JP2974895B2 - 携帯用無線装置 - Google Patents
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Description
特にアンテナを伸長及び格納できる携帯用無線装置に関
する。
使用されるようになっている。このような携帯用無線装
置では、小型及び軽量化が強く要請される。特に、アン
テナは使用時には伸長され、不使用時には収納される。
とにより、アンテナをケースや、プリント板等のアンテ
ナの特性に影響を与える物から遠ざけることが難しくな
っており、特に収納時には、アンテナがケースの内部と
なり、携帯用無線装置内部のプリント板にもより近づ
き、一般にその利得が低下する。さらに、収納時にはア
ンテナの実行長が短くなり、一層利得は低下する。
無線機では、無線装置自身の小型化、軽量化の要請が強
く、使用される回路部品、電池等の小型、軽量化ととも
にアンテナの小型化、高性能化が要請されている。
置では、アンテナを伸長した状態での規定の放射電力が
得られるように設計されている。
るときにはアンテナを伸長して使用するが、待ち受け時
には当然収納した状態となっており、着信があったとき
にアンテナを伸長する。
り使用者に着信を知らせる状態に移行するには、基地局
からの着信信号に対して、応答信号を基地局に送信し
て、基地局と携帯電話が接続されたことを確認すること
が必要である。
いると、携帯電話のアンテナの利得は低下しているの
で、アンテナから放射される電力は低下しており、基地
局からの距離が遠い場合には、着信できても携帯電話か
ら基地局への応答信号が基地局へ届かず、呼出音を鳴ら
す状態に移行できない場合が発生する。
のであり、アンテナの収納時でも、伸長時と同等の送信
出力が可能な携帯用無線装置を提供することを目的とす
る。
線装置の原理説明図である。携帯用無線装置は、伸長及
び収納可能なアンテナ1、アンテナの収納状態を検出す
る検出スイッチ2、送信出力値を選択し、出力する送信
出力値選択手段と、前記収納状態信号により送信出力を
補正するためのオフセット値を選択し、出力するオフセ
ット値選択手段と、を有し、送信出力値とオフセット値
を加算して増加送信出力信号を出力する送信出力制御手
段5と、送信信号発生回路4からの送信信号を増幅して
アンテナ1に送る電力増幅器3から構成されている。
よって、収納状態が検出される。送信出力制御手段5
は、送信出力値を選択する。さらにアンテナの収納時に
は、収納状態信号によってオフセット値を加算し、増加
送信出力信号として出力する。電力増幅器3はこの増加
送信出力信号によって、送信信号発生回路からの送信信
号の増幅度を上げて、アンテナ1が収納されている場合
でも、伸長されている場合と同等の送信出力を出力す
る。
明する。図2は携帯用無線装置のハードウェアのブロッ
ク図である。アンテナ10は伸長及び収納が可能になっ
ており、伸長状態を実線で、収納状態を破線で示す。ア
ンテナ10が収納されると、検出スイッチ11によって
収納状態が検出される。この収納状態信号は送信出力制
御部19に送られる。送信出力制御部19は後述するよ
うに、収納状態信号によって、アンテナが収納されてい
ることを認識し、送信出力を増加させるためのディジタ
ルな増加送信出力信号を出力する。その詳細は後述す
る。
でアナログ値に変換され、電圧制御回路16に送られ
る。電圧制御回路16では、増加送信出力信号と、検波
回路17からの出力帰還信号とを比較し、出力帰還信号
が増加送信出力信号と一致するように増幅指令電圧を電
力増幅器14に送る。電力増幅器14は送信信号発生回
路15からの送信信号を増幅指令電圧にしたがって増幅
する。電力増幅器14の出力はアンテナ共用器12を介
して、アンテナ10に供給され、アンテナ10から放射
される。
3を介して、検波回路17に送られる。検波回路17で
は、電力増幅器14の出力を検波して、直流の出力帰還
信号として電圧制御回路16へ送る。なお、アンテナ1
0が受信した受信信号はアンテナ共用器12を介して、
受信回路20に送られる。
ると、送信出力制御部19は、増加送信出力信号を出力
し、電力増幅器14の出力を上げて、送信出力を増加さ
せ、アンテナ10の伸長時と同等の送信出力が得られる
ようにする。
説明する。本実施例では3つの例について説明する。図
3は第1の送信出力制御部のブロック図である。送信出
力制御部はハードウェアは、マイクロプロセッサ構成で
あり、マイクロプロセッサ、ROM及びRAM等で構成
されている。各部の機能はROMに格納されたソフトウ
ェアによって実行される。これらのマイクロプロセッサ
