転写紙の突入速度υを192mm/sec,転
写紙の突入角度θを15゜にし、それぞれ感光体の表面に
突入する転写紙の感光体に対する法線速度Nが50mm/sec
なるようにした。
ここで、これらの実験例における条件に基づいて、上
記[1]式の値を計算すると、その値は30.00であり、
この発明の条件に該当していた。
そして、これらの実験例のものについても、前記の各
実験例の場合と同様にして、感光体の非通紙部と通紙部
とにおいて形成される画像の画像濃度差を測定したとこ
ろ、実験例135のものにおいては0.05,実験例136のもの
においては0.06,実験例137のものにおいては0.06,実験
例138のものにおいては0.05になっており、いずれの実
験例のものも通紙部における感度低下が少なく、良好な
画像が得られた。
この結果、クラーク試験器によって測定したこわさが
異なる転写紙を使用した場合であっても、感光層の層厚
T[μm],感光層のビッカース硬度V,転写紙の感光体
に対する法線速度をN[mm/sec]を前記の[1]式に代
入して得られる値が20以上という条件を満たす限り、感
光体の通紙部における填料等の埋まり込みが少なくな
り、填料等の埋まり込みによる感光体の感度低下が抑制
され、感光体の非通紙部と通紙部とにおける画像濃度差
が少なくなって、濃度むらの少ない画像が得られるとい
うことが分かった。
また、以上の実験結果から判断して、前記の[1]式
の値が25以上になる場合に、特に良好な結果が得られる
ということが分かった。
[発明の効果] 以上詳述したように、この発明に係る電子写真方法に
おいては、有機系の感光体を使用し、この感光体の表面
に接触するようにして転写紙を供給し、このように供給
された転写紙に、感光体上に形成されたトナー画像を転
写させて画像形成を行うにあたり、前記の[1]式に示
される値が20以上になるようにして画像形成を行うよう
にしたため、この有機系の感光体における感光層の表面
硬度が低く、また転写紙がこの感光体の表面に高速で接
触したり、転写部に剛直でかつクレー,タルク等の填料
が多く含有されている再生紙を使用した場合であって
も、転写紙との接触によって、この感光体の感光層に転
写紙に含まれている填料等が埋まり込むということが少
なくなった。
この結果、この発明に係る電子写真方法に基づいて画
像形成を行うようにすると、有機系の感光体を使用した
画像形成において、その画像形成速度を速めたり、また
転写紙として再生紙も使用した場合であっても、長期に
わたって高品位な画像が得られるようになった。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の実施例及び比較例の各実験を行うの
に使用した装置の概略図、第2図は実験を行うにあたっ
て転写紙を感光体の約半分の通紙部にだけ通紙させる状
態を示す斜視図である。 (1)……感光体、(2)……転写紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 正木 賢治 大阪府大阪市中央区安土町2丁目3番13 号 大阪国際ビルミノルタカメラ株式会 社内 (72)発明者 飯野 修司 大阪府大阪市中央区安土町2丁目3番13 号 大阪国際ビルミノルタカメラ株式会 社内 (72)発明者 土井 勲 大阪府大阪市中央区安土町2丁目3番13 号 大阪国際ビルミノルタカメラ株式会 社内 (56)参考文献 特開 平2−72377(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03G 15/16 G03G 5/06

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】有機系の感光体を使用し、この感光体の表
    面に接触するようにして転写紙を供給し、このように供
    給された転写紙に、感光体上に形成されたトナー画像を
    転写させて画像形成を行う電子写真方法において、上記
    感光体における感光層の層厚をT[μm]、この感光層
    のビッカース硬度をV、感光体の表面に接触するように
    供給された上記転写紙の感光体に対する法線速度をN
    [mm/sec]とした場合(但し、N=0である場合を除
    く。)に、下記の[1]式に示される値が20以上になる
    ようにしたことを特徴とする電子写真方法。 T・(V/N)0.1 …[1]
JP2110936A 1990-04-26 1990-04-26 電子写真方法 Expired - Lifetime JP2979578B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2110936A JP2979578B2 (ja) 1990-04-26 1990-04-26 電子写真方法
US07/691,365 US5155002A (en) 1990-04-26 1991-04-25 Image forming method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2110936A JP2979578B2 (ja) 1990-04-26 1990-04-26 電子写真方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH049066A JPH049066A (ja) 1992-01-13
JP2979578B2 true JP2979578B2 (ja) 1999-11-15

Family

ID=14548343

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2110936A Expired - Lifetime JP2979578B2 (ja) 1990-04-26 1990-04-26 電子写真方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US5155002A (ja)
JP (1) JP2979578B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6562530B2 (en) * 2000-06-21 2003-05-13 Canon Kabushiki Kaisha Electrophotographic photosensitive member, and process cartridge and electrophotographic apparatus having the electrophotographic photosensitive member
JP7089217B2 (ja) * 2018-03-02 2022-06-22 株式会社リコー 画像形成装置、及び画像形成方法

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4533618A (en) * 1974-08-01 1985-08-06 Mita Industrial Company, Ltd. Method for transferring toner image
JPS59162561A (ja) * 1983-03-08 1984-09-13 Fuji Xerox Co Ltd 電子写真用転写紙
JPS6031151A (ja) * 1983-07-29 1985-02-16 Toshiba Corp 画像形成方法
US4886719A (en) * 1987-05-07 1989-12-12 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Electrophotography photosensitive member and a method for fabricating same
US4839697A (en) * 1987-06-01 1989-06-13 Minolta Camera Kabushiki Kaisha Image forming apparatus

Also Published As

Publication number Publication date
US5155002A (en) 1992-10-13
JPH049066A (ja) 1992-01-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8774655B2 (en) Image forming apparatus
JP4043337B2 (ja) 画像形成方法及びこの方法を用いる画像形成装置
US6821694B2 (en) Image forming method, image forming apparatus, process cartridge and photoconductor
US5994014A (en) Photoconductor containing silicone microspheres
JP2002341572A (ja) 画像形成装置、画像形成方法、感光体及びその製造方法並びに画像形成用プロセスカートリッジ
JP2979578B2 (ja) 電子写真方法
JP2005017579A (ja) 有機感光体、プロセスカートリッジ、画像形成装置及び画像形成方法
JP3876667B2 (ja) 有機感光体、画像形成装置、画像形成方法、及びプロセスカートリッジ
JP3991929B2 (ja) 電子写真感光体、プロセスカートリッジ、画像形成装置及び画像形成方法
JP4254113B2 (ja) 電子写真感光体、画像形成方法、画像形成装置及びプロセスカートリッジ
JPH10123855A (ja) 電子写真装置及び画像形成方法
JP2005156605A (ja) 画像形成方法及び画像形成装置
US5950044A (en) Electrophotographic apparatus and image forming method
JP2003280223A (ja) 有機感光体、画像形成方法、画像形成装置及びプロセスカートリッジ
US7429440B2 (en) Electrophotographic photoreceptor, image forming apparatus and image forming method
JPH08262756A (ja) 画像形成方法
JP3952833B2 (ja) 有機感光体、画像形成方法、画像形成装置及びプロセスカートリッジ
JP2004212562A (ja) 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置
JP2007213085A (ja) 画像形成方法及びこの方法を用いる画像形成装置
JPH09101651A (ja) 画像形成方法、画像形成装置及び装置ユニット
JP2005128447A (ja) 画像形成方法及び画像形成装置
JPH096019A (ja) 画像形成方法、画像形成装置及び装置ユニット
JP2008152077A (ja) 有機感光体の表面保護層の分散液の製造方法、有機感光体、画像形成装置及び画像形成ユニット
JP2003215820A (ja) 有機感光体、画像形成方法、画像形成装置、及びプロセスカートリッジ
JP2003280221A (ja) 有機感光体、画像形成方法、画像形成装置、及びプロセスカートリッジ

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070917

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080917

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090917

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100917

Year of fee payment: 11

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100917

Year of fee payment: 11