JP2976988B2 - 信号記録装置 - Google Patents

信号記録装置

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JP2976988B2
JP2976988B2 JP3015908A JP1590891A JP2976988B2 JP 2976988 B2 JP2976988 B2 JP 2976988B2 JP 3015908 A JP3015908 A JP 3015908A JP 1590891 A JP1590891 A JP 1590891A JP 2976988 B2 JP2976988 B2 JP 2976988B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばデジタルオーデ
ィオテープレコーダ(DAT)に適用して好適な信号記
録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、DAT等のテープレコーダにおい
て、音楽,会話等のデータを記録する場合、記録媒体と
しての磁気テープの始端部から順次記録を行うようにし
ていた。このようにすることで、この記録されたテープ
を始端部から再生することで、記録された音楽や会話
が、記録された順に再生される。
【0003】一方、このように記録されたテープの途中
の記録データが必要なくなった場合、この必要なくなっ
た箇所に新たなデータの記録が可能であるが、記録でき
る箇所のテープの長さが記録するデータ長に比べ短い場
合には、記録できる箇所を2箇所以上捜し、2箇所以上
の箇所に分割して記録することが考えられる。
【0004】ところが、このように連続した1組のデー
タを2箇所以上に分割して記録すると、再生時には最初
の記録箇所を再生した後、早送りや巻戻し等により次の
記録箇所を頭出ししてから再生させる必要があり、次の
記録箇所を捜している間に、再生音声が途切れてしまう
不都合があった。
【0005】従って、従来は連続した音声等のデータを
不連続的に記録することは、ほとんど行われてなかっ
た。
【0006】しかしながら、記録媒体の使用効率上から
は、連続したデータを複数の箇所に分割して記録するこ
とが可能である方が良く、音声等の連続するデータを不
連続的に記録しこの記録データを連続的に再生できるよ
うにすることが要請されていた。
【0007】ここで、この複数箇所に分割して連続した
1組のデータを記録した場合に、再生音声を連続させる
方法の一例について説明すると、例えば図5に示すよう
に或る磁気テープの3箇所に連続した音声データを分割
して記録したとする。即ち、最初に音声データd1を所
定長記録し、この音声データd1の記録箇所から離れた
箇所に次の音声データd2を所定長記録し、さらにこの
音声データd2の記録箇所から離れた箇所に次の音声デ
ータd3を所定長記録する。このとき、2番目と3番目
に記録された音声データd2,d3の先頭部分m1,m
2を予め再生装置のメモリ手段に記憶させておく。この
ようにすることで、再生時には最初の音声データd1を
読出した後、次の音声データd2の記録箇所を磁気ヘッ
ドが捜しているいわゆるシーク制御が行われている間
(s1で示す区間を早送りしている間)、メモリ手段に
記憶された音声データd2の先頭部分のデータm1を読
出し、このデータm1でシーク制御中の再生音声を得る
ことができる。同様に、音声データd2を読出した後、
次の音声データd3の記録箇所を磁気ヘッドが捜してい
るシーク制御が行われている間(s2で示す区間を早送
りしている間)、メモリ手段に記憶された音声データd
3の先頭部分のデータm2を読出し、このデータm2で
シーク制御中の再生音声を得ることができる。
【0008】このように、再生装置に各記録ブロックの
先頭部分のデータを記憶するメモリ手段を設ければ、連
続しない複数箇所に分割して記録した場合にも、連続的
に再生させることができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
メモリ手段に各記録ブロックの先頭部分のデータを記憶
させる場合には、各記録箇所間の間隔に応じて記憶させ
るデータ長を変化させる必要がある。即ち、例えば図5
に示すように、音声データd1と音声データd2とは比
較的近接して記録され、音声データd2と音声データd
3とは比較的離れて記録されているとする。この場合、
音声データd2の記録箇所を磁気ヘッドが捜しているシ
ーク制御s1が行われている時間は比較的短く、音声デ
ータd3の記録箇所を磁気ヘッドが捜しているシーク制
御s2が行われている時間は比較的長くなる。そして、
メモリ手段に記憶される各記録ブロックの先頭部分のデ
ータ長は、このシーク制御が行われる時間に比例し、音
声データd2の先頭部分のデータm1は比較的少ないデ
ータ量になり、逆に音声データd3の先頭部分のデータ
m2は比較的大きなデータ量になる。
【0010】このように記録状態に応じてメモリ手段に
記憶させるデータ量は変化するが、実際にはメモリ手段
へのデータの記憶状態は、図6に示すように、メモリ手
段に複数のメモリエリア1,2,3‥‥を設定し、それ
ぞれのメモリエリア1,2,3‥‥の記憶容量を同じと
し、各1単位のメモリエリアに1記録ブロックの先頭部
分のデータを記憶させるのが一般的である。従って、図
6に示すように、メモリエリア1に音声データd2の先
頭部分のデータm1を記憶させ、メモリエリア2に音声
データd3の先頭部分のデータm2を記憶させることが
考えられる。
【0011】ここで、データm2を記憶させるのに、メ
モリエリア2の記憶容量を殆ど使用したとすると、メモ
リエリア1ではデータm1を記憶させるのに僅かな記憶
容量しか使用せず、メモリエリア1の記憶容量が有効に
活用されない不都合があった。
【0012】この不都合を解決するためには、例えば図
7に示すように、メモリエリアとは無関係に、各データ
m1,m2を続けて順次記憶させれば良いが、このよう
にメモリエリアを無視してデータを詰めて記憶させる
と、この記憶データを読出す際に記憶アドレスの指定が
困難になる等、データ管理上種々の不都合が生じてしま
う。
【0013】本発明の目的は、連続したデータを複数の
箇所に分割して記録した場合に、必要とするメモリ手段
の記憶エリアを有効に活用できるようにすることにあ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の信号記録装置
は、例えば図1に示すように、入力信号を記録媒体1の
少なくとも二つの分離した所定の記録位置に分離して記
録するようにした信号記録装置において、メモリ手段1
4と、このメモリ手段14に入力信号を書込むようにし
た書込み手段と、メモリ手段14に記憶された信号を読
出す手段と、この読出し手段の出力と入力信号とを切換
える切換手段13,21と、記録ヘッド23によって信
号を記録媒体1に記録する記録手段22とを有し、第1
の記録位置への記録終了後、第2の記録位置へ記録ヘッ
ド23が移行する期間書込み手段によって入力信号をメ
モリ手段10に書込むと共に、記録ヘッド23が移行す
る期間の長さに応じた圧縮率で、入力信号を圧縮してメ
モリ手段14に書込ませるようにしたものである。
【0015】
【作用】このようにメモリ手段に書込まれるデータの圧
縮率を変化させることで、記録ヘッドが移行する期間に
違いがあっても、メモリ手段に書込まれるデータ長をほ
ぼ同じに揃えることができ、各記憶データをメモリ手段
に設定された記憶エリアに揃えて記憶させることがで
き、メモリ手段の記憶エリアを有効に使用できる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面を参照し
て説明する。
【0017】〔記録・再生装置の構成〕図1は、本発明
が適用される信号記録・再生装置の全体構成を示す図
で、図中1は磁気テープを示し、この磁気テープ1にデ
ジタル音声信号等の各種データの記録を行うと共にこの
記録データの再生を再生を行う。この場合、磁気テープ
1は供給側リール2から送出されて巻取り側リール3に
巻取られ、キャプスタン4によりテープ走行の制御が行
われる。このキャプスタン4は、モータ33により駆動
され、この記録・再生装置の記録・再生を制御する中央
制御装置10の指令に基づいたサーボ回路32の制御に
より、モータ33が回転駆動される。
【0018】また、図中11は記録信号の入力端子を示
し、この入力端子11に供給されるアナログ音声信号
を、アナログ・デジタル変換器12に供給してデジタル
音声信号に変換する。そして、アナログ・デジタル変換
器12が出力するデジタル音声信号を、第1の切換スイ
ッチ13の可動接点13Aに供給する。この第1の切換
スイッチ13は、後述する切換スイッチ31の第1の固
定接点31Wに得られる制御信号により切換えが制御さ