システムのハードウェアの構成及びソフトウェアのシス
テム構成は周知であるので、その説明は省略する。
2・・・送信出力Nの値が格納されている。例えば、送
信出力1より送信出力2は4db低い値とし、順次4d
bずつ低い値とする。これらの値は、携帯用無線装置が
基地局からの距離に応じて、選択する。選択は基地局側
からの指令で行う場合と、携帯用無線装置側で判断して
行う場合がある。すなわち、携帯用無線装置が基地局に
近ければ、送信出力の低い値を選択し、遠ければ送信出
力の高い値を選択する。本実施例ではこのテーブルを、
さらにアンテナの収納時に送信出力値選択手段32で選
択して使用する。
いるとし、アンテナが収納されたときに、送信出力1を
送信出力値選択手段32で選択する。先に述べたよう
に、アンテナが収納されたことは、図2の検出スイッチ
11からの収納状態信号による。すなわち、送信出力制
御部19は収納状態信号を受けると、送信出力値選択手
段32によって、送信出力2から送信出力1へ切り換え
る。送信出力値選択手段32の出力は8ビットの値とし
て出力する。
格納されている。オフセット値はアンテナが伸長された
ときと、収納されたときの送信出力の差を示すもので、
通常3〜5db程度である。すなわち、オフセット値選
択手段34は、アンテナが伸長されているときに0を選
択し、アンテナが収納されているときはオフセット値を
選択する。オフセット値選択手段34の出力は8ビット
のディジタル値として出力される。
ル33の切り換えを単独で使用することもできるし、両
者を併用することもできる。テーブル35には、携帯用
無線装置を製造したときに、送信出力が規定値になるよ
うに調整した、製造時調整値が格納される。製造時調整
値は5ビットのディジタル値として格納されており、通
常は±3db程度である。
ト値選択手段34、テーブル35の出力は加算器36で
ディジタル的に加算され、8ビットのディジタル値の増
加送信出力信号として、D/Aコンバータへ出力され
る。
説明する。図4は第2の送信出力制御部のブロック図で
ある。第2の送信出力制御部は第1の送信出力制御部と
同様に、送信出力1、送信出力2・・・送信出力Nを格
納するテーブル41と、これらを選択する送信出力選択
手段42を有する。さらに、製造時調整値と調整可能最
大値を格納するテーブル43を設け、それを調整値選択
手段44で選択できるようにしている。
信出力選択手段42により、より高い送信出力を選択す
る。送信出力選択手段42の出力は8ビットのディジタ
ル値である。
調整値を選択し、アンテナが収納されたときは調整可能
最大値を選択する。すなわち、調整可能最大値を、製造
時調整値に対して、アンテナ収納時に増加すべき送信出
力を加えた値としておき、アンテナ収納時に送信出力を
製造時調整値から調整可能最大値に切り換えることによ
り、伸長時と同等の送信出力を得るようにできる。な
お、調整値選択手段44の出力は5ビットのディジタル
値である。
調整値選択手段44の出力をディジタル的に加算器45
で加算して、D/Aコンバータへ送る。また、第1の送
信出力制御部と同じように、送信出力選択手段42と調
整値選択手段44の機能を単独で機能することもできる
し、併用することもできる。すなわち、テーブル41の
送信出力を、高い値に選択し、さらに調整可能最大値を
選択し、両者の和に相当する分送信出力を増加させるよ
うにすることもできる。
説明する。図5は第3の送信出力制御部のブロック図で
ある。第3の送信出力制御部の構成は基本的には、第2
の送信出力制御部と同じである。相違点は送信出力選択
手段52の出力は上位3ビットとし、調整値選択手段5
4の出力を下位5ビットとし、加算器を除いている点で
ある。すなわち、アンテナ収納時の送信出力の低下の大
きな調整は送信出力選択手段52で行い、微細な調整は
調整値選択手段54で行うように構成している。
なスイッチ11を用いたが、間接的に検出する素子(例
えばホール素子等)を用いてもよい。次に、アンテナ収
納時でも、機構的に伸長時と同等な特性を有するアンテ
ナについて述べる。
断面図である。図6はローディングアンテナを伸長した
状態を示す。ローディングアンテナ60は、底部に送信
電力を供給する給電点である段差を有する円筒状の給電
点部材61を有する。この給電点部材61にはケース6
2が、ネジ部61aにおいてネジ結合される。ケース6
2は上部にローディングアンテナ60を携帯用無線装置
の本体ケースに取り付けるための取り付け部62aを有
する。給電点部材61の上部には、ローディングコイル
固定部63が固定されている。ローディングコイル固定
部63は絶縁体で構成され、円筒状である。
2の間には同芯円筒状の空間があり、この空間にバネ状
のローディングコイル64が配置される。ローディング
コイル64の下端は給電点部材61に電気的に接続され
ている。そして、ローディングコイル固定部63の上端
には、アンテナエレメント接続部66が固定される。ア
ンテナエレメント接続部66は略リング状をなしてお
り、銅−ニッケル合金等が使用される。アンテナエレメ
ント接続部66はローディングコイル64の上端と電気
的に接続される。
差を有する円筒状であり、銅−ニッケル合金等で構成さ
れる。その上部にホイップアンテナ69が固定され、ホ
イップアンテナ給電部67とホイップアンテナ69は電
気的に接続されている。ホイップアンテナ69は、ピア
ノ線、形状記憶合金等が使用される。ホイップアンテナ
69の外部はホイップアンテナ69を保護するために、
樹脂68でカバーされている。
ーディングコイル固定部63の内面を上下できるように
なっている。ローディングアンテナ60を伸長した状態
で、ホイップアンテナ給電部67は、アンテナエレメン
ト接続部66と電気的に接続される。この結果、伸長時
は給電点部材61、ローディングコイル64、アンテナ
エレメント接続部66、ホイップアンテナ給電部67、
ホイップアンテナ69が電気的に接続され、通常のロー
ディングアンテナとなる。
部67は下降し、アンテナエレメント接続部66と切り
離され、したがって給電点部材61には、ローディング
コイル64のみが接続され、ヘリカルアンテナとなる。
性について説明する。図7はダイポールアンテナの指向
特性図である。これに対して、携帯用無線装置では、小
型化により必然的にアンテナの長さが短くなり、アンテ
ナ指向特性は下向きとなり、アンテナゲインも小さくな
る。図8は、このようなアンテナ指向特性が下向きにな
ったアンテナ指向特性図である。図9はヘリカルアンテ
ナを理想的なグランドプレーン上に設置した場合のアン
テナ指向特性である。ヘリカルアンテナの場合は、指向
特性が上向きとなる。
60では、伸長時ではボトムローディングアンテナとし
て、小型化したにも関わらずアンテナゲイン、指向特性
が劣化せず、ほぼ図7と同様なアンテナ指向特性を有す
る。逆に、収納時にはヘリカルアンテナとして、図9に
示すアンテナ指向特性を有する。いずれにしろ図8に示
すような下向きのアンテナ指向特性にはならない。
説明する。図10は第2のローディングアンテナの部分
断面図である。第2のローディングアンテナ70は図6
に示す第1のローディングアンテナ60と基本的には同
じ構造であり、同じ要素には同じ番号を付してあり、そ
の説明は省略する。
ローディングアンテナ60の相違点は、ホイップアンテ
ナ69の上部にトップローディングコイル給電部71
と、トップローディングコイル72を有することであ
る。なお、図10では図6のローディングコイル64を
トップローディングコイル72に対して、ボトムローデ
ィングコイルという。
伸長時には、伸長時は給電点部材61、ボトムローディ
ングコイル64、アンテナエレメント接続部66、ホイ
ップアンテナ給電部67、ホイップアンテナ69、トッ
プローディングコイル給電部71、トップローディング
コイル72が電気的に接続され、トップローディングコ
イル72とボトムローディングコイル64を有する通常
のローディングアンテナとなる。
部67は下降し、アンテナエレメント接続部66と切り
離され、トップローディングコイル給電部71が、アン
テナエレメント接続部66と接続される。したがって給
電点部材61には、ボトムローディングコイル64とト
ップローディングコイル72が接続され、ヘリカルアン
テナとなる。
伸長時はトップローディングコイル72とボトムローデ
ィングコイル64を有するローディングアンテナとして
機能し、収納時はヘリカルアンテナとしての機能を果た
す。
ディングアンテナ60と基本的には同じである。但し、
ローィングアンテナ70の方が図10のボトムローディ
ングコイル64を図6のローディングコイル64より小
さくすることができる。
線装置に実装した場合の概略構成図である。ローディン
グアンテナ60は携帯用無線装置の本体ケース80に取
りつけられる。そして、送信回路81と受信回路82が
送受共用器83に接続され、アンテナ整合回路84を経
由して、給電部85に接続されている。なお、ローディ
ングアンテナ70も同様に携帯用無線装置に設置するこ
とができる。
て説明する。図12は第3のローディングアンテナの概
略構成図であり、伸長した状態を示し、図13は第3の
ローディングアンテナの概略構成図であり、収納した状
