JP2977696B2 - 金属蒸気放電ランプを用いた光源装置 - Google Patents
金属蒸気放電ランプを用いた光源装置Info
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- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01J—ELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
- H01J61/00—Gas-discharge or vapour-discharge lamps
- H01J61/02—Details
- H01J61/12—Selection of substances for gas fillings; Specified operating pressure or temperature
- H01J61/18—Selection of substances for gas fillings; Specified operating pressure or temperature having a metallic vapour as the principal constituent
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、紫外線源として使用
される金属蒸気放電ランプに関する。
される金属蒸気放電ランプに関する。
【0002】
【従来技術】光化学反応、塗料やインクの硬化等の技術
分野においては、一般に波長域が250〜400nmの
紫外線が利用される。この紫外線源として、通常、金属
蒸気放電ランプが使用される。そして、350〜400
nmの波長域に多数の輝線スペクトルを有する鉄を封入
すると、上記用途にとってより好都合である。しかし、
鉄を封入した金属蒸気放電ランプを長時間点灯すると、
鉄は発光管の内壁に付着して薄膜を形成する。このた
め、発光に寄与する鉄の量が減少するとともに、形成さ
れた薄膜が紫外線の透過を阻害して、紫外線の出力も減
少してしまう。この問題を改善するために、鉄を封入し
た金属蒸気放電ランプに、例えば、鉛、錫、タリウム、
カドミニウム、マグネシウム、ビスマスなどのうちから
少なくとも1種以上の金属又は金属ハロゲン化物を添加
して、かつ、発光管温度を550〜800℃に制御する
と、鉄の薄膜の形成を長時間にわたって防止できること
が知られている。
分野においては、一般に波長域が250〜400nmの
紫外線が利用される。この紫外線源として、通常、金属
蒸気放電ランプが使用される。そして、350〜400
nmの波長域に多数の輝線スペクトルを有する鉄を封入
すると、上記用途にとってより好都合である。しかし、
鉄を封入した金属蒸気放電ランプを長時間点灯すると、
鉄は発光管の内壁に付着して薄膜を形成する。このた
め、発光に寄与する鉄の量が減少するとともに、形成さ
れた薄膜が紫外線の透過を阻害して、紫外線の出力も減
少してしまう。この問題を改善するために、鉄を封入し
た金属蒸気放電ランプに、例えば、鉛、錫、タリウム、
カドミニウム、マグネシウム、ビスマスなどのうちから
少なくとも1種以上の金属又は金属ハロゲン化物を添加
して、かつ、発光管温度を550〜800℃に制御する
と、鉄の薄膜の形成を長時間にわたって防止できること
が知られている。
【0003】ここで発光管温度が550℃より低くなる
と、封入しているメタルハライドが温度の低い部分に凝
縮してしまい、所望の発光が得られない。また、発光管
温度が800℃を越えると、発光管内壁におけるハロゲ
ンサイクルが良好に行われず、金属、特に、鉄等の薄膜
が発光管の内壁に付着してしまう。すなわち、発光管温
度を550℃以上、800℃以下の適切な温度範囲に保
持させる必要がある。
と、封入しているメタルハライドが温度の低い部分に凝
縮してしまい、所望の発光が得られない。また、発光管
温度が800℃を越えると、発光管内壁におけるハロゲ
ンサイクルが良好に行われず、金属、特に、鉄等の薄膜
が発光管の内壁に付着してしまう。すなわち、発光管温
度を550℃以上、800℃以下の適切な温度範囲に保
持させる必要がある。
【0004】従来、このような金属蒸気放電ランプは、
発光長1cmあたりの入力が160W/cm以下で、図
2に示すような排風冷却方式の灯具の中で使用されてい
た。しかし、最近では、より強い紫外線強度出力を必要
とする要求がある。この要求に答えるためには、発光長
1cmあたりの入力を160W/cmをこえて点灯させ
