JP2975907B2 - 力・加速度・磁気の検出装置 - Google Patents

力・加速度・磁気の検出装置

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JP2975907B2
JP2975907B2 JP9072692A JP7269297A JP2975907B2 JP 2975907 B2 JP2975907 B2 JP 2975907B2 JP 9072692 A JP9072692 A JP 9072692A JP 7269297 A JP7269297 A JP 7269297A JP 2975907 B2 JP2975907 B2 JP 2975907B2
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electrodes
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    • G01PMEASURING LINEAR OR ANGULAR SPEED, ACCELERATION, DECELERATION, OR SHOCK; INDICATING PRESENCE, ABSENCE, OR DIRECTION, OF MOVEMENT
    • G01P15/00Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration
    • G01P15/02Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses
    • G01P15/08Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values
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    • G01P2015/0822Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values being provided with a particular type of spring-mass-system for defining the displacement of a seismic mass due to an external acceleration for defining out-of-plane movement of the mass
    • G01P2015/084Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values being provided with a particular type of spring-mass-system for defining the displacement of a seismic mass due to an external acceleration for defining out-of-plane movement of the mass the mass being suspended at more than one of its sides, e.g. membrane-type suspension, so as to permit multi-axis movement of the mass

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は力検出装置、特に多
次元の各成分ごとに力を検出するのに適し、加速度や磁
気の検出にも適用しうる力検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車産業や機械産業などでは、力、加
速度、磁気といった物理量を正確に検出できる検出装置
の需要が高まっている。特に、二次元あるいは三次元の
各成分ごとにこれらの物理量を検出しうる小型の装置が
望まれている。
【0003】このような需要に応えるため、シリコンな
どの半導体基板にゲージ抵抗を形成し、外部から加わる
力に基づいて基板に生じる機械的な歪みを、ピエゾ抵抗
効果を利用して電気信号に変換する力検出装置が提案さ
れている。この力検出装置の検出部に、重錘体を取り付
ければ、重錘体に加わる加速度を力として検出する加速
度検出装置が実現でき、磁性体を取り付ければ、磁性体
に作用する磁気を力として検出する磁気検出装置が実現
できる。
【0004】たとえば、特許協力条約に基づく国際公開
第WO88/08522号公報および第WO89/02
587号公報には、上述の原理に基づく力検出装置、加
速度検出装置、磁気検出装置が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一般に、ゲージ抵抗や
ピエゾ抵抗係数には温度依存性があるため、上述した検
出装置では、使用する環境の温度に変動が生じると検出
値が誤差を含むようになる。したがって、正確な測定を
行うためには、温度補償を行う必要がある。特に、自動
車などの分野で用いる場合、−40℃〜+120℃とい
うかなり広い動作温度範囲について温度補償が必要にな
る。
【0006】また、上述した検出装置を製造するには、
半導体基板を処理する高度なプロセスが必要になり、イ
オン注入装置などの高価な装置も必要になる。このた
め、製造コストが高くなるという問題がある。
【0007】そこで本発明は、温度補償を行うことな
く、力、加速度、磁気などの物理量を検出することがで
き、しかも安価に供給しうる検出装置を提供することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】(1) 本発明の第1の態
様は、力検出装置において、装置筐体と、この装置筐体
に固定された固定基板と、この固定基板に対向する位置
に設けられた変位基板と、外部からの力を受け、この力
を変位基板に伝達することにより変位基板を変位させる
作用体と、固定基板と変位基板との間に位置する圧電素
子と、変位基板と圧電素子との間に形成された変位電極
と、固定基板と圧電素子との間に形成された固定電極
と、を設け、圧電素子が、変位基板の変位に基づいて加
えられる圧力を電気信号に変換し、この電気信号を変位
電極および固定電極間の電圧値として出力する機能を果
たし、変位電極または固定電極のいずれか一方、あるい
は双方を、一方の電極形成面上で直交する第1の軸およ
び第2の軸について両軸の交点を原点としたときに、各
軸のそれぞれ正および負方向に配された互いに電気的に
独立した4組の局在電極およびこの4組の局在電極とは
電気的に独立した5組目の局在電極により構成し、この
5組の局在電極とこれらに対向する電極とによって、そ
れぞれ5つのグループの検出素子を形成し、 5つのグル
ープの検出素子のうち第1の軸上にある2つのグループ
に属する検出素子から出力される電圧値の差によって、
第1の軸方向成分の力を検出し、 5つのグループの検出
素子のうち第2の軸上にある2つのグループに属する検
出素子から出力される電圧値の差によって、第2の軸方
向成分の力を検出し、 5つのグループの検出素子のうち
第5組目の局在電極を用いた検出素子から出力される電
圧値によって、第1の軸および第2の軸の双方に直交す
る第3の軸方向成分の力を検出するようにしたものであ
る。
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】(2) 本発明の第2の態様は、上述の第1
態様に係る検出装置において、作用体に作用する加速
度に基づいて発生する力を検出することにより、加速度
の検出を行い得るようにしたものである。
【0016】(3) 本発明の第3の態様は、上述の第1
態様に係る検出装置において、作用体を磁性材料によ
って構成し、この作用体に作用する磁力に基づいて発生
する力を検出することにより、磁気の検出を行い得るよ
うにしたものである。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示する実施形態
に基づいて詳述する。なお、本願は、特願平2−274
299号を原出願とする分割出願であるため、ここでは
説明の便宜上、原出願の実施形態についての説明を行っ
た後に、本分割出願の実施形態を述べることにする。
【0018】§1.原出願に係る発明の基本的な実施形
図1は、原出願に係る力検出装置の発明を、加速度検出
装置として用いた基本的な実施形態の構造を示す側断面
図である。この装置の主たる構成要素は、固定基板1
0、変位基板20、作用体30、そして装置筐体40で
ある。図2(a) に、固定基板10の下面図を示す。図2
(a) の固定基板10をX軸に沿って切断した断面が図1
に示されている。固定基板10は、図示のとおり円盤状
の基板であり、周囲は装置筐体40に固定されている。
この下面には、同じく円盤状の固定電極11が形成され
ている。一方、図2(b) に、変位基板20の上面図を示
す。図2(b) の変位基板20をX軸に沿って切断した断
面が図1に示されている。変位基板20も、図示のとお
り円盤状の基板であり、周囲は装置筐体40に固定され
ている。この上面には、四分円盤状の変位電極21〜2
4が形成されている。作用体30は、その上面が図2
(b) に破線で示されているように、円柱状をしており、
変位基板20の下面に、同軸接合されている。装置筐体
40は、円筒状をしており、固定基板10および変位基
板20の周囲を固着支持している。
【0019】固定基板10および変位基板20は、互い
に平行な位置に所定間隔をおいて配設されている。いず
れも円盤状の基板であるが、固定基板10は剛性が高く
撓みを生じにくい基板であるのに対し、変位基板20は
可撓性をもち、力が加わると撓みを生じる基板となって
いる。いま、図1に示すように、作用体30の重心に作
用点Pを定義し、この作用点Pを原点とするXYZ三次
元座標系を図のように定義する。すなわち、図1の右方
向にX軸、上方向にZ軸、紙面に対して垂直に紙面裏側
へ向かう方向にY軸、をそれぞれ定義する。
【0020】ここで、この装置全体をたとえば自動車に
搭載したとすると、自動車の走行に基づき作用体30に
加速度が加わることになる。この加速度により、作用点
Pに外力が作用する。作用点Pに力が作用していない状
態では、図1に示すように、固定電極11と変位電極2
1〜24とは所定間隔をおいて平行な状態を保ってい
る。ところが、たとえば、作用点PにX軸方向の力Fx
が作用すると、この力Fxは変位基板20に対してモー
メント力を生じさせ、図3に示すように、変位基板20
に撓みが生じることになる。この撓みにより、変位電極
21と固定電極11との間隔は大きくなるが、変位電極
23と固定電極11との間隔は小さくなる。作用点Pに
作用した力が逆向きの−Fxであったとすると、これと
逆の関係の撓みが生じることになる。一方、Y方向の力
Fyまたは−Fyが作用した場合は、変位電極22と固
定電極11との間隔、および変位電極24と固定電極1
1との間隔、について同様の変化が生じる。また、Z軸
方向の力Fzが作用した場合は、図4に示すように、変
位電極21〜24のすべてが固定電極11に接近するこ
とになり、逆向きの力−Fzが作用した場合は、変位電
極21〜24のすべてが固定電極11から遠ざかるよう
になる。
【0021】ここで、各電極によって構成される容量素
子について考えてみる。図2(a) に示す固定基板10の
下面と、図2(b) に示す変位基板20の上面とは、互い
に対向する面となる。したがって、電極間の対向関係
は、変位電極21〜24のそれぞれが、固定電極11の
各対向部分と向かい合うことになる。別言すれば、固定
電極11は1枚の共通電極となるが、変位電極21〜2
4はそれぞれ四分円の領域に局在する局在電極となる。
共通電極は1枚であっても、4枚の局在電極はそれぞれ
電気的に独立しているため、電気的特性に関しては、4
つのグループの容量素子が形成できる。第1のグループ
に属する容量素子は、X軸の負方向に配された変位電極
21と固定電極11との組み合わせであり、第2のグル
ープに属する容量素子は、Y軸の正方向に配された変位
電極22と固定電極11との組み合わせであり、第3の
グループに属する容量素子は、X軸の正方向に配された
変位電極23と固定電極11との組み合わせであり、第
4のグループに属する容量素子は、Y軸の負方向に配さ
れた変位電極24と固定電極11との組み合わせであ
る。いま、これらの各容量素子の静電容量をC1,C
2,C3,C4と表わすことにする。図1に示すよう
に、作用点Pに力が作用していない状態では、各容量素
子の電極間隔はいずれも同一の寸法に保たれており、静
電容量はいずれも標準値C0をとる。すなわち、C1=
C2=C3=C4=C0である。ところが、図3あるい
は図4に示すように、作用点Pに力が作用し、変位基板
20に撓みが生じると、各容量素子の電極間隔は変化
し、その静電容量も標準値C0とは異なった値となる。
一般に、容量素子の静電容量Cは、電極面積をS、電極
間隔をd、誘電率をεとすると、 C=εS/d で定まる。したがって、電極間隔が接近すると静電容量
Cは大きくなり、遠ざかると静電容量Cは小さくなる。
【0022】たとえば、図3に示すように、作用点Pに
X軸方向の力Fxが作用すると、変位電極21と固定電
極11との間隔は遠ざかるため、C1<C0となるが、
変位電極23と固定電極11との間隔は接近するため、
C3>C0となる。このとき、変位電極22および24
と、固定電極11との間隔は、部分的に接近し、部分的
に遠ざかるという状態になるため、両部分が相殺しあ
り、C2=C4=C0と静電容量に変化は生じない。一
方、図4に示すように、作用点PにZ軸方向の力Fzが
作用すると、変位電極21〜24と固定電極11との間
隔はいずれも接近し、(C1〜C4)>C0となる。こ
のように、作用する力の方向によって、4グループの容
量素子の静電容量の変化のパターンは異なる。
【0023】図5は、この4グループの容量素子の静電
容量C1〜C4の変化のパターンを示す表である。この
表で、「0」は静電容量に変化がない(すなわち、標準
値C0のままの値をとる)ことを示し、「+」は静電容
量が大きくなることを示し、「−」は静電容量が小さく
なることを示す。たとえば、図5のFxの欄は、図3に
示すように、作用点PにX軸方向の力Fxが作用したと
きの各静電容量C1〜C4の変化を示しており、前述の
ように、C1は小さくなり、C3は大きくなり、C2お
よびC4は変化しない。このように、各静電容量の変化
のパターンに基づいて、作用した力の方向を認識するこ
とができる。また、変化の度合い(すなわち、静電容量
がどれほど大きく、あるいは小さくなったか)をみるこ
とにより、作用した力の大きさを認識することができ
る。
【0024】図6に、作用した力を各軸方向成分ごとに
検出する基本回路を示す。変換器51〜54は、各容量
素子のもつ静電容量C1〜C4を、電圧値V1〜V4に
変換する回路で構成される。たとえば、CR発信器など
によって、静電容量値Cを周波数値fに変換し、続いて
周波数/電圧変換回路により、この周波数値fを更に電
圧値Vに変換するような構成をとればよい。もちろん、
静電容量値を直接電圧値に変換するような手段を用いて
もよい。差動増幅器55は電圧値V1とV3との差をと
り、これを検出すべき力のX軸方向成分±Fxとして出
力する回路である。図5のFxおよび−Fxの欄を参照
すればわかるとおり、X軸方向成分±Fxは、C1とC
3との差をとることによって求まる。また、差動増幅器
56は電圧値V2とV4との差をとり、これを検出すべ
き力のY軸方向成分±Fyとして出力する回路である。
図5のFyおよび−Fyの欄を参照すればわかるとお
り、Y軸方向成分±Fyは、C2とC4との差をとるこ
とによって求まる。更に、加算器57は電圧値V1〜V
4の和をとり、これを検出すべき力のZ軸方向成分±F
zとして出力する回路である。図5のFzおよび−Fz
の欄を参照すればわかるとおり、Z軸方向成分±Fz
は、C1〜C4の和をとることによって求まる。
【0025】以上のような原理により、図2(a) および
図2(b) に示す各電極に所定の配線を施し、図6に示す
ような検出回路を構成すれば、作用点Pに作用した力を
三次元の各軸方向成分ごとに電気信号として検出するこ
とが可能である。すなわち、作用体30に作用した加速
度を三次元の各軸方向成分ごとに電気信号として検出で
きる。各軸方向成分の検出は、全く独立して行われるた
め、他軸への干渉が起こらず、正確な検出が可能であ
る。また、検出値の温度依存性も無視しうる程度のもの
であり、温度補償のための処理は必要ない。しかも、基
板に電極を形成するだけの単純な構造で実現できるた
め、製造コストも安価である。
【0026】なお、図6の検出回路は一例として示した
ものであり、この他の回路を用いてもかまわない。たと
えば、CR発振回路を用いて静電容量値を周波数値に変
換し、これをマイクロプロセッサに入力し、デジタル演
算によって三次元の加速度を求めるようにしてもよい。
【0027】§2. 各部の材質を示す実施形態 続いて、上述した加速度検出装置を構成する各部の材質
について説明する。上述した原理による検出を行うため
に、材質の面では次のような条件を満たせばよい。 (1) 各電極が導電性の材質からなること。 (2) 各局在電極は電気的に互いに絶縁されているこ
と。 (3) 変位基板が作用体に作用した外力に基づいて変位
しうること。
【0028】このような条件を満足する限り、どのよう
な材質を用いてもかまわないが、ここでは、実用的な材
質を用いた好ましい実施形態をいくつか述べることにす
る。
【0029】図7に示す実施形態は、固定基板10a、
変位基板20a、作用体30a、のすべてに金属を使用
した例である。変位基板20aと作用体30aとは一体
に形成されている。もちろん、これらを別々に作った
後、互いに接合するようにしてもよい。装置筐体40
は、たとえば、金属やプラスチックなどで形成され、内
面に形成された支持溝41に各基板の周囲を嵌合させて
固着支持している。固定基板10a自身がそのまま固定
電極11として機能するため、固定電極11を別個に形
成する必要はない。変位電極21a〜24aは、変位基
板20aが金属であるため、その上に直接形成すること
はできない。そこで、ガラスやセラミックといった材質
による絶縁層25aを介して、変位電極21a〜24a
を変位基板20a上に形成している。なお、変位基板2
0aに可撓性をもたせるためには、その厚みを小さくし
たり、波状にして変形しやすくすればよい。
【0030】図8に示す実施形態は、固定基板10b、
変位基板20b、作用体30b、のすべてにガラスやセ
ラミックといった絶縁体を使用した例である。変位基板
20bと作用体30bとは一体に形成されている。装置
筐体40は、金属またはプラスチックで形成され、内面
に形成された支持溝41に各基板の周囲を嵌合させて固
着支持している。固定基板10bの下面には、金属から
なる固定電極11bが形成され、変位基板20bの上面
には、金属からなる変位電極21b〜24bが形成され
ている。変位基板20bに可撓性をもたせるためには、
その厚みを小さくしてもよいし、ガラスやセラミックの
代わりに可撓性をもった合成樹脂を用いるようにすれば
よい。あるいは、部分的に貫通孔を設けることにより変
形しやすくしてもよい。
【0031】図9に示す実施形態は、固定基板10c、
変位基板20c、作用体30c、のすべてにシリコンな
どの半導体を使用した例である。変位基板20cと作用
体30cとは一体に形成されている。装置筐体40は、
金属またはプラスチックで形成され、内面に形成された
支持溝41に各基板の周囲を嵌合させて固着支持してい
る。固定基板10cの下面内部に位置する固定電極11
c、および変位基板20cの上面内部に位置する変位電
極21c〜24cは、不純物を高濃度で拡散することに
より形成されたものである。変位基板20cに可撓性を
もたせるためには、やはりその厚みを小さくしたり部分
的に貫通孔を設ければよい。
【0032】以上、各構成要素の材料として、金属、絶
縁体、半導体を用いた例を説明したが、各構成要素にこ
れらの材料の組み合わせを用いてもかまわない。
【0033】§3. 三軸方向成分を独立した電極で検
出する実施形態 前述した基本的な実施形態では、図6に示すような検出
回路を示した。この検出回路では、±Fxあるいは±F
yを検出するための容量素子と、±Fzを検出するため
の容量素子と、は同一のものを兼用していた。別言すれ
ば、1枚の局在電極を兼用して用いることにより、二軸
の方向成分を検出していた。ここで述べる実施形態で
は、三軸方向成分を、全く独立した専用電極によって検
出している。図10に、この実施形態で用いる変位基板
20dの上面図を示す。図2(b) に示す基本的な実施形
態における変位基板20と比べ、局在電極の形成パター
ンがやや複雑であり、合計で8枚の局在電極が形成され
ている。この8枚の局在電極は、基本的にはやはり4つ
のグループに分類される。第1のグループに属する局在
電極は、X軸の負方向に配された電極21dと21eで
あり、第2のグループに属する局在電極は、Y軸の正方
向に配された電極22dと22eであり、第3のグルー
プに属する局在電極は、X軸の正方向に配された電極2
3dと23eであり、第4のグループに属する局在電極
は、Y軸の負方向に配された電極24dと24eであ
る。
【0034】いま、図10でドットによるハッチングを
施した4つの電極21d〜24dのそれぞれと、これに
対向する固定電極11との組み合わせからなる4つの容
量素子の静電容量をそれぞれC1〜C4とし、斜線によ
るハッチングを施した4つの電極21e〜24eのそれ
ぞれと、これに対向する固定電極11との組み合わせか
らなる4つの容量素子の静電容量をそれぞれC1′〜C
4′とする。そして、これら8つの容量素子について、
図11に示すような検出回路を構成する。ここで、変換
器51〜54は、静電容量C1〜C4を電圧V1〜V4
に変換する回路であり、差動増幅器55および56は入
力した2つの電圧値の差を増幅して出力する回路であ
る。差動増幅器55および56が、それぞれ±Fxおよ
び±Fyの検出値を出力するのは、前述の基本的な実施
形態と同じである。この実施形態の特徴は、4つの静電
容量C1′〜C4′を並列接続し、変換器58によって
これらの和に相当する電圧V5を発生させ、これを±F
zの検出値として出力する点である。この検出原理を、
図10に示す局在電極について考えてみると、電極21
dと23dによって±Fxが検出され、電極22dと2
4dによって±Fyが検出され、電極21e,22e,
23e,24eによって±Fzが検出されることにな
る。このように、三軸方向成分をそれぞれ別個独立した
電極で検出することができる。
【0035】以上、説明の便宜上、電極21e〜24e
をそれぞれ独立した電極で構成した例を示したが、実際
には図11の回路図から明らかなように、電極21e〜
24eで構成される容量素子は並列接続される。したが
って、これら4枚の電極は可撓基盤20d上で一体形成
してもよい。
【0036】本実施形態は、各軸方向成分ごとの検出感
度を調整する場合に便利である。たとえば、図10にお
いて、図の斜線によるハッチングを施した電極21e,
22e,23e,24eの面積を広くすれば、Z軸方向
の検出感度を高めることができる。一般に、三軸方向成
分を検出することができる装置では、三軸それぞれの検
出感度がほぼ等しくなるように設計するのが好ましい。
この実施形態では、図10の斜線によるハッチング領域
と、ドットによるハッチング領域と、の面積比を調整す
ることにより、三軸それぞれの検出感度をほぼ等しくす
ることが可能である。
【0037】§4. 電極の形成パターンを変えた実施
形態 前述した基本的な実施形態では、図2(a) に示すよう
に、固定基板10に形成される固定電極11を1枚の共
通電極とし、変位基板20に形成される変位電極を4枚
の局在電極21〜24としている。本発明は、このよう
な構成に限定されるものではなく、これと全く逆の構成
にしてもよい。すなわち、固定基板10に形成される固
定電極11を、4枚の局在電極とし、変位基板20に形
成される変位電極を1枚の共通電極としてもよい。ある
いは、両基板に、それぞれ4枚ずつの局在電極を形成す
ることも可能である。また、1枚の基板に形成される局
在電極の数は、必ずしも4枚にする必要はない。たとえ
ば、8枚、16枚の局在電極を形成してもよい。また、
図12に示す変位基板20fのように、2枚の局在電極
21fおよび23fのみを形成するようにしてもよい。
この場合、Y軸方向成分についての検出はできないが、
X軸方向成分とZ軸方向成分とからなる二次元について
の検出は可能である。更に、一次元についての検出のみ
を行うのであれば、両基板ともにそまた、電極の形状も
円や扇形に限らずどのような形状でもかまわない。各基
板も必ずしも円盤状である必要はない。
【0038】§5. テスト機能をもった実施形態 一般に、何らかの検出装置を量産して市場に流す場合、
出荷する前のテスト工程において、正常な検出動作を確
認する作業が行われる。前述した加速度検出装置でも、
出荷前にテストを行うのが好ましい。加速度検出装置を
テストするには、実際に加速度を加え、このときに出力
される電気信号を確認するのが一般的である。しかしな
がら、このようなテストには、加速度を発生させるため
の設備が必要となり、テスト系が大掛かりとなる。
【0039】以下に述べる実施形態では、このような大
掛かりなテスト系を用いることなしに、出荷前のテスト
が可能になる。図13は、このテスト機能をもった実施
形態に係る加速度検出装置の構造を示す側断面図であ
る。この装置の主たる構成要素は、固定基板60、変位
基板70、作用体75、補助基板80、そして装置筐体
40である。図14に、固定基板60の下面図を示す。
図14の固定基板60をX軸に沿って切断した断面が図
13に示されている。固定基板60は、金属製の円盤状
基板であり、周囲は装置筐体40に固定されている。こ
の下面には、ガラスなどの絶縁層65を介して4枚の四
分円盤状の固定電極61〜64が形成されている。変位
基板70は、可撓性をもった金属製の円盤であり、周囲
はやはり装置筐体40に固定されている。この変位基板
70の下面には、円柱状をした作用体75が同軸接合さ
れている。変位基板70の上面は、固定電極61〜64
に対向する1枚の変位電極を構成している。この実施形
態の特徴は、この他に、更に補助基板80を設けた点で
ある。図15に、この補助基板80の上面図を示す。図
15の補助基板80をX軸に沿って切断した断面が図1
3に示されている。補助基板80は、図示のとおり、中
央部に円形の貫通孔が形成された金属製の円盤状基板で
あり、周囲は装置筐体40に固定されている。中央部の
貫通孔には、図15に一点鎖線で示すように、作用体7
5が挿通する。補助基板80の上面には、ガラスなどの
絶縁層85を介して4枚の補助電極81〜84が形成さ
れている。なお、変位基板70の下面は、この補助電極
81〜84に対向する1枚の補助電極を構成している。
このように、変位基板70は、作用体75と一体に形成
された金属塊であるが、その上面は、固定電極61〜6
4に対向する1枚の変位電極として作用し、その下面
は、補助電極81〜84に対向する1枚の補助電極とし
て作用する。
【0040】このような構成によれば、固定電極61〜
64と、これに対向する変位電極(変位基板70の上
面)とによって、4組の容量素子が形成でき、これらの
静電容量の変化に基づいて、作用体75に加わった加速
度を検出することができることは、前述のとおりであ
る。また、補助電極81〜84と変位電極(変位基板7
0の下面)とによって、4組の容量素子を形成し、加速
度を検出することもできる。この装置の特徴は、実際に
加速度を作用させることなしに、加速度が作用したのと
等価な状態をつくり出すことが可能な点である。すなわ
ち、各電極間に所定の電圧を印加すると、両者間にクー
ロン力が作用し、変位基板70が所定方向に撓むことに
なる。たとえば、図13において、変位基板70と電極
63とに異なる極性の電圧を印加すれば、両者間にクー
ロン力に基づく引力が作用し、変位基板70と電極81
とに異なる極性の電圧を印加すれば、両者間にやはりク
ーロン力に基づく引力が作用する。このような引力が作
用すれば、作用体75に実際には何ら力が作用していな
くても、図3に示すようなX軸方向の力Fxが作用した
ときと同じように変位基板70が撓みを生じることにな
る。また、変位基板70と電極81〜84に同じ極性の
電圧を印加すれば、両者間にクーロン力に基づく斥力が
作用し、作用体75に実際には何ら力が作用していなく
ても、図4に示すようなZ軸方向の力Fzが作用したと
きと同じように変位基板70が撓みを生じることにな
る。こうして、各電極に所定の極性の電圧を印加するこ
とにより、種々の方向の力が実際に作用したのと等価な
状態をつくり出すことが可能になる。したがって、実際
に加速度を加えることなしに、装置をテストすることが
できる。
【0041】また、図13に示す補助基板80を付加し
た構造は、過度の加速度が加わった場合に、変位基板7
0が損傷することを防ぐことができるという二次的な効
果もある。変位基板70は可撓性をもつ反面、過度の力
が加わると損傷する可能性がある。ところが、図13に
示す構造によれば、過度の力が加わった場合でも、変位
基板70の変位は所定の範囲内に制限されるため、損傷
に至るまでの過度の変位は生じない。すなわち、図13
における横方向(XまたはY軸方向)に過度の加速度が
加わった場合、作用体75の側面が、補助基板80の貫
通孔の内面に当接するとともに、撓んだ変位基板70の
上面または下面が固定電極61〜64または補助電極8
1〜84に当接し、それ以上の変位は生じない。また、
図13における上下方向(Z軸方向)に過度の加速度が
加わった場合、撓んだ変位基板70の上面または下面が
固定電極61〜64または補助電極81〜84に当接
し、それ以上の変位は生じない。
【0042】図16は、図13に示す構造の加速度検出
装置を、具体的な装置筐体40に収容した状態を示す側
断面図である。各電極と外部端子91〜93との間は、
ボンディングワイヤ94〜96により接続されている
(実際には、電気的に独立した電極は、それぞれ専用の
ボンディングワイヤにより、それぞれ専用の外部端子に
接続されるが、図では主要な配線のみを示してある)。
固定基板60の上面は、装置筐体40の内部天面に接合
されており、撓むことのないようにしっかりと保持され
ている。
【0043】§6. 圧電素子を利用した本発明に係る
実施形態 これまで述べてきた種々の実施形態は、いずれも原出願
の発明に係る加速度検出装置の実施形態であり、加速度
に基づく力は変位電極と固定電極とで構成される容量素
子の静電容量値の変化として検出されるため、実用上
は、この静電容量値を電圧値などに変換する処理回路が
必要になる。これに対し、本願発明に係る加速度検出装
置は、容量素子の変わりに圧電素子を利用することによ
り、このような処理回路を不要にしたものである。
【0044】図17に、本発明に係る加速度検出装置の
一実施形態を示す。この実施形態の装置の基本的構成
は、前述した種々の実施形態と共通している。すなわ
ち、固定基板10fと変位基板20fとが対向して装置
筐体40内に取り付けられている。この実施形態では、
両基板とも絶縁体となっているが、金属や半導体で構成
してもよい。作用体30fに外力が作用すると、変位基
板20fが撓むことになり、この結果、固定電極11
f,12fとこれに対向する変位電極21f,22fと
の距離が変化する。前述の実施形態では、両電極間距離
の変化を静電容量の変化として検出していたが、本実施
形態ではこれを電圧値として検出できる。そのために、
固定電極11f,12fと変位電極21f,22fとの
間に挟むように、圧電素子101,102を形成してい
る。両電極間距離が縮めば圧縮力が、伸びれば引張力
が、それぞれ圧電素子101,102に作用するので、
圧電効果によってそれぞれに応じた電圧が発生される。
この電圧は、両電極からそのまま取り出すことができる
ので、結局、作用した外力を直接電圧値として出力する
ことが可能になる。
【0045】圧電素子101,102としては、例え
ば、PZTセラミックス(チタン酸鉛とジルコン酸鉛と
の固溶体)を用いることができ、これを両電極間に機械
的に接続しておけばよい。図17には側断面のみが示さ
れているが、三次元の加速度を検出するには、図2(b)
に示す電極配置と同様に、4組の圧電素子を配すればよ
い。あるいは、図10に示す電極配置と同様に8組(実
質的には、このうちZ軸方向についての力を検出する4
組は1つにまとめることができる)の圧電素子を配して
もよい。また、二次元の加速度を検出するには、図12
に示す電極配置と同様に2組の圧電素子を配すればよ
い。具体的な装置筐体40に収容した場合も、図16に
示す実施形態とほぼ同様の構成となるが、外部端子91
〜93からは直接電圧値が出力されることになる。
【0046】図17に示す本実施形態の二次的な効果
は、圧電素子101,102が変位基板20fに対する
保護機能をもつ点である。すなわち、過度の力が加わっ
た場合でも変位基板20fは圧電素子101,102の
存在により所定限度までしか撓みを生じないので、損傷
を受けることがない。また、前述したテスト機能をもっ
た実施形態と同様に、両電極間にクーロン力を作用させ
た擬似テストを行うことも可能である。
【0047】要するに、本分割出願に係る発明は、原出
願に係る発明における容量素子を圧電素子を利用した検
出素子に置換したものであり、このような置換を行え
ば、§1〜§5までに述べてきた種々の実施形態を、本
分割出願に係る発明の実施形態として適用することがで
きる。
【0048】§7. その他の実施形態 以上、本発明をいくつかの実施形態に基づいて説明した
が、本発明はこれらの実施形態のみに限定されるもので
はなく、この他にも種々の態様で実施可能である。特
に、上述の実施形態では、作用体に加わる加速度を検出
する加速度検出装置に本発明を適用した例を示したが、
本発明の基本概念は、作用体に何らかの物理現象に基づ
いて作用する力を検出する機構にあり、加速度ではな
く、力を直接検出する装置にも勿論、適用可能である。
図18は、図16に示す加速度検出装置とほぼ同じ構造
をもつ力検出装置の側断面図である。装置筐体40の下
面に貫通孔42が形成され、この貫通孔42には、作用
体75から伸びた触子76が挿通している。こうして、
触子76の先端部に作用する力を直接検出することがで
きる。また、図16に示す加速度検出装置において、作
用体75を鉄、コバルト、ニッケルなどの磁性材料で形
成しておけば、磁界の中に置いたときに、作用体75に
は磁気に基づく力が作用するため、磁気を検出すること
が可能になる。このように、本発明は磁気検出装置にも
適用しうるものである。
【0049】
【発明の効果】以上のとおり本発明による力検出装置に
よれば、検出対象となる力によって変位する変位電極と
これに対向して固定された固定電極との間に挟まれた圧
電素子の出力、に基づいて力の検出を行うようにしたた
め、温度補償を行うことなく、力、加速度、磁気などの
物理量を検出することができる検出装置を安価に実現し
うるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願の原出願に係る発明の基本的な実施形態に
係る加速度検出装置の構造を示す側断面図である。
【図2】(a) は図1に示す装置における固定基板の下面
図、(b) は図1に示す装置における変位基板の上面図で
ある。
【図3】図1に示す装置にX軸方向の力Fxが作用した
状態を示す側断面図である。
【図4】図1に示す装置にZ軸方向の力Fzが作用した
状態を示す側断面図である。
【図5】図1に示す装置における力検出原理を示す図表
である。
【図6】図1に示す装置に適用するための検出回路図で
ある。
【図7】図1に示す装置における各基板を金属材料によ
って構成した実施形態を示す図である。
【図8】図1に示す装置における各基板を絶縁材料によ
って構成した実施形態を示す図である。
【図9】図1に示す装置における各基板を半導体材料に
よって構成した実施形態を示す図である。
【図10】図1に示す装置の変形例に係る加速度検出装
置の変位基板の上面図である。
【図11】図10に示す装置に適用するための検出回路
図である。
【図12】二次元についてのみの検出を行う実施形態の
変位基板の上面図である。
【図13】テスト機能をもった実施形態に係る加速度検
出装置の構造を示す側断面図である。
【図14】図13の装置における固定基板の下面図であ
る。
【図15】図13の装置における補助基板の上面図であ
る。
【図16】図13に示す構造の加速度検出装置を具体的
な装置筐体40に収容した状態を示す側断面図である。
【図17】本発明に係る圧電素子を利用した加速度検出
装置の一実施形態の構造を示す側断面図である。
【図18】図16に示す加速度検出装置とほぼ同じ構造
をもつ力検出装置の側断面図である。
【符号の説明】
10…固定基板 11…固定電極 20…変位基板 21〜24…変位電極 25…絶縁層 30…作用体 40…装置筐体 41…支持溝 42…貫通孔 51〜54…変換器 55,56…差動増幅器 57…加算器 58…変換器 60…固定基板 61〜64…固定電極 65…絶縁層 70…変位基板 75…作用体 76…触子 80…補助基板 81〜84…補助電極 85…絶縁層 91〜93…外部端子 94〜96…ボンディングワイヤ 101,102…圧電素子 P…作用点

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置筐体と、この装置筐体に固定された
    固定基板と、この固定基板に対向する位置に設けられた
    変位基板と、外部からの力を受け、この力を前記変位基
    板に伝達することにより前記変位基板を変位させる作用
    体と、前記固定基板と前記変位基板との間に位置する圧
    電素子と、前記変位基板と前記圧電素子との間に形成さ
    れた変位電極と、前記固定基板と前記圧電素子との間に
    形成された固定電極と、を備え、 前記圧電素子は、前記変位基板の変位に基づいて加えら
    れる圧力を電気信号に変換し、この電気信号を前記変位
    電極および前記固定電極間の電圧値として出力する機能
    を有し、 前記変位電極または前記固定電極のいずれか一方、ある
    いは双方を、一方の電極形成面上で直交する第1の軸お
    よび第2の軸について両軸の交点を原点としたときに、
    各軸のそれぞれ正および負方向に配された互いに電気的
    に独立した4組の局在電極およびこの4組の局在電極と
    は電気的に独立した5組目の局在電極により構成し、こ
    の5組の局在電極とこれらに対向する電極とによって、
    それぞれ5つのグループの検出素子を形成し、 前記5つのグループの検出素子のうち前記第1の軸上に
    ある2つのグループに属する検出素子から出力される電
    圧値の差によって、前記第1の軸方向成分の力を検出
    し、 前記5つのグループの検出素子のうち前記第2の軸上に
    ある2つのグループに属する検出素子から出力される電
    圧値の差によって、前記第2の軸方向成分の力を検出
    し、 前記5つのグループの検出素子のうち前記第5組目の局
    在電極を用いた検出素子から出力される電圧値によっ
    て、前記第1の軸および前記第2の軸の双方に直交する
    第3の軸方向成分の力を検出するようにしたことを特徴
    とする力検出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の検出装置において、作
    用体に作用する加速度に基づいて発生する力を検出する
    ことにより、加速度の検出を行い得るようにしたことを
    特徴とする加速度検出装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の検出装置において、作
    用体を磁性材料によって構成し、この作用体に作用する
    磁力に基づいて発生する力を検出することにより、磁気
    の検出を行い得るようにしたことを特徴とする磁気検出
    装置。
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