JP2977207B2 - 防汚成形物 - Google Patents
防汚成形物Info
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- Farming Of Fish And Shellfish (AREA)
Description
[産業上の利用分野] 本発明は、モノフィラメント、フィルム、シート、ロ
ープ、織布等の形態を有する防汚成形物、更に詳しく
は、魚類に対しては毒性や蓄積性がなく、しかも長期間
に亙り防汚性を維持し得る新規な防汚成形物に関する。 [従来の技術] (1) 背景 近年、栽培漁業が盛んとなり、多量の網やロープ又は
浮子等が養殖用生簀等に利用されている。この施設で
は、漁網、ロープ、浮子等が長期間に亙り海水中に浸漬
されるが、その間、カサネカンザシ、ケイソウ、イガ
イ、フジツボ等の水棲生物が、漁網やそれを構成するロ
ープ、浮子等に付着し、網目を閉塞したり、浮子の浮力
を低下させたりする。特に網目の閉塞は、新鮮な海水の
流入を妨げて酸欠状態を惹し、養殖魚の成長及び耐病虫
害抵抗力を低下させると同時に、網の沈下による逸魚の
増加などにより業者に多大の損害を与える。なお、ハマ
チ、ブリ等の養殖においては、魚が皮膚に寄生した寄生
虫を擦り落とそうとして魚体を網に擦り付ける習性があ
るため、フジツボが付着していると外皮を傷つけ、該部
からの病原菌の侵入により斃死することが多い。 同様に、定置網においても水棲生物の付着は、水流抵
抗の増大及び重量増加により網の引き上げ及び網卸し作
業を困難化させる。 そこで、従来から漁網やロープを銅化合物や有機錫化
合物等を含む防汚処理剤に浸漬して、水中生物の付着を
防止することが行われている。しかし、このような防汚
処理剤による防汚効果は、精々1〜2ヶ月程度しか持続
しないため、業者は周年網の消毒や防汚処理に追われる
ことになる。しかも、有機錫化合物は、食物連鎖を介す
る人体への毒性の懸念から、近来は使用が禁止されてい
る。 このため、生簀の構成材として亜鉛メッキ銅線製の網
生簀が提案された。この金属網製生簀は、波浪に対する
形状保持性は良好であるが、防汚性、海水に対する耐蝕
性、耐摩耗性の諸点で今一つ満足すべきものではない。
かつメッキ層の亜鉛が海水中に溶出するため、養殖魚中
の残留亜鉛が天然魚の2倍以上にも増加する。これは人
体への影響を考えれば好ましいことではない。 別に、最近増加しているヒラメの養殖では、殆ど陸上
のパネル水槽が利用されるが、ここに内装材として使用
されるビニルシートに全く防汚性がないため、約20日間
程でカサネカンザシ、ケイソウ、フジツボ等が水槽の全
面に付着する。ところが、ヒラメには底に定棲する習性
があるため、付着したカサネカンザジ、フジツボ等によ
り切創を受け、該部から病原菌を侵入して斃死させる。
そこで対策として、約10日毎に付着生物の除去作業を行
う必要があるが、そのための手数もさることながら、魚
が移動によりストレスを起こし、餌付け不良による発育
遅延、延いては疾病誘発などの原因となることがより問
題である。なお、パネル水槽に代わるコンクリート製水
槽においても状況は同じである。 以上のような問題点に鑑み、最近、銅線条に銅より
電位の卑な金属(例えばFe,Al,Zu等)を引揃えた金属線
条を合成繊維フィラメントに撚合した網糸を用いて編網
した漁網(特開昭52−136783号公報)、物性の異なる
熱可塑性樹脂(例えば、吸水性の低い熱可塑性合成樹脂
に吸収性の高い熱可塑性樹脂)を混合し、これに防汚
性、殺菌性の強い金属粉を混合した防汚材料(特開昭63
−230771号公報)及び特定成分の銅合金製細線と合成
繊維とを編網する漁網ロープ(特開昭62−33270号公
報)などが提案されている。 なお、以上漁網を中心に水棲生物による汚染の問題点
につき述べたが、水棲着生性生物による被害は、桟橋、
橋脚、鋼矢板、防舷材、防波堤等の水中構造物、繋流浮
標等の水中浮遊物、船舶の喫水下の船体等でも起こる。 (2) 従来技術の問題点 しかし、上述した公知の手段でも、防汚効果の持続
性、生産性、生産コスト等の問題を矛盾無く満足させる
には不充分である。 例えばの特開昭63−230771号公報には、吸水性の低
い熱可塑性ポリエチレン樹脂中に、吸水性の高いポリア
ミド6樹脂を少量混合し、これにさらに微細銅粉を混合
した防汚材料を用いてモノフィラメントを作り、常法に
より編網し漁網を作る方法が記載されている。しかし、
ポリアミド6自身の吸水性が低く、かつポリエチレンへ
樹脂の分散性も悪いため、モノフィラメント内部の微細
銅粉の溶出速度が極めて遅く、従って防汚能力が充分に
は発揮されない。その上、ポリエチレン樹脂とポリアミ
ドとの混和性が悪いため、後者が不均一に偏在する状態
となり、このため漁網の強度が低下するという問題があ
る。更に及びの方法は対象が網に限られるから、網
以外の防汚材料として応用するには不向きである。 [発明が解決しようとする課題] そこで、本発明が解決しようとする課題は、従来技術
の欠点を改善し、防汚効果の持続性、生産性及びコスト
パフォーマンスに優れた新規な防汚材料を提供すること
である。
ープ、織布等の形態を有する防汚成形物、更に詳しく
は、魚類に対しては毒性や蓄積性がなく、しかも長期間
に亙り防汚性を維持し得る新規な防汚成形物に関する。 [従来の技術] (1) 背景 近年、栽培漁業が盛んとなり、多量の網やロープ又は
浮子等が養殖用生簀等に利用されている。この施設で
は、漁網、ロープ、浮子等が長期間に亙り海水中に浸漬
されるが、その間、カサネカンザシ、ケイソウ、イガ
イ、フジツボ等の水棲生物が、漁網やそれを構成するロ
ープ、浮子等に付着し、網目を閉塞したり、浮子の浮力
を低下させたりする。特に網目の閉塞は、新鮮な海水の
流入を妨げて酸欠状態を惹し、養殖魚の成長及び耐病虫
害抵抗力を低下させると同時に、網の沈下による逸魚の
増加などにより業者に多大の損害を与える。なお、ハマ
チ、ブリ等の養殖においては、魚が皮膚に寄生した寄生
虫を擦り落とそうとして魚体を網に擦り付ける習性があ
るため、フジツボが付着していると外皮を傷つけ、該部
からの病原菌の侵入により斃死することが多い。 同様に、定置網においても水棲生物の付着は、水流抵
抗の増大及び重量増加により網の引き上げ及び網卸し作
業を困難化させる。 そこで、従来から漁網やロープを銅化合物や有機錫化
合物等を含む防汚処理剤に浸漬して、水中生物の付着を
防止することが行われている。しかし、このような防汚
処理剤による防汚効果は、精々1〜2ヶ月程度しか持続
しないため、業者は周年網の消毒や防汚処理に追われる
ことになる。しかも、有機錫化合物は、食物連鎖を介す
る人体への毒性の懸念から、近来は使用が禁止されてい
る。 このため、生簀の構成材として亜鉛メッキ銅線製の網
生簀が提案された。この金属網製生簀は、波浪に対する
形状保持性は良好であるが、防汚性、海水に対する耐蝕
性、耐摩耗性の諸点で今一つ満足すべきものではない。
かつメッキ層の亜鉛が海水中に溶出するため、養殖魚中
の残留亜鉛が天然魚の2倍以上にも増加する。これは人
体への影響を考えれば好ましいことではない。 別に、最近増加しているヒラメの養殖では、殆ど陸上
のパネル水槽が利用されるが、ここに内装材として使用
されるビニルシートに全く防汚性がないため、約20日間
程でカサネカンザシ、ケイソウ、フジツボ等が水槽の全
面に付着する。ところが、ヒラメには底に定棲する習性
があるため、付着したカサネカンザジ、フジツボ等によ
り切創を受け、該部から病原菌を侵入して斃死させる。
そこで対策として、約10日毎に付着生物の除去作業を行
う必要があるが、そのための手数もさることながら、魚
が移動によりストレスを起こし、餌付け不良による発育
遅延、延いては疾病誘発などの原因となることがより問
題である。なお、パネル水槽に代わるコンクリート製水
槽においても状況は同じである。 以上のような問題点に鑑み、最近、銅線条に銅より
電位の卑な金属(例えばFe,Al,Zu等)を引揃えた金属線
条を合成繊維フィラメントに撚合した網糸を用いて編網
した漁網(特開昭52−136783号公報)、物性の異なる
熱可塑性樹脂(例えば、吸水性の低い熱可塑性合成樹脂
に吸収性の高い熱可塑性樹脂)を混合し、これに防汚
性、殺菌性の強い金属粉を混合した防汚材料(特開昭63
−230771号公報)及び特定成分の銅合金製細線と合成
繊維とを編網する漁網ロープ(特開昭62−33270号公
