JP2976201B2 - 光線調整フイルム - Google Patents

光線調整フイルム

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JP2976201B2 JP10078435A JP7843598A JP2976201B2 JP 2976201 B2 JP2976201 B2 JP 2976201B2 JP 10078435 A JP10078435 A JP 10078435A JP 7843598 A JP7843598 A JP 7843598A JP 2976201 B2 JP2976201 B2 JP 2976201B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の窓ガラ
ス、ビルや家屋の窓ガラス等、各種の窓ガラスに貼り付
けて使用すれば特に有益な光線調整フイルムに関するも
のであり、該細には、それらの用途に使用される光線調
整フイルムのうち、染料を含有した樹脂層を形成した染
料着色樹脂層タイプの光線調整フイルムに係るものであ
る。
【0002】
【従来の技術】各種の窓ガラスに貼り付けて使用するい
わゆる窓貼り用の着色タイプの光線調整フイルムとして
従来、プラスチックフイルムの片面に染料を含有した
樹脂層を形成した染料着色樹脂層タイプのもの、及びプ
ラスチックフイルムの片面に顔料を含有した樹脂層を形
成した顔料着色樹脂層タイプのものが知られている。そ
して、それぞれ長短があり、光線調整フイルムの重要特
性である耐光性については顔料着色樹脂層タイプのもの
が優れており容易に退色しなく、透視性については染料
着色樹脂層タイプのものが低ヘーズ値で優れており透視
性が良好である。また、プラスチックフイルム自体を染
料で染色したものや、プラスチックフイルム中に染顔料
を練り込んだものも知られているが、これらは、染料着
色樹脂層タイプのもの以上に特に透視性に優れたもので
はなく、耐光性も極めて不十分で容易に退色する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、顔料着色樹脂
層タイプのものは、耐光性が優れておりこの点では比較
的実用的であるが、ヘーズ値が高いので透視性が不十分
である。そして、これの改良としては顔料の粒径を小さ
くすることが考えられるがこれには限界があり、染料着
色樹脂層タイプのもののような低ヘーズ値のものは得ら
れない。また、染料着色樹脂層タイプのものは、低ヘー
ズ値で透視性に優れているが、耐光性が悪く容易に退色
する。そして、これの改良としては粉末状の紫外線吸収
剤を添加するという対策が採られている。しかしなが
ら、従来の粉末状の紫外線吸収剤は一般的に分子量が数
百〜数千程度であり、分子量が多い場合でも1万〜3万
程度と比較的低分子量であったので、粉末状の紫外線吸
収剤の添加量としては5重量%程度が限度であった。仮
に5重量%程度より多く添加すると紫外線吸収剤の析出
等の問題が生じ、その結果、ヘーズ値が高くなって透視
性が低下したり、紫外線吸収性能が低下して退色が進む
こととなるので、実際上は5%以上は添加できなかっ
た。従って、耐光性が少しは良くなるものの極めて不十
分であり、やはり容易に退色してしまい耐光性の優れた
ものは得られなかった。これらの欠点を解消するため
に、プラスチックフイルムの片面に染料と顔料の両方を
含有した樹脂をコーティングすることも考えられ、本発
明者はこれを試みた。しかし、このようにしたものは、
顔料着色樹脂層タイプのものよりも耐光性が劣り、ま
た、染料着色樹脂層タイプのものよりも透視性に劣って
いる。本発明は、上記の欠点を除去したもので、耐光性
と透視性に優れ、紫外線カット効果も著しい光線調整フ
イルムを提供するものである。また、本発明は、耐光性
と透視性に優れ、紫外線カット効果も著しく、かつ、熱
線反射効果、断熱効果も非常に優れている光線調整フイ
ルムを提供するものである。さらに、本発明は、これら
の効果に加えて耐擦傷性も非常に良好な光線調整フイル
ムを提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、プラスチック
フイルムの片面に、染料を1〜35重量%と分子量10
万〜30万の高分子紫外線吸収剤中の紫外線吸収成分を
10〜60重量%含有し、かつ、染料と該紫外線吸収成
分との合計が65重量%以下である着色樹脂層を厚さ1
〜10μmに形成したことを特徴とする光線調整フイル
ムである。また、本発明は、プラスチックフイルムの片
面に半透明金属薄膜層を形成し、該半透明金属薄膜層上
に、染料を1〜35重量%と分子量10万〜30万の高
分子紫外線吸収剤中の紫外線吸収成分を10〜60重量
%含有し、かつ、染料と該紫外線吸収成分との合計が6
5重量%以下である着色樹脂層を厚さ1〜10μmに形
成したことを特徴とする光線調整フイルムである。さら
に、本発明は、上記これらの光線調整フイルムにおい
て、プラスチックフイルムの他の片面に、ハードコート
層を形成したことを特徴とする光線調整フイルムであ
る。
【0005】本発明のプラスチックフイルムとしては、
例えば、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステ
ル、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリエチレ
ン、ポリスチレン、ポリブチルアクリレート、酢酸セル
ロース、セルロースアセテートプロピオート、セルロー
スアセテートブチレート、ポリ塩化ビニル、ナイロン、
等々からなる従来光線調整フイルムに使用されている各
種のプラスチックフイルムが使用できる。
【0006】本発明における染料は、金属錯塩染料等の
従来光線調整フイルムに使用されている各種の染料が使
用できる。着色樹脂層中の染料は、1〜35重量%、好
ましくは2〜25重量%が適当である。染料が1重量%
より少ないと、着色タイプの光線調整フイルムとしては
着色効果が少ない。染料が35重量%より多いと、光線
透過率が著しく低下するので透視性が悪くなる。染料が
2〜25重量%の範囲にあると、着色効果と透視性の両
方が充分で、光線調整フイルムとしては最適であり望ま
しい。
【0007】本発明の高分子紫外線吸収剤における紫外
線吸収成分は、ベンゾフェノン系やベンゾトリアゾール
系紫外線吸収剤等の従来光線調整フイルムに使用されて
いる各種の紫外線吸収成分が使用できる。着色樹脂層中
の紫外線吸収成分は、10〜60重量%、好ましくは1
3〜60重量%が適当である。紫外線吸収成分が10重
量%より少ないと、耐光性が悪く容易に退色する。紫外
線吸収成分が60重量%より多いと、着色樹脂層が脆く
なるすなわち成膜性能が悪くなる。紫外線吸収成分が1
3〜60重量%の範囲にあると、耐光性と成膜性能が安
定して良好であるので、光線調整フイルムとしては最適
であり望ましい。
【0008】本発明における高分子紫外線吸収剤中の紫
外線吸収成分は、紫外線吸収剤の添加量が5重量%以下
という従来の光線調整フイルムに比べて、着色樹脂層中
の含有量が10〜60重量%、好ましくは13〜60重
量%と非常に多量である。従来のように単に粉末状の紫
外線吸収剤を着色樹脂中に添加するだけでは、粉末状の
紫外線吸収剤の分子量が数百〜数千程度多くても1万〜
3万程度と比較的低分子量であるので、添加量が5重量
%を超えると着色樹脂層を形成した場合に紫外線吸収剤
の析出等の問題が生じ、その結果、耐光性が著しく低下
したり、窓貼り用の光線調整フイルムとしての特性が悪
化することとなるので、実際上は、10〜60重量%、
好ましくは13〜60重量%もの紫外線吸収剤を着色樹
脂層中に含有させることはできない。本発明は、プラス
チックフイルムの片面に着色樹脂層を形成する場合に、
従来のように比較的低分子量である粉末状の紫外線吸収
剤を添加せずに、紫外線吸収成分を樹脂と架橋させて塗
料化した高分子紫外線吸収剤を使用することにより、着
色樹脂層中に紫外線吸収成分を10〜60重量%、好ま
しくは13〜60重量%含有させることができたもので
ある。
【0009】本発明に使用する高分子紫外線吸収剤は、
紫外線吸収成分を樹脂と架橋させて分子量10万〜30
万程度で塗料化したものであり、紫外線吸収成分は樹脂
と架橋しているから多量に存在していても、この塗料化
した高分子紫外線吸収剤をプラスチックフイルムの片面
にコーティングして樹脂層を形成した場合には紫外線吸
収成分の析出等の問題が生じなく、安定して樹脂層を形
成することができるものである。高分子紫外線吸収剤は