れる。そして、この切換スイッチ13の第1の固定接点
13M(メモリ側接点:メモリを使用中に接続される接
点)に得られるデジタル音声信号をデータ用メモリ14
に供給し、書込ませる。このデータ用メモリ14は、中
央制御装置10によりデータの書込み及び読出しが制御
され、供給されるデータを高能率符号化方式を用いて圧
縮して書込ませる。この場合、この高能率符号化方式に
よる書込みデータの圧縮率は、書込まれるデータ量に応
じて変化させるようにしてある。即ち、比較的長いデー
タを書込ませるときには圧縮率を高くし、比較的短いデ
ータを書込ませるときには圧縮率を低くし、実際にデー
タ用メモリ14に書込まれる1単位のデータ長を、どの
データでも同じ固定長に設定する。この圧縮率の変化
は、中央制御装置10の制御で行われ、圧縮されたそれ
ぞれのデータ量は、データ用メモリ14の各メモリエリ
アの記憶容量と等しくさせる。そして、このように圧縮
処理された各単位のデータを、それぞれデータ用メモリ
14内に設定された個別のメモリエリアに記憶させる。
なお、このようにデータ用メモリ14に書込まれたデー
タを読出す際には、圧縮率に対応した比率で伸長させ、
元のデータを復元させる。
【0019】また、第1の切換スイッチ13の第2の固
定接点13T(テープ側接点:テープへの記録又はテー
プから再生するときに接続される接点)に得られるデジ
タル音声信号を、第2の切換スイッチ21の第1の固定
接点21T(テープ側接点)に供給する。この第2の切
換スイッチ21も、後述する切換スイッチ31の第1の
固定接点31Wに得られる制御信号により切換えが制御
される。そして、第2の切換スイッチ21の可動接点2
1Tに得られるデジタル音声信号を、書込み処理回路2
2に供給し、この書込み処理回路22で所定の書込み処
理がなされたデジタル音声信号を記録ヘッド23に供給
し、この記録ヘッド23で磁気テープ1の所定トラック
に書込む。この場合、記録ヘッド23としては、後述す
る再生ヘッド24と共に例えば回転ヘッドとして構成し
て、磁気テープ1に傾斜して形成されるトラックに記録
する。
【0020】また、データ用メモリ14から読出された
デジタル音声信号を、第3の切換スイッチ15の可動接
点15Aに供給する。この第3の切換スイッチ15は、
中央制御装置10により切換えが制御される。そして、
第3の切換スイッチ15の第1の固定接点15W(書込
み側接点:メモリへの書込み時に接続される接点)に得
られるデジタル音声信号を、第2の切換スイッチ21の
第2の固定接点21M(メモリ側接点)と、第4の切換
スイッチ29の第1の固定接点29W(書込み側接点)
に供給する。この第4の切換スイッチ29は、中央制御
装置10により切換えが制御される。そして、第4の切
換スイッチ29の可動接点29Aに得られるデジタル音
声信号を、カウンタ30に供給する。このカウンタ30
は、データ用メモリ14から読出されたデジタル音声信
号のアドレスに相当するデータ長(即ちブロック数)を
カウントするもので、カウントデータを第1のアドレス
比較器27に供給する。
【0021】また、第3の切換スイッチ15の第2の固
定接点15R(読出し側接点:メモリからの読出し時に
接続される接点)に得られるデジタル音声信号を、第4
の切換スイッチ29の第2の固定接点29R(読出し側
接点)と、第5の切換スイッチ16の第1の固定接点1
6M(メモリ側接点)とに供給する。この第5の切換ス
イッチ16は、後述する切換スイッチ31の第2の固定
接点31Rに得られる制御信号により切換えが制御され
る。
【0022】また、24は再生ヘッドを示し、この再生
ヘッド24で磁気テープ1から再生したデジタル音声信
号を、読出し処理回路25に供給し、この読出し処理回
路25で所定の読出し処理がなされたデジタル音声信号
を、第5の切換スイッチ16の第2の固定接点16T
(テープ側接点)と、第1及び第2のアドレス比較器2
7及び28に供給する。そして、第5の切換スイッチ1
6の可動接点16Aに得られるデジタル音声信号を、デ
ジタル・アナログ変換器17に供給し、このデジタル・
アナログ変換器17で変換されたアナログ音声信号を、
再生信号出力端子18に供給する。
【0023】また、26はデータの記録位置の管理を行
う管理用メモリを示し、中央制御装置10の制御でこの
管理用メモリ26から読出された現在のテープ位置のア
ドレスデータを、第1及び第2のアドレス比較器27及
び28に供給する。この場合、管理用メモリ26には、
この装置に装着された磁気テープ1の全てのアドレス情
報が記憶され、この管理用メモリ26の記憶情報より書
込みが可能なアドレスが判断できる。
【0024】そして、第1のアドレス比較器27では、
この管理用メモリ26から読出されたアドレスデータ
と、カウンタ30がカウントしたデータとを比較し、比
較結果を中央制御装置10に供給すると共に、この比較
結果に基づいた切換制御信号を、第6の切換スイッチ3
1の可動接点31Aに供給する。そして、この切換スイ
ッチ31の第1の固定接点31W(書込み側接点)に得
られる切換制御信号に基づいて、第1の切換スイッチ1
3と第2の切換スイッチ21の切換えを行う。
【0025】また、切換スイッチ31の第2の固定接点
31R(読出し側接点)に得られる切換制御信号に基づ
いて、第5の切換スイッチ16の切換えを行う。
【0026】そして、第2のアドレス比較器28では、
管理用メモリ26から読出されたアドレスデータと、再
生ヘッド24からの再生信号に基づいて読出し処理回路
25から供給されるアドレスデータとを比較し、比較結
果を中央制御装置10に供給する。
【0027】〔記録動作〕次に、この信号記録・再生装
置により音声信号の記録を行う場合の動作について図2
及び図3を参照して説明する。
【0028】まず、磁気テープ1への記録を行う際に
は、中央制御装置10の制御で、第3,第4及び第6の
切換スイッチ15,29及び31の可動接点15A,2
9A及び31Aを、書込み側接点15W,29W及び3
1Wに接続させる。そして、第1のアドレス比較器27
から第6の切換スイッチ31を介して供給される切換制
御信号により、第1及び第2の切換スイッチ13及び2
1の可動接点13A及び21Aを、メモリ側接点13M
及び21Mに接続させる。
【0029】ここで磁気テープ1は、例えば図2Aに示
すように、断続的に消去不可能な記録データRがあり、
この消去不可能な記録データRがない箇所にだけ新たな
データの書込み(記録)が可能であるとし、記録ヘッド
23及び再生ヘッド24は、或る記録データRの記録箇
所の途中のアドレス位置Taが記録・再生できる状態に
あるとする。
【0030】この状態で、入力端子11に記録したい音
声信号の入力があるとすると、この入力音声信号は、デ
ジタル音声信号に変換されてから、第1の切換スイッチ
13を介して一旦データ用メモリ14に書込まれる。こ
の場合このデータ用メモリ14への書込みは、高能率符
号化方式を用いて後述する所定の圧縮率でデータを圧縮
させて、所定の空きエリアに行われる。ここでは、図3
に示すようにメモリエリア1に書込まれるとする。この
メモリ14への書込みが行われている間に、中央制御装
置10がサーボ回路32へ指令を送り、磁気テープ1を
高速で走行させ、最も近いアドレス位置のデータ記録可
能エリアXの最初Tbを頭出しさせるシーク制御を行
う。なお、この記録可能エリアXは、中央制御装置10
が管理用メモリ26の記憶データより判断し、第2のア
ドレス比較器28で管理用メモリ26から指示されたア
ドレスと再生ヘッド24の再生信号より得たアドレスと
の一致を検出させることで、頭出しを行う。また、この
管理用メモリ26の記憶データより、中央制御装置10
は音声信号の入力があってから頭出しされるまでのシー
ク時間を判断し、このシーク時間に応じてデータ用メモ
リ14に書込ませるデータの圧縮率を決める。即ち、シ
ーク時間が短いと判断したとき圧縮率を低くさせ、シー
ク時間が長いと判断したとき圧縮率を高くさせ、シーク
制御中にデータ用メモリ14に書込まれるデータ量をほ
ぼ一定にする。
【0031】そして、このテープ位置Tbが頭出しされ
ると、磁気テープ1を高速で走行させたままで、データ
用メモリ14のメモリエリア1に書込まれているデジタ
ル音声信号を時間軸を圧縮させて読出させ、第3及び第
2の切換スイッチ15及び21を介して記録ヘッド23
側にこのデジタル音声信号を供給し、高速でデジタル音
声信号の磁気テープ1への書込みをさせる。この場合、
データ用メモリ14からの読出しは、磁気テープ1の走
行速度に対応した高速のクロックで読出させ、時間軸を
圧縮させる。従って、この高速書込みを行うことで、高
速書込み開始から所定時間経過してテープ位置Tcにな
ると、データ用メモリ14に書込まれた全てのデジタル
音声信号が読出され、入力音声信号とタイミングが一致