報)などが提案されている。 なお、以上漁網を中心に水棲生物による汚染の問題点
につき述べたが、水棲着生性生物による被害は、桟橋、
橋脚、鋼矢板、防舷材、防波堤等の水中構造物、繋流浮
標等の水中浮遊物、船舶の喫水下の船体等でも起こる。 (2) 従来技術の問題点 しかし、上述した公知の手段でも、防汚効果の持続
性、生産性、生産コスト等の問題を矛盾無く満足させる
には不充分である。 例えばの特開昭63−230771号公報には、吸水性の低
い熱可塑性ポリエチレン樹脂中に、吸水性の高いポリア
ミド6樹脂を少量混合し、これにさらに微細銅粉を混合
した防汚材料を用いてモノフィラメントを作り、常法に
より編網し漁網を作る方法が記載されている。しかし、
ポリアミド6自身の吸水性が低く、かつポリエチレンへ
樹脂の分散性も悪いため、モノフィラメント内部の微細
銅粉の溶出速度が極めて遅く、従って防汚能力が充分に
は発揮されない。その上、ポリエチレン樹脂とポリアミ
ドとの混和性が悪いため、後者が不均一に偏在する状態
となり、このため漁網の強度が低下するという問題があ
る。更に及びの方法は対象が網に限られるから、網
以外の防汚材料として応用するには不向きである。 [発明が解決しようとする課題] そこで、本発明が解決しようとする課題は、従来技術
の欠点を改善し、防汚効果の持続性、生産性及びコスト
パフォーマンスに優れた新規な防汚材料を提供すること
である。
[課題を解決するための手段] (1) 概念 本発明者は、以上の課題を解決するための手段につき
鋭意研究を重ねた結果、(イ)銅粉の防汚作用を持続的
に、かつ充分に発揮されるためには、対象防汚材料中に
亀裂や微孔を形成させ、芯部の銅粉まで有効に活用する
必要があること、(ロ)上記(イ)の構想を実現するに
は長鎖水溶性物質の均一な混入が望ましいこと、(ハ)
但し上記(ロ)の構想を満たす水溶性物質は、自体長期
に亙り徐々に水、殊に海水に溶解する性質を具備すると
同時に、ベース樹脂(ポリエチレン樹脂、ポリ塩化ビニ
リデン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂等の熱
可塑性樹脂)に対し良好な分散性を持つ必要があること
を知得し、進んでかかる条件を具備する水溶性物質を熱
心に探索した結果、ここにポリエチレンオキサイドが概
ね目的に合致することを見出した。本発明は、この知見
に基づくものである。 (2) 概要 以上の知見に基づき、本発明に係る防汚成形物は、熱
可塑性合成樹脂をベースとし、ここに常温で固体のポリ
エチレンオキサイドと防汚性金属粉末とを分散保持した
ことを特徴とする。 以下、発明の構成に関する種々の事項に付き項目別に
説明する。 (3) 熱可塑性樹脂 本発明で用い得る熱可塑性樹脂としては、例えばポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリ塩化ビニ
リデン、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、エチレン・プ
ロピレンゴム、エチレン・酢酸ビニル共重合体、熱可塑
性ポリウレタンエラストマー等の公知の熱可塑性樹脂又
は熱可塑性エラストマーを含むが、最も需要の多い漁網
を中心として考察すれば、価格、ポリエチレンオキサイ
ドとの混和性等を考慮すると、ポリオレフィン系樹脂が
有利である。なお、上記熱可塑性樹脂は、所望により二
種以上混用されてもよい。 (4) ポリエチレンオキサイド 本発明に用いられるポリエチレンオキサイドは、通常
エチレンオキサイドの開環重合により得られる白色粉末
状の水溶性熱可塑性である。このものは、平均分子量1,
000〜数百万のものを使用できるが、ベース熱可塑性樹
脂への分散性、混合時の強度への影響及び水溶性などを
考慮すると、平均分子量5,000〜100万、殊に1万〜50万
の範囲のものが好適である。 平均分子量が5,000以下の場合には、漁網に加工した
場合、短期間中にポリエチレンオキサイドが溶け出して
しまうため持久的効果を期待できず、また100万以上に
なると、熱可塑性樹脂への分散性が低下して網糸自体の
強度低下を起こす恐れがある。 なお、本発明でいう“ポリエチレンオキサイド”と