る方法が考えられるが、そのためにはランプの発光管に
対する冷却能力も上げる必要がある。しかし、単に風量
を増やしただけでは、発光管温度を550〜800℃の
適切な範囲に保つことはできないことが判明した。
発光長1cmあたりの入力が160W/cm以下で、図
2に示すような排風冷却方式の灯具の中で使用されてい
た。しかし、最近では、より強い紫外線強度出力を必要
とする要求がある。この要求に答えるためには、発光長
1cmあたりの入力を160W/cmをこえて点灯させ
る方法が考えられるが、そのためにはランプの発光管に
対する冷却能力も上げる必要がある。しかし、単に風量
を増やしただけでは、発光管温度を550〜800℃の
適切な範囲に保つことはできないことが判明した。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明が解決しよう
とする課題は、金属蒸気放電ランプを点灯するにあた
り、発光長1cmあたりの入力を160W/cmこえる
負荷で点灯しても、適切な発光管温度を維持することに
ある。
とする課題は、金属蒸気放電ランプを点灯するにあた
り、発光長1cmあたりの入力を160W/cmこえる
負荷で点灯しても、適切な発光管温度を維持することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明にかかる金属蒸
気放電ランプは、石英ガラス製発光管の内部に、少なく
とも水銀、希ガス、鉄、ハロゲンを封入してなり、点灯
時内圧が0.5〜10気圧であって、発光長1cmあたり
の入力が 160Wをこえて点灯され、かつ、発光管の全て
の部分において温度を550〜800℃に維持させる金
属蒸気放電ランプを用いた光源装置において、前記放電
ランプに冷却風を吹き付ける方式の灯具内に配置され
て、発光管外径をD(mm) 、発光長1cmあたりの入力を
P(W/cm)としたとき、P/14≦D≦28、で規定
されることを特徴とする。
気放電ランプは、石英ガラス製発光管の内部に、少なく
とも水銀、希ガス、鉄、ハロゲンを封入してなり、点灯
時内圧が0.5〜10気圧であって、発光長1cmあたり
の入力が 160Wをこえて点灯され、かつ、発光管の全て
の部分において温度を550〜800℃に維持させる金
属蒸気放電ランプを用いた光源装置において、前記放電
ランプに冷却風を吹き付ける方式の灯具内に配置され
て、発光管外径をD(mm) 、発光長1cmあたりの入力を
P(W/cm)としたとき、P/14≦D≦28、で規定
されることを特徴とする。
【0007】
【作用】発光管の外径を、発光長1cmあたりの入力で
規定される特定範囲内に設定することによって、発光長
1cmあたりの入力160W/cmをこえて点灯させて
も、適切な範囲内に発光管温度を維持できる。このた
め、ランプ点灯を長時間行っても、鉄の薄膜形成を防止
することができる。
規定される特定範囲内に設定することによって、発光長
1cmあたりの入力160W/cmをこえて点灯させて
も、適切な範囲内に発光管温度を維持できる。このた
め、ランプ点灯を長時間行っても、鉄の薄膜形成を防止
することができる。
【0008】
【実施例】図1は、この発明にかかる金属蒸気放電ラン
プの基本的な構成を示す。この金属蒸気放電ランプ(以
下、ランプともいう)は、石英ガラスからなる発光管1
内の両端において一対の電極2が互いに管軸方向に対向
するように配置され、発光管1の両端のシール部11に
封止されたモリブデンよりなる金属箔3を介して、電極
2と外部リード4とが電気的に接続されている。このラ
ンプは、例えば、発光管1の外径は26mmに設定され
る。このランプを、図2に示す排風冷却方式の灯具内で
点灯させ、発光管の最低温度が550℃となるように冷
却を調整しながら、発光長1cmあたりの入力を変化さ
せた時の発光管の最高温度を測定した。すなわち、各条
件で冷却能力を増せば、発光管の最高温度は下がるもの
の、最低温度も下がり、550℃を下回ってしまう。そ
のため、発光管の最高温度と最低温度の両方を適切な温
度範囲に維持することができなくなってしまうため、発
光管の最低温度を550℃にそろえた時の最高温度を測
定したものである。これを図4に示す。図2では、灯具
全体の図は省略しているが、反射ミラー20の全面開口
より冷却風を吸引して、反射ミラー20の頂部に設けら
れた開口より排風する。
プの基本的な構成を示す。この金属蒸気放電ランプ(以
下、ランプともいう)は、石英ガラスからなる発光管1
内の両端において一対の電極2が互いに管軸方向に対向
するように配置され、発光管1の両端のシール部11に
封止されたモリブデンよりなる金属箔3を介して、電極
2と外部リード4とが電気的に接続されている。このラ
ンプは、例えば、発光管1の外径は26mmに設定され
る。このランプを、図2に示す排風冷却方式の灯具内で
点灯させ、発光管の最低温度が550℃となるように冷
却を調整しながら、発光長1cmあたりの入力を変化さ
せた時の発光管の最高温度を測定した。すなわち、各条
件で冷却能力を増せば、発光管の最高温度は下がるもの
の、最低温度も下がり、550℃を下回ってしまう。そ
のため、発光管の最高温度と最低温度の両方を適切な温
度範囲に維持することができなくなってしまうため、発
光管の最低温度を550℃にそろえた時の最高温度を測
定したものである。これを図4に示す。図2では、灯具
全体の図は省略しているが、反射ミラー20の全面開口
より冷却風を吸引して、反射ミラー20の頂部に設けら
れた開口より排風する。
【0009】図4から明らかなように、発光長1cmあ
たりの入力が160W/cmをこえると、発光管の温度
は、適切な温度範囲である550〜800℃内に維持す
ることができなくなる。
たりの入力が160W/cmをこえると、発光管の温度
は、適切な温度範囲である550〜800℃内に維持す
ることができなくなる。
【0010】次に、上記ランプと全く同一構成の金属蒸
気放電ランプを、図3に示すような送風吹き付け冷却方
式の灯具の中で、同様に、発光管の最低温度が550℃
となるように冷却を調整しながら、発光長1cmあたり
の入力が160W/cm以上で点灯させ、発光管の最高
温度を測定した。これを図5に示す。なお、図3では、
灯具全体の図は省略しているが、反射ミラー20の頂
部、もしくは、反射ミラー20内に設けられた開口より
送風をランプに吹き付け、ランプを冷却する。図5よ
り、送風吹き付け冷却方式の灯具内では、発光長1cm
あたりの入力が360W/cmまで、発光管の温度は、
適切な温度範囲である550〜800℃におさまってい
ることがわかった。
気放電ランプを、図3に示すような送風吹き付け冷却方
式の灯具の中で、同様に、発光管の最低温度が550℃
となるように冷却を調整しながら、発光長1cmあたり
の入力が160W/cm以上で点灯させ、発光管の最高
温度を測定した。これを図5に示す。なお、図3では、
灯具全体の図は省略しているが、反射ミラー20の頂
部、もしくは、反射ミラー20内に設けられた開口より
送風をランプに吹き付け、ランプを冷却する。図5よ
り、送風吹き付け冷却方式の灯具内では、発光長1cm
あたりの入力が360W/cmまで、発光管の温度は、
適切な温度範囲である550〜800℃におさまってい
ることがわかった。
【0011】次に、送風吹き付け冷却方式の灯具の中
で、金属蒸気放電ランプを点灯させるにあたって、発光
長1cmあたりの入力と発光管外径との関係から、発光
管温度を測定する実験をした。具体的には、発光長1c
mあたりの入力を160,200,240,280,3
20,360,400W/cmと変化させて、その各々
の入力値に対して、発光管の外径が異なる場合に、発光
管の最低温度が、常に、550℃となるように冷却を調
整した時の最高温度を測定した。発光管の外径は、1
4,16,18,20,22,24,26,28,30
mmの9種類のランプを使い、外径以外の条件は全て同
一で行った。図6〜図12は、それぞれにおいて、最低
温度を550℃に維持した時の最高温度の値を表してい
る。
で、金属蒸気放電ランプを点灯させるにあたって、発光
長1cmあたりの入力と発光管外径との関係から、発光
管温度を測定する実験をした。具体的には、発光長1c
mあたりの入力を160,200,240,280,3
20,360,400W/cmと変化させて、その各々
の入力値に対して、発光管の外径が異なる場合に、発光
管の最低温度が、常に、550℃となるように冷却を調
整した時の最高温度を測定した。発光管の外径は、1
4,16,18,20,22,24,26,28,30
mmの9種類のランプを使い、外径以外の条件は全て同
一で行った。図6〜図12は、それぞれにおいて、最低
温度を550℃に維持した時の最高温度の値を表してい
る。
【0012】図6は、発光長1cmあたりの入力を16
0W/cmとしたものである。この場合は、発光管外径
が14mm(D=14、P/D=11.4)〜28mm
(D=28、P/D=5.7)においては、最低温度を
550℃に維持した時の最高温度は800℃以下に抑え
ることができた。しかし、発光管外径が30mm(D=
30、P/D=5.3)の時は、最低温度を550℃に
維持すると、最高温度は800℃をこえてしまった。
0W/cmとしたものである。この場合は、発光管外径
が14mm(D=14、P/D=11.4)〜28mm
(D=28、P/D=5.7)においては、最低温度を
550℃に維持した時の最高温度は800℃以下に抑え
ることができた。しかし、発光管外径が30mm(D=
30、P/D=5.3)の時は、最低温度を550℃に
維持すると、最高温度は800℃をこえてしまった。
【0013】図7は、発光長1cmあたりの入力を20
0W/cmとしたものである。この場合は、発光管外径
が16mm(D=16、P/D=12.5)〜28mm
(D=28、P/D=7.1)においては、最低温度を
550℃に維持した時の最高温度は800℃以下に抑え
ることができた。しかし、発光管外径が14mm(D=
14、P/D=14.3)の時は最高温度は800℃を
わずかにこえていた。また、発光管の外径が30mm
(D=30、P/D=6.7)の時は、最低温度を55
0℃に維持すると、最高温度は800℃をこえた。
0W/cmとしたものである。この場合は、発光管外径
が16mm(D=16、P/D=12.5)〜28mm
(D=28、P/D=7.1)においては、最低温度を
550℃に維持した時の最高温度は800℃以下に抑え
ることができた。しかし、発光管外径が14mm(D=
14、P/D=14.3)の時は最高温度は800℃を
わずかにこえていた。また、発光管の外径が30mm
(D=30、P/D=6.7)の時は、最低温度を55
0℃に維持すると、最高温度は800℃をこえた。
【0014】図8は、発光長1cmあたりの入力を24
0W/cmとしたものである。この場合は、発光管外径
が18mm(D=18、P/D=13.3)〜28mm
(D=28、P/D=8.6)においては、最低温度を
550℃に維持した時の最高温度は800℃以下に抑え
ることができた。しかし、発光管外径が14mm(D=
14、P/D=17.1)、16mm(D=16、P/
D=15.0)の時は最高温度は800℃をこえてい
た。また、発光管の外径が30mm(D=30、P/D
=8.0)の時は、最低温度を550℃に維持すると、
最高温度は800℃をこえた。なお、発光管外径が14
mm以下の場合は、この入力では、発光管が破裂する恐
れがあるため、最高温度が800℃を越えた時点で実験
を中止した。
0W/cmとしたものである。この場合は、発光管外径
が18mm(D=18、P/D=13.3)〜28mm
(D=28、P/D=8.6)においては、最低温度を
550℃に維持した時の最高温度は800℃以下に抑え
ることができた。しかし、発光管外径が14mm(D=
14、P/D=17.1)、16mm(D=16、P/
D=15.0)の時は最高温度は800℃をこえてい
た。また、発光管の外径が30mm(D=30、P/D
=8.0)の時は、最低温度を550℃に維持すると、
最高温度は800℃をこえた。なお、発光管外径が14
mm以下の場合は、この入力では、発光管が破裂する恐
れがあるため、最高温度が800℃を越えた時点で実験
を中止した。
【0015】図9は、発光長1cmあたりの入力を28
0W/cmとしたものである。この場合は、発光管外径
が20mm(D=20、P/D=14.0)〜28mm
(D=28、P/D=10.0)においては、最低温度
を550℃に維持した時の最高温度は800℃以下に抑
えることができた。しかし、発光管外径が14mm(D
=14、P/D=20.0)、18mm(D=18、P
/D=15.6)の時は最高温度は800℃をこえてい
た。また、発光管の外径が30mm(D=30、P/D
=9.3)の時は、最低温度を550℃に維持すると、
最高温度は800℃をこえた。なお、発光管外径が16
mm以下の場合は、この入力では、発光管が破裂する恐
れがあるため、最高温度が800℃を越えた時点で実験
を中止した。
0W/cmとしたものである。この場合は、発光管外径
が20mm(D=20、P/D=14.0)〜28mm
(D=28、P/D=10.0)においては、最低温度
を550℃に維持した時の最高温度は800℃以下に抑
えることができた。しかし、発光管外径が14mm(D
=14、P/D=20.0)、18mm(D=18、P
/D=15.6)の時は最高温度は800℃をこえてい
た。また、発光管の外径が30mm(D=30、P/D
=9.3)の時は、最低温度を550℃に維持すると、
最高温度は800℃をこえた。なお、発光管外径が16
mm以下の場合は、この入力では、発光管が破裂する恐
れがあるため、最高温度が800℃を越えた時点で実験
を中止した。
【0016】図10は、発光長1cmあたりの入力を3
20W/cmとしたものである。この場合は、発光管外
径が24mm(D=24、P/D=13.3)〜28m
m(D=28、P/D=11.4)においては、最低温
度を550℃に維持した時の最高温度は800℃以下に
抑えることができた。しかし、発光管外径が14mm
(D=14、P/D=22.9)〜22mm(D=2
2、P/D=14.5)の時は最高温度は800℃をこ
えていた。また、発光管の外径が30mm(D=30、
P/D=10.7)の時は、最低温度を550℃に維持
すると、最高温度は800℃をこえた。なお、発光管外
径が20mm以下の場合は、この入力では、発光管が破
裂する恐れがあるため、最高温度が800℃を越えた時
点で実験を中止した。
20W/cmとしたものである。この場合は、発光管外
径が24mm(D=24、P/D=13.3)〜28m
m(D=28、P/D=11.4)においては、最低温
度を550℃に維持した時の最高温度は800℃以下に
抑えることができた。しかし、発光管外径が14mm
(D=14、P/D=22.9)〜22mm(D=2
2、P/D=14.5)の時は最高温度は800℃をこ
えていた。また、発光管の外径が30mm(D=30、
P/D=10.7)の時は、最低温度を550℃に維持
すると、最高温度は800℃をこえた。なお、発光管外
径が20mm以下の場合は、この入力では、発光管が破
裂する恐れがあるため、最高温度が800℃を越えた時
点で実験を中止した。
【0017】図11は、発光長1cmあたりの入力を3
60W/cmとしたものである。この場合は、発光管外
径が26mm(D=26、P/D=13.8)、28m
m(D=28、P/D=12.9)においては、最低温
度を550℃に維持した時の最高温度は800℃以下に
抑えることができた。しかし、発光管外径が14mm
(D=14、P/D=25.7)〜24mm(D=2
4、P/D=15.0)の時は最高温度は800℃をこ
えていた。また、発光管の外径が30mm(D=30、
P/D=12.0)の時は、最低温度を550℃に維持
すると、最高温度は800℃をこえた。なお、発光管外
径が22mm以下の場合は、この入力では、発光管が破
裂する恐れがあるため、最高温度が800℃を越えた時
点で実験を中止した。
60W/cmとしたものである。この場合は、発光管外
径が26mm(D=26、P/D=13.8)、28m
m(D=28、P/D=12.9)においては、最低温
度を550℃に維持した時の最高温度は800℃以下に
抑えることができた。しかし、発光管外径が14mm
(D=14、P/D=25.7)〜24mm(D=2
4、P/D=15.0)の時は最高温度は800℃をこ
えていた。また、発光管の外径が30mm(D=30、
P/D=12.0)の時は、最低温度を550℃に維持
すると、最高温度は800℃をこえた。なお、発光管外
径が22mm以下の場合は、この入力では、発光管が破
裂する恐れがあるため、最高温度が800℃を越えた時
点で実験を中止した。
【0018】図12は、発光長1cmあたりの入力を4
00W/cmとしたものである。この場合は、発光管外
径によらず、最低温度を550℃に維持した時の最高を
800℃以下に抑えることはできなかった。しかし、発
光管外径が28mm(D=28、P/D=14.3)の
時は、最高温度は800℃を僅かながら超過した。な
お、発光管外径が24mm以下の場合は、この入力で
は、発光管が破裂する恐れがあるため、最高温度が80
0℃を越えた時点で実験を中止した。
00W/cmとしたものである。この場合は、発光管外
径によらず、最低温度を550℃に維持した時の最高を
800℃以下に抑えることはできなかった。しかし、発
光管外径が28mm(D=28、P/D=14.3)の
時は、最高温度は800℃を僅かながら超過した。な
お、発光管外径が24mm以下の場合は、この入力で
は、発光管が破裂する恐れがあるため、最高温度が80
0℃を越えた時点で実験を中止した。
【0019】この結果、発光長1cmあたりの入力P(W
/cm)と発光管外径D(mm)の比(P/D)が14以下
でないと、発光管の温度分布範囲を最低温度を550℃
以上、かつ、最高温度を800℃以下に制御することは
できないと判明した。また、入力に関係なく、発光管の
外径が28mmをこえると、同様の制御はできないことも
判明した。したがって、D≦28、かつ、P/D≦1
4、すなわち、P/14≦D≦28、という特定の範囲
内であれば、送風吹き付けの冷却灯具で、発光長1cmあ
たりの入力P(W/cm)が 160Wをこえて点灯させて
も、発光管温度を適切な温度範囲である550〜800
℃に維持することができる。
/cm)と発光管外径D(mm)の比(P/D)が14以下
でないと、発光管の温度分布範囲を最低温度を550℃
以上、かつ、最高温度を800℃以下に制御することは
できないと判明した。また、入力に関係なく、発光管の
外径が28mmをこえると、同様の制御はできないことも
判明した。したがって、D≦28、かつ、P/D≦1
4、すなわち、P/14≦D≦28、という特定の範囲
内であれば、送風吹き付けの冷却灯具で、発光長1cmあ
たりの入力P(W/cm)が 160Wをこえて点灯させて
も、発光管温度を適切な温度範囲である550〜800
℃に維持することができる。
【0020】
【発明の効果】この発明の金属蒸気放電ランプでは、発
光管外径Dが特定の範囲に限定されているので、発光長
1cmあたりの入力が160W/cmをこえる負荷で点
灯しても、送風吹き付け冷却灯具において、発光管の温
度分布を適切な温度範囲とすることができる。すなわ
ち、所望の発光を得ながら、発光管内壁への鉄の付着を
十分有効に防止することができる。したがって、波長域
250〜400nmの紫外線を高い放射強度で長時間に
わたり安定に放射することができる。
光管外径Dが特定の範囲に限定されているので、発光長
1cmあたりの入力が160W/cmをこえる負荷で点
灯しても、送風吹き付け冷却灯具において、発光管の温
度分布を適切な温度範囲とすることができる。すなわ
ち、所望の発光を得ながら、発光管内壁への鉄の付着を
十分有効に防止することができる。したがって、波長域
250〜400nmの紫外線を高い放射強度で長時間に
わたり安定に放射することができる。
【図1】この発明にかかる金属蒸気放電ランプを示す。
【図2】排風冷却方式の灯具を示す。
【図3】送風冷却方式の灯具を示す。
【図4】排風冷却方式における発光長1cmあたりの入
力と発光管温度との関係を示す。
力と発光管温度との関係を示す。
【図5】送風冷却方式における発光長1cmあたりの入
力と発光管温度との関係を示す。
力と発光管温度との関係を示す。
【図6】発光長1cmあたりの入力160W/cmにお
ける発光管外径と発光管温度との関係を示す。
ける発光管外径と発光管温度との関係を示す。
【図7】発光長1cmあたりの入力200W/cmにお
ける発光管外径と発光管温度との関係を示す。
ける発光管外径と発光管温度との関係を示す。
【図8】発光長1cmあたりの入力240W/cmにお
ける発光管外径と発光管温度との関係を示す。
ける発光管外径と発光管温度との関係を示す。
【図9】発光長1cmあたりの入力280W/cmにお
ける発光管外径と発光管温度との関係を示す。
ける発光管外径と発光管温度との関係を示す。
【図10】発光長1cmあたりの入力320W/cmに
おける発光管外径と発光管温度との関係を示す。
おける発光管外径と発光管温度との関係を示す。
【図11】発光長1cmあたりの入力360W/cmに
おける発光管外径と発光管温度との関係を示す。
おける発光管外径と発光管温度との関係を示す。
【図12】発光長1cmあたりの入力400W/cmに
おける発光管外径と発光管温度との関係を示す。
おける発光管外径と発光管温度との関係を示す。
1 発光管 2 電極 3 金属箔 4 外部リード 11 シール部 20 反射ミラー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−27126(JP,A) 特開 平3−95851(JP,A) 特開 昭62−2443(JP,A) 特開 平4−184858(JP,A) 実開 平4−85647(JP,U) 実開 昭54−35081(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01J 61/88
Claims (1)
- 【請求項1】石英ガラス製発光管の内部に、少なくとも
水銀、希ガス、鉄、ハロゲンを封入してなり、点灯時内
圧が0.5〜10気圧であって、発光長1cmあたりの入
力が160Wをこえて点灯され、かつ、発光管の全ての部
分において温度を550〜800℃に維持させる金属蒸
気放電ランプを用いた光源装置において、 前記放電ランプに冷却風を吹き付ける方式の灯具内に配
置されて発光管外径をD(mm) 、発光長1cmあたりの入
力をP(W/cm)としたとき、 P/14≦D≦28、 で規定されることを特徴とする金属蒸気放電ランプを用
