JP2978966B2 - フラッシュライト駆動回路 - Google Patents

フラッシュライト駆動回路

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は船舶位置表示用フラッシュライト或は緊急用
ブイのフラッシュライトやレジャー用非常位置表示ライ
ト、車載用発炎筒の代用品等に使用される低消費電力型
フラッシュライト回路に関する。
(従来の技術) 例えばキセノン管等のフラッシュライトを用いた発光
装置はカメラ用のストロボをはじめとして種々の装置に
用いられている。
第5図は従来のキセノン管発光回路の主要部を示す回
路図である。
この図に示すキセノン管発光回路は接地端子101に接
続された接地ライン102にカソード103が接続されたキセ
ノン管104と、このキセノン管104のアノード105と前記
カソード103とに接続される発光電流供給用のコンデン
サ106と、高電圧入力端子107に印加された電圧をその電
流値を制限しながら前記コンデンサ106に導いてこれを
充電する抵抗108と、前記高電圧入力端子107に供給され
た電圧を分圧する2つの抵抗109、110とを備えている。
さらに、このキセノン管発光回路は一次コイル111の
一端と二次コイル112の一端とが前記接地ライン102に接
続されるとともに、前記二次コイル112の他端が前記キ
セノン管104のゲート114に接続されたトリガ電圧生成用
のトランス113と、前記各抵抗109、110の接続点と前記
一次コイル111の他端とに接続されるトリガ用のコンデ
ンサ115と、前記各抵抗109、110の接続点と前記接地ラ
イン102とに接続されるトリガ用のスイッチ116とを備え
ている。
そして、高電圧入力端子107に供給されている電圧に
よって2つのコンデンサ106、115を充電させた後、スイ
ッチ116が閉じられたとき、コンデンサ115に蓄えられて
いた電荷が放電させることによってトランス113の一次
コイル111に電流を流して二次コイル112に起電圧を発生
させこれをトリガ電圧としてキセノン管104のゲート114
に供給してこれをトリガさせ、コンデンサ106に蓄えら
れている電荷によってキセノン管104のアノード105、カ
ソード103間に発光電流を流してこれを発光させる。
しかしながら、このようなキセノン管発光回路におい
ては、2つの抵抗109、110に常時、アイドル電流を流し
ていなければならないので、消費電力を小さくすること
ができない。
このため、船舶用非常位置ブイのフラッシュライトや
レジャー用非常位置表示ライト、車載用発炎筒の代用品
等に使用されるライトの光源としてキセノン管104を使
用して強い光を出力させる場合、電流消費が大きくなり
バッテリィ使用時には長時間運用が不可能である。
(発明の目的) 本発明は上記の如き従来の欠点を除去するためになさ
れたものであって、回路構成を簡素化しながら電池等の
小容量の電源でキセノン管を定期的に発光させることが
できる低消費電力型フラッシュライト駆動回路を提供す
ることを目的としている。
(発明の概要) 上記の問題点を解決するために本発明による低消費電
力型フラッシュライト回路においては、ゲートにトリガ
電圧が供給されたときアノード、カソード間に印加され
ている電圧によって発光するフラッシュライトと、所要
タイミングでパルス状電圧を出力する電圧出力回路と、
この電圧出力回路から出力される電圧によって充電され
且つ、前記キセノン管と並列に接続されたコンデンサ
と、前記電圧出力回路の電圧の降下によって前記フラッ
シュライトをトリガして前記コンデンサに蓄えられた電
荷によって前記フラッシュライトを発光させるトリガ回
路とを備えたことを特徴としている。
(実施例) 以下、本発明を図示した実施例に基づいて詳細に説明
する。
第1図は本発明の一実施例を示すブロック図である。
この図に示す低消費電力型フラッシュライト駆動回路
は電圧出力回路1と、昇圧回路2と、コンデンサ3と、
トリガ回路4と、キセノン管5とを備えており、キセノ
ン管5を発光させるとき、電圧出力回路1から電圧を出
力させてこれを昇圧回路2によって昇圧させてコンデン
サ3を充電し、この充電動作が終了した後、前記電圧出
力回路1から電圧を出力するのを停止するとトリガ回路
4が動作して前記キセノン管5をトリガされこれが発光
するように動作する。
電圧出力回路1は直流電圧が供給されているとき、所
定の繰り返し周期で所定幅のスイッチオン信号を発生す
るタイマ6と、このスイッチオン信号が出力されている
とき閉状態になるスイッチ7とを備えており、直流電圧
が供給されている間、前記タイマ6のスイッチオン信号
に基づいて前記直流電圧を昇圧回路2とトリガ回路4と
に供給する。
昇圧回路2は入力された直流電圧をチョッピングする
トランジスタ回路と、この動作によって得られるパルス
電圧を昇圧するトランスと、昇圧されたパルス電圧を整
流して高圧の直流電圧を生成する整流回路等とを備えて
おり、昇圧整流した高圧の直流電圧をコンデンサ3に供
給する。
コンデンサ3はトリガ電圧生成用およびキセノン管発
光用として使用される電力を蓄積するためのものであ
り、蓄積された電圧をトリガ回路4とキセノン管5とに
供給する。
トリガ回路4は前記電圧出力回路1から直流電圧が出
力されているとき動作して接点8aを開状態にするリレー
8と、このリレー8が動作を停止して前記接点8aが閉状
態になったとき前記接点8aを介して供給される前記コン
デンサ3の電圧によって導通して電圧を出力するサイリ
スタ9と、このサイリスタ9から出力される電圧を変圧
してトリガ電圧を生成するトランス10とを備えており、
前記電圧出力回路1から電圧が出力されなくなったと
き、前記コンデンサ3から供給される電圧によってトリ
ガ電圧を生成してこれをキセノン管5のゲート11に供給
する。
キセノン管5は前記トリガ回路4からトリガ電圧が出
力されてこれがゲート11に印加されたとき、前記コンデ
ンサ3に充電された電荷によってアノード12、カソード
13間に発光電流が流れて発光する。
次に、第2図を参照しながらこの実施例の動作を説明
する。
まず、発光タイマ6が計時動作を行なって充電タイミ
ングになれば、第2図に示す如くこの発光タイマ6から
スイッチオン信号が出力されてスイッチ7が閉状態にな
り、これによって昇圧回路2に直流電圧が供給されてこ
れが昇圧されてコンデンサ3の充電が開始されるととも
に、前記スイッチ7から出力される直流電圧によってリ
レー8がオン状態になって接点8aを開状態にする。
そして、コンデンサ3が充分に充電されてこのコンデ
ンサの充電期間として設定されている時間T1(T1は数m
s)が経過して発光タイマ6からスイッチオン信号の出
力が停止されスイッチ7が開状態となれば、リレー8が
動作を停止して接点8aを閉状態にする。
これによって、前記コンデンサ3に充電されている電
圧によりサイリスタ9がオンして前記コンデンサ3に充
電されている電圧からトリガ電圧を生成してキセノン管
5をトリガし、前記コンデンサ3に蓄えられている電荷
によってキセノン管5のアノード12、カソード13間に発
光電流を流してこれを発光させる。
以下、発光タイミングとして設定されている時間T2
(T2は数秒)が経過する毎に、上述した動作が繰り返さ
れてキセノン管5が発光する。
このようにこの実施例においては、所定のタイミング
で電圧出力回路1から所定期間、電圧を出力させてコン
デンサ3を充電させ、この充電が終了した後、前記電圧
出力回路1から電圧の出力を停止させてサイリスタ9を
動作させキセノン管5をトリガし、アイドル電流が流れ
ないようにしたので、回路構成を簡素化しながら非発光
時間が長くなっても電池等の小容量の電源でキセノン管
5を定期的に発光させることができる。
また、上述した実施例においては、電圧が供給されて
いるとき、スイッチ7を定期的にオン状態にするように
しているが、第3図に示す如く光センサ15とアンドゲー
ト16とを含む周囲明度検出回路を付加し、光センサ15よ
って外部光が検知されていないとき、アンドゲート16を
開状態にして前記発光タイマ6から出力されるスイッチ
オン信号を通過させてスイッチ7をオンさせるようにし
ても良い。
これによって、夜間のみキセノン管5を発光させるこ
とができる。
また、第4図は第3図をより具体的に説明した図で、
昇圧回路2出力とアース間に抵抗R1,R2,R3及びリレー接
点8aを直列に接続し、抵抗R1とR2の接続点からコンデン
サCを介してトランスTの一次側に、又前記コンデンサ
Cとアース間にサイリスタ9を、更には、抵抗R3とリレ
ー接点9との間をサイリスタ9のゲートに夫々接続する
よう構成したものである。
この回路によれば、上述したようにリレー接点9の閉
動作によりサイリスタ9が導通し、コンデンサCを介し
てトランスTの一次側に電流が流れて、キセノン管をト
リガする。
尚、トランスTの一次側電流が小さいか或はリレー接
点9の電流容量が大きければ、前記サイリスタは不要
で、抵抗R2とR3を除去した回路とし、直接リレー接点9
によってトランスTの一次側をアースしてもよい。
(発明の効果) 以上説明したように本発明によれば、回路構成を簡素
化しながら電池等の小容量の電源でキセノン管を定期的
に発光させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による低消費電力型フラッシュライト回
路の一実施例を示す回路図、第2図は同実施例の動作例
を示すタイミング図、第3図は本発明による低消費電力
型フラッシュライト回路の他の実施例を示す回路図、第
4図は本発明の具体的回路の一例を示す図、第5図は従
来から知られているキセノン発光回路の一例を示す回路
図である。 1……電圧出力回路、3……コンデンサ、4……トリガ
回路、5……キセノン管、11……ゲート、12……アノー
ド、13……カソード、15……光センサ、16……アンドゲ
ート。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H05B 41/30 - 41/34

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ゲートにトリガ電圧が供給されたときアノ
    ード、カソード間に印加されている電圧によって発光す
    るフラッシュライトと、所要タイミングでパルス状電圧
    を出力する電圧出力回路と、この電圧出力回路から出力
    される電圧によって充電され且つ、前記キセノン管と並
    列に接続されたコンデンサと、前記電圧出力回路の電圧
    の降下によって前記フラッシュライトをトリガして前記
    コンデンサに蓄えられた電荷によって前記フラッシュラ
    イトを発光させるトリガ回路とを備えたことを特徴とす
    るフラッシュライト駆動回路。
  2. 【請求項2】周囲の明度検出回路を具え、外部明度が所
    定値以下のとき、前記電圧出力回路から電圧が出力され
    る請求項1記載のフラッシュライト駆動回路。
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