は、エチレンオキサイドのホモポリマーのみならず、エ
チレンオキサイドとプロピレンオキサイド又はブチレン
オキサイドその他のアルキレンオキサイドとのランダム
若しくはブロック又はグラフト共重合体を包含する概念
である。これら、その他のアルキレンオキサイドは、単
独で又は二種以上であってよい。 熱可塑性樹脂中のエチレンオキサイドの含有量は0.5
%〜20%、好ましくは1%〜10%の範囲のものが好適で
ある。0.5%未満では、得られたフィルム又はモノフィ
ラメントの強度は無添加の対照と実質的に同等である
が、好ましい水溶性が得られない。 (5) 金属粉末 本発明に用いられる防汚性の強い金属粉末としては、
銀、錫、銅又はこれらの金属の合金粉末を例示できる
が、特に銅粉が好ましい。これは、銅がヒトの生命活動
に不可欠の元素でありながら、そのイオンは着生生物に
対し致死的に使用し、かつ癌原性も認められていないか
らである。 ここに使用しうる金属粉末の形状には、鱗片状、無定
形状、球状、塊状等の各種があるが、成るべく比表面積
が小さい球状乃至塊状のものが好ましい。 また、熱可塑性樹脂中における金属粉末の含有量は、
10〜30%、殊に20%前後が好適である。 (6) その他の付加成分 本発明の防汚成形物には、所望により、熱可塑性樹脂
の添加剤として公知の種々の剤、例えば発砲剤、紫外線
吸収剤、帯電防止剤、耐候剤、滑剤、無機充填剤、殺菌
剤、抗カビ剤、着色剤などを添加することができる。 (7) 形状 本発明防汚成形物は、マスターバッチ、ペレットなど
の成形用材料の他、モノフィラメント、コード、ストラ
ンド、バンドル、チョップ等の糸条、網、ロープなどの
糸条二次加工品、シート、フィルム、板材等の板状製
品、型材、パイプ、発泡材料、中空成形品等の形態を採
ることが出来る。 (8) 製造法 本発明の防汚材料の製造方法を、ベース樹脂としてポ
リエチレン樹脂を使用する場合を例に説明すると、例え
ば次の通りである。 即ち、ポリエチレン樹脂中にポリエチレンオキサイド
を所定割合で混合し、これに防汚性の強い金属粉末を所
定割合で混ぜ、エキストルーダーにて約180〜250℃に加
熱、混練し、任意の形状に押し出し、冷却後、切断して
ペレット状に成形して成形用防汚材料を得る。このペレ
ットを220〜260℃に加熱、混練し、それぞれの用途に合
わせてオリフィス又はダイよりモノフィラメント、フィ
ルム、シート等の形状に押し出すか又は環状のダイより
パリソンの形に押し出すと同時に空気を吹き込み、必要
に応じ延伸を行って、所望の形状に仕上げる。 なお浮子用の発泡体を得たい場合は、発泡剤入りのペ
レットを雌型内に入れ、一段又は二段発泡法により所定
の形状に成形する。 [作用] 本発明に係る防汚成形物は、ベース樹脂中に均一の分
散物として水溶性のポリエチレンオキサイドを含有し、
このものが徐々に水中に溶出した跡に亀裂や微孔が形成
され、これらの亀裂や微孔を経て水分が内部へ新侵入結
果、芯部の金属粉末まで有効にイオン化して効力を発揮
することがその最大の特色である。 即ち、添付第1図を参照して、材料(ここでは円形断
面のモノフィラメントの形で示す)1の主体をなすベー
ス樹脂2の中にポリエチレンオキサイド3及び金属粉4
が均一に分散している。これを水中に浸漬すると、最初
に表在性の金属粉末4がイオン化して効力を発揮するが
(本図A)、その後、ベース樹脂2中に存在するポリエ
チレンオキサイド3が1の表面部よりベース樹脂2の結
晶界面の間に無数の微細な樹枝状乃至網目状の亀裂又は
微孔5を作りながら溶出し、該亀裂等に隣接する金属粉
末を侵入した水と接触させてイオン化させる(本図
B)。これらの亀裂等は、主として結晶界面に沿い次第
に成長して最後に1の芯部にまで到達する(本図C)か
ら、芯部に存在する金属粉まで有効に利用される(各図
中、金属粉末4及び微孔5の径は、材料1の径に比し拡
大されている。)のみでなく、亀裂及び微孔の径が極め
て小さいので、強度も左程低下しない。しかもベース樹
脂とポリエチレンオキサイドとの混和性が良好であるた
め、均一な強度の成形品が得られ、特に糸の場合、延伸
中に糸切れを起こす概念がないため、生産工程上の利点
も大である。 [実施例] 以下、実施例及び比較例により発明実施の態様を説明
するが、例示は単に説明用のもので、発明思想の制限又
は限定を意味するものではない。なお、実施例中の「平
衡吸水率」は以下の算式により求められた値である。 Wo:海水に浸漬する前の重量(g) W :海水中に7日間浸漬した後の重量(g) 測定温度:25±2℃ 実施例1 高密度ポリエチレン(モノフィラメントグレード:MI
=1)中に、それぞれポリエチレンオキサイド(平均分
子量約30万)を5%、微細銅粉を20%混合したペレット
を用いてオリフィスから引き出し、常法通り径0.2m/mの
モノフィラメントを製造した。 上のモノフィラメントを用いて編網し、巾約1.2m、長
さ約2mの試験網とし、海面下2〜3mの位置に吊り下け、
3月上旬より24ヶ月間吊り下げ試験を行った。比較例と
して、ポリエチレンオキサイドの代わりに同量のポリア
ミド6を混合したフィラメントを用いた対照試験網を用
い、同様に吊り下げ試験を行った。結果を下表−1(モ
ノフィラメントの吸水率)及び下表−2(海水中の吊り
下げ試験)に示す。 実施例2 熱可塑性ポリエステル中に、それぞれポリエチレンオ
キサイド(平均分子量約15万)を3%、微細銅粉を20%
混合した。 以上の防汚性組成物を用いて、モノフィラメントを製
造し、これからを実施例1と同様に長さ約2m、巾約1.2m
の試験網を製網し、海面不2〜3mの位置に懸吊した。比
較例として、ポリエチレンオキサイドの代わりに、同量
のポリアミド6を混合した試験網を作り、対照試験を行
った。この場合も試験期間は24ヶ月間とし、3月上旬よ
り試験を開始した。 結果を、下表−3(モノフィラメントの吸水率)及び
下表−4(海水中の吊り下げ試験)に示す。 以上の実施例及び比較例の結果から見て、本発明に係
る防汚材料は、海水中で長期間に亙り漁網(ロープ)へ
の付着性水棲生物の付着を有効に防除しうることが判
る。これは、金属イオンが均一に、かつ長期間に亙り少
量づつ適度に生成し、漁網及び周辺の水棲生物の幼生を
殺滅する作用に基づくであろう。なお、以上の実験は魚
網に関するものであるが、これを例えば板材又はシート
の形で木造船等の水没部外板の被覆用に使用することに
より、従来の銅板に匹敵する防汚及びフナクイムシによ
る食害防止効果を奏しうべきこと、或は、本材料を用い
て繋留浮標の浮体を構成することによって、長期に亙り
着生々物による沈下を防ぎ、延いては航路の安全を保ち
うるなどの効果を奏しうべきこと等が容易に予測され
る。
鋭意研究を重ねた結果、(イ)銅粉の防汚作用を持続的
に、かつ充分に発揮されるためには、対象防汚材料中に
亀裂や微孔を形成させ、芯部の銅粉まで有効に活用する
必要があること、(ロ)上記(イ)の構想を実現するに
は長鎖水溶性物質の均一な混入が望ましいこと、(ハ)
但し上記(ロ)の構想を満たす水溶性物質は、自体長期
に亙り徐々に水、殊に海水に溶解する性質を具備すると
同時に、ベース樹脂(ポリエチレン樹脂、ポリ塩化ビニ
リデン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂等の熱
可塑性樹脂)に対し良好な分散性を持つ必要があること
を知得し、進んでかかる条件を具備する水溶性物質を熱
心に探索した結果、ここにポリエチレンオキサイドが概
ね目的に合致することを見出した。本発明は、この知見
に基づくものである。 (2) 概要 以上の知見に基づき、本発明に係る防汚成形物は、熱
可塑性合成樹脂をベースとし、ここに常温で固体のポリ
エチレンオキサイドと防汚性金属粉末とを分散保持した
ことを特徴とする。 以下、発明の構成に関する種々の事項に付き項目別に
説明する。 (3) 熱可塑性樹脂 本発明で用い得る熱可塑性樹脂としては、例えばポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリ塩化ビニ
リデン、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、エチレン・プ
ロピレンゴム、エチレン・酢酸ビニル共重合体、熱可塑
性ポリウレタンエラストマー等の公知の熱可塑性樹脂又
は熱可塑性エラストマーを含むが、最も需要の多い漁網
を中心として考察すれば、価格、ポリエチレンオキサイ
