JP2977631B2 - 化粧料 - Google Patents

化粧料

Info

Publication number
JP2977631B2
JP2977631B2 JP3084667A JP8466791A JP2977631B2 JP 2977631 B2 JP2977631 B2 JP 2977631B2 JP 3084667 A JP3084667 A JP 3084667A JP 8466791 A JP8466791 A JP 8466791A JP 2977631 B2 JP2977631 B2 JP 2977631B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
powder
infrared
present
cosmetic
diamond
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP3084667A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04295416A (ja
Inventor
政章 堀野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pola Orbis Holdings Inc
Original Assignee
Pola Chemical Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Pola Chemical Industries Inc filed Critical Pola Chemical Industries Inc
Priority to JP3084667A priority Critical patent/JP2977631B2/ja
Publication of JPH04295416A publication Critical patent/JPH04295416A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2977631B2 publication Critical patent/JP2977631B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は化粧料に関し、詳しくは
日光特に赤外線に対して人体の表皮を保護することので
きる化粧料を提供せんとするものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、地表面に到達する太陽光線には
290〜400nmの波長領域を有する紫外線と400
〜800nmの波長領域を有する可視光ならびに800
nm(0.8μm)〜1mmの波長領域を有する赤外線
があり、このうち赤外線は更に約2.5μm以下の近赤
外線、2.5〜25μmの普通赤外線、約25μm以上
の遠赤外線に分けられることが知られている。
【0003】これまで、紫外線については紅斑の発生や
皮膚褐色化の惹起などの有害な作用を引き起こすことか
ら多くの紫外線吸収剤や紫外線散乱剤が開発されている
が、一方、赤外線についても近年、真皮まで達した赤外
線殊に近赤外線が血管拡張や皮膚温度上昇を惹起し、こ
のため熱痛感を与えたり場合によってはやけどを起こす
ことなどが明らかになり、また紫外線と共存した場合に
は皮膚真皮の弾力繊維を変性してしわやたるみなどの老
化現象を促進することなどが知られるようになった。
【0004】従来、この赤外線を防護する手段としては
以下の如き種々の化粧料及び方法が存在した。 化粧料用粉体として知られる滑石〔3MgO・4S
iO2 ・H2 O又は(OH)2 Mg3 (SiO5 )2
〕、緑泥石等のマグネシウムシリケート系粉体、コー
ジライト、イソジアライト、パイロープ等のアルミノケ
イ酸マグネシウム系粉体ならびに白雲母〔KAl2 (A
lSi3 )O10(OH)2 又はK2 O・3Al2 O3 ・
6SiO2 ・2H2 O〕、絹雲母等のカリ・アルミナ・
珪酸系粉体を配合する方法 特開昭62−149613号公報や特開昭63−2
7421号公報に記載の「アルミニウム粉末、金粉末、
銀粉末等の金属粉末や、薄片状酸化チタン、薄片状酸化
ジルコニウム等の薄片状金属酸化物粉末を配合した化粧
料」 特開昭63−27419号公報に記載の「金属アル
ミニウムの表面に金属酸化物を付着させた着色金属アル
ミニウムを配合した化粧料」 最近開発された真球状ポリアミド粉末の表面に微粒
子酸化ジルコニウムを付着させた複合粉末や酸化ジルコ
ニウムと酸化セリウムとを焼結させた複合材料を用いる
方法 その他、6−塩化タングステンの還元物を用いる方
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の技
術には夫々次のような欠点が存在する。 マグネシウムシリケート系粉体、アルミノケイ酸マ
グネシウム系粉体ならびにカリ・アルミナ・珪酸塩系粉
体を配合する方法では、これらの粉体には何れも、皮膚
にとって最も問題となる1μmの波長を中心として近赤
外線領域には吸収帯がなく、例えば滑石、白雲母、絹雲
母などは9.5〜10μm以上の波長で吸収を持ち、ま
たコージライト、パイロープなどは遠赤外線領域で放射
特性を有している。
【0006】 特開昭62−149613号公報、特
開昭63−27421号公報で得られた化粧料における
各種粉末は、例えばアルミニウム粉末等の金属粉末は金
属であるために可視光の透過性が悪く不透明性を有し、
さらに肌に厚くつく性質を持ち、不透明な厚ぼったいメ
ーク仕上りになる欠点を有すると共に、金属自身が通常
銀灰色を呈しており、メーク仕上りがグレイシュな色調
を呈しくすみを感じる欠点をも持ち合わせている。
【0007】一方、薄片状金属酸化物粉末の一つである
酸化チタンは赤外線領域での吸収は殆んどなく、また酸
化ジルコニウムはKBr法(0.7mg/300mg
KBr)による測定でみると約15〜20μmの波長で
吸収帯を持つものの1μmの波長では透過率82.5%
であり、近赤外線領域でのカット効果は余り期待できな
い。
【0008】 特開昭63−27419号公報で得ら
れた化粧料における着色金属アルミニウムは、アルミニ
ウム粉末を用いた場合よりはメーク仕上りでグレイシュ
な仕上りは緩和されるものの、粉砕工程で金属酸化物が
脱着したりし、3%以上配合するとアルミニウム粉末と
同様にくすみの現象が見られる。更には塗布色と外観色
との差異が大きくなる傾向があり、赤外線を遮断する必
要量を用いるとその傾向は更に大きくなる。
【0009】 真球状ポリアミド粉末の表面に微粒子
酸化ジルコニウムを付着させた複合粉末を用いる方法で
は、前述の如く酸化ジルコニウムの近赤外線領域でのカ
ット効果の弱さに加えて、表面に付着した量が少ないこ
とからポリアミド粉末の赤外吸収が主体的に検出されて
酸化ジルコニウムによるカット効果は全く期待薄であ
り、一方、酸化ジルコニウムと酸化セリウムとを焼結さ
せた複合材料を用いる方法でも、酸化セリウムは18μ
m以上の波長領域で強い吸収帯を有するため、この二者
の複合体は遠赤外線放射特性素材としては活用できるが
近赤外線遮断素材としての効用は全く望めない。
【0010】 6−塩化タングステンの還元物を用い
る方法では、この物質が1μmの波長で高い吸収効果を
有することは知られているが、長時間光が照射されると
色あせたり、逆に濃くなったり安定性の悪い欠点があ
る。
【0011】本発明は斯る実情に鑑みてなされたもので
あって、十分な赤外線殊に近赤外線遮断効果を有し、こ
れに伴なう清涼感や皮膚温度上昇防止効果を付与するこ
とができるばかりでなく、透明感などのメークアップ効
果を損なうことのない化粧料を提供することを課題とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決するため鋭意研究を重ねた結果、ダイヤモンド粉末
に優れた赤外線遮断作用があることを見出し、これに基
づき本発明を完成した。
【0013】すなわち、本発明はダイヤモンド粉末を配
合してなる化粧料であり、好ましい態様としてはダイヤ
モンド粉末の平均粒子径が0.01〜40μmで且つ最
大粒子径が50μm以下であり、またはダイヤモンド粉
末の配合量が化粧料全体に対して0.1〜50重量%で
あるところの化粧料に関するものである。
【0014】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
適用されるダイヤモンド粉末は、原子番号が6で周期律
表で第4属に属する炭素からなり、電気陰性度は中性で
原子同志は共有結合で結合してジャングルジム様の構造
を有している。また、ダイヤモンドは透明で地球上の材
料の中で最もモース硬度が高く、電気絶縁性に優れた特
性をもっている。
【0015】ダイヤモンドの結晶は各炭素原子がそれぞ
れの電子が共有した典型的な共有結合結晶である。天然
ダイヤモンドに含む不純物中にN原子,B原子を含み、