大体、固形分25〜35%、紫外線吸収成分10〜65
%程度で塗料化すればよく、この場合、紫外線吸収成分
は、塗料化したものをそのまま使用して樹脂層をプラス
チックフイルムの片面に形成したときには大体、10〜
65%含有されていることとなる。そして、実際は、塗
料化した高分子紫外線吸収剤に染料を含有させて着色樹
脂層を形成するから、紫外線吸収成分の着色樹脂層中で
の含有割合は、もとの塗料中での含有割合よりも少なく
なるので、この点は予め塗料中の紫外線吸収成分の量を
調整しておけばよい。高分子紫外線吸収剤は、市販品も
使用できる。
【0010】着色樹脂層中の染料と紫外線吸収成分との
合計が65重量%を超えると、着色樹脂層の密着力が悪
くなるので好ましくない。従って、本発明における着色
樹脂層中の染料と紫外線吸収成分との合計は、65重量
%以下にする。
【0011】本発明は、ポリエステルフイルム等のプラ
スチックフイルムの片面に着色樹脂層を形成する前に、
半透明金属薄膜層を形成し、該半透明金属薄膜層上に、
着色樹脂層を形成することもできる。半透明金属薄膜層
を形成した場合には、耐光性と透視性に優れ、紫外線カ
ット効果も著しいのは勿論、熱線反射効果、断熱効果も
非常に優れている。
【0012】本発明における半透明金属薄膜層は、真空
蒸着、スパッタリング、イオンプレーティング等の、従
来公知の薄膜生成法により形成できる。
【0013】本発明は、プラスチックフイルムの片面に
着色樹脂層又は半透明金属薄膜層を形成するに先立ち、
適宜の樹脂等により下地処理としてアンカーコート層を
形成し、該アンカーコート層上から着色樹脂層又は半透
明金属薄膜層を形成してもよく、このようにしたものも
勿論本発明に含まれる。
【0014】本発明は、着色樹脂層の上から適宜の樹脂
により保護層を形成してもよい。特に、保護層として塗
料化した高分子紫外線吸収剤をコーティングしたものを
採用すれば極めて良好な保護層が形成でき、より優れた
耐光性及び耐蝕性の光線調整フイルムを得ることができ
る。
【0015】本発明は、着色樹脂層の上から又は保護層
の上から、適宜の粘着層を形成してもよく、このように
したものも勿論本発明に含まれる。
【0016】本発明は、プラスチックフイルムの他の片
面に、ハードコート層を形成することもできる。ハード
コート層は、シリコン系やメラミン系等の熱硬化性樹脂
によるハードコート層、アクリル系やシリコン系等の紫
外線硬化性樹脂によるハードコート層のいずれもでもよ
い。ハードコート層は、無機系微粒子熱線吸収剤等を添
加して赤外線(熱線)カットの機能を付与する等、適宜
の目的に応じて各種の添加剤を添加してもよく、このよ
うにしたものも勿論本発明に含まれる。ハードコート層
を形成した場合は、耐擦傷性の効果が非常に良好であ
る。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明のプラスチックフイルムと
しては、厚さ6〜200μm、好ましくは厚さ12〜7
5μm、より好ましくは厚さ25〜50μmのポリエス
テルフイルム等の各種のプラスチックフイルムが適当で
ある。
【0018】プラスチックフイルムの片面に、染料を1
〜35重量%と分子量10万〜30万の高分子紫外線吸
収剤中の紫外線吸収成分を10〜60重量%含有した着
色樹脂層を形成する。具体的には、プラスチックフイル
ムの片面に、塗料化した高分子紫外線吸収剤に染料を混
入したものをそのまま又は溶剤で希釈してコーティング
すると着色樹脂層が形成できる。着色樹脂層は、リバー
スロールコート法、ダイコート法、グラビアコート法、
等の従来公知のコーティング法により形成できる。着色
樹脂層を形成するに先立ち、適宜の樹脂等により下地処
理としてアンカーコート層を形成し、該アンカーコート
層上から着色樹脂層を形成してもよく、このようにした
ものも勿論本発明に含まれる。前記した通り、着色樹脂
層中の染料と紫外線吸収成分との合計は、65重量%以
下にする。染料と紫外線吸収成分との合計が65重量%
を超えると、着色樹脂層の密着力が悪くなるので好まし
くない。
【0019】着色樹脂層の厚さは、1〜10μm、好ま
しくは2〜5μmが適当である。着色樹脂層の厚さが1
μmより薄いと、着色タイプの光線調整フイルムとして
の着色効果がで難くなる。着色樹脂層の厚さが10μm
より厚いと、コーティング適性が悪くなり、また、フイ
ルム全体がカールし易くなる。着色樹脂層の厚さが2〜
5μmである場合は、着色効果もコーティング適性も良
好であるとともに、フイルム全体もカールし難いので、
特に望ましい。
【0020】着色樹脂層の上から、適宜の樹脂により保
護層を形成してもよい。特に、保護層として塗料化した
高分子紫外線吸収剤をコーティングしたものを採用すれ
ば、極めて良好な保護層が形成でき、より優れた耐光性
及び耐蝕性の光線調整フイルムを得ることができる。
【0021】本発明は、前記した通り、着色樹脂層の上
から又は保護層の上から、適宜の粘着層を形成してもよ
く、このようにしたものも勿論本発明に含まれる。
【0022】本発明はまた、前記した通り、プラスチッ
クフイルムの他の片面に、ハードコート層を形成するこ
ともできる。ハードコート層の厚さは、0.5〜5μ
m、好ましくは1〜3μmが適当である。ハードコート
層の厚さが0.5μmより薄いと、耐擦傷性の効果があ
まりでなく、また、硬化不良が生じ易い。ハードコート
層の厚さが5μmより厚いと、フイルム全体がカールし
易くなり、また、ハードコート層にクラックが入りやす
くなる。ハードコート層の厚さが1〜3μmである場合
は、耐擦傷性の効果も良好で硬化不良も生じなく、ま
た、フイルム全体もカールせずハードコート層にクラッ
クが入ることもないので、特に望ましい。
【0023】ハードコート層は、リバースロールコート
法、ダイコート法、グラビアコート法、等の従来公知の
コーティング法により形成できる。ハードコート層は、
プラスチックフイルムの他の片面に直接形成してもよ
く、また、プラスチックフイルムの他の片面に、例えば
ポリエステル系樹脂等の適宜の樹脂により下地処理とし
てアンカーコート層を形成し、該アンカーコート層上か
らハードコート層を形成してもよく、このようにしたも
のも勿論本発明に含まれる。
【0024】
【実施例】実施例1 表面にアンカーコート層を形成していわゆる易接着処理
された厚さ25μmのポリエステルフイルム(東レ社製
ルミラーT99)の易接着処理面に、下記の配合塗料を
リバースロールコート法により厚さ3.2μmに塗布し
て着色樹脂層を形成し、外観上スモーク色の本発明に係
る光線調整フイルムを得た。 「配合塗料」 高分子紫外線吸収剤(分子量約20万) 50.05重量% (アクリル系高分子紫外線吸収塗料:固形分30%紫外線吸収成分50%) 染料(金属錯塩染料:黒) 1.61重量% 染料(金属錯塩染料:黄) 0.24重量% 染料(金属錯塩染料:赤) 0.07重量% 溶剤(MEK) 48.03重量%実施例2 実施例1で得られた光線調整フイルムの、ポリエステル
フイルムの他の面(非易接着処理面)に、ポリエステル
系樹脂を使用して厚さ0.5μmのアンカーコート層を
グラビアコートにより形成し、該アンカーコート層上か
ら、熱硬化性シリコン系樹脂を使用してリバースロール
コートにより厚さ1.5μmのハードコート層を形成
し、本発明の光線調整フイルムを得た。
【0025】実施例3 実施例1で得られた光線調整フイルムの着色樹脂層の上
に、実施例1で使用した高分子紫外線吸収剤をグラビア
コート法により厚さ1.8μmに塗布して保護層を形成
し、本発明の光線調整フイルムを得た。実施例4 実施例3で得られた光線調整フイルムの、ポリエステル
フイルムの他の面(非易接着処理面)に、ポリエステル
系樹脂を使用して厚さ0.5μmのアンカーコート層を
グラビアコートにより形成し、該アンカーコート層上か
ら、紫外線硬化性アクリル系樹脂を使用してリバースロ
ールコートにより厚さ2.5μmのハードコート層を形
成し、本発明の光線調整フイルムを得た。
【0026】比較例1 実施例1における配合塗料中の高分子紫外線吸収剤にか
えてアクリル系樹脂を使用した他は実施例1と同様にし
て、着色樹脂層中に紫外線吸収成分を含有していない光
線調整フイルムを得た。比較例2 比較例1における配合塗料中に分子量約250の粉末状
の紫外線吸収剤(BASF社製UVINUL3050)
を、配合塗料に対して5%の割合で添加した他は比較例
1と同様にして、着色樹脂層中に紫外線吸収剤を約5%
含有している光線調整フイルムを得た。比較例3 比較例1における配合塗料中の染料(合計1.92重量
