JP2977935B2 - 超電導三端子素子 - Google Patents
超電導三端子素子Info
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- JP2977935B2 JP2977935B2 JP3094952A JP9495291A JP2977935B2 JP 2977935 B2 JP2977935 B2 JP 2977935B2 JP 3094952 A JP3094952 A JP 3094952A JP 9495291 A JP9495291 A JP 9495291A JP 2977935 B2 JP2977935 B2 JP 2977935B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、情報処理や電力分野に
おいて、大容量の電流を高速かつ低損失に制御できる電
流スイッチング用素子として好ましく用いられる超電導
三端子素子に関するものである。
おいて、大容量の電流を高速かつ低損失に制御できる電
流スイッチング用素子として好ましく用いられる超電導
三端子素子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】超電導体と半導体、あるいは常電導体を
組み合わせた超電導三端子素子としては、制御電極に印
加した電圧により導通状態を制御する電界効果型のもの
がある。この電界効果型超電導三端子素子については、
ティー・ディー・クラーク(T.D.Clarkによって、ジャー
ナル・オブ・アプライドフィジクス 51巻,2736
ページ 1980年)に論じられている。
組み合わせた超電導三端子素子としては、制御電極に印
加した電圧により導通状態を制御する電界効果型のもの
がある。この電界効果型超電導三端子素子については、
ティー・ディー・クラーク(T.D.Clarkによって、ジャー
ナル・オブ・アプライドフィジクス 51巻,2736
ページ 1980年)に論じられている。
【0003】この電界効果型の超電導三端子は、超電導
体からなるソース/ドレイン電極とゲート電極からな
り、ゲート電極に電圧を印加することにより、半導体中
のキャリア濃度を変化させ、ソース/ドレイン電極間を
半導体を介して流れる超電導電流を変調するものであ
る。即ち、上記の文献においては、少数キャリアを制御
することにより超電導体の超電導特性を制御することが
提案されている。
体からなるソース/ドレイン電極とゲート電極からな
り、ゲート電極に電圧を印加することにより、半導体中
のキャリア濃度を変化させ、ソース/ドレイン電極間を
半導体を介して流れる超電導電流を変調するものであ
る。即ち、上記の文献においては、少数キャリアを制御
することにより超電導体の超電導特性を制御することが
提案されている。
【0004】しかしながら、従来、スイッチング素子と
して実用化が進められている超電導三端子素子は、ジョ
セフソン(Josephson)・コンピュータやSQUID(Super
conducting Quantum Interference Devices)などのよう
に超電導近接効果(超電導体同志をコヒーレンス長程度
まで接近させると導通状態となる)を利用したものがほ
とんどであり、高速応答が可能であるものの、微細加工
が必要で大容量電流を制御することができないという問
題がある。
して実用化が進められている超電導三端子素子は、ジョ
セフソン(Josephson)・コンピュータやSQUID(Super
conducting Quantum Interference Devices)などのよう
に超電導近接効果(超電導体同志をコヒーレンス長程度
まで接近させると導通状態となる)を利用したものがほ
とんどであり、高速応答が可能であるものの、微細加工
が必要で大容量電流を制御することができないという問
題がある。
【0005】本願発明者らは、この問題を解決するため
に、先の出願(特願平1−193102号)において、
図5に示されるような電界効果型超電導三端子素子を提
案した。図5において、p型si基板101表面近傍に
はn型Siからなる下部ゲート部111が形成されてお
り、基板101上にはバッファ絶縁層112及び下部ゲ
ート絶縁層113が積層されている。下部ゲート絶縁層
113上には酸化物超電導体層104が積層され、この
酸化物超電導体層104上にはAg電極からなるソース
電極102aとドレイン電極102bが配置されてい
る。ソース電極102aとドレイン電極102bの間の
酸化物超電導体層104がチャンネル領域を構成する。
ソース電極102aとドレイン電極102bの間の領域
には上部ゲート絶縁層105を介してゲート電極が設け
られている。
に、先の出願(特願平1−193102号)において、
図5に示されるような電界効果型超電導三端子素子を提
案した。図5において、p型si基板101表面近傍に