これらの不純物はダイヤモンドの格子中のC原子と一部
置換して固溶体を構成している場合が多い。また、一般
にダイヤモンドはI型、II型に分類され、更にそれぞ
れa,b型に分けられる。この分類はN原子の含有量と
その存在の仕方、或はB原子が含有するか否かに依存す
る。Ia型はN原子が結晶の{100}面に平行な薄膜
状で結晶格子間に析出層として存在する。Ib型はN原
子がダイヤモンド結晶を構成するC原子を置換し固溶し
ている。IIa,IIbのN原子含有量は非常に微量で
しかもIb型と同様にC原子を置換して固溶している。
天然に産するダイヤモンドの大部分はIa型である。触
媒金属を用いた高圧合成ダイヤモンドはIb型でN原子
を多く含んでいるがダイヤモンドの成長する環境からN
原子を取り除く事によりIIa型ダイヤモンド,或いは
B型原子を添加したIIb型ダイヤモンドの合成ができ
る。本発明の化粧料では、上記した何れの型のダイヤモ
ンド粉末をも用いることができる。
【0016】また、ダイヤモンド粉末の平均粒子径につ
いては0.01〜40μm、好ましくは0.1〜25μ
mであり、一方、粒子径に関しては50μm以下、好ま
しくは0.01〜50μmの範囲のものが感触面、化粧
仕上り面から有利に使用することができる。
【0017】次に、本発明の化粧料におけるダイヤモン
ド粉末の配合量については特に制約されるものではない
が、赤外線カット効果および他の化粧料配合成分などを
考慮した時、化粧料全体に対して0.1〜50重量%、
好ましくは1〜30重量%の範囲が剤型ならびに目的に
応じて選択される。
【0018】本発明の化粧料では、上記したダイヤモン
ド粉末と共に、所望により従来公知の紫外線遮断物質を
配合することにより、赤外線及び紫外線の両者を同時に
遮断せしめることができる夏用の化粧料として好適なも
のが得られる。具体的な例としては、パラアミノ安息香
酸エチル、パラジエチルアミノ安息香酸−2−エチルヘ
キシル等のアミノ安息香酸系紫外線吸収剤、パラメトキ
シケイ皮酸プロピル、パラメトキシケイ皮酸−2−エチ
ルヘキシル等のケイ皮酸系紫外線吸収剤、サリチル酸メ
ンチル、サリチル酸ベンジル等のサリチル酸系紫外線吸
収剤、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、
2,2′,4,4′−テトラヒドロキシベンゾフェノン
等のベンゾフェノン系紫外線吸収剤、4−t−ブチル−
4′−メトキシジベンゾイルメタン等のジベンゾイルメ
タン系紫外線吸収剤、また紫外線散乱剤として酸化チタ
ン、微粒子酸化チタン、微粒子酸化亜鉛、微粒子酸化鉄
などを挙げることができ、通常化粧料中に0.5〜30
重量%の範囲で配合される。
【0019】また、ダイヤモンド粉末、紫外線遮断物質
を除く成分については、通常化粧料において使用される
原料は全て使用することができ、具体的には各種油剤、
粉体及び/または顔料、界面活性剤、増粘剤、保存剤、
抗酸化剤、香料、各種薬剤などがあり、製法上の制約も
ない。
【0020】更に、化粧料の形態としては、口紅、ファ
ンデーション、アイ製品、ほほ紅、粉おしろい、目形お
しろい等のメークアップ化粧料を中心として、その他乳
液、クリーム、制汗剤等の幅広い適用が可能である。
【0021】ここで、本発明の特徴について詳細に述べ
ると、 従来、代表的な赤外線カット剤として知られている
酸化ジルコニウムの近赤外線領域1μmでのカット力を
1とした時、粘土鉱物の代表であるタルクが0.2倍、
アルミニウム粉末が0.97倍であるのに対して、ダイ
ヤモンド粉末は約2倍のカット力を有しており、化粧料
に皮膚に対する強力な赤外線保護効果を付与することが
できる。
【0022】 熱エネルギーのより高い近赤外線領域
1〜2.5μmでは酸化ジルコニウムのカット力は次第
に減衰するのに対し、ダイヤモンド粉末はアルミニウム
粉末と同様に1μmの波長でのカット力と同レベルを維
持しており、更にダイヤモンド粉末は淡いオリーブ色を
呈し、人の肌色に近い色味を有するため、アルミニウム
粉末を用いた場合の欠点であるくすみや白浮きを防止し
つつ高濃度の配合が可能となり、且つメーク効果を損な
うこともない。
【0023】 ダイヤモンド粉末は、真皮の弾力繊維
を害する近赤外線を遮断する一方、遠赤外線に対しては
透過性が高く、人の表皮に吸収され熱振動に変換され、
真皮の毛細血管を緩やかに刺激して血行を促進し、新陳
代謝を活発にすることで皮膚の老化抑制作用が期待され
る。
【0024】 ダイヤモンド粉末は、強い熱線として
知られる近赤外線を広範囲に遮断するため、皮膚温度の
上昇を抑制し、清涼感を長時間にわたって付与すること
ができると共に、皮膚温度上昇に伴なう皮脂や汗の分泌
を低下させ化粧もちの向上を図ることができる。
【0025】 粘土鉱物等の複合酸化物は、発汗に伴
ないアルカリイオンが溶出し、皮膚表面がアルカリ性を
示すようになる。これは、皮膚表面の本来のpHである
5〜6とは異なり肌上の化粧膜の異和感の原因ともな
る。ダイヤモンド粉末は、アルカリイオンの溶出がなく
肌の異和感を抑え、安全性面でも優れている。
【0026】次に、本発明に係るダイヤモンド粉末が、
如何に従来の赤外線防護物質と比較して、近赤外線領域
におけるカット効果に優れているかを示すため透過スペ
クトル図を示す。尚、試料としては、ダイヤモンド粉末
(3.5μm)、タルク粉末(3.8μm)、金属アル
ミニウム粉末(9.4μm)ならびに酸化ジルコニウム
粉末(4.2μm)を用い、KBr法(試料0.7mg
/300mgKBr)により測定を行なった。 ダイヤモンド粉末(図1) タルク粉末(図2) 金属アルミニウム粉末(図3) 酸化ジルコニウム粉末(図4) 透過スペクトル図から明らかな如く、本発明に係るダイ
ヤモンド粉末は従来の赤外線防護物質に比較して高い赤
外線カット効果を有していることが実証された。
【0027】
【実施例】以下に、本発明の実施例を示す。尚、配合割
合は重量部である。
【0028】実施例1.サマーケーキファンデーション (A)シリコン処理セリサイト 25 シリコン処理タルク 8 シリコン処理酸化チタン 20 超微粒子酸化チタン 10 球状ポリメタクリル酸メチル粉末 5 着色酸化チタンコーティッド球状ナイロンパウダー 10 ダイヤモンド粉末(平均粒子径0.1μm) 3 シリコン処理弁柄 1.7 シリコン処理黄酸化鉄 4.4 群 青 0.1 (B)メチルポリシロキサン 4.5 トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリン 3.0 スクワラン 5.0 メチルパラベン 0.2 香 料 0.1 (調製方法)(A)をヘンシェルミキサーに入れ撹拌
し、取り出し、粉砕機で粉砕する。次いで粉砕物をヘン
シェルミキサーに移し、(B)を加え撹拌混合し、取り
出し、中皿に充填し製品とする。
【0029】実施例2.チークシャドウケーキ (A)ダイヤモンド粉末(平均粒子径3μm) 50 シリコン処理セリサイト 25 シリコン処理タルク 7.35 チタンマイカ 2 サンゴ微粉末 2 赤色226号 0.2 シリコン処理弁柄 0.15 シリコン処理黄酸化鉄 0.85 群 青 0.15 (B)メチルポリシロキサン 4.5 トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリン 2.5 オレイン酸オクチルドデシル 2 ジグリセリントリイソステアレート 3 エチルパラベン 0.2 香 料 0.1 (調製方法)(A)をヘンシェルミキサーに入れ撹拌混
合した後、粉砕機で粉砕する。次いで粉砕物をヘンシェ
ルミキサーに移し、(B)を加え撹拌混合した後、取り
出し、中皿に充填し製品とする。
【0030】実施例3.リキッドファンデーション (A)2−エチルヘキサン酸セチル 2 ステアリン酸 1 セタノール 0.5 ベヘニルアルコール 0.5 スクワラン 1 トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリン 1 蔗糖脂肪酸エステル 1 ダイヤモンド粉末(平均粒子径25μm) 5 揮発性シリコン 1.5 活 性 剤 4 色素ペースト 5 (B)プロピレングリコール 4 グリセリン 5 メチルパラベン 0.2 苛性カリ溶液 2 増 粘 剤 0.3 精 製 水 65.9 (C)香 料 0.1 (調製方法)(A)を溶解釜で80℃にて溶解させた
後、別に溶解させておいた(B)を加え乳化し、40℃
まで冷却した後、(C)を加え常温まで更に冷却し、取
り出し、容器に充填し製品とする。
【0031】実施例4.アンダーメークアップ (A)エルカ酸オクチルドデシル 1 セタノール 0.1 ダイヤモンド粉末(平均粒子径5.3μm) 0.1 活 性 剤 4 水溶性シリコン 0.3 流動パラフィン 0.8 (B)プロピレングリコール 5 グリセリン 10 増 粘 剤 0.2 メチルパラベン 0.2 マルチトール 0.2 苛性カリ 0.07 精 製 水 77.93 (C)香 料 0.1 (調製方法)(A)を溶解釜で80℃にて溶解させた
