JP2977351B2 - 熱電対装置 - Google Patents

熱電対装置

Info

Publication number
JP2977351B2
JP2977351B2 JP3310908A JP31090891A JP2977351B2 JP 2977351 B2 JP2977351 B2 JP 2977351B2 JP 3310908 A JP3310908 A JP 3310908A JP 31090891 A JP31090891 A JP 31090891A JP 2977351 B2 JP2977351 B2 JP 2977351B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheath
thermocouple
outer diameter
type
type thermocouple
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP3310908A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05142054A (ja
Inventor
唯治 岡崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP3310908A priority Critical patent/JP2977351B2/ja
Publication of JPH05142054A publication Critical patent/JPH05142054A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2977351B2 publication Critical patent/JP2977351B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はシース型熱電対を備えた
熱電対装置に関する。
【0002】
【従来の技術】シース型熱電対は熱電対素子を絶縁物を
介してシースの内部に挿入して形成したものである。こ
のシース型熱電対において高応答性、高強度、高寿命を
要求される場合には、スウェージング加工されたものが
一般に使用されている。
【0003】スウェージ加工されたシース型熱電対は図
3に示す構成をなしている。すなわち、図中1は金属か
らなるシース、2は熱電対素子、3は絶縁物であり、熱
電対素子2は絶縁物3を介してシース1の内部に挿入さ
れている。そして、この熱電対はシース1の先端すなわ
ち感熱部1bがスウェージング加工(減径圧縮加工)に
よりシース1の外径Dより小さな外径dに減径されてい
る。すなわち、この熱電対は、シース1の感熱部1aの
外径dが細く仕上げられているために応答性が良く、ま
た感熱部1aを除く他の部分すなわち標準部1bの外径
Dが太く仕上げられているために強度が高く、高い耐久
性を有している。また、シース1の標準部1bの外径D
に対して感熱部1aの外径dを任意に選べるために必要
な応答性を得やすいという長所がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この種の熱電
対は次にのべる問題がある。
【0005】図3に示すようにシース1の外径Dの標準
部1bと感熱部1aとの間はシース1の強度を低下させ
ないためにテーパ部1cとして形成されている。ところ
がこのテーパ部1cはスウェージング加工によって一度
に形成することができないために、スウェージング加工
によって標準部1bから感熱部1aにかけて外径が順次
小さくなるように階段状に形成する加工を繰り返して、
ほぼテーパ状に形成するようにしている。このため、こ
のシース1の内部にある熱電対素子2のうちテーパ部1
cの内部に位置する部分は、シース1のテーパ部1cの
段階的な加工に伴い一様な加工を受けにくい。従って、
熱電対素子2に凹凸状の傷が付いたり、熱電対素子1が
捩じれたりすることがある。
【0006】また、シース1の標準部1bに対する感熱
部1aの減面率が大きい場合、具体的には約50%以上
の場合、スウェージ加工の途中で熱処理を行いシースに
発生した加工歪みを除去している。ところが、この加工
歪が不適なものであった場合には、逆にシースの加工歪
が増大する。
【0007】これらのことが原因になり、熱電対が温度
測定中に対象物の温度変化によりシース1のテーパ部1
cの内側に位置する熱電対素子2が断線する場合があ
る。この断線は感熱部1aの減面率が大きい程発生しや
すい傾向にある。この点で従来の熱電対の信頼性に問題
がある。
【0008】本発明は前記事情に基いてなされたもの
で、スウェージング加工に伴う熱電対素子の断線の発生
を抑え信頼性の高いシース型熱電対を用いた熱電対装置
を提供することを目的とする。
【0009】
【問題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明の熱電対装置は、熱電対素子を絶縁物を介して
シースの内部に挿入するとともに前記熱電対素子をシー
スの開放端から引き出して形成されたシース型熱電対
と、このシース型熱電対の前記シースの外径より大きい
内径を有し前記シース型熱電対の感熱部を外部に露出さ
せて前記シース型熱電対が内部に絶縁物を介して挿入さ
れた保護管と、一端部に前記保護管が挿通固定されたア
ダプタと、このアダプタの内部に配置され前記シース型
熱電対の前記シースから引き出された前記熱電対素子に
接続するとともに前記アダプタの他端部から引き出され
たリード線とを具備することを特徴とする
【0010】
【作用】シース型熱電対と保護管とが内外に組合せられ
て、シース型熱電対が感熱部を受持ち、保護管が強度を
受持っている。シース型熱電対のシースの外径は、従来
のシース型熱電対におけるシースの感熱部の外径と同じ
大きさにすることにより、従来のシース型熱電対におけ
