JP2979346B2 - 写真感光材料用処理剤 - Google Patents
写真感光材料用処理剤Info
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- JP2979346B2 JP2979346B2 JP3012317A JP1231791A JP2979346B2 JP 2979346 B2 JP2979346 B2 JP 2979346B2 JP 3012317 A JP3012317 A JP 3012317A JP 1231791 A JP1231791 A JP 1231791A JP 2979346 B2 JP2979346 B2 JP 2979346B2
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- Japan
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- composition
- photographic light
- processing
- processing agents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は写真感光材料用粉状処理
剤の形態あるいは包装に関し、詳しくは輸送、保管、調
剤に便利な写真感光材料用粉状処理剤に関する。
剤の形態あるいは包装に関し、詳しくは輸送、保管、調
剤に便利な写真感光材料用粉状処理剤に関する。
【0002】
【発明の背景】写真感光材料、一般的にはハロゲン化銀
写真感光材料においては、現像処理工程が必須である。
この現像処理工程は、ハロゲン化銀写真感光材料の種類
によりその処理方法、処理剤が異なるが、例えば現像、
定着、水洗、乾燥が基本的工程であり、この他に漂白、
安定等の工程が必要な場合がある。
写真感光材料においては、現像処理工程が必須である。
この現像処理工程は、ハロゲン化銀写真感光材料の種類
によりその処理方法、処理剤が異なるが、例えば現像、
定着、水洗、乾燥が基本的工程であり、この他に漂白、
安定等の工程が必要な場合がある。
【0003】これらの処理に必要な多種類の処理剤は、
従来、溶解、調製に便利なように、液状を主として、一
部、粉状のものも使用されており、その包装方法につい
てもかなり検討されてきている。
従来、溶解、調製に便利なように、液状を主として、一
部、粉状のものも使用されており、その包装方法につい
てもかなり検討されてきている。
【0004】しかしながら液状の場合、その輸送あるい
は保管にかなりの労力あるいはスペースを必要としてお
り、また粉状の場合は、取り扱い上、飛散等の問題があ
り、処理剤によっては人体に影響を与えるものがある。
したがって、いずれの場合も更に輸送、保管、取り扱い
の面でさらに簡便かつ安全な包装あるいは形態が望まれ
ているのが現状である。
は保管にかなりの労力あるいはスペースを必要としてお
り、また粉状の場合は、取り扱い上、飛散等の問題があ
り、処理剤によっては人体に影響を与えるものがある。
したがって、いずれの場合も更に輸送、保管、取り扱い
の面でさらに簡便かつ安全な包装あるいは形態が望まれ
ているのが現状である。
【0005】
【発明の目的】上記のような問題に対し、本発明の目的
は、輸送、保管、取り扱いの簡便性及び安全性に優れた
粉状感光材料用処理剤を提供することである。
は、輸送、保管、取り扱いの簡便性及び安全性に優れた
粉状感光材料用処理剤を提供することである。
【0006】
【発明の構成】本発明の上記目的は、写真感光材料用処
理剤を構成する2以上の成分からなり、水溶性シートあ
るいはカプセルにより包装されていることを特徴とする
包装形態の写真感光材料用粉状処理剤により達成され
る。
理剤を構成する2以上の成分からなり、水溶性シートあ
るいはカプセルにより包装されていることを特徴とする
包装形態の写真感光材料用粉状処理剤により達成され
る。
【0007】以下、本発明について、更に具体的に説明
する。処理剤の形態として、液状の場合は、その輸送、
保管に対し、量的にも労力的にも大変であり、かつ保管
スペースも多い。特に近時輸送費は高騰しており、これ
に対し、処理剤を粉状にすることにより、溶媒(ほとん
ど水)がないので、このような問題はかなり軽減され
る。
する。処理剤の形態として、液状の場合は、その輸送、
保管に対し、量的にも労力的にも大変であり、かつ保管
スペースも多い。特に近時輸送費は高騰しており、これ
に対し、処理剤を粉状にすることにより、溶媒(ほとん
ど水)がないので、このような問題はかなり軽減され
る。
【0008】しかし、粉状処理剤の場合は、粉の飛散
や、処理剤によっては人体に対する影響、あるいは溶解
の問題がある。
や、処理剤によっては人体に対する影響、あるいは溶解
の問題がある。
【0009】粉状処理剤のこのような問題に対して、本
発明では、水溶性シートによる包装 カプセル状包
装の2種の形態をとることにより、上記問題を解決し
た。いずれの場合も適当な単位に包装し、そのまま溶媒
中に投入することができる。
発明では、水溶性シートによる包装 カプセル状包
装の2種の形態をとることにより、上記問題を解決し
た。いずれの場合も適当な単位に包装し、そのまま溶媒
中に投入することができる。
【0010】まずの水溶性シートの場合であるが、本
発明に用いられる水溶性シートとしては、例えばポリビ
ニルアルコール、オブラート、ゼラチン、高分子ポリエ
チレン等によるシートである。
発明に用いられる水溶性シートとしては、例えばポリビ
ニルアルコール、オブラート、ゼラチン、高分子ポリエ
チレン等によるシートである。
【0011】この場合、そのまま溶解するため、あまり
厚いものの使用は好ましくないので、輸送時における強
度その他の特性に不安がある場合、包装単位によって
は、このポリビニルアルコール、あるいはオブラート等
の包装品をある単位で、さらに従来、粉状処理剤の包装
に使用しているような包装材料例えばポリエチレンフィ
ルム等で再包装してもよい。
厚いものの使用は好ましくないので、輸送時における強
度その他の特性に不安がある場合、包装単位によって
は、このポリビニルアルコール、あるいはオブラート等
の包装品をある単位で、さらに従来、粉状処理剤の包装
に使用しているような包装材料例えばポリエチレンフィ
ルム等で再包装してもよい。
【0012】カプセルの場合は、考え方はと同じで
あって、ゼラチン等で作成されたカプセルを用いる。こ
れらは処理剤を顆粒成型した後、溶解した水溶性シート
用材料を噴霧してコーティングする場合も含まれる。
あって、ゼラチン等で作成されたカプセルを用いる。こ
れらは処理剤を顆粒成型した後、溶解した水溶性シート
用材料を噴霧してコーティングする場合も含まれる。
【0013】
【0014】上記、水溶性シート、カプセル用結合剤
は、特に沸点が40℃以上の高分子化合物を使用すること
が特に好ましい。
は、特に沸点が40℃以上の高分子化合物を使用すること
が特に好ましい。
【0015】上記、いずれの場合も処理液に対し、ある
単位で包装するか、必要ならば前記のように再包装の単
位を溶解単位にしてもよい。いずれにしても、さらに再
秤量することなく、相当する溶媒(水)にそのまま投入
することにより溶解し、操作性の簡便性を上げることが
必要である。
単位で包装するか、必要ならば前記のように再包装の単
位を溶解単位にしてもよい。いずれにしても、さらに再
秤量することなく、相当する溶媒(水)にそのまま投入
することにより溶解し、操作性の簡便性を上げることが
必要である。
【0016】
【実施例】以下、実施例により本発明の具体的方法及び
効果を例証する。
効果を例証する。
【0017】実施例 下記印刷感光材料用現像処理剤を上記2種の包装形態と
した。
した。
【0018】<現像液処方>(組成A) (a)ポリエチレングリコール(分子量1540) 150g (b)5-ニトロインダゾール 0.6g (c)1-フェニル-3-ピラゾリドン 5.0g (d)ハイドロキノン 150g (e)亜硫酸ナトリウム 220g 合計 525.6g (組成B) (f)ポリエチレングリコール(分子量1540) 150g (g)5-ニトロインダゾール 0.6g (h)5-メチルベンズトリアゾール 1.6g (i)1-フェニル-5-メルカプトテトラゾール 0.2g (j)臭化カリウム 45g (k)炭酸ナトリウム 92g (l)水酸化ナトリウム 74g (m)エチレンヂアミン4酢酸2ナトリウム塩 10g (n)亜硫酸ナトリウム 172g 合計 545.4g <定着液処方>(組成C) (o)ポリエチレングリコール(分子量1540) 20g (p)チオ硫酸アンモニウム 135g (q)亜硫酸ナトリウム 5g (r)硼酸 6.7g (s)クエン酸 42g 合計 208.7g (組成D) (t)ポリエチレングリコール(分子量1540) 2g (u)硫酸アルミニウム 10g 合計 12g <調製方法>包装単位は上記処方に対応する10リットル
単位であるが、現像液処方(組成A)を例にとって、そ
れぞれの調製方法を示す。
単位であるが、現像液処方(組成A)を例にとって、そ
れぞれの調製方法を示す。
【0019】(水溶性シートによる包装)組成Aの
(a)の中に(b)及び(c)を加温溶解し、その溶液
を(d)及び(e)が混練された粉体中に添加し、さら
に充分混練を続けた後、ボール紙製の箱の中に用意され
たポリビニルアルコールの袋に入れた後、封入した。
(a)の中に(b)及び(c)を加温溶解し、その溶液
を(d)及び(e)が混練された粉体中に添加し、さら
に充分混練を続けた後、ボール紙製の箱の中に用意され
たポリビニルアルコールの袋に入れた後、封入した。
【0020】(カプセル状包装)組成Aの中の(a)の
50%を用いて、その中に(b)及び(c)を加温溶解
し、その溶液を(d)及び(e)の混練された粉体中に
添加し、さらに充分混練を続けた後、直径1mmの顆粒に
成型した。できた顆粒を残りの(a)とゼラチンで作成
したカプセル中に10g単位で封入した。その後内部を疎
水性樹脂をラミネートした紙箱に入れ、包装品とした。
50%を用いて、その中に(b)及び(c)を加温溶解
し、その溶液を(d)及び(e)の混練された粉体中に
添加し、さらに充分混練を続けた後、直径1mmの顆粒に
成型した。できた顆粒を残りの(a)とゼラチンで作成
したカプセル中に10g単位で封入した。その後内部を疎
水性樹脂をラミネートした紙箱に入れ、包装品とした。
【0021】
【0022】組成Bについても(f)中に(g)、
(h)、(i)を溶解し、組成Aと同様に調製した。組
成C、Dについてはポリエチレングリコールを加温溶解
したものを同様に使用して上記のような包装品を得た。
(h)、(i)を溶解し、組成Aと同様に調製した。組
成C、Dについてはポリエチレングリコールを加温溶解
したものを同様に使用して上記のような包装品を得た。
【0023】<比較品の調製>(比較1)上記組成の現
像剤、定着剤用素材を(組成A)、(組成B)、(組成
C)、(組成D)毎にビニール製の袋に量りこみ、封入
した。
像剤、定着剤用素材を(組成A)、(組成B)、(組成
C)、(組成D)毎にビニール製の袋に量りこみ、封入
した。
【0024】(比較2)上記組成の現像剤、定着剤用素
材を析出物の発生しない最も高濃度な状態に水で溶解
し、ポリ容器に入れ封入した。
材を析出物の発生しない最も高濃度な状態に水で溶解
し、ポリ容器に入れ封入した。
【0025】その時の各組成物のそれぞれ溶液の重量は
(組成A)と(組成B)が各々約1.1Kgであり、(組成
C)、(組成D)の合計重量は約4Kgであった。
(組成A)と(組成B)が各々約1.1Kgであり、(組成
C)、(組成D)の合計重量は約4Kgであった。
【0026】<処理条件>現像液処方として上記(組成
A)と(組成B)を、定着液処方として(組成C)と
(組成D)を水に溶解し、それぞれ使用液として10リッ
トルに仕上げ、使用液とした。
A)と(組成B)を、定着液処方として(組成C)と
(組成D)を水に溶解し、それぞれ使用液として10リッ
トルに仕上げ、使用液とした。
【0027】この使用液を必要量準備し、コニカ(株)
製自動現像機GR-27を使用し、ウエッジをとうして0.3秒
の露光を与えた印刷用感光材料の処理を実施した。
製自動現像機GR-27を使用し、ウエッジをとうして0.3秒
の露光を与えた印刷用感光材料の処理を実施した。
【0028】 現像 28℃ 30秒 定着 20℃ 20秒 水洗 20℃ 14秒 水切り 20℃ 6秒 乾燥 50℃ 28秒 <実施結果>比較1の処理剤は処理液調製時に粉体の飛散
がひどく、また調製後に包装材料中に残留した粉末も多
かった。
がひどく、また調製後に包装材料中に残留した粉末も多
かった。
【0029】比較2は単位調製量当たりの重量、体積が
大きく、調製時の簡便性という点で劣っており、調製
後、ポリバック中の残存した液も認められた。また、保
管スペースの確保や輸送コスト等に問題があった。
大きく、調製時の簡便性という点で劣っており、調製
後、ポリバック中の残存した液も認められた。また、保
管スペースの確保や輸送コスト等に問題があった。
【0030】本発明の2種はこれらの問題は全くなかっ
た。また上記の処理によって得られた感光材料の写真性
能は、本発明の処理剤2種、比較の処理剤2種とも差は
認められなかった。
た。また上記の処理によって得られた感光材料の写真性
能は、本発明の処理剤2種、比較の処理剤2種とも差は
認められなかった。
【0031】
【発明の効果】本発明により、輸送、保管、取り扱いの
簡便性及び安全性に優れた感光材料用処理剤を提供する
ことができた。
簡便性及び安全性に優れた感光材料用処理剤を提供する
ことができた。
Claims (2)
- 【請求項1】 写真感光材料用処理剤を構成する2以上
の成分からなり、水溶性シートにより包装されているこ
とを特徴とする包装形態の写真感光材料用粉状処理剤。 - 【請求項2】 写真感光材料用処理剤を構成する2以上
の成分からなり、カプセルにより包装されていることを
特徴とする包装形態の写真感光材料用粉状処理剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3012317A JP2979346B2 (ja) | 1991-02-01 | 1991-02-01 | 写真感光材料用処理剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3012317A JP2979346B2 (ja) | 1991-02-01 | 1991-02-01 | 写真感光材料用処理剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04247452A JPH04247452A (ja) | 1992-09-03 |
JP2979346B2 true JP2979346B2 (ja) | 1999-11-15 |
Family
ID=11801938
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3012317A Expired - Fee Related JP2979346B2 (ja) | 1991-02-01 | 1991-02-01 | 写真感光材料用処理剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2979346B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06102628A (ja) * | 1992-09-18 | 1994-04-15 | Konica Corp | ハロゲン化銀写真感光材料用固形処理剤 |
-
1991
- 1991-02-01 JP JP3012317A patent/JP2979346B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04247452A (ja) | 1992-09-03 |
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Legal Events
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---|---|---|---|
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