後、別に溶解させておいた(B)を加え乳化する。その
後、40℃まで冷却し、(C)を加え常温まで冷却し、
取り出し、容器に充填し製品とする。
【0032】実施例5.リップスティック (A)マイクロクリスタリンワックス 11.2 キャンデリラワックス 5 ポリエチレンワックス 6 ダイヤモンド粉末(平均粒子径1.2μm) 11 オリーブ油 2 オレイン酸オクチルドデシル 36 2−エチルヘキサン酸セチル 20 活 性 剤 0.5 酸化チタン 1 チタンマイカ 2 法定色素 5 弁 柄 0.2 香 料 0.1 (調製方法)(A)を溶解釜に仕込み80℃で均一分
散、溶解させた後、脱泡する。その後、金型に流しこみ
冷却した後、容器に入れて製品とする。
【0033】(比較実験)本発明により得られた化粧料
と従来の化粧料及び比較品の化粧料とを赤外線カット効
果および官能評価により比較した。
【0034】<赤外線カット力試験> サンプル (ア)本発明の実施例1のサマーケーキファンデーショ
ン (イ)本発明の実施例2のチークシャドウケーキ (ウ)本発明の実施例3のリキッドファンデーション (エ)本発明の実施例4のアンダメークアップ (オ)本発明の実施例5のリップスティック (カ)Aメーカー品のサマーケーキファンデーション (キ)Bメーカー品のサマーケーキファンデーション (ク)Cメーカー品のサマーケーキファンデーション (ケ)本発明の実施例1のサマーケーキファンデーショ
ン中のダイヤモンド粉末を金属アルミニウム粉末(9.
4μm)に置換した比較品のサマーケーキファンデーシ
ョン
【0035】実験方法 ヒマシ油4g中にサンプル1gを分散した分散液をスラ
イドグラス上に0.5ミルの厚さで塗布し、これを積算
照度計の受光部にセットした検体に、赤外線ランプを用
いて5分間赤外線を照射して照度計のカウント数を読み
とり、赤外線透過率を算出し、その逆数を赤外線カット
率として求めた。
【0036】
【表1】
【0037】表1の結果に示された様に、本発明の化粧
料は優れた赤外線カット効果を有していることが実証さ
れた。
【0038】<熱感官能試験> サンプル 上記、赤外線カット力試験で使用したものと同じ本発明
品(ア)と比較品(ケ)のサマーケーキファンデション
を用いた。
【0039】実験方法 本発明品及び比較品のサンプルについて盲検法により試
験を行なった。具体的には32名の女性パネラーに対し
て、両サンプルを半顔づつ塗布し、赤外線ランプによる
赤外線照射及び真昼の炎天下の太陽光下で、どちらが熱
感を感じないかを自己判断してもらった。
【0040】実験結果 本発明品の方が明らかに熱さを感じないと答えた人は、
32名中、赤外線ランプの場合で29名、太陽光線の場
合で31名であり、格段に本発明品は比較品よりも熱感
抑制効果が優れていることが判明した。
【0041】<実使用による官能試験> サンプル 前記、赤外線カット力試験で使用したものと同じ本発明
品(ア)と市販品(カ)、(キ)、(ク)のサマーケー
キファンデーションを用いた。
【0042】実験方法 サマーケーキファンデーションを通常よく使用する女性
148名を、それぞれ37名づつ無作為に4群(A〜D
群)に分けた。A群には本発明品(ア)を、B群には市
販品(カ)を、C群には市販品(キ)を、D群には市販
品(ク)を、それぞれ2ケ月間連用してもらい、各官能
評価項目について、10点法による官能評価を行ない、
37名の平均値(少数第2位切捨て)として表2に示し
た。
【0043】
【表2】
【0044】表2の結果に示された如く、本発明品のサ
マーケーキファンデーションは、市販品のサマーケーキ
ファンデーションと比較して全体的品質は勿論のこと、
特に化粧もち、清涼感の項目で優れていることが実証さ
れた。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、従来から知られている
赤外線防護物質を配合した化粧料などに比べて、赤外線
遮断効果に優れ、これに伴なう清涼感や化粧もちの付与
などの効果が格段に優れていることは勿論のこと、透明
感やつきの均一性などのメークアップ効果を一層向上さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ダイヤモンド粉末の透過スペクトル図
【図2】 タルク粉末の透過スペクトル図
【図3】 金属アルミニウム粉末の透過スペクトル図
【図4】 酸化ジルコニウム粉末の透過スペクトル図