る感熱と同等の高い応答性を確保できる。保護管の外径
を従来のシース型熱電対におけるシースの普通部の外径
と同じ大きさにすることにより、従来のシース型熱電対
における同じ高い強度を確保できる。シース型熱電対の
シースに対してはスウェージング加工を行う必要がない
ので、シース型熱電対の熱電対素子を損傷させることが
なく、熱電対素子の断線を防止できる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図1および
図2を参照して説明する。
【0012】図1は熱電対装置の全体を示し、図1は熱
電対装置の感熱部を示している。
【0013】図中11はシース型熱電対で、金属からな
るシース12の内部に熱電対素子13が挿通され、シー
ス12の内部に熱電対素子13を囲む耐熱性絶縁物1
4、例えば粉末が充填されて構成されている。シース1
2の外径dは、従来のシース型熱電対におけるシースの
感熱部の外径に相当するもので、高い応答性を得ること
ができる大きさを有している。シース12の感熱部12
aである先端部は閉塞され、基端は開放されて熱電対素
子13が引出されている。
【0014】シース型熱電対11は金属からなる保護管
15の内部に挿通され、保護管15の内部に入れられた
耐熱性絶縁物16、例えば粉末に囲まれて保持されてい
る。保護管15の内径はシース型熱電対11のシース1
2の外径より大きく、保護管15の内周面とシース12
の外周面との間には絶縁物16を必要量入れることがで
きる空間部が形成されている。保護管15の外径Dは、
従来のシース型熱電対におけるシースの普通部の外径に
相当するもので、高い強度および耐久性を得ることがで
きる大きさを有している。
【0015】保護管15はシース型熱電対11のシース
12より短い長さを有し、その両端が開放されている。
このため、シース12の先端部である感熱部12aは保
護管15の一端開口から外部に露出している。保護管1
5の一端には金属からなるテーパ形キャップ17が溶接
により取付けられている。シース12の感熱部12a
は、テーパ形キャップ17に形成された孔17aに挿通
されて保持されている。保護管15の他端部は金属から
なる両端が開放された円筒形をなすアダプタ18の一端
部に挿通固定されている。保護管15の他端はシ−ル部
材15aで封止されている。アダプタ18の内部には気
密端子19が設けられている。この気密端子19は封着
金属ケース20とセラミックス体21とを組合せて形成
されたもので、シース型熱電対11のシース12から引
出された熱電対素子13と、アダプタ18内部に配置
されるとともにその他端部を介して外部へ引き出された
一対のリ−ド線22とが接続されている。また、アダプ
タ18の内部にはエポキシ樹脂などの絶縁樹脂23が充
填され、この絶縁樹脂23により気密端子19が包囲さ
れるとともに、シース12およびリ−ド線22が保持さ
れている。
【0016】このように構成された熱電対装置では、シ
ース型熱電対11と保護管15とが内外に組合せられ
て、シース型熱電対11が感熱部を受持ち、保護管15
が強度を受持っている。シース型熱電対11のシース1
2の外径は、従来のシース型熱電対におけるシースの感
熱部の外径と同じ大きさにすることにより、従来のシー
ス型熱電対におけるシースの感熱部と同等の高い応答性
を確保できる。保護管15の外径を従来のシース型熱電
対におけるシースの普通部の外径と同じ大きさにするこ
とにより、従来のシース型熱電対におけるシースの強度
と高い強度を確保できる。そして、シース型熱電対11
のシース12に対しては、外径Dのものを外径dに減径
するためのスウェージング加工を行う必要がないので、
シース型熱電対の熱電対素子13を損傷させることがな
く、これにより熱電対素子13の断線を防止できる。
【0017】また、アダプタ18の内部に気密端子19
を設け、この気密端子19の内部でシース型熱電対11
の熱電対素子13とリ−ド線22とを接続しているの
で、シース型熱電対11に設けられる絶縁物14が外部
の湿気に触れることを阻止し、吸湿による絶縁物14の
絶縁低下を防止できる。
【0018】具体的な一例について説明する。
【0019】図1に示す熱電対装置(本発明例)とし
て、シースにステンレス鋼(SUS316)、絶縁物に
マグネシア、熱電対素子にK型熱電対素子(アルメルー
クロメル)からなるシース型熱電対を用いた。そして、
シース型熱電対11のシース12の外径d1.6mm,保
護管15の外径D4.8mm,シース12の露出長さL1
l16mm、シース12先端からアダプタ18までの長さ
L2 3000mmの仕様の製品を製作した。また、図3に
示すシース型熱電対(比較例)として、シース1の感熱
部1aの外径d1.6mm、標準部1bの外径D4.8mm
のものを製作した。本発明例の熱電対装置と比較例のシ
ース型熱電対を夫々5本ずつ用意し、400℃×1時
間、800℃×1時間の熱サイクルの条件で使用した。
使用開始して156時間経過した時点で断線の状態を調
べた結果、本発明例の熱電対装置は全く断線が発生しな
かったが、比較例のシース型熱電対では2本が断線して
いた。
【0020】なお、本発明は前記実施例に限定されず
に、種々変形して実施することができる。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ス
ウェージング加工に伴う熱電対素子の断線の発生を抑え
信頼性の高いシース型熱電対を用いた熱電対装置を得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の熱電対装置を示す断面図。
【図2】同熱電対装置における先端部を拡大して示す断
面図。
【図3】従来の熱電対装置の一例を示す断面図。
【符号の説明】
11…シース型熱電対、12…シース、13…熱電対素
子、14…絶縁物、15…保護管、16…絶縁物、18
…アダプタ、22…リード線

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱電対素子を絶縁物を介してシースの内
    部に挿入するとともに前記熱電対素子をシースの開放端
    から引き出して形成されたシース型熱電対と、このシー
    ス型熱電対の前記シースの外径より大きい内径を有し前
    記シース型熱電対の感熱部を外部に露出させて前記シー
    ス型熱電対が内部に絶縁物を介して挿入された保護管
    と、一端部に前記保護管が挿通固定されたアダプタと、
    このアダプタの内部に配置され前記シース型熱電対の前
    記シースから引き出された前記熱電対素子に接続すると
    ともに前記アダプタの他端部から引き出されたリード線
    とを具備することを特徴とする熱電対装置
JP3310908A 1991-11-26 1991-11-26 熱電対装置 Expired - Fee Related JP2977351B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3310908A JP2977351B2 (ja) 1991-11-26 1991-11-26 熱電対装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3310908A JP2977351B2 (ja) 1991-11-26 1991-11-26 熱電対装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05142054A JPH05142054A (ja) 1993-06-08
JP2977351B2 true JP2977351B2 (ja) 1999-11-15

Family

ID=18010837

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3310908A Expired - Fee Related JP2977351B2 (ja) 1991-11-26 1991-11-26 熱電対装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2977351B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101001473B1 (ko) 2008-12-31 2010-12-14 두산중공업 주식회사 연료전지 스택 내부 온도 측정용 열전대

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007024830A (ja) * 2005-07-21 2007-02-01 Okazaki Mfg Co Ltd 表面温度計の取付構造
KR100793566B1 (ko) * 2006-12-29 2008-01-14 두산중공업 주식회사 연료전지 스택 온도측정용 열전대
KR101133841B1 (ko) * 2007-08-06 2012-04-06 에스케이에너지 주식회사 탈황공정용 고압반응기의 열전대 차폐장치

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101001473B1 (ko) 2008-12-31 2010-12-14 두산중공업 주식회사 연료전지 스택 내부 온도 측정용 열전대

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05142054A (ja) 1993-06-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0588631B1 (en) Clinical thermometer
EP1661654B1 (en) Soldering iron and method of manufacturing same
JP3704248B2 (ja) 内視鏡用操作ワイヤの連結構造
JP2001157661A (ja) 内視鏡用操作ワイヤの連結構造
US3500280A (en) Temperature sensing probe
JP2977351B2 (ja) 熱電対装置
US4975123A (en) Thermocouples with bimetallic junction on closed end and compensating conductors
US4204186A (en) Temperature probe
JP2002061838A (ja) グロープラグ
JP4233998B2 (ja) シーズヒータの製造方法及びグロープラグの製造方法
JP3696711B2 (ja) 測温装置における測温素子の組付構造
JP2002107233A (ja) 熱電対装置
JP4203346B2 (ja) 温度センサの製造方法
JPH07254349A (ja) 改良された遅延ヒューズ
US5897806A (en) Adaptor device for connecting sheathed heater with power supply terminal
JPH11166867A (ja) シース型熱電対
JP2727406B2 (ja) 熱電対用アダプタ
JPH0748056B2 (ja) 熱電対の製造方法
JPH06347339A (ja) 温度センサー
JPH06267641A (ja) 曲げ加工が施された温度ヒューズ付きシーズヒータ及びその製造方法
JPS63132329U (ja)
JPS59210333A (ja) 温度検出器
GB2184554A (en) Temperature monitoring devices for use with mineral insulated cables
JP3066981U (ja) シ―ス形温度センサ―
JP2576678Y2 (ja) 耐熱用熱電対

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees