JP2978135B2 - 有機廃棄物を微生物で消失させる処理装置 - Google Patents

有機廃棄物を微生物で消失させる処理装置

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    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/78Recycling of wood or furniture waste

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  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Treatment Of Sludge (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、糞尿、生塵、食品
加工工場から排出される産業廃棄物等の有機廃棄物を微
生物で分解して消失させる装置、通称「消滅型」と呼ば
れる処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】有機廃棄物は、焼却して廃棄される。し
かしながら、有機廃棄物は、水分率が極めて高く、焼却
に大きな熱エネルギーを必要とする。水を気化させるの
に大きなエネルギーを必要とするからである。したがっ
て、有機廃棄物の処理に膨大な経費を使っているのが実
状である。焼却に代わって、糞尿や生塵等を、微生物の
作用で、炭酸ガス、水分、アンモニア等のガスに分解し
て消失させる方法はこの弊害がなく、廃棄に消費するエ
ネルギーを極減できる。
【0003】微生物を使用して、有機廃棄物をコンポス
ト化し、あるいは、消失させる処理装置は、有機廃棄物
の発生する現場に設置できる。発生現場に有機廃棄物を
微生物で処理する装置があると、有機廃棄物を焼却場等
に運搬する必要がない。このため、極めて能率よく、低
コストに、しかも多量の灰等の残渣を処分するのが必要
のない理想的な処理が実現できる。したがって、有機廃
棄物を廃棄処理するための莫大な経費を節約でき、しか
も衛生的に処理できる極めて優れた特長がある。
【0004】本発明者は、図1の断面図と図2の平面図
に示す構造の、有機廃棄物を微生物で処理する装置を実
用化した。この図の装置は、有機廃棄物2をコンポスト
化して肥料として有効に再利用する。この装置は、多量
の有機廃棄物2を処理してコンポスト化するために、コ
ンクリートで、上方の開口された溝21を構築して生塵
分解チャンバー1としている。生塵分解チャンバー1の
両側に沿って、台車11を走行させ、この台車11に、
撹拌部材3を装着している。台車11を移動させて、生
塵分解チャンバー1に供給された有機廃棄物2を撹拌
し、有機廃棄物2を微生物の作用で分解してコンポスト
化している。
【0005】この図の装置は、コンポスト化した有機廃
棄物を肥料として使用するので、台車11を邪魔になら
ない位置に移動させた後、生塵分解チャンバー1の端部
の壁22を取り除き、生塵分解チャンバー1の内部でシ
ョベルカーを移動させて、コンポスト化された有機廃棄
物を取り出している。ショベルカーは、生塵分解チャン
バーでコンポスト化された有機廃棄物の全体を取り除か
ず、多少の有機廃棄物を残して取り出している。残した
有機廃棄物に微生物が繁殖しているからである。コンポ
スト化した有機廃棄物を取り出した後、処理されない有
機廃棄物を生塵分解チャンバーに投入する。投入された
有機廃棄物は、コンポストされて残された有機廃棄物に
棲息している微生物が繁殖し、この微生物の作用で再び
コンポスト化される。この状態を繰り返して、有機廃棄
物をコンポスト化している。
【0006】以上の処理装置は、生塵分解チャンバーに
投入した有機廃棄物をコンポスト化した後に、便利に取
り出しできるように、生塵分解チャンバーの底にコンク
リート製の床24を構築している。コンクリート床24
の両側に隔壁6を構築して、生塵分解チャンバー1とし
ている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図1と
図2に示す処理装置は、種々の有機廃棄物を、コンポス
ト化するのではなくて、消失させる装置として使用する