%)にかえてカーボンブラックと青色顔料と赤色顔料と
を混合した合計約2.0重量%の顔料を使用した他は比
較例1と同様にして、外観上スモーク色の顔料着色樹脂
層タイプの光線調整フイルムを得た。
【0027】実施例1〜4、及び比較例1〜3で得られ
た光線調整フイルムについて、耐光性とヘーズ値を次の
方法で測定した。 「耐光性」 日本電色社製色差計SZS−Σ80を使用して、耐光性
試験(着色樹脂層側から紫外線連続照射240時間)前
後での色差(退色)を評価した。数値が小さい程色の変
化が少ないことを示す。 「ヘーズ値」 JIS K 7105に基づき、日本電色社製ヘーズメ
ーターNDH−300Aを使用して測定した。
【0028】比較例4〜5 また、プラスチックフイルム自体を染料で染色したもの
(スモーク色に染色した厚さ25μmのポリエチレンテ
レフタレートフイルム)を比較例4とし、プラスチック
フイルム中に染顔料を練り込んだもの(スモーク色の厚
さ25μmのポリエチレンテレフタレートフイルム)を
比較例5とし、上記と同様にしてそれぞれ耐光性とヘー
ズ値を測定した。
【0029】耐光性とヘーズ値を測定した結果は下記表
1の通りである。
【0030】
【発明の効果】本発明は、上記のように構成したから耐
光性と透視性に非常に優れている。すなわち、優れた耐
光性と優れた透視性とを併有している。また、本発明
は、着色樹脂層中に分子量10万〜30万の高分子紫外
線吸収剤中の紫外線吸収成分を10〜60重量%含有し
ているので、従来の低分子量である粉末状の紫外線吸収
剤の含有量が5%以下であったものに比べて、紫外線カ
ット効果が著しい。さらに、本発明は、半透明金属薄膜
層を形成した場合には、耐光性と透視性に優れ紫外線カ
ット効果も著しいばかりでなく、熱線反射効果、断熱効
果も非常に優れている。さらにまた、本発明は、プラス
チックフイルムの他の片面にハードコート層を形成した
場合には、これらの効果に加えて耐擦傷性も非常に良好
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B32B 1/00 - 35/00 G02B 5/22

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プラスチックフイルムの片面に、染料を1
    〜35重量%と分子量10万〜30万の高分子紫外線吸
    剤中の紫外線吸収成分を10〜60重量%含有し、か
    つ、染料と該紫外線吸収成分との合計が65重量%以下
    である着色樹脂層を厚さ1〜10μmに形成したことを
    特徴とする光線調整フイルム。
  2. 【請求項2】プラスチックフイルムの片面に、染料を1
    〜35重量%と分子量10万〜30万の高分子紫外線吸
    剤中の紫外線吸収成分を10〜60重量%含有し、か
    つ、染料と該紫外線吸収成分との合計が65重量%以下
    である着色樹脂層を厚さ1〜10μmに形成するととも
    に、プラスチックフイルムの他の片面に、ハードコート
    層を形成したことを特徴とする光線調整フイルム。
  3. 【請求項3】プラスチックフイルムの片面に半透明金属
    薄膜層を形成し、該半透明金属薄膜層上に、染料を1〜
    35重量%と分子量10万〜30万の高分子紫外線吸収
    剤中の紫外線吸収成分を10〜60重量%含有し、か
    つ、染料と該紫外線吸収成分との合計が65重量%以下
    である着色樹脂層を厚さ1〜10μmに形成したことを
    特徴とする光線調整フイルム。
  4. 【請求項4】プラスチックフイルムの片面に半透明金属
    薄膜層を形成し、該半透明金属薄膜層上に、染料を1〜
    35重量%と分子量10万〜30万の高分子紫外線吸収
    剤中の紫外線吸収成分を10〜60重量%含有し、か
    つ、染料と該紫外線吸収成分との合計が65重量%以下
    である着色樹脂層を厚さ1〜10μmに形成するととも
    に、プラスチックフイルムの他の片面に、ハードコート
    層を形成したことを特徴とする光線調整フイルム。
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