態を示す。携帯用無線装置90には、リング状の給電点
部材91が設けられている。この給電点部材91に円筒
状の伸長用接触子92が内接している。そして、図12
の伸長状態では給電点部材91と伸長用接触子92が電
気的に接続されている。伸長用接触子92には、ホイッ
プアンテナ93が結合されており、その外周は樹脂モー
ルド94によって保護されている。ホイップアンテナ9
3の上端には、接続子95が接続されており、接続子9
5の先に伸長用ローディングコイル96が接続されてい
る。
回路104を介して、送受共用器103が接続されてお
り、送受共用器103には、送信回路102及び受信回
路101が接続されいる。
ホイップアンテナ93、伸長用ローディングコイル96
が接続されおり、トップローディングアンテナとして機
能する。
は、円筒状の収納用接触子97が設けれており、収納用
接触子97は接続子98を介して収納用ローディングコ
イル99が接続されている。
ィングアンテナの収納時には、伸長用接触子92は給電
点部材91から切り離され、収納用接触子97が給電点
部材91と電気的に接続される。この結果、給電点部材
91は、収納用ローディングコイル99とのみ接続さ
れ、収納時はヘリカルアンテナとなる。
送受信波の波長をλとして、ローディングコイルを含め
たアンテナの実効長が、伸長したときはλ/2に、収納
時にλ/4になることが理想的である。したがって、こ
のような条件を満たすように、ホイップアンテナ93の
長さ、伸長用ローディングコイル96のターン数、収納
用ローディングコイル99のターン数を決めればよい。
ンテナの収納状態を検出して、送信電力を上げるように
構成したので、アンテナ収納時でも伸長時と同様な送受
信を行うことができる。
ーディングアンテナとし、収納時はヘリカルアンテナと
なるように構成したので、収納時もアンテナの特性を維
持することができる。
イルを切り換えるように構成したので、収納時でもアン
テナ特性を維持することができる。
ある。
る。
図である。
ある。
装した場合の概略構成図である。
あり、伸長した状態を示す。
あり、収納した状態を示す。
Claims (6)
- 【請求項1】 伸長及び収納可能なアンテナを有する携
帯用無線装置において、 前記アンテナの収納状態を検出して、収納状態信号を出
力する検出手段と、送信出力値を選択し、出力する送信出力値選択手段と、
前記収納状態信号により送信出力を補正するためのオフ
セット値を選択し、出力するオフセット値選択手段と、
を有し、前記送信出力値と前記オフセット値を加算して
増加送信出力信号を出力する送信出力制御手段と、 前記増加送信出力信号によって、送信信号発生回路から
の送信信号を増幅して、アンテナに送る電力増幅器と、 を有することを特徴とする携帯用無線装置。 - 【請求項2】 前記増加送信出力信号に、製造時の送信
出力を補正する製造時調整値を加算することを特徴とす
る請求項1記載の携帯用無線装置。 - 【請求項3】 前記送信出力値選択手段はアンテナ収納
時に前記収納状態信号によって、選択された送信出力値
より大きな送信出力値を選択することを特徴とする請求
項1記載の携帯用無線装置。 - 【請求項4】 伸長及び収納可能なアンテナを有する携
帯用無線装置において、 前記アンテナの収納状態を検出して、収納状態信号を出
力する検出手段と、送信出力値を選択し、出力する送信出力値選択手段と、
前記収納状態信号により前記アンテナ伸張時時は製造時
の送信出力を補正する製造時調整値を選択し、前記アン
テナ収納時は調整可能最大値を選択する調整値選択手段
と、を有し、前記送信出力値と前記製造時調整値あるい
は前記調整可能最大値を加算して増加送信出力信号を出
力する送信出力制御手段と、 前記増加送信出力信号によって、送信信号発生回路から
の送信信号を増幅して、アンテナに送る電力増幅器と、 を有することを特徴とする携帯用無線装置。 - 【請求項5】 前記送信出力値選択手段はアンテナ収納
時に前記収納状態信号によって、選択された送信出力値
より大きな送信出力値を選択する機能を有す ることを特
徴とする請求項4記載の携帯用無線装置。 - 【請求項6】 前記送信出力値選択手段は送信出力値を
選択し、上位ビットとして出力し、 前記調整値選択手段は前記製造時調整値あるいは前記調
整可能最大値を下位ビットとして出力し、 前記上位ビットと前記下位ビットを合成して、前記増加
送信出力信号として出力するように構成したことを特徴
とする請求項4記載の携帯用無線装置。
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