するようになる。
【0032】このとき、第1のアドレス比較器27の制
御で、第1及び第2の切換スイッチ13及び21の可動
接点13A及び21Aを、テープ側接点13T及び21
Tに接続させ、アナログ・デジタル変換器12が出力す
るデジタル音声信号を直接記録ヘッド23側に供給させ
る。このようにすることで、データ用メモリ14を介さ
ずに入力音声信号が磁気テープ1に書込まれる通常書込
みが行われる。この場合、中央制御装置10の制御で、
このテープ位置Tcからは磁気テープ1を通常速度で走
行させる。
【0033】ここで、第1のアドレス比較器27の動作
について説明すると、カウンタ30にはデータ用メモリ
14から読出されるデータ(デジタル音声信号)が第4
の切換スイッチ29を介して供給され、このデータ長が
カウンタ30でカウントされる。そして、このカウント
データを第1のアドレス比較器27に供給して、管理用
メモリ26から供給される現在のテープ位置のアドレス
データとこのカウントデータとを比較し、一致した時点
でデータ用メモリ14に書込まれた全てのデジタル音声
信号が読出されたと判断して、第1及び第2の切換スイ
ッチ13及び21を、テープ側接点13T及び21Tに
接続させる切換制御信号を出力する。また、この切換制
御信号を中央制御装置10にも供給して、磁気テープ1
の走行速度を通常速度とさせる。
【0034】そして、このデータ用メモリ14を必要と
しない通常速度での書込みが行われて、データ記録可能
エリアXの端部Tdになると、再度第1及び第2の切換
スイッチ13及び21の可動接点13A及び21Aを、
メモリ側接点13M及び21Mに接続させる。そして、
アナログ・デジタル変換器12が出力するデジタル音声
信号をデータ用メモリ14に所定の圧縮率で圧縮させて
書込ませる。このときには、上述したメモリエリア1の
次のメモリエリア2に書込ませる。また、管理用メモリ
26の記憶データより、中央制御装置10がTd点から
次の記録可能箇所が頭出しされるまでのシーク時間を判
断し、このシーク時間に応じてデータ用メモリ14に書
込ませるデータの圧縮率を決める。
【0035】このときの第1及び第2の切換スイッチ1
3及び21の切換えも、管理用メモリ26から供給され
る現在のテープ位置のアドレスデータと現在のカウント
データとを比較することで行われる。
【0036】そして、この書込みを行いながら、磁気テ
ープ1を高速で走行させ、次に近いアドレス位置のデー
タ記録可能エリアYの最初Teを頭出しさせるシーク制
御を行う。なお、このときには磁気テープ1を逆方向に
走行させる。
【0037】そして、このテープ位置Teが頭出しされ
ると、磁気テープ1を正方向に高速で走行させ、データ
用メモリ14のメモリエリア2に書込まれているデジタ
ル音声信号を読出させ、第3及び第2の切換スイッチ1
5及び21を介して記録ヘッド23側にこのデジタル音
声信号を供給し、高速でデジタル音声信号の磁気テープ
1への書込みをさせる。
【0038】そして、この高速書込みで入力音声信号と
タイミングが一致するようになると、このデータ記録可
能エリアYの端部まで通常書込みを行い、このデータ記
録可能エリアYの端部になると、再度入力音声信号をメ
モリ14に書込ませながら、次に近いアドレス位置のデ
ータ記録可能エリアZの最初Tfを頭出しさせるシーク
制御を行い、以後入力端子11に音声信号の入力がある
まで同様にして磁気テープ1の消去不可能な記録データ
Rがない箇所への書込みを行う。
【0039】ここで、例えばこのデータ記録可能エリア
Zで音声信号の記録(書込み)が終了したとすると、磁
気テープ1のデータ記録可能エリアX,Y,Z(図2A
参照)に、連続した音声信号Da,Db,Dc(図2C
参照)が記録される。この場合、シーク制御中にデータ
用メモリ14に一旦書込まれ高速書込みを行ったデータ
は、そのままデータ用メモリ14に保存しておく。即
ち、記録終了時には、磁気テープ1に高速で書込まれた
データMa,Mb,Mc(図2D参照)が、図3に示す
ようにデータ用メモリ14内のメモリエリア1,2,3
に残り、このメモリエリア1,2,3のデータをそのま
ま記憶させておく。この保存されたデータMa,Mb,
Mcは、後述する再生時に使用する。
【0040】ここで、このデータMa,Mb,Mcのメ
モリ14への記憶状態について説明すると、データM
a,Mb,Mcの圧縮される前の長さは、シーク時間に
より異なるが、図3に示すように、ほぼ同一のデータ量
となるように異なる圧縮率で圧縮符号化させてそれぞれ
別のエリアに記憶させてある。即ち、データMaは比較
的低い圧縮率、データMbはほぼ中間の圧縮率、データ
Mcは比較的高い圧縮率とする。
【0041】なお、このようにしてデータMa,Mb,
Mc‥‥が順次各メモリエリアに記憶されて、残りのメ
モリエリアが少なくなったときには、以後は1単位のメ
モリエリアを2分割して、各メモリエリアに2単位のデ
ータを記憶させるようにしても良い。即ち、図3に示す
ように、所定のメモリエリアnより後では、書込まれる
データの圧縮率を通常時の2倍に高く設定して1/2の
データ量とし、例えばn番目のデータMnとn+1番目
のデータM(n+1)とを同じメモリエリアnに記憶さ
せるようにしても良い。このようにすることで、メモリ
14に記憶できるデータが多くなる。
【0042】〔再生動作〕次に、この信号記録・再生装
置により上述して記録された音声信号の再生を行う場合
の動作について図4を参照して説明する。
【0043】この磁気テープ1からの再生を行う際に
は、中央制御装置10の制御で、第3,第4及び第6の
切換スイッチ15,29及び31の可動接点15A,2
9A及び31Aを、読出し側接点15R,29R及び3
1Rに接続させる。そして、第1のアドレス比較器27
から第6の切換スイッチ31を介して供給される切換制
御信号により、第5の切換スイッチ16の可動接点16
Aをメモリ側接点16Mに接続させる。
【0044】ここで、上述したように記録が行われたデ
ータDa,Db,Dc(図4A参照)を再生するために
は、まず最初に記録されたデータDaの記録エリアを頭
出しさせるシーク制御(早送り又は巻戻し)を行う。こ
のシーク制御を行っている間には、データDaの先頭部
分のデータ用メモリ14が記憶したデータMaを読出
し、第5の切換スイッチ16を介してデジタル・アナロ
グ変換器17に供給し、このデジタル・アナログ変換器
17で変換されたアナログ音声信号を出力端子18から
出力させる。この場合、データMaは書込み時に圧縮さ
れた率に対応した率で伸長させて読出させる。以下、他
のデータを読出すときも同様に伸長率を設定させる。
【0045】そして、このシーク制御でデータDaの記
録エリアの先頭部分が頭出しされると、さらにデータ用
メモリ14からデータMaが読出された分だけ早送りす
る。そして、データ用メモリ14から読出されているデ
ータMaのアドレスと現在のテープ位置のアドレスとの
一致が第1のアドレス比較器27で検出されたときに、
第5の切換スイッチ16の可動接点16Aをテープ側接
点16Tに接続させる切換制御信号を出力する。そして
この切換により、再生ヘッド24の再生出力に基づいた
デジタル音声信号がデジタル・アナログ変換器17に供
給され、データDaの記録エリアの端部まで再生ヘッド
24で再生した音声信号を出力端子18から出力させ
る。
【0046】そして、データDaの記録エリアの端部ま
で再生すると、第1のアドレス比較器27がこのことを
アドレス位置より検出して、再度第5の切換スイッチ1
6の可動接点16Aをメモリ側接点16Mに接続させ
る。そして、次に記録されたデータDbの記録エリアの
先頭部分を高速走行で頭出しさせるシーク制御を行う。
このシーク制御が行われている間には、データDbの先
頭部分のデータ用メモリ14に保存されたデータMbを
読出し、デジタル・アナログ変換器17で変換されたデ
ータMbのアナログ音声信号を出力端子18から出力さ
せる。
【0047】そして、このシーク制御でデータDbの記
録エリアの先頭部分が頭出しされると、さらにデータ用
メモリ14からデータMbが読出された分だけ早送り
し、データ用メモリ14から読出されているデータMb
のアドレスと現在のテープ位置のアドレスとの一致が第
1のアドレス比較器27で検出されたときに、第5の切
換スイッチ16の可動接点16Aをテープ側接点16T
に接続させ、再生ヘッド24の再生出力に基づいた音声
信号を出力端子18から出力させる。
【0048】そして、このデータDbの記録エリアの端
部まで再生すると、第5の切換スイッチ16の可動接点
16Aをメモリ側接点16Mに接続させ、次に記録され
たデータDcの記録エリアの先頭部分を高速走行で頭出
しさせるシーク制御を行うと共に、データDcの先頭部
分のデータ用メモリ14に保存されたデータMcを読出