いた光源装置。
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---|---|---|---|
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JP2012198997A (ja) * | 2011-03-18 | 2012-10-18 | Ushio Inc | ロングアーク型メタルハライドランプ及び光照射装置 |
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US2724790A (en) * | 1951-12-20 | 1955-11-22 | Inst Divi Thomae Foundation | Arc lamp |
AR207269A1 (es) * | 1975-03-20 | 1976-09-22 | Dentsply Int Inc | Aparato de fuente de luz para suministrar radiacion ultravioleta a una zona de superficie restringida |
FR2341815A1 (fr) * | 1976-02-23 | 1977-09-16 | Nath Guenther | Appareil emetteur d'un rayonnement dans le domaine spectral ultraviolet |
GB1576213A (en) * | 1976-08-25 | 1980-10-01 | English Electric Valve Co Ltd | Mesh electrodes |
US4143278A (en) * | 1977-05-16 | 1979-03-06 | Geo. Koch Sons, Inc. | Radiation cure reactor |
JPS5458979A (en) * | 1977-10-19 | 1979-05-12 | Toshiba Corp | Metal vapor discharge lamp |
JPS60191038A (ja) * | 1984-03-07 | 1985-09-28 | Oak Seisakusho:Kk | 紫外線照射装置 |
GB2183085A (en) * | 1985-10-04 | 1987-05-28 | Ushio Electric Inc | Iron vapor discharge lamp |
US5107178A (en) * | 1990-01-16 | 1992-04-21 | Ushio Denki Kabushiki Kaisha | Metal vapor discharge lamp filled with bismuth, mercury, a rare gas, iron and a halogen |
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-
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- 1993-03-17 JP JP5081106A patent/JP2977696B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1994
- 1994-03-04 DE DE69413439T patent/DE69413439T2/de not_active Expired - Lifetime
- 1994-03-04 EP EP94103326A patent/EP0616357B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1994-03-17 US US08/214,326 patent/US5489819A/en not_active Expired - Lifetime
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DE69413439T2 (de) | 1999-03-25 |
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DE69413439D1 (de) | 1998-10-29 |
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