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ダイモンド粉末を配合してなる化粧料。
  2. 【請求項2】 ダイヤモンド粉末が平均粒子径0.01
    〜40μmで且つ最大粒子径50μm以下である請求項
    第1項に記載の化粧料。
  3. 【請求項3】 ダイヤモンド粉末の配合量が化粧料全体
    に対して0.1〜50重量%である請求項第1項又は第
    2項の何れかに記載の化粧料。
JP3084667A 1991-03-25 1991-03-25 化粧料 Expired - Fee Related JP2977631B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3084667A JP2977631B2 (ja) 1991-03-25 1991-03-25 化粧料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3084667A JP2977631B2 (ja) 1991-03-25 1991-03-25 化粧料

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04295416A JPH04295416A (ja) 1992-10-20
JP2977631B2 true JP2977631B2 (ja) 1999-11-15

Family

ID=13837065

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3084667A Expired - Fee Related JP2977631B2 (ja) 1991-03-25 1991-03-25 化粧料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2977631B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102652713A (zh) * 2011-03-03 2012-09-05 铼钻科技股份有限公司 化妆品的添加剂组成物及其用途

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06157263A (ja) * 1992-11-16 1994-06-03 Pola Chem Ind Inc 赤外線防護用重層化粧料
JP2003081768A (ja) * 2001-09-17 2003-03-19 Aaben:Kk 化粧料
AU2002344443A1 (en) * 2002-11-01 2004-05-25 Urbane Co., Ltd. Cosmetics
JP2005162695A (ja) * 2003-12-04 2005-06-23 Lion Corp 赤外線遮断物質含有化粧料
US8753614B2 (en) * 2005-08-30 2014-06-17 International Technology Center Nanodiamond UV protectant formulations
DE102007037122A1 (de) * 2007-08-01 2009-02-05 Beiersdorf Ag Haarbehandlungsmittel mit einem Gehalt an Diamanten

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102652713A (zh) * 2011-03-03 2012-09-05 铼钻科技股份有限公司 化妆品的添加剂组成物及其用途

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04295416A (ja) 1992-10-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1110535B1 (en) Cosmetic composition containing a hollow metal oxide plate powder
EP1198218B2 (en) Optical makeup composition comprising an interference pigment and a metal oxide pigment
JPS60231607A (ja) 日焼け止め化粧料
WO2019225491A1 (ja) 新規酸化チタン粉体及びそれを配合する化粧料
EP2540670B1 (en) Process for preparing flaky particles coated with a fatty acid metal salt
JP2977631B2 (ja) 化粧料
JPH0735325B2 (ja) 赤外線遮断物質入り化粧料
JPH08268839A (ja) 酸化亜鉛被覆体質顔料及びそれを含有した化粧料
JP2002212032A (ja) メーキャップ化粧料
WO2016017372A1 (ja) 化粧料
JP4859044B2 (ja) 化粧料
JPS6267014A (ja) 化粧料組成物
JP7234510B2 (ja) 化粧料
JPS62273907A (ja) 化粧品用顔料
JP3009506B2 (ja) 化粧料
JP3920380B2 (ja) 紫外線遮断機能を有する保湿剤分散体及びこれを配合してなる化粧料
JP2978303B2 (ja) 化粧料
WO2022097476A1 (ja) 化粧料
JP2004123681A (ja) メイクアップ化粧料
JP2004026656A (ja) 化粧料
JP3723710B2 (ja) 化粧料
JPH0774142B2 (ja) メークアップ化粧料
JP3492966B2 (ja) 化粧料
JPS6372620A (ja) 化粧料
US20200289385A1 (en) Use of calcined kaolin as a mattifying agent

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19990824

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees