JP2977691B2 - 作業車のフレーム構造 - Google Patents
作業車のフレーム構造Info
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- JP2977691B2 JP2977691B2 JP5018361A JP1836193A JP2977691B2 JP 2977691 B2 JP2977691 B2 JP 2977691B2 JP 5018361 A JP5018361 A JP 5018361A JP 1836193 A JP1836193 A JP 1836193A JP 2977691 B2 JP2977691 B2 JP 2977691B2
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- extending portion
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- Harvester Elements (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンバインや運搬車と
いった、走行装置にクローラを用いた形式の作業車のフ
レーム構造に関する。
いった、走行装置にクローラを用いた形式の作業車のフ
レーム構造に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばコンバインでは、図4に示すよう
に、脱穀装置2を搭載支持する前後一対の横フレーム7
を、前後向きの主フレーム6後部の上面に固着して架設
してあり、クローラ3の上方位置で主フレーム6よりも
横外に張出た片持ち状の延設部7Aについては、補強部
材13を主フレーム6の側面と横フレーム7の下面とに
亘る状態で固着連結してあり、かつ、力学的無駄がない
よう補強部材13を前後方向視で三角形状としてあっ
た。
に、脱穀装置2を搭載支持する前後一対の横フレーム7
を、前後向きの主フレーム6後部の上面に固着して架設
してあり、クローラ3の上方位置で主フレーム6よりも
横外に張出た片持ち状の延設部7Aについては、補強部
材13を主フレーム6の側面と横フレーム7の下面とに
亘る状態で固着連結してあり、かつ、力学的無駄がない
よう補強部材13を前後方向視で三角形状としてあっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記補強部材は、クロ
ーラに向けて突出した状態に設定されるため、飛散泥土
やゴミが該補強部材に付着・堆積して走行抵抗になった
り、あるいは、補強部材とクローラ上面との上下間隔を
確保する都合上、車高が全体的に高くなったりする傾向
にあり、これらの点においては改善の余地があった。本
発明の目的は、フレーム構造の工夫により、上記の不都
合点を改善させることにある。
ーラに向けて突出した状態に設定されるため、飛散泥土
やゴミが該補強部材に付着・堆積して走行抵抗になった
り、あるいは、補強部材とクローラ上面との上下間隔を
確保する都合上、車高が全体的に高くなったりする傾向
にあり、これらの点においては改善の余地があった。本
発明の目的は、フレーム構造の工夫により、上記の不都
合点を改善させることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的の達成のために
本発明は、作業部を搭載支持する左右向きの横フレーム
を、左右のクローラ走行装置間に配置された前後向きで
左右一対の主フレーム上でこれらに亘って架設連結し、
横フレームに、クローラ走行装置の上方を通して主フレ
ームの横外側に向かう片持ち状の延出部を備え、延出部
に対する補強部材を、延出部の上下幅内に納まる上下幅
寸法に設定して、主フレーム上面と延出部の前又は後側
面の夫々に固着し、この補強部材の延出部側への張出し
量を、延出部を補強支持するに足りる長さに設定して、
かつ、主フレームの左右両側に亘る状態で設けてあるこ
とを特徴構成とするものである。
本発明は、作業部を搭載支持する左右向きの横フレーム
を、左右のクローラ走行装置間に配置された前後向きで
左右一対の主フレーム上でこれらに亘って架設連結し、
横フレームに、クローラ走行装置の上方を通して主フレ
ームの横外側に向かう片持ち状の延出部を備え、延出部
に対する補強部材を、延出部の上下幅内に納まる上下幅
寸法に設定して、主フレーム上面と延出部の前又は後側
面の夫々に固着し、この補強部材の延出部側への張出し
量を、延出部を補強支持するに足りる長さに設定して、
かつ、主フレームの左右両側に亘る状態で設けてあるこ
とを特徴構成とするものである。
【0005】
【作用】例えば、図1に示すように、横フレーム7の前
後面にチャンネル材製の補強部材13を、主フレーム6
から横外側へ突出した横フレーム延出部7Aを補強する
に足る長さでもって主フレーム6から張り出してあるか
ら、延出部7Aで必要となる強度を確保することができ
るとともに、従来のように下方に突出しないことによっ
て泥・ゴミの付着堆積を抑制できる。そして、クローラ
上面と補強部材との上下間隔が増大するから、後側の緊
張転輪径を大径化して湿田走破性を向上できるとか、車
高を低くできて低重心化が図れるといったことが可能に
なる。
後面にチャンネル材製の補強部材13を、主フレーム6
から横外側へ突出した横フレーム延出部7Aを補強する
に足る長さでもって主フレーム6から張り出してあるか
ら、延出部7Aで必要となる強度を確保することができ
るとともに、従来のように下方に突出しないことによっ
て泥・ゴミの付着堆積を抑制できる。そして、クローラ
上面と補強部材との上下間隔が増大するから、後側の緊
張転輪径を大径化して湿田走破性を向上できるとか、車
高を低くできて低重心化が図れるといったことが可能に
なる。
【0006】つまり、補強部材13は、要は横フレーム
の延出部の強度を確保すれば良いのであるから、横フレ
ーム下面に設けることは上下方向の断面係数を効果的に
向上し得る点で合理的ではあるが、必ずしも横フレーム
下面に配設しなければならないことはない。そこで本願
では横フレームの側面に補強部材を位置させる工夫によ
り、多少補強の合理性の点では劣るが上記した他の複数
の利点が備わり、総合的にはより有意義であることか
ら、上記の特徴構成を採るに至ったのである。
の延出部の強度を確保すれば良いのであるから、横フレ
ーム下面に設けることは上下方向の断面係数を効果的に
向上し得る点で合理的ではあるが、必ずしも横フレーム
下面に配設しなければならないことはない。そこで本願
では横フレームの側面に補強部材を位置させる工夫によ
り、多少補強の合理性の点では劣るが上記した他の複数
の利点が備わり、総合的にはより有意義であることか
ら、上記の特徴構成を採るに至ったのである。
【0007】
【発明の効果】従って、フレームの補強手段を少し非合
理化させるという発想の転換を図っての構造工夫によ
り、泥詰まり少なく走行でき、かつ、湿田走行性能向上
あるいは低重心化が図れる作業車のフレーム構造を提供
できた。
理化させるという発想の転換を図っての構造工夫によ
り、泥詰まり少なく走行でき、かつ、湿田走行性能向上
あるいは低重心化が図れる作業車のフレーム構造を提供
できた。
【0008】
【実施例】以下に、本発明の実施例を図面に基づいて説
明する。図3にコンバインの側面図が、図2にはその後
部下部の側面図が夫々示され、1は刈取部、2は脱穀装
置、3はクローラ走行装置、4は操縦部、5は機体フレ
ームである。脱穀装置(作業部に相当)2は、左右一対
の主フレーム6,6の後部の上面に架設固定された前後
一対の横フレーム7,7に搭載してあり、主フレーム6
には縦フレーム8を介してトラックフレーム9を連結し
てある。
明する。図3にコンバインの側面図が、図2にはその後
部下部の側面図が夫々示され、1は刈取部、2は脱穀装
置、3はクローラ走行装置、4は操縦部、5は機体フレ
ームである。脱穀装置(作業部に相当)2は、左右一対
の主フレーム6,6の後部の上面に架設固定された前後
一対の横フレーム7,7に搭載してあり、主フレーム6
には縦フレーム8を介してトラックフレーム9を連結し
てある。
【0009】クローラ走行装置3は、トラックフレーム
9に支承される複数の遊転輪10、緊張転輪11等にク
ローラベルト12を巻回して構成されている。横フレー
ム7には、クローラ走行装置3の上方を通して主フレー
ム6の横外側に向かう片持ち状の延出部7Aを備えてあ
るとともに、主フレーム6上面と延出部7Aの前又は後
側面の夫々に固着された補強部材13,16を設けてあ
る。
9に支承される複数の遊転輪10、緊張転輪11等にク
ローラベルト12を巻回して構成されている。横フレー
ム7には、クローラ走行装置3の上方を通して主フレー
ム6の横外側に向かう片持ち状の延出部7Aを備えてあ
るとともに、主フレーム6上面と延出部7Aの前又は後
側面の夫々に固着された補強部材13,16を設けてあ
る。
【0010】補強部材13,16は横倒しの断面コ字状
の板金材で成り、前側の横フレーム7の後側面と主フレ
ーム6上面とに夫々溶着され、後側の横フレーム7の前
側面と主フレーム6上面とに夫々溶着されているととも
に、後側の補強部材16は左右の主フレーム6,6間の
中央位置で左右に分割してある。つまり、前後の補強部
材13,16の夫々を、主フレーム6の左右両側に亘る
状態で設けるとともに、これら補強部材13,16にお
ける延出部7A側への張出し量を、この延出部7Aを補
強支持するに足りる長さに設定してある。
の板金材で成り、前側の横フレーム7の後側面と主フレ
ーム6上面とに夫々溶着され、後側の横フレーム7の前
側面と主フレーム6上面とに夫々溶着されているととも
に、後側の補強部材16は左右の主フレーム6,6間の
中央位置で左右に分割してある。つまり、前後の補強部
材13,16の夫々を、主フレーム6の左右両側に亘る
状態で設けるとともに、これら補強部材13,16にお
ける延出部7A側への張出し量を、この延出部7Aを補
強支持するに足りる長さに設定してある。
【0011】そして、後側の横フレーム7の後方におけ
る主フレーム6上に載置されたバッテリー14の配線1
5を左右の後補強部材16,16間から一方の後補強部
材16内を通して配策されている。又、縦フレーム8の
背面と主フレーム6後端部下面とを一体化するべく側面
視3角形状の補強板17で固着してあり、この補強板1
7の後端は、丁度後補強部材16と後側の横フレーム7
との接合部分まで延ばしてある。
る主フレーム6上に載置されたバッテリー14の配線1
5を左右の後補強部材16,16間から一方の後補強部
材16内を通して配策されている。又、縦フレーム8の
背面と主フレーム6後端部下面とを一体化するべく側面
視3角形状の補強板17で固着してあり、この補強板1
7の後端は、丁度後補強部材16と後側の横フレーム7
との接合部分まで延ばしてある。
【0012】図1,図2に示すように、緊張転輪11を
支承する支持部材18は、角断面のトラックフレーム9
後端に内嵌して支持してあるとともに、支持部材18に
固定連結されたバー部材19をトラックフレーム6下面
に沿う状態で前方に延出し、かつ、その前端をソリ20
に固着連結してある。ソリ20は長孔とボルトによって
前後移動可能にトラックフレーム6の側面に固定され、
緊張転輪11の緊張調節に伴って前後移動可能に構成し
てある。
支承する支持部材18は、角断面のトラックフレーム9
後端に内嵌して支持してあるとともに、支持部材18に
固定連結されたバー部材19をトラックフレーム6下面
に沿う状態で前方に延出し、かつ、その前端をソリ20
に固着連結してある。ソリ20は長孔とボルトによって
前後移動可能にトラックフレーム6の側面に固定され、
緊張転輪11の緊張調節に伴って前後移動可能に構成し
てある。
【0013】トラックフレーム6を構成する角パイプ
は、生産コストの廉価な溶接鋼管を使用しており、内部
に溶接ビードが突出しているために、角パイプ製の支持
部材18との嵌合にはガタ付きがあるが、前記のバー部
材19との協働による挟み込み構造によってガタ付きを
抑制してある。バー部材19の前端をソリ20に固着し
ない自由端としても良い。
は、生産コストの廉価な溶接鋼管を使用しており、内部
に溶接ビードが突出しているために、角パイプ製の支持
部材18との嵌合にはガタ付きがあるが、前記のバー部
材19との協働による挟み込み構造によってガタ付きを
抑制してある。バー部材19の前端をソリ20に固着し
ない自由端としても良い。
【0014】又、図1に仮想線で示すように、バー部材
19の存在によってクローラベルト12の左右傾斜を抑
制させる機能も生じており、これをより有効にするため
に、クローラベルト12内の芯金21の内側部分をバー
部材19との接当部分まで延出させる構造とすれば好都
合である。
19の存在によってクローラベルト12の左右傾斜を抑
制させる機能も生じており、これをより有効にするため
に、クローラベルト12内の芯金21の内側部分をバー
部材19との接当部分まで延出させる構造とすれば好都
合である。
【0015】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバイン機体後部の一部切欠き背面図
【図2】コンバイン機体後部の側面図
【図3】コンバインの側面図
【図4】従来の横フレームの補強構造を示す背面図
2 作業部 3 クローラ走行装置 6 主フレーム 7 横フレーム 7A 延出部 13 補強部材 16 補強部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B62D 55/10 B62D 49/00 B62D 21/09 B62D 21/18 A01D 67/00
Claims (1)
- 【請求項1】 作業部(2)を搭載支持する左右向きの
横フレーム(7)を、左右のクローラ走行装置(3),
(3)間に配置された前後向きで左右一対の主フレーム
(6),(6)上でこれらに亘って架設連結し、前記横
フレーム(7)に、前記クローラ走行装置(3)の上方
を通して前記主フレーム(6)の横外側に向かう片持ち
状の延出部(7A)を備え、 前記延出部(7A)に対する補強部材(13),(1
6)を、前記延出部(7A)の上下幅内に納まる上下幅
寸法に設定して、前記主フレーム(6)上面と前記延出
部(7A)の前又は後側面の夫々に固着し、この補強部
材(13),(16)の延出部(7A)側への張出し量
を、該延出部(7A)を補強支持するに足りる長さに設
定して、かつ、前記主フレーム(6)の左右両側に亘る
状態で設けてある 作業車のフレーム構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5018361A JP2977691B2 (ja) | 1993-02-05 | 1993-02-05 | 作業車のフレーム構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5018361A JP2977691B2 (ja) | 1993-02-05 | 1993-02-05 | 作業車のフレーム構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06227448A JPH06227448A (ja) | 1994-08-16 |
JP2977691B2 true JP2977691B2 (ja) | 1999-11-15 |
Family
ID=11969561
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5018361A Expired - Fee Related JP2977691B2 (ja) | 1993-02-05 | 1993-02-05 | 作業車のフレーム構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2977691B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
ATE196205T1 (de) * | 1993-06-30 | 2000-09-15 | Ibm | Verfahren zum segmentieren von bildern und klassifizieren von bildelementen zur dokumentverarbeitung |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS489764U (ja) * | 1971-06-15 | 1973-02-02 | ||
JPS58180776U (ja) * | 1982-05-27 | 1983-12-02 | 株式会社クボタ | 作業車用フレ−ム構造 |
-
1993
- 1993-02-05 JP JP5018361A patent/JP2977691B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06227448A (ja) | 1994-08-16 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |