JP2976955B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JP2976955B2 JP35112497A JP35112497A JP2976955B2 JP 2976955 B2 JP2976955 B2 JP 2976955B2 JP 35112497 A JP35112497 A JP 35112497A JP 35112497 A JP35112497 A JP 35112497A JP 2976955 B2 JP2976955 B2 JP 2976955B2
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    • H01L2924/13091Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor [MOSFET]

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハンダバンプを有
する半導体装置の製造方法に関し、特に充分なバンプ強
度を確保することにより、高い長期信頼性を有するハン
ダバンプを形成するとともに、高い再現性と安定性のも
とで低コストで生産することのできるようにした半導体
装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】バンプ電極を有する半導体装置の製造方
法が、各種提案されている。例えば、特開昭63−12
8648号公報に開示された半導体装置の製造方法を図
10から図12を参照しながら説明する。まず図10に
示すように、シリコン基板のような半導体基板101上
の第1絶縁膜102上にアルミニウム系の配線電極10
3が形成され、その配線電極103及び露出している第
1絶縁膜102上にパッシベーション膜である第2絶縁
膜104が形成される。ただし、第2絶縁膜104には
配線電極103を露出させる接続孔105がエッチング
により形成される。
【0003】そしてスパッタ法により図11に示すよう
に、第2絶縁膜104上及び接続孔105内に露出して
いる配線電極103上にTi膜106bが堆積され、そ
のTi膜106b上にTiN膜106cが堆積され、T
iN膜106c上にマスク膜108が被覆される。ただ
し、接続孔105の部分のマスク膜108にはTiN膜
106cを露出させる開口部が形成されている。そして
マスク膜108の開口部から露出しているTiN膜10
6c上にCu膜107bがメッキ法により約20μmの膜
厚に形成される。そのCu膜107b上にはハンダバン
プ109がメッキ法を用いて40μmの厚さに形成され
る。
【0004】続いて図12に示すように、マスク膜10
8が除去されることにより、TiN膜106cが露出
し、ハンダバンプ109及びCu膜107bをマスクと
して、TiN膜106c及びTi膜106bが硫酸と過
酸化水素水の水溶液により順次除去されると、半導体装
置が完成する。
【0005】次に特開平4−116831号公報に開示
されている半導体装置の製造方法を図13から図16を
参照しながら説明する。
【0006】まず図13に示すように、シリコン基板の
ような半導体基板101上の第1絶縁膜102上にアル
ミニウム系の配線電極103が形成され、その配線電極
103上及び露出している第1絶縁膜102上に第2絶
縁膜104が形成される。ただし、第2絶縁膜104に
は配線電極103を露出させる接続孔105がエッチン
グにより形成される。
【0007】続いてスパッタ法により図14に示すよう
に、第2絶縁膜104上及び配線電極103上にCr膜
106dが150nmの膜厚で堆積され、そのCr膜106
d上にバッファ層としてCu膜107bが500nmの膜厚
で堆積される。Cu膜107b上には、半田の融点以上
の耐熱性を有する材料を用いて数10μmの膜厚のマスク
膜108が被覆される。ただし、接続孔105の部分の
マスク膜108にはCu膜107bを露出させる開口部
が形成されている。そしてマスク108の開口部から露
出しているCu膜107b上にハンダバンプ109が選
択メッキ法により形成される。
【0008】そして250℃の不活性雰囲気中で30分のア
ニールが行われ、図15に示すように、ハンダバンプ1