と種々の弊害がある。たとえば、極めて水分率の高い有
機廃棄物を生塵分解チャンバーに投入して処理するとき
は、有機廃棄物と一緒に、水分を調整するために、木屑
等を投入して、水分率を調整する必要がある。水分が多
すぎると、微生物を活発に働かせて、有機廃棄物を能率
よく分解できないからである。このため、たとえば、糞
尿や食品工場等から排水される水分率の高い有機廃棄物
を処理するときには、相当量の木屑等を使用する必要が
あって、ランニングコストが高くなる欠点があった。
【0008】さらに、この構造の装置は、種々の有機廃
棄物を投入した直後から、活性化された好気性細菌を速
やかに繁殖させて、能率よく分解して消失するのが難し
い欠点もあった。とくに、多量の有機廃棄物を、活性化
された好気性細菌で速やかに分解するためには、撹拌部
材で頻繁に撹拌して、有機廃棄物に棲息する好気性細菌
に十分に酸素を補給する必要があった。多量の有機廃棄
物を撹拌する撹拌部材は、相当な電気を消費するので、
この構造の処理装置は、電力消費が大きく、少ない消費
電力で、多量の有機廃棄物を能率よく分解、消失させる
のが難しい欠点があった。多量の有機廃棄物を十分に撹
拌しないと、嫌気性細菌が繁殖して、極めて強い悪臭を
発生する弊害も発生した。
【0009】さらに、コンクリート製の生塵分解チャン
バーで有機廃棄物を分解するので、冬期に温度が低下す
ると、好気性細菌の活性が低下して、速やかに分解でき
なくなる。この欠点を解消するために、有機廃棄物を加
熱する必要がある。加熱には極めて多量の熱エネルギー
を必要とするので、このことによっても、ランニングコ
ストが相当に高くなる欠点があった。
【0010】本発明は、このような欠点を解消すること
を目的に開発されたもので、本発明の大切な目的は、種
々の有機廃棄物を、水分を調整するために木屑等を添加
することなく、経済的に能率よく速やかに分解、消失で
きる有機廃棄物を微生物で消失させる処理装置を提供す
ることにある。
【0011】また、本発明の大切な目的は、省エネルギ
ーで嫌気性細菌を少なくして好気性細菌で、悪臭を少な
くして分解、消失できる有機廃棄物を微生物で消失させ
る処理装置を提供することにある。
【0012】さらにまた、本発明の他の大切な目的は、
地熱を有効に利用すると共に、その地方に棲息している
最適な土壌菌でもって、有機廃棄物を速やかに分解、消
失できる有機廃棄物を微生物で消失させる処理装置を提
供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1の処理
装置は、生塵分解チャンバー1に供給された有機廃棄物
2を、撹拌部材3で撹拌し、微生物の作用で分解して消
失させる。生塵分解チャンバー1は、その下端を開口し
て、生塵分解チャンバー1内を地面に連通させる状態と
している。さらに、生塵分解チャンバー1の底部には、
多孔質粒状であって赤外線を放射する無機質の多孔質
焼結体である微生物担体4を配設すると共に、この微生
物担体4に棲息している好気性細菌に酸素を補給するた
めに、空気を供給する空気管5を配管している。
【0014】空気管5は、パイプに多数の貫通孔を開口
したもので、微生物担体4に埋設されると共に、ブロア
ーやコンプレッサー等加圧空気源8に連結されている。
この空気管5は、赤外線を放射する多孔質焼結体である
微生物担体4の空隙に空気を供給して、微生物担体4に
空気を供給し、ここに棲息している好気性細菌である微
生物に酸素を補給する。十分に酸素が供給される微生物
担体4は、活性化されて、生塵分解チャンバー1に供給
された有機廃棄物2を、能率よく分解して消失させる。
【0015】さらに、本発明の請求項2の処理装置は、
生塵分解チャンバー1を、互いに平行に配設される2列
の隔壁6の間に設けて、上方を開口しており、隔壁6に
沿って撹拌部材3を移動させて有機廃棄物2を撹拌する
ように構成している。この構造の処理装置は、多量の有
機廃棄物2を、微生物で分解して消失させるのに適して
いる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明
の技術思想を具体化するための有機廃棄物を微生物で消
失させる装置を例示するものであって、本発明は処理装
置を下記のものに特定しない。
【0017】さらに、この明細書は、特許請求の範囲を
理解し易いように、実施例に示される部材に対応する番
号を、「特許請求の範囲の欄」、および「課題を解決す
るための手段の欄」に示される部材に付記している。た
だ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に
特定するものでは決してない。
【0018】図3に示す有機廃棄物を微生物で消失させ
る装置は、有機廃棄物2を供給して分解、消失させる生
塵分解チャンバー1と、生塵分解チャンバー1の有機廃
棄物2を撹拌する撹拌部材3と、生塵分解チャンバー1
の底部に微生物を棲息させる微生物担体4と、微生物担
体4に棲息する微生物に酸素を補給する空気管5とを備
える。
【0019】図の生塵分解チャンバー1は、互いに平行
に配設される2列の隔壁6の間に設けている。生塵分解
チャンバー1は、下端を開口して地面に連通させる必要
がある。このため、隔壁6は、下端を地中に埋設するよ
うにコンクリートで構築して、その間を開口している。
下端部を地中に埋設している隔壁6は、生塵分解チャン
バー1の下端を地面に連通できると共に、それ自体を倒
れないように設置できる特長がある。さらに、隔壁6を
深く埋設するほど、地熱をより有効に利用して、寒いと
きの微生物の働きを活発にできる。
【0020】この形状の生塵分解チャンバー1は、上方
を開口しているので、上方から有機廃棄物2を供給し、
撹拌部材3で撹拌しながら、均一にならすことができ
る。上方を開口する生塵分解チャンバー1は、屋根のあ
る屋内に設置される。雨等が生塵分解チャンバー1に侵
入しないようにするためである。ただ、図に示す処理装
置は、図の鎖線で示すように、生塵分解チャンバー1の
上方に屋根7を設けて、上方の開口部を閉塞することも
できる。閉鎖構造の生塵分解チャンバー1は、発生する
ガスを周囲に漏れないようにして、悪臭を少なくできる
特長がある。また、屋外に設置することもできる。
【0021】生塵分解チャンバー1は、空気管5を底に
配管している。空気管5は、複数本のパイプを、平行に
生塵分解チャンバー1の底に配管しており、パイプには
多数の貫通孔を開口している。空気管5は、加圧空気を
貫通孔から噴射して、微生物担体4に棲息する微生物に
酸素を含む空気を供給する。空気管5は、ブロアーやコ
ンプレッサー等の加圧空気源8に連結される。
【0022】加圧空気源8は、加温された空気を噴射す
ることもできる。本発明の処理装置は、地温を有効に利
用して、微生物を活発に働かせる。したがって、従来の
装置に比較すると、外気温度が低いときに、微生物を活
発に働かせることができる。ただ、外気温度が極めて低
いとき、一時的に加温された空気を供給して、微生物を
より活発に働かせることもできる。加温空気を供給する
加圧空気源8は、図3に示すように、空気を蓄えるタン
ク9をヒータ10で加温し、あるいは、図示しないが、
空気を供給する配管をヒータで加温する。
【0023】空気管5を埋設するように、生塵分解チャ
ンバー1の底に、多孔質な微生物担体4を敷き詰めてい
る。微生物担体4は、空気管5から供給される空気を均
一に分散させて、その上に供給される有機廃棄物2に供
給する。したがって、空気管5は、微生物担体4に埋設
される状態で配管される。
【0024】微生物担体4は、微生物を棲息できる多孔
質なすべてのものが使用できる。微生物担体4には、無
機質材を接点で溶着して多孔質な固形状に焼結した多孔
質焼結体、無機質材を連続気泡ができるように発泡させ
て焼結した発泡セラミック、製紙粕を多孔質な状態に焼
結して破砕してなる焼き軽石、プラスチックを連続気泡
を有する状態に発泡成形したプラスチック発泡体、木片
をチップ状に切断した木材チップ、化学繊維や天然木質
繊維等を無数の空隙のある固まり状に成形した有機多孔
質片等が、単独で、あるいは、複数種使用される。異な
る微生物担体は、混合して、生塵分解チャンバー1の底
に敷設され、あるいは、積層する状態で敷設される。
【0025】微生物担体4には、赤外線を放射して加温
効果のある無機質の多孔質焼結体を使用し、あるいは、
これを他の微生物担体に混合すると、低温における微生
物の働きをより活発にできる特長がある。赤外線を放射
する多孔質焼結体は、シリカとアルミナと酸化鉄を含ん
でいる。多孔質焼結体は、無機質材を、球形やブロック
状の多孔質な形状に成形して、焼結したものである。焼
結温度は、1000℃以下とするが、好ましくは、80
0〜900℃で焼結される。焼成温度が1000℃を越
えると、焼結された多孔質焼結体が遠赤外線を輻射する
効率が低下する。焼結温度が低すぎると、無機質材を強
固に結合できなくなる。このため、前述の範囲で無機質
材を焼結して多孔質焼結体とする。
【0026】図に示す処理装置は、複数の層に積層する
状態で、異なる材質の微生物担体4を敷設している。最
下層は、廃ガラスであるカレットやパーライト等を連続
気泡を有する多孔質な状態に発泡焼結してブロック状に
破砕してなる発泡セラミックの層を設けている。発泡セ
ラミックは、多孔質焼結体よりも大きな固形状、たとえ
ば、数cmのブロック状に破砕し、有機廃棄物2に含ま
れる液体をスムーズに通過できるようにしている。中間
の層は、製紙粕を多孔質な状態に焼結して破砕してなる
焼き軽石の層である。焼き軽石の粒度は、発泡セラミッ
クの粒度よりも小さく、その上に敷設される多孔質焼結
体よりも多少大きく、あるいは、これにほぼ等しい。焼
き軽石の上には、多孔質焼結体の層を積層している。多
孔質焼結体は、たとえば、直径を3〜10mmとする大
きさの球形に成形される。
【0027】さらに、多孔質焼結体の上に、木材チップ
等の有機多孔質片の層を設けることもできる。有機多孔
質片は、撹拌部材で撹拌できる領域に配設して、有機廃
棄物に混合して使用することもできる。有機廃棄物に混
合される有機多孔質片は、これに棲息する微生物でもっ
て、有機廃棄物を全体的に効率よく分解して、消失でき
る特長がある。ただ、有機多孔質片を微生物担体として
使用せず、あるいは、これを多孔質焼結体の上に積層し
て、撹拌部材で撹拌されない位置に敷設することもでき
る。
【0028】以上の処理装置は、複数層の微生物担体4
で、極めて能率よく有機廃棄物2を分解して消失できる
特長がある。ただ、本発明の処理装置は、必ずしも、材
質の異なる微生物担体を複数層に積層して敷設する必要
はない。たとえば、図示しないが、赤外線を放射する多
孔質焼結体と発泡セラミックと焼き軽石と有機多孔質片
の何れかを単層で生塵分解チャンバーの底に敷設し、こ
れ等の2〜3層に積層し、あるいは、5層以上に積層し
て敷設することもできる。
【0029】図3に示す処理装置は、生塵分解チャンバ
ー1の底面全体に微生物担体4を敷設している。この構
造の処理装置は、この形状の処理装置は、有機廃棄物2
に含まれる水分を清澄にして、地中に浸透できる。微生
物担体4に棲息している微生物が、通過する水分を分解
して地中に流下させるからである。
【0030】だた、本発明の処理装置は、図4に示すよ
うに、生塵分解チャンバー1の底に、部分的に微生物担
体4を敷設することもできる。この構造の処理装置は、
最初に使用するときに、有機廃棄物2を地面に直接に接
触できるので、地中に棲息している土壌菌を速やかに有
機廃棄物2に繁殖できる特長がある。また、微生物担体
4の使用量を少なくできる特長もある。
【0031】微生物担体4は、直接に生塵分解チャンバ
ー1の底に敷設することもできるが、好ましくは、通気
性容器に入れて、生塵分解チャンバー1に敷設する。通
気性容器は、空気を通過できるが、内部に充填している
微生物担体4の漏れない容器である。通気性容器は、可
撓性の網材を袋状にしたもの、あるいは、網材や多数の
貫通孔を設けた多孔板等で箱形に成形したものが使用で
きる。
【0032】撹拌部材3は、生塵分解チャンバー1の隔
壁6を走行する台車11と、この台車11に搭載され
て、生塵分解チャンバー1に有機廃棄物2を供給するホ
ッパー24と、台車11の下方に設けている撹拌羽根1
2と、撹拌羽根12を回転させる減速モーター13と、
台車11の車輪14を駆動して、台車11を隔壁6のレ
ール15に沿って移動させる駆動モーター16とを備え
る。ホッパー24は底部にスクリュウコンベア25を備
え、ホッパー24に蓄えている有機廃棄物2をスクリュ
ウコンベア25で生塵分解チャンバー1に供給する。撹
拌羽根12は、台車11から下方に突出する軸受17を
介して回転できるように台車11に連結され、放射状に
羽根12Aを固定している。羽根12Aは、微生物担体
4の上に供給される有機廃棄物2を撹拌して、均一に分
解して、消失させる。減速モーター13はチェーン18
とスプロケット19を介して撹拌羽根12に連結され
て、撹拌羽根12を回転させる。駆動モーター16も、
チェーン18とスプロケット19を介して車軸20に連
結されて、車輪14を駆動して台車11をレール15に
沿って移動させる。駆動モーター16が回転されて、台
車11が生塵分解チャンバー1に沿って移動するとき、
減速モーター13も回転されて、生塵分解チャンバー1
の有機廃棄物2を撹拌しながら移動する。
【0033】台車11は、スクリュウコンベア25を回
転させて、ホッパー24に蓄えている有機廃棄物2を、
生塵分解チャンバー1に供給しながらゆっくりと移動す
る。また、台車11は、供給した有機廃棄物2を撹拌し
ながらゆっくりと移動する。台車11は、撹拌羽根12
を回転させて、連続的に有機廃棄物2を撹拌しながら移
動し、あるいは、休止と運転を繰り返して、断続的に有
機廃棄物2を撹拌しながら移動する。
【0034】この図の処理装置は、地面に設置して、最
初に有機廃棄物2が投入されるとき、地中に棲息してい
る微生物である土壌菌が、微生物担体4や有機廃棄物2
に繁殖して、有機廃棄物2を分解するようになる。した
がって、本発明の処理装置は、最初に有機廃棄物2を投
入するときにも、有機廃棄物2を分解するための微生物
を添加することなく、地中に棲息している土壌菌を繁殖
させて、有機廃棄物2を分解できる。地中に棲息してい
る土壌菌は、その地方の環境に最も適した微生物であ
る。北海道には、北海道に適した土壌菌が棲息してお
り、沖縄には沖縄に適した土壌菌が棲息している。この
ように土壌菌を繁殖させて、有機廃棄物を分解して消失
させる処理装置は、有効に有機廃棄物2を消失できる。
ただ、本発明の処理装置は、有機廃棄物2をより速く分
解させるために、微生物を特別に添加することも可能で
ある。とくに、最初に有機廃棄物2を投入するときに、
微生物を添加すると、より速やかに有機廃棄物2の分
解、消失が開始される。
【0035】
【発明の効果】本発明の有機廃棄物を微生物で消失させ
る処理装置は、種々の有機廃棄物を、経済的に能率よく
速やかに分解して消失できる特長がある。それは、本発
明の処理装置が、生塵分解チャンバーの下端を開口し
て、地面に連通させると共に、生塵分解チャンバーの底
部に多孔質な微生物担体を配設して、ここに空気を供給
する空気管を配管し、空気管から微生物担体に棲息する
微生物に酸素を補給して、微生物担体に好気性細菌を棲
息させて、生塵分解チャンバーの有機廃棄物を分解して
消失させるからである。
【0036】この構造の処理装置は、生塵分解チャンバ
ーの底部に多孔質で粒状の微生物担体を配設して、ここ
に空気管を配管しているので、空気管から微生物担体に
能率よく空気を補給できる。とくに、微生物担体を粒状
としているので、微生物担体の間に多数の隙間があっ
て、この空隙を通過して、空気が全体に均一に供給され
る。さらに、空隙に供給される空気は、微生物担体の周
囲にあって、多孔質な微生物担体に棲息している好気性
細菌に酸素を補給する。このため、空気管から効率よく
好気性細菌に空気が補給され、好気性細菌が活性化され
て、有効に有機廃棄物を分解して消失させる。この状態
で有機廃棄物を分解できる本発明の処理装置は、嫌気性
細菌を少なくして好気性細菌で、悪臭を少なくして有機
廃棄物を分解、消失できる特長がある。とくに、多量の
電力を消費することなく、微生物担体に能率よく空気を
補給できるので、電力消費を少なくして、省エネルギー
で有機廃棄物を消失できる特長がある。
【0037】さらに、本発明の処理装置は、生塵分解チ
ャンバーの底を地面に連通させる状態として、生塵分解
チャンバーの底に微生物担体を配設している。この構造
の装置は、多孔質な微生物担体を、地熱を有効に利用し
ながら、土壌菌の繁殖に理想的な環境にできる。微生物
担体を地中に連通させる状態で配設すると共に、この微
生物担体を多孔質な粒状として、ここに空気管を配管し
ているからである。したがって、本発明の処理装置は、
設置すると速やかに微生物担体が繁殖して棲息するよう
になる。その地方に適した性質の土壌菌が繁殖している
微生物担体の上に、有機廃棄物が供給されると、土壌菌
が活発に働いて、有機廃棄物を分解して短期間で消失さ
せる。このため、本発明の処理装置は、設置する場所と
環境に最適な微生物を繁殖させることにより、外気温度
が低いときも、その地方に適した土壌菌を活発に働かせ
て、有機廃棄物を能率よく分解して消失できる特長があ
る。
【0038】さらに、本発明の処理装置は、生塵分解チ
ャンバーの底部を開放すると共に、ここに多孔質で粒状
の微生物担体を配設しているので、水分を調整するため
に木屑等を添加することなく、経済的に有機廃棄物を消
失できる特長がある。底部を地面に連通して、ここに多
孔質で粒状の微生物担体を配設している生塵分解チャン
バーは、水分の多い有機廃棄物を供給しても、水分が微
生物担体を通過して、地中に浸透する。微生物担体を通
過する水分は、ここに棲息している微生物に分解され
て、有機物が除去された状態で地中に浸透される。この
ため、地中に多量の有機物を含む水分を浸透させること
がなく、地中には、清澄に処理した水分を浸透させる。
さらに、生塵分解チャンバーの有機廃棄物は、過剰の水
分が除去され、微生物で能率よく分解して消失される。
【0039】さらに、本発明の処理装置は、生塵分解チ
ャンバーを地中に連通させることに加えて、微生物担体
には、遠赤外線を放射する多孔質で粒状の微生物担体を
使用する。この処理装置は、地熱を有効に利用すること
に加えて、微生物担体から放射される赤外線によって、
微生物担体に棲息する土壌菌を活性化させる。このた
め、この処理装置は、極めて外気温度が低いときも、微
生物を活発に働かせて、有機廃棄物を有効に分解して消
失できる特長がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明者が先に開発した有機廃棄物を微生物で
消失させる処理装置の断面図
【図2】図1に示す処理装置の平面図
【図3】本発明の実施例の有機廃棄物を微生物で消失さ
せる処理装置の断面図
【図4】本発明の他の実施例の有機廃棄物を微生物で消
失させる処理装置の断面図
【符号の説明】
1…生塵分解チャンバー 2…有機廃棄物 3…撹拌部材 4…微生物担体 5…空気管 6…隔壁 7…屋根 8…加圧空気源 9…タンク 10…ヒータ 11…台車 12…撹拌羽根 12A…羽根 13…減速モーター 14…車輪 15…レール 16…駆動モーター 17…軸受 18…チェーン 19…スプロケット 20…車軸 21…溝 22…壁 23…床 24…ホッパー 25…スクリュウコンベア

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生塵分解チャンバー(1)に供給された有
    機廃棄物(2)を、撹拌部材(3)で撹拌して微生物で分解し
    て消失させる処理装置において、 生塵分解チャンバー(1)の下端を開口して、生塵分解チ
    ャンバー(1)内を地面に連通させる状態とすると共に、
    生塵分解チャンバー(1)の底部に地面に接して、 多孔質粒状であって赤外線を放射する無機質の多孔質
    焼結体である微生物担体(4)を配設すると共に、空気を
    供給する空気管(5)を配管しており、空気管(5)は、パイプに多数の貫通孔を開口したもの
    で、微生物担体(4)に埋設されると共に、ブロアーやコ
    ンプレッサー等加圧空気源(8)に連結されて、赤外線を
    放射する多孔質焼結体である微生物担体(4)の空隙に空
    気を供給して、 空気管(5)から微生物担体(4)に棲息する微生物に酸素を
    補給して、微生物担体(4)に好気性細菌を棲息させ、こ
    の好気性細菌で、生塵分解チャンバー(1)に供給された
    有機廃棄物(2)を分解して消失させるように構成されて
    なる有機廃棄物を微生物で消失させる処理装置。
  2. 【請求項2】 生塵分解チャンバー(1)が、互いに平行
    に配設される2列の隔壁(6)の間に設けられて、上方を
    開口しており、隔壁(6)に沿って撹拌部材(3)が移動して
    有機廃棄物(2)を撹拌するように構成されてなる請求項
    1に記載される有機廃棄物を微生物で消失させる処理装
    置。
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