はn型Siからなる下部ゲート部111が形成されてお
り、基板101上にはバッファ絶縁層112及び下部ゲ
ート絶縁層113が積層されている。下部ゲート絶縁層
113上には酸化物超電導体層104が積層され、この
酸化物超電導体層104上にはAg電極からなるソース
電極102aとドレイン電極102bが配置されてい
る。ソース電極102aとドレイン電極102bの間の
酸化物超電導体層104がチャンネル領域を構成する。
ソース電極102aとドレイン電極102bの間の領域
には上部ゲート絶縁層105を介してゲート電極が設け
られている。
【0006】図5に示された超電導三端子素子では、酸
化物超電導体層104の厚さが特定の厚さとなってお
り、ゲート電極106に印加する電圧によって超電導体
層104中の多数キャリアが制御され、これにより超電
導体層104をとおってソース電極102aからドレイ
ン電極102b流れるドレイン電流が制御される。かか
る構成で、1素子あたり制御できる電流は、1A程度で
あるので、実用上は、図5の素子を基板上に多数作成し
てこれを並列に接続し、スイッチング素子として用い
る。
化物超電導体層104の厚さが特定の厚さとなってお
り、ゲート電極106に印加する電圧によって超電導体
層104中の多数キャリアが制御され、これにより超電
導体層104をとおってソース電極102aからドレイ
ン電極102b流れるドレイン電流が制御される。かか
る構成で、1素子あたり制御できる電流は、1A程度で
あるので、実用上は、図5の素子を基板上に多数作成し
てこれを並列に接続し、スイッチング素子として用い
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図5に示され
た構造の超電導三端子素子では、各素子毎に設けられる
ソース/ドレイン電極及びゲート電極が平面上に並んで
いるため、多数の素子を並列接続する際、 1.単位面積あたりの素子数が少なくなってしまい、大
容量化に限界がある。 2.各素子のソース/ドレイン電極及びゲート電極間を
互いに接続する配線が基板表面を複雑に横切ることにな
り、素子の製造に際して高度のリソグラフィ工程が要求
され生産性の向上を図ることができない上、配線の占め
る面積も大きくなり大容量化の制約となる。等の課題が
あった。
た構造の超電導三端子素子では、各素子毎に設けられる
ソース/ドレイン電極及びゲート電極が平面上に並んで
いるため、多数の素子を並列接続する際、 1.単位面積あたりの素子数が少なくなってしまい、大
容量化に限界がある。 2.各素子のソース/ドレイン電極及びゲート電極間を
互いに接続する配線が基板表面を複雑に横切ることにな
り、素子の製造に際して高度のリソグラフィ工程が要求
され生産性の向上を図ることができない上、配線の占め
る面積も大きくなり大容量化の制約となる。等の課題が
あった。
【0008】この発明は、かかる点に鑑みてなされたも
のであり、酸化物超電導体材料を用いた多数キヤリア制
御による電界効果型超電導三端子素子において、多素子
を容易に並列に接続することができ、大容量化を実現で
きる構造を提供することを目的とするものである。
のであり、酸化物超電導体材料を用いた多数キヤリア制
御による電界効果型超電導三端子素子において、多素子
を容易に並列に接続することができ、大容量化を実現で
きる構造を提供することを目的とするものである。
【0009】本発明では、基板上に積層された一対の酸
化物超電導体層からなる酸化物超電導体ソース/ドレイ
ン電極と、該酸化物超電導体ソース/ドレイン電極間に
積層された層間絶縁層と、前記酸化物超電導体ソース/
ドレイン電極を貫通するか又は下側の酸化物超電導体層
に至るように設けられた穴と、該穴内面に露出した前記
酸化物超電導体ソース/ドレイン電極と接続するように
前記穴内面に沿って設けられた酸化物超電導体層からな
る酸化物超電導体チャンネル領域と、該酸化物超電導体
チャンネル領域上にゲート絶縁層を介して形成されたゲ
ート電極とを備え、前記穴内面は、基板に対し傾斜して
いる超電導三端子素子によって、上記の課題を達成して
いる。
化物超電導体層からなる酸化物超電導体ソース/ドレイ
ン電極と、該酸化物超電導体ソース/ドレイン電極間に
積層された層間絶縁層と、前記酸化物超電導体ソース/
ドレイン電極を貫通するか又は下側の酸化物超電導体層
に至るように設けられた穴と、該穴内面に露出した前記
酸化物超電導体ソース/ドレイン電極と接続するように
前記穴内面に沿って設けられた酸化物超電導体層からな
る酸化物超電導体チャンネル領域と、該酸化物超電導体
チャンネル領域上にゲート絶縁層を介して形成されたゲ
ート電極とを備え、前記穴内面は、基板に対し傾斜して
いる超電導三端子素子によって、上記の課題を達成して
いる。
【0010】
【作用】本発明による超電導三端子素子においては、ゲ
ート電極とチャネル領域との間に加える電界を制御する