09が軟化・溶融され、マスク膜108が剥離されるこ
とにより、Cu膜107bが露出する。さらに図16に
示すように、ハンダバンプ109をマスクとして、Cu
膜107b及びCr膜106dがウェットエッチング法
により順次除去されると、半導体装置が完成する。
【0009】次に、米国特許第5,503,286号公
報に開示された半導体装置を図17を参照しながら説明
する。この半導体装置は、シリコン基板のような半導体
基板101上に第1絶縁膜102、配線電極103、第
2絶縁膜104が積層され、第2絶縁膜104には配線
電極103を露出させる接続孔105が設けられる。接
続孔105内で露出している配線電極103上及び接続
孔105周辺の第2絶縁膜104上に膜厚が100nmのC
r膜106d、膜厚が150nmのクロム・銅の反応膜10
7c、膜厚が500nm〜1,000nmのCu膜107b、膜厚が
約100nmのAu膜107dそしてハンダバンプ109が
積層され、半導体装置が構成される。
【0010】クロム・銅の反応層107cは半田バンプ
のリフロー熱処理により、Cr膜106dとCu膜10
7bとが反応して形成される。そして半導体装置の製造
方法として、パッド上部にCr膜106d、Cu膜10
7b、Au膜107dが順次形成された後、その上層に
ハンダバンプ109が選択的に形成される。別の製造方
法として、パッド上部にCr膜106dが形成され、そ
の上層にCu膜107b及びAu膜107dが選択的に
形成された後、さらにCu膜107b上に選択的にハン
ダバンプ109が形成され、これらをエッチングマスク
としてCr膜106dが除去されることもある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】特開昭63−1286
48号公報に開示された半導体装置の製造方法では、ハ
ンダバンプ109の下側のアルミニウム系の配線電極1
03とTi膜106bとが接合された構造となってい
る。アルミニウムとチタンとは反応性が高いことから、
これらが直接に接触することにより、配線電極103と
Ti膜106bとは高い密着力を得ることができる。し
かし、その反面、半田リフローなどの熱処理によって、
配線電極103とTi膜106bとの界面にはアルミニ
ウム・チタン化合物が形成され、電気抵抗が高くなって
しまうといった不具合がある。さらにこの半導体装置は
TiN膜106cとCu膜107bとが接合された構造
となっている。チタン・窒素のバリア性により耐熱性は
高い反面、銅と窒素とが反応しにくいため、Cu膜10
7bとTiN膜106cとの密着性が低く、充分なバン
プ強度が得られず、高い長期信頼性は望めないといった
不具合もある。
【0012】また特開平4−116831号公報や米国
特許第5,503,286号公報に開示された半導体装
置では、バリア層としてのCr膜106d、半田に対す
るバッファ層としてのCu膜107bがそれぞれ形成さ
れている。クロムはアルミニウムや銅に対して適度の反
応性を有しており、適度な耐熱性と適度なバンプ強度が
得られ、長期信頼性の面でも良好な特性が得られやす
い。しかし、クロムは電気抵抗が高く、それがバンプ部
分の抵抗に反映されてしまう。さらに少なくともCr膜
106dがウェットエッチングによって除去されてい
る。クロム、特に6価のクロムは人体に対する毒性が極
めて強く、その回収や廃棄にはコストが余分にかかり、
生産コストが上昇するといった不具合もある。
【0013】そこで、本発明は充分なバンプ強度を確保
することにより、高い長期信頼性を有するハンダバンプ
を形成するとともに、高い再現性と安定性のもとで低コ
ストで生産することのできるようにした半導体装置の製
造方法を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体装置の製
造方法は、(1)半導体基板上の第1絶縁膜上に配線電
極を形成する工程と、(2)前記第1絶縁膜上及び配線
電極上に第2絶縁膜を形成する工程と、(3)前記第2
絶縁膜に配線電極を露出させる接続孔を形成する工程
と、(4)前記接続孔内で露出している配線電極上及び
第2絶縁膜上に窒素を含有した第1導電膜を形成する工
程と、(5)前記第1導電膜上に窒素を含有した第2導
電膜を形成する工程と、(6)前記第1導電膜及び第2
導電膜の接続孔領域以外を除去する工程と、(7)前記
残された第2導電膜上にハンダバンプを形成する工程
と、を有し、(1)から(7)の順序で行うことを特徴
とするものである。
【0015】本発明によれば、第1導電膜は第2導電膜
やハンダバンプに対するバリア層及び密着層として形成
される。第1導電膜に窒素が含有していることにより、
バリア層の薄膜化が可能になる。第2導電膜はハンダバ
ンプに対するバッファ層及び下層の第1導電膜に対する
密着層として形成される。また、第2導電膜上に形成さ
れたハンダバンプはリフローされることにより、ハンダ
バンプと第2導電膜との間には反応層が形成される。
【0016】本発明の別の半導体装置の製造方法は、
(1)半導体基板上の第1絶縁膜上に配線電極を形成す
る工程と、(2)前記第1絶縁膜上及び配線電極上に第
2絶縁膜を形成する工程と、(3)前記第2絶縁膜に配
線電極を露出させる接続孔を形成する工程と、(4)前
記接続孔内で露出している配線電極上及び第2絶縁膜上
に窒素を含有した第1導電膜を形成する工程と、(5)
前記第1導電膜上に窒素を含有した第2導電膜を形成す
る工程と、(6)前記第2導電膜上に接続孔を露出させ
るマスク膜を被覆して、接続孔にハンダバンプを形成す
る工程と、(7)前記マスク膜を除去し、前記ハンダバ
ンプに被覆されていない第2導電膜及びその下側の第1
導電膜を除去する工程と、を有し、(1)から(7)の
順序で行うことを特徴とするものである。
【0017】本発明によれば、ハンダバンプはリフロー
されることにより、第2導電膜とハンダバンプとの界面
に半田と銅との反応層が形成される。また、ハンダバン
プがマスクとなって、第2導電膜及び第1導電膜が除去
される。
【0018】請求項1又は2に記載の半導体装置の製造
方法にあっては、前記第1導電膜がチタンとタングステ
ンとの合金によって構成されていることが好ましい。
【0019】請求項1から3のいずれかに記載の半導体
装置の製造方法にあっては、前記第1導電膜の窒素の含
有量が1原子%から5原子%の範囲にあることが好まし
い。
【0020】請求項1又は2に記載の半導体装置の製造
方法にあっては、前記第2導電膜が銅あるいは銅を主成
分とする合金により構成されることが好ましい。
【0021】請求項1、2又は5のいずれかに記載の半
導体装置にあっては、前記第2導電膜の窒素の含有量が
1原子%から10原子%の範囲にあることが好ましい。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
を図1から図4を参照しながら説明する。まず従来と同
様、図1に示すように、シリコン基板のような半導体基
板101上に、所定の膜厚のシリコン酸化膜より構成さ
れる第1絶縁膜102が既知の手法であるプラズマCV
D法などによって形成され、その第1絶縁膜102上に
アルミニウム又はアルミニウム合金を主導電層とする配
線電極103が形成される。その配線電極103上及び
露出している第1絶縁膜102上に、シリコン窒化膜と
ポリイミド膜より構成されるパッシベーション膜のよう
な第2絶縁膜104が1μm程度の膜厚に形成される。
第2絶縁膜104には配線電極103を露出させる接続
孔105がPR法とドライエッチング法を用いて開口さ
れる。
【0023】続いて図2に示すように、第2絶縁膜10
4上及び接続孔105内に露出している配線電極103
上に、タングステンにチタンが10〜20原子%添加された
チタン・タングステン合金をターゲットとし、スパッタ
ガスとしてアルゴンと窒素の混合ガスを用いたD.C.マグ
ネトロンスパッタ法により、1〜5原子%の窒素を含有
したチタン・タングステン合Au膜のような第1導電膜
106aが25〜50nmの膜厚で堆積される。この第1導電
膜106aは後工程で形成する窒素添加Cu膜のような
第2導電膜107aやハンダバンプ109に対するバリ
ア層及び密着層として形成されるもので、密着性とバリ
ア性の両者の特性を兼ね備える必要がある。
【0024】第1導電膜106aの窒素含有量が5原子
%程度と低濃度であれば、窒素はチタンやタングステン
と結合し、金属窒化物であるチタン・タングステン・窒
素を形成せずに、窒素が膜の結晶粒界に多く存在する構
造が得られる。また、第1導電膜106a中に窒素が添
加されることにより、比抵抗は窒素が添加されていない
チタン・タングステン合金と比較して10〜15%高くなる
が、結晶粒界に存在する窒素により、粒界拡散が抑制さ
れ、後工程で形成されるCu膜に対する密着性を低下さ
せることなく、バリア性を改善することができ、その結
果、バリア層の薄膜化が可能となる。
【0025】ただし、第1導電膜106a中の窒素含有
量が高くなりすぎると、膜中の窒素はチタンやタングス
テンと結合して金属窒化膜であるチタン・タングステン
・窒素となり、膜自体の高抵抗化や高応力化を引き起こ
すので注意が必要である。このような第1導電膜106
aの堆積条件は、スパッタ装置にも依存するが、スパッ
タガスの窒素流量費を5%程度に抑え、圧力を5〜10To
rr、スパッタパワーを1〜3kWとするとよい。
【0026】続いて図2に示すように、第1導電膜10
6a上に、銅をターゲットとし、スパッタガスとしてア
ルゴンと窒素の混合ガスを用いたD.C.マグネトロンスパ
ッタ法により、5〜10原子%の窒素を含有したCu膜の
ような第2導電膜107aを200〜500nmの膜厚で堆積す
る。この第2導電膜107aは後工程で形成するハンダ
バンプ109に対するバッファ層及び下層の第1導電膜
106aに対する密着層として形成されるものであり、
バッファ性と密着性の両特性が同時に要求される。
【0027】特に、ハンダバンプ109に対するバッフ
ァ性は重要である。というのも、半田の濡れ性の確保に
は両者の反応性が高い方が好ましいが、一方、半田と銅
との反応層は機械的強度が低く、バリア層との密着性も
低いことから、過剰な反応層の形成はバンプ強度の低下
を引き起こすからである。そのため、従来のCu膜/反
応層/半田バンプ構造では銅を厚膜化する必要があっ
た。
【0028】しかし、銅スパッタ時に窒素を添加した場
合、銅と窒素とは反応せず、また銅中への窒素の固溶度
が小さいため、窒素は銅の結晶粒界に偏析する構造が得
られる。第2導電膜107aに窒素が添加されること
で、比抵抗は窒素が添加されていないCu膜と比較して
10〜15%高くなるが、この結晶粒界の窒素により、粒界
拡散が抑制されるため、バリア層に対する密着性を低下
させることなく、後工程で形成されるハンダバンプ10
9に対する反応性を抑制することができ、その結果、薄
膜化が可能となる。
【0029】続いて図3に示すように、レジストより構
成されるマスク膜108が接続孔105内の第2導電膜
107a上に選択的に形成される。そして、マスク膜1
08が形成されずに露出している第2導電膜107aと
その下層の第1導電膜106aがウェットエッチング法
により順次、除去され、パターン化する。ウェットエッ
チングは、第2導電膜107aが窒素含有銅の場合、リ
ン酸を主成分とする水溶液あるいは硫酸と過酸化水素水
の混合水溶液を用い、第1導電膜106aが窒素含有チ
タン・タングステン合金の場合、過酸化水素水を用いる
ことが好ましい。
【0030】さらに図4に示すように、マスク膜108
が除去された後、パターニングされた第2導電膜107
a上にハンダバンプ109が既知の手法を用いて50〜10
0μmの厚みで形成され、250℃の非酸化性雰囲気中で30
分間の熱処理を行い、ハンダバンプ109をリフローさ
せる。すると、第2導電膜107aとハンダバンプ10
9との界面には半田と銅との反応層107cが形成され
る。このリフロー処理の際、窒素含有銅の第2導電膜1
07aと窒素含有チタン・タングステン合金の第1導電
膜106aの両方の膜の結晶粒界には、拡散抑制効果を
有する窒素が存在するために過剰な反応が抑制され、両
方の膜を薄膜化してもバンプ部の機械的強度や電気特性
は劣化しない。
【0031】このようにして、充分なバンプ強度と高い
長期信頼性とを有するバンプ電極を形成した半導体装置
が製造される。
【0032】本発明の第2の実施の形態を図5から図9
を参照しながら説明する。まず図5に示すように、シリ
コン基板のような半導体基板101上の第1絶縁膜10
2上に、アルミニウム又はアルミニウム合金を主導電層
とする配線電極103が形成され、その配線電極103
及び露出している第1絶縁膜102上にシリコン窒化膜
とポリイミド膜より構成されるパッシベーション膜のよ