し、データMbのアナログ音声信号を出力端子18から
出力させる。そして、以後同様にしてこの一組の音声信
号の記録が続く限り、磁気テープ1からの再生と、次の
記録箇所へのシーク制御とこのシーク制御中にメモリか
ら読出した音声信号の出力とを交互に行う。
【0049】このように本例の記録・再生装置による
と、連続的に入力する音声信号を磁気テープ1にリアル
タイムで不連続的に記録することができ、磁気テープ1
のデータ消去部(或いは不要データ記録箇所)を使用し
て連続する音声信号等の各種データを記録することがで
き、磁気テープ1を効率良く使用することができる。ま
た、このようにして不連続的に記録されたデータを再生
する際には、リアルタイムで連続的に出力させることが
できるので、再生時には連続的に記録されたデータ(音
声信号)と同様に取り扱うことができ、記録箇所が不連
続であることによる不都合はない。また、本例において
は、データ用メモリ14へのデータ書込みを、高能率符
号化方式によりデータ圧縮して行うようにしたので、デ
ータ用メモリ14として小容量のものが使用できる。
【0050】なお、上述実施例においては、音声信号の
記録・再生装置として構成したが、他の各種データの記
録・再生装置としても良い。また、上述実施例において
は、記録媒体として磁気テープを使用したが、ディスク
等の他の記録媒体を使用しても良い。
【0051】さらにまた、本発明は上述実施例に限ら
ず、その他種々の構成が取り得ることは勿論である。
【0052】
【発明の効果】本発明によると、連続して供給される入
力信号を、リアルタイムで記録媒体の連続しない任意の
複数位置に欠落なく記録でき、記録媒体を効率良く使用
することができる。この場合に、データ処理に必要とす
るメモリ手段に書込まれるデータの圧縮率を可変とした
ことで、記録ヘッドが移行するシーク時間の変動があっ
ても、メモリ手段に書込まれるそれぞれのデータ長をほ
ぼ同じに揃えることができ、各記憶データをメモリ手段
に設定された固定長の記憶エリアに揃えて記憶させるこ
とができ、メモリ手段の記憶エリアを有効に使用できる
と共に、記憶データのアドレス管理が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の全体構成を示す構成図であ
る。
【図2】記録状態を示す説明図である。
【図3】一実施例のメモリ使用状態を示す説明図であ
る。
【図4】再生状態を示す説明図である。
【図5】記録状態を示す説明図である。
【図6】従来のメモリ使用状態の一例を示す説明図であ
る。
【図7】従来のメモリ使用状態の一例を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1 磁気テープ 10 中央制御装置 14 データ用メモリ 23 記録ヘッド 24 再生ヘッド 26 管理用メモリ 27 第1のアドレス比較器 28 第2のアドレス比較器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−179679(JP,A) 特開 昭63−140459(JP,A) 特開 昭64−33702(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G11B 20/10 301 G11B 20/12 G11B 27/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号を記録媒体の少なくとも二つの
    分離した所定の記録位置に分離して記録するようにした
    信号記録装置において、メモリ手段と、該メモリ手段に
    上記入力信号を書込むようにした書込み手段と、上記メ
    モリ手段に記憶された信号を読出す手段と、該読出し手
    段の出力と上記入力信号とを切換える切換手段と、記録
    ヘッドによって信号を上記記録媒体に記録する記録手段
    とを有し、第1の記録位置への記録終了後、第2の記録
    位置へ上記記録ヘッドが移行する期間上記書込み手段に
    よって上記入力信号を上記メモリ手段に書込むと共に、
    上記記録ヘッドが移行する期間の長さに応じた圧縮率
    で、上記入力信号を圧縮して上記メモリ手段に書込ませ
    るようにしたことを特徴とする信号記録装置。
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