JP2979572B2 - ビデオテープレコーダ - Google Patents

ビデオテープレコーダ

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JP2979572B2 JP2079917A JP7991790A JP2979572B2 JP 2979572 B2 JP2979572 B2 JP 2979572B2 JP 2079917 A JP2079917 A JP 2079917A JP 7991790 A JP7991790 A JP 7991790A JP 2979572 B2 JP2979572 B2 JP 2979572B2
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Description

【発明の詳細な説明】 以下の順序で本発明を説明する。
A産業上の利用分野 B発明の概要 C従来の技術(第4図) D発明が解決しようとする課題(第4図) E課題を解決するための手段(第1図) F作用(第1図) G実施例(第1図〜第3図) H発明の効果 A産業上の利用分野 本発明はビデオテープレコーダに関し、特にビデオ信
号をデイジタル信号に変換してセグメント記録するビデ
オテープレコーダに適用して好適なものである。
B発明の概要 第1の発明は、ビデオテープレコーダにおいて、映像
信号の分割数の整数倍速を基準にした所定範囲の再生速
度を避けて磁気テープを再生することにより、再生画像
の不自然な動きを有効に回避することができる。
さらに第2の発明は、ビデオテープレコーダにおい
て、映像信号の分割数の整数倍速を基準にした所定の上
限値及び下限値間の再生速度に保持される期間を短くし
たことにより、再生画像の不自然な動きを低減すること
ができる。
C従来の技術 従来、この種のビデオテープレコーダにおいては、1
フレーム分の映像信号を分割して複数の記録トラツクに
記録するようになされている(以下セグメント記録と呼
ぶ)。
すなわち第4図に示すように、180度の角間隔で配置
された2組の磁気ヘツドで順次記録トラツクTA1、TB1、
TA2、TB2、TA3、TB3、TA1、……を形成する。
このとき1フレーム分のビデオ信号を3分割し、分割
したビデオ信号をそれぞれ隣接する記録トラツクTA1及
びTB1(以下0セグメントの記録トラツクと呼ぶ)、TA2
及びTB2(以下1セグメントの記録トラツクと呼ぶ)、T
A3及びTB3(以下2セグメントの記録トラツクと呼ぶ)
に順次記録する。
これにより6本の記録トラツクTA1〜TB3をそれぞれ2
本づつの3つのセグメントに割り当て、6本の記録トラ
ツクTA1〜TB3で1フレーム分のビデオ信号を記録するよ
うになされている。
このようにすれば、ビデオ信号をデイジタル信号(以
下デイジタルビデオ信号と呼ぶ)に変換して記録する場
合でも、当該デイジタルビデオ信号のデータ量を低減す
ることなく、記録することができる。
D発明が解決しようとする課題 ところで、この種のビデオテープレコーダにおいて
は、可変速再生時、再生されなかつた再生データを補間
することにより、表示画像のノイズ等を低減し、違和感
のない再生画像を得るようになされている。
この場合、セグメント記録した磁気テープを分割数の
整数倍の再生速度で再生すると、再生画像が不自然な動
きになる。
すなわち、分割数の1倍でなる3倍速で再生する場
合、磁気ヘツドにおいては、破線で示すような走査軌跡
を描き、0セグメントの記録トラツクTA1及びTB1につい
ては、走査毎に走査開始端側の領域だけを走査する。
これに対して1セグメントの記録トラツクTA2及びTB2
については、走査開始端側及び走査終了端側を除いた領
域を毎回走査し、2セグメントの記録トラツクTA3及びT
B3については、走査終了端側の領域だけを毎回走査す
る。
従つて、ビデオテープレコーダにおいては、各記録ト
ラツクの決まつた領域からしか再生データを得ることが
できず、この場合3倍速に立ち上る直前に再生された再
生データで、再生されなかつた領域の再生データが補わ
れる。
このため再生画像においては、磁気テープの走行に伴
つて動きが変化する領域と変化しない領域とが混在する
ようになり、結局動きが不自然な再生画像が得られる問
題があつた。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、再生画
像の不自然な動きを低減することができるビデオテープ
レコーダを提案しようとするものである。
E課題を解決するための手段 かかる課題を解決するため第1の発明においては、1
画面分の映像信号を分割してセグメント記録した磁気テ
ープ6を再生するビデオテープレコーダにおいて、磁気
テープ6を走行駆動するためのキヤプスタン12と、キヤ
プスタン12を回転駆動するキヤプスタンモータ14と、キ
ヤプスタンモータ14を駆動制御する第1の駆動制御手段
18、20、30と、磁気テープ6が巻回された第1のテープ
リール2を回転駆動する第1のリールモータ8と、磁気
テープ6を巻き取る第2のテープリール4を回転駆動す
る第2のリールモータ10と、磁気テープ6の走行速度を
検出するテープ速度検出手段22と、第1及び第2のリー
ルモータ8、10を駆動制御する第2の駆動制御手段24、
30とを設け、第1の駆動制御手段18、20、30は、キヤプ
スタン12により磁気テープ6を走行駆動して高速再生を
行う第1の高速再生モード時、指定された再生速度が映
像信号の分割数の整数倍を基準として予め設定された所
定範囲(分割数の整数倍速+0.5倍速〜分割数の数数倍
速−0.5倍速)内であるときには、当該所定範囲(分割
数の整数倍速+0.5倍速〜分割数の整数倍速−0.5倍速)
を避けて磁気テープ6を走行駆動するようにキヤプスタ
ンモータ14を駆動制御し、第2の駆動制御手段24、30
は、第1及び又は第2のリールモータ8、10により磁気
テープ6を第1の高速再生モード時よりも高速で走行駆
動して再生を行う第2の高速再生モード時、テープ速度
検出手段22の検出結果に基づいて、再生速度が所定範囲
(分割数の整数倍速+0.5倍速〜分割数の整数倍速−0.5
倍速)の上限値(分割数の整数倍速+0.5倍速)若しく
は下限値(分割数の整数倍速−0.5倍速)になると、所
定期間、上限値(分割数の整数倍速+0.5倍速)若しく
は下限値(分割数の整数倍速−0.5倍速)の再生速度で
磁気テープ6を走行させた後、下限値(分割数の整数倍
速−0.5倍速)若しくは上限値(分割数の整数倍速+0.5
倍速)の再生速度に切り換えるように第1及び又は第2
のリールモータ8、10を駆動制御し、又は再生速度が上
限値(分割数の整数倍速+0.5倍速)若しくは下限値
(分割数の整数倍速−0.5倍速)になると、下限値(分
割数の整数倍速−0.5倍速)若しくは上限値(分割数の
整数倍速+0.5倍速)の再生速度に切り換えて所定期間
保持するように第1及び又は第2のリールモータ8、10
を駆動制御するようにした。
また第2の発明においては、1画面分の映像信号を分
割してセグメント記録した磁気テープ6を再生するビデ
オテープレコーダにおいて、磁気テープ6を走行駆動す
るためのキヤプスタン12と、キヤプスタン12を回転駆動
するキヤプスタンモータ14と、キヤプスタンモータ14を
駆動制御する駆動制御手段18、20、30とを設け、駆動制
御手段18、20、30が、キヤプスタン12により磁気テープ
6を走行駆動して高速再生を行う高速再生モード時にお
いて、再生速度を変化させるときに、再生速度が映像信
号の分割数の整数倍を基準として予め設定された所定範
囲(分割数の整数倍速+0.5倍速〜分割数の整数倍速−
0.5倍速)の上限値(分割数の整数倍速+0.5倍速)若し
くは下限値(分割数の整数倍速−0.5倍速)になると、
所定期間、上限値(分割数の整数倍速+0.5倍速)若し
くは下限値(分割数の整数倍速−0.5倍速)の再生速度
で磁気テープ6を走行させた後、下限値(分割数の整数
倍速−0.5倍速)若しくは上限値(分割数の整数倍速+
0.5倍速)の再生速度に切り換えるようにキヤプスタン
モータ14を駆動制御し、又は再生速度が上限値(分割数
の整数倍速+0.5倍速)若しくは下限値(分割数の整数
倍速−0.5倍速)になると、下限値(分割数の整数倍速
−0.5倍速)若しくは上限値(分割数の整数倍速+0.5倍
速)の再生速度に切り換えてから所定期間保持するよう
にキヤプスタンモータ14を駆動制御するようにした。
F作用 第1の高速再生モード時、指定された再生速度が映像
信号の分割数の整数倍を基準として予め設定された所定
範囲(分割数の整数倍速+0.5倍速〜分割数の整数倍速
−0.5倍速)内であるときには、当該所定範囲(分割数
の整数倍速+0.5倍速〜分割数の整数倍速−0.5倍速)を
避けると共に、第2の高速再生モード時、再生速度が所
定範囲(分割数の整数倍速+0.5倍速〜分割数の整数倍
速−0.5倍速)の上限値(分割数の整数倍速+0.5倍速)
若しくは下限値(分割数の整数倍速−0.5倍速)になる
と、所定期間、上限値(分割数の整数倍速+0.5倍速)
若しくは下限値(分割数の整数倍速−0.5倍速)の再生
速度で磁気テープ6を走行させた後、下限値(分割数の
整数倍速−0.5倍速)若しくは上限値(分割数の整数倍
速+0.5倍速)の再生速度に切り換え、又は再生速度が
上限値(分割数の整数倍速+0.5倍速)若しくは下限値
(分割数の整数倍速−0.5倍速)になると、下限値(分
割数の整数倍速−0.5倍速)若しくは上限値(分割数の
整数倍速+0.5倍速)の再生速度に切り換えて所定期間
保持するようにしたことにより、映像信号の分割数の整
数倍速再生速度を避けて磁気テープを再生することがで
きる。
またキヤプスタン12により磁気テープ6を走行駆動し
て高速再生を行う高速再生モード時において、再生速度
を変化させるときに、再生速度が所定範囲(分割数の整
数倍速+0.5倍速〜分割数の整数倍速−0.5倍速)の上限
値(分割数の整数倍速+0.5倍速)若しくは下限値(分
割数の整数倍速−0.5倍速)になると、所定期間、上限
値(分割数の整数倍速+0.5倍速)若しくは下限値(分
割数の整数倍速−0.5倍速)の再生速度で磁気テープ6
を走行させた後、下限値(分割数の整数倍速−0.5倍
速)若しくは上限値(分割数の整数倍速+0.5倍速)の
再生速度に切り換え、又は再生速度が上限値(分割数の
整数倍速+0.5倍速)若しくは下限値(分割数の整数倍
速−0.5倍速)になると、下限値(分割数の整数倍速−
0.5倍速)若しくは上限値(分割数の整数倍速+0.5倍
速)の再生速度に切り換えて所定期間保持するようにし
たことにより、映像信号の分割数の整数倍速再生速度を
避けて磁気テープを再生することができる。
G実施例 以下図面について、本発明の一実施例を詳述する。
第1図において、1は全体としてビデオテープレコー
ダを示し、1フレームの画像を3分割してセグメント記
録したデイジタルビデオ信号を再生する。
すなわちビデオテープレコーダ1においては、再生
時、テープリール2及び4から磁気テープ6を引き出
し、当該磁気テープ6を回転ドラム(図示せず)に巻き
付けた状態で、リールモータ8及び10でテープリール2
及び4を回転駆動する。
これによりビデオテープレコーダ1においては、磁気
テープ6の走行速度に応じた再生速度でデイジタルビデ
オ信号を再生する。
このときキヤプスタン12においては、キヤプスタンモ
ータ14で回転駆動され、磁気テープ6の走行速度が遅い
場合、磁気テープ6がピンチローラ16でキヤプスタン12
に押し当てられる。
これにより再生速度が遅い場合、磁気テープ6におい
ては、キヤプスタンモータ14の回転速度に応じた走行速
度で走行するようになされている。
これに伴いキヤプスタンモータ制御回路18は、キヤプ
スタンモータ14から出力される回転速度検出信号SFG
基づいて磁気テープ6の走行速度を検出する。
さらにキヤプスタンモータ制御回路18は、磁気テープ
6の走行速度検出結果を基準にして、速度コマンドDCOM
に応じた駆動信号をキヤプスタンモータ駆動回路20に出
力し、これにより磁気テープ6を速度コマンドDCOMに応
じた走行速度で走行させる。
さらにキヤプスタンモータ制御回路18は、磁気テープ
6の走行速度検出結果をテープ速度検出回路22に出力す
る。
テープ速度検出回路22は、当該走行速度検出結果に基
づいて、リールモータ8及び10の回転速度と磁気テープ
6の走行速度との関係を検出する。
すなわち当該ビデオテープレコーダ1においては、高
速再生する場合、ピンチローラ16をキヤプスタン12から
離間させるようになされている。
従つてこの場合磁気テープ6は、リールモータ8及び
10の回転速度に応じた走行速度で走行し、キヤプスタン
モータ14から出力される回転速度検出信号SFGでは、磁
気テープ6の走行速度を検出し得なくなる。
ところがキヤプスタンモータ14で磁気テープ6の走行
速度を制御している際、予めリールモータ8及び10の回
転速度がどのように変化するかを検出しておけば、ピン
チローラ16をキヤプスタン12から離間させた場合でも、
当該リールモータ8及び10の回転速度に応じて磁気テー
プ6の走行速度を検出することができる。
この検出原理に基づいて、テープ速度検出回路22は、
リール速度制御回路24から出力されるリール速度情報D
REに基づいて、高速再生時、磁気テープ6の走行速度情
報DTPを出力する。
リール速度制御回路24は、リールモータ8及び10から
出力される回転速度検出信号SFG1及びSFG2に基づいてリ
ールモータ8及び10の回転速度を検出し、当該検出結果
をリール速度情報DREとしてテープ速度検出回路22に出
力する。
さらにリール速度制御回路24は、速度コマンドDCOM
応じてリールモータ駆動回路26及び28に制御信号を出力
し、これによりリールモータ8及び10を速度コマンドD
COMに応じた回転速度で駆動する。
さらにリール速度制御回路24は、高速再生時、テープ
速度検出回路22から出力される走行速度情報DTPに基づ
いてリールモータ駆動回路26及び28に制御信号を出力
し、これにより再生画像の不自然な動きを低減する。
すなわち第2図に破線で示すように、従来の高速再生
においては、磁気テープ6の巻き始め及び巻き終り側
で、それぞれ巻き取り側及び供給側のリールモータ8及
び10に印加し得る最大の駆動電圧VLIM(以下最大駆動電
圧と呼ぶ)を印加し、これにより磁気テープ6を高速度
で走行させるようになされている。
このため磁気テープ6の走行速度においては、ほぼ巻
き始め及び巻き終りの中心で走行速度が最大になり、1
フレーム分のビデオ信号を3分割してセグメント記録し
た場合、3分割の倍数でなる……、18倍速、21倍速、24
倍速、27倍速、……で再生する場合に再生画像が不自然
な動きを呈する。
従つてリール速度制御回路24は、高速再生時、走行速
度情報DTPに基づいて、次式 分割数の整数倍速−0.5倍速 ≦テープ走行速度< 分割数の整数倍速+0.5倍速 ……(1) の関係式が成り立つか否か判断し、ここで当該関係式が
成り立つとき、駆動電圧Vを立ち下げ、磁気テープ6の
走行速度を分割数の整数倍速−0.5倍速に保持する。
さらにリール速度制御回路24は、駆動電圧Vを立ち上
げて磁気テープ6を走行させた結果、駆動電圧Vを最大
駆動電圧VLIMに立ち下げて磁気テープ6の走行速度を分
割数の整数倍速+0.5倍速以上に立ち上げることができ
る状態になると、駆動電圧Vを最大駆動電圧VLIMに立ち
上げる。
すなわち最大駆動電圧VLIMに対する駆動電圧Vの電位
差を検出し、当該電位差が所定値以上になると、最大駆
動電圧VLIMに立ち上げる。
これにより磁気テープ6においては、巻き始め側にお
いては、分割数の整数倍速−0.5倍速に再生速度が保持
された後、急速に立ち上がり、瞬間的に……、18倍速、
21倍速、24倍速、27倍速、……の再生速度で走行して分
割数の整数倍速+0.5倍速に立ち上がる。
すなわちリール速度制御回路24は、磁気テープ6の再
生速度が上昇して下限値でなる分割数の整数倍速−0.5
倍速になると、磁気テープ6の走行速度を当該再生速度
に所定期間保持した後、上限値でなる分割数の整数倍速
+0.5倍速に立ち上げ、これにより下限値及び上限値間
の再生速度に保持される期間を短縮する。
従つて再生画像においては、瞬間的に……、18倍速、
21倍速、24倍速、27倍速、……の再生速度で走行して分
割数の整数倍速+0.5倍速に立ち上がることにより、各
記録トラツクの決まつた領域からしか再生データを得る
ことができない期間を極めて短い期間に収めることがで
き、その分再生画像の不自然な動きを低減することがで
きる。
さらに磁気テープ6の巻き終り側においては、分割数
の整数倍速+0.5倍速から瞬間的に……、27倍速、24倍
速、21倍速、18倍速、……の再生速度で走行して分割数
の整数倍速−0.5倍速に立ち下がる。
この場合リール速度制御回路24においては、再生速度
が上限値になると、再生速度を下限値に切り換えて所定
期間保持することにより、上限値及び下限値間の再生速
度に保持される期間を短縮する。
これにより磁気テープ6においては、巻き始め側の場
合と同様に、各記録トラツクの決まつた領域からしか再
生データを得ることができない期間を極めて短い期間に
収めることができ、その分再生画像の不自然な動きを低
減することができる。
コントローラ30は、操作子の操作に応動して制御コマ
ンドを出力し、当該ビデオテープレコーダの動作を切り
換える。
すなわち再生モードにおいては、信号処理回路(図示
せず)に制御コマンドを出力して磁気ヘツドから出力さ
れる再生信号を処理すると共に、キヤプスタンモータ制
御回路18及びリール速度制御回路24に速度コマンドDCOM
を出力する。
これにより高速度再生においては、リールモータ8及
び10の回転速度で決まる再生速度で磁気テープ6を再生
し、このときリール速度制御回路24で第2図に示すよう
に駆動電圧Vを切り換えることにより、再生画像の不自
然な動きを低減する。
これに対して再生速度が遅い場合、操作子で指定され
た再生速度に対して、速度コマンドDCOMを補正して出力
する。
すなわちコントローラ30においては、操作子で指定さ
れた再生速度について、次式 分割数の整数倍速−0.5倍速 ≦再生速度< 分割数の整数倍速+0.5倍速 ……(2) の関係式が成り立つか否か判断し、当該関係式が成り立
たないとき、操作子で指定された再生速度で磁気テープ
6を走行させるように速度コマンドDCOMを出力する。
これに対して、(2)式の関係式が成り立つ時、分割
数の整数倍速−0.5倍速で、操作子で指定された再生速
度に最も近い再生速度で磁気テープ6を走行させるよう
に速度コマンドDCOMを出力し、上限値及び下限値間の再
生速度を避けるように磁気テープ6を走行させる。
すなわち第3図に操作子で指定された再生速度を横軸
に取つて示すように、分割数の整数倍速を避けるように
速度コマンドDCOMを出力する。
従つて磁気テープ6においては、各記録トラツクの決
まつた領域からしか再生データを得ることができない状
態を有効に回避し得、この場合再生画像の不自然な動き
を有効に回避することができる。
以上の構成において、磁気テープ6を高速度で再生す
る場合は、予め検出したリールモータ8及び10の回転速
度と磁気テープ6の走行速度との関係に従つて、リール
モータ8及び10から出力される回転速度検出信号SFG1
びSFG2に基づいて磁気テープ6の走行速度が検出され
る。
ここでリール速度制御回路24において、分割数の整数
倍速を中心にした所定速度範囲を避けるように、リール
モータ8及び10の回転速度が制御され、これにより高速
再生時の再生画像の不自然な動きを低減することができ
る。
これに対して、低速度で再生する場合、コントローラ
30において、操作子で指定された再生速度に対して、速
度コマンドDCOMを補正して出力し、これにより分割数の
整数倍速を中心にした所定速度範囲を避けるように磁気
テープ6を走行させ、再生画像の不自然な動きを回避す
る。
以上の構成によれば、操作子で指定される再生速度を
補正して、分割数の整数倍速を基準にした上限値及び下
限値間を避けるように再生速度を設定することにより、
分割数の整数倍速の再生速度を避けて磁気テープを再生
し得、かくして再生画像の不自然な動きを有効に回避す
ることができる。
さらに再生速度を可変するとき、分割数の整数倍速を
基準にした上限値又は下限値の再生速度に所定期間保持
して再生速度を切り換えることにより、分割数の整数倍
速の再生速度で再生される期間を短くし得、その分再生
画像の不自然な動きを低減することができる。
なお上述の実施例においては、上限値及び下限値をそ
れぞれ分割数の整数倍速+0.5倍速及び分割数の整数倍
速−0.5倍速に設定する場合について述べたが、本発明
はこれに限らず、実用上充分な範囲で分割数の整数倍速
を基準にした種々の値に変更するしてもよい。
さらに上述の実施例においては、再生速度を可変する
際、駆動電圧を立ち下げることにより、所定期間下限値
に保持する場合について述べたが、本発明はこれに限ら
ず、駆動電圧に余裕のある場合は、駆動電圧を立ち上
げ、所定期間上限値に保持するようにしてもよい。
さらに上述の実施例においては、最大駆動電圧をリー
ルモータ8及び10に印加して再生速度が変化する場合に
ついて述べたが、本発明はこれに限らず、例えば可変速
レバー、可変速ダイヤルの操作に応動して再生速度を可
変する場合にも広く適用することができる。
さらに上述の実施例においては、高速再生時、ピンチ
ローラをキヤプスタンから離間させる場合について述べ
たが、本発明はこれに限らず、低速再生時と同様の状態
にピンチローラを保持して高速再生する場合にも広く適
用することができる。
H発明の効果 上述のように第1の発明によれば、キヤプスタンによ
り磁気テープを走行駆動して高速再生を行う第1の高速
再生モード時、指定された再生速度が映像信号の分割数
の整数倍を基準として予め設定された所定範囲を避けて
磁気テープを走行駆動するようにキヤプスタンモータを
駆動制御すると共に、第1及び又は第2のリールモータ
により磁気テープを第1の高速再生モード時よりも高速
で走行駆動して再生を行う第2の高速再生モード時、再
生速度が所定範囲の上限値又は下限値間の再生速度に保
持される期間を短くするようにしたことにより、映像信
号の分割数の整数倍速再生速度を避けて磁気テープを再
生することができ、かくして再生画像の不自然な動きを
低減することができる。
また第2の発明によれば、キヤプスタンにより磁気テ
ープを走行駆動して高速再生を行う高速再生モード時に
おいて、再生速度を変化させるときに、再生速度が所定
範囲の上限値又は下限値間の再生速度に保持される期間
を短くするようにしたことにより、映像信号の分割数の
整数倍速再生速度を避けて磁気テープを再生することが
でき、かくして再生画像の不自然な動きを低減すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例によるビデオテープレコーダ
を示すブロツク図、第2図及び第3図はその動作の説明
に供する特性曲線図、第4図は磁気テープ上の記録トラ
ツクを示す略線図である。 1……ビデオテープレコーダ、6……磁気テープ、8、
10……リールモータ、14……キヤプスタンモータ、18…
…キヤプスタンモータ制御回路、24……リール速度制御
回路、26、28……リールモータ制御回路、30……コント
ローラ。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1画面分の映像信号を分割してセグメント
    記録した磁気テープを再生するビデオテープレコーダに
    おいて、 上記磁気テープを走行駆動するためのキヤプスタンと、 上記キヤプスタンを回転駆動するキヤプスタンモータ
    と、 上記キヤプスタンモータを駆動制御する第1の駆動制御
    手段と、 上記磁気テープが巻回された第1のテープリールを回転
    駆動する第1のリールモータと、 上記磁気テープを巻き取る第2のテープリールを回転駆
    動する第2のリールモータと、 上記磁気テープの走行速度を検出するテープ速度検出手
    段と、 上記第1及び第2のリールモータを駆動制御する第2の
    駆動制御手段と を具え、 上記第1の駆動制御手段は、 上記キヤプスタンにより上記磁気テープを走行駆動して
    高速再生を行う第1の高速再生モード時、指定された上
    記再生速度が上記映像信号の分割数の整数倍を基準とし
    て予め設定された所定範囲内であるときには、当該所定
    範囲を避けて上記磁気テープを走行駆動するように上記
    キヤプスタンモータを駆動制御し、 上記第2の駆動制御手段は、 上記第1及び又は第2のリールモータにより上記磁気テ
    ープを上記第1の高速再生モード時よりも高速で走行駆
    動して再生を行う第2の高速再生モード時、上記テープ
    速度検出手段の検出結果に基づいて、上記再生速度が上
    記所定範囲の上限値若しくは下限値になると、所定期
    間、上記上限値若しくは上記下限値の再生速度で上記磁
    気テープを走行させた後、上記再生速度を上記下限値若
    しくは上記上限値に切り換えるように上記第1及び又は
    第2のリールモータを駆動制御し、又は上記再生速度が
    上記上限値若しくは上記下限値になると、上記下限値若
    しくは上記上限値の再生速度に切り換えて所定期間保持
    するように上記第1及び又は第2のリールモータを駆動
    制御する ことを特徴とするビデオテープレコーダ。
  2. 【請求項2】1画面分の映像信号を分割してセグメント
    記録した磁気テープを再生するビデオテープレコーダに
    おいて、 上記磁気テープを走行駆動するためのキヤプスタンと、 上記キヤプスタンを回転駆動するキヤプスタンモータ
    と、 上記キヤプスタンモータを駆動制御する駆動制御手段と を具え、 上記駆動制御手段は、 上記キヤプスタンにより上記磁気テープを走行駆動して
    高速再生を行う高速再生モード時において、再生速度を
    変化させるときに、当該再生速度が上記映像信号の分割
    数の整数倍を基準として予め設定された所定範囲の上限
    値若しくは下限値になると、所定期間、上記上限値若し
    くは上記下限値の再生速度で上記磁気テープを走行させ
    た後、上記下限値若しくは上記上限値の再生速度に切り
    換えるように上記キヤプスタンモータを駆動制御し、又
    は上記再生速度が上記上限値若しくは上記下限値になる
    と、上記下限値若しくは上記上限値の再生速度に切り換
    えて所定期間保持するように上記キヤプスタンモータを
    駆動制御する ことを特徴とするビデオテープレコーダ。
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