うな第2絶縁膜104が形成される。ただし、第2絶縁
膜104には配線電極103を露出させる接続孔105
がPR法とドライエッチング法を用いて開口される。
【0033】続いて図6に示すように、第2絶縁膜10
4及び接続孔105内に露出している配線電極103上
に、前記本発明の第1の実施の形態と同様の手法及び条
件を用いて、1〜5原子%の窒素を含有したチタン・タ
ングステン合Au膜のような第1導電膜106aが25〜
50nmの膜厚で形成され、その第1導電膜106a上に5
〜10原子%の窒素を含有したCu膜のような第2導電膜
107aが300〜500nmの膜厚で堆積される。
【0034】そして図7に示すように、膜厚が数10μm
のレジストより構成されるマスク膜108が接続孔10
5を除いた第2導電膜107a上に選択的に形成され、
マスク膜108から露出している第2導電膜107a上
にハンダバンプ109が電界選択メッキ法を用いて形成
される。続いて図8に示すように、マスク膜108が除
去された後、ハンダバンプ109をマスクとして、露出
している第2導電膜107a及び第1導電膜106aが
ウェットエッチング法により、順次、除去されることに
より、第2絶縁膜104が露出される。
【0035】さらに図9に示すように、250℃の非酸化
性雰囲気中で30分間の熱処理を行って、ハンダバンプ1
09をリフローさせて球状化する。すると、第2導電膜
107aとハンダバンプ109との界面には半田と銅の
反応層107cが形成される。このリフロー処理の際、
窒素含有銅の第2導電膜107aと窒素含有チタン・タ
ングステン合金の第1導電膜106aの両方の膜の結晶
粒界には、拡散抑制効果を有する窒素が存在するため
に、銅と半田との間での過剰な反応が抑制される。その
ため、第2導電膜107aと第1導電膜106aの膜厚
を薄膜化しても、ハンダバンプ109の機械的強度や電
気特性は劣化しない。
【0036】このようにして、充分なバンプ強度と高い
長期信頼性とを有するバンプ電極を形成した半導体装置
が製造される。
【0037】なお、本発明は、上記実施の形態に限定さ
れることはなく、特許請求の範囲に記載された技術的事
項の範囲内において、種々の変更が可能である。すなわ
ち、ハンダバンプを有するものであれば、MOSFET
やバイポーラトランジスタなどの半導体装置の種類を選
ばず適用することができる。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、第2導電膜とハンダバ
ンプとの界面には半田と銅の反応層が形成され、第2導
電膜と第1導電膜の両方の膜の結晶粒界には、拡散抑制
効果を有する窒素が存在するために、銅と半田の間での
過剰な反応が抑制される。そのため、第2導電膜と第1
導電膜の膜厚を薄膜化しても、ハンダバンプの機械的強
度や電気特性は劣化せず、良好な電気特性と高い長期信
頼性を有するハンダバンプを高い生産性と再現性のもと
で形成することができる。さらに本発明の半導体装置の
製造方法は、製造方法も極めて容易であり、堆積する金
属膜の薄膜化が可能になるため、製造工程で発生する産
業廃棄物の回収コストも従来よりも低減することができ
るなどの効果も発揮される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の
製造方法の第1工程の断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の
製造方法の第2工程の断面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の
製造方法の第3工程の断面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の
製造方法の第4工程の断面図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係る半導体装置の
製造方法の第1工程の断面図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係る半導体装置の
製造方法の第2工程の断面図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態に係る半導体装置の
製造方法の第3工程の断面図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態に係る半導体装置の
製造方法の第4工程の断面図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態に係る半導体装置の
製造方法の第5工程の断面図である。
【図10】第1の従来例の半導体装置の製造方法の第1
工程の断面図である。
【図11】第1の従来例の半導体装置の製造方法の第2
工程の断面図である。
【図12】第1の従来例の半導体装置の製造方法の第3
工程の断面図である。
【図13】第2の従来例の半導体装置の製造方法の第1
工程の断面図である。
【図14】第2の従来例の半導体装置の製造方法の第2
工程の断面図である。
【図15】第2の従来例の半導体装置の製造方法の第3
工程の断面図である。
【図16】第2の従来例の半導体装置の製造方法の第4
工程の断面図である。
【図17】第3の従来例の半導体装置の断面図である。
【符号の説明】
101:半導体基板 102:第1絶縁膜 103:配線電極 104:第2絶縁膜 105:接続孔 106a:第1導電膜 107a:第2導電膜 107c:反応層 108:マスク膜 109:ハンダバンプ

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(1)半導体基板上の第1絶縁膜上に配線
    電極を形成する工程と、 (2)前記第1絶縁膜上及び配線電極上に第2絶縁膜を
    形成する工程と、 (3)前記第2絶縁膜に配線電極を露出させる接続孔を
    形成する工程と、 (4)前記接続孔内で露出している配線電極上及び第2
    絶縁膜上に窒素を含有した第1導電膜を形成する工程
    と、 (5)前記第1導電膜上に窒素を含有した第2導電膜を
    形成する工程と、 (6)前記第1導電膜及び第2導電膜の接続孔領域以外
    を除去する工程と、 (7)前記残された第2導電膜上にハンダバンプを形成
    する工程と、を有し、(1)から(7)の順序で行うこ
    とを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】(1)半導体基板上の第1絶縁膜上に配線
    電極を形成する工程と、 (2)前記第1絶縁膜上及び配線電極上に第2絶縁膜を
    形成する工程と、 (3)前記第2絶縁膜に配線電極を露出させる接続孔を
    形成する工程と、 (4)前記接続孔内で露出している配線電極上及び第2
    絶縁膜上に窒素を含有した第1導電膜を形成する工程
    と、 (5)前記第1導電膜上に窒素を含有した第2導電膜を
    形成する工程と、 (6)前記第2導電膜上に接続孔を露出させるマスク膜
    を被覆して、接続孔にハンダバンプを形成する工程と、 (7)前記マスク膜を除去し、前記ハンダバンプに被覆
    されていない第2導電膜及びその下側の第1導電膜を除
    去する工程と、 を有し、(1)から(7)の順序で行うことを特徴とす
    る半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】前記第1導電膜がチタンとタングステンと
    の合金によって構成されていることを特徴とする請求項
    1又は2に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】前記第1導電膜の窒素の含有量が1原子%
    から5原子%の範囲にあることを特徴とする請求項1か
    ら3のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】前記第2導電膜が銅あるいは銅を主成分と
    する合金により構成されることを特徴とする請求項1又
    は2に記載の半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】前記第2導電膜の窒素の含有量が1原子%
    から10原子%の範囲にあることを特徴とする請求項
    1、2又は5のいずれかに記載の半導体装置の製造方
    法。
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