ドとの混和性等を考慮すると、ポリオレフィン系樹脂が
有利である。なお、上記熱可塑性樹脂は、所望により二
種以上混用されてもよい。 (4) ポリエチレンオキサイド 本発明に用いられるポリエチレンオキサイドは、通常
エチレンオキサイドの開環重合により得られる白色粉末
状の水溶性熱可塑性である。このものは、平均分子量1,
000〜数百万のものを使用できるが、ベース熱可塑性樹
脂への分散性、混合時の強度への影響及び水溶性などを
考慮すると、平均分子量5,000〜100万、殊に1万〜50万
の範囲のものが好適である。 平均分子量が5,000以下の場合には、漁網に加工した
場合、短期間中にポリエチレンオキサイドが溶け出して
しまうため持久的効果を期待できず、また100万以上に
なると、熱可塑性樹脂への分散性が低下して網糸自体の
強度低下を起こす恐れがある。 なお、本発明でいう“ポリエチレンオキサイド”と
は、エチレンオキサイドのホモポリマーのみならず、エ
チレンオキサイドとプロピレンオキサイド又はブチレン
オキサイドその他のアルキレンオキサイドとのランダム
若しくはブロック又はグラフト共重合体を包含する概念
である。これら、その他のアルキレンオキサイドは、単
独で又は二種以上であってよい。 熱可塑性樹脂中のエチレンオキサイドの含有量は0.5
%〜20%、好ましくは1%〜10%の範囲のものが好適で
ある。0.5%未満では、得られたフィルム又はモノフィ
ラメントの強度は無添加の対照と実質的に同等である
が、好ましい水溶性が得られない。 (5) 金属粉末 本発明に用いられる防汚性の強い金属粉末としては、
銀、錫、銅又はこれらの金属の合金粉末を例示できる
が、特に銅粉が好ましい。これは、銅がヒトの生命活動
に不可欠の元素でありながら、そのイオンは着生生物に
対し致死的に使用し、かつ癌原性も認められていないか
らである。 ここに使用しうる金属粉末の形状には、鱗片状、無定
形状、球状、塊状等の各種があるが、成るべく比表面積
が小さい球状乃至塊状のものが好ましい。 また、熱可塑性樹脂中における金属粉末の含有量は、
10〜30%、殊に20%前後が好適である。 (6) その他の付加成分 本発明の防汚成形物には、所望により、熱可塑性樹脂
の添加剤として公知の種々の剤、例えば発砲剤、紫外線
吸収剤、帯電防止剤、耐候剤、滑剤、無機充填剤、殺菌
剤、抗カビ剤、着色剤などを添加することができる。 (7) 形状 本発明防汚成形物は、マスターバッチ、ペレットなど
の成形用材料の他、モノフィラメント、コード、ストラ
ンド、バンドル、チョップ等の糸条、網、ロープなどの
糸条二次加工品、シート、フィルム、板材等の板状製
品、型材、パイプ、発泡材料、中空成形品等の形態を採
ることが出来る。 (8) 製造法 本発明の防汚材料の製造方法を、ベース樹脂としてポ
リエチレン樹脂を使用する場合を例に説明すると、例え
ば次の通りである。 即ち、ポリエチレン樹脂中にポリエチレンオキサイド
を所定割合で混合し、これに防汚性の強い金属粉末を所
定割合で混ぜ、エキストルーダーにて約180〜250℃に加
熱、混練し、任意の形状に押し出し、冷却後、切断して
ペレット状に成形して成形用防汚材料を得る。このペレ
ットを220〜260℃に加熱、混練し、それぞれの用途に合
わせてオリフィス又はダイよりモノフィラメント、フィ
ルム、シート等の形状に押し出すか又は環状のダイより
パリソンの形に押し出すと同時に空気を吹き込み、必要
に応じ延伸を行って、所望の形状に仕上げる。 なお浮子用の発泡体を得たい場合は、発泡剤入りのペ
レットを雌型内に入れ、一段又は二段発泡法により所定
の形状に成形する。 [作用] 本発明に係る防汚成形物は、ベース樹脂中に均一の分
散物として水溶性のポリエチレンオキサイドを含有し、
このものが徐々に水中に溶出した跡に亀裂や微孔が形成
され、これらの亀裂や微孔を経て水分が内部へ新侵入結
果、芯部の金属粉末まで有効にイオン化して効力を発揮
することがその最大の特色である。 即ち、添付第1図を参照して、材料(ここでは円形断
面のモノフィラメントの形で示す)1の主体をなすベー
ス樹脂2の中にポリエチレンオキサイド3及び金属粉4
が均一に分散している。これを水中に浸漬すると、最初
に表在性の金属粉末4がイオン化して効力を発揮するが
(本図A)、その後、ベース樹脂2中に存在するポリエ
チレンオキサイド3が1の表面部よりベース樹脂2の結
晶界面の間に無数の微細な樹枝状乃至網目状の亀裂又は
微孔5を作りながら溶出し、該亀裂等に隣接する金属粉
末を侵入した水と接触させてイオン化させる(本図
B)。これらの亀裂等は、主として結晶界面に沿い次第
に成長して最後に1の芯部にまで到達する(本図C)か
ら、芯部に存在する金属粉まで有効に利用される(各図
中、金属粉末4及び微孔5の径は、材料1の径に比し拡
大されている。)のみでなく、亀裂及び微孔の径が極め
て小さいので、強度も左程低下しない。しかもベース樹
脂とポリエチレンオキサイドとの混和性が良好であるた
め、均一な強度の成形品が得られ、特に糸の場合、延伸
中に糸切れを起こす概念がないため、生産工程上の利点
も大である。 [実施例] 以下、実施例及び比較例により発明実施の態様を説明
するが、例示は単に説明用のもので、発明思想の制限又
は限定を意味するものではない。なお、実施例中の「平
衡吸水率」は以下の算式により求められた値である。 Wo:海水に浸漬する前の重量(g) W :海水中に7日間浸漬した後の重量(g) 測定温度:25±2℃ 実施例1 高密度ポリエチレン(モノフィラメントグレード:MI
=1)中に、それぞれポリエチレンオキサイド(平均分
子量約30万)を5%、微細銅粉を20%混合したペレット
を用いてオリフィスから引き出し、常法通り径0.2m/mの
モノフィラメントを製造した。 上のモノフィラメントを用いて編網し、巾約1.2m、長
さ約2mの試験網とし、海面下2〜3mの位置に吊り下け、
3月上旬より24ヶ月間吊り下げ試験を行った。比較例と
して、ポリエチレンオキサイドの代わりに同量のポリア
ミド6を混合したフィラメントを用いた対照試験網を用
い、同様に吊り下げ試験を行った。結果を下表−1(モ
ノフィラメントの吸水率)及び下表−2(海水中の吊り
下げ試験)に示す。 実施例2 熱可塑性ポリエステル中に、それぞれポリエチレンオ
キサイド(平均分子量約15万)を3%、微細銅粉を20%
混合した。 以上の防汚性組成物を用いて、モノフィラメントを製
造し、これからを実施例1と同様に長さ約2m、巾約1.2m
の試験網を製網し、海面不2〜3mの位置に懸吊した。比
較例として、ポリエチレンオキサイドの代わりに、同量
のポリアミド6を混合した試験網を作り、対照試験を行
った。この場合も試験期間は24ヶ月間とし、3月上旬よ
り試験を開始した。 結果を、下表−3(モノフィラメントの吸水率)及び
下表−4(海水中の吊り下げ試験)に示す。 以上の実施例及び比較例の結果から見て、本発明に係
る防汚材料は、海水中で長期間に亙り漁網(ロープ)へ
の付着性水棲生物の付着を有効に防除しうることが判
る。これは、金属イオンが均一に、かつ長期間に亙り少
量づつ適度に生成し、漁網及び周辺の水棲生物の幼生を
殺滅する作用に基づくであろう。なお、以上の実験は魚
網に関するものであるが、これを例えば板材又はシート
の形で木造船等の水没部外板の被覆用に使用することに
より、従来の銅板に匹敵する防汚及びフナクイムシによ
る食害防止効果を奏しうべきこと、或は、本材料を用い
て繋留浮標の浮体を構成することによって、長期に亙り
着生々物による沈下を防ぎ、延いては航路の安全を保ち
うるなどの効果を奏しうべきこと等が容易に予測され
る。
以上説明した通り、本発明は、材料費が比較的低廉
で、かつ一般のプラスチック成形手段により生産できる
ため生産コストが低く、しかも長期間に亙り防汚効果を
発揮しうる画期的な防汚成形物を提供できたことによ
り、養殖及び定置網漁業の合理化その他、広い産業分野
に寄与しうる。
で、かつ一般のプラスチック成形手段により生産できる
ため生産コストが低く、しかも長期間に亙り防汚効果を
発揮しうる画期的な防汚成形物を提供できたことによ
り、養殖及び定置網漁業の合理化その他、広い産業分野
に寄与しうる。
【図面の簡単な説明】 第1図は、本発明成形物の作用効果を説明する模型的な
拡大断面図である。 図中の符号の意味は以下の通り:− 1:フィラメント状防汚材料; ・2:1のベース樹脂; ・・3:2中のポリエチレンオキサイド; ・・4:2中の金属粉; ・5:1の亀裂又は微孔。
拡大断面図である。 図中の符号の意味は以下の通り:− 1:フィラメント状防汚材料; ・2:1のベース樹脂; ・・3:2中のポリエチレンオキサイド; ・・4:2中の金属粉; ・5:1の亀裂又は微孔。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C08L 71/02,101/00 C08K 3/08 D01F 6/94
Claims (2)
- 【請求項1】熱可塑性合成樹脂をベースとし、ここに常
温で固体のポリエチレンオキサイドと防汚性金属粉末と
が分散保持されてなる防汚成形物。 - 【請求項2】成形物が、フィラメント、撚糸、ロープ、
網、フィルム、シート、板材、パイプ、型材、発砲体又
は中空体の形態である請求項1記載の防汚成形物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1191851A JP2977207B2 (ja) | 1989-07-25 | 1989-07-25 | 防汚成形物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1191851A JP2977207B2 (ja) | 1989-07-25 | 1989-07-25 | 防汚成形物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0356560A JPH0356560A (ja) | 1991-03-12 |
JP2977207B2 true JP2977207B2 (ja) | 1999-11-15 |
Family
ID=16281564
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1191851A Expired - Lifetime JP2977207B2 (ja) | 1989-07-25 | 1989-07-25 | 防汚成形物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2977207B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102587289B1 (ko) * | 2022-10-25 | 2023-10-11 | 김부석 | 이물질 부착 방지 어망 및 그 제조방법 |
Families Citing this family (5)
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JPH0537065U (ja) * | 1991-10-25 | 1993-05-21 | ニチモウ株式会社 | 防汚部材 |
JP3951372B2 (ja) * | 1996-08-23 | 2007-08-01 | 東レ株式会社 | シート状水中生物付着防止性汚濁防止膜 |
US8091647B2 (en) | 2007-08-31 | 2012-01-10 | Schlumberger Technology Corporation | Means of preventing marine fouling of subsea connectors |
JPWO2017082117A1 (ja) * | 2015-11-12 | 2018-02-22 | 三菱電機株式会社 | 徐放性抗菌剤及び物品 |
-
1989
- 1989-07-25 JP JP1191851A patent/JP2977207B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102587289B1 (ko) * | 2022-10-25 | 2023-10-11 | 김부석 | 이물질 부착 방지 어망 및 그 제조방법 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0356560A (ja) | 1991-03-12 |
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