ことにより、直接に超電導体層(チャンネル領域)中の
多数キャリアを制御する。すなわち、電界を印加するこ
とにより、超電導体層と誘電体層(ゲート絶縁層)の界
面に電荷をチャージして、超電導体層内の電子対を消滅
することにより、超電導体を非超電導体に転移せさ、チ
ャンネル領域を流れる電流を減少させる。このように電
界効果を利用して電流制御を行なう構造は、超電導体の
近接効果を利用した素子に比べて、単位素子当りの電流
容量が本質的に大きい。
ート電極とチャネル領域との間に加える電界を制御する
ことにより、直接に超電導体層(チャンネル領域)中の
多数キャリアを制御する。すなわち、電界を印加するこ
とにより、超電導体層と誘電体層(ゲート絶縁層)の界
面に電荷をチャージして、超電導体層内の電子対を消滅
することにより、超電導体を非超電導体に転移せさ、チ
ャンネル領域を流れる電流を減少させる。このように電
界効果を利用して電流制御を行なう構造は、超電導体の
近接効果を利用した素子に比べて、単位素子当りの電流
容量が本質的に大きい。
【0011】更に、本発明では、ソース電極とドレイン
電極が薄膜形状で積み重ねられた構造となっており、チ
ャンネル領域は積層体に設けられた穴内面垂直方向に設
けられるので、超電導電流は、従来のように基板表面と
平行に流れるのではなく基板と垂直(厳密に垂直である
必要はない)な方向に流れる。つまり、素子を並列に接
続した時、ソース/ドレイン及びゲートの各電極の配線
が基板表面上で交差することがない。
電極が薄膜形状で積み重ねられた構造となっており、チ
ャンネル領域は積層体に設けられた穴内面垂直方向に設
けられるので、超電導電流は、従来のように基板表面と
平行に流れるのではなく基板と垂直(厳密に垂直である
必要はない)な方向に流れる。つまり、素子を並列に接
続した時、ソース/ドレイン及びゲートの各電極の配線
が基板表面上で交差することがない。
【0012】また、ソース電極とドレイン電極が同一平
面上に配置されるのでなく、一方が他方の上に配置され
ているわけであるから、それだけ1素子あたりの面積を
小さくすることができ、単位面積あたりの素子数を増す
ことが可能である。
面上に配置されるのでなく、一方が他方の上に配置され
ているわけであるから、それだけ1素子あたりの面積を
小さくすることができ、単位面積あたりの素子数を増す
ことが可能である。
【0013】加えて、本発明の超電導三端子素子は、ソ
ース電極とドレイン電極の積層体に、穴をあける工程を
行なうだけで、穴の数に対応した多数の素子が並列に接
続された構造が容易に実現される。
ース電極とドレイン電極の積層体に、穴をあける工程を
行なうだけで、穴の数に対応した多数の素子が並列に接
続された構造が容易に実現される。
【0014】本発明において使用できる超電導材料とし
ては、Y1 Ba2 Cu3 O7-x および、この複合酸化物
のYをHo,Er等のランタノイド元素で置換した組成
を有する複合酸化物、Tl2 Ba2 Ca1 Cu2 Ox ,
Tl2 Ba2 Ca2 Cu3 O10-y または、Bi2 Sr
2 Ca1 Cu2 Ox ,Bi2 Sr2 Ca2 Cu3 O10 -y
およびこれらの複合酸化物にPbを添加したもの、等
を例示することができる。
ては、Y1 Ba2 Cu3 O7-x および、この複合酸化物
のYをHo,Er等のランタノイド元素で置換した組成
を有する複合酸化物、Tl2 Ba2 Ca1 Cu2 Ox ,
Tl2 Ba2 Ca2 Cu3 O10-y または、Bi2 Sr
2 Ca1 Cu2 Ox ,Bi2 Sr2 Ca2 Cu3 O10 -y
およびこれらの複合酸化物にPbを添加したもの、等
を例示することができる。
【0015】また、本発明の超電導三端子素子の基板材
料としては、SrTiO3 ,MgO等の耐熱性酸化物セ
ラミックス単結晶基板や半導体基板を例示できる。前者
のような基板材料を用いる場合は、ソース/ドレイン電
極を構成する超電導体層のうち下側の超電導体層を基板
上に直接成膜してよいが、Si,GaAs等の半導体基
板を用いる場合は、下側の超電導体層と基板との間に適
当なバッファー層を挿入しても良い。本発明において
は、下側の超電導体層より基板側の構造(基板材料、バ
ッファー層の有無等)については、なんら限定されるも
のではない。
料としては、SrTiO3 ,MgO等の耐熱性酸化物セ
ラミックス単結晶基板や半導体基板を例示できる。前者
のような基板材料を用いる場合は、ソース/ドレイン電
極を構成する超電導体層のうち下側の超電導体層を基板
上に直接成膜してよいが、Si,GaAs等の半導体基
板を用いる場合は、下側の超電導体層と基板との間に適
当なバッファー層を挿入しても良い。本発明において
は、下側の超電導体層より基板側の構造(基板材料、バ
ッファー層の有無等)については、なんら限定されるも
のではない。
【0016】本発明において、ソース/ドレイン電極の
積層体に設ける穴の形は、円錐型でもV字型でも良く、
溝のような細長い開口をもつものも含まれる。穴の大き
さは、単位面積あたりに必要な電流容量を確保するに足
る数の穴を設けるに支障のない程度の大きさで、穴内面
に超電導体層(チャンネル領域)、ゲート絶縁層、ゲー
ト電極を成膜する際に、蒸発材料が穴内壁と穴の底部に
回り込める程度に小さくない大きさが望ましい。
積層体に設ける穴の形は、円錐型でもV字型でも良く、
溝のような細長い開口をもつものも含まれる。穴の大き
さは、単位面積あたりに必要な電流容量を確保するに足
る数の穴を設けるに支障のない程度の大きさで、穴内面
に超電導体層(チャンネル領域)、ゲート絶縁層、ゲー
ト電極を成膜する際に、蒸発材料が穴内壁と穴の底部に
回り込める程度に小さくない大きさが望ましい。
【0017】さらに、穴の内壁は、上側の超電導体層が
露出する穴のエッジ部(開口周縁)の成膜を確実に行な
い、かつ、必要なチャンネル長を確保するという理由か
ら、基板表面に対してゆるやかな傾斜を持つことが好ま
しい。
露出する穴のエッジ部(開口周縁)の成膜を確実に行な
い、かつ、必要なチャンネル長を確保するという理由か
ら、基板表面に対してゆるやかな傾斜を持つことが好ま
しい。
【0018】特に、(110)SrTiO3 等の単結晶
基板上に、ヘテロエピタキシャルに積層体が形成されて
いる場合において、V字型の穴を基板方位にあわせ、か
つ、基板表面と穴の内壁が45°の傾斜を持つように設
けると、穴内面が(100)方位となり、この穴内面上
にチャンネル領域としての超電導層をC軸配向で成膜す
ることができる。このことは、異方性の強い酸化物超電
導体において、臨界電流密度の大きいC面をチャンネル
領域に用いることができるという点で、特に望ましい。
基板上に、ヘテロエピタキシャルに積層体が形成されて
いる場合において、V字型の穴を基板方位にあわせ、か
つ、基板表面と穴の内壁が45°の傾斜を持つように設
けると、穴内面が(100)方位となり、この穴内面上
にチャンネル領域としての超電導層をC軸配向で成膜す
ることができる。このことは、異方性の強い酸化物超電
導体において、臨界電流密度の大きいC面をチャンネル
領域に用いることができるという点で、特に望ましい。
【0019】
【実施例】実施例:1 以下、本発明の実施例を図1を用いて説明する。図1に
おいて、SrTiO3 単結晶基板1上には、下からドレ
イン電極としての酸化物超電導体層(酸化物超電導体ド
レイン電極2b)、層間絶縁層3、ソース電極としての
酸化物超電導体層(酸化物超電導体ソース電極2a)が
積層されている。このソース/ドレイン電極を構成する
積層体には、下層の酸化物超電導体ドレイン電極2bに
至るV字断面形状の穴(溝)が設けられている。そし
て、穴内の傾斜面及び底面にはチャンネル領域を構成す
る酸化物超電導体層4が形成されている。この酸化物超
電導体層4の酸化物超電導体ソース電極2aから酸化物
超電導体ドレイン電極2bに至る領域が、酸化物超電導
体チャンネル領域4aを構成し、酸化物超電導体層4上
にはゲート絶縁層5を介してゲート電極6が積層されて
いる。かかる構造の超電導体三端子素子では、ゲート電
極6に印加する電圧を制御することにより、チャンネル
領域4aを通ってソース電極2aからドレイン電極に流
れる超電導電流(図中矢印Aで示す)が制御される(詳
細後述)。
おいて、SrTiO3 単結晶基板1上には、下からドレ
イン電極としての酸化物超電導体層(酸化物超電導体ド
レイン電極2b)、層間絶縁層3、ソース電極としての
酸化物超電導体層(酸化物超電導体ソース電極2a)が
積層されている。このソース/ドレイン電極を構成する
積層体には、下層の酸化物超電導体ドレイン電極2bに
至るV字断面形状の穴(溝)が設けられている。そし
て、穴内の傾斜面及び底面にはチャンネル領域を構成す
る酸化物超電導体層4が形成されている。この酸化物超
電導体層4の酸化物超電導体ソース電極2aから酸化物
超電導体ドレイン電極2bに至る領域が、酸化物超電導
体チャンネル領域4aを構成し、酸化物超電導体層4上
にはゲート絶縁層5を介してゲート電極6が積層されて
いる。かかる構造の超電導体三端子素子では、ゲート電
極6に印加する電圧を制御することにより、チャンネル
領域4aを通ってソース電極2aからドレイン電極に流
れる超電導電流(図中矢印Aで示す)が制御される(詳
細後述)。
【0020】次に、図1の超電導三端子素子の製造方法
について説明する。本実施例では、まず、SrTiO3
単結晶基板1の(110)面を成膜面として、RFスパ
ッタリング法により酸化物超電導体ドレイン電極2bと
して膜厚4000Åの超電導体層を成膜した。スパッタ
リングのターゲットとしては、Y1 Ba2 Cu3 O7- x
の組成をもつ焼結済みの酸化物を用いた。成膜条件は、
基板温度700℃,成膜速度1Å/sec,RF電力1
50Wのとし、成膜中は、Ar/O2 =10SCCM/
10SCCMのガス流量により、スパッタ装置内を40
0mTorrの圧力に保った。得られたY1 Ba2 Cu
3 O7-x 薄膜は、通常の4端子法測定によると、臨界温
度Tc=89K,臨界電流密度Jc=5×105 A/c
m2 の良質な酸化物高温超電導体薄膜であることが確認
された。
について説明する。本実施例では、まず、SrTiO3
単結晶基板1の(110)面を成膜面として、RFスパ
ッタリング法により酸化物超電導体ドレイン電極2bと
して膜厚4000Åの超電導体層を成膜した。スパッタ
リングのターゲットとしては、Y1 Ba2 Cu3 O7- x
の組成をもつ焼結済みの酸化物を用いた。成膜条件は、
基板温度700℃,成膜速度1Å/sec,RF電力1
50Wのとし、成膜中は、Ar/O2 =10SCCM/
10SCCMのガス流量により、スパッタ装置内を40
0mTorrの圧力に保った。得られたY1 Ba2 Cu
3 O7-x 薄膜は、通常の4端子法測定によると、臨界温
度Tc=89K,臨界電流密度Jc=5×105 A/c
m2 の良質な酸化物高温超電導体薄膜であることが確認
された。
【0021】上記のようにして酸化物超電導体ドレイン
電極2bを形成した後、この酸化物超電導体ドレイン電
極2b上に層間絶縁層3を形成した。成膜条件は、酸化
物超電導体ドレイン電極2bの場合と同じとし、SrT
iO3 の焼結ターゲットを用いた。このようして酸化物
超電導体ドレイン電極2b上に、8000Åの厚さのS
rTiO3 薄膜を成膜し、層間絶縁層3とした。
電極2bを形成した後、この酸化物超電導体ドレイン電
極2b上に層間絶縁層3を形成した。成膜条件は、酸化
物超電導体ドレイン電極2bの場合と同じとし、SrT
iO3 の焼結ターゲットを用いた。このようして酸化物
超電導体ドレイン電極2b上に、8000Åの厚さのS
rTiO3 薄膜を成膜し、層間絶縁層3とした。
【0022】続いて、層間絶縁層3の上に、酸化物超電
導体ソース電極2aとしての超電導体層を4000Åの
厚さに成膜した。この時の成膜条件は、第1層目の酸化
物超電導体ドレイン電極2bの時と同じである。
導体ソース電極2aとしての超電導体層を4000Åの
厚さに成膜した。この時の成膜条件は、第1層目の酸化
物超電導体ドレイン電極2bの時と同じである。
【0023】次に、積層体(酸化物超電導体ソース電極
2a,層間絶縁層3,酸化物超電導体ドレイン電極2
b)の所定の領域について、下層の酸化物超電導体ドレ
イン電極2bが露出するまで、SF6 ガスによるRIB
E(Reactive Ion Beam Etching) 法によってドライエッ
チングし、穴を設けた。この時、イオンビームを基板1
に対して45°傾斜させて照射することにより、内壁面
が基板1に対して45°傾いたV字型断面形状の穴とし
た。
2a,層間絶縁層3,酸化物超電導体ドレイン電極2
b)の所定の領域について、下層の酸化物超電導体ドレ
イン電極2bが露出するまで、SF6 ガスによるRIB
E(Reactive Ion Beam Etching) 法によってドライエッ
チングし、穴を設けた。この時、イオンビームを基板1
に対して45°傾斜させて照射することにより、内壁面
が基板1に対して45°傾いたV字型断面形状の穴とし
た。
【0024】しかる後、V字型断面形状の穴内面(傾斜
面及び底面)に、厚さ50ÅのY1Ba2 Cu3 O7-x
薄膜(酸化物超電導体層4)を成膜して、酸化物超電導
体チャネル領域4aを形成した。更に、酸化物超電導体
層4上に、ゲート絶縁層5としてのSrTiO3 薄膜
(膜厚100Å)、ゲート電極6としてのAg薄膜を順
次積層した。なお、Y1 Ba2 Cu3 O7-x 薄膜作製前
に、前処理としてArイオンビーム(0.5kV)エッ
チングと熱処理(700℃)をスパッタリング装置内で
行なった。酸化物超電導体層4及びゲート絶縁層5の成
膜条件は、ソース/ドレイン電極積層体を作製した時と
同様である。
面及び底面)に、厚さ50ÅのY1Ba2 Cu3 O7-x
薄膜(酸化物超電導体層4)を成膜して、酸化物超電導
体チャネル領域4aを形成した。更に、酸化物超電導体
層4上に、ゲート絶縁層5としてのSrTiO3 薄膜
(膜厚100Å)、ゲート電極6としてのAg薄膜を順
次積層した。なお、Y1 Ba2 Cu3 O7-x 薄膜作製前
に、前処理としてArイオンビーム(0.5kV)エッ
チングと熱処理(700℃)をスパッタリング装置内で
行なった。酸化物超電導体層4及びゲート絶縁層5の成
膜条件は、ソース/ドレイン電極積層体を作製した時と
同様である。
【0025】最後に、ソース/ドレイン電極と外部装置
の接続のためのAu電極(図示せず)を設けるために、
一部の領域で上層の酸化物超電導体ソース電極2aが露
出するまで、また別の一部の領域で下層の酸化物超電導
体ドレイン電極2bが露出するまで、SF6 ガスを用い
たRIBE法によってドライエッチングを2回行ない、
露出した超電導層上にそれぞれAuを蒸着した。この外
部接続用のAu電極の形成工程は周知の手法によって行
なった。
の接続のためのAu電極(図示せず)を設けるために、
一部の領域で上層の酸化物超電導体ソース電極2aが露
出するまで、また別の一部の領域で下層の酸化物超電導
体ドレイン電極2bが露出するまで、SF6 ガスを用い
たRIBE法によってドライエッチングを2回行ない、
露出した超電導層上にそれぞれAuを蒸着した。この外
部接続用のAu電極の形成工程は周知の手法によって行
なった。
【0026】上記のようにして作製した超電導三端子素
子について、液体窒素により77Kに冷却して、トラン
ジスタ特性を測定した。結果を図2に示す。図2では、
ソース/ドレイン電圧VSD(mV)とドレイン電流ID
(A/cm)との関係が、ゲート電圧VG をパラメータ
として示されている。図2から明らかなように、ゲート
電圧VG がゼロのときドレイン電流ID は最大であり、
ゲート電圧VG が負の値で大きくなるとドレイン電流I
D が減少しており、スイッチング特性の得られることが
わかる。
子について、液体窒素により77Kに冷却して、トラン
ジスタ特性を測定した。結果を図2に示す。図2では、
ソース/ドレイン電圧VSD(mV)とドレイン電流ID
(A/cm)との関係が、ゲート電圧VG をパラメータ
として示されている。図2から明らかなように、ゲート
電圧VG がゼロのときドレイン電流ID は最大であり、
ゲート電圧VG が負の値で大きくなるとドレイン電流I
D が減少しており、スイッチング特性の得られることが
わかる。
【0027】なお、上記の実施例においては、超導電体
としてYBaCuO系のものを用いたが、BiSrCa
CuO系の超電導体を用いても、実施例と同様のスイッ
チング特性が得られる。
としてYBaCuO系のものを用いたが、BiSrCa
CuO系の超電導体を用いても、実施例と同様のスイッ
チング特性が得られる。
【0028】基板1としては、SrTiO3 基板のほ
か、MgO基板、LaAlO3 基板などを採用すること
ができる。また、Si基板やGaAs基板などの半導体
基板を用いる時は、MgAl2 O4からなるバッファ層
を用いて、その上に直接、あるいはSrTiO3 等の格
子整合層をもう1層挿入して、超電導体層を形成するこ
とにより、実施例1と同様の特性が得られる。
か、MgO基板、LaAlO3 基板などを採用すること
ができる。また、Si基板やGaAs基板などの半導体
基板を用いる時は、MgAl2 O4からなるバッファ層
を用いて、その上に直接、あるいはSrTiO3 等の格
子整合層をもう1層挿入して、超電導体層を形成するこ
とにより、実施例1と同様の特性が得られる。
【0029】ゲート絶縁層5としても、SrTiO3 の
他に、誘電率が大きく、高耐圧のZrO2 ,MgAl2
O4 などを採用することができる。
他に、誘電率が大きく、高耐圧のZrO2 ,MgAl2
O4 などを採用することができる。
【0030】また、図1の構成では、積層体の上側にソ
ース電極が、下側にドレイン電極が配置されているが、
上側をドレイン電極、下側をソース電極としても良いこ
とは言うまでもない。
ース電極が、下側にドレイン電極が配置されているが、
上側をドレイン電極、下側をソース電極としても良いこ
とは言うまでもない。
【0031】実施例:2 次に、多素子を並列に接続した実施例について図3,図
4を参照して説明する。図3において、基板1上には、
実施例1と同様に酸化物超電導体ドレイン電極2b,層
間絶縁層3,酸化物超電導体ソース電極2aが積層され
ており、この積層体上には、ゲート電極6(後述)と上
層の酸化物超電導体ソース電極2aの絶縁を確保するこ
とを目的として、SrTiO3 薄膜(2000Å)から
なる第2層間絶縁層3aが形成されている。
4を参照して説明する。図3において、基板1上には、
実施例1と同様に酸化物超電導体ドレイン電極2b,層
間絶縁層3,酸化物超電導体ソース電極2aが積層され
ており、この積層体上には、ゲート電極6(後述)と上
層の酸化物超電導体ソース電極2aの絶縁を確保するこ
とを目的として、SrTiO3 薄膜(2000Å)から
なる第2層間絶縁層3aが形成されている。
【0032】本実施例では、この第2層間絶縁層3aを
含む4層の積層体に、最下層の酸化物超電導体ドレイン
電極2bに至る円錐形の穴が3×3個(詳細後述,図3
では3個の穴の断面を示す)設けられている。
含む4層の積層体に、最下層の酸化物超電導体ドレイン
電極2bに至る円錐形の穴が3×3個(詳細後述,図3
では3個の穴の断面を示す)設けられている。
【0033】そして、各穴の内面及び第2層間絶縁層3
a表面には、酸化物超電導体層4が形成されている。こ
の酸化物超電導体層4のうち、穴傾斜面の酸化物超電導
体ソース電極2aから酸化物超電導体ドレイン電極2b
の間の領域がチャンネル領域4aとして働く。更に、酸
化物超電導体層4上にはゲート絶縁層5及びゲート電極
6が設けられている。
a表面には、酸化物超電導体層4が形成されている。こ
の酸化物超電導体層4のうち、穴傾斜面の酸化物超電導
体ソース電極2aから酸化物超電導体ドレイン電極2b
の間の領域がチャンネル領域4aとして働く。更に、酸
化物超電導体層4上にはゲート絶縁層5及びゲート電極
6が設けられている。
【0034】図3の構成では、各穴毎に形成された超電
導三端子素子が10a,10b,10cの各電極が積層
構造となっていて、ソース電極同志,ドレイン電極同
志,ゲート電極同志はそれぞれ同一の薄膜で構成されて
いるので、別途配線を設けることなく並列接続が実現さ
れ、ドレイン電流は、基板1の紙面左端に設けられたソ
ースAu電極8と紙面右端に設けられたドレインAu電
極9間に流れる。このドレイン電流は、ゲート電極6に
印加する電圧によって制御される。
導三端子素子が10a,10b,10cの各電極が積層
構造となっていて、ソース電極同志,ドレイン電極同
志,ゲート電極同志はそれぞれ同一の薄膜で構成されて
いるので、別途配線を設けることなく並列接続が実現さ
れ、ドレイン電流は、基板1の紙面左端に設けられたソ
ースAu電極8と紙面右端に設けられたドレインAu電
極9間に流れる。このドレイン電流は、ゲート電極6に
印加する電圧によって制御される。
【0035】次に、図3の超電導三端子の製造方法につ
いて説明する。まず、実施例1と同様の成膜条件で酸化
物超電導体ドレイン電極2a,層間絶縁層3,酸化物超
電導体ソース電極2bを成膜し、更に、酸化物超電導体
ソース電極2a上に第2層間絶縁層3aを積層した。こ
の第2層間絶縁層3aの成膜条件は、ソース/ドレイン
電極2a,2b間の層間絶縁層3と同一である。
いて説明する。まず、実施例1と同様の成膜条件で酸化
物超電導体ドレイン電極2a,層間絶縁層3,酸化物超
電導体ソース電極2bを成膜し、更に、酸化物超電導体
ソース電極2a上に第2層間絶縁層3aを積層した。こ
の第2層間絶縁層3aの成膜条件は、ソース/ドレイン
電極2a,2b間の層間絶縁層3と同一である。
【0036】こうして得られた4層積層体の所定の領域
を、下層の酸化物超電導体ドレイン電極2bが露出する
まで、SF6 ガスによるRIBE(Reactive Ion Beam E
tching) 法を用いてドライエッチングすることにより、
図4に示されるように3行3列、計9ケの穴を開けた。
この時、イオンビームを基板1に対して45℃傾斜させ
て照射し、かつ基板を回転させることにより、内壁面が
45°傾いた円錐型の穴7を9ケ同時に作製した。
を、下層の酸化物超電導体ドレイン電極2bが露出する
まで、SF6 ガスによるRIBE(Reactive Ion Beam E
tching) 法を用いてドライエッチングすることにより、
図4に示されるように3行3列、計9ケの穴を開けた。
この時、イオンビームを基板1に対して45℃傾斜させ
て照射し、かつ基板を回転させることにより、内壁面が
45°傾いた円錐型の穴7を9ケ同時に作製した。
【0037】次いで、実施例1と同様の工程で、穴7内
面及び第2層間絶縁膜3a表面上にチャンネル領域4a
を構成する酸化物超電導体層4を設け、更に酸化物超電
導体層4上にゲート絶縁層5及びゲート電極6を積層し
た。最後に、基板1端部において酸化物超電導体ソース
電極2a及び酸化物超電導体ドレイン電極2bの一部を
露出させ、それぞれAu電極8,9を設け、多素子が並
列に接続された超電導三端子素子(図3)を完成した。
面及び第2層間絶縁膜3a表面上にチャンネル領域4a
を構成する酸化物超電導体層4を設け、更に酸化物超電
導体層4上にゲート絶縁層5及びゲート電極6を積層し
た。最後に、基板1端部において酸化物超電導体ソース
電極2a及び酸化物超電導体ドレイン電極2bの一部を
露出させ、それぞれAu電極8,9を設け、多素子が並
列に接続された超電導三端子素子(図3)を完成した。
【0038】上記のようにして製造された図3の超電導
三端子素子について、液体窒素により77Kに冷却し
て、トランジスタ特性を測定した。その結果、実施例1
と同じゲート電圧3Vで、完全に超電導電流をOFFす
ることができた。また、ゲート電圧ゼロVの時、超電導
電流としての最大ドレイン電流は、実施例1では0.5
Aであったが、実施例2では4Aであった。即ち、図3
のような多素子並列接続により大容量化が達成できるこ
とが確認できた。
三端子素子について、液体窒素により77Kに冷却し
て、トランジスタ特性を測定した。その結果、実施例1
と同じゲート電圧3Vで、完全に超電導電流をOFFす
ることができた。また、ゲート電圧ゼロVの時、超電導
電流としての最大ドレイン電流は、実施例1では0.5
Aであったが、実施例2では4Aであった。即ち、図3
のような多素子並列接続により大容量化が達成できるこ
とが確認できた。
【0039】
【発明の効果】以上のように、本発明による多数キャリ
ア制御の電界効果型超電導三端子素子は、ソース電極と
ドレイン電極が積層され、チャンネル領域が基板表面に
対して交差する方向に形成されているため、1つの素子
の面積を小さくでき、単位面積に配置できる素子の数を
従来に比べて大幅に増加させることが可能である。ま
た、本発明の超電導体三端子素子は、ソース/ドレイン
電極の積層体に穴を設けるだけで穴の数に対応する数の
多素子を同時に作製でき、複雑な配線を設けることなく
多素子の並列接続が容易に実現される。本発明の超電導
体三端子素子は、大容量の電流を高速かつ低損失で制御
できる電流スイッチング用素子として好適に用いられ
る。
ア制御の電界効果型超電導三端子素子は、ソース電極と
ドレイン電極が積層され、チャンネル領域が基板表面に
対して交差する方向に形成されているため、1つの素子
の面積を小さくでき、単位面積に配置できる素子の数を
従来に比べて大幅に増加させることが可能である。ま
た、本発明の超電導体三端子素子は、ソース/ドレイン
電極の積層体に穴を設けるだけで穴の数に対応する数の
多素子を同時に作製でき、複雑な配線を設けることなく
多素子の並列接続が容易に実現される。本発明の超電導
体三端子素子は、大容量の電流を高速かつ低損失で制御
できる電流スイッチング用素子として好適に用いられ
る。
【図1】本発明第1実施例による超電導三端子素子の構
造を示す断面図である。
造を示す断面図である。
【図2】図1の超電導体三端子素子のトランジスタ特性
の測定結果を示すグラフである。
の測定結果を示すグラフである。
【図3】本発明第2実施例による超電導三端子素子の構
造を示す断面図である。
造を示す断面図である。
【図4】図3の超電導三端子素子の製造工程を説明する
ための斜視図である。
ための斜視図である。
【図5】従来の超電導三端子素子の構造を示す断面図で
ある。
ある。
1 基板 2a 酸化物超電導体ソース電極 2b 酸化物超電導体ドレイン電極 3 層間絶縁層 3a 第2層間絶縁層 4 酸化物超電導体層 4a チャンネル領域 5 ゲート絶縁層 6 ゲート電極 8,9 Au電極
Claims (2)
- 【請求項1】 基板上に積層された一対の酸化物超電導
体層からなる酸化物超電導体ソース/ドレイン電極と、
該酸化物超電導体ソース/ドレイン電極間に積層された
層間絶縁層と、前記酸化物超電導体ソース/ドレイン電
極を貫通するか又は下側の酸化物超電導体層に至るよう
に設けられた穴と、該穴内面に露出した前記酸化物超電
導体ソース/ドレイン電極と接続するように前記穴内面
に沿って設けられた酸化物超電導体層からなる酸化物超
電導体チャンネル領域と、該酸化物超電導体チャンネル
領域上にゲート絶縁層を介して形成されたゲート電極と
を備え、前記穴内面は、基板に対し傾斜していることを
特徴とする超電導三端子素子。 - 【請求項2】 前記穴内面の基板に対する傾斜角度は、
45°であることを特徴とする請求項1に記載の超電導
三端子素子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3094952A JP2977935B2 (ja) | 1991-04-02 | 1991-04-02 | 超電導三端子素子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3094952A JP2977935B2 (ja) | 1991-04-02 | 1991-04-02 | 超電導三端子素子 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05145129A JPH05145129A (ja) | 1993-06-11 |
JP2977935B2 true JP2977935B2 (ja) | 1999-11-15 |
Family
ID=14124282
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3094952A Expired - Lifetime JP2977935B2 (ja) | 1991-04-02 | 1991-04-02 | 超電導三端子素子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2977935B2 (ja) |
-
1991
- 1991-04-02 JP JP3094952A patent/JP2977935B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05145129A (ja) | 1